- あ‐ふ【▼阿付】(名・サ変自)
- へつらい従うこと。機嫌をとって気に入られようとすること。〈用例〉〜迎合。
- あぶ【▼虻】
- ①ハエやカを除いた、ハエ目の昆虫の総称。また、一般的な俗称。
- ②アブ科の昆虫の総称。人畜から吸血する。アカウシアブは日本最大で、体長2〜3cm。雌は昼間飛来して吸血。アブ科は日本に約60種いる。horsefly
- あぶ【▼阿武】
- 〈町〉山口県北部、萩(はぎ)市北東隣の町。無角牛の産地。耐火れんが工場がある。人口5214(1994)。
- アファーマティブ‐アクション【affirmative action】
- 《積極的行動の意》1965年以後アメリカで、少数民族や女性などに対する差別解消のためにとられる、雇用・高等教育の促進などの積極的措置。
- アファナーシエフ【Aleksandr Nikolaevich Afanas'ev】
- (1826-71)ロシアの民俗学者・口承文芸研究家。民話を修飾を加えず素朴な形のまま採録。著書『ロシア民話集』『ロシア民間伝説集』など。
- アブー‐バクル【Abū Bakr al-Siddīq】
- (573ごろ-634)イスラム教の初代カリフ(在位(632-634))。ムハンマドの弟子で、イスラム教拡大の大きな力となった。ムハンマドの死後、後継者として初代カリフに選出された。
- アフェランドラ【Aphelandra(ラテン)】
- キツネノマゴ科の常緑草。葉は幅広く、20cm前後。濃い緑色に黄色の斑(ふ)が葉脈状に入り、茎頂の苞葉(ほうよう)は黄金色・桃黄色など。観葉植物。熱帯アメリカ原産。
- アフォリズム【aphorism】
- 人生や社会などに関する短い教訓的なことば。旧約聖書の『箴言(しんげん)』、芥川竜之介の『侏儒(しゅじゅ)の言葉』など。警句。格言。金言。
- アフガーニー【Jamāl al-Dīn al-Afghānī】
- (1838/39-97)19世紀イスラム世界の改革者。イラン生まれ。汎(はん)イスラム主義を提唱し、反専制・反帝国主義運動の指導者としてイラン・エジプトで活躍。
- アフガニスタン【Afghanistan】
- (Islamic State of Afghanistan)西アジア東部の内陸にある共和国。首都カブール。1919年イギリスから独立。農業と牧畜が主産業。国土の大半は山地・高原・砂漠で、ステップ気候。面積65.2万km2。人口2026.9万(1993)。正称、アフガニスタン‐イスラム国。
- アフガニスタン‐ふんそう【アフガニスタン紛争】
- アフガニスタン政府軍と反政府ゲリラとの紛争。1979年、国内の権力闘争にソ連が軍事介入、親ソ政権を樹立したことに始まる。国連の仲介で89年ソ連軍は完全撤退したが、内戦状態が続いている。Afghanistan internal conflict
- あぶ‐がわ【▼阿武川】
- 山口県北部の川。長さ82km。阿武山地に発し、長門(ちょうもん)峡を経て、萩(はぎ)三角州を形成し、日本海に注ぐ。
- アフガン【Afghan】
- ①《接頭的》アフガニスタンの。
- ②アフガニスタン人。アフガニスタン語。
- ③《afghanで》アフガン編みで編んだ幾何学的模様の毛布・肩掛けなど。
- アフガン‐あみ【アフガン編み】
- 編み物の技法の一種。棒針編みと鉤針(かぎばり)編みの技術を混合したもの。往復の2動作を繰り返して、編み進む。畳編み。Afghan stitch
- アフガン‐せんそう【アフガン戦争】
- アフガニスタンとイギリスとの、3次にわたる戦争。1919年の第3次戦争によりアフガニスタンはイギリスから独立。Afghan Wars
