- いたけ‐だか【居丈高】(形動)
- ①すわった背の高いさま。
- ②いきり立つさま。mad; high-handedly
- ③《「威丈高」とも》威圧的な態度になるさま。頭ごなし。overbearing
- いたける‐の‐みこと【▽五▽十▽猛▽命】
- 日本神話の神。素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子。高天(たかま)の原から樹木の種を持ち来り、大八洲国(おおやしまのくに)にまいたという神。大屋毘古命(おおやびこのみこと)。
- いたこ
- 東北地方で、霊魂を呼び寄せてその意思を伝え告げる巫女(みこ)。多くは盲目の女性がなる。関東地方では市子(いちこ)と呼ぶ。
- いたこ【▽潮来】
- 〈町〉茨城県南東部の町。霞ケ浦(かすみがうら)の南東にある水郷で、農業と観光が中心。あやめ祭りは有名。人口2万6349(1994)。
- いた‐ご【板子】
- ①和船の底に置いたあげ板。
- ②江戸時代、建具・家具などに用いた板材。
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
- 船乗りが危険な職業であることのたとえ。The sea and the gallows refuse none.
- いた‐ごし【板▼輿】
- 公家(くげ)や僧侶(そうりょ)の遠出(とおで)用の乗りもの。切り妻(づま)の屋根で両側に白木の板を張り、前後にすだれをかけた輿(こし)。
- いたこ‐ぶし【▽潮来節】
- 江戸時代に流行した俗謡。潮来の舟歌から江戸の遊里に入り、さらに各地に広がって、民謡の元歌(もとうた)になった。
- いた‐ざい【板材】
- 製材して板にした木材。board
- いた・し【痛し・▽甚し】(形ク)
- 〈古語〉
- ①身体が痛む。〈用例〉いとのきて〜・き瘡(きず)には(万葉・5・897)。
- ②ふびんである。いたわしい。〈用例〉〜や、この御手よ。昔は上手にものし給ひけるを(源氏・行幸)。
- ③すぐれている。すばらしい。〈用例〉さすがに〜・くもしたるかな(源氏・浮舟)。
- ④はなはだしい。〈用例〉沖つ風〜・くな吹きそ(万葉・15・3592)。
- いたし‐かた【致し方】
- 《「しかた」の改まった言い方》やりかた。しよう。way〈用例〉〜がない。
- いたし‐かゆし【痛し▼痒し】(連語)
- 《かくと痛いし、かかないとかゆいの意から》どっちにしても具合が悪くて困ること。
- いた‐じき【板敷】
- ゆかに板を張ること。張った所。板の間。
- いだし‐ぎぬ【▽出だし▽衣】
- ①直衣(のうし)や狩衣(かりぎぬ)の下から下着を少し出して着ること。いだしうちき。いだしづま。
- ②牛車(ぎっしゃ)の御簾(みす)の下から、女房が衣の袖口(そでぐち)や褄(つま)などを出すこと。また、その出した衣服。うちいでのきぬ。
- いだし‐た・つ【▽出だし立つ】(下二他)
- 〈古語〉
- ①促して外に出す。出発させる。〈用例〉夕月夜のをかしきほどに〜・てさせ給ひて(源氏・桐壺)。
- ②宮仕えに出す。〈用例〉しぶしぶに〜・てらる(更級)。
- ③出立の用意をしてやる。〈用例〉幼き人も「御ともに」とてものすれば、とかく〜・てて(蜻蛉・中)。
- いた‐じめ【板締(め)】
- 染色法の一種。模様を浮き彫りした型板などに、折りたたんだ布をはさみ、糸で強く締めつけたものを、染め汁につけたり、型板の穴から染め汁をつぎ込んだりして染色する方法。いたじめしぼり。
- いた・す【致す】(五自他)
- ①(他)
