あわたぐち【粟田口】
京都市東山(ひがしやま)区の東三条から蹴上(けあげ)までの地域名。古来、東方から京都への入り口として有名。
あわたぐち‐よしみつ【粟田口光】
(?-?)鎌倉(かまくら)後期の京都の刀工。通称藤四郎(とうしろう)。短刀の名工として知られる。
あわ‐たけ【茸】
アミタケ科のキノコ。かさは径5〜10cm、黄〜赤褐色。かさの裏には黄色の管孔が密生する。食用。
あわただし・い【慌ただしい・遽しい】(形)
非常に急いでいて、せわしい。動きが目まぐるしい。hurried〈派生〉あわただしげ(形動)あわただしさ(名)
あわ‐だち【泡立ち】
泡立つこと・程度。bubbling; lathering〈用例〉〜のよいせっけん。
あわだち‐そう【泡立草】
→アキノキリンソウの別名。
あわ‐だ・つ【泡立つ】(五自)
ぶくぶくと、泡がわき立つ。bubble
あわ‐だ・つ【粟立つ】(五自)
寒さやおそれのために、毛穴があわつぶのようにもりあがる。鳥肌が立つ。have gooseflesh
あわたて‐き【泡立て器】
調理器具の一つ。卵を泡立てたり、ソース類・調味料などを混ぜるのに使う。形は茶筅(ちゃせん)形とらせん形。ステンレス製が一般的。電動式もある。eggbeater
あわ‐だ・てる【泡立てる】(下一他)
泡を立たせる。froth; bubble
あわた‐やき【粟田焼】
京都の粟田口でつくられる陶器。江戸初期に始まり、やがて仁清(にんせい)流の色絵陶器の作出で京焼を代表。粟田口焼。
あわ・つ【慌つ】(下二自)
〈古語〉
→あわてる(慌てる)
あわづ‐おんせん【粟津温泉】
石川県南西部、小松市にある温泉。加賀温泉郷の一つで、1300年の歴史をもつ。いでゆ太鼓(だいこ)で知られる。
あわづ‐きよし【粟津潔】
(1929-)グラフィックデザイナー。東京生まれ。環境・映像デザインを開拓。
あわ‐づけ【粟漬(け)】
なれずしの一種。コハダなどの小魚を三枚におろし、酢でしめ、蒸したアワをまぶして、押しをする。
あわ‐つぶ【粟粒】
①アワの実。アワの実の粒。
②非常に小さい物のたとえ。millet grain
あわて‐ふため・く【慌てふためく】(五自)
うろたえさわぐ。慌てて大さわぎをする。get into a panic
あわて‐もの【慌て者】
そそっかしい行いをする人。scatterbrain
*あわ・てる【慌てる】(下一自)
①予期しないことに出会っておどろき、うろたえる。be confused〈用例〉地震で〜。
②あせって、ひどく急ぐ。
慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない)
仲間より余計に貰おうと慌てて欲張る乞食は、かえって貰いが少なくなる。急ぐとかえって悪い結果を招くことのたとえ。There is luck in the last helping.
あわの【粟野】
〈町〉栃木県西部、足尾山地の町。農林業がさかんで、イチゴが特産。人口1万1258(1994)。
あわ‐の‐くに【房国】
旧国名。現在の千葉県南部。東海道の一国。「延喜式」では中国、4郡。国府は安房郡三芳(みよし)村、国分寺は館山(たてやま)市。明治4年(1871)廃藩置県により木更津(きさらづ)県。同6年(1873)印旛(いんば)県と合併し千葉県。房州(ぼうしゅう)。安房。
