- いとま【▽暇・▼遑】
- =ひま。
- ①用事のない時。spare time
- ②やすみ。休暇。leave
- ③辞職。解雇。resignation; dismissal
- ④別れ。離婚。parting; divorce
- 暇を乞う(いとまをこう)
- ①休暇を願い出る。ask for a vacation
- ②別れを告げる。say good-bye to a person
- 暇を告げる(いとまをつげる)
- 別れのあいさつをする。say good-bye
- 暇を遣る(いとまをやる)
- ①解雇する。dismiss
- ②妻を離縁する。divorce
- いと‐まき【糸巻(き)】
- ①糸を巻くこと。spooling
- ②糸を巻いておくもの。形・材質などは用途によって異なる。spool; bobbin
- ③つかに糸を巻いた太刀(たち)。
- ④釣り糸を巻くスプール。spool
- ⑤笄(こうがい)に髪を巻いて、糸巻きの形に似せた江戸時代の女性の髪の結い方。
- ⑥三味線・バイオリンなどの弦楽器の頭部の弦を巻いて音を調節するねじ。peg
- いとまき‐えい【糸巻えい】
- 表層にすむイトマキエイ科の海水魚。全長約2.5m、体重約500kg。背面は黒褐色、腹面は白い。体は菱形(ひしがた)で1対の耳状突起と長い尾をもつ。卵胎生。本州以南に分布。大西洋の近縁種は全長5〜6mでエイ類中最大。devil ray
- いとまき‐ひとで【糸巻▽海▽星】
- 潮間帯の岩礁にすむヒトデ。体は五角形で腕の間のくぼみは浅い。直径約10cm。暗緑色の地に赤橙(せきとう)色の斑紋(はんもん)がある。日本各地に分布。
- いとまき‐ふぐ【糸巻▽河▽豚】
- 体が骨板状の硬い鱗(うろこ)で包まれた、ハコフグに似た海水魚。全長約15cm。体の横断面は六角形。黄色地に黒斑(こくはん)を散らし、背や腹などにとげがある。本州中部以南に分布。
- いとまき‐ぼら【糸巻▽法▼螺】
- イトマキボラ科の海産マキガイ。殻長数センチメートル〜20cm。紡錘形で、螺層(らそう)がよくふくらみ、縫合が深いものが多いので、殻の節々が際立ってくびれているのがふつう。多くは本州中部以南に分布。
- いとま‐ごい【▽暇▼乞い】(名・サ変自)
- ①別れを告げること。leave-taking
- ②辞職・休暇を願い出ること。offer one's resignation
- いと‐まさめ【糸正目・糸▼柾目】
- 木材のまっすぐに通った正目が、糸のように細くて密なもの。いとまさ。
- いとま‐じょう【▽暇状】
- ①官職・役職などを辞めさせる旨(むね)を書いた辞令。解雇状。
- ②夫が妻を離縁するときに書き与えた書状。離縁状。去り状。
- いとま‐ぶみ【▽暇文】
- ①病気その他の事情により、休暇や辞職を願い出る文書。
- ②離縁状。いとまじょう。
- いとまん【糸満】
- 〈市〉沖縄県、沖縄島南端の市。漁業がさかん。「ひめゆりの塔」などの慰霊塔がある。人口5万3556(1994)。
- いど‐みず【井戸水】
- 井戸の水。また、井戸からくみ上げた水。well water
- いと‐みみず【糸▼蚯▼蚓】
- 溝などの泥中に群棲する水生のミミズ。糸のように細長く、体長5〜10cm。淡紅色。魚の餌(えさ)。日本全土に分布。
- いと‐みゃく【糸脈】
- ①江戸時代まで行われた医者の診察方法の一つ。貴人の肌に触れるのをはばかって絹糸の一方を患者の脈所に巻き、離れたところから糸に伝わる脈をはかる。
- ②釣り糸を通して伝わる手ごたえ。
- いど・む【挑む】(五自他)
- ①争いをしかける。challenge
- ②はりあう。compete
- ③むりに愛を求める。make advances to
- ④立ち向かう。challenge〈用例〉冬山に〜。
- イトムカ‐こうざん【イトムカ鉱山】
- 北海道東部、留辺蘂(るべしべ)町にあった鉱山。日本最大の水銀鉱山として知られたが、昭和39年(1964)閉山。
