イベール【Jacques Ibert】
(1890-1962)フランスの作曲家。印象派的な表現技法と華麗な管弦楽法で知られる。組曲『寄港地』、『フルート協奏曲』など。
い‐へき【胃壁】
胃の壁。粘膜層・粘膜下層・筋肉層・漿膜(しょうまく)からなる。gastric wall
いへや【平屋】
〈村〉沖縄県北端、伊平屋島を中心とする村。サトウキビ栽培が主体。漁業も行われる。人口1454(1994)。
イベリアこうくう【イベリア航空】
(Iberia, Líneas Aéreas de Españaスペイン)スペインの国営航空会社。1927年設立。IBE。
イベリア‐はんとう【イベリア半島】
(Iberian Peninsula)ヨーロッパ南西部、ピレネー山脈以南の半島。スペイン・ポルトガルや、アンドラ・イギリス領ジブラルタルがある。
イペリット【ypérite(フランス)
硫化ジクロルジエチルを成分とする、糜爛(びらん)性毒ガスの一種。ドイツが第1次大戦中ベルギーのイープル(Ypres)で使用したのが名称の由来。マスタードガス。
いへ‐ゐ【家居】
→いえい(家居)
い‐へん【韋編】
《古代中国で、本は竹の小切れを韋(なめしがわ)でとじたところから》本。書物。
韋編三度絶つ(いへん、みたびたつ)
《『史記』「孔子世家」にあることば》書物を、何回も繰り返し読む。韋編三絶(いへんさんぜつ)
い‐へん【異変】
かわったできごと。変事。accident〈用例〉暖冬〜。
イベント【event】
=エベント。
①できごと。事件。
②運動競技・試合などの種目。〈用例〉メーン〜。
いほ【庵】
→いおり(庵)
いぼ【疣・肬】
①皮膚の一部が増殖変化して隆起した小さい塊。ウイルス性が多く、伝染するものもある。疣贅(ゆうぜい)。verruca
②物の表面に現れた小突起。wart
い‐ぼ【異母】
父が同じで母がちがうこと。はらちがい。異腹。different mother〈対義〉同母・異父。〈用例〉〜兄。
いぼ‐あし【疣足】
ゴカイなど環形動物の各体節から1対ずつ出ている肉質の足。剛毛や樹枝状の鰓(えら)などを備えた、運動と呼吸のための器官。parapodium
いぼ‐いのしし【猪】
イノシシ科の哺乳(ほにゅう)類。くびから背にかけて長い剛毛が生え、長大な牙(きば)をもつ。体長約1.8m、肩高約80cm。上あごの犬歯は発達して上へ曲がり牙となる。サバンナにすみ、夜行性。サハラ以南のアフリカに分布。イボブタ。ワートホッグ。warthog
い‐ほう【異邦】
外国。異国。foreign country
い‐ほう【移封】(名・サ変他)
諸侯の領地を他にかえること。国替え。転封。
い‐ほう【彙報】
種類別にした報告。
い‐ほう【違法】
法律などに、そむくこと。illegality〈比較〉合法。〈対義〉適法。〈用例〉〜行為。
い‐ほう【遺芳】
①死後に残る名誉・業績。
②後世に残る詩文・書画などの筆跡。遺墨。
いほう‐じん【異邦人】
[一]
①外国人。foreigner
②ユダヤ人からみて、ユダヤ教徒以外の人。とくに、キリスト教徒。
[二]《原題L'Étranger(フランス)》カミュの小説。1942年刊。主人公ムルソーの行為や意識・感情を通して、「不条理」の思想を表現する。