- アフガン‐ハウンド【Afghan hound】
- イヌの一品種。肩高60〜70cm。大形で長毛。獣猟犬・牧羊犬。アフガニスタン原産。
- アブキールわん‐の‐たたかい【アブキール湾の戦い】
- 《「アブキール」はAbū Qīr》1798年、ネルソンの率いるイギリス艦隊が、アレクサンドリア付近のアブキール湾でフランス艦隊を撃破し、エジプト遠征中のナポレオンを孤立させた海戦。Battle of the Nile
- あぶく‐ぜに【▽泡銭】
- 働かないで得たお金。悪銭。
- あぶくま‐がわ【▼阿武▼隈川】
- 福島県と宮城県の一部を北流する川。長さ239km。那須(なす)岳の北に発し、郡山(こおりやま)盆地・福島盆地を経て、仙台湾に注ぐ。古くは重要な交通路。
- あぶくま‐こうち【▼阿武▼隈高地】
- 福島県東部を南北に走る高原状の山地。主峰は大滝根(おおたきね)山で1193m。隆起準平原で、農耕・放牧地が多い。阿武隈高原。
- アプザイレン【Abseilen(ドイツ)】
- 登山で、ロープを使って、岩壁など急で険しい斜面を下降する技術。懸垂下降。
- アブサロム【Absalom】
- 旧約聖書『サムエル記』中の人物。ダビデ王の三男で、王位をうばい取ろうとして戦死。
- アブサン【absinthe(フランス)】
- ニガヨモギを主とした薬草類を入れ、蒸留してつくったリキュール。緑黄色で芳香・苦味があり、水を加えると白濁する。アルコール分68%。現在では純粋のものは生産中止。
- アブジャ【Abuja】
- アフリカ西部、ナイジェリアの首都。同国の中央部、旧首都ラゴスの北東520kmに位置する。人口30.6万(1992)。
- アブ‐シンベル【Abu Simbel】
- ナイル川西岸、アスワンの南280kmにある遺跡地。紀元前13世紀にラメセス2世が造営した岩窟(がんくつ)神殿で有名。1968年アスワン‐ハイ‐ダム建設により水没するため、遺跡ごと約70m後方の丘へ移動された。
- アブストラクト【abstract】
- [一](名)
- ①《「アブストラクト‐アート」の略》抽象(ちゅうしょう)美術。
- ②要旨。摘要(てきよう)。抄録(しょうろく)。
- [二](形動)抽象的なさま。〈対義〉コンクリート。〈用例〉〜な絵画。
- アブセンティーズム【absenteeism】
- 労働者が、正当な理由なく無断で欠勤すること。
- アフタ【aphtha】
- 口腔(こうくう)・咽頭(いんとう)の粘膜に生じる白色の偽膜性斑点(はんてん)や潰瘍(かいよう)。痛みが強い。
- あぶた【▼虻田】
- 〈町〉北海道南西部、内浦(うちうら)湾に臨む町。洞爺(とうや)湖とその南岸の洞爺湖温泉、有珠(うす)山・昭和新山などの観光基地。人口1万0694(1994)。
- アフター【after】(接頭)
- あと、のち、の意を表す。〈用例〉〜サービス。
- アフターケア【aftercare】
- 病気・傷害の治療後に、再発の予防や回復の促進を内容として、家庭生活・社会生活への復帰を容易にするための保護・指導・管理をすること。
- アフター‐サービス
- 《和製語》商品の販売後に行う、修理・点検などのサービス業務。after-sales service
- アフターバーナー【afterburner】
- ①自動車の排ガスを再燃焼させて浄化するための装置。
- ②ターボジェットエンジンの推力増加装置。タービンの後部の排気ガスにさらに燃料を噴射して燃焼させ、噴流速度を増加するもの。