- いと‐め【糸目】
- ①糸すじ。fine line
- ②凧(たこ)の表につける糸。string
- ③糸の目方(めかた)。
- ④器物にきざみつけた細いすじ。streak〈用例〉〜模様。
- ⑤物事のつながり。link〈用例〉話の〜をつける。
- ⑥ゴカイ科の環形動物。ゴカイより細長く体長20〜25cm。各地の内湾の砂泥中にすむ。体の前部は緑褐色で、後部は紅色。秋に生殖のため海面を群泳し、これをバチという。海釣り用の餌(えさ)にする。
- い‐と・める【射止める】(下一他)
- ①射て、当てる。射て、殺す。shoot dead
- ②ねらったものを、うまく手に入れる。win〈用例〉賞金を〜。
- いと‐も(副)
- 非常に。はなはだ。ことのほか。exceedingly〈用例〉〜簡単に。
- いど‐やかた【井戸屋形】
- 井戸の上部をおおう上屋(うわや)。柱の上に屋根をのせた吹き抜き構造で、釣瓶(つるべ)などの設備が付く。wellhouse
- いと‐よ【糸▽魚】
- 特異な産卵風習で知られるトゲウオ科の魚。全長約8cm。背と腹にとげがある。冷たくきれいな水の小川にすむ。春に水草で巣を作って産卵。北半球の亜寒帯と温帯北部に分布。降海型と陸封型の2つがある。three-spined stickleback
- いと‐より【糸▼撚】
- イトヨリダイ科の海水魚。全長約50cm。背側は鮮紅色で、体側を6本の黄色線が走る。尾びれの上端が糸状にのびる。深さ100mまでの砂泥底にすむ。美味。本州中部以南に分布。イトヨリダイ。
- イドラ【idola(ラテン)】
- 《幻像の意》
- ①精神的な偶像。
- ②フランシス=ベーコンの用語。正しい認識をさまたげる先入観や偏見。先入的な考え違い。
- いと‐らん【糸▼蘭】
- ユリ科の常緑低木。一般にユッカとよばれる。
- イドリーシー【Abū ‘Abd Allāh Muḥammad al-Idrīsī】
- (1100-66)イスラムの地理学者。スペイン・北アフリカ・小アジア・イギリス・フランスなどを旅行し、円盤形の世界地図を作製。また、地理書を著した。アル=イドリーシー。
- いと‐わく【糸枠】
- 糸を巻きつける枠。reel; spool
- いとわし・い【▼厭わしい】(形)
- いやだ。きらいだ。わずらわしい。detestable〈派生〉いとわしげ(形動)いとわしさ(名)
- いと‐わっぷ【糸割符】
- 江戸時代の中国産生糸(きいと)の輸入制度。ポルトガル船の暴利を防ぐために、慶長(けいちょう)9年(1604)幕府が特定商人の独占権を認可。
- いな【否】
- [一](名)不同意。不承知。no〈用例〉賛成か〜か。
- 〈文語的〉
- [二](感)自分の発言を否定し言い直すときに使う。いや。いいえ。nay〈対義〉しかり。〈用例〉私の、〜、全員の考えです。
- いな【▼鯔】
- 成長にしたがって名前の変わる出世魚ボラの、全長18〜30cmのときの呼称。
- い‐な【維▼那】
- 《仏教語》
- ①僧衆の雑事を司り、僧事を指示する人。
- ②禅宗で、勤行(ごんぎょう)・法要のとき、僧衆の先導をする人。いの。
- いな【▼伊▼那】
- 〈市〉長野県南部、伊那盆地の市。盆地北部の中心で、稲作、果樹・野菜栽培、電子・精密機械工業がさかん。中央アルプスの玄関口。人口6万1169(1994)。
- いな【▼伊▼奈】
- 〈町〉茨城県南西部、小貝(こかい)川沿いの町。農業地帯で宅地化も進む。綱火(つなび)(花火)で有名。人口2万6948(1994)。
- いな【▼伊▼奈】
- 〈町〉埼玉県東部、蓮田(はすだ)市北西隣の町。農業が中心だったが、工業化・都市化が進んでいる。人口2万9029(1994)。
- いな【▼伊▽南】
- 〈村〉福島県南西部、伊南川に沿う村。多雪地帯。農林業が中心。アユ・ヤマメ釣りの名所。人口2113(1994)。
- い‐な【異な】(連体)
- 変な。変わった。strange〈用例〉〜事を承る。
- *い‐ない【以内】
