- うずみ‐のこ・す【▽埋み残す】(五他)
- それだけをうずめないでおく。〈用例〉富士一つ〜・して若葉かな(蕪村)。
- うずみ‐ひ【▽埋み▼樋】
- 地中にうめて水を通すとい。〈対義〉かけひ。
- うずみ‐び【▽埋み火】
- 灰の中にうずめてある炭火。いけずみ。
- うずみび‐やき【▽埋み火焼(き)】
- 薪(まき)や炭で熱くなった灰に、食品を埋めて焼く調理法。芋類・クリ・もちなどによく用いる。
- うず・む【▽埋む】
- 〈古語〉
- [一](四他)
- ①土や灰などの中に物を入れて上からおおう。〈用例〉火取に火深う〜・みて(枕・南ならずは東の)。
- ②心をめいらせる。物思いに沈ませる。〈用例〉おぼしめし〜・ませ給へるさま(栄花・蜘蛛振舞)。
- [二](下二他)→うずめる(埋める)
- うず‐むし【渦虫】
- 扁形(へんけい)動物の一群。体は扁平でやわらかく、繊毛でおおわれる。肛門(こうもん)がない。海水・淡水・湿地にすむ。プラナリア・コウガイビルなど。世界中に分布。
- うす‐め【薄め】(名・形動)
- 少し薄いこと・さま。weak〈対義〉濃いめ。〈用例〉〜のコーヒー。
- うす‐め【薄目】
- 目を少しあけること。細くあけた目。half-opened eyes〈用例〉〜をあける。
- うす・める【薄める】(下一他)
- 薄くする。weaken
- うず・める【▽埋める】(下一他)
- ①土や灰の中に入れる。おおいかぶせて見えなくする。bury
- ②場所を物でいっぱいにする。fill up
- ③不足・空白などをみたす。make up〈用例〉空欄を〜。
- うす‐もの【薄物・▽羅】
- 薄く織った織物。紗(しゃ)・絽(ろ)など。それで作った和服。
- うす‐もや【薄▼靄】
- 薄くかかったもや。thin mist
- うずも・れる【▽埋もれる】(下一自)
- =うもれる。
- ①物におおわれて隠れる。be buried
- ②世に知られずにいる。live in obscurity
- うす‐やき【薄焼(き)】
- 薄く焼き上げたもの・食品。〈対義〉厚焼き。〈用例〉〜せんべい。
- うすやき‐たまご【薄焼(き)卵】
- 薄く焼いた卵焼き。料理を包んだり、きざんで料理の飾りとする。
- うすゆき‐そう【薄雪草】
- キク科の多年草。山地にはえる。高さ約30cm。葉は互生、裏に灰白色の毛がある。夏に苞葉(ほうよう)の間から淡黄色の頭花が咲く。近似種にミヤマウスユキソウ・エゾウスユキソウなど。エーデルワイスもこの仲間。
- うすゆき‐ばと【薄雪▼鳩】
- 小形のハトの一種。全長約20cm。草原や低木林、都市の公園などにすむ。オーストラリアに分布。
- うすゆきものがたり【薄雪物語】
- 江戸前期の仮名草子(かなぞうし)。2巻。作者未詳。寛永(かんえい)9年(1632)刊。艶書(えんしょ)の贈答を中心とした園部衛門と薄雪姫の恋愛談。江戸時代の書簡体小説の最初。
- うす‐よう【薄様・薄葉】
- ①薄くすいた鳥の子紙。〈対義〉厚様。
- ②襲(かさね)の色目の名。袿(うちき)を重ねて着るとき下のものほど色を薄くしていって、最後の1枚を白にする着方。
- うす‐よご・れる【薄汚れる】(下一自)
- なんとなく汚れる。become dirty
- うす‐ら【薄ら】(接頭)
- ①うすい、弱い、かすかである、の意を表す。〈用例〉〜日。
- ②なんとなく、の意を表す。〈用例〉〜寒い。
- うずら【▼鶉】
- キジ科の鳥。翼長約10cm。全身褐色の地味な羽色。本州北部以北で繁殖し、冬、本州中部以南に渡来する。江戸時代に家禽(かきん)化。食用の卵は長径約3cm、淡黄灰色の地に褐色斑(はん)がある。ユーラシアに広く分布。quail
- うずら‐がい【▼鶉貝】
- 卵形で中形のヤツシロガイ科の海産マキガイ。殻高約15cm、殻径約10cm。殻口は広いが、ふたはない。名は殻の形と殻表の茶色の紋様に由来。食用、貝細工用。本州中部以南に分布。
