あか‐め【赤目】
①充血した赤い目。
②飼いウサギの目のように、外から血の色が透けて見える目。
→メナダの別名。
→あかんべえ
あかめ‐がしわ【赤芽柏】
《若葉が鮮紅色であることから》トウダイグサ科の落葉高木。山野にはえ、若芽には紅色の短毛が密生。緑色広卵形の葉に成長する。初夏に淡黄色の小花が多数総状になって咲く。葉と皮は薬用。古くは、この葉に食物を盛った。ゴサイバ。
あかめ‐しじゅうはったき【赤目四十八滝】
三重県名張(なばり)市南部、名張川支流の丈六(じょうろく)川にある多数の滝。新緑・紅葉のころが美しい。
あかめ‐ふぐ【赤目豚】
目が赤いフグ。体は赤褐色、全長約30cm。卵巣に猛毒をもつ。本州中部以南の太平洋沿岸に分布。
アガメムノン【Agamemnōn(ギリシア)
ギリシア神話の英雄。ミュケナイ王でギリシア世界随一の権力者。トロイヤ遠征軍の総帥(そうすい)。トロイヤを落とし帰国するが、妻とその情夫に殺される。Agamemnon
あかめ‐もち【赤芽黐】
→カナメモチの別名。
あか・める【赤める】(下一他)
赤くする。赤らめる。blush
あが・める【崇める】(下一他)
うやまいたっとぶ。respect〈用例〉神を〜。
あか‐もく【赤藻屑】
褐藻類ヒバマタ科の海藻。長大なものは約4m、葉は線形で羽状に切れこみがある。質は軟らかい。肥料やヨードの原料。干潮線下の浅海に繁茂。
あか‐もず【赤舌・赤鵙】
背面が赤褐色のモズ科の鳥。翼長約9cm。低地から山地の林にすむ。昆虫食。東アジアに分布し、冬はインド・東南アジアに渡る。日本には夏鳥として北海道・本州・九州に渡来。
あか‐もの【赤物】
ツツジ科の常緑小低木。山地や高山にはえる。高さ15〜30cm。5〜7月に白い釣り鐘形の小花をつけ、8〜10月に赤く熟する果実は食用。観賞用に栽培もする。イワハゼ。
あが‐もの【贖物】
神道で、罪やけがれを祓(はら)い清めるための形代(かたしろ)とするもの。また、代償として差し出す物品。
あか‐もん【赤門】
①朱塗りの門。
②東京大学にのこる旧加賀(かが)前田家上屋敷の門。
→東京大学の俗称。
あか‐やがら【赤矢柄】
体が細長く、吻(ふん)も長く突き出ているヤガラ科の海水魚。尾びれの中央も、むち状に伸びる。全長約1.5m。赤褐色で、腹側はしだいに白くなる。食用。本州中部以南と太平洋・インド洋に分布。
あか‐やしお【赤八汐】
→あけぼのつつじ(曙躑躅)
あかゆ‐おんせん【赤湯温泉】
山形県南部、南陽(なんよう)市にある古くから知られた温泉。地上水を注入し、くみあげ方式で配湯。
あか‐ゆき【赤雪】
氷雪藻のスファエレナ・クラミドモナスなどの藻類が繁殖して、赤く染まった雪。春の高山などにみられる。〈参照〉氷雪プランクトン。
あから‐がお【赤ら顔・赭ら顔】
赤みをおびた顔。ruddy face
あから‐さま【白】
[一](形動)隠さずはっきりあらわすさま。ありのまま。ろこつ。plainly; frankly〈用例〉〜に言う。
〈古語〉
[二](形動ナリ)
①にわか。急。
②ついちょっと。かり。かりそめ。〈用例〉ここなるところに〜にまかりてまゐらむ(枕・殿などのおはしまさで後)。
③《「あからさまにも…ず」の形で》かりにも…しない。〈用例〉大将の君は、二条院にだに、〜にも渡り給はず(源氏・葵)。
④あらわなさま。あきらか。〈用例〉山蟻(やまあり)の〜なり白牡丹(蕪村)。
アガラス‐みさき【アガラス岬】
(Cape Agulhas)アフリカ大陸最南端の岬。喜望峰の東南東160kmにある。アグラス岬。
あから‐ひく【赤ら引く】