- ①《多く、日数・時間・距離・順位などの数詞に付けて》それをふくんで、それよりうちがわ。またそれより少ない範囲。within〈対義〉未満・以下。〈用例〉3日〜に回答する。
- ②基準点の内側。それよりうち。〈対義〉以外。
- いない‐いない‐ばあ
- 乳幼児が覚える対人遊び。顔を見え隠れさせ、反応を見る。生後7〜10か月から興味を示す。peekaboo
- いない‐ていすい【胃内停水】
- 漢方医学の用語。水毒が胃内に停滞するもので、みずおちを軽くたたくと水をゆすったときの音がする。多くは胃下垂・胃アトニーが原因。
- いない‐りゅう【稲井竜】
- 《三畳紀の稲井層群から発掘されたことから》昭和14年(1939)に宮城県津山町で発見された海生爬虫(はちゅう)類の化石。脊椎(せきつい)骨など一部の骨の化石だけなので詳細は不明。推定全長約1.3m。
- イナウ
- (inawアイヌ)アイヌが、カムイ(神)への祈りのさいに用いる用具の一つ。神への捧(ささ)げ物としたり、祭具を飾るなど、多様な用途がある。ヤナギ・ミズキなどの木を削ってつくる。小正月の削り花や神道の御幣と形・機能が似るため、木幣と訳される。
- いなお‐かずひさ【稲尾▽和久】
- (1937-)プロ野球、西鉄ライオンズ投手。大分県生まれ。昭和44年(1969)引退。通算276勝。最優秀選手2回。終身防御率1.98。シーズン最多勝42、最多連勝20、シーズン最多登板(とうばん)78。鉄腕と呼ばれた。
- いなおり‐ごうとう【居直り強盗】
- しのびこんだ泥棒が人に見つけられて、その場で強盗に変わること。
- い‐なお・る【居直る】(五自)
- ①座り直す。sit upright
- ②急におどす態度に変わる。become threatening
- *い‐なか【田舎】
- ①都市から離れたヘんぴな地域。ひな。country〈用例〉〜で育つ。
- ②当人や親などの出身地で、都会ではない所。ふるさと。故郷。hometown〈用例〉〜に帰る。
- ③《接頭的》素朴な、洗練されてないなどの意を表す語。〈用例〉〜芝居。
- いながき【稲垣】
- 〈村〉青森県西部、津軽(つがる)平野の村。水田単作。人口5644(1994)。
- いながき‐たるほ【稲垣足穂】
- (1900-77)小説家。大阪生まれ。異形な幻想にみちた言語世界を築く。作品『一千一秒物語』、エッセー『少年愛の美学』など。
- いながき‐ひろし【稲垣▼浩】
- (1905-80)映画監督。東京生まれ。作品『宮本武蔵(みやもとむさし)』『無法松の一生』など。
- いなかきょうし【田舎教師】
- 田山花袋(たやまかたい)の小説。明治42年(1909)刊。貧しい家の犠牲となり、夢破れ朽ちていく若い教師の一生を描く、自然主義文学の佳作。
- いな‐かけ【稲架(け)】
- 刈りとったイネをかけて、かわかすもの。いねかけ。はさ。はせ。おだ。
- いなか‐じるこ【田舎汁粉】
- 小豆(あずき)で作ったつぶしあんを使った汁粉。〈対義〉御膳汁粉。
- いなかだて【田舎▽館】
- 〈村〉青森県南西部、弘前(ひろさき)市東隣の村。津軽(つがる)平野の稲作地帯。人口9551(1994)。
- いなか‐に【田舎煮】
- 《素朴な煮方から》調理法の一つ。野菜などを、だし汁としょうゆで色づくぐらいに濃く煮る。
- いなか・びる【田舎びる】(上一自)
- やぼったく感じられる。田舎じみる。田舎めく。rustic
- いなか‐ま【田舎間】
- 和風家屋の間取りの基準の一つ。柱割りでは6尺(182cm)が、畳割りでは長辺、5尺8寸(176cm)が柱の間隔の基準。関東地方以北に多い。〈比較〉京間。
- いなか‐まわり【田舎回り】
- 興行・商売などで、地方を回り歩くこと。〈用例〉〜の行商。
- いなか‐みそ【田舎味▼噌】
- 《農家の自家製みそが、麦をこうじ原料として熟成させたところから》麦味噌の別称。
- いなか‐もの【田舎者】
- ①田舎の人。countryman