- うずらごろも【▼鶉衣】
- 横井也有(よこいやゆう)の俳文集。4編12巻。没後天明(てんめい)7〜文政(ぶんせい)6年(1787〜1823)刊。軽妙自在な文章により、古来俳文の一典型とされる。
- うすら‐さむ・い【薄ら寒い】(形)
- なんとなくはだ寒い。少し寒い。うそさむい。chilly〈派生〉うすらさむさ(名)
- うずら‐しぎ【▼鶉▼鷸】
- ウズラに似た羽色のシギ科の鳥。全長約22cm。アジア東北部で繁殖し、東南アジア・オーストラリアなどで越冬。日本では旅鳥として、渡りの途中、春秋2回、全国の沿岸に立ち寄る。
- うずら‐チャボ【▼鶉▼矮▼鶏】
- ニワトリの一品種。全長約20cm。江戸時代に固定された品種で、尾がないようにみえるので別名オナシチャボ。
- うずら‐まめ【▼鶉豆】
- インゲンマメの品種の一つ。食用。晩生つる性。花は桃色。種子は白地に赤褐色斑がありウズラの卵に似る。
- うずら‐もく【▼鶉木】
- ①ウズラの羽のような木目。
- ②「→屋久杉」の異名。
- うすら‐わらい【薄ら笑い】
- 顔にかすかに浮かべた笑い。多く軽蔑(けいべつ)・困惑などの気持ちを含んでいる。薄笑い。faint smile
- ウスリー‐がわ【ウスリー川】
- (Ussuri)中国とロシアの国境をなすアムール川(黒竜江(こくりゅうこう))の支流。ロシアのシホテアリン山脈から北に流れ、ハバロフスク付近でアムール川に合流。長さ590km。
- ウスリースク【Ussurysk】
- ロシア東部、ウラジオストク北方の都市。鉄道の要地で極東経済の一中心地。人口16.1万(1992)。
- うす・れる【薄れる】(下一自)
- =薄らぐ。
- ①薄くなる。decrease〈用例〉興味が〜。
- ②少なくなる。abate〈用例〉痛みが〜。
- ③弱くなる。おとろえる。become dim〈用例〉記憶が〜。
- ウスワイア【Ushuaia】
- アルゼンチンのフェゴ島にある町。世界最南端の都市として知られる。人口1.1万(1991)。
- うす‐わらい【薄笑い】(名・サ変自)
- 《困惑したり相手をばかにしたりして》かすかに笑うこと。faint smile〈用例〉〜を浮かべる。
- う‐せい【▼迂生】(代)
- 自分をさす謙譲語。小生。愚生。
- う‐せつ【右折】(名・サ変自)
- 右へ曲がること。turn right〈対義〉左折。
- うせ‐もの【▽失せ物】
- なくした品物。紛失物。missing thing
- う・せる【▽失せる】(下一自)
- ①なくなる。lose〈用例〉興味が〜。
- ②《俗語》「行く」「去る」などのぞんざいな言い方。〈用例〉とっとと〜・せろ。
- ③「死ぬ」の古めかしい言い方。
- うせん‐せい【右旋性】
- 光学異性体のもつ性質の一つ。直線偏光が物質を通過するとき、偏光面を右へ回転させる性質。dextrorotatory
- うぜん‐の‐くに【羽前国】
- 旧国名。現在の山形県。東山道の一国。明治元年(1868)出羽国(でわのくに)より4郡を分割して設置。同4年(1871)廃藩置県によって山形・米沢(よねざわ)・酒田(さかた)3県となる。のち米沢県は置賜(おきたま)県と、同8年(1875)酒田県は鶴岡(つるおか)県と改称し、同9年(1876)山形県に併合。羽前。
- *うそ【▼嘘】
- ①事実とはくいちがっていること・ことがらで、事実のように言われたこと。いつわり。そらごと。lie; false〈対義〉ほんとう・まこと。〈用例〉〜発見器。
- ②正しくないこと。あやまり。incorrect〈用例〉〜字。
- ③適当でないこと。不当。unreasonable〈用例〉これは買わなければ〜だ。
- 嘘から出た誠(うそからでたまこと)
- うそのつもりで言ったことが、意外にも事実になること。Truth comes out of falsehood.