- (ア)送る。およぼす。extend〈用例〉思いを〜。
- (イ)きたす。もたらす。bring about〈用例〉不徳の〜ところ。
- (ウ)《「効す」とも》つくす。努力する。devote〈用例〉君にわが身を〜。
- ②(自)「する・行う」の謙譲語。〈用例〉わたくしが〜・します。
- いだ・す【▽出だす】(四他)
- 〈古語〉
- ①内から外へ出す。〈用例〉帳のうちよりも〜・さずいつき養ふ(竹取)。
- ②口に出して歌う。〈用例〉拍子とりて、梅が枝(え)〜・したるほど、いとをかし(源氏・梅枝)。
- ③気持ちを表情や動作に表す。〈用例〉思(おぼ)しはばかりて、色にも〜・させ給はずなりむるを(源氏・桐壺)。
- ④《動詞の連用形に付いて》動作を始める意を表す。〈用例〉言(こと)の心を男文字に書き〜・して(土佐)。
- いたずかわ・し【▽労かわし】(形シク)
- 〈古語〉
- つとめて苦労するようすである。御苦労さまだ。また、わずらわしい。いたつかわし。〈用例〉愚かなる人、この楽しびを忘れて、〜・しく外の楽しびを求め(徒然・93)。
- いたずき【▽労き】
- 〈古語〉
- 《「いたつく」の名詞化》=いたつき。
- ①ほねおり。苦労。〈用例〉その〜限りなし(大和・147)。
- ②病気。〈用例〉身に〜の入るも知らずて(古今・仮名序)。
- いたず・く【▽労く】(四自他)
- 〈古語〉
- =いたつく。
- ①(自)
- (ア)ほねをおる。気をつかって面倒をみる。〈用例〉とかうものすることなど、〜人多くて(蜻蛉・上)。
- (イ)くたびれる。病気になる。
- ②(他)わずらわす。いたわる。〈用例〉ねんごろに〜・きけり(伊勢・69)。
- いた‐すずり【板▼硯】
- 床の間の脇の棚に飾る文具。板の上に料紙(りょうし)と硯をのせ、ひもで結んだもの。板文庫。
- *いたずら【▽悪▽戯】(名・形動・サ変自)
- ①人の迷惑になるようなふざけた行いをすること・さま。悪ふざけ。mischief〈用例〉子どもの〜。車に〜される。
- ②自分のすることをけんそんしていう語。〈用例〉ほんの〜です。
- ③異性に対してみだらな行為をすること。molest
- 悪戯半分(いたずらはんぶん)
- 《「半分」は接尾語。…がてらに、の意》
- ①ひまつぶしに、または、手持ちぶさたなままに、物事を行うこと。真剣に物事を行わないこと。あそび半分。half seriously
- ②趣味や習い事をしていることなどを、けんそんしていう語。〈用例〉〜に絵を習う。
- いたずら【▽徒ら】(形動ナリ)
- 〈古語〉
- ①役にたたないさま。無益であるさま。〈用例〉入り江の〜なる州(更級)。
- ②何もすることのないさま。〈用例〉ふねもいださで〜なれば(土佐)。
- ③むなしい。はかないさま。〈用例〉〜にわが身世にふるながめせしまに(古今・春下)。
- いたずら‐がき【▽悪▽戯書(き)】(名・サ変自)
- 遊び半分で、書いてはいけない所に文字や絵をかくこと、また、かいたもの。らくがき。scribbling; graffiti
- いたずら‐に【▽徒に】(副)
- 役に立たないさま。無意味に。in vain〈用例〉〜日を過ごす。〜事をあらだてる。
- いた‐ずり【板▼摺り】
- ①料理の下ごしらえの一つ。キュウリ・フキなどに塩をまぶし押しころがしたり、魚介類の身を包丁ですってすり身の粘りを出すこと。
- ②建築で、棚・床(ゆか)板などの端を受けるため一部を切り欠くこと。またはそのしゃくった部材。板掛け。いたもち。
- いた‐ぞうり【板草履】