あわ‐の‐くに【阿波国】
旧国名。現在の徳島県。南海道の一国。「延喜式」では上国、9郡。国府・国分寺は徳島市国府(こくふ)町。明治4年(1871)廃藩置県により徳島県。のち名東(みょうどう)県と改称し、同9年(1876)高知県に併合。同13年(1880)再設置。阿州。阿波。
あわの‐せいほ【阿波野青畝】
(1899-1992)俳人。奈良県生まれ。『かつらぎ』主宰。昭和初期に秋桜子(しゅうおうし)・誓子(せいし)・素十(すじゅう)らと『ホトトギス』の4Sと称された。句集『万両』など。
あわ‐のめいが【粟野蛾】
幼虫がアワ・トウモロコシなどを食害するメイガ科のガ。開張3cm内外で、黄褐色。日本全土・世界各地に分布。
あわ‐ばこ【泡箱】
素粒子の動きを観測する装置。過熱状態の液体水素などの中をイオン化した粒子が通過すると、泡ができて飛跡を残すことを利用する。バブルチェンバー。bubble chamber
あわび【鮑・鰒】
ミミガイ科の大形マキガイの総称。殻長25cmに達するものもある。殻は楕円(だえん)形で扁平(へんぺい)、殻口は広い。殻表は黒褐色。軟体は貝殻筋(かいがらきん)で殻につき、足は大きく広い。食用。北海道南部から九州、朝鮮半島・中国北部に分布。abalone〈数え方〉1杯・1個。
鮑の片思い(あわびのかたおもい)
《「磯(いそ)の鮑の片思い」の略。アワビは、片貝(貝殻が1つ)であるところから》こちらが思うだけで、相手は応じてくれない恋のたとえ。one-sided love
あわ‐ぶき【泡吹】
アワブキ科の落葉高木。山地にはえる。高さ約10m。葉は長楕円(だえん)形。夏、白色の小花を円錐(えんすい)状に密集させる。本州以南に分布。
あわふき‐むし【泡吹虫】
外形がセミに似たアワフキ科の昆虫の総称。体長約5mm。あと足ではねる。幼虫は草木の汁を吸い、尾端から出した泡の中で生活する。世界各地に分布し、日本には約50種いる。spittlebug
あわ‐ぶく【泡ぶく】
《泡吹く、の意》つばのあわ。水のあわ。あぶく。
あわぶね‐がい【房船貝】
潮間帯の岩礁にすむ、平たい楕円(だえん)形の小形マキガイ。殻長約2.2cm、殻幅約1.7cm。殻表は濃褐紫色で短いとげが多い。房総(ぼうそう)以南に分布。クルスガイ。
あわぼ‐ひえぼ【粟穂稗穂】
小正月に行う豊作祈願の呪(まじな)い。ヌルデなどの木を削り掛けにして飾る。あぼへぼ。
あわ・む【淡む】(下二他)
〈古語〉
うとんずる。たしなめる。〈用例〉「幼かりけり」と〜・め給ひて(源氏・空蝉)。
あわ‐もち【餠】
モチアワ(粘り気のあるアワの一品種)を蒸してついた餠。
あわ‐もり【泡盛】
沖縄県産の米焼酎(しょうちゅう)。東南アジア産の米を原料とした蒸留酒。3年以上熟成させたものをクース(古酒)という。アルコール分は25〜45%。
あわもり‐しょうま【泡盛升麻】
ユキノシタ科の多年草。山地にはえる。葉は三出複葉、硬くて光沢があり、初夏に白色の花序をつける。園芸用の改良種がアスチルベ。
あわ‐や
[一](副)もう少しでそうなりそうなさま。あやうく。いまにも。by a hairbreadth〈用例〉〜大惨事となるところだった。
[二](感)《おどろいたとき、あやういときに出す声》ああ。あっ。すわ。
あわや‐のりこ【淡谷のり子】