- アプダイク【John Updike】
- (1932-)アメリカの詩人・小説家。繊細な文体で日常生活にひそむ空虚感と不安を描く。小説『走れウサギ』『カップルズ』『イーストウィックの魔女たち』など。
- アブダクション【abduction】
- パースの用語。仮説発想。演繹(えんえき)・帰納とならぶ推理の一形態で、事実から仮説を導きだすこと。
- アフタせい‐こうないえん【アフタ性口内炎】
- 口内の粘膜に粒状の潰瘍(かいよう)(アフタ)ができ、痛みをともなう炎症。ヘルペスウイルスの感染やアレルギーなどが原因。stomatitis aphthosa
- アフタヌーン‐ドレス【afternoon dress】
- 午後のパーティーなどの外出用の婦人服。和服の訪問着にあたる。
- アブ‐ダビ【Abū abī】
- アラビア半島南東部、ペルシア湾に臨むアラブ首長国連邦の首都。石油の輸出港。人口36.3万(1989)。Abu Dhabi
- アフタリオン【Albert Aftalion】
- (1874-1939)フランスの経済学者。パリ大学教授。景気変動論の権威として知られる。加速度原理の首唱者。
- あぶつに【▼阿仏尼】
- (?-1283)鎌倉(かまくら)中期の歌人。藤原為家(ふじわらのためいえ)の側室となり、冷泉為相(れいぜいためすけ)を産む。紀行『十六夜(いざよい)日記』、歌論『夜の鶴(つる)』。
- アブデュル‐ハミト【〈2世〉Abdül Hamit II】
- (1842-1918)オスマン帝国第34代スルタン(在位(1876-1909))。一時、憲政を施行したが専制政治に移行。内・外政に失敗、青年トルコ党により廃位。
- アブデュル‐メジト【〈1世〉Abdül Mejit I】
- (1823-61)オスマン帝国第31代のスルタン(在位(1839-61))。キリスト教徒を含む全臣民の生命・財産を保障し、行政各分野の近代化を推進。
- アブデル‐カーデル【Abd el-Kader】
- (1808-83)アルジェリアの民族運動指導者。マスカラの太守。1832年より西部の種族を統合し反フランス運動を指導するが、部族内対立で弱体化し47年に降伏。
- アブデル‐クリム【Abd el-Krim】
- (1882?-1963)モロッコの民族解放運動指導者。1921年リフ族を率いスペイン軍を撃破するが、26年フランス‐スペイン連合軍に敗れ、インド洋レユニオン島に流刑。
- アブドゥル‐ラフマーン【〈1世〉‘Abd al-Raḥmān I】
- (731-788)スペイン、後ウマイヤ朝の創始者(在位(756-788))。シリア、ウマイヤ朝カリフのヒシャームの孫。アッバース朝の攻撃を逃れ、コルドバにウマイヤ朝支配を樹立。
- アプトしき‐てつどう【アプト式鉄道】
- スイスのアプトが発明した特殊軌道鉄道。レールとレールの間に、車両に付けられた歯車とかみ合う装置をつけたもの。登山鉄道など、急勾配(こうばい)の昇降に利用される。Abt-system railway
- *あぶな・い【危ない】(形)
- ①災難にあいそうで、はらはらさせられる。危険だ。あやうい。dangerous〈用例〉冬山は〜。〜道。
- ②心配だ。おぼつかない。doubtful〈用例〉あしたの天気は〜。会社の経営が〜。
- ③信用・信頼できない。untrustworthy〈用例〉本当かどうか〜ものだ。〈派生〉あぶなが・る(五自)あぶなげ(名・形動)あぶなさ(名)
- 危ない橋を渡る(あぶないはしをわたる)
- あえて、危険な方法で、ことを行う。とくに、法に触れるようなやり方で、仕事などをすることにいう。skate on thin ice