- 裏に板きれを並べて張り付けた草履。板裏草履。板付き草履。
- いただき【頂】
- 山や頭などの、てっぺん。top〈用例〉山の〜。
- いただき【頂き・▼戴き】
- 《「頂く」の連用形から》
- ①「もらうこと」の謙譲語。いただくこと。
- ②《俗語》たいした苦労もなく、勝たせてもらうこと。easy win for one〈用例〉この試合は〜だ。
- いただき‐だち【▼戴き立ち】
- ふるまわれた食事を終えて、すぐ立ち去ること。
- いただき‐ます【頂きます・▼戴きます】(感)
- 食事をしたり、物をもらったりしたときの、あいさつのことば。
- いただき‐もの【頂き物・▼戴き物】
- 《「もらい物」の謙譲語》人からいただいたもの。ちょうだい物。gift; present
- *いただ・く【頂く・▼戴く】
- [一](五他)
- ①頭の上にのせる。頭の上の高いところにおく。be crowned with〈用例〉雪を〜山々。
- ②その人を長として、下に仕える。have a person as〈用例〉会長に〜。
- ③目上や上位の人から何かをもらう。頂戴する。accept; receive〈用例〉賞状を〜・いて一礼する。
- ④「食う・飲む」の謙譲語。〈用例〉遠慮なく〜・きます。
- [二](補動)「してもらう」の謙譲語。
- ①《「…していただく」「お(ご)…いただく」の形で》自分のために相手に何かをしてもらう。〈用例〉教えて〜。わざわざお越し〜・きまして。
- ②《「…(さ)せていただく」の形で》自分がなにかすることを相手に許してもらう。〈用例〉じっくり見せて〜・きたい。
- 頂く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- もらえるものなら、季節はずれのものでも喜んでもらうこと。転じて、欲の深いことのたとえ。
- いただけ‐ない【頂けない・▼戴けない】(連語)
- 《俗語》うなずけない。感心できない。not acceptable〈用例〉この飾りつけは〜。
- いただ・ける【頂ける・▼戴ける】(下一自)
- 《俗語》なかなかよい。感心できる。pretty good〈用例〉この映画は〜。
- いた‐だたみ【板畳】
- ①芯(しん)に板を入れて作った畳。
- ②板を敷きつめた所。いたじき。
- いたたまれ‐な・い【居た▽堪れない】(形)
- 落ちついて、じっとしていられない。いたたまらない。hard to bear〈派生〉いたたまれなさ(名)
- いたち【▼鼬・▼鼬▼鼠】
- [一]イタチ科の動物食獣。体長は雄30〜37cm、雌20〜22cm。水辺を好み、遊泳・潜水が巧み。人家近くにも現れる。昆虫・ネズミなどを捕食。敵に追いつめられると肛門腺(こうもんせん)から「イタチの最後っ屁(ぺ)」といわれる悪臭を発する。毛皮はミンクの代用品。シベリア・中国・日本に分布。weasel
- [二]《鼬》真船豊(まふねゆたか)の戯曲。3幕。昭和9年(1934)初演。東北の寒村の親族どうしの物欲の争いを描いた暗い喜劇。
- 鼬の最後っ屁(いたちのさいごっぺ)
- ①追いつめられたイタチが放つ、強い悪臭をもった屁。
- ②苦しまぎれにとる非常手段。a parting shot
- 鼬の無き間の貂誇り(いたちのなきまのてんほこり)
- 自分より上手(うわて)の者や、強い者のいないところでいばることのたとえ。鼬無き間のねずみ。
- 鼬の目陰(いたちのまかげ)
- ①手をかざして遠くを見ること。
- ②疑い深そうに人を見ること。
- 鼬の道(いたちのみち)