(1907-99)歌手。青森県生まれ。「ブルースの女王」と呼ばれる。ヒット曲『別れのブルース』『雨のブルース』など。
あわ‐ゆき【泡雪・沫雪】
①とけやすい雪。light snow
→泡雪羹(かん)
あわ‐ゆき【淡雪】
春先などに降る消えやすい雪。春に降る雪はぼたん雪が多く、気温も地温も上がってとけやすい。light snow
あわゆき‐かん【泡雪羹・淡雪羹】
和菓子の一つ。卵白を泡立てて寒天寄せにしたようかん。泡雪。
あわよく‐ば(連語)
うまくいったら。まがよければ。if things go well〈用例〉〜ただで外国旅行をしようという魂胆だ。
あわ‐よとう【粟夜盗】
ヤガ科の淡褐色のガ。開張約4cm。夏から秋に出現し、幼虫で越冬。幼虫はイネ・ムギ・アワなどの農作物を夜間に食害する。日本全土・世界各地に広く分布。
あわら【芦原】
〈町〉福井県北部の町。北陸温泉郷の南端の温泉町で、東尋坊(とうじんぼう)などの観光基地。人口1万4064(1994)。
*あわれ【哀れ・憐れ】
[一](形動)
①同情の気持ちがわくほどに悲しいさま。はかないさま。さびしいさま。sad〈用例〉〜な話。
②かわいそうなさま。みすぼらしいさま。みじめなさま。touching; pitiful〈用例〉〜な姿。
③{古語}(形動ナリ)
(ア)趣の深いさま。〈用例〉折節の移りかはるこそ、ものごとに〜なれ(徒然・19)。
(イ)かわいいさま。いとしいさま。なつかしいさま。〈用例〉武蔵野の草はみながら〜とぞ見る(古今・雑上)。
(ウ)りっぱなさま。たっといさま。〈用例〉〜なるもの、孝(けう)ある人の子(枕・あはれなるもの)。〈派生〉あわれが・る(五自他)あわれげ(形動)あわれさ(名)
[二](名)
①悲哀。哀愁。grief; pathos〈用例〉〜をもよおす。
②しみじみとした趣。ふぜい。taste〈用例〉旅の〜。
③同情心。あわれみ。人情。compassion〈用例〉人の〜を誘う。
〈古語〉
[三](感)《物事に感動して発する声。感嘆・親愛・同情・悲哀などの、しみじみとした感動を表す》ああ。〈用例〉〜、紅葉を焼(た)かむ人もがな(徒然・54)。
あわれ‐が・る【哀れがる】(五自他)
かわいそうに思う。
あわれ‐げ【哀れげ】(形動)
悲しそうなさま。かわいそうなさま。sorrowful
あわれっ‐ぽ・い【哀れっぽい】(形)
哀れな気持ちを起こさせるさまである。哀れげである。piteous〈用例〉〜姿。〈派生〉あわれっぽさ(名)
あわれ・ぶ【哀れぶ・憐れぶ】(四他)
〈古語〉
①愛する。いつくしむ。いとおしむ。〈用例〉霞を〜・び、露をかなしぶ(古今・仮名序)。
②ふびんに思う。情けをかける。〈用例〉貧しき人を〜心ありて(今昔・14)。
あわれみ【哀れみ・憐れみ】
哀れに思う心。いつくしみ。同情。世の情け。compassion〈用例〉〜をこう。
あわれ・む【哀れむ・憐れむ】
[一](五他)かわいそうに思う。ふびんに思う。sympathize
〈古語〉
[二](四他)→あわれぶ(哀れぶ)
あをに‐よし【青丹よし】
→あおによし(青丹よし)
あを‐ひとぐさ【青人草】
アン【安】6画
部首 宀うかんむり 教育小3
区点 1634・JIS 3042・シフト 88C0
[音] アン
[訓] やす
→ 字形参照

