- *あし【足】
- ①ヒトの下肢。歩いたり体を支える働きをする器官。脚部。解剖学上は、足首から先の部分。足底・足背(足の甲)・足指に分かれる。leg; foot〈対義〉手。
- ②あゆみ。歩行。walk; step〈用例〉お父さんは〜が速い。子どもの〜で15分かかる。
- ③→あし(脚)②
- ④交通の手段。〈用例〉交通事故で〜が乱れる。ストライキで〜が奪われた。
- ⑤→あし(脚)③
- ⑥《多く上に「お」を付けて》ぜに。金銭。money
- ⑦ねばり。stickiness〈用例〉〜の強い餠(もち)。
- ⑧船の、水につかる部分。draft
- ⑨航空機の飛べる距離。distance〈用例〉〜が長い。
- ⑩共同でする行動。足並み。pace〈用例〉〜が乱れる。
- ⑪出かけたついで。on one's way〈用例〉その〜で銀行に寄る。
- ⑫歩いたり走ったりする能力。〈用例〉〜のある内野手。
- 足が上がる(あしがあがる)
- たよりとするものをなくす。職を失う。
- 足が地に着かない(あしがちにつかない)
- ①喜びで有頂天になり、そわそわしている。walk on air
- ②主張などが、しっかりしていない。do not stand one's ground
- 足が付く(あしがつく)
- にげた人の行く先が知れる。また、犯罪事実の手がかりをみつけられる。be traced
- 足が出る(あしがでる)
- 勘定がたりなくなる。足を出す。exceed the budget
- 足が速い(あしがはやい)
- ①歩いたりかけたりするのが速い。walk quickly
- ②売れ足が速い。売れゆきがよい。sell well
- ③食べ物がくさりやすい。be perishable
- 足が棒になる(あしがぼうになる)
- 長時間歩き続けたり、立っていたりしたために、足が疲れ、こわばる。足が擂(す)り粉木になる。walk till one's feet get stiff
- 足が向く(あしがむく)
- 自分で気づかないうちに、足がその方へ行く。direct one's steps toward〈用例〉故郷へ〜。
- 足で書く(あしでかく)
- 実際に自分がこまめに歩き回って知り得たことを書く。
- 足に任す(あしにまかす)
- ①はっきりした目的も行く先もなく、足の向いた方へ歩く。walk aimlessly
- ②足の力の続くかぎり進む。
- 足の踏み場も無い(あしのふみばもない)
- ひどく散らかっているさま。There's no place to stand in.
- 足を上げて待つ(あしをあげてまつ)
- 機会がやってくるのを、つまさき立つようにして、今か今かと待つ。
- 足を洗う(あしをあらう)
- それまでのよくない職・行いをきっぱりやめる。wash one's hands of
- 足を奪われる(あしをうばわれる)
- 事故などで交通機関がとまる。be stranded
- 足を限りに(あしをかぎりに)
- 脚力の続く限り。足の限り。足を量りに。
- 足を重ねて立ち目を側だてて視る(あしをかさねてたちめをそばだててみる)
- 《『史記』「汲黯(きゅうあん)」にあることば》足を重ね合わせ身をちぢめ、横目でうかがう。ひじょうに相手を恐れるさまに言う。
- 足を組む(あしをくむ)
- 腰をかけるとき、一方の股(もも)を他方のひざの上にのせて、両足を交差させるようにする。cross one's legs
- 足を食われる(あしをくわれる)
- 履物の鼻緒で足がすれて、傷ができる。
- 足を掬う(あしをすくう)
- 相手のすきにつけこんで、裏をかく。油断させておいて、倒す。trip up
- 足を擂り粉木にする(あしをすりこぎにする)
- 足がすりへるほど、あちこちかけ回って疲れはてる。足を棒にする。
- 足を空に(あしをそらに)
- 足も地につかないくらい、あわてて落ちつかないさま。
- 足を出す(あしをだす)
- お金がたりなくなる。赤字を出す。足が出る。be short of money
