いお【庵】
→いおり(庵①)
いお【魚】
〈古語〉
さかな。〈用例〉白き鳥の…水の上に遊びつつ〜を食ふ(伊勢・9)。
い‐お【百】
①ごひゃく。
②数の多いこと。〈用例〉〜日(か)
い‐おう【以往】
①それを含んで、それから後。以降。以後。今後。〈用例〉明治〜。
②《誤って》以前。往時。既往。
い‐おう【医王】
①《仏教語》仏や菩薩(ぼさつ)。衆生(しゅじょう)の悩みや迷いをいやすことを名医のそれにたとえたもの。
→薬師如来の別称。
いおう【硫黄】
周期表6B族の元素。元素記号S。原子番号16。原子量32.1。黄色の固体で、同素体が多い。ゴムの加硫、硫酸・黒色火薬・染料などの原料。ゆおう。sulfur
いおう‐か【硫黄華】
粗製の硫黄を気化させ、融点以下の低温で固化させたもの。黄色の結晶状粉末。昇華硫黄。flower of sulfur
いおう‐さいきん【硫黄細菌】
硫黄および硫黄化合物を酸化してエネルギーを得る細菌の総称。硫黄バクテリア。sulfur bacteria
いおう‐さんかぶつ【硫黄酸化物】
硫黄と酸素の化合物。二酸化硫黄(亜硫酸ガス)SO2や三酸化硫黄(無水硫酸)SO3など。いずれも水に溶け、酸となる。有毒。sulfur oxides
いおうじま【伊王島】
〈町〉長崎県南部、長崎港外の伊王島と沖之島からなる町。伊王島は炭鉱の閉山で衰退。人口1230(1994)。
いおう‐じま【硫黄島】
小笠原(おがさわら)諸島の南南西、硫黄列島の中央に位置する火山島。東京都小笠原村に属する。太平洋戦争末期の激戦地として知られる。
いおう‐じま【硫黄島】
鹿児島県南部、佐多(さた)岬南西にある島。面積8.3km2。硫黄が噴出。古くから罪人配流(はいる)の島として知られ、平安末期に僧俊寛(しゅんかん)が流されたところといわれる。鬼界ケ島。
いおうじま‐せん【硫黄島戦】
太平洋戦争末期、小笠原(おがさわら)諸島の硫黄島での日米の攻防戦。昭和20年(1945)2月、米軍7万5000人に対し、日本軍約2万人が地下陣地にこもって防戦したが、3月末に壊滅。
いおう‐せん【硫黄泉】
鉱水1kg中に硫黄2mg以上を含む鉱泉や温泉。白く濁っていて、卵のくさったような臭いがする。那須(なす)・登別(のぼりべつ)・草津(くさつ)温泉など。sulfur springs
いおう‐バクテリア【硫黄バクテリア】
→いおうさいきん(硫黄細菌)
い‐おうぶつ【韋応物】
(737-?)中国、中唐の詩人。長安の人。陶淵明(とうえんめい)に傾倒。五言古詩にすぐれ、平淡清明な自然詩が多い。詩集『韋蘇州(そしゅう)集』。
いおう‐れっとう【硫黄列島】
小笠原(おがさわら)諸島に属する島群。明治24年(1891)日本領。第2次大戦以後アメリカの管理下にあったが、昭和43年(1968)東京都に復帰。火山列島。
いお‐え【百重】
幾重(いくえ)にも重なっていること。
イオタ【Ι・ι】
ギリシア字母の第9字。iota
い‐おと・す【射落(と)す】(五他)
①矢で射て、うち落とす。shoot down
②ねらったものを得る。手に入れる。gain
イオニア【Ionia】
小アジア西部と隣接諸島一帯の歴史的名称。現在のトルコとギリシアの一部。紀元前10世紀ごろからギリシア人の植民が行われ、商業都市として栄えた。詩人ホメロスやピタゴラスなどの生地。
イオニア‐かい【イオニア海】
(Ionian Sea)地中海のイタリア半島南部からギリシア南西部の間の海域。大半が水深1000m以上。
イオニア‐がくは【イオニア学派】
紀元前6世紀ごろ、ギリシアの植民地小アジアのイオニア地方で活躍した自然哲学者のグループ。世界の始原(アルケー)を探究した。ミレトス学派とヘラクレイトスをさす。Ionian school
イオニア‐しき【イオニア式】
ギリシア建築におけるオーダーの3様式の一つ。柱に24条の溝を彫り、柱頭部には両端に渦巻きをもつ。Ionic order〈比較〉コリント式・ドーリア式。
