いち‐ねん【一年】
①1月から12月まで。また、ある月から12か月。a year
②紀元・年号の第1番の年。元年。the first year
③ある年。one year
④1年生。first year student; freshman〈用例〉中学〜。
一年の計は元旦に在り(いちねんのけいはがんたんにあり)
《『月令(がつりょう)広義』のことばから》1年のうちに何をやるかは、その年の初めに計画を立てておくべきである。物事は初めが大事で、きちんとした計画を立ててから行うべきである。New Year's Day is the key to a successful year.
いち‐ねん【一念】
①1つのことを深く思いこむこと。その思い。single-hearted
②《仏教語》
(ア)仏を信じて念仏を1回唱えること。
(イ)ごく短い時間。
一念岩をも徹す(いちねん、いわをもとおす)
《虎(とら)と思い込んで一心に射た矢が岩を貫き通したという中国の故事から》一心に思い込んでことを行えば、どんなに困難なことでも成し遂げられる。一念岩にも徹る。〈類似〉一念天に通ず。
一念天に通ず(いちねん、てんにつうず)
一つのことに全身全霊をあげて努力すれば、天に通じて、どんなこともやりとげることができる。Faith will move mountains.〈類似〉一念岩をも徹す。一念岩にも徹る。
いちねん【一然】
(1206-89)高麗(こうらい)の高僧。著書『三国遺事』は朝鮮古代史研究の必須(ひっす)の文献。他に『界乗(かいじょう)雑著』など。
いちねん‐おうじょう【一念往生】
浄土教のことば。
①一声念仏を唱えれば極楽に往生できること。一念義。
②信心が決定(けつじょう)することによって極楽往生できるという教え。
いちねん‐き【一年忌】
→いっしゅうき(一周忌)
いちねん‐さんぜん【一念三千】
天台宗の基本教理。人の一瞬の心の中に、三千世界、すなわち森羅万象が含まれているという考え方。
いちねんせい‐しょくぶつ【一年生植物】
→いちねんそう(一年草)
いちねんせい‐そうほん【一年生草本】
→いちねんそう(一年草)
いちねん‐そう【一年草】
春に、種子から発芽し、開花、結実してその年に枯れる植物。一年生植物。一年生草本。annual herb〈対義〉多年草。
いちねん‐ほっき【一念発起】(名・サ変自)
①思い立って仏道へはいること。
②あることを成しとげようと決心すること。
いち‐の【一の】(連体)
①第1番の。最初の。the first〈用例〉〜鳥居。
②もっともすぐれた。もっとも重要な。〈用例〉〜人。
いち‐のう【一能】
1つの技能・芸能・才能。an art〈用例〉一芸〜にひいでる。
いちのせき【一関】
〈市〉岩手県南部、磐井(いわい)川流域の市。旧城下町。稲作・酪農・電気工業などがさかん。名勝の厳美(げんび)渓がある。人口6万2097(1994)。
いち‐の‐ぜん【一の膳】
本式の日本料理で、初めに出すぜん。本ぜん。
いちのたに‐の‐たたかい【一ノ谷の戦い】
源氏と平氏の合戦。元暦(げんりゃく)元年(1184)摂津(せっつ)の一ノ谷に集結した平氏軍を、源範頼(みなもとののりより)・義経(よしつね)軍が撃破。
いちのたにふたばぐんき【一谷嫩軍記】
人形浄瑠璃(じょうるり)・歌舞伎(かぶき)時代物。並木宗輔(なみきそうすけ)らの合作。『平家物語』から熊谷直実(くまがいなおざね)と平敦盛(たいらのあつもり)、平忠度(たいらのただのり)と岡部六弥太(おかべろくやた)の物語を合成脚色。宝暦(ほうれき)元年(1751)初演。
いち‐の‐とり【一の酉】
11月の、最初の酉の日、酉の市(いち)が立つ。はつ酉。〈比較〉二の酉・三の酉。
いち‐の‐ひじり【市聖】
→空也(くうや)の別称。
いちのへ【一戸】
〈町〉岩手県北部の町。木材加工・リンゴ栽培・牧牛などがさかん。根反(ねそり)の珪化木(けいかぼく)は有名。東北最大の天文台がある。人口1万8328(1994)。