- 足を付ける(あしをつける)
- 手がかり・とっかかりをつける。関係があるようにする。
- 足を止める(あしをとめる)
- ①立ち止まる。stop
- ②出かけないように、足留めをする。禁足する。force to stay
- 足を取られる(あしをとられる)
- ①酒に酔って、思うままに歩けない。be unsteady
- ②交通機関が動かない。足を奪われる。be stranded
- 足を抜く(あしをぬく)
- 悪いなかまと、関係を断つ。
- 足を伸ばす(あしをのばす)
- ①楽な姿勢になって、くつろぐ。make oneself comfortable
- ②ある所から、さらに遠くまで行く。extend one's journey
- 足を運ぶ(あしをはこぶ)
- ある場所へわざわざ出向く。訪ねて行く。visit
- 足を引っ張る(あしをひっぱる)
- 他人、または自分が所属する組織などの、成功や前進をさまたげる。try to stand in one's way
- 足を踏み入れる(あしをふみいれる)
- 入り込む。とくに、新しい分野に関係するようになる。
- 足を向けて寝られない(あしをむけてねられない)
- 《恩人に足を向けるのは失礼にあたるところから》恩人への感謝の気持ちを持っていることのたとえ。
- *あし【脚】
- ①ヒトや動物の歩く働きをする器官。leg
- ②《「足」とも》物をささえる形の部分。leg〈用例〉机の〜。
- ③《「足」とも》動き・推移の状態。〈用例〉雨〜。雲〜。
- ④漢字の字形の部分のうち、下部をなすもの。「想」の「心」、「然」の「爫」など。
- あし【▼葦・▼蘆・▼葭】
- イネ科の多年草で水辺に群生。高さ約2m。茎は中空。葉はかたく、線形。夏から秋に紫褐色の多数の小花からなる穂をつける。根は漢方薬、茎はすだれなどの材料。ヨシ。ハマオギ。ナニワグサ。reed
- 葦を含む雁(あしをふくむかり)
- 海をわたるとき、途中で海上に浮かべ、その上にとまって翼を休めるための葦を口にくわえたガン。
- あ・し【▽悪し】(形シク)
- 〈古語〉
- 《「わろし」とちがう。積極的に「悪い」というとき使う。「あし・わろし・よろし・よし」の順》
- ①悪い。〈用例〉おほやけのみけしき〜・しかりけり(伊勢・114)。
- ②みにくい。まずい。〈用例〉真名も仮名も〜・しう書くを(枕・雨のうちはへ降るころ)。
- *あじ【味】
- ①飲食物などが舌や口中の味覚神経に与える感覚。味覚。基本は塩味・甘味・酸味・苦味。中国では辛味を加えて五味という。渋味・うま味などもある。taste
- ②経験してわかるおもむき。感じ。taste〈用例〉人生の〜。家庭の〜を知らない。
- ③面白さ。魅力。taste〈用例〉〜のある文章。
- ④気のきいたこと。乙なこと。tasteful〈用例〉〜をやる。
- 味も素っ気も無い(あじもそっけもない)
- 全然おもしろみがない。まったくつまらない。prosaic; dull
- 味を占める(あじをしめる)
- 一度やって得たよさがわすれられず、再びそうならないかと期待する。get a taste of success
- 味をやる(あじをやる)
- ①うまいことをする。
- ②こしゃくなことをする。
- あじ【▼鰺】
- アジ科の海水魚。マアジ・ムロアジ・シマアジなどの総称。しりびれの前方に2本のとげ、側線上に「ぜんご」または「ぜえご」と呼ばれる硬いうろこがある。食用。世界の温帯・熱帯に分布。horse mackerel
- あ‐じ【▼阿字】
- サンスクリット(梵語(ぼんご))の字母の最初の文字。仏教、とくに密教で宇宙万有の根源を象徴するものとされる。
- あじ【▼庵治】
- 〈町〉香川県、屋島(やしま)の東方対岸にある町。漁業のほか庵治石(花崗(かこう)岩)の産地。人口7456(1994)。
- アジア【Asia・亜細亜】
- 六大州の一つ。東半球東北部、世界の陸地の3分の1を占め、東は日本、西は中近東、南はインドネシア、北はシベリアを含む地域。世界人口の半分以上が住む。