イオニア‐しょとう【イオニア諸島】
(Ionian Islands)ギリシア本土西岸沿いの7つの島の総称。観光・保養地。
イオニア‐じん【イオニア人】
イオニア方言を用いた古代ギリシア人の一派。アッチカ・エーゲ海諸島・小アジア西岸部に定住。アテネ人はその代表。Ionian
イオマンテ
(iomanteアイヌ)アイヌの送り儀礼の一つ。カムイ(神)である動物の子を、いわば里子として養い、その魂をカムイモシリ(神の世界)の親元に送り返す儀礼。本来はさまざまな動物・鳥に対して行われるが、クマに対するものが有名なため「熊送り」と訳されることが多い。「熊祭り」という表現は儀礼の内容からみて適切ではない。
いおり【庵・廬】
①僧・隠者などが住む簡素な小住居。草庵(そうあん)。いお。〈用例〉草の〜を結ぶ。
②農事などのための草木で作った掘っ立て小屋。
③紋所の名。①を紋章化したもの。多くは、三角形の底辺の両端を2本の柱で支えた形。
イオル
(iworアイヌ)狩り場と訳されることが多い。本来、動物や植物の姿となってやってきたカムイ(神)と人間とが出会う場所で、狩りはそこで人間がカムイを家に招待する行為と考えられている。個々の地域集団における狩猟・採集の行動範囲という意味でも用いられる。
いお・る【庵る】(四自)
〈古語〉
仮家に住む。いおりにとまる。〈用例〉野辺に〜・りて(万葉・6・1029)。
イオン【ion】
正または負に帯電した原子または原子団。中性の原子または原子団が電子を失って正の電荷を帯びたものが陽イオン。電子を得て負の電荷を帯びたものが陰イオン。
イオン‐か【イオン化】
中性の原子または原子団が、正か負の電荷を帯びること。電離。ionization
イオン‐か【イオン価】
イオンの電気量を電気素量で割った値。イオンの電荷またはイオンの価数ともいう。electrovalence
イオンか‐エネルギー【イオン化エネルギー】
気体状態の原子または分子から1個の電子を取り去るのに必要なエネルギー。イオン化ポテンシャル。イオン化電位。energy of ionization
イオンか‐けいこう【イオン化傾向】
金属原子が陽イオンになろうとする性質の度合い。イオン化傾向の大きさは、K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Cr>Fe>Ni>Sn>Pb> (H) >Cu>Hg>Ag>Pt>Auの順で、前のものほど陽イオンになりやすく、酸化されやすい。ionization tendency
イオンか‐ポテンシャル【イオン化ポテンシャル】
→イオン化エネルギーのこと。
イオン‐きょうど【イオン強度】
電解質溶液中のイオンの濃度を表す量。ionic strength
イオン‐けつごう【イオン結合】
陽イオンと陰イオンとの間に生じる静電気力による結合。一般に結合する原子の電気陰性度の差が1.7以上の場合に生じる。ionic bond
イオン‐けっしょう【イオン結晶】
イオン結合でできる結晶。水に溶かすと解離し、電気を通す。塩化ナトリウムなど。ionic crystal
イオン‐けんびきょう【イオン顕微鏡】
電子顕微鏡の電子の代わりに陽子・ヘリウムなどのイオンを用いて、試料の表面からイオンまたは電子を直接放射させ、原子の配列などを観察する装置。結晶構造や吸着・表面反応などの研究に利用。ion microscope
イオン‐こうかん【イオン交換】
電解質溶液中のイオンと、その溶液に接触する物質中のイオンが置換する現象。ion exchange
イオン‐こうかんじゅし【イオン交換樹脂】
水溶液中のイオンを交換する機能をもつ合成樹脂。陽イオン交換樹脂・陰イオン交換樹脂がある。硬水の軟化、放射性物質の処理など用途は広い。ion-exchange resin
イオン‐しき【イオン式】
《正しくは、イオン反応式》イオンの関与する反応式で、反応の本質を表す部分だけを示したもの。Ag++Cl-→AgCl(AgNO3+HCl→AgCl+HNO3)など。