- 《俗に、イタチは、いつも通る道を遮断されると、その道を二度と通らないとされることから》つきあっていた人との仲が、ばったりと途絶えること。音信不通。〈類似〉鼬の道切り。
- 鼬の道切り(いたちのみちきり)
- ①《えんぎが悪いという俗信》イタチが、自分の通っている道の前方を横切ること。鼬が道を切る。
- ②人が訪ねて来なくなること。便り・音信が途絶すること。鼬の道。鼬の道を切る。鼬の道が切れる。
- いたち‐うお【▼鼬魚】
- ナマズに似たアシロ科の海水魚。全長60cm余。6対の口髭(くちひげ)がある。美味。南日本の浅海に分布。
- いたち‐ごっこ【▼鼬ごっこ】
- ①子どもの遊びの一つ。互いに手の甲をつねり合っては手を重ねてゆく。
- ②両者とも同じことを繰り返していて、物事がはかどらないこと。
- いたち‐ざめ【▼鼬▼鮫】
- 人を襲うこともある獰猛(どうもう)なメジロザメ科のサメ。全長約5m。尾びれが非常に長い。背方は褐色で暗褐色斑(はん)が散在する。練り製品の原料。熱帯・温帯海域に分布し、日本近海にもいる。タイガーシャーク。tiger shark
- いたち‐しだ【▼鼬▽羊▽歯】
- ウラボシ科の常緑シダ。山野の樹下にふつうに見られる。葉身の長さ30〜70cm。葉柄(ようへい)は硬く、黒光りする鱗片(りんぺん)を密集。葉は2回羽状複葉。ヤマイタチシダ・オオイタチシダなどの近縁種がある。
- いた‐チョコ【板チョコ】
- 板状のチョコレート。chocolate bar
- い‐たつ【移達】(名・サ変自他)
- 官庁が管轄の違う他の官庁に文書で命令・通知をすること。また、その通知。移牒(いちょう)。notification
- いたづけ‐いせき【板付遺跡】
- 福岡市博多(はかた)区板付にある弥生(やよい)時代の遺跡。低台地上には前・中期を中心とした大規模な集落跡、甕棺(かめかん)墓、それらの周囲をめぐる大溝が、また台地下にはさらに大溝がめぐり、水田跡がある。弥生文化の成立を研究する上で重要な遺跡。
- いたっ‐て【至って】(副)
- 《「いたりて」の転》たいへん。きわめて。非常に。very〈用例〉〜元気です。
- いた‐で【痛手・傷手】
- ①大きなけが。重傷。serious wound〈用例〉〜を負う。
- ②大きな損害。大打撃。hard blow〈用例〉心の〜。
- いだ‐てん【▼韋駄天】
- ①古代インド神話の神。仏教の守護神となり増長天八大将軍の一つ。寺院で護法神・伽藍(がらん)守護神としてまつられる。足の速いことで知られる。
- ②走るのが非常に速いこと・人。fast runner
- いだてん‐ばしり【▼韋駄天走り】
- たいへん速く走ること。run like a shot
- いた‐とうば【板塔婆】
- 《仏教語》死者の追善のため、梵字(ぼんじ)・経文(きょうもん)・戒名(かいみょう)などを書いて墓の後ろに立てる細長い木の板。上部に五輪の塔の形の切り込みがある。卒塔婆(そとば)。
- いたどり【▼虎▼杖】
- タデ科の多年草。山野に多く、高さは1m以上になる。雌雄異株(いしゅ)。葉は互生し、広卵(こうらん)形。若芽・茎は酸味があり、食用。地下茎は薬用。
- いたどり【板取】
- 〈村〉岐阜県中西部、福井県に接する村。林業中心で木材加工工場がある。人口2040(1994)。
- いたに‐ぐさ【▼伊谷草】
- 紅藻類オキツノリ科の海藻。波静かな入り江などの海底に生育する。暗紅色で細針金状の体枝がからみ合い5cm程の団塊をなす。サハリン(樺太(からふと))・千島などに分布。寒天の原料。
- いたの【板野】