いほう‐せい【異方性】
物質や空間などの物理的性質が方向によって異なること。anisotropy
いほう‐せい【違法性】
ある行為や事実が、法秩序の精神に反すると判断されるような性質をもつこと。illegality
イポー【Ipoh】
マレーシア、マレー半島の西岸の都市。錫(すず)の産地で知られ、キンタ渓谷の中心地。華僑(かきょう)が多い。人口29.4万(1980)。
いぼ‐がえる【蛙】
体にいぼ状の突起があるカエル。→ツチガエル→ヒキガエルなどの俗称。
いぼ‐がに【蟹】
①三角形の甲面に大形の朱色のいぼが9個はりついているカニ。甲長約15mm。相模(さがみ)湾・土佐(とさ)湾などに分布。
②ヤドカリに近縁の海産甲殻(こうかく)類。甲長26mm内外。赤褐色の甲は顆粒(かりゅう)でおおわれる。北日本に多いが、九州まで分布。
いぼ‐がわ【揖保川】
兵庫県西部を南流する川。長さ70km。若杉峠付近に発し、姫路(ひめじ)市西部で播磨灘(はりまなだ)に注ぐ。農業・工業用水として重要。
いぼがわ【揖保川】
〈町〉兵庫県西部、揖保川下流の町。近郊農業の町であるが、工業化が著しい。人口1万2685(1994)。
い‐ほく【以北】
その場所・地点をふくんで、そこから北。north of〈対義〉以南。
い‐ぼく【移牧】
季節に応じ夏は高地、冬は低地と牧場を移動して、家畜を放牧する方法。アルプス山地・地中海沿岸などで行われる。transhumance
い‐ぼく【遺墨】
死者が書き残した書画・筆跡。故人の筆跡。
いぼ‐くさ【疣草】
ツユクサ科の一年草。水田や沼地に多くはえる。高さ約60cm。葉は細い皮針形。8〜10月に淡紅紫色の花が葉腋(ようえき)に1個咲く。イボトリグサ。
いぼ‐じ【痔】
痔の一種。肛門(こうもん)や直腸の静脈がうっ血してこぶ状に膨らんだもの。かゆみや痛みがあり、ときには出血する。痔核(じかく)。hemorrhoids
いぼし‐ほくと【違星北斗】
(1902-29)アイヌ民族解放運動家。北海道生まれ。同族のアイヌが差別と貧困に苦しむ現状を打開するため「アイヌ一貫同志会」を結成。解放運動に取り組むが、病を得て夭逝(ようせい)。歌人としても活躍し、遺稿集に『コタン』がある。
イボ‐ぞく【イボ族】
アフリカ、ナイジェリア南東部の森林地帯に住む民族。農耕・商業活動に従事。1967年ビアフラ共和国として独立を宣言するが、2年半の内戦(ビアフラ戦争)に敗れ、ナイジェリアの1州として再編入。Igbo
いぼた【蝋・取】
①「→イボタロウムシ」の略。
②「→いぼたろう」の略。
③「→イボタノキ」の略。
いぼ‐だい【鯛】
暖海にすむイボダイ科の海水魚。全長約30cm。体は平たく楕円(だえん)形。淡灰青色で、体表面がぬるぬるしている。食用。本州中部以南、東シナ海に分布。
いぼた‐が【蛾】
特異な眼状紋をもった大形のガ。開張10cm内外。幼虫はイボタノキ・モクセイ・トネリコなどの葉を食べる。さなぎで越冬。日本全土に分布。
いぼた‐かいがらむし【樹貝殻虫】
→イボタロウムシの別名。
いぼた‐の‐き【蝋の木】
モクセイ科の落葉低木。山野にはえる。高さ約2m。5月に白い小花が咲く。イボタ。
いぼた‐ろう【蝋】