イオン‐ちゅうにゅう【イオン注入】
集積回路製造法の一つ。金属原子をイオン化し、高電圧をかけて半導体結晶の表面近くに導入する。ion implantation
イオン‐はんけい【イオン半径】
イオンを球とみなしたときの半径。同族の元素では、原子番号が大きいものほどイオン半径が大きい。ionic radius
イオン‐はんのう【イオン反応】
イオンの関与する化学反応。陽イオン・陰イオン間の静電エネルギーが反応の推進力であることが多い。ionic reaction
い‐おんびん【イ音便】
音便の一つ。「書きて」が「書いて」、「白き」が「白い」となる類。〈参照〉音便。
いか【凧・鳶】
→いかのぼり(凧)
いか【賊】
イカ綱イカ亜綱に属する軟体動物のうち、タコ目を除いたものの総称。浅海から深海まで生息。夜行性の種類が多く、体表に発光器をもつものもある。水産上の重要種が多い。世界の寒帯から熱帯に分布し、日本近海に約80種。cuttlefish〈数え方〉1杯。
*い‐か【以下・已下】
①《多く、数詞の下に付いて》それをふくんで、それより下。それより少ないこと。また劣ること。...and less〈比較〉未満・以内。〈対義〉以上。〈用例〉1万円〜の品。〈参考〉「1万円以下」といえば1万円もはいるが、1万円をふくめない場合は、「1万円未満」とする。日数・時間・距離などでは「以下」の代わりに「以内」を使うことが多い。
②《数詞以外のものに付いて》それをふくんで、それより下位。〈用例〉小学生〜は無料。
③それを代表・先頭として、その他一同。〈用例〉校長〜先生一同。代表〜100名。
④それをふくまず、程度が下回ること。それに達しないこと。〈用例〉標準〜。小学生〜の計算能力。
⑤それに続くこと。そこからあと。and so on〈用例〉〜省略。〜同文。
い‐か【医家】
医師。医を業とする家。
い‐か【易化】(名・サ変他)
やさしくすること。簡単にすること。
い‐か【異化】(名・サ変自他)
〈対義〉同化。
①物質代謝の過程で、生物が体内で物質をより単純な物質に分解し、それによって生活に必要なエネルギーを取り出す過程。異化作用。catabolism
②心理学で、似た形がならんだときに、両者のちがいが強調される心理作用。dissimilation
いか【何】(形動ナリ)
〈古語〉
どのようだ。どういうふうだ。〈用例〉その故(ゆゑ)も、〜なりけむ事とも思ひわかれ侍らず(源氏・宿木)。
いが【毬】
クリなどの、果実のまわりを包み、長いとげが密生した皮。総苞(そうほう)の変化したもの。bur
い‐が【衣蛾】
ヒロズコガ科のガ。幼虫が毛織物や毛皮などを食害する。体は淡黄褐色で翅(はね)が細く、開張1〜1.5cm。前翅(ぜんし)は灰褐色で3個の斑点(はんてん)がある。夏から秋に出現。幼虫は体長約6mm。虫干(むしぼ)し、防虫剤の使用により防除できる。世界に広く分布。tineid moth
いが【伊賀】
→いがのくに(伊賀国)
いが【伊賀】
〈町〉三重県北西部、上野(うえの)盆地東端の町。穀倉地帯。伊賀牛の産地。中心の柘植(つげ)は古くからの交通の要地。人口1万1199(1994)。
い‐が【渭河】
中国、黄河(こうが)の支流の一つ。甘粛(かんしゅく)省東部の山地から東に流れ、西安北部を経て潼関(どうかん)付近で黄河に注ぐ。長さ870km。渭水(いすい)。ウェイホー。
いが‐あげ【毬揚(げ)】
揚げ物の一つ。小さく砕いたそうめんを衣にして揚げ、クリのいがのように見立てる。中身は、エビや鶏のすり身、蒸して裏ごしにした芋類の団子。
イカーサ【Jorge Icaza Coronel】
(1906-78)エクアドルの小説家。政治性・社会性の強い作風。作品『ワシプンゴ』『街にて』など。
い‐かい【位階】
①律令(りつりょう)制下で規定された官職の序列。推古(すいこ)11年(603)隋(ずい)を手本に定めた冠位十二階にはじまる。