いち‐の‐みや【一の宮】
①第1皇子。第1皇女。いちのみこ。
②古代末期から中世にかけての社格の一種。各国ごとに、その国内でもっとも由緒のある重要な神社。
いちのみや【一の宮】
〈町〉熊本県阿蘇(あそ)谷の町。肥後(ひご)一宮阿蘇神社のある宮地(みやじ)が中心。稲作・畜産が主。人口1万0326(1994)。
いちのみや【一宮】
〈市〉愛知県北西部の市。尾張国(おわりのくに)一宮の真清田(ますみだ)神社の門前町。尾西(びさい)機業地の中心で、毛織物など繊維工業がさかん。人口26万6761(1994)。
いちのみや【一宮】
〈町〉千葉県東部、九十九里(くじゅうくり)浜南端の町。上総国(かずさのくに)一宮玉前(たまさき)神社の門前町。農業が中心。人口1万1629(1994)。
いちのみや【一宮】
〈町〉山梨県、甲府盆地東部の町。桃・ブドウの一大産地。甲斐(かい)一宮浅間神社がある。人口1万0933(1994)。
いちのみや【一宮】
〈町〉愛知県、豊川(とよかわ)市北東隣の町。果樹栽培がさかん。三河一宮砥鹿(とが)神社がある。人口1万5327(1994)。
いちのみや【一宮】
〈町〉兵庫県西部、揖保(いぼ)川上流の町。林業がさかん。手延べそうめんが特産。播磨(はりま)一宮伊和(いわ)神社がある。人口1万2034(1994)。
いちのみや【一宮】
〈町〉兵庫県淡路(あわじ)島西岸の町。花や柑橘(かんきつ)類の栽培がさかん。線香が特産。淡路一宮伊弉諾(いざなぎ)神宮がある。人口1万0205(1994)。
いちのめ‐がた【一ノ目潟】
秋田県男鹿(おが)半島にある湖。面積0.3km2。最深42m。爆裂火口に水をたたえたもの。付近に二ノ目潟・三ノ目潟がある。
いち‐ば【市場】
人々が集まって、物品を売買する所。しじょう。マーケット。market〈比較〉市(いち)
いちば【市場】
〈町〉徳島県北部、吉野(よしの)川扇状地にある町。市場町として発達。切幡(きりはた)寺がある。人口1万2423(1994)。
いち‐ばい【一倍】
[一](名・サ変自)
①ある数量に1を掛けること。基準の数量と同じ数量。
②古い言い方で2倍のこと。
[二](副)いちだんと多く。いっそう。〈用例〉人〜働く。
いちはさま【一迫】
〈町〉宮城県北部、一迫川流域の町。稲作中心。花山ダムがある。八ツ鹿(やつしか)踊りは有名。人口1万0383(1994)。
いち‐はつ【一初・尾】
アヤメ科の多年草。庭などに栽培される。高さ約50cm。春に、紫色または白色の花が咲く。観賞用に栽培。中国原産。
いちばつ‐ひゃっかい【一罰百戒】
罪を犯した1人を罰することで、多くの人の戒めとすること。
いちば‐まち【市場町】
市場を中心として発達した商業集落。室町後期より全国的に成立。三日市・四日市など市日を町名とする。
いち‐はやく【逸早く】(副)
まっさきに。非常にはやく。すばやく。at once; quickly
いち‐はや・し【逸早し】(形ク)
〈古語〉
①強くはげしい。あらあらしい。〈用例〉昔人(むかしびと)は、かく〜・きみやびをなむしける(伊勢・1)。
②きびしい。手かげんしない。〈用例〉さしあたりて、〜・き世を思ひはばかりて、参り寄る人もなし(源氏・須磨)。
③すばやい。せっかちだ。〈用例〉験(げん)だに〜・からばよかるべきを、さしもあらず(枕・くるしげなるもの)。
いちはら【市原】
〈市〉千葉県中部、東京湾に臨む市。埋め立て地に大工場が進出、京葉(けいよう)工業地域の核心をなす。背後には住宅団地。人口27万2782(1994)。
いちはら‐の‐おおきみ【市原王】
(?-?)奈良時代の歌人。天智(てんじ)天皇の曾孫(そうそん)安貴王(あきのおおきみ)の子。
*いち‐ばん【一番】
[一](名)
①順番が最初であること。第1。the first〈用例〉〜列車。
②同種のもののうちもっともすぐれたもの。最上。第1位。number one; the first
③ひと組み。ひとつがい。a pair
④1度。1回。one time〈用例〉〜勝負。