- あぶな‐え【危な絵】
- 浮世絵美人画の一つ。女性が肌を露出した絵。春画とは異なる。
- あぶなく【危なく】(副)
- もう少しのことで。すんでのことに。nearly〈用例〉〜死ぬところだった。
- あぶな‐げ【危なげ】(名・形動)
- ①危険であること・さま。あやうげ。dangerous
- ②おぼつかないこと・さま。uncertain〈用例〉〜な足つき。
- あぶなげ‐な・い【危なげない】(形)
- 見ていて不安になるようすがない。危なっかしい感じがしない。確実である。危なげがない。safe; certain〈用例〉〜勝ち方。〈派生〉あぶなげなさ(名)
- あぶなっ‐かし・い【危なっかしい】(形)
- 安定しておらず、不安な感じがする。危なげである。unsteady〈用例〉〜運転。〈派生〉あぶなっかしげ(形動)あぶなっかしさ(名)
- アブノーマル【abnormal】(形動)
- 性質・行動などが、正常でないさま。異常。病的。〈対義〉ノーマル。
- アブハージア‐きょうわこく【アブハージア共和国】
- (Abkhazskaya Respublika)グルジア共和国内の共和国。首都スフーミ。カフカス山脈北西部に位置し、南西は黒海に面する。避寒・保養地。世界的な長寿地として著名。面積8600km2。人口53.8万(1990)。
- あぶ‐はち【▼虻▼蜂】
- ①アブとハチ。horsefly and bee
- ②「→虻蜂取らず」の略。
- 虻蜂取らず(あぶはちとらず)
- 両方を得ようとして、どちらも得られないたとえ。虻蜂。fall between two stools
- アフマートワ【Anna Akhmatova】
- (1889-1966)ソ連の女流詩人。詩に現実性を求めたアクメイズムに参加。詩集『夕べ』『数珠(じゅず)』『ヒーローのいない叙事詩』『レクイエム』など。
- アフマドゥーリナ【Bella Akhatovna Akhmadulina】
- (1937-)ソ連の女流詩人。詩集『琴線』、長詩『わが系譜』など。
- あ‐ぶみ【▼鐙】
- 《「足(あ)踏み」の意》
- ①馬具の一つ。くらの両側にたらし、乗る人が足をかけるもの。stirrups
- ②登山で、岩壁をよじ登るときのなわばしご。
- あぶやま‐こふん【▼阿武山古墳】
- 大阪府高槻(たかつき)市奈佐原(なさはら)阿武山の山頂で、昭和9年(1934)に発見された古墳。7世紀の退化した横穴式石室があり、内に夾紵(きょうちょ)棺(麻布を重ね、漆で張り固めた棺)が安置されていた。棺内から金糸をまとい、石枕(いしまくら)を置いた遺骸(いがい)が発見され、近年、藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の墓とする説もある。
- *あぶら【油】
- ①水と混じらない、室温でかなりの粘度をもつ透明な液状の有機物。燃えやすい。成分から油脂・植物性精油、用途から食用油・燃料油・潤滑油などに大別される。oil〈用例〉ゴマの〜。
- ②活動するためのエネルギー。energy〈用例〉〜がきれる。
- ③おだてること。おせじ。〈参考〉常温で液体のものを「油」、固体のものを「脂」と書く。
- 油が切れる(あぶらがきれる)
- 《燃料や潤滑剤としての油がなくなることから》精力が衰える。気力がつづかなくなる。
- 油尽きて火消える(あぶらつきてひきえる)
- 《おおもとが尽きれば、それによってもたらされていたものも自然と消滅することのたとえから》