- アジア‐アフリカ‐かいぎ【アジア-アフリカ会議】
- (Afro-Asian Conference)1955年インドネシアのバンドンで開かれた、史上初のアジア‐アフリカ諸国の会議。反植民地主義などの平和十原則を採択。AA会議。バンドン会議。
- アジア‐かいはつぎんこう【アジア開発銀行】
- (Asian Development Bank)アジアの経済開発を促進するための国際銀行。アジア地域外の国も多く加盟。本店はマニラ。1966年設立。ADB。
- アジアきゅうさい‐れんめい【アジア救済連盟】
- (Licensed Agency for Relief of Asia)アメリカの宗教・教育・労働団体などが、第2次大戦後の荒廃したアジアを援助するために結成した組織。日本にも学校給食用ミルクなどの救援物資を提供した。1946年設立。LARA(ララ)。
- アジア‐きょうぎたいかい【アジア競技大会】
- アジア諸国の友好と親善を目的とするスポーツの祭典。オリンピックの中間年度に行われ、第1回は1951年(当初、1950年開催予定)にニューデリーで開催。Asian Games
- アジアけいざい‐けんきゅうじょ【アジア経済研究所】
- アジアを中心とする発展途上諸国の経済・社会状況を調査研究するために設けられた通産省所管の特殊法人。昭和33年(1958)設立。
- アジア‐しゅぎ【アジア主義】
- 主として明治以後第2次大戦終了時まで、日本のアジア諸国との連帯と欧米の圧力からの、アジアの解放を唱える思想と運動。
- あじあ‐だいがく【亜▽細亜大学】
- 私立大学。昭和30年(1955)創立。所在地は東京都武蔵野(むさしの)市境。
- アジアたいへいよう‐ほうそうれんごう【アジア太平洋放送連合】
- (Asia-Pacific Broadcasting Union略称ABU)アジア太平洋地域諸国の代表的放送機関の相互協力を目的とする連合組織。1964年発足。日本ではNHKが正会員、民放連が準会員。
- アジアてき‐せんせい【アジア的専制】
- アジア的生産様式のもとで、灌漑(かんがい)治水を手がかりに、首長が絶対的支配権をもって共同体の成員を抑圧・支配する政治形態。
- アジアてき‐ていたい【アジア的停滞】
- アジア的専制のもとでは生産力が発展しないこと。生産力が拡大発展するヨーロッパ社会と対比していわれる概念。
- あし‐あと【足跡】
- ①歩いたあとに残る、足や履物の跡。footstep〈用例〉イタチの〜を見つける。
- ②逃げた行方。trace〈用例〉犯人の〜を追う。
- ③業績。achievement
- あしあと‐いし【足跡石】
- 足跡のようなくぼみのある石。多くは、特定の神仏や人と結びついた由来を伴う。弁慶(べんけい)の足跡石など。
- アジア‐ハイウエー【Asian Highways】
- 東南アジアと西アジア諸国を結ぶ国際道路網。イラン・ベトナム・インドネシアなど15か国を結ぶ計画。総延長6万6000km。1959年、エカフェにより提唱され、現在も道路整備が進行中。
- あし‐あぶり【足▼焙り】
- 土製の火入れに炭火を入れ、足をあぶって温める器具。上蓋(うわぶた)に火気の出る穴をあけたものや、桐(きり)製の箱で中に土製の火入れを入れ、簀(す)の子の蓋をしたものなどがある。
- アジア‐わた【アジア綿】
- 古くインドで栽培されたワタ。東洋の在来種のほとんどがこの種。種子の綿毛は太く短く、紡績用には不適で、脱脂綿・詰め綿などに利用。
- アジアンタム【Adiantum(ラテン)】
- シダ植物類クジャクシダ属のうち、観葉植物として栽培されるものの総称。ホウライシダ・クジャクシダ・ハコネシダなど。熱帯から温帯に分布。
- あじ‐いし【▼庵治石】
- 香川県木田郡庵治町に産出する黒雲母(うんも)花崗岩(かこうがん)。青灰色で、灯籠(とうろう)・墓石材に利用。
- アシース【Joaquim Maria Machado de Assis】
- (1839-1908)ブラジルの小説家。人間不信に根ざしたペシミスティックな作風。作品『ブラス‐クーバスの回想』など。