①やすらか。やすんずる。おちつく。〈対義〉危(き)。「慰安・不安・平安」「安全・安定・安楽」
②たやすい。「安易・安直」
③いずくんぞ。なぜ。どうして…しようか。なんとか…したい。
④いずくにか。どこに。
⑤やすい。値段がやすい。〈類似〉廉(れん)。「安価」
アン【行】6画
部首 行ゆきがまえ 教育小2
区点 2552・JIS 3954・シフト 8D73
[音] コウ・ギョウ・アン
[訓] い・ゆ・おこな
→ 字形参照

①いく。ゆく。あるく。めぐる。「行脚(あんぎゃ)
②一時かぎり。かり。「行宮(あんぐう)・行在所」
③もちあるく。「行灯(あんどん)
④おこなう。おこない。「行履」→コウギョウ[行]
アン【按】9画
部首 氵てへん
区点 1636・JIS 3044・シフト 88C2
[音] アン

①おさえる。ひきとめる。
②なでる。さする。もむ。「按腹・按摩」
③しらべる。かんがえる。「按分」
④ならべる。順にする。「按排・按配」
アン【晏】10画
部首 日 人名用
区点 5871・JIS 5A67・シフト 9DE5
[音] アン
→ 字形参照

①おそい。時刻がおそい。「晏駕(あんが)
②やすらか。平安なさま。「晏如(あんじょ)
アン【案】10画
部首 木 教育小4
区点 1638・JIS 3046・シフト 88C4
[音] アン
→ 字形参照

①解決しなければならないものについての答えとしての考え。かんがえる。かんがえ。アイディア。計画。「懸案・思案・名案・立案」「案出」〈用例〉(名)〜を立てる。〜を練る。《接尾的》補正〜。
②気づかう。心配する。
③したがき。草稿。「草案」「案文」〈用例〉《接尾的》計画〜。
④つくえ。台。「玉案」「案下」
案に落つ(あんにおつ)
予期したとおりになる。思いどおりになる。
案に相違する(あんにそういする)
予想がはずれる。案に違(たが)う。contrary to one's expectations
案に違わず(あんにたがわず)
思っていたとおりだ。案の如(ごと)く。as expected〈類似〉案の定(じょう)
アン【殷】10画
部首 殳るまた
区点 6154・JIS 5D56・シフト 9F75
[音] イン・アン

あかぐろい色。
→イン[殷]
アン【庵】11画
部首 广まだれ
区点 1635・JIS 3043・シフト 88C1
[音] アン

①いおり。いお。草ぶきの粗末な家。世間からのがれてくらしている人や、風流人などのすむ小屋。「草庵」「庵室・庵住」〈用例〉(名)〜に帰りつく。
②文人・茶人の雅号や、菓子屋・そば屋などの屋号に添えて用いる。〈用例〉(接尾)長寿〜。
アン【菴】11画
部首 ⻌くさかんむり
区点 7231・JIS 683F・シフト E4BD
[音] アン

いおり。いお。草ぶきの粗末な家。
アン【暗】13画
部首 日ひへん 教育小3
区点 1637・JIS 3045・シフト 88C3
[音] アン
[訓] くら
→ 字形参照

①《もと闇も》くらい。くらがり。やみ。〈対義〉明(めい)。「明暗」「暗黒・暗室」
②おろか。「暗愚・暗君」
③こっそり。ひそかに。「暗号・暗示」
④かくれた。みえない。「暗渠(あんきょ)・暗礁」
⑤《もと諳も》そらんじる。そらでおぼえる。そらでよむ。「暗記・暗算・暗唱」
アン【罨】13画
部首 礻あみがしら
区点 7012・JIS 662C・シフト E3AA
[音] アン・エン

①あみ。かぶせあみ。上からおおいかぶせて、鳥や魚をとらえる網。
②おおう。かぶせる。「罨法」
アン【鞍】15画
部首 革つくりがわ
区点 1640・JIS 3048・シフト 88C6
[音] アン

くら。牛馬などの背において、人や荷物をのせる道具。「鞍上・鞍馬・鞍部」
アン【諳】16画
部首 言ごんべん
区点 7562・JIS 6B5E・シフト E67D
[音] アン

①そらんじる。そらでおぼえる。そらでよむ。「諳記・諳算・諳誦(あんしょう)
②熟練する。なれてじょうずになる。
アン【闇】17画
部首 門もんがまえ
区点 1639・JIS 3047・シフト 88C5
[音] アン

①くらい。くらがり。やみ。「闇夜(あんや・やみよ)
②おろか。
③とじる。門をとじる。
④喪に服すること。また、その建物。いおり。「諒闇(りょうあん)
アン【餡】17画
部首 食しょくへん
区点 8118・JIS 7132・シフト E951
[音] アン・カン

①もち・饅頭(マントウ・まんじゅう)などの中にいれるもの。中国では、肉や野菜類が多い。
②豆類やサツマイモなど、デンプン質のものを煮てつぶし、砂糖を加え、火にかけて練ったもの。あんこ。
③くず粉・かたくり粉を水で溶き、調味して、とろりとさせたもの。「葛餡(くずあん)
アン【鮟】17画
部首 魚うおへん
区点 8229・JIS 723D・シフト E9BB
[音] アン