- ②自分を謙遜(けんそん)して言う語。
- ③物わかりの悪い、粗野な人を蔑(さげす)んで言う語。hick
- い‐ながら【居▼乍(ら)】(副)
- ①座ったままで。家にいるままで。as one sits〈用例〉〜にして天下の大勢を知る。
- ②直接手を下さないで。without taking an action
- い‐なが・れる【居流れる】(下一自)
- 人々が大ぜい、席をつらねて座る。
- いなかわ【稲川】
- 〈町〉秋田県南東部、皆瀬(みなせ)川に沿う町。稲庭(いなにわ)うどん・川連漆器(かわつらしっき)は有名。人口1万1829(1994)。
- いながわ【▼猪名川】
- 〈町〉兵庫県南東部、宝塚(たからづか)市北隣の町。シイタケ、種苗・苗木栽培がさかん。人口2万5808(1994)。
- いな‐ぎ【稲▽置】
- =いなき。
- ①大和(やまと)朝廷の地方官名。国造(くにのみやつこ)・県主(あがたぬし)の下で小区域を支配、イネの収納などを管理。
- ②天武(てんむ)朝に制定された八色(やくさ)の姓(かばね)の第8。
- いなぎ【稲▽城】
- 〈市〉東京都南部、多摩丘陵にある市。多摩川ナシの本場から、住宅都市へ大きく変化。人口6万1436(1994)。
- いなげや【(株)いなげや】
- 商業。スーパーマーケット。昭和23年(1948)設立。本社は東京都立川市栄町。
- いな‐ご【稲子・▼蝗】
- バッタ科の昆虫。イネの害虫。コバネイナゴ・ハネナガイナゴなどがある。体長約3〜3.5cmで緑色。年1回発生。食用になる。本州・四国・九州に分布。
- いなさ
- おもに関東地方などで、台風のシーズンに海から吹く強い南東、また南西の風。
- いなさ【▽引佐】
- 〈町〉静岡県西部、浜名湖の北にある町。ミカンや花の栽培がさかん。史跡の方広寺、名勝の竜潭(りゅうたん)寺などがある。人口1万5617(1994)。
- いな‐さく【稲作】
- イネを作ること。その実りぐあい。米作。rice crop〈比較〉畑作。
- いなさく‐ぶんか【稲作文化】
- イネの栽培が主要な生業である社会の、宗教・風習・政治・経済・技術などの生活様式。水田稲作文化と焼き畑稲作文化とがある。東南アジアを中心に、インド東部から中国の中部・南部、朝鮮半島、日本に分布。イネに霊魂の存在を認める稲魂(いなだま)信仰、豊年祭などの農耕儀礼、また共同労働の慣行が生じた。
- いなざわ【稲沢】
- 〈市〉愛知県西部の市。植木・盆栽・野菜の栽培がさかん。名古屋市の衛星都市。国府宮(こうのみや)の裸祭りは有名。人口9万5858(1994)。
- いな‐さんち【▼伊▼那山地】
- 長野県南部の山地。赤石山脈の西側に並走する山地で、最高峰は鬼面山1889m。
- いな・す【▽往なす】(五他)
- ①去らせる。let go away
- ②軽くあしらう。parry
- ③相撲で、急に身をかわし、相手をおよがせる。
- いな‐ずま【稲妻・▽電】
- 雲の中、雲と雲、雲と大地のあいだに起きる放電にともなう電光。多くは屈折して見える。いなびかり。いなたま。いなつるび。lightning〈用例〉〜が走る。
- いなずま‐がた【稲妻形】
- いなずまの形の模様。fret
- いなずま‐よこばい【稲妻横▼這】
- ヨコバイ科の昆虫。体長は雄約3.6mm、雌約4.5mm。イネの害虫。前翅(ぜんし)に稲妻形の斑紋(はんもん)がある。本州・四国・九州に分布。
- いなずま‐らいごろう【稲妻雷五郎】
- (1798-1877)江戸後期の力士。本名は根本才助。常陸(ひたち)の人。第7代横綱。入幕在位15年で130勝13敗、負け越しは1場所だけ。
- いな‐せ【▼鯔背】(名・形動)
- 《江戸時代、日本橋魚河岸(うおがし)の若者が、鯔の背に似た形の髷(まげ)をゆっていたことから》若者の粋(いき)で威勢のいいこと・さま。また、その気風や姿。〈用例〉〜な男。
- いな‐だ【稲田】
- イネをつくる田。また、イネの植えてある田。たんぼ。paddy field