[枕ことば]《「赤くなる」の意から》「日・朝・昼・月・子・肌」などにかかる。〈用例〉ぬばたまの夜はすがらに〜日も暮るるまで嘆けども(万葉・4・619)。
あから・む【赤らむ】(五自)
赤みをおびる。赤くなる。turn red〈用例〉顔が〜。
あから・む【明らむ】(五自)
夜が明けて空が明るくなる。get light〈用例〉東の空が〜。
あから‐め【傍目】
〈古語〉
目をそらすこと。わき目。よそ見。〈用例〉〜もせずまもりて(徒然・137)。
あから・める【赤らめる】(下一他)
赤くする。赤める。blush〈用例〉顔を〜。
*あかり【明(か)り】
①光。明るさ。light〈用例〉雪〜。
②ともしび。灯火。light〈用例〉〜をともす。
③証拠。あかし。evidence
明かりが立つ(あかりがたつ)
無実であることが明白になる。後ろ暗いところのないことが、はっきり証明される。
明かりを走る(あかりをはしる)
物事が明らかである。また、明白に物事を知る。
あがり【上がり】
①上がること。のぼること。rise〈対義〉下がり。
②売り上げ。利益。収穫。profit〈用例〉〜の多い仕事。
③でき上がり。また、できばえ。workmanship〈用例〉写真の〜がよい。染め〜。
④腕前が進むこと。advance〈用例〉手の〜が速い。
⑤すごろくで、最終の所にゆきつくこと。トランプ・マージャンなどで、役ができて勝つこと。finish
⑥高くなること。increase〈対義〉下がり。〈用例〉物価の〜下がり。
⑦「→上がり花」の略。
⑧演芸などの、終わり。〈用例〉〜のおはやし。
⑨《接尾的》
(ア)前にその職業であったことを表す。〈比較〉くずれ。〈用例〉軍人〜。役人〜。
(イ)続いていたことが終わった状態。〈用例〉雨〜。湯〜。病気〜。
上がりを請く(あがりをうく)
値の下がった時に商品を買っておき、上がった時にそれを売って差額をもうける。上がりを得る。〈対義〉下がりを請く。
あがり【揚(が)り】
揚がること・ぐあい。〈用例〉てんぷらの〜はどうですか。
あがり‐おり【上がり下り】(名・サ変自)
上がることと下りること。up and down〈用例〉階段を注意して〜する。
あがり‐がまち【上がり框】
家の上がり口にある床の横木。あがりかまち。
あがり‐ぐち【上がり口】
=あがりくち。
①家の玄関などの、土間より一段高くなったところ。上がりはな。
②階段の登りはじめのところ。
あがり‐こ・む【上がり込む】(五自)
人の家に上がって、すわりこむ。enter
あがり‐さがり【上がり下がり】(名・サ変自)
①上がることと下がること。go up and down〈用例〉〜を数える。
②上がったり下がったりすること。go up and down〈用例〉株価の〜。
③高低。rise and fall〈用例〉気温の〜に注意する。
あかり‐さき【明(か)り先】
光のさしてくるほう。
あがり‐ざしき【揚(が)り座敷】
江戸時代、江戸伝馬(てんま)町にあった牢屋(ろうや)のうち、500石以下御目見(おめみえ)以上の旗本とそれに準じる士分の未決囚を収容した施設。
あかり‐しょうじ【明(か)り障子】
障子の一種。木の枠(わく)の内に桟(さん)で格子(こうし)を組み、和紙を張った採光性のある障子。和風家屋の間仕切りや、窓に用いる。障子。〈比較〉襖(ふすま)
あがり‐だか【上がり高】
みいり。売り上げ高。収穫高。
あかり‐とり【明(か)り取り】
日の光を取り入れる窓。skylight
あがり‐はな【上がり端】
①家の上がり口。
②入り口。entrance
あがり‐ばな【上がり花】
せんじたての茶。でばな。また、一般に茶のことをいう。あがり。
アカリファ【Acalypha(ラテン)