②明治憲法下、国家に勲功ある者に授けられた栄典の位。正(しょう)と従(じゅ)の一位から八位まで16階がある。
い‐かい【遺戒・遺誡】
故人が生前、のちの人のためにのこしたいましめ。遺訓。ゆいかい。
いかい【威海】
中国、山東(さんとう)半島北岸、渤海(ぼっかい)に臨む港湾・軍事都市。山東省北東部の商業の中心。天然の良港で、清朝(しんちょう)末期の北洋艦隊基地。1898〜1930年、イギリスが租借。現在、中国海軍の基地。人口26.5万(1991)。旧称威海衛。ウェイハイ。
いか・い【厳い・大い】(形)
大きい。多い。はなはだしい。〈用例〉〜ご苦労をなさる。
厳い事(いかいこと)
たいそう。〈用例〉雪が〜ふり積もった。
厳い世話(いかいせわ)
《あいさつのことば》たいそうお世話になりました。
*い‐がい【以外】
①それよりそと。other than〈対義〉以内。
②それよりほか。それを除いたほかのもの・こと。〈用例〉部員〜の入室お断り。
い‐がい【貽貝】
くさび形の黒いイガイ科の海産ニマイガイ。殻長約13cm、殻高約6cm。岩礁に足糸で付着し群棲(ぐんせい)。春に美味。煮て乾燥した肉を淡菜という。北海道南部から九州に分布。カラスガイ。シュウリガイ。
い‐がい【意外】
[一](名・形動)思いのほかであること・さま。案外。unexpected〈用例〉〜な人物。〈派生〉いがいさ(名)
[二](名)岩崎蕣花(いわさきしゅんか)作の戯曲。明治27年(1894)初演。川上音二郎(かわかみおとじろう)得意の際物(きわもの)。当時のにせ判事殺害事件の脚色。
い‐がい【遺骸】
なきがら。死体。遺体。corpse
いかいえい【威海衛】
→いかい(威海)
いかい‐くんとう【位階勲等】
位階と勲等。国家に勲功・功績があった者に与えられる栄典の序列と等級。court rank and honors
い‐がいちょう【居開帳】
本尊・秘仏などを、その寺で一般に公開すること。〈対義〉出(で)開帳。
い‐かいよう【胃瘍】
胃粘膜が粘膜下までただれる疾患。空腹時の胃痛、食後の疼痛(とうつう)、嘔吐(おうと)などが主症状。種々な原因で、生活力が減退した胃粘膜の部分に胃液の消化作用が働いてできると考えられる。gastric ulcer
イカオ【ICAO】
《International Civil Aviation Organizationの略》国際民間航空機関。国際民間航空条約に定められた業務を担当する国連の専門機関。
いか‐が【何】(副)
《「いかにか」の転》
①どのように。どんなに。どう。how〈用例〉〜いたしましょうか。
②どんなようす・ぐあい。how〈用例〉ごきげんは〜。
③疑い、あやぶむ気持ちで言う語。どうだろうか。〈用例〉そういうことは〜でしょうか。
④人に物事をすすめる語。どうですか。Would you like...?〈用例〉お一つ〜。
⑤{古語}反語の意をあらわす。どうして…であろうか。〈用例〉〜浅くは思う給へざらむ(源氏・帚木)。
い‐かがく【医化学】
ヒトを対象とする生化学。人体を構成する物質や生命現象などを、化学的に研究する。medical chemistry
いかが‐な【何な】(連体)
どんな。〈用例〉…と思いますが、〜ものでしょう。
いかがは‐せん【何はせん】(連語)
どうしようか。どうしたらよいだろうか。また、どうにも仕方がない。やむをえない。
いかがわし・い【何わしい】(形)
①うたがわしい。あやしい。信用できない。dubious; unreliable
②よろしくない。見苦しい。unseemly
③下品だ。低級だ。indecent〈派生〉いかがわしげ(形動)いかがわしさ(名)
い‐かき【笊・籬】
竹で編んだ籠(かご)。ざる。
い‐がき【斎垣・忌垣】
神社などの垣根。神域を示すもの。瑞垣(みずがき)。玉垣(たまがき)
い‐かく【位格】
→ペルソナ③
い‐かく【威嚇】(名・サ変他)
おどすこと。おどかし。威迫。threat
