イバーノフ【Ivanov】
→イワーノフ
い‐はい【位牌】
死者の法名を記して仏壇にまつる木牌(もくはい)。死霊供養の対象とする。儒教に由来し、禅宗とともに日本へ伝わった。江戸時代に一般化。霊牌(れいはい)。〈数え方〉1基・1柱。
位牌を汚す(いはいをけがす)
祖先の名誉を傷つける。位牌に泥を塗る。
い‐はい【違背】(名・サ変自)
命令・規則などに、そむくこと。違反。disobeyer
いば‐いせき【伊場遺跡】
静岡県浜松市東伊場町にある弥生(やよい)時代から平安時代におよぶ遺跡。木簡をはじめ律令(りつりょう)時代の遺構遺物が注目され、鉄道操車場建設にともなって保存が問題となった。
いは‐く【曰く】
→いわく(曰く)
い‐はく【医伯】
①すぐれた医師。
②医師の敬称。
い‐はく【医博】
「医学博士」の略。
い‐はく【威迫】(名・サ変他)
おどすこと。いかく。threat
い‐ばく【帷幕】
①垂れぎぬと、ひきまく。
②《転じて》本営。本陣。
い‐ばしょ【居場所】
居る場所。いどころ。席。whereabouts
いば‐しんえん【意馬心猿】
《仏教語》煩悩・妄想(もうぞう)が盛んで心が制しがたいさま。馬が走り、猿が騒ぎたてるのにたとえていう。
いば‐たかし【孝】
(1887-1937)音楽評論家。東京生まれ。日本の歌劇運動の先駆者。著書『日本音楽概論』など。
イバダン【Ibadan】
西アフリカ、ナイジェリア西部、オヨ州の州都。ヨルバ族の都市で、黒人の都市としては世界最大。人口132.8万(1993)。
い‐はつ【衣鉢】
=えはつ。
①《仏教語》修行僧が常に携帯する3種の衣(九条・七条・五条の袈裟(けさ))と、1個の鉢。僧の持ち物で、とくに重要とされた。
②《転じて》師から弟子に伝える奥義や行跡・事業など。
衣鉢を継ぐ(いはつをつぐ)
《僧が、仏法を継いだ証拠として師の僧から袈裟(けさ)と鉢(はち)を受ける、の意から》その道の奥義、事業・業績などを継承する。〈比較〉衣鉢(いはつ・えはつ)を伝える。
い‐はつ【遺髪】
①死者の髪の毛。hair of the departed
②形見にのこす髪の毛。hair of the departed
イバニェス【Vicente Blasco Ibáñez】
→ブラスコ=イバーニェス
イパネマ【Ipanema】
ブラジル、リオデジャネイロ市西部、コパカバーナの北に続く海浜の住宅地域。海水浴場として知られる。
イバノボ【Ivanovo】
→イワノボ
いは‐ふゆう【伊波普猷】
(1876-1947)言語学者。沖縄県生まれ。東大卒。沖縄県立図書館長。琉球(りゅうきゅう)の言語・民俗・歴史を研究し、琉球古謡「おもろ」の研究は名高い。著書『沖縄考』『校訂おもろさうし』など。
いは‐ほ【巌】
→いわお(巌)
いば・ゆ【嘶ゆ】(下二自)
〈古語〉
馬がなく。いななく。〈用例〉馬どもの〜・ゆる音も(源氏・総角)。
いばら【茨・荊・棘】
①とげのある低い木の総称。thorny shrubs
→ノイバラ
③とげ。thorn
茨の冠(いばらのかんむり)
イエスが処刑のさいにかぶせられた、イバラで作った冠。受難を意味する。荊冠(けいかん)。a crown of thorns
茨の道(いばらのみち)
苦難に満ちた人生。thorny path
茨を負う(いばらをおう)
人生の苦しみを身に受ける。
茨を逆茂木にした様(いばらをさかもぎにしたよう)
辛くて、舌に突き刺さるような感じのたとえ。
いばら【井原】
〈市〉岡山県西部の市。300年の伝統をもつ機業地。作業服やジーンズが主産品。人口3万6361(1994)。
いばら‐がき【茨垣】
ヒイラギ・カラタチ・バラなど棘(とげ)のある低木で作られた生け垣。thorn hedge