- いな‐ただつぐ【▼伊▼奈▽忠次】
- (1550-1610)江戸初期の幕臣・民政家。三河(みかわ)の人。伊奈流農政の始祖。徳川家康(とくがわいえやす)に仕え、検地・治水・新田開発などに活躍。初代、関東郡代(ぐんだい)。
- いなだ‐りゅうきち【稲田竜吉】
- (1874-1950)内科医。愛知県生まれ。東大卒。九大・東大教授。日本医師会会長。ワイル病病原体の黄疸(おうだん)出血性スピロヘータを、井戸泰(いどゆたか)とともに発見した。昭和19年(1944)文化勲章受章。
- いなつき【稲▽築】
- 〈町〉福岡県中部、飯塚(いいづか)市南隣の町。筑豊(ちくほう)の炭鉱町として発展したが、商工業の町へと変遷。人口2万0856(1994)。
- いなづ‐ぎくう【稲津▼祇空】
- (1663-1733)江戸中期の俳人。大坂の人。榎本其角(えのもときかく)の門人。俳風は「法師風」と呼ばれた。撰集(せんしゅう)『住吉(すみよし)物語』など。
- イナックス【(株)イナックス】
- 窯業。タイル、住宅設備・機器会社。大正13年(1924)設立。本社は愛知県常滑(とこなめ)市鯉江(こいえ)本町。INAX。
- いな‐と‐よ(感)
- 〈古語〉
- 他人のことばに同意しないで、自分の気持ちを述べるときに発する語。いや、そうではない。いやいや。いやとよ。
- いなな・く【▼嘶く】(五自)
- 馬が声高く鳴く。neigh
- いなのめ‐の
- [枕ことば]《「いなのめ」は、寝(いな)の目、稲(いな)の目、鯔(いな)の目などともするが未詳》「明く・飽く」にかかる。〈用例〉相見らく飽き足(だ)らねども〜明けさりにけり船出(ふなで)せむ妻(万葉・10・2022)。
- いなばたさんぎょう【稲畑産業(株)】
- 商業。化学工業製品専門商社。大正7年(1918)設立。本社は大阪市中央区南船場(せんば)。
- いなば‐の‐くに【▽因▼幡国】
- 旧国名。現在の鳥取県東半部。山陰道の一国。「延喜式」では上国、7郡。国府・国分寺はともに岩美(いわみ)郡国府(こくふ)町。明治4年(1871)廃藩置県により鳥取県、同9年(1876)島根県に編入、同14年(1881)再び鳥取県。因州(いんしゅう)。因幡。
- いなば‐の‐しろうさぎ【▽因▼幡の白▼兎】
- 出雲(いずも)神話の一つ。鰐鮫(わにざめ)を欺いたため皮をはがれ、苦しんでいた白兎が、大国主命(おおくにぬしのみこと)に救われて恩返しをするというもの。
- いなぶ【稲武】
- 〈町〉愛知県北東部山間の町。旧宿場町。林業が中心。コンニャクが特産。人口3570(1994)。
- いな・ぶ【▽辞ぶ・否ぶ】(上二他)
- 〈古語〉
- 聞き入れない。ことわる。〈用例〉かたく〜・ぶるをせめ給へば(源氏・若菜上)。
- いな‐ぶし【▼伊▼那節】
- 長野県伊那市の民謡。江戸初期以来の『御嶽山(おんたけさん)節』が転化したもの。大正4年(1915)「天竜下れば」の新作歌詞ができ、以後一般に流行。
- いなぶね‐の【稲舟の】
- [枕ことば]《同音の繰り返し、また、稲舟は軽いところから》「いな(否)・かろし」にかかる。〈用例〉もがみ河のぼればくだる〜いなにはあらずこの月ばかり(古今・東歌)。
- いなべ【▽員▽弁】
- 〈町〉三重県、伊勢(いせ)平野北部の町。稲作・畜産・養蚕などの農業の町であったが、交通が便利で都市化が進んでいる。人口8400(1994)。
- いな‐ほ【稲穂】
- イネの穂。いなぼ。ear of rice
- いな‐ぼんち【▼伊▼那盆地】
- 長野県南部の盆地。天竜川が貫流し、河岸段丘が発達。ナシ栽培・精密工業などが行われている。伊那谷。
- いなみ【井波】
- 〈町〉富山県西部の町。瑞泉(ずいせん)寺の門前町で仏具・木彫のほか、紡績などの工業がある。人口1万1061(1994)。
- いなみ【▽印▽南】
- 〈町〉和歌山県中部、太平洋に臨む町。漁業・ミカンなどの農業のほか、蚊取り線香の製造。人口1万0534(1994)。