トウダイグサ科エノキグサ属の属名。赤く美しい葉のニシキアカリファ、長い花穂をつけるベニヒモノキなどがある。日照と、冬は保温が必要。熱帯・亜熱帯原産。
あがり‐め【上がり目】
〈対義〉下がり目。
①目じりのつり上がった目。almond eyes
②物価などが上がりはじめたとき。upward tendency
③勢いなどが調子づいたとき。lucky turn
あがり‐もの【上がり物】
①神や仏に供える物。
②飲食物の尊敬語。めし上がり物。
あがり‐や【揚(が)り屋】
江戸時代、江戸小伝馬(こでんま)町にあった牢屋敷(ろうやしき)の一部。御目見(おめみえ)以下の御家人(ごけにん)・陪臣(ばいしん)・僧侶(そうりょ)・医師などの未決囚を入れた雑居房。
あがり‐ゆ【上がり湯】
ふろから上がるときにあびる、きれいな湯。おか湯。かかり湯。
あか・る【開かる】(五自)
①戸などが、自然にひらく。open
②あけることができる。
あか・る【明かる】(四自)
〈古語〉
明るくなる。〈用例〉山ぎは少し〜・りて(枕・春はあけぼの)。
あか・る【散る・別る】(下二自)
〈古語〉
ちりぢりになる。別れる。〈用例〉人々も皆所々に〜・れ散りつつ(源氏・宿木)。
*あが・る【上がる】(五自他)
①(自)
(ア)高い所へ移る。移動する。のぼる。go up〈対義〉下がる。〈用例〉階段を〜。屋根裏に〜。
(イ)地位・程度・質・値段・価値などがよくなる。高くなる。高まる。rise; improve〈対義〉落ちる・下がる。〈用例〉人気が〜。腕が〜。能率が〜・らない。物価が〜。これ以上温度が〜と危険だ。
(ウ)声・音が発せられる。〈用例〉悲鳴が〜。地響きが〜。
(エ)風呂(ふろ)・田・船のような場所・領域から出る。抜け出る。come out〈用例〉海から〜。船から〜。
(オ)《上の段階へ進む意から》学校に入学する。入る。enter〈用例〉学校に〜。
(カ)物事が完了する。終わりになる。かたがつく。つきる。finish〈用例〉雨が〜。最初に〜・った人が勝ち。仕事はまだ〜・らないの。
(キ)ある現象・利益・効果・収入などを得ることができる。生み出す。〈用例〉利益が〜。
(ク)一定の費用で済む。賄える。〈用例〉入学費用は50万円で〜・った。
(ケ)のぼせてぼっとなる。平静さを失う。get nervous〈用例〉人前ですっかり〜。
(コ)神仏に供えられる。〈用例〉灯明が〜。
(サ)「行く・たずねる・おとずれる」の謙譲語。〈用例〉ごあいさつに〜。
(シ)時代がさかのぼる。go back in time〈対義〉下(くだ)る・下がる。〈用例〉〜・りての世にも(大鏡・道長上)。
(ス)《内裏(だいり)が北にあったので》京都で、北へ行く。〈対義〉下がる。〈用例〉河原町三条〜。
②(他)「飲食する」の尊敬語。めし上がる。〈用例〉粗茶ですが、お〜・りください。
③《動詞の連用形に付いて》
(ア)動作が強く、または、はげしく行われる。〈用例〉ふるえ〜。
(イ)できあがる。…し終わる。〈用例〉書き〜。刷り〜。
*あが・る【挙(が)る】(五自)
①利潤やよい結果が現れる。生じる。出る。produce〈用例〉成果が〜。
②体の一部が上の方へ動く。〈用例〉腕が〜・らない。
③犯人がつかまる。検挙される。get arrested〈用例〉とうとう犯人が〜・った。
④証拠が見つかる。〈用例〉確実な証拠が〜。
⑤例として出る。とりざたされる。〈用例〉下馬評に〜。
*あが・る【揚(が)る】(五自)
①高く掲げられる。be hoisted〈用例〉勝利の旗が〜。
②揚げ物ができる。fried〈用例〉てんぷらが〜。
③心の状態が高まる。high-spirited〈用例〉意気が〜。