- アシール【Asīr】
- サウジアラビア南西海岸の地方。中心都市アブハ。海岸部は平原、内陸は高地で気候もよい。
- アジール【Asyl(ドイツ)】
- 法律が未整備な社会で、法的保護を欠いた犯罪者・奴隷などをきびしすぎる制裁から保護するため、自然発生的に生じた法的制度。宗教的なもので、聖地・寺院などが、保護する場所であったとされる。現在は赤十字や外交官特権として残る。聖庇(せいひ)。
- アシール‐みさき【アシール岬】
- (Ras Asir)アフリカ大陸北東端、インド洋に突出する岬。旧称グアダルフィ岬。
- あしいれ‐こん【足入(れ)婚】
- 婚姻の祝いは婿方で行うが、夫婦は嫁の生家で生活し、ある期間を経てから婿方へ移る婚姻方式。儀式のない試験婚的な嫁入りをいうことも多い。
- あし‐うら【足▽占】
- 古代の占い方の一つ。1歩ごとに吉と凶のことばを交互に唱えて、目標に達したときのことばで吉凶を占うという。
- アシェット【Hachette】
- フランス最大手の出版社・取次店。教育出版で成功。1826年設立。
- アシェンダ【hacienda(スペイン)】
- メキシコやパラグアイなどでスペインの植民地時代に発達した大地主による大農場。スペイン人やその混血者が、原住民などを労働力として経営。現在では、小規模経営に移行。ファゼンダ。
- アジェンデ【Salvador Allende Gossens】
- (1908-73)チリの政治家。1970年大統領に当選。南米における最初の社会主義政権を樹立。諸般の社会主義政策を推進したが、73年軍部による反革命クーデターにあい、抗戦中に殺害された。
- あしお【足尾】
- 〈町〉栃木県西部、渡良瀬(わたらせ)川上流の町。足尾銅山やその鉱害で知られた。人口4346(1994)。
- あし‐おと【足音】
- 歩くとき足のたてる音。footstep〈用例〉〜をしのばせる。
- 足音を殺す(あしおとをころす)
- 足音をたてないようにそっと歩く。忍び足で歩く。walk stealthily〈類似〉足音を窃(ぬす)む。
- あしお‐どうざん【足尾銅山】
- 栃木県西部、足尾町にあった銅山。江戸初期に発見された日本有数の銅鉱山で、明治中期の足尾銅山鉱毒事件は有名。昭和48年(1973)閉山。
- あしおどうざん‐こうどくじけん【足尾銅山鉱毒事件】
- 明治中期に社会問題化した公害事件。足尾銅山の鉱毒が渡良瀬(わたらせ)川に流出して農民に被害を与え、明治24年(1891)代議士田中正造(たなかしょうぞう)が帝国議会で対策を追及。農民も大規模な鉱毒反対の請願運動を展開したが、国の強力な弾圧を受け、衰退した。
- あしおどうざん‐そうぎ【足尾銅山争議】
- 明治40年(1907)、古河(ふるかわ)鉱業足尾銅山に起こった大争議。坑夫が賃上げ、飯場(はんば)の廃止などを要求して暴動に発展した。
- あし‐か【▽海▼驢・▼葦▼鹿】
- アシカ科の海獣。雄は体長2〜3、体重約300kg。黄褐色からこげ茶色。雌ははるかに小さい。耳介がある。6〜8月に1子を出産。魚・イカなどを捕食。北太平洋に分布。なおアシカ科にはこの種のほか、トド・オットセイなどが属する。ウミオソ。ミチ。sea lion
- あじか【▼簣】
- タケやアシ、わらなどで編んだ、ざるのようなもの。土などを入れて運ぶ道具として用いた。
- あしかが【足▽利】
- 〈市〉栃木県南西端の市。足利銘仙(めいせん)で知られ、繊維工業がさかん。足利氏発祥の地で、足利学校跡がある。人口16万6066(1994)。
- あしかが‐うじみつ【足▽利氏満】
- (1359-98)南北朝時代の武将。第2代鎌倉(かまくら)公方(くぼう)。基氏(もとうじ)の子。関東平定につとめ、奥羽(おうう)を支配下に入れた。
- あしかが‐がっこう【足▽利学校】
- 栃木県足利市にあった学問所。創設は、鎌倉時代・室町初期など諸説があり不明だが、永享(えいきょう)4年(1432)上杉憲実(うえすぎのりざね)が学校として整備。明治5年(1872)まで存続し、その遺構・図書館が現存する。