- 〈町〉徳島県北東部の町。古来から交通の要地で、古墳が多い。たくあんなどの漬物の産地。人口1万3983(1994)。
- イタ‐の‐しゅせきしさい【イタの首席司祭】
- (?-1350ごろ)スペインの詩人、ファン=ルイスJuan Ruizの呼び名。世相を鋭く観察し、風刺と諧謔(かいぎゃく)をこめて描写。作品『良き愛の書』。Archpriest of Hita
- いた‐の‐ま【板の間】
- 板じきの部屋。wooden floor
- いたのま‐かせぎ【板の間稼ぎ】
- 銭湯で盗みをはたらくこと。また、その人。脱衣場が板張りだったことから。板の間を稼ぐ。板場稼ぎ。
- いた‐ば【板場】
- 《まな板が置いてある場所、の意》
- ①料理屋の調理場。
- ②調理人。板前。
- いた‐ばさみ【板挟み】
- 間に立って、どうしたらよいか迷うこと。dilemma〈用例〉〜になる。
- いたばし【板橋】
- ①東京都北部の区。中小の工場が多い。地下鉄都営線、営団有楽町線の開通に伴い住宅地として急速に発展。
- ②旧中山(なかせん)道の宿場。日本橋からは最初の宿で、現在の東京都板橋区板橋本町付近。
- いた‐ばね【板▽発▽条】
- 鋼板のたわみを利用したばね。一枚ばねと重ねばねがあり、車両の車台と車輪の間に使用。leaf spring
- いた‐ばり【板張(り)】
- ①板を張ること。張った場所。
- ②洗濯した反物にのりをつけ、板に張ってほし、しわをのばすこと。
- いた‐び【板碑】
- 石造りの卒塔婆(そとば)。板状の石の上部に種子(しゅじ)を彫り、その下に建立(こんりゅう)年月日と供養(くよう)者の氏名などを刻む。鎌倉(かまくら)・室町時代に関東地方で多く作られた。板石塔婆。
- いたび‐かずら【▼崖▽石▼榴】
- クワ科の常緑つる性低木。夏、イチジクに似た径1〜1.2cmの球形の花序をつける。最初は緑色だが、紫黒色に熟す。暖地に分布。
- いた‐ぶき【板▼葺(き)】
- 板を並べて屋根をふくこと。また、その屋根。〈比較〉かわらぶき・草ぶき。
- いた‐ぶ・る【▽甚振る】(五他)
- 《俗語》恐怖感を与えて金品を取る。ゆする。
- いた‐ぶろ【板風炉】
- 茶道具の風炉の一種。方形で周囲は板でつくり、内側に壁塗りを施す。釜(かま)をかけるときは透木(すきぎ)を用いる。10月ごろの名残(なごり)の茶事に使われることが多い。
- いた‐べい【板塀】
- 板でつくった塀。board fence
- いたぼ‐がき【板▼甫▼牡▼蠣】
- カキの一種。イタボガキ科のニマイガイ。殻長約13cm。海底の岩礁に付着。食用となるが養殖は困難。本州・朝鮮半島・中国沿海に分布。
- いた‐まえ【板前】
- ①料理場などでまな板を置く場所。調理場。kitchen
- ②《まな板の前で調理する人、の意》日本料理の調理人。本来は主任調理人をさす。調理師。いたば。cook
- いたま・し【傷まし】(形シク)
- 〈古語〉
- ①かわいそうだ。いたわしい。〈用例〉つなぎ苦しむるこそ〜・しけれど(徒然・121)。
- ②困っている。苦しい。〈用例〉〜・しうするものから、下戸(げこ)ならぬこそをのこはよけれ(徒然・1)。
- いたまし・い【痛ましい・傷ましい・▽惨しい】(形)
- 見ていて自分の心がつらく感じる。いたわしい。pitiful; heartbreaking〈派生〉いたましが・る(五自)いたましげ(形動)いたましさ(名)
- いたま・る【▼炒まる】(五自)
- 食べ物が油でいためられた状態になる。
- いたみ【痛み】
- ①傷や病気などにさいして、からだに生じるつらい感覚。疼痛(とうつう)・鈍痛など。pain; ache