- ①年をとると煩悩(ぼんのう)がなくなり、仏性をあらわしてくる。
- ②もとでがなくなって、商売ができなくなる。
- 油に水(あぶらにみず)
- 異質なものが混じり合って、互いに溶け合わない、また、なじまないことのたとえ。油に水の交(ま)じる如(ごと)し。水と油。be as incompatible as
- 油を売る(あぶらをうる)
- 用事の途中で、おしゃべりなどをして時間をつぶす。なまける。goof off
- 油を差す(あぶらをさす)
- ①機械などに注油する。
- ②元気づける。encourage
- 油を絞る(あぶらをしぼる)
- 《植物などの油をしぼりとることから》きびしく責め立てる。rake someone over the coals
- 油を注ぐ(あぶらをそそぐ)
- 勢いをさらにはげしくさせる。おだてる。pour oil on the flame〈用例〉火に〜。
- 油を採る(あぶらをとる)
- ①人の失敗や欠点などを、強くなじる。ひどいめにあわせる。油を絞る。
- ②仕事の手抜きをする。骨惜しみする。
- 油を流した様(あぶらをながしたよう)
- 波がまったく立たない、静かで穏やかな海面などの形容。glassy
- *あぶら【脂・▼膏】
- 固体状のあぶら。肉のあぶら。脂肪(しぼう)。fat
- 脂が乗る(あぶらがのる)
- ①魚などに脂肪がついて、味がよくなる。
- ②仕事などがおもしろくて乗り気になる。warm up to one's work
- アプラ【APRA】
- 《Alianza Popular Re volucionaria Americana(スペイン)の略》アメリカ革命人民同盟。1924年に結成されたペルー最古の政党で、反米・中道左派路線をとる。85年に政権与党となるが、90年の大統領選でアルベルト=フジモリに敗れる。
- あぶら‐あげ【油揚(げ)】
- 豆腐を薄く切って油で揚げたもの。いなりずし・煮物・汁の実などに使う。いなりあげ。うす揚げ。あげ。あぶらげ。〈数え方〉1枚・1丁。
- あぶら‐あし【脂足】
- 足の裏に脂肪を多く分泌すること。また、そういう体質の足。
- あぶら‐あせ【脂汗】
- 苦しい時などに出る、ねっとりした汗。greasy sweat
- あぶら‐いため【油▼炒め】
- 調理法の一つ。食品を、油で炒めること。
- あぶらいり‐しゃだんき【油入(り)遮断器】
- 遮断器の一種。スイッチが開くとき、接点間に生じる強力なアーク放電を鉱油などで冷却して消滅させる。oil circuit
- あぶら‐え【油絵】
- 油絵の具を油で溶いて、カンバス(画布)や板などに描く絵。15世紀以後、絵画の代表的技法となった。oil painting〈比較〉水彩画。
- あぶら‐えのぐ【油絵の具】
- 油絵用の絵の具。主として鉱物性の顔料をリンシード油・ポピー油など乾燥性の油で練ったもの。oil colors〈比較〉水絵の具。
- あぶら‐かす【油▼粕・油▼糟】
- 植物油のしぼりかす。食品工業の原料、家畜の飼料、および園芸用などの肥料として利用。ダイズかす・ナタネかす・アマニかす・ゴマかす・綿実(めんじつ)かすなど。oil cake
- あぶら‐かぜ【油風】
- 4月ごろに吹く、南よりの穏やかな風。油まじ。油まぜ。
- あぶら‐がみ【油紙】
- 桐油(とうゆ)、または荏(え)の油をひいた美濃紙(みのがみ)。防水性があり、包装や湿布などに使う。ゆし。oilpaper
- あぶら‐がや【油▼茅・油▼萱】
- カヤツリグサ科の多年草。山野や谷間の湿地に群生する。高さ約1m。葉は線形で、硬く、光沢がある。秋に散房花序をつける。温帯から熱帯にかけて広く分布。