「鮟鱇(あんこう)」は、アンコウ目に属する魚。温帯から熱帯の海底にすむ。
アン【黯】21画
部首 黒くろ
区点 8363・JIS 735F・シフト EA7E
[音] アン

①くろい。まっくろ。
②くらい。やみ。陰気なさま。気がめいるさま。
アン【Anne】
(1665-1714)イギリスの女王(在位(1702-14))。ジェームズ2世の娘。スチュアート朝最後の君主。その治世には責任内閣制が発達。スペイン継承戦争に勝ち、スコットランドを併合、グレート‐ブリテン王国を成立させた。
あんあん‐り【暗暗裏・暗暗裡】
①暗いこと。gloomy
②内密。人の知らないうち。secretly〈用例〉〜に事を進める。
③言わず語らず。tacitly〈用例〉〜に認める。
あん‐い【安易】(形動)
①たやすいさま。手軽なさま。安直。ease
②のんきなさま。気楽なさま。easygoing
③いいかげんなさま。なげやり。indifference〈用例〉事態を〜に考える。〈派生〉あんいさ(名)
あん‐いつ【安逸・安佚】
①心安らかにたのしむこと。ease
②何もしないで遊んで暮らすこと。idleness〈用例〉〜をむさぼる。
あん‐うつ【暗鬱】(形動)
暗く、うっとうしいさま。
あん‐うん【暗雲】
①まっ黒で、今にも雨の降り出しそうな雲。dark clouds
②戦争や事件などの起こりそうなけはい。dark clouds〈用例〉〜がたちこめる。
アン‐ウント‐フュール‐ジヒ【an und für sich(ドイツ)
ヘーゲル弁証法の根本概念の一つ。弁証法的発展において、即自と対自が止揚・統一され、直接ありのままに自己の本質を具現している精神の最高の境地。即自かつ対自。
あん‐えい【暗影・暗翳】
①暗いかげ。shadow
②不吉なけはい。ominous sign
暗影を投ずる(あんえいをとうずる)
不安を感じさせる。不吉な気配を生じさせる。cast a dark shadow over
あんえい【安永】
江戸中期の年号。明和(めいわ)から改元。元年(1772)11月16日〜10年(1781)4月2日。次に、天明(てんめい)に改元。
あん‐えい【嬰】
(?-BC500)中国、春秋時代の斉(せい)の政治家。諡(おくりな)は平仲。霊公・荘公・景公に宰相として仕えた。『晏子春秋』はその言行を後人が記録したもの。晏子。
あん‐か【安価】(名・形動)
①値段が安いこと・さま。やすね。low price; inexpensive〈対義〉高価。
②安っぽいこと・さま。superficial; shallow〈用例〉〜な同情。
あん‐か【行火】
《「あん」は唐音》手や足などを部分的に暖めるための持ち運びのできる暖房器具。陶土器製・木製のうつわの中に炭火などの熱源を入れる。近年は電熱器具が多い。ねこ。
あん‐か【案下】
①つくえの下。
②手紙の脇付(わきづけ)のことば。机下(きか)
あん‐が【安臥】(名・サ変自)
安らかにねること。からだを休めて横になること。
あん‐が【駕】
《霊柩車(れいきゅうしゃ)が日がくれてから出発する意から》天子が死ぬことを婉曲(えんきょく)にいうことば。崩御(ほうぎょ)
アンカー【anchor】
①船のいかり。
②リレーで、最終の走者・泳者。
③「→アンカーマン」の略。
④「→アンカーボルト」の略。
アンガージュマン【engagement(フランス)
社会の諸問題に対する態度をはっきり決め、そのことにより自己を規制すること。社会参加。
アンガージュマン‐の‐ぶんがく【アンガージュマンの文学】
(littérature engagée(フランス))現実社会に深くかかわり合い、社会的・政治的立場を明確に示した文学。サルトルが実存主義の立場から主張。「参加の文学」と訳される。
アンカー‐ボルト【anchor bolt】
建築物の土台とその上の構造物をつなぎとめるため、土台に埋め込むボルト。アンカー。
アンカー‐マン【anchor man】