いばら‐がに【蟹】
タラバガニ科の大形のカニ。ヤドカリ類に近縁。体に棘(とげ)が多く、幼若個体ではこれが針状。甲長約15cm。紫褐色。相模(さがみ)湾と土佐(とさ)湾に分布。
いばらき【茨木】
歌舞伎(かぶき)舞踊。長唄。河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作詞・3世杵屋(きねや)正次郎作曲。松羽目(まつばめ)物。新古演劇十種の一つ。茨木童子(どうじ)という鬼神が渡辺綱(わたなべのつな)の叔母に化けて、綱に切られた片腕を取り返す伝説に基づく。
いばらき【茨木】
〈市〉大阪府北部の市。交通が便利で大阪市の衛星都市化。電器・食品工業がさかん。人口25万0824(1994)。
いばらき【城】
〈県〉関東地方北東部、太平洋に臨む県。県庁所在地は水戸(みと)市。北部の阿武隈(あぶくま)高地を除いては低平で、霞ケ浦(かすみがうら)・利根(とね)川流域中心に水郷(すいごう)地帯が広がる。農業主体であるが、日立(ひたち)・鹿島(かしま)両地区を中心に重化学工業も発達。面積6094km2、人口293万5668(1994)。
いばらき【城】
〈町〉茨城県中部、水戸(みと)市南隣の町。クリの産地で知られ、工業化・宅地化も進む。人口3万6260(1994)。
いばらき‐キリストきょうだいがく【城キリスト教大学】
私立大学。昭和42年(1967)創立。所在地は茨城県日立市大みか町。
いばらき‐だいがく【城大学】
国立大学。大正9年(1920)創立の水戸(みと)高等学校を前身とし、昭和24年(1949)より現制。本部は茨城県水戸市文京。
いばらぎ‐のりこ【茨木のり子】
(1926-)詩人。大阪生まれ。本姓三浦。帝国女子薬専卒。詩集『対話』『鎮魂歌』『人名詩集』など。
イハラケミカルこうぎょう【イハラケミカル工業(株)】
化学工業。医・農薬原料製造会社。昭和40年(1965)設立。本社は東京都台東区池之端(いけのはた)
いはら‐さいかく【井原西鶴】
(1642-93)江戸前期の俳諧(はいかい)師・浮世草子(うきよぞうし)作者。大坂の町人で、本名は平山藤五(ひらやまとうご)。西山宗因(にしやまそういん)に師事し談林風の代表作家となり、矢数(やかず)俳諧で有名。奔放な俳風は阿蘭陀(オランダ)流とよばれた。宗因没後、浮世草子を述作。世態・人情を鋭く観察、雅俗語(がぞくご)折衷文により、物語文学の伝統を破り、近世小説史上に一時期を画した。好色物『好色一代男』『好色一代女』、武家物『武道伝来記』、町人物『日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)』『世間胸算用(せけんむねさんよう)』、他に『西鶴諸国咄(しょこくばなし)』など。
いはら‐せいせいえん【伊原青々園】
(1870-1941)劇評家・劇作家。島根県生まれ。著書『日本演劇史』『歌舞伎(かぶき)年表』、戯曲『出雲(いずも)の阿国(おくに)』など。
いばら‐も【棘藻】
イバラモ科の沈水性一年草。湖沼などにはえる。雌雄異株(いしゅ)。茎はまばらに分枝し、線形の葉を対生。8〜10月に花をつける。雄花は瓶(かめ)形、雌花は花被がない。
いばり【尿】
小便。小水。ゆばり。urine
い‐ば・る【威張る】(五自)
威勢を見せつける。おごりたかぶる。be haughty〈用例〉〜・れるほどのことでもない。
イバルブールー【Juana de Ibarbourou】
(1895-1979)ウルグアイの女流詩人。官能的な詩集『ダイヤの言葉』『風のバラ』などが代表作。
い‐はん【違反】(名・サ変自)