⑤芸能で、1曲。a piece〈用例〉民謡を〜うたう。
⑥相撲で、1つの取組。bout〈用例〉結びの〜。
[二](副)
①多くの中でそれ以上のものがないさま。この上なく。the most〈用例〉母親が〜喜んでいる。
②ためしに。こころみに。おもいきって。ひとつ。a try〈用例〉どれ〜やってみよう。
いちばん‐しょうぶ【一番勝負】
ただ1回だけで決める勝負。やり直しのきかない大事な勝負。one-game contest; decided by a single round
いちばん‐だし【一番出し】
最初の風味のよい、すんだだし汁。削り節と昆布でとる。吸い物や上等の煮物、蒸し物のかけ汁などに使う。
いちばん‐ちゃ【一番茶】
①その年いちばん初めにつんだ茶。
②最初にいれたお茶。
いちばん‐て【一番手】
①いちばん初めに敵を攻撃する軍隊。the lead troop
②まっ先にする人。the first person to...〈用例〉発表の〜に立つ。
③競争でいちばん優位にあること・人。the leading〈用例〉優勝をねらう〜のチーム。
いちばん‐どり【一番鶏】
夜明け前に、最初に鳴くニワトリ。また、その声。〈用例〉〜が鳴く。
いちばん‐のり【一番乗り】(名・サ変自)
①まっ先に敵陣に馬を乗り入れること。
②まっさきに、ある場所に乗りこむこと。
いちばん‐ぼし【一番星】
夕方、最初に輝き出す星。the first evening star
いちばん‐め【一番目】
①順番がまっさきであること。第1番。the first
②歌舞伎(かぶき)で、その日の最初の狂言。多くは時代物を演ずる。
いちばん‐やり【一番槍】
①まっさきに敵陣にかけ入り、やりをふるうこと・人。
②最初にてがらをたてること・人。
いちび
アオイ科の一年草。高さ約1.5m。葉は心臓形で先がとがり、長い柄(え)をもつ。花は黄色で葉腋(ようえき)に数個ずつつく。茎の靭皮(じんぴ)繊維はロープなどに使用。インド原産の栽培種。キリアサ。velvetleaf
いち‐び【市日】
市の立つ日。
いちひめ‐にたろう【一姫二太郎】
子が生まれる順序の理想を言う語。初めに女、次に男が生まれること。
いちびょう‐そくさい【一病息災】
健康な人よりも、持病の一つもある人のほうが体を大切にするので、長生きできるということ。
いちびん‐いっしょう【一顰一笑】
→いっぴんいっしょう(一顰一笑)
いち‐ぶ【一分】
《「いちぶん」は別語》
①全体の10分の1。one tenth
②割合の単位の一つ。1の100分の1。1%。one hundredth; one percent
③長さの単位。1寸の10分の1。
④近世の金銀貨で、1両の4分の1。一歩(いちぶ)
⑤ほんのすこし。a little; a bit
いち‐ぶ【一部】
①全体のある部分。一部分。a part〈対義〉全部。〈用例〉〜の人の意見。
(ア)書物の一そろい。a set
(イ)書物・新聞などの1つ。a copy
いちぶ‐いちりん【一分一厘】(副)
ほんのわずか。the least〈用例〉〜も狂わない。
いちぶ‐きん【一分金】
江戸時代の貨幣の一つ。長方形の金貨で、1両の4分の1。慶長(けいちょう)6年(1601)初めて鋳造(ちゅうぞう)、以後小判の改鋳に伴って鋳造され広く流通。一分判金。こつぶ。
いちぶ‐ぎん【一分銀】
幕末の銀貨。4枚で金1両。
いちぶ‐しじゅう【一部始終】
始めから終わりまでのくわしい事情。all the details
いちぶつ‐じょう【一仏乗】
《仏教語》真の教えは唯一であり、その教えによってすべての者が等しく仏となることができるというもの。一乗。
いち‐ぶぶん【一部分】
全体の中のある部分。a part
いちぶ‐ほけん【一部保険】
損害保険で、保険金額が保険価額(保険の対象の評価額)に達しない場合の保険契約。under-insurance〈対義〉全部保険。
いち‐ぶん【一分】