=アンカー。
①放送のニュース番組で、解説もしながら進行にあたる総合司会者。
②週刊誌などで、仕上げの原稿をまとめる人。
あん‐がい【案外】(副・形動)
思いのほか。意外。予想外。unexpectedly
あんがく【安岳】
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)南西部、黄海南道(こうかいなんどう)北部の鉄鉱産地。高句麗(こうくり)壁画古墳がある。アンアク。
あん‐かけ【餡掛(け)】
かたくり粉などでとろみをつけた汁(餡)をかけた料理。中国料理に多い。葛(くず)掛け。
アンカット【uncut】
①雑誌・本などのへりを裁断していないこと。
②映画のフィルムが検閲などで切られないこと・もの。
あんかな‐せいふ【安価な政府】
経済の調和と発展は自由競争を通じてなされ、政府の機能は必要最小限にとどめるべきであるとする財政思想。アダム=スミスが提唱。チープガバメント。cheap government
あんがま
沖縄県八重山列島の民俗舞踊。盆の夜、仮装・覆面(ふくめん)の者が各戸をまわって念仏踊りなどを踊る「盆あんがま」と、年替わりの節祭(せつまつり)に、黒衣をかぶった女などが列になって踊る「節あんがま」がある。
アンカラ【Ankara】
トルコ共和国の首都。アナトリア高原中北部、標高900mの高原都市。古くからアナトリア高原の中心地。第1次大戦後、民族独立運動の中心地となり、首都となって急速に近代化。人口254.2万(1990)。
アンガラ‐がわ【アンガラ川】
(Angara River)ロシア中部を流れるエニセイ川の支流。バイカル湖を水源とし、長さ1800km。
アンガルスク【Angarsk】
ロシアの東シベリア、アンガラ川上流の工業都市。石油精製・セメント製造工業・木材加工業が発達。人口26.9万(1992)。
アンカレジ【Anchorage】
アメリカ、アラスカ州中南部にある同州最大の港湾都市。国際航空路の中継地。人口22.6万(1990)。
あん‐かん【安閑】(形動トタル)
①安らかで静かなさま。calm and peaceful
②何もしないで、のんきに暮らすさま。with folded arms〈用例〉〜としている場合ではない。
あんかん‐てんのう【安閑天皇】
記紀で第27代天皇。名は広国押武金日(ひろくにおしたけかなひ)。継体(けいたい)天皇の第1皇子。
あん‐き【安危】
安全と危険。〈用例〉一国の〜にかかわる問題。
あん‐き【安気】(名・形動)
気楽なこと・さま。心配のないこと・さま。
あん‐き【暗記・諳記】(名・サ変他)
書いたものを見ないでも、そのまま思い出せるようにおぼえること。そらでおぼえること。learning by heart
あん‐き【暗鬼】
①暗がりにいるおに。
②疑いから生ずるおそれ。〈用例〉疑心〜。
あんき【安徽】
〈省〉中国東部の省。北は淮河(わいが)、南は長江(ちょうこう)流域を占める。省都は合肥(ごうひ)。豊かな農業地帯。石炭・鉄鉱石などの鉱産資源も豊か。人口5056万(1984)。アンホイ。
アンギーナ【angina】
《しめつけられるような感じを起こす病気、の意》口腔(こうくう)と咽頭(いんとう)の境界付近の炎症。高熱・咽頭痛を起こす。口峡炎。
アンギオテンシン【angiotensin】
腎臓(じんぞう)のたんぱく質分解酵素レニンと血中の転換酵素により血中のアンギオテンシノゲンが分解されて生ずるホルモン。血管を収縮させて血圧を上昇させ、副腎皮質からアルドステロンの分泌を促進する。
あんき‐は【安徽派】
中国の軍閥の一派。首班は安徽省出身の段祺瑞(だんきずい)。日本の援助で1917年北京(ペキン)政権を掌握したが、20年安直戦争で直隷派に敗北して没落。〈比較〉直隷派・奉天派。
あん‐ぎゃ【行脚】(名・サ変自)
《唐音》
①禅宗用語で、修行のため、僧が諸国に師を求めてめぐり歩くこと。pilgrimage