- あぶら‐がれい【油▼鰈】
- 北日本に産するカレイ科の海水魚。全長60cm前後で、口は大きい。目のある側は紫がかった青黒色。多量に漁獲されるが、「猫またぎ」「縁切り」などといわれるくらいにまずい。魚油をとり、肝臓はビタミン油の原料となる。茨城県以北に分布。
- あぶら‐ぎり【油▼桐】
- トウダイグサ科の落葉高木。暖地で栽培され、野生化したものもある。高さ約10m。葉は互生し、大形で、先端は3裂。雌雄異花。種子から桐油(とうゆ)をとり、防水剤とする。中国原産。ドクエ。
- あぶら‐ぎ・る【脂ぎる】(五自)
- 脂肪がのって、ぎらぎらする。greasy〈用例〉〜・った顔。
- あぶら‐け【油気】
- 油分のあるようす。あぶらっけ。oiliness
- あぶら‐ざ【油座】
- 鎌倉(かまくら)・室町時代、灯火油を製造・販売した商人の組合。山城(やましろ)の大山崎(おおやまざき)油座や大和(やまと)の符坂(ふさか)油座が有名。
- あぶら‐さし【油差(し)】
- 油をさす器具。油つぎ。oiler; oilcan
- あぶら‐ざめ【油▼鮫】
- 深海にすむ、ツノザメ科のサメ。全長約1.5m。灰褐色の地に小白点が散在。第1・第2背びれの前にとげがある。卵胎生。練り製品の原料。北太平洋に分布。アブラツノザメ。
- あぶら‐しば【油芝】
- カヤツリグサ科の多年草。山地の砂礫(されき)地にはえる。葉は根生し、幅広い線形。7月ごろ、高さ10〜15cmの茎を出して、先端に、油気を帯びたような黄褐色の密集した花序をつける。
- あぶら‐じ・みる【油染みる】(上一自)
- 油が染みついて、汚れる。become oily
- あぶら‐しょう【脂性】
- 脂肪の分泌の多い体質。〈対義〉荒れ性。
- あぶら‐すぎ【油杉】
- マツ科の常緑針葉高木。樹皮は暗灰褐色で、葉は線状皮針形。材には油が多い。建築材・土木用材。台湾、中国中部以南の山地に分布。
- あぶら‐すすき【油▽薄・油▼芒】
- イネ科の多年草。山野に群生。高さ1m内外。葉は線形、茎は円柱形で油臭い。9〜10月に、円錐(えんすい)状の花穂をつける。亜熱帯・熱帯に分布。
- あぶら‐ぜみ【油▼蝉】
- 日本でもっともふつうに見られるセミ科の昆虫。全長約6cm。体は黒褐色、翅(はね)は褐色で不透明。ジージーと鳴く。幼虫は6年間の地中生活ののち、7年めの盛夏に羽化。日本全土・朝鮮半島に分布。オオゼミ。アカゼミ。アブラ。
- あぶら‐チャン【油▼瀝▽青】
- クスノキ科の落葉小高木。本州・四国・九州の山野にはえる。3〜4月に多数の淡黄色の小花が咲く。果実から油を採り、材も油を含むので薪(まき)とする。
- あぶらっ‐こ・い【油っこい・脂っこい】(形)
- ①脂肪分が多く、しつこい。oily; greasy〈用例〉〜食べ物。
- ②性質があっさりしない。obstinate〈用例〉守銭奴を〜・く演じる。〈派生〉あぶらっこさ(名)
- あぶら‐つつじ【油▼躑▼躅】
- ツツジ科の落葉低木。山地にはえる。枝先に輪生する葉の裏面に、油を塗ったような光沢がある。5〜7月、緑白色の花序を下垂。
- あぶら‐つのざめ【油角▼鮫】
- ツノザメ科のサメ。全長1.5mで、2つの背びれに鋭い刺(とげ)がある。体は灰褐色で、体側に小白色点がある。卵胎生で2〜5月に20cmの稚魚を11〜13尾分娩(ぶんべん)する。肝油・かまぼこの原料。銚子(ちょうし)以北、東シナ海以北の寒海に分布。
- あぶら‐つぼ【油▼壺】
- ①油を入れるつぼ。
- ②髪油を入れておくつぼ。