- ②悲しみ。苦しみ。sorrow〈用例〉心の〜。
- ③なやみ。worry〈用例〉胸の〜。
- いたみ【傷み】
- ①くだものなどが、くさること。rot〈用例〉モモは〜がきやすい。
- ②損傷。damage〈用例〉屋根の〜がはげしい。
- いたみ【▼伊▽丹】
- 〈市〉兵庫県南東部の市。酒造・機械工業などがさかん。大阪国際空港の所在地、大阪市の住宅衛星都市。人口18万5706(1994)。
- いたみ‐い・る【痛み入る】(五自)
- おそれ入る。恐縮する。be much obliged〈用例〉ご親切に〜・ります。
- いたみ‐どめ【痛み止め】
- 患部の痛みを止めるための薬。鎮痛剤。anodyne
- いたみ‐まんさく【▼伊▽丹万作】
- (1900-46)映画監督・脚本家。松山市生まれ。作品『国士無双』『赤西蠣太(あかにしかきた)』、脚本『無法松の一生』など。
- いたみ‐わけ【痛み分け】
- ①相撲や柔道で、勝負中に一方あるいは両者が負傷して続行不能となり、引き分けとなること。
- ②喧嘩(けんか)・議論などで双方ともに相当被害があり結論がもち越しとなること。
- いた・む【悼む】(五他)
- 人の死をなげき悲しむ。哀悼する。mourn〈用例〉友の死を〜。
- *いた・む【痛む】
- [一](五自)
- ①からだに強い刺激を受けて、苦しみを感じる。pain; ache〈用例〉胃が〜。
- ②つらい思いで悲しむ。なやむ。grieve; suffer〈用例〉胸が〜。
- ③金銭や物質的に損をしたと感じる。〈用例〉ふところが〜。
- 〈古語〉
- [二](四自)
- ①からだに苦痛を感じる。〈用例〉〜・み苦しみて泣き伏せれば(古事記・上)。
- ②心に苦痛を感じる。〈用例〉そこ思(も)ふに胸こそ〜・め(万葉・3・466)。
- ③迷惑がる。〈用例〉いたう〜人の、強ひられて少し飲みたるも(徒然・175)。
- 〈古語〉
- [三](下二他)相手に苦痛を与える。傷つける。〈用例〉生ける物を殺し、〜・め(徒然・128)。
- *いた・む【傷む】(五自)
- ①器物がこわれる。きずがつく。be damaged〈用例〉家が〜。
- ②食べ物がくさる。be rotten〈用例〉〜・んだバナナ。
- いた‐め【板目】
- ①板と板の合わせ目。joint between boards
- ②木材を年輪に対して接線方向に切ったとき現れる波形や山形の木目。flat grain〈対義〉正目。
- いため‐がみ【板目紙】
- 美濃(みの)紙など、良質の和紙を何枚ものりではり重ねた厚紙。和とじの本の表紙などに使われる。
- いため‐がわ【▼撓め革】
- にかわをといた水にひたし、たたいてかたくした革。〈対義〉なめしがわ。
- いため‐つ・ける【痛めつける】(下一他)
- つらい目にあわせる。きびしく責め立てる。reproach
- いため‐に【▼炒め煮】
- 材料を油でいためてから煮る調理法。
- いため‐もの【▼炒め物】
- 食べ物を油でいりつけて調理したもの。fries
- いた・める【▼炒める】(下一他)
- 食べ物を油でいりつける。fry
- いた・める【痛める】(下一他)
- ①いたくする。苦しめる。hurt〈用例〉胃を〜。足を〜。
- ②苦しみ悩まされる。worry〈用例〉頭を〜。胸を〜。
- ③金銭や物質的に損害を受ける。〈用例〉ふところを〜。
- いた・める【傷める】(下一他)
- ①きずつける。hurt〈用例〉車を〜。
- ②食べ物をくさらす。rot