④上等になる。きわだつ。〈用例〉風采(ふうさい)が〜。
*あかる・い【明るい】(形)
〈対義〉暗い。
①光が十分にさして物がよく見える。bright〈用例〉〜部屋。
②性格・表情などが他の人を楽しくさせてしまうほど、ほがらかだ。陽気だ。cheerful〈用例〉〜性質。
③よく知っている。通じている。be versed in〈用例〉歴史に〜。土地に〜人。
④色がくすんでいない。clear〈用例〉〜黄色。
⑤将来に対して期待できる。希望にあふれている。〈用例〉〜前途。見通しは〜。
⑥やましいところ、不健全なところがない。正しい。clean〈用例〉〜政治。〈派生〉あかるさ(名)あかるみ(名)
あかる‐さ【明るさ】
明るいこと・程度。brightness〈用例〉〜を増す。
あかる・し【明るし】(形ク)
〈古語〉
→あかるい(明るい)
あかる‐み【明るみ】
①明るい所。light
②表だった所。the open〈用例〉事件が〜に出る。
あかる・む【明るむ】(五自)
①明るくなる。brighten〈用例〉空が〜。
②晴れやかになる。be refreshed〈用例〉心が〜。
あがわ【吾川】
〈村〉高知県北西部、仁淀(によど)川上流の村。農林業主体。茶の栽培・畜産などがさかん。人口3640(1994)。
あがわ‐ひろゆき【阿川之】
(1920-)小説家。広島市生まれ。東大卒。志賀直哉(しがなおや)に師事。海軍予備学生の体験など、戦争を主題とする作品が多い。平成6年(1994)『志賀直哉(上・下)』で第47回野間文芸賞受賞。作品『雲の墓標』『舷燈(げんとう)』『暗い波濤(はとう)』など。
あかん【阿寒】
〈町〉北海道東部、釧路(くしろ)市北隣の町。阿寒湖・雄阿寒岳・アイヌコタン・タンチョウ生息地などの観光と農林業の町。人口6907(1994)。
あか‐ん【明かん】(連語)
《「らちがあかぬ」を略した「あかぬ」の転。関西方言》
①物事がうまくいかない。
②してはいけない。だめだ。
あかん‐こ【阿寒湖】
北海道東部の湖。面積13km2、最深44.8m。火山堰止(せきと)め湖。マリモの湖として有名。
あかん‐こくりつこうえん【阿寒国立公園】
北海道東部の国立公園。屈斜路(くっしゃろ)湖・アトサヌプリ・摩周(ましゅう)湖・雄(お)阿寒岳・雌(め)阿寒岳・阿寒湖などが含まれ、雄大な景観が特色。昭和9年(1934)指定。
アカンサス【Acanthus(ラテン)
観賞用に栽培されるキツネノマゴ科の多年草。光沢のある葉は大きく、とげがある。花は淡紫色・白色。南ヨーロッパ原産で約20種。葉を様式化した文様はギリシア建築などで有名。ハアザミ。
あ‐かんたい【亜寒帯】
→れいたい(冷帯)
あかんたい‐りん【亜寒帯林】
→れいたいりん(冷帯林)
あかん‐べえ
指で下まぶたの裏の赤い所を出して見せ、軽蔑・拒絶の気持ちを表す動作。赤目。あかんべ。あかんべい。
あかん‐ぼう【赤ん坊】
①生まれて間もない子。あかご。あかちゃん。baby
②世の中のことをまるで知らない人。naive person
あき【空き・明き】
①あいた所。余地。room
②時間があいていること。ひま。time to spare〈用例〉〜時間。
③中が、からなこと。emptiness〈用例〉がら〜。
④人が住んでいないこと。vacant
⑤欠員。空席。〈用例〉大臣の椅子(いす)に〜ができる。
あき【開き】
①あくこと。ひらき。〈用例〉戸の〜が悪い。
②ひらいていること。〈用例〉すその〜。
あき【飽き・厭き】
飽きること。いやになること。weariness〈用例〉〜がくる。
*あき【秋】