②各地をめぐり歩くこと。traveling
あん‐きょ【安居】(名・サ変自)
安楽に住むこと。生計に心配なく暮らすこと。
あん‐きょ【暗渠】
①おおいをした水路。covered conduit〈対義〉明渠。
②地下排水路。underdrain
あんきょ‐はいすい【暗渠排水】
土の中や地表の過剰な水を地下に埋設した管路あるいは透水性の水路により排水する方法。湿田の乾田化などに用いられる。underdrainage
アンキロサウルス【Ankylosaurus(ラテン)
現存のアルマジロと同じように、体が硬い装甲でおおわれたタンク形の草食恐竜。全長約5m。装甲のほかに、防戦・反撃用に脇腹(わきばら)などにはとげが並び、尾端には重い骨塊がある。白亜紀後期の北アメリカに生息。
あん‐ぐ【暗愚】(名・形動)
道理に暗く、おろかなこと・さま。ばか。
あん‐ぐう【行宮】
《「あん」は唐音》天皇の旅先に設けた仮の御所。かりみや。行在所(あんざいしょ)
アンクタッド【UNCTAD】
《United Nations Conference on Trade and Developmentの略》→国連貿易開発会議
アングラ
《underground(地下)の略》
①実験的・前衛的な演劇・映画などの芸術運動。
②公でないこと。〈用例〉〜出版。
アングラ‐けいざい【アングラ経済】
→ちかけいざい(地下経済)
あんぐり(副)
驚いたり、あきれたりして、思わず口を開けるさま。agape〈用例〉口を〜と開けて見とれる。
アングリカン‐きょうかい【アングリカン教会】
イギリス国教会およびその伝統と教義をもつ諸教会を総括する名称。聖公会。Anglican Church
アングル【angle】
角度。〈用例〉カメラ〜。
アングル【Jean Auguste Dominique Ingres】
(1780-1867)フランスの画家。師ダビッドに続く新古典派の代表者。的確精緻(せいち)なデッサンをもとに独特の形体表現で、歴史画・裸体画・肖像画を描く。作品『泉』『トルコ風呂(ぶろ)』など。
アンクル‐サム【Uncle Sam】
《United Statesの頭文字のUとSから》アメリカ連邦政府。また、典型的アメリカ人の俗称。
アンクルトムのこや【アンクル-トムの小屋】
《原題Uncle Tom's Cabin》ストー夫人の小説。1852年刊。黒人奴隷の悲惨な生活を描き、奴隷解放運動の気運を促進した。
アンクル‐ブーツ【ankle boots】
くるぶしがかくれる程度の長靴。チャッカーブーツ。
アンクレット【anklet】
①足首のあたりにつける輪状の装身具。
②折り返してはく、くるぶしまでの短い靴下。アンクルソックス。ソクレット。
アングロ‐アメリカ【Anglo-America】
イギリス人など主としてアングロサクソン系の人々によって開発された地域の総称。アメリカ・カナダ・グリーンランドを含む北アメリカをさす。〈比較〉ラテン‐アメリカ。
アングロアラブ‐しゅ【アングロアラブ種】
ウマの一品種。サラブレッド種とアラブ種との交配によりフランスで作出。体高約1.5m。乗馬・競走馬用。Anglo-Arab
アングロ‐サクソン【Anglo-Saxon】
①5世紀半ばごろ、民族大移動にさいし、ブリタニアに渡ったアングル族・サクソン族・ジュート族からなるゲルマン民族の一派。原住地は北ドイツ、デンマーク地方。イギリス人の主要構成民族。
②一般に、イギリス人。
アングロ‐ノルマン【Anglo-Norman】
11世紀のノルマン‐コンクェスト以後、イングランドで用いられたフランス語系の言語。
アングロノルマン‐しゅ【アングロノルマン種】
ウマの一品種。フランス在来種にサラブレッドなどを交配した種。体高約1.7m。在来種を除く日本のウマのほとんどは、この血をひく。輓馬(ばんば)型・速歩型・乗馬型の区別がある。Anglo-Norman
あん‐くん【暗君】
おろかな君主。暗主。〈対義〉明君。