イボタロウムシの分泌する蝋(ろう)。家具のつや出しや薬用に使う。
いぼた‐ろうむし【蝋虫】
イボタノキなどに寄生するカイガラムシ。雌は球状で体長約10mm、雄は翅(はね)をもち体長約3mm。雄の幼虫が白色の蝋を分泌し、羽化するとき、蝋を樹皮に残していく。日本からヨーロッパに分布。イボタカイガラムシ。イボタ。
イボテン‐さん【イボテン酸】
キノコのうまみ成分の一つ。グルタミン酸の約10倍のうまみ効果をもつ。
いぼとり‐ぐさ【疣取草】
→イボクサの別名。
いぼ‐にし【螺】
潮間帯の岩礁にふつうにみられるアクキガイ科のマキガイ。殻高約4cm、殻径約2.5cmの円錐(えんすい)形。灰青色で、黒いいぼ状の突起が列をなす。動物食性で、岩についたカキなどの殻に穴をあけて食害する。北海道南部から九州に分布。
いぼ‐むしり【毟】
《この虫で疣をなでれば取れるといわれることから》→カマキリの別名。
いほり【庵】
→いおり(庵)
い‐ポリープ【胃ポリープ】
胃の粘膜面から突出した球・卵形の腫瘤(しゅりゅう)。炎症性と腫瘍(しゅよう)性があり、多くは良性。gastric polyp
い‐ほん【異本】
同じ作品であるが、文字や語句に少し違いのある本。一本。variant text〈比較〉定本・流布(るふ)本。
*いま【今】
[一](名)
①この時。過去と未来の境目で、発話の時点。現在。now〈用例〉〜10時だ。
②現在を含む時点の世界や社会。現代。現今。the present〈対義〉昔・いにしえ。〈用例〉〜の若者。
[二](副)
①今に近いすこし前。今しがた。just now〈用例〉父は〜出かけました。
②今に近いすこし後。すぐに。right now〈用例〉〜行く。
③その上。さらにつけ加えて。もう。more〈用例〉〜1日待て。〜一つ盛りあがらない。
[三](接頭)現今の、当世の、の意を表す。〈用例〉〜浦島。〜出来。
今が今(いまがいま)
たった今。いましがた。今と言う今。今の今。just now
今か今かと(いまかいまかと)
待ち遠しいさま。impatiently〈類似〉今や遅しと。
今こそあれ(いまこそあれ)
《昔はよかった、という気持ちをこめて》今ではこんな状態だが。
今此の時(いまこのとき)
こんにちただいま。now〈用例〉それをするのは、〜しかない。
今と言う今(いまといういま)
→今が今」と同意。
今泣いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)
今泣いていたと思ったら、すぐそのあとで笑っている。おもに、子どもの喜怒哀楽の変わりやすいことにいう。
今に始まった事ではない(いまにはじまったことではない)
→今に始めぬ」と同意。
今に始めぬ(いまにはじめぬ)
今度がはじめてでない。相変わらず。今に始まった事ではない。It's nothing new.
今の真逆(いまのまさか)
さしあたって。今この時。
今は限り(いまはかぎり)
①ものごとの終わり。もうこれまで。
②死に際。臨終。
今は斯うと(いまはこうと)
もはや最後だ。今はこれまで。〈用例〉〜覚悟を決める。
今は此れ迄(いまはこれまで)
もはやこれまで。これで終わりだ。It's all over now.