い‐がく【医学】
病気の治療・予防および健康の増進についての研究をする学問。医療倫理を基盤とし、基礎医学・社会医学・臨床医学に大別される。medicine〈比較〉医術。
い‐がく【異学】
①正しくない学問。
②江戸時代、幕府が認めていた朱子学以外の儒学。幕末には儒学以外の学問。〈用例〉寛政(かんせい)〜の禁。
いかく‐きょうぞんたい【異核共存体】
遺伝的に異なる2つ以上の核を共通の細胞質中にもつ細胞。ヘテロカリオン。異核接合体。heterokaryon
いかく‐しゃげき【威嚇射撃】
殺すつもりでなく、おどすためにうつこと。to fire in the air
いがく‐じょ【医学所】
江戸幕府が設けた西洋医学校。安政(あんせい)5年(1858)設立の種痘所が幕府に移管され、文久(ぶんきゅう)3年(1863)医学所となる。東大医学部の前身。
いかく‐しょく【威嚇色】
動物の色彩のうち、捕食者に突然に示して驚かし、捕食を免れるような色。自らが毒や武器をもたない動物にみられ、警戒色と区別される。昆虫類の眼状紋やヘビの模様など。threatening coloration
いかく‐そん【囲郭村】
異民族の侵略などに備えて、周囲に土塀・城壁・木柵(もくさく)などの防壁をめぐらした集落。walled settlement; walled town
い‐かくちょう【胃拡張】
胃が異常に拡張した状態。胃部の疼痛(とうつう)、腹部膨満・嘔吐(おうと)などをともなう。自律神経の失調、胃壁の血行障害、その他種々の原因でおこる。俗には、胃下垂や胃アトニーをいう。gastroectasis
いかく‐てき【威嚇的】(形動)
おどしをきかすさま。menacing〈用例〉〜な態度。
いがくてんぱん【医学典範】
《原題Qānūn fi'ṭ-ṭibb》アラビアの名医イブン=シーナの著書。ガレノスの業績を受け継いだ中世アラビア医学の一大集成書。
いが‐ぐり【栗】
①いがに包まれたままのクリの実。
②「→いがぐり頭」の略。
いがぐり‐あたま【栗頭】
髪を短く五分刈り以下に刈った頭。close-cropped head
い‐かく・る【い隠る】(四自)
〈古語〉
《「い」は接頭語》かくれる。〈用例〉少女(をとめ)の〜丘を(古事記・下)。
い‐かく・る【居隠る】(下二自)
〈古語〉
ものかげにかくれてすわる。〈用例〉一人は柱にすこし〜・れて(源氏・橋姫)。
い‐かけ【鋳掛(け)】
なべ・かまなどの破損した部分に、はんだなどを流しこんで修理すること。tinkering
いかけ‐や【鋳掛(け)屋】
なべ・かまなど、鉄・銅製の用具の修理を職業とする者。江戸時代に専業化し、修理道具をてんびんでかついで商売を行った。店をもつものを鋳掛け師といった。
い‐か・ける【射掛ける】(下一他)
敵に矢を射る。shoot an arrow
いか‐こうか【異化効果】
《Verfremdungs-effekt(ドイツ)の訳語》ブレヒトが提唱した演劇用語。日常見なれた事物を異様なものとして提示して観客の意識をめざめさせ、現実を認識・変革させようとすること。
いがごえどうちゅうすごろく【伊賀越道中双六】
人形浄瑠璃(じょうるり)・歌舞伎(かぶき)時代物。近松半二・加作の合作。『伊賀越乗掛合羽(のりがけがっぱ)』の改作。伊賀上野の仇討(あだう)ちに取材。伊賀越え物の代表作。天明(てんめい)3年(1783)初演。
いかざき【十崎】
〈町〉愛媛県中部、肱(ひじ)川の支流小田川流域の町。大凧(おおだこ)合戦で有名。人口6056(1994)。
いか‐さま【何様】
[一](名)
①にせもの。いかもの。いかさまもの。fake
②不正。いんちき。〈用例〉〜博打(ばくち)
③いかさま師。trickster
[二](副)いかにも。まったく。なるほど。surely; indeed
いかさま‐し【何様師】
不良品をたくみに売りつける悪徳商人。ぺてん師。
いか‐さよう【異化作用】
→いか(異化①)
いか・し【厳し】(形ク)