- いた・める【▼撓める】(下一他)
- 皮をにかわをといた水にひたし、かなづちで打って固める。
- いたや‐がい【板屋貝】
- 砂泥底にすむイタヤガイ科の海産ニマイガイ。殻長約12cm、殻高約10cm。右殻はふくらんで白色、左殻は平らで褐色。貝柱は食用。北海道南部以南に分布。シャクシガイ。
- いたや‐かえで【板屋▼楓】
- カエデ科の落葉高木。山地にはえる。葉は円形で浅く5〜7裂し、春に淡黄色の小花が咲く。翼果は鍬(くわ)形状。秋、鮮やかに黄葉。ツタモミジ。トキワカエデ。
- いた‐やき【板焼(き)】
- ①カモや魚介類などを杉板にのせたり、はさんだりして焼く料理。杉板焼き。
- ②魚のすり身をかまぼこ形にして板につけ、焼き目をつけたもの。焼き板。
- いたやなぎ【板柳】
- 〈町〉青森県西部、津軽(つがる)平野にある町。津軽藩の岩木川の河港として発達。稲作とリンゴ栽培がさかん。人口1万7862(1994)。
- いたや‐はざん【板▽谷波山】
- (1872-1963)陶芸家。茨城県生まれ。東京美術学校卒。整った形姿と精緻(せいち)な彫刻文様(もんよう)が特色。昭和28年(1953)文化勲章受章。
- いたや‐めいげつ【板屋明月】
- カエデ科の落葉小高木。山地にはえる。葉は掌状に7〜11裂。春、淡黄色の小花が咲き、翼果の羽はほぼ一直線に開く。
- いた‐よせ【板寄せ】
- 取引所で値段を決める方法の一つ。係が前回の引値を基準に適当な値段を唱え、売買注文を紙上(板)に記載させ、売りと買いの数値が一致したとき、それを決定値段とするもの。
- いたら‐ぬ【至らぬ】(連体)
- =至らない。
- ①行き届かない。
- ②未熟な。incompetent; inexperienced〈用例〉〜者。
- いたり【至り】
- ①結果。〈用例〉若気の〜。
- ②最上。きわみ。〈用例〉恐縮の〜。
- ③{古語}才能・思慮などが行き届いていること。〈用例〉深き〜なからむは(源氏・帚木)。
- イタリア【Italia・伊太利】
- (Republic of Italy)地中海中央部にあり、地中海に突出するイタリア半島を主体に、シチリア島・サルデーニア島などの島からなる共和国。首都ローマ。中央部にアペニン山脈が南北に走る。古代ローマ帝国発祥の地。面積30.1万km2。人口5723.5万(1993)。正称イタリア共和国。
- イタリア‐おうこく【イタリア王国】
- (Regno d'Italia(イタリア))イタリア統一運動の結果、1861年に成立した立憲君主制国家。ビットリオ=エマヌエレ2世が初代国王。第1次大戦後ムッソリーニの下でファシズム国家となり、第2次大戦で敗退。1946年の国民投票で廃止。
- イタリアきそうきょく【イタリア奇想曲】
- 《原題Capriccio Italiana(イタリア)》チャイコフスキー作曲の管弦楽曲。1880年作。イタリア風の明るい旋律をもつ華やかな作品。
- イタリア‐きょうさんとう【イタリア共産党】
- (Partito Comunista Italiano(イタリア))イタリアの共産主義政党。1921年イタリア社会党から分裂して結党。西ヨーロッパ最大の共産党で、ユーロコミュニズムを提起した。冷戦終結後の91年、左翼民主党(PDS)と改称。PCI。
- イタリアぎんこう【イタリア銀行】
- (Banca d'Italia(イタリア))イタリアの中央銀行。1893年設立。1936年公法人に改組。
- イタリア‐ご【イタリア語】