①四季の一つ。夏と冬の間。北半球では、9・10・11月、南半球では、3・4・5月。天文学では秋分から冬至まで、二十四節気(せっき)では立秋から立冬まで。陰暦の7・8・9月。空気が澄み日が短くなる。木々が紅葉し、やがて落葉する。autumn; fall
②穀物や果物を収穫する時。harvest season〈用例〉麦の〜。
③終わりに近いころ。autumn of life〈用例〉人生の〜。
秋立つ(あきたつ)
秋になる。
秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる)
秋のシカは、鹿笛に簡単にだまされて寄ってくる。転じて、自ら危険な状態に身を投じる意や、弱みにつけいられやすい意に用いる。
秋の空(あきのそら)
《秋の天気が変わりやすいことから》人の心が変わりやすいことのたとえ。〈用例〉男心と〜。
秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)
秋の日の、くれやすいたとえ。
あき【芸】
→あきのくに(安芸国)
あき【芸】
〈市〉高知県東部、土佐(とさ)湾に臨む市。野菜栽培がさかん。安芸瓦(がわら)・内原野焼(うちはらのやき)が特産。人口2万3467(1994)。
あき【安岐】
〈町〉大分県北東部、国東(くにさき)半島東岸の町。稲作、ミカン栽培など。両子(ふたご)寺がある。海岸埋立地に大分空港。人口1万0078(1994)。
あき‐あかね【秋茜】
ナツアカネとともにアカトンボの代表。体長約4cm。6月ごろ平地の水田などで羽化し、高地へ移動。そのころは体色も黄色で、夏成熟すると赤くなる。秋冷とともに平地に戻って産卵。ナツアカネはこのような移動はしない。日本全土・朝鮮半島に分布。
あき‐あき【飽き飽き】(名・サ変自)
すっかりいやになること。その気持ち。be bored〈用例〉相手のじまん話に〜する。
あき‐あじ【秋味】
《アイヌ語のアキアチップの転という》秋、産卵のために川をのぼってくるサケ。主として北海道・東北地方北部などでいう。
あき‐あじ【秋鰺】
秋にとれるアジ。
あき‐あみ【秋蝦】
浅海に産するサクラエビ科の小さなエビ。体長約4cm。体は半透明。著しく長い第2触角は途中で折れ曲がり、そこから先には毛が対生(たいせい)する。干しエビ、塩漬けなどにする。瀬戸内海・有明海(ありあけかい)・富山湾・朝鮮半島西岸などに分布。
あきう‐おんせん【秋保温泉】
宮城県仙台市西部にある温泉。飯坂(いいざか)・鳴子(なるこ)とならび、古くから奥州三名湯の一つ。付近に奇勝の磊々(らいらい)峡がある。
あき‐うんか【秋子】
イネの害虫→トビイロウンカの別名。年数回発生するが、とくに秋に多いことからそうよばれる。
あき‐おち【秋落ち】
①順調に育っていたイネが穂を出すころになって生育が衰え、収量が減少する現象。老朽化した水田で起こりやすい。autumn decline
②秋に、豊作のため米価が下がること。
あき‐かぜ【秋風】
秋に吹く風。冬に向けての季節の移り変わりが感じとれる。autumn wind
秋風が立つ(あきかぜがたつ)
《秋を「飽き」にかけて》男女の愛情がさめること。love starts to cool
秋風に薄の穂(あきかぜにすすきのほ)
よくなびくこと、なびきやすいことのたとえ。
あきかぜのきょく【秋風の曲】
箏曲(そうきょく)の曲名。天保(てんぽう)のころ光崎検校(みつざきけんぎょう)が作曲。箏曲の復興・革新運動の帰結的作品。
あき‐がら【空(き)殻】
中がからになった入れ物。中身のない貝殻。
あき‐からまつ【秋唐松】
キンポウゲ科の多年草。カラマツソウの近縁種で、高さ約1m。山野にはえ、晩夏から初秋にかけて黄白色の小花が無数に咲く。