〈古語〉
①いかめしい。ものものしい。〈用例〉かく〜・う武(たけ)き身に生まれて(宇治拾遺・8)。
②荒々しい。はげしい。〈用例〉うつつにも似ず、猛(たけ)く〜・きひたぶる心出(い)できて(源氏・葵)。
いか・す(五自)
《俗語》
①このましいと思わせる。neat〈用例〉〜スタイル。
②《感動詞的に》いい感じ。すてき。nice
いか・す【生かす・活かす】(五他)
〈対義〉殺す。
①よみがえらせる。再び生きるようにする。bring to life; revive〈用例〉死者を〜。
②殺さずに、生きながらえさせる。keep alive〈用例〉〜・しておけない人間だ。
③そのままでは無用なものを、価値があるものにする。recycle〈用例〉廃棄物を〜。
④特性や機能を十分に引き出す。活用する。きわだたせる。make the most of〈用例〉持ち味を〜。
⑤印刷物の校正などで、一度消したものをもとにもどす。restore
い‐かすい【胃下垂】
胃が正常の位置より垂れ下がっている状態。胃のX線検査で胃角が腸骨稜(りょう)より下がっているもの。体型にもよる。gastroptosis
いかず‐ごけ【行かず後家】
嫁に行かないで年をとった女性。ハイミス。ゆかず後家。old maid
いかずち【雷】
かみなり。thunder
いかずちたろうごうあくものがたり【雷太郎強悪物語】
式亭三馬(しきていさんば)の合巻(ごうかん)2冊。文化(ぶんか)3年(1806)刊。黄表紙(きびょうし)から合巻への過渡的作品。強悪非道の悪漢が孝行息子に滅ぼされる物語。
いか‐そうめん【麺】
イカの身をそうめんのように細く切って、つけ汁を添えた料理。
い‐かぞく【遺家族】
一家の働き手の死後に、とりのこされた家族。bereaved family
いかた【伊方】
〈町〉愛媛県西部、佐田(さだ)岬半島基部の町。ミカン栽培がさかん。酒造り職人の杜氏(とうじ)の町としても有名。四国初の原子力発電所がある。人口7640(1994)。
いかだ【筏】
木材や竹などをならべてつなぎ合わせた水上運搬具。木材輸送や簡易な交通機関として利用。raft
い‐がた【鋳型】
《古くは「いかた」と清音》
①鋳物を造るために、金属を流しこむ砂や金属などでできた型。mold
②ある事実や人をきまった型に押しこむための枠。frame
鋳型に嵌める(いがたにはめる)
規則ずくめの教育などで、人間を個性のない、同型のものにする。
いかだ‐かずら【葛】
→ブーゲンビレアの別名。
いかだ‐がた【筏形】
竹製の花入れの一つ。丸竹を筏のように組んで作った花入れ。釣り生け用と置き生け用がある。
いかだ‐し【筏師】
筏に乗ることを職業とする人。筏乗り。
いかだ‐ながし【筏流し】
山林から切り出した木材を横に並べ、蔓(つる)などで結びつけて水に浮かべ流すこと。木材の長距離運搬方法。
いかだ‐も【筏藻】
緑藻類セネデスムス属の総称。広く淡水域に生育する小形の藻類。細胞が横に並んで筏のような群体を作る。約100種ある。
い‐カタル【胃カタル】
→いえん(胃炎)
い‐かつ【威喝】(名・サ変他)
大声を出しておどすこと。threat; menace
いかつ・い【厳つい】(形)
①いかめしい。きびしい。stern
②ごつい。ぶこつだ。rugged〈派生〉いかつげ(形動)いかつさ(名)
いか‐で【何で・争で】(副)
〈古語〉
①疑問の意を表す。どうして。〈用例〉〜かばかりは知りけん(徒然・77)。
②反語の意を表す。どうして…か。〈用例〉〜月を見ではあらん(竹取)。
③願望の意を表す。なんとかして。〈用例〉〜このをとこに物いはむ(伊勢・45)。
いかで‐か【何でか・争でか】(副)
〈古語〉
①疑問の意を表す。どうして。〈用例〉かかる道は〜いまする(伊勢・9)。
②反語の意を表す。どうして…しようか。〈用例〉跡まで見る人ありとは、〜知らん(徒然・32)。
③願望の意を表す。なんとかして。〈用例〉〜と深うおぼゆ(源氏・若紫)。