- いなみ【稲▽美】
- 〈町〉兵庫県、加古川市の東に接する町。水利が悪く溜池(ためいけ)が多く作られた。工業化が進む。人口3万1666(1994)。
- いな・む【否む】(五他)
- ①ことわる。承知しない。辞退する。refuse
- ②打ち消す。deny
- いな‐むしろ【稲▼筵・稲▼蓆】
- ①稲わらで編んだ筵。古くは寝具や床(ゆか)の敷物として用いられることが多かった。
- ②[枕ことば]《語義未詳》「川」にかかる。いなうしろ。〈用例〉〜川副楊(かわぞひやなぎ)水行けば靡(なび)き起き立ちその根は失(う)せず(日本書紀・顕宗)。
- いな‐むら【稲▼叢】
- 刈り取って乾燥させ、積み重ねたイネ。stack
- いなむら‐が‐さき【稲村ケ崎】
- 鎌倉(かまくら)市の相模(さがみ)湾に突出した岬。元弘(げんこう)3年(1333)新田義貞(にったよしさだ)が鎌倉進攻のとき、ここで太刀を海に投じて潮を引かせたという。
- いなむら‐さんぱく【稲村三伯】
- (1758-1811)江戸後期の蘭(らん)学者。鳥取藩医。海上随鴎(うながみずいおう)とも称す。大槻玄沢(おおつきげんたく)に学び、最初の蘭日辞典『ハルマ和解(わげ)』を編集。
- いなめ‐ない【否めない】(連語)
- 《可能動詞「否める」の未然形に打ち消しの助動詞「ない」が付いたもの》打ち消すことができない。unable to deny〈用例〉〜事実。
- いなもり‐そう【稲森草】
- アカネ科の多年草。関東以西の山地の、湿った樹下にはえる。卵形の葉が4枚上部に対生して展開。春、紫色の長筒合弁花をつける。三重県菰野(こもの)稲森山で発見された。
- いな‐や【否や】
- [一](名)《「否」を強めた言い方》いやいや。denial〈用例〉〜を言わさぬ。
- [二](連語)《「…やいなや」の形で》
- ①…かどうか。whether...or not〈用例〉その案に賛成や〜。
- ②…するとすぐ。ただちに。as soon as〈用例〉人の顔を見るや〜、逃げ出した。
- い‐なら・ぶ【居並ぶ】(五自)
- 並んで座る。sit in a row
- いなり‐こう【稲▽荷講】
- 稲荷神社の主神、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を信仰する人たちの集まり。京都の伏見(ふしみ)稲荷大社に代参するもの、地域の小社を祭るものなどがある。
- いなり‐じんじゃ【稲▽荷神社】
- ①→伏見(ふしみ)稲荷大社の略称。
- ②伏見稲荷大社の主祭神、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祭った神社。
- いなり‐ずし【稲▽荷▼鮨】
- 《稲荷神社の使いのキツネは油揚げが好物ということから》煮つけた油揚げを袋状にし、すし飯を詰めたもの。しのだずし。
- いなりだい‐いちごうふん【稲▽荷台1号墳】
- 千葉県市原市山田橋稲荷台地区にあった小規模な円墳。径約27m。5世紀後半。木棺直葬の埋葬主体が2つあり、中央のものから発見された剣の1つに「王賜」の文字を含む金象嵌(ぞうがん)の銘文があり、注目された。
- いなりやま‐てっけん【稲▽荷山鉄剣】
- 埼玉県行田(ぎょうだ)市の埼玉(さきたま)古墳群中の稲荷山古墳から昭和43年(1968)に出土した鉄剣。長さ73.5cm。同45年に金象嵌(ぞうがん)の銘文を発見。古代史研究の重要資料。国宝。
- いなわしろ【▼猪苗代】
- 〈町〉福島県猪苗代湖の北にある町。城下町・農産物の集散地として発展。野口英世(のぐちひでよ)記念館がある。人口1万8989(1994)。
- いなわしろ‐こ【▼猪苗代湖】
- 福島県中部、磐梯(ばんだい)山南麓(なんろく)にある湖。面積104km2、最深93.5m。貧栄養湖であるが、発電・灌漑(かんがい)に利用価値が大きい。
- い‐なん【以南】
- その場所・地点をふくんで、そこから南。south of〈対義〉以北。