今は昔(いまはむかし)
今となっては昔のこと。もう昔のことだが。once upon a time〈参考〉昔話の冒頭におかれる。
今もかも(いまもかも)
今ごろはまあ。
今や遅しと(いまやおそしと)
→今か今かと」と同意。
今を時めく(いまをときめく)
現在盛んに世にもてはやされている。今を盛りと栄えている。at the height of one's power〈用例〉〜大スター。
い‐ま【居間】
住宅で家庭生活の中心となる部屋。家族が団らんし、余暇を過ごす場。living room
イマージュ【image(フランス)
→イメージ
イマーム【imām(アラビア)
《共同体の指導者・首長の意》
①イスラム教スンナ派で、カリフの別称。
②イスラム教シーア派で、最高指導者の称。
③導師。宣教師。
いまい‐いさお【今井功】
(1914-)物理学者。中国の大連生まれ。東大卒。航空機の飛行時における高速圧縮流体の力学的理論を体系化。昭和63年(1988)文化勲章受章。
いまい‐くにこ【今井邦子】
(1890-1948)歌人。徳島市生まれ。本名くにえ。島木赤彦(しまきあかひこ)に師事。歌誌『明日香(あすか)』主宰。歌集『紫草』『明日香路』など。
いまい‐けいしょう【今井慶松】
(1871-1947)山田流箏曲(そうきょく)の演奏家・作曲家。神奈川県生まれ。作品『三保の春』『四季の調(しらべ)』など。
いまいずみ‐いまえもん【今泉今衛門】
佐賀県、有田(ありた)の陶芸家。江戸時代までは、鍋島(なべしま)藩の御用赤絵師。13代(1926-)は薄墨(うすずみ)・吹墨(ふきずみ)の新鍋島の世界を確立。重要無形文化財「色絵磁器」保持者。
いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】
(1867-1941)工学者。上野(こうずけ)の人。東大卒。ドイツに留学、帰国後八幡(やはた)製鉄所の創設に参画。大正元年(1912)日本鋼管を設立し、民営鉄鋼業の発展に尽力。
いまい‐そうきゅう【今井宗久】
(1520-93)安土(あづち)桃山時代の茶人。堺(さかい)の人。千利休(せんのりきゅう)・津田宗及(つだそうきゅう)とともに3大宗匠の一人。織田信長(おだのぶなが)・豊臣秀吉(とよとみひでよし)に仕えた。
いまい‐ただし【今井正】
(1912-91)映画監督。東京生まれ。作品『また逢(あ)う日まで』『ひめゆりの塔』『真昼の暗黒』など。
いまいち【今市】
〈市〉栃木県、宇都宮(うつのみや)市北西隣の市。商工業がさかんで、日光・会津方面の交通の要地。線香が特産。人口6万0251(1994)。
いま‐いち【今一】(副)
《俗語》→いまひとつ(今一つ)②
いまいはま‐おんせん【今井浜温泉】
静岡県、南伊豆(みなみいず)の河津(かわづ)町の温泉。峰温泉から引き湯。白砂青松(はくさせいしょう)の海岸は有名。
いまいま・し【忌ま忌まし】(形シク)
〈古語〉
《「いみいみし」の転》
①いみつつしむべきである。〈用例〉ゆゆしきことを近う聞き侍れば、心の乱れ侍るほども〜・しうて(源氏・蜻蛉)。
②不吉である。縁起が悪い。〈用例〉かく〜・しき身のそひ奉らむも(源氏・桐壺)。
③腹だたしい。しゃくだ。〈用例〉あな〜。討手の大将軍の矢一つだにも射ずして逃げ上り給ふうたてしさよ(平家・5・五節之沙汰)。
いまいま‐し・い【忌ま忌ましい】(形)
はらだたしい。しゃくにさわる。annoying〈派生〉いまいましが・る(五自)いまいましげ(形動)いまいましさ(名)
いまかがみ【今鏡】
平安後期の歴史物語。10巻。嘉応(かおう)2年(1170)成立。作者は藤原為経(ふじわらのためつね)とする説が有力。後一条天皇から高倉天皇まで約150年間の宮廷史。『続世継(しょくよつぎ)』ともいう。
いまかね【今金】
〈町〉北海道南西部、渡島(おしま)半島の町。稲作・酪農などの農業がさかん。人口7416(1994)。