- インド‐ヨーロッパ語族イタリック語派に属する言語で、ロマンス語の一つ。イタリアのほかスイスやユーゴスラビアの一部で使用。ラテン語を祖語とする。Italian
- イタリアこくりつラボロぎんこう【イタリア国立ラボロ銀行】
- (Banca Nazionale del Lavoro)イタリアの国有銀行。1913年設立。本社はミラノ。
- イタリアさんぎょうふっこうがいしゃ【イタリア産業復興会社】
- (Istituto per la Ricostruzione Industriale)イタリア政府全額出資の持株会社。電話・海運・機械・鉄鋼・航空・放送などの分野の企業を支配下におく。1933年設立。IRI(イリ)。
- イタリア‐しゃかいとう【イタリア社会党】
- (Partito Socialista Italiano(イタリア))イタリアの社会主義政党。1892年結成。左翼急進派と右翼改良派の対立がつねにみられ、分裂と統合を繰り返したが、80年代には何度も連立政権に加わった。PSI。
- イタリア‐しょう【イタリア賞】
- 放送番組を対象とする世界最大の国際コンクール。また、その賞。1948年以来、毎年9月にイタリアで開かれる。
- イタリア‐トルコ‐せんそう【イタリア-トルコ戦争】
- 1911〜12年、北アフリカの支配権をめぐるイタリアとトルコとの戦争。イタリアはトリポリとキレナイカを占領。この地の古名リビアを復活した。伊土(いと)戦争。リビア戦争。Italo-Turkish War
- イタリア‐はんとう【イタリア半島】
- (Italia)アドリア海とティレニア海を分けて地中海に突出する長靴状の半島。イタリアの主要部をなす。
- イタリア‐ほうそうきょうかい【イタリア放送協会】
- (Radio Televisione Italiana(イタリア))イタリアの放送事業を独占してきた半官半民会社。1975年以後は民放が認められるようになり、独占状況は終わる。RAI(ライ)。
- イタリア‐りょうり【イタリア料理】
- イタリアに伝わる料理の総称。西洋料理の起源とされるほどの歴史をもち、内容が豊富。材料のもち味を生かす工夫がなされ、ニンニクやオリーブ油・トマトをよく使うのが特徴。パスタやリゾット・ピッツァなどがよく知られる。
- イタリア‐ろうどうそうどうめい【イタリア労働総同盟】
- (Confederazione Generale Italiana del Lavoro(イタリア))イタリア最大の労働組合ナショナルセンター。旧共産党・社会党系。組合員450万人。1944年結成。世界労連に加盟。CGIL。
- イタリアン‐カラー【Italian collar】
- 襟型の一つ。Vネックにつけた腰が低く、襟先が角型の襟のこと。セーターやブラウスなどに見られる。
- イタリアン‐クロス【Italian cloth】
- 木綿の横繻子(じゅす)織物の一種。綿毛交織・毛・化学繊維などもある。表面がなめらかで光沢がある。服裏地・洋傘地などに用いる。毛繻子。
- イタリアン‐サイプレス【Italian cypress】
- イトスギの別名。
- イタリアン‐ライグラス【Italian ryegrass】
- イネ科の一、二年草。ヨーロッパ原産の帰化植物。家畜の飼料。ネズミムギ。
- イタリアン‐リアリズム【Italian realism】
- 第2次大戦直後、イタリア映画界に起こったリアリズム映画の総称。ネオレアリズモ。
- イタリー【Italy; Italie(フランス)】
- →イタリア
- イタリック【italic】
- 欧文活字体の一つ。italicのように、少し右にかたむいた字体。