法律・契約・ルールなどに、そむくこと。violation〈用例〉協定〜。スピード〜。
い‐はん【違犯】(名・サ変自)
法令や規則などにそむいて罪をおかすこと。violation
イバン‐ぞく【イバン族】
マレーシア連邦サラワク州(ボルネオ島西部)南部の丘陵地帯に住むプロト‐マレー系の民族。焼き畑農耕に従事。かつては首狩りの習俗で有名。海ダヤク族。Iban
い‐び【靡】(名・サ変自)
しなびて、ぐったりすること。おとろえること。衰微。decline
い‐び【靡】(形動)
しなやかなさま。女性の容姿の美しいさま。
いび‐がわ【斐川】
岐阜県西部、三重県北部を南流する川。長さ120km。福井・岐阜県境に発し、伊勢(いせ)湾に注ぐ。下流には輪中(わじゅう)が多い。
いびがわ【斐川】
〈町〉岐阜県南西部、揖斐川中流の町。良質の揖斐米を産し、茶・アユが特産。人口1万9680(1994)。
い‐びき【鼾】
睡眠中に、呼吸にともない鼻や口から発する雑音。弛緩(しかん)した軟口蓋(なんこうがい)の奥が呼吸気の気流や圧力差で振動しておこる。鼾声(かんせい)。snore
イピゲネイア【Īphigeneia(ギリシア)
→イフィゲネイア
いびせきがはらようろう‐こくていこうえん【斐関ケ原養老国定公園】
岐阜県西部にあり、揖斐川・関ケ原・養老山地を中心とする国定公園。東海自然歩道沿線の森林緑地のほか関ケ原古戦場など多くの史跡も含む。昭和45年(1970)指定。
イヒチオール【Ichthyol(ドイツ)
《ギリシア語のichthys(魚)から》魚の化石を含む瀝青(れきせい)質岩の乾留物。ねばりけがあり、特異な匂(にお)いがある。防腐剤・刺激薬・消炎薬・鎮痛薬・鎮痒(ちんよう)薬で、座薬や軟膏(なんこう)に配合される。日本薬局方ではイクタモール。
い‐ひつ【遺筆】
故人が生前書き残しておいた書・文章。writing left by the deceased
い‐びつ【歪】
《「飯櫃(いいびつ)」が小判形であることから》
[一](名・形動)形がゆがんでいること・さま。distortion
[二](名)長円形。小判形。
イビデン【イビデン(株)】
化学工業。ほかに電子関連部品。大正元年(1912)設立。本社は岐阜県大垣市神田町。
イビュコス【Ībykos】
紀元前6世紀のギリシアの叙情詩人。華麗な詩句を残す。死にまつわる伝説は名高く、シラーの『イビュコスと鶴(つる)』の主題になった。
い‐ひょう【意表】
思いがけないこと。不意。unexpectedness
意表に出る(いひょうにでる)
考えてもいない出方をする。do something unexpected
意表を衝く(いひょうをつく)
予想外のことをする。do something quite unexpected〈類似〉意表に出る。〈用例〉敵の〜。
い‐びょう【胃病】
胃の病気の総称。胃潰瘍(かいよう)・胃カタルなど。stomach disease
いびり‐だ・す【いびり出す】(五他)
弱い立場にある人を、意地の悪いやり方でいじめて追い出す。
いび・る(五他)
いじめる。つらいめにあわせる。bully
い‐ひん【遺品】
①死者の残した品物。形見。keepsake of the deceased
②忘れ物。落とし物。遺失物。lost article
い‐ふ【畏怖】(名・サ変自他)
おそれ、こわがること。awe〈用例〉〜の念。
い‐ふ【異父】
母が同じで父が違うこと。different father〈比較〉異腹。〈対義〉異母。〈用例〉〜兄。
い‐ぶ【威武】
権威と武力。さかんな勢い。authority and force
い‐ぶ【慰撫】(名・サ変他)