あきがわ【秋川】
〈市〉東京都西部、秋川と多摩川の合流点にある市。宅地化・工業化が進んでいる。平成7年(1995)年五日市町と合併し、あきる野市となる。
あき‐かん【空(き)缶】
中が、からの缶。empty can
あき‐き【秋葱】
《葱(ねぎ)の古名「き」から》秋のねぎ。2本の茎が1つの皮に包まれていることから、「ふたごもり」と歌に詠まれる。
あきぎり‐の【秋霧の】
[枕ことば]《霧の状態から》「立つ・晴る・おぼつかなし」などにかかる。〈用例〉〜ともに立ち出(い)でて別れなば晴れぬ思ひに恋ひやわたらむ(古今・離別)。
あき‐くさ【秋草】
秋に花がさく草。
あきくさ‐の【秋草の】
[枕ことば]《草を結んで心変わりのないことを誓いあった習慣から》「結ぶ」にかかる。〈用例〉神(かむ)さぶと不許(いな)ぶにはあらね〜結びし紐(ひも)を解くは悲しも(万葉・8・1612)。
あきくさ‐の‐はな【秋草の花】
→キクの異名。
あき‐ぐち【秋口】
秋の初め。初秋。early autumn〈用例〉〜のすずしさ。
あき‐ぐみ【秋子】
グミ科の落葉低木。山野にはえる。葉は長楕円(だえん)形で鱗毛(りんもう)が多く、裏面は銀白色。秋に球形の赤い果実をつけ、食用。
あき‐ご【秋蚕】
7月下旬から晩秋までに孵化(ふか)し飼育されるカイコ。初秋のものを初秋蚕、晩秋のものを晩秋蚕という。しゅうさん。〈対義〉春蚕・夏蚕。
あき‐さく【秋作】
①秋に栽培する作物。autumn-sown crops
②秋に取り入れる作物。autumn crops
→稲。rice
あき‐ざくら【秋桜】
→コスモスの和名。
あき‐さば【秋鯖】
秋、とくに10月ごろにとれる脂がのったサバ。
あき‐さむ【秋寒】
いかにも秋らしい寒さ。また、そう感じること。autumnal chill
あき‐さめ【秋雨】
秋に降る雨。秋霖(しゅうりん)。autumn rain〈対義〉春雨。
あきさめ‐ぜんせん【秋雨前線】
9月中旬〜10月中旬に本州南岸に停滞し、秋の長雨をもたらす前線。
あき‐さ・る【秋さる】(四自)
〈古語〉
秋が来る。秋になる。〈用例〉〜・らば今も見るごと(万葉・1・84)。
あき‐しぐれ【秋時雨】
晩秋から初冬に、風の乱れとともに通りすぎてゆくにわか雨。
あきしの‐でら【秋篠寺】
奈良市秋篠町にある寺院。宝亀(ほうき)11年(780)善珠(ぜんじゅ)の開創と伝えられる。伎芸天(ぎげいてん)立像で知られる。
あきしの‐の‐みや【秋篠宮】
今上天皇の第2皇子文仁(ふみひと)親王。また、その宮号。称号礼宮(あやのみや)。平成2年(1990)結婚し、宮家を創立。
あきしま【昭島】
〈市〉東京都西部、立川(たちかわ)市西隣の市。昭和初期までは農村地域。以後、宅地化・工業化。人口10万6238(1994)。
あき‐しょう【飽き性・厭き性】
ものにすぐに飽きてしまう性分・人。三日坊主。
あきしり‐ぐさ【秋知草】
→ハギの古名。
あき‐す【空(き)巣】
①鳥のいない巣。empty nest
②留守の家。absence
③《「空き巣ねらい」の略》留守の家にはいるどろぼう。こそどろ。sneak thief
あきた【秋田】
〈県〉東北地方中部、日本海側の県。県庁所在地は秋田市。東縁を奥羽(おうう)山脈が走り、中西部には出羽(でわ)山地がある。稲作・林業がさかんで秋田杉の産地。日本海側は、秋田市を中心に工業が発達。面積1万1612km2、人口122万6921(1994)。
あきた【秋田】
〈市〉秋田県中部、雄物(おもの)川河口、日本海に臨む市。県庁所在地。佐竹氏の旧城下町。秋田湾臨海工業地域を中心に工業化が進む。東北三大祭りの一つ、竿灯(かんとう)が有名。人口30万4054(1994)。