《「いちぶ」は別語》人間としての名誉・責任。〈用例〉男の〜が立つ。
一分を捌く(いちぶんをさばく)
自分ひとりで、身のふり方をうまく処理する。
いち‐ベクトル【位置ベクトル】
ある点の位置を表すベクトル。原点からその点まで引いた矢印で表示される。position vector
いち‐べつ【一別】
別れること。
いち‐べつ【一瞥】(名・サ変他)
ちらりと見ること。一見(いっけん)。a glance〈用例〉〜して去る。
いちべつ‐いらい【一別以来】(連語)
別れてから今まで。一別来。since we parted
イチボ
《和製語》牛肉の部位の名称。軟らかな赤身で脂肪は少ない。ローストビーフなどに使われる。臀肉(でんにく)。aitchbone
いち‐ぼう【一望・一眸】(名・サ変他)
一目で見わたすこと。whole view〈用例〉〜におさめる。
いちぼう‐せんり【一望千里】
広大なながめを、一目で見わたすこと。また、見晴らしがよく広々としていること。
いち‐ぼく【一木】
1本の木。a tree〈用例〉〜一草。
いちぼく‐づくり【一木造(り)】
1本の木から像を丸彫りするもの。平安前期までの作例が多い。〈対義〉寄せ木造り。
いちぼ‐たひん【一牡多牝】
繁殖期に1頭の雄が多数の雌を従えること。典型はオットセイなどのハレム。一雄多雌。
いち‐ま【市松】
→市松人形」の略。
市松でないが腹で泣け(いちまでないがはらでなけ)
《市松人形の腹には泣き声を出す笛の仕掛けがあることから》心の中で泣いて、他人には泣き顔を見せるな。
いち‐まい【一枚】
①紙・板・田畑など平たいもの一つ。a sheet; a piece
②ひとり。〈用例〉きみを〜加えたい。
③相撲・劇場の番付で、名前の1人分。また、順位1つ。〈用例〉番付が〜上がる。
一枚上手(いちまいうわて)
力量・才知などが一段すぐれている。
一枚噛む(いちまいかむ)
仕事や事件などで、何らかの関係をもつ。have something to do with
いちまい‐いわ【一枚岩】
①割れ目のない、しっかりした岩。monolith
②結びつきのしっかりした組織・団体のたとえ。monolithic unity〈用例〉〜の団結を誇る。
いちまい‐かんばん【一枚看板】
①《外題(げだい)や、おもな役者の名を書いた、大きな飾り看板から》
(ア)もっともすぐれた役者・人。
(イ)団体を代表し、また、支えている実力者。
②1枚しかない着物。いっちょうら。
いちまいきしょうもん【一枚起請文】
建暦(けんりゃく)2年(1212)、法然(ほうねん)が臨終時に書いた1枚の起請文。没後、弟子の間で異義が生ずることを防ぐために、念仏による浄土往生の本質を示した。
いち‐まつ【一抹】
《ひと塗り・ひと掠(かす)り、の意》ほんのすこし。いくらか。多少。a touch of〈用例〉〜の不安がある。
いち‐まつ【市松】
①「→市松人形」の略。
②「→市松模様」の略。
いちまつ‐にんぎょう【市松人形】
衣装を着せ替えて遊ぶ、子ども姿の日本人形。江戸時代に、若衆形の人気役者佐野川市松を模したものが流行したことからの呼称。いちま人形。いちまつ。いちま。大和人形。
いちまつ‐もよう【市松模様】
元禄(げんろく)模様の一種。濃淡の正方形を交互に並べた碁盤目の模様。江戸時代の役者、佐野川市松が舞台でこの模様の裃(かみしも)を用いて流行したという。石畳模様。いちまつ。checker
いち‐み【一味】
①1種類のあじ。a taste
②味方。なかま。同志。group; gang
③漢方薬の一品。
④《仏教語》差別があるようにみえるものが、じつは平等だということ。
いちみ‐どうしん【一味同心】
心を一つにして事に当たること・人。
いち‐みゃく【一脈】
ひとつづき。ひとすじ。
一脈相通ずる(いちみゃくあいつうずる)
《ものの考え方や性質などについて言う》ある種の関係がある。ある面で共通する。一脈通ずる。have something in common
いち‐みん【一眠】