なだめて安心させること。優しくいたわること。console
イブ【eve】
=イヴ。
①祭りの前夜。前夜祭。
②「→クリスマスイブ」の略。
イブ【Eve】
《原義は、ヘブライ語で生命の意》『旧約聖書』で人類の始祖アダムの妻の名。神が創造した最初の女性。ラテン語エバの英語名。
イフィゲネイア【Īphigeneia(ギリシア)
ギリシア神話のアガメムノンの娘。トロイヤ遠征軍出航の時、アルテミスへの犠牲に捧げられるが、女神に助けられ、タウリスで巫女(みこ)となる。Iphigenia
い‐ふう【威風】
威光のあるさま。great dignity
い‐ふう【遺風】
①後世にまで伝わっている昔の風習。old traditions
②先人が残していった教え。
いふう‐どうどう【威風堂堂】
[一](形動トタル)重々しく、どっしりと威力に満ちているさま。majestic
[二](名)《原題Marches "Pomp and circumstance"》エルガーの行進曲。1901年作。全5曲中第1番が有名。
イ‐フェソン【李恢成】
(I Fue Song)(1935)小説家。サハリン(樺太(からふと))生まれ。早大卒。在日朝鮮人文学の旗手。昭和47年(1972)『砧(きぬた)をうつ女』で第66回芥川(あくたがわ)賞受賞。平成6年(1994)『百年の旅人たち(上・下)』で第47回野間文芸賞受賞。作品『またふたたびの道』『約束の土地』『見果てぬ夢』など。りかいせい。
イフガオ‐ぞく【イフガオ族】
フィリピン、ルソン島北部の山中に住むプロト‐マレー系の民族。主として棚田の水田耕作と焼き畑農耕に従事。Ifugao
いぶか‐かじのすけ【井深之助】
(1854-1940)牧師・教育家。陸奥(むつ)の人。東京一致神学校卒。日本YMCA委員長。明治学院総理として国家主義に抗するなど、キリスト教主義教育に尽力。
いぶか・し【訝し】(形シク)
〈古語〉
《上代は「いふかし」と清音》
①気がかりだ。心配だ。〈用例〉いかに好去(さき)くや〜吾妹(わぎも)(万葉・4・648)。
②はっきりさせたい。知りたい。〈用例〉〜・しうて、お前に召しいでて問はせ給ふ(源氏・明石)。
いぶかし・い【訝しい】(形)
あやしい。おかしい。うたがわしい。suspicious〈派生〉いぶかしが・る(五自)いぶかしげ(形動)いぶかしさ(名)
いぶかし・む【訝しむ】(五他)
いぶかしく思う。不審に思う。doubt
いぶか‐まさる【井深大】
(1908-97)実業家。栃木県生まれ。早大卒。ソニー社長・会長・名誉会長。昭和21年(1946)東京通信工業(現ソニー)を設立し、テープレコーダー・トランジスター製品などを開発。平成4年(1992)文化勲章受章。
いぶか・る【訝る】(五他)
うたがわしく思う。あやしむ。suspect
いぶき【伊吹】
→ビャクシンの別名。
い‐ぶき【息吹】
①いき。呼吸。breath
②息づかい。気配。breath〈用例〉春の〜。
③気風。mood〈用例〉清新な〜。
いぶき【伊吹】
〈町〉滋賀県北東部、伊吹山麓(さんろく)の町。稲作中心の農林業の町。石灰石を産する。人口6227(1994)。
いぶき‐じゃこうそう【伊吹麝香草】
シソ科の小低木。日当たりのよい山地にはえる。細い茎は地上をはい、高さ3〜15cmの多くの枝を出す。長楕円(だえん)形の葉は対生。7月に、淡紅色の唇形(しんけい)花を枝先に密生。全体に芳香があり、乾燥して薬用・香料用とする。
いぶき‐とらのお【伊吹虎の尾】
タデ科の多年草。山地の草原にはえる。葉は根生し、皮針形。夏に茎の先に細長い花穂をつけ、白または淡紅色の花を密生。
いぶき‐ぼうふう【伊吹防風】