あき‐だいこん【秋大根】
晩夏から初秋までに種をまき、秋から冬に収穫するダイコン。品種も多く、品質・収量とも優れている。
あきた‐いぬ【秋田犬】
秋田県大館(おおだて)地方原産の日本犬。体高60〜70cm。骨格ががんじょうで筋肉がよく発達。性質は温和で従順。純血種は全国で十数万頭。天然記念物。アキタケン。
あきた‐うじゃく【秋田雨雀】
(1883-1962)劇作家・児童文学者。青森県生まれ。早大卒。プロレタリア演劇運動に参加。戯曲『埋れた春』『国境の夜』など。
あきた‐おばこ【秋田おばこ】
①秋田県の民謡。山形県の『庄内(しょうない)おばこ』から転じた曲で、県中部の仙北郡でうたわれ、大正ごろ全国に普及。
②秋田の娘。
あきたぎんこう【(株)秋田銀行】
金融業。地方銀行。昭和16年(1941)設立。本店は秋田市山王(さんのう)
あきた‐けいざいほうかだいがく【秋田経済法科大学】
私立大学。昭和39年(1964)秋田経済大学として創立、同58年(1983)より現名。同28年(1953)創立の秋田短期大学併設。所在地は秋田市下北手桜。
あきたけんりつ‐のうぎょうたんきだいがく【秋田県立農業短期大学】
公立短期大学。昭和48年(1973)創立。所在地は秋田県南秋田郡大潟村。
あきた‐じょう【秋田城】
秋田市寺内にあった天平(てんぴょう)5年(733)築造の城。奈良時代から平安時代にかけて蝦夷(えぞ)経略に重要な役割を果たした。
あきたじょう‐の‐すけ【秋田城介】
平安末期以降、秋田城の警固をつとめた長官。出羽(でわ)国司の次官出羽介が兼務し、天元(てんげん)3年(980)から平兼忠(たいらのかねただ)の子孫が世襲。武門の栄誉称号として重んぜられた。
あきた‐すぎ【秋田杉】
秋田県北部で産出される杉。良質な建築材として知られる。
あきた‐だいがく【秋田大学】
国立大学。明治43年(1910)創立の秋田鉱山専門学校を前身とし、昭和24年(1949)より現制。本部は秋田市手形学園町。
あき‐だな【空(き)店・明(き)店】
①人の住んでいない店。あきみせ。
②人の住んでいない家。あきや。
空き店の恵比寿(様)(あきだなのえびす(さま))
そばに人もいないのにひとりで悦にいっている人。だれもいない所で、ひとりがんばっている人。
あきた‐は【秋田派】
江戸時代後半、秋田地方におこった洋風画の一派。西洋銅版画の技法と中国写生派の影響を受けた。
あきた‐ぶき【秋田蕗】
東北中部以北・北海道・サハリン(樺太(からふと))に分布するフキの亜種。秋田をはじめ東北地方で食用として栽培される。葉柄は長さ約2m、葉は直径1.5mにも達する。葉柄は砂糖漬けなどにする。オオブキ。
あきた‐へいや【秋田平野】
秋田県中部の沖積平野。秋田市があり、県経済の中心地域。秋田運河付近は工業化が著しく、秋田市周辺の稲作地帯は宅地化が進む。
あきた‐みんよう【秋田民謡】
秋田地方の民謡の総称。『秋田おばこ』『秋田音頭』『たんと節』など、明るく陽気なものが多い。
あきた‐ゆでん【秋田油田】
秋田県西部の海岸地帯から海底にかけて分布する油田群。八橋(やばせ)・申川(さるかわ)油田などがある。
あき‐たらない【飽き足らない・慊らない】(連語)
→あきたりない(飽き足りない)
あき‐たりない【飽き足りない・慊りない】(連語)
もの足りない。満足できない。あきたらない。unsatisfied
あき‐た・りる【飽き足りる・慊りる】(上一自)
満足する。満ち足りる。あきたる。be satisfied
あき‐た・る【飽き足る・慊る】(五自)
→あきたりる(飽き足りる)