- あしかがぎんこう【(株)足▽利銀行】
- 金融業。地方銀行。明治28年(1895)設立。本店は栃木県宇都宮市桜。
- あしかが‐こうぎょうだいがく【足▽利工業大学】
- 私立大学。昭和42年(1967)創立。所在地は栃木県足利市大前町。
- あしかが‐し【足▽利氏】
- 下野国(しもつけのくに)足利庄を本拠とした武家。清和(せいわ)源氏。源義家(みなもとのよしいえ)の孫の義康(よしやす)が家祖。14世紀に尊氏(たかうじ)が政権を掌握し室町幕府を開くが、応仁(おうにん)の乱後衰退し、義昭(よしあき)に至って織田信長(おだのぶなが)に滅ぼされた。
- あしかが‐しげうじ【足▽利▽成氏】
- (1434-97)室町中期の武将。持氏(もちうじ)の子。鎌倉(かまくら)公方(くぼう)となったが、幕府と対立、下総(しもうさ)古河(こが)に移り、古河公方と称して足利政知(まさとも)の堀越(ほりこし)公方に対抗。
- あしかが‐じだい【足▽利時代】
- →室町時代の別称。
- あしかが‐たかうじ【足▽利▽尊氏】
- (1305-58)室町幕府の初代将軍(在位(1338-58))。初名高氏。元弘(げんこう)の乱のさい鎌倉(かまくら)幕府の命で上京したが、途中、後醍醐(ごだいご)天皇の綸旨(りんじ)を受けて六波羅探題(ろくはらたんだい)を滅ぼし、建武(けんむ)の中興の契機を作った。のちに新政府と対立、光明(こうみょう)天皇を擁立。暦応(りゃくおう)元年(1338)征夷(せいい)大将軍に任ぜられて室町幕府を開く。
- あしかが‐ただよし【足▽利直▽義】
- (1306-52)室町初期の武将。尊氏(たかうじ)の弟。尊氏に協力して室町幕府を開くが、尊氏の執事高師直(こうのもろなお)と対立して兄弟不和となり、観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)へ発展。敗れて鎌倉(かまくら)で毒殺された。
- あしかが‐ばくふ【足▽利幕府】
- →室町幕府の別称。
- あしかが‐ぶんこ【足▽利文庫】
- 足利学校付設の文庫。上杉憲実(うえすぎのりざね)が易学(えきがく)を中心に集めた和漢書を基礎とする。明治36年(1903)図書館を開設。
- あしかが‐まさとも【足▽利▽政▽知】
- (1435-91)室町中期の武将。将軍義教(よしのり)の子。伊豆(いず)堀越(ほりこし)で堀越公方(くぼう)となって古河(こが)公方の成氏(しげうじ)と対立。
- あしかが‐もちうじ【足▽利持氏】
- (1398-1439)室町前期の武将。第4代鎌倉(かまくら)公方(くぼう)。室町幕府に離反、鎌倉府独自の支配体制を確立しようとして失敗、自殺(永享(えいきょう)の乱)。
- あしかが‐もとうじ【足▽利基氏】
- (1340-67)南北朝時代の武将。尊氏(たかうじ)の四男。初代鎌倉(かまくら)公方(くぼう)。室町幕府の関東支配機関としての鎌倉府を確立。
- あしかが‐よしあき【足▽利▽義▽昭】
- (1537-97)室町幕府最後の第15代将軍(在位(1568-73))。12代将軍義晴(よしはる)の子。織田信長(おだのぶなが)の援助で将軍となるが、のち信長打倒を企てて失敗、天正(てんしょう)元年(1573)京都から追放され、幕府は滅亡。
- あしかが‐よしあきら【足▽利▽義▼詮】
- (1330-67)室町幕府第2代将軍(在位(1358-66))。尊氏(たかうじ)の三男。足利幕府の基礎を固める。
- あしかが‐よしかず【足▽利▽義▽量】
- (1407-25)室町幕府第5代将軍(在位(1423-25))。義持(よしもち)の子。若くして将軍となるが実権はなく、在位2年で早世。
- あしかが‐よしかつ【足▽利▽義勝】
- (1434-43)室町幕府第7代将軍(在位(1442-43))。義教(よしのり)の子。嘉吉(かきつ)の乱で謀殺された父の後任として8歳で将軍となるが、翌年病死。
- あしかが‐よしずみ【足▽利▽義澄】