いまがわ‐かなもくろく【今川仮名目録】
戦国大名今川氏の家法。大永(たいえい)6年(1526)氏親(うじちか)が32か条を制定し、天文(てんぶん)22年(1553)義元(よしもと)が21か条を追加。代表的分国法の一つ。
いまがわ‐さだよ【今川貞世】
(1326ごろ-1420?)南北朝から室町初期の武将・歌人。法号は了俊(りょうしゅん)。今川範国(のりくに)の子。南朝勢力を押さえ、北朝勢力の確立に努める。有職故実(ゆうそくこじつ)家・冷泉(れいぜい)派歌人としても有名。著書『難太平記』など。
いまがわ‐やき【今川焼(き)】
《神田(かんだ)今川橋あたりではじめられたことから》小麦粉を水でとき、円形の焼き型に流し、小豆(あずき)あんを入れて焼いた菓子。たいこ焼き。
いまがわ‐よしもと【今川義元】
(1519-60)戦国大名。駿河(するが)を中心に三河(みかわ)・遠江(とおとうみ)に勢力を伸長。桶狭間(おけはざま)の戦いで織田信長(おだのぶなが)に敗れ討死。
いまがわ‐りょうしゅん【今川了俊】
→いまがわさだよ(今川貞世)
いまぎれ【今切】
静岡県浜名湖の湖口付近の称。江戸時代、東海道の関所(新居(あらい)の関)が置かれた。
いま‐ごろ【今頃】
今時分。漠然と今をさす。about this time
いま‐さら【今更】(副)
今となって。今あらためて。事新しく。〈用例〉〜やめられない。
いまさら‐め・く【今更めく】(五自)
事新しいもののようである。〈用例〉〜・いて気がひける。
いまさら‐らし・い【今更らしい】(形)
すでにわかっていたことなのに、今になって初めて知ったというようすだ。unknowing; factitious〈用例〉いかにも〜弁解だ。
いまし【汝】(代)
〈古語〉
おまえ。なんじ。〈用例〉〜もあれも事そなるべき(万葉・11・2517)。
いま‐し【今し】(副)
《「し」は強意の助詞》ただいま。たった今。just now
今しもあれ(いましもあれ)
ちょうど今。
いまし‐がた【今し方】(副)
たった今。少し前。just now
イマジズム【imagism】
1910年代のアメリカ・イギリスの詩人による自由詩の運動。哲学者ヒュームの主張を受け、パウンドが提唱。正確で喚起的な表現を追求した。
イマジネーション【imagination】
イメージをつくる能力。想像力。
いま‐じぶん【今時分】
①いまごろ。about this time〈用例〉〜着いているだろう。
②いまどき。nowadays〈用例〉〜それははやらない。
いまし・む【戒む】(下二他)
〈古語〉
→いましめる(戒める)
いましめ【戒め・警め・誡め】
①戒めること。おきて。禁止。警戒。warning
②こらしめ。punishment
いましめ【縛め】
しばること。〈用例〉〜の縄。
いまし・める【戒める・警める・誡める】(下一他)
①教えさとす。注意を与える。instruct
②しかる。こらしめる。scold
いま‐しも【今しも】(副)
ちょうど今。just now
いまじょう【今庄】
〈町〉福井県、敦賀(つるが)市北東隣の山間の町。宿場町として栄えた。北陸トンネルがある。人口5445(1994)。
い‐ま・す【在す・坐す】
〈古語〉
[一](四自・サ変自)
①「あり・ゐる」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。おわします。〈用例〉地(つち)ならば大君〜(万葉・5・800)。
②「来(く)・行く」の尊敬語。おいでになる。〈用例〉降り敷く雪に君〜・さめやも(万葉・19・4233)。
[二](下二自他)
①(自)おいでになる。いらっしゃる。〈用例〉右大将の宇治へ〜・すること(源氏・浮舟)。
②(他)「いさせる・行かせる」の尊敬語。おいでになっていただく。〈用例〉他国(ひとくに)に君を〜・せて(万葉・15・3749)。