- ③油絵の具を溶くための油の容器。
- ④石油ランプの油を入れておく部分。
- 油壺から出す様(あぶらつぼからだすよう)
- つやつやとして美しいようす。油壺から出た様。
- あぶらつぼ【油▼壺】
- 神奈川県三浦市、三浦半島西岸の地区。ヨットハーバー・マリンパーク・海水浴場などがある観光・行楽地。
- あぶら‐で【油手・脂手】
- 脂肪の分泌が多い手。あぶらぎった手。脂性の手。greasy hand
- あぶら‐でり【油照り】
- うすぐもりで、風がなく、じりじりと照りつけて、むし暑いこと。
- あぶら‐といし【油▼砥石】
- 硬くて、きめの細かな砥石(といし)。純粋な無水珪酸(けいさん)の結晶からなり、製図用カラス口、切削工具の刃などの研磨に使用。水のかわりに油でとぐ。oilstone
- アフラトキシン【aflatoxin】
- カビなどが産生する毒素。蛍光を発する。B1・B2・G1・G2などの構造を確認。そのうちB1は、強い毒性と発癌(はつがん)性がある。主要な食中毒原因物質。
- あぶら‐な【油菜】
- アブラナ科の二年草。高さ0.8〜1.5m。春に黄色の小花を房状につける。種子から菜種(なたね)油をとるため栽培。油かすは肥料。近東・北ヨーロッパ原産。ナタネ。ナタネナ。ナノハナ。
- あぶら‐ねんど【油粘土】
- 油などを加えた粘土。彫塑材・理科実験材・保育用教材などに用いる。1年を経ても固くならないため、形の取り直しが容易。油土(ゆど)。
- アブラハム【Abraham】
- 紀元前2000年ごろの人。ユダヤ教・キリスト教およびイスラム教で「信仰の父」とされている伝説的人物。旧約聖書『創世記』で、イスラエルの始祖。『コーラン』ではアラブの祖。
- あぶら‐はや【油▼鮠】
- コイ科の淡水魚。全長約20cm。渓流、細流、河川の中流域のよどみにすむ。雑食性。不味。琵琶(びわ)湖以東の本州に分布。
- あぶら‐びれ【脂▼鰭】
- 背びれと尾びれの間にあるひれ。サケ・マス・アユ・ワカサギなどにある。adipose fin
- あぶら‐ぼうず【油坊主】
- 深海の岩礁上にすむギンダラ科の魚。全長約1.3m。背側は暗灰色で腹側は淡い。幼魚には白色の縞(しま)や斑点(はんてん)がある。美味であるが脂肪分が多い。本州中部以北の北太平洋に分布。
- アフラ‐マズダ【Ahura Mazdā】
- ゾロアスター教の最高神。世界の創造者、善と光明の源泉であり、悪と暗黒の神アーリマンを闘争の末に滅ぼすとされる。
- あぶら‐み【脂身】
- 食肉の、脂肪の多い部分。fat
- あぶら‐むし【油虫】
- ①植物に寄生し汁を吸う、アリマキ科・ネアブラムシ科などの小昆虫の総称。種類が多い。春から秋、単為生殖と有性生殖で繁殖。卵胎生。甘い分泌物を出すのでアリが集まる。アリマキ。キジラミ。aphid
- ②→ゴキブリの異名。cockroach
- ③人に飲食などをたかる者。
- あぶら‐やけ【油焼け】
- 魚の干物などで、脂分が酸化して、身が褐色になり、味が渋くなること。oxidized oily stain
- あぶら‐やし【油▼椰子】
- 油脂をとる高木性のヤシ。もっとも一般的なアフリカアブラヤシは、高さ約20m、葉は羽状で大きい。果実は橙(だいだい)色で径約4cm。果肉からパーム油をとる。西アフリカ原産。
- あぶら‐よたか【油夜▼鷹】
- 一科一種のアブラヨタカ科の鳥。洞窟(どうくつ)にすみ、エコーロケーション(コウモリなどのように音波によって物体の存在を感知すること)を行う。全長約46cm。果実が主食。南アメリカに分布。oilbird