- (1480-1511)室町幕府第11代将軍(在位(1494-1508))。堀越公方(くぼう)足利政知(まさとも)の子。義政(よしまさ)の養子。細川政元(まさもと)に推され、将軍義稙(よしたね)廃位後将軍となる。しかし実権はなく、のち義稙に追われ退位。
- あしかが‐よしたね【足▽利▽義▼稙】
- (1466-1523)室町幕府第10代将軍(在位(1490-93)・(1508-21))。義視(よしみ)の子。義政(よしまさ)の養子。一時将軍職を追われた後復職したが、細川(ほそかわ)氏の横暴に憤慨して淡路(あわじ)に出奔、阿波(あわ)で没。島公方(しまくぼう)。
- あしかが‐よしてる【足▽利▽義▽輝】
- (1536-65)室町幕府第13代将軍(在位(1546-65))。義晴(よしはる)の子。将軍としての実権をもてないまま松永久秀(まつながひさひで)に攻め殺された。
- あしかが‐よしのり【足▽利▽義▽教】
- (1394-1441)室町幕府第6代将軍(在位(1429-41))。義満(よしみつ)の子。はじめ義円(ぎえん)と称し天台座主であったが、義持(よしもち)の死後還俗(げんぞく)し将軍となった。鎌倉(かまくら)公方(くぼう)足利持氏(あしかがもちうじ)を討ち、諸大名にも強圧的態度で臨み赤松満祐(みつすけ)により謀殺(嘉吉(かきつ)の乱)。
- あしかが‐よしはる【足▽利▽義晴】
- (1511-50)室町幕府第12代将軍(在位(1521-46))。義澄(よしずみ)の子。将軍義稙(よしたね)を追放した細川高国に推され将軍となる。しかし実権はなく、三好長慶(みよしながよし)らに翻弄(ほんろう)され各所に流寓(りゅうぐう)し隠退。
- あしかが‐よしひさ【足▽利▽義▽尚】
- (1465-89)室町幕府第9代将軍(在位(1473-89))。義政(よしまさ)の子。母は日野富子(ひのとみこ)。叔父義視(よしみ)との後継争いが応仁(おうにん)の乱の一因となる。
- あしかが‐よしひで【足▽利▽義▽栄】
- (1538-68)室町幕府第14代将軍(在位(1568・2-68・9))。堺公方(さかいくぼう)足利義維(よしつな)の子。義晴(よしはる)の甥(おい)。将軍義輝(よしてる)暗殺後、三好長逸(みよしながゆき)・政康(まさやす)・岩成友通(いわなりともみち)の三好三人衆に推され将軍となるが病死。
- あしかが‐よしまさ【足▽利▽義▽政】
- (1436-90)室町幕府第8代将軍(在位(1449-73))。義教(よしのり)の子。1代で徳政令を13回も発し社会の混乱を招く。応仁(おうにん)の乱のさなか、東山殿(銀閣)を建て、風雅な東山文化をはぐくんだ。
- あしかが‐よしみ【足▽利▽義▽視】
- (1439-91)室町中期の武将。義教(よしのり)の子。兄の8代将軍義政(よしまさ)の養子となるが、義政に実子義尚(よしひさ)が誕生して後継争いが生じ、応仁(おうにん)の乱で義政と対立。
- あしかが‐よしみつ【足▽利▽義満】
- (1358-1408)室町幕府第3代将軍(在位(1368-94))。義詮(よしあきら)の長男。天授(てんじゅ)(永和)4年(1378)室町に新邸(花の御所)を建て移住。太政大臣(だいじょうだいじん)となり専制政治を行う。南北朝を統一して幕府の全盛期を築く。北山に別荘として北山殿(金閣)を建て北山文化をおこした。
- あしかが‐よしもち【足▽利▽義持】
- (1386-1428)室町幕府第4代将軍(在位(1394-1428))。義満(よしみつ)の長男。義満の死後、日明(にちみん)貿易を停止。
- あし‐がかり【足掛(か)り】
- ①高い所にのぼるとき、足をかけるささえ。足場。foothold
- ②物事をする、いとぐち。手がかり。clue〈用例〉〜を得る。
- あしがき‐の【▼葦垣の】
- [枕ことば]《アシで作った垣根は、古くなると乱れやすく、また、結び目が狭いことなどから》「乱る・間近し」などにかかる。〈用例〉人知れぬ思ひやなぞと〜まぢかけれども逢(あ)ふよしのなき(古今・恋1)。
- あし‐かけ【足掛(け)】