[三](補動 四・サ変)…ていらっしゃる。〈用例〉をこなりと見て、かく笑ひ〜・するが、はづかし(枕・関白殿、二月二十一日に)。
います‐が・り【在すがり】
〈古語〉
《=いますかり・いまそがり》
[一](ラ変自)「あり」の尊敬語。いらっしゃる。〈用例〉かうても〜なむかし(竹取)。
[二](補動ラ変)《用言の連用形に付いて》尊敬の意を表す。…て(で)いらっしゃる。〈用例〉気色ばみ〜とも、え書きならべじや(源氏・梅枝)。
いま‐すこし【今少し】(副)
もう少し。もうちょっと。still more
いまそ‐が・り【在そがり】(ラ変自・補動)
〈古語〉
《「いまそかり」とも》→いますがり(在すがり)
いま‐だ【未だ】(副)
《下に打ち消しをともなうことが多い》まだ。yet〈用例〉〜かつて見たことがない。
いまだ・し【未だし】(形シク)
〈古語〉
まだその時期でない。およばない。十分でない。〈用例〉おほかた〜・しき学者の、心はやりて言ひ出(い)づることは(玉勝間)。
いまだて【今立】
〈町〉福井県、武生(たけふ)市東隣の町。五箇(ごか)地方は奉書紙・鳥の子紙など、手すき和紙の産地。人口1万4933(1994)。
いまだ‐に【未だに】(副)
今になっても。今でも。まだ。yet
い‐まち【居待ち】
①座って待つこと。sit and wait
②「居待ちの月」の略。〈比較〉立ち待ち・寝待ち。
居待ちの月(いまちのつき)
陰暦の18日の月。〈比較〉立ち待ちの月・寝待ちの月。
いまづ【今津】
〈町〉滋賀県北西部、琵琶(びわ)湖岸の町。湖西地方の中心地で鉄道・バス交通の要地。稲作・果樹栽培などが行われる。人口1万3004(1994)。
いま‐でき【今出来】
近ごろ出来たこと。〈用例〉〜の店。
いま‐どうしん【今道心】
《仏教語》仏道にはいったばかりの人。青(あお)道心。新発意(しんぼち)
いま‐どき【今時】
①このごろ。当世。nowadays〈用例〉〜の若い者。
②今時分。at this time〈用例〉〜行っても駄目だ。
いまど‐にんぎょう【今戸人形】
今戸焼でつくった人形。江戸時代につくられ、遊女・力士・キツネ・招き猫などをかたどった。
いまど‐やき【今戸焼】
東京都台東(たいとう)区今戸で作られる素焼きの焼き物。天正(てんしょう)年間(1573〜92)の瓦(かわら)焼きに始まり、江戸末期には釉(うわぐすり)掛けや絵付けが行われ、火鉢・人形・土鍋(どなべ)などが作られた。
いま‐に【今に】(副)
①そのうち。やがて。まもなく。before long〈用例〉〜燃えだすぞ。
②今になっても。現在でも。even now〈用例〉〜名人と伝えられている。
いまにし‐きんじ【今西錦司】
(1902-92)生物学者。京都生まれ。京大卒。動物社会学を創始。モンゴル・カラコルム・アフリカで学術調査。著書『生物社会の論理』『人間以前の社会』など。昭和54年(1979)文化勲章受章。
いまにし‐すけゆき【今西祐行】
(1923-)児童文学者。大阪府生まれ。早大卒。作品『肥後(ひご)の石工(いしく)』『ヒロシマの歌』など。
いまに‐して【今にして】(連語)
今になって。〈用例〉〜思えば。
いまに‐も【今にも】(副)
①すぐにも。at once〈用例〉〜やってくる。
②もう少しで。あぶなく。at any moment〈用例〉〜落っこちそうだ。
いま‐はた【今将】(副)
〈古語〉
今はまた。その上また。〈用例〉〜かく世の中のことをも(源氏・桐壺)。
いまばり【今治】
〈市〉愛媛県北部、燧灘(ひうちなだ)に臨む市。タオルをはじめ漆器(しっき)・造船などの工業がさかん。瀬戸内海交通の要地。人口12万0495(1994)。
いま‐ひとたび【今一度】(連語)
もういちど。もういっぺん。once more〈用例〉〜お会いいたしたく。
いま‐ひとつ【今一つ】(副)
①さらにもうひとつ。もうひとつ余分に。one more
②もう少しというところで。いまいち。a bit more〈用例〉〜力がたりない。