カイコが脱皮する前に示す静止時期(眠)のうち、1回目のことをいう。ふつう、眠と脱皮を4回くり返し、第1回の眠までを1齢、第2回の眠までを2齢という。
いちむら‐うざえもん【市村羽左衛門】
歌舞伎(かぶき)俳優。現在17世まで。屋号橘(たちばな)屋。代々、市村座の座元。15世(1874-1945)は大正・昭和期の代表的名優の一人で二枚目。17世(1916-)は実事(じつごと)が本領(名義12世)。
いちむら‐ざ【市村座】
歌舞伎(かぶき)劇場。江戸三座の一つ。日本橋の村山座が寛文(かんぶん)7年(1667)ごろ改称。のち浅草、さらに下谷二長町へ移転。昭和7年(1932)焼失。
いちむら‐さんじろう【市村さん次郎】
(1864-1947)東洋史学者。茨城県生まれ。東大卒。東洋史学創建に功績。著書に『東洋史統』など。
いち‐め【市女】
昔、市で物を売った女。
いち‐めい【一名】
①ひとり。〈用例〉当選者は〜のみ。
②別名。異称。
いち‐めい【一命】
1つのいのち。いのち。one's life〈用例〉〜をとりとめる。
いちめ‐がさ【市女笠】
《市女が用いたことから》菅(すげ)や竹の皮で編み、中央が高くなった笠。
いち‐めん【一面】
①物事の1つの面。局面。one side; one aspect〈比較〉半面。〈対義〉多面・全面。
②新聞の第1ページ。the front page
③鏡・琴などの1個。
④《副詞的》
(ア)全体。すっかり。all over〈用例〉〜の火の海。
(イ)ある見方では。反面。on the other hand〈用例〉おとなしいが、〜はげしさもある。
いちめん‐かん【一面観】
一方だけから見た意見。
いち‐めんしき【一面識】
一度会って知っていること。acquaintance〈用例〉〜もない。
いちめん‐てき【一面的】(形動)
見方や意見などが一方にかたよっているさま。one-sided〈対義〉多面的。〈用例〉〜な見解。
いちめん‐に【一面に】(副)
そのあたり全部に。すっかり。all over〈用例〉〜花が咲き乱れている。
いちもう‐さく【一毛作】
同じ耕地に1年間に1種類の作物だけを作ること。水田で年1回イネを作り、冬は耕地を休ませるのはその典型。一季作。ひとけづくり。single-crop farming〈比較〉二毛作・三毛作。
いちもう‐だじん【一網打尽】
《ひとあみで魚を全部とることから》悪者一味を、一度にみんなつかまえること。〈用例〉暴力団を〜にする。
いち‐もく【一目】
①かた目。
②ちょっと見ること。一見。
③碁で、目や石の1つ。
一目置く(いちもくおく)
《碁の用語から》自分よりすぐれている者に敬意を表して、一歩をゆずる。尊崇の気持ちから、遠慮する。take off one's hat to a person〈比較〉一籌(いっちゅう)を輸する。
いちもくさん‐に【一目散に】(副)
《かけたり、逃げたりするとき》わき目もふらないで。いっさんに。at full speed〈用例〉〜逃げ出す。
いちもく‐りょうぜん【一目瞭然】(形動)
ひと目で明らかであるさま。as clear as day
いち‐もつ【一物】
①1つのもの。あるもの。
②あのもの。例のもの。
③悪だくみ。〈用例〉胸に〜ある男。
いち‐もつ【逸物】
家畜、とくに馬・牛・タカなどのすぐれたよいもの。いちぶつ。
いち‐もん【一文】
①昔のお金で、一文銭。
②少しのお金。〈用例〉〜もない。
③1つの文字。また、1つの文。
一文にもならぬ(いちもんにもならぬ)
(ぜに)1文にもあたいしない。わずかな価値もない。少しの利益にもならない。無駄な骨折りである。worthless〈用例〉こんなことをしても〜。
いち‐もん【一門】
①一家。一族。family; clan
②同じ宗門の者。
③同じ師についた人。
いち‐もん【一問】
①1つの質問・問題。a question
②1度質問すること。to ask a question
いちもん‐いっとう【一問一答】(名・サ変自)