セリ科の多年草。山地にはえる。茎は稜(りょう)があり高さ約80cm。葉は2〜3回の羽状複葉。夏、白色5弁の小花を枝梢(ししょう)上にかさ状に密集させる。
いぶき‐やま【伊吹山】
伊吹山地の主峰。標高1377m。日本武尊(やまとたけるのみこと)受難の伝説がある。高山植物や薬草が多い。ドライブウエーが通じる。いぶきさん。
い‐ふきゅう【孚九】
(?-?)中国、清(しん)代の画家。名は海。しばしば来日。山水画をよくし、池大雅(いけのたいが)らに影響を与えた。
い‐ふく【衣服】
身にまとうもの。洋服ではドレス・ジャケット・コート・スカート・ズボン・下着など、和服では着物・羽織・袴(はかま)・長じゅばんなど。被服。着物。clothes; dress; wear
い‐ふく【威服・威伏】(名・サ変他)
威力で従わせること。force to obey
い‐ふく【威福】
ときには威圧を加え、またときには福徳を施すことにより、人々を服従させること。〈用例〉〜をほしいままにする。
い‐ふく【畏服・畏伏】(名・サ変自)
つつしんで従うこと。obey respectfully
い‐ふく【異腹】
父が同じで母がちがうこと。はらちがい。異母。born of a different mother〈比較〉異父。〈対義〉同腹。
い‐ふ・く【い吹く】(四自)
〈古語〉
風が吹く。〈用例〉神風に〜・き惑(まと)はし(万葉・2・199)。
い‐ぶくろ【胃袋】
胃を袋にたとえた語。胃の腑(ふ)。胃。stomach
いぶし【燻し】
①金属の表面を硫黄の煙にさらし、くもりをつけること。fumigation
②蚊を追い払うのにスギの葉などを燃やして煙をたてること。蚊やり。fumigation
いぶし‐ぎん【燻し銀】
①いぶして表面がくすんだ銀。また、くすんで渋みを帯びた銀色。oxidized silver
②渋く味わいがあること。〈用例〉〜のような芸。
イプシロン【Ε・ε】
ギリシア字母の第5字。epsilon
いぶ・す【燻す】(五他)
①炎を立てないで、もやす。くすべる。smoke
②金物を、硫黄でくもらせる。oxidize
③煙で黒くする。smoke
いぶすき【宿】
〈市〉鹿児島県、薩摩(さつま)半島南部の市。温泉観光都市で、摺ケ浜(すりがはま)の砂蒸し温泉は有名。池田湖・熱帯植物園がある。人口3万1282(1994)。
いぶすき‐おんせん【宿温泉】
鹿児島県指宿市にある湯量豊富な温泉で、熱帯・亜熱帯の植物が町を飾る。砂蒸しで知られる摺ケ浜(すりがはま)が中心。
いぶせ・し(形ク)
〈古語〉
①気が晴れない。うっとうしい。〈用例〉ただ独り山辺にをれば〜・かりけり(万葉・4・769)。
②心にかかって恋しい。〈用例〉〜・き君を今日見つるかも(万葉・11・2720)。
③むさくるしく、いとわしい。〈用例〉その興尽きて、見にくく、〜・く覚えければ(徒然・154)。
いぶせ‐ますじ【井伏二】
(1898-1993)小説家。本名は満寿二。広島県生まれ。早大中退。淡々とした文体の中にユーモアとペーソスのにじみ出る独自の文学を形成。昭和13年(1938)『ジョン万次郎漂流記』で第6回直木賞受賞。同41年(1966)文化勲章受章。同年『黒い雨』で第19回野間文芸賞受賞。作品『山椒魚(さんしょううお)』『本日休診』など。
イプセン【Henrik Ibsen】
(1828-1906)ノルウェーの世界的劇作家・詩人。近代劇の創始者。強烈な批判精神で当時の社会的矛盾をあばき、人間心理を深く洞察した。戯曲『ペール=ギュント』『人形の家』『幽霊』『ヘッダ=ガブラー』など。
い‐ぶつ【異物】
①ふつうと変わったもの。different thing〈用例〉〜嗜好(しこう)