- ①相撲・柔道などで、相手の足に自分の足を掛ける技。
- ②鉄棒などに足をかけること。〈用例〉〜上がり。
- ③年月日の計算で、端数(はすう)も1とする数え方。〈対義〉満。〈用例〉〜5年。
- あじ‐かげん【味加減】
- 味のぐあい。味の付け方。taste〈用例〉〜を見る。
- あじがさわ【▼鰺ケ沢】
- 〈町〉青森県西部、日本海に臨む町。津軽(つがる)氏発祥の地とされ、西回り航路の要港であった。イカの生干しが名産。人口1万5562(1994)。
- あし‐かせ【足▼枷】
- ①罪人の足にはめて、動作を自由にさせない刑具。fetters〈対義〉手かせ。
- ②行動の自由を縛るもの。encumbrance〈用例〉手かせ〜となる。
- あし‐がた【足形・足型】
- ①地面などに残った足や、くつの形。
- ②《「足型」で》足袋・くつなどを作るときの、木型。
- あじかた【味方】
- 〈村〉新潟県中部、白根(しろね)市西隣の村。蒲原(かんばら)穀倉地帯の米どころ。大凧(おおだこ)合戦は有名。人口4849(1994)。
- あし‐がため【足固め】(名・サ変自)
- ①足を丈夫にするための、歩く練習。足ならし。walking practice
- ②これからのための用意。地固め。preparation〈用例〉出世の〜。
- ③柔道・レスリングで、決めわざの一つ。leg hold
- ④建築で、柱と柱との下部をつなぐ横木。
- あし‐が‐ちる【▼葦が散る】
- [枕ことば]《アシが多く繁茂する土地であったことから》「難波(なには)」にかかる。〈用例〉海原(うなはら)のゆたけき見つつ〜難波に年は経ぬべく思ほゆ(万葉・20・4362)。
- あし‐がなえ【足▼鼎】
- 底に足が3本ある金属の器。
- アジか‐なまり【アジ化鉛】
- 化学式Pb (N3) 2 わずかな衝撃や摩擦によって爆発する。雷管・信管の点火薬として使用。窒化鉛。lead azide
- アシガバード【Ashgabad】
- 中央アジア、トルクメニスタンの首都。織物・じゅうたん・ぶどう酒などの生産がさかん。人口41.2万(1991)。旧称アシハバード。
- あし‐かび【▼葦▼牙】
- 〈古語〉
- 《「牙」は、植物の芽、の意》アシの若い芽。〈用例〉〜のごとく萌(も)えあがる物によりて成れる神の名は(古事記・上)。
- あしから‐ず【▽悪しからず】(副)
- 《相手の意向に添えなくて、申し訳ないという気持ちで》悪く思わないで。悪くとらないで。〈用例〉〜ご了承ください。
- あし‐がらみ【足▼搦み】
- 相撲・柔道などで、相手の足に自分の足をからませるわざ。
- あしがら‐やま【足柄山】
- 神奈川・静岡県境、箱根の金時(きんとき)山北麓(ほくろく)、足柄峠付近の呼称。坂田金時(金太郎)と山姥(やまうば)の伝説の地。
- あしかり【▼蘆刈】
- 謡曲の曲名。四番目物。世阿弥(ぜあみ)作か。葦(あし)売りに零落した難波(なにわ)の日下(くさか)左衛門を妻が訪ね、ともに都に帰る。
- あしかり【▼芦刈】
- 〈町〉佐賀県中部、有明(ありあけ)海に臨む町。大半が中世以来の干拓地。稲作と海苔(のり)養殖が中心。人口7011(1994)。
- あし‐がる【足軽】
- ふだんは雑役をつとめ、戦時は歩兵となる者。南北朝時代の動乱前後からあらわれ、戦国時代には槍(やり)隊・鉄砲隊などに組織化。江戸時代は武士の最下位に位置。雑兵(ぞうひょう)。徒士同心(かちどうしん)。
- あしがる‐だいしょう【足軽大将】
- 弓組・鉄砲組・槍(やり)組など、足軽部隊の指揮者。
- あしがわ【▼芦川】
- 〈村〉山梨県中部、御坂(みさか)山地にある村。高冷地野菜やコンニャクを栽培。人口767(1994)。
- あじ‐かわ【▽安治川】
- 大阪市西部、旧淀(よど)川の下流部をなす運河。中之島(なかのしま)西端から大阪湾まで6km。江戸時代河村瑞軒(かわむらずいけん)が開いた。
- あじ‐かん【▼阿字観】
- 密教で行う観法で、三観の一つ。梵語(ぼんご)の第1字母の阿字を観じて宇宙の全事象の本源を感得するという瞑想(めいそう)法。