質問と返答とをかわるがわる繰り返すこと。question and answer
いちもん‐おしみ【一文惜しみ】
わずかな金も出し惜しむこと・人。stinginess; miser〈用例〉〜の銭失い。
いち‐もんじ【一文字】
①一という字。
②一のように横にまっすぐなこと。straight line〈用例〉横〜。
③まっしぐらに進むこと。dash; rush〈用例〉真(ま)〜。
④刀工の一派とその作刀。鎌倉(かまくら)時代、備前(現在の岡山県)の則宗(のりむね)が祖。名工を輩出。名称は銘の「一」の字から。
⑤掛け物の表装(ひょうそう)で、書画の上・下に横につける細い布。
⑥歌舞伎(かぶき)の幕の一つ。舞台正面の上方にたれる横に長い黒幕。
⑦楽家(らくけ)初代長次郎作の名物茶碗の一つ。
⑧浮世絵版画で、空や空間を強調するために細く横一文字にすり出された箇所。
いちもんじ‐がさ【一文字笠】
編み笠の一種。反りがゆるやかで遠くからみると「一」の文字のようにみえる。女用は藺笠(いがさ)、男用は菅笠(すげがさ)
いちもんじ‐ぎく【一文字菊】
キクの園芸品種の一つ。一重の花弁を平らに開く。
いちもんじ‐ぎり【一文字切(り)】
竹製の花入れの一つ。花入れの生け口を真一文字(まいちもんじ)に、まっすぐ横に切ったもの。寸切(ずんぎ)り。寸胴(ずんど)切り。
いちもんじ‐せせり【一文字せせり】
セセリチョウ科のチョウ。開張約3.5cm。灰黒褐色。とまったとき羽裏の1列に並ぶ白斑(はくはん)が目立つ。年3、4回発生。幼虫はイネツトムシ・ハマクリムシと呼ばれるイネの害虫で、淡緑色の紡錘形。日本全土・朝鮮半島・中国などに分布。
いちもんじ‐ちょう【一文字蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約5cm。黒褐色の地に白斑(はくはん)がほぼ直線上に並ぶ。林の周辺に多い。食草はスイカズラ科の植物。日本全土に分布。
いちもん‐せん【一文銭】
江戸時代の貨幣の一つ。銅銭および鉄銭の慶長(けいちょう)通宝・元和(げんな)通宝・寛永(かんえい)通宝。
いちもん‐なし【一文無し】
お金の全然ないこと・人。おけら。むいちもん。penniless; broke
いちもん‐ふつう【一文不通】
文字が1字もわからないこと。
いち‐や【一夜】
①ひと晩。one night
②ある晩。a night
いちゃ‐いちゃ(副・サ変自)
男女がじゃれあっているさま。flirtingly; bill and coo〈用例〉人前で〜する。
いち‐やく【一役】
①1つの役。〈比較〉ひとやく。
②だいじな役目。
③能で、シテ・ワキや、鼓(つづみ)・大鼓(おおかわ)・笛などの役。
いち‐やく【一躍】
[一](名・サ変自)
①ひととび。a jump
②身分などが順序をふまないで進むこと。at a bound〈用例〉〜して部長になる。
[二](副)急にぐんと進んで。at a bound〈用例〉〜有名になる。
いちやく‐そう【一薬草】
イチヤクソウ科の常緑多年草。林の中にはえる。葉は楕円(だえん)形で数枚根出する。6〜7月ごろ径約1.5cmの白い花が花茎の先に下向きに咲く。全草を薬用。
いちや‐ざけ【一夜酒】
甘酒。ひとよざけ。
いちや‐ずし【一夜鮨】
すしの一種。コハダ・イワシなどの小魚を塩と酢で締め、ご飯と交互に重ね、1晩発酵させて作る。生成(なまな)り。早ずし。
いちゃ‐つ・く(五自)
男女が仲よくふざけあう。flirt
いちや‐づくり【一夜作り】
①ひと晩で作ること・物。
②まにあわせに、急いで作ること・物。
いちや‐づけ【一夜漬(け)】
①ひと晩漬けた、漬物。salted overnight
②にわか勉強。cramming
いちやなぎ‐とし【一柳慧】
(1933-)作曲家・ピアニスト。兵庫県生まれ。ジョン=ケージなどに師事。日本を代表する現代音楽家の一人。作品『空間の記憶』『循環する風景』など。
いちゃもん
《俗語》言いがかり。false charge〈用例〉〜をつける。