②体内で体組織となじまないもの。指にさしたとげや、のみこんだくぎなど。foreign substance
い‐ぶつ【遺物】
①形見(かたみ)。遺品。ゆいもつ。memento of the deceased
②過去の人間の製品で、土中から発見されるもの。archaeological remains〈用例〉古代の〜。
③前の時代から残っているもの。〈用例〉前世紀の〜。
イフニ【Ifni】
北アフリカ、モロッコ南西部大西洋岸の地域。19世紀後半、スペイン領となったが、1969年モロッコに帰属。
イブニング‐ドレス【evening dress】
夜の社交に男女が着用する洋式の礼装。一般には、婦人用の胸や肩を広くあけた袖(そで)なしの夜会服。イブニング。
いぶり‐だ・す【燻り出す】(五他)
煙を吹き込んで、中にいるものを追い出す。smoke out
いぶ・る【燻る】(五自)
けむる。くすぶる。smoke
い‐ぶん【異文】
ふつうとは異なった文書・文面。異本に見える、流布本とは少しちがう文。variant
い‐ぶん【異聞】
珍しいうわさや話。strange tales
い‐ぶん【遺文】
死んだ人、昔の人が書きのこしておいた文章。posthumous writings
い‐ぶん【遺聞】
世間に知られていないうわさ。逸聞。episode
イブン‐アル‐ハイサム【Abū ‘Alī al-Ḥasan Ibn al-Haytham】
(965ごろ-1039)中世イスラム最大の科学者。バスラ生まれ。ラテン名アル=ハーゼン。エジプトで活躍。光学の研究で知られ、主著『視覚論』はヨーロッパで、ロジャー=ベーコンやケプラーらに影響を与える。
イブン‐クタイバ【Ibn Qutaybah】
(829-889)イスラムの歴史家。その著『知恵の書』はサラセン史学における最初の総合的世界史。
イフンケ
(ihunkeアイヌ)アイヌの子守歌に対して、主として旭川(あさひかわ)地方の呼称。他の多くの地域では「イヨンノッカ」「イヨンルイカ」が用いられる。
イブン‐サウド【Ibn Sa‘ūd】
(1880-1953)サウジアラビア王国の初代国王(在位(1932-53))。1902年以来勢力を得、26年中央アラビア全土を掌握(しょうあく)。親米英政策の下に近代化をはかる。
い‐ぶんし【異分子】
仲間のうち、多くの人と性質・思想などがちがう人。alien element〈比較〉異端者。
イブン‐シーナ【Ibn Sīnā】
(980-1037)アラビアの哲学者・医学者。アリストテレスの研究者として、中世ヨーロッパに強い影響を与えた。アビセンナ。著書『医学典範』など。
イブン‐バツータ【Ibn Baṭṭūṭah】
(1304-68/77)アラビアの大旅行家。1325年から30年間、北アフリカ・西アジア・中央アジア・インド・東南アジア・中国などを巡歴。その見聞を口述した『都会の珍奇さと旅路の異聞に興味をもつ人びとへの贈物』は、14世紀イスラム世界についての具体的な資料を提供している。
イブン‐ハルドゥーン【Ibn Khaldūn】
(1332-1406)イスラムの歴史家。マムルーク朝に仕え、チムールとの和平交渉に努力。著書『歴史序説』『イバルの書』が知られる。
イブン‐フルダードベ【Ibn Khurdādhbeh】
(825ごろ-912ごろ)アッバース朝のイスラム地理学者。その著『道里記・郡国志』は各駅間の距離を示し、海上の部では中国の4つの都や朝鮮についても記述。
イブン‐ルシュド【Ibn Rushd】
(1126-98)アラビアの哲学者・医学者。アリストテレスを研究、その著作の多くがラテン語訳され、中世ヨーロッパに大きな影響を与えた。アベロエス。