- 嘘吐いたら針千本(うそついたらはりせんぼん)
- 《「飲ます」と続ける》子どもたちが、指切りげんまんをして約束するときに、お互いが必ずそれを守るよう誓って、言うことば。
- 嘘で固める(うそでかためる)
- すべてがまったくのうそである。be a complete fabrication〈用例〉嘘で固めた生活。
- 嘘と坊主の髪はゆった事が無い(うそとぼうずのかみはゆったことがない)
- 《「結う」と「言う」をかけて》うそをついたことがないというしゃれ。
- 嘘のよう(うそのよう)
- 本当にあったとは思えないさま。信じられないくらいふしぎなさま。〈用例〉痛みが〜に消えた。
- 嘘八百(うそはっぴゃく)
- うその多いこと。うそだらけ。a pack of lies〈用例〉〜を並べる。
- 嘘も方便(うそもほうべん)
- 事を円満に運ぶための手段として、うそを言わなければならないこともある。A necessary lie is harmless.
- 嘘を吐くと閻魔様に舌を抜かれる(うそをつくとえんまさまにしたをぬかれる)
- 《うそをついた人間は地獄に落ちて、罰として閻魔に舌を抜かれる、の意から》うそをつくことへの戒め。
- 嘘を吐け(うそをつけ)
- 《勝手にうそを言え、の意。相手がうそを言っていることをなじる、または、からかうことば》言っていることがうそだとわかっているから、信用なんかしていない。うそ言え。Do not talk nonsense!
- うそ【▼鷽】
- アトリ科の小鳥。翼長約8cm。雄は顔がピンク。木の新芽や花芽を好む。日本では本州中部以北から北海道までの山地で繁殖し、冬は低地に降りる。広くユーラシアに分布。ウソドリ。bullfinch
- うそ(接頭)
- 《「うす(薄)」の転》なんとなく、の意を表す。〈用例〉〜寒い。
- うそ‐うそ(副・サ変自)
- ①あたりをきょろきょろ見回すさま。
- ②不安そうにするさま。〈用例〉〜と歩きまわる。
- うぞう‐むぞう【有象無象・有相無相】
- ①《仏教語》世界の有形無形のいっさいの物。森羅万象。
- ②つまらぬ者ども。rabble
- うそ‐かえ【▼鷽替え】
- 《1年間の凶事がすべて「うそ」となり、吉事にかわるという俗信から》正月の初天神に各地の天満宮で行われる神事。参詣(さんけい)者は木製のウソを交換し合ったり、新しいものをもらったりする。福岡県太宰府(だざいふ)市の天満宮・東京都江東区亀戸(かめいど)の天満宮のものなどが有名。
- う‐そく【右側】
- →みぎがわ。right side〈対義〉左側(さそく)。〈用例〉〜通行。
- うそ‐さむ・い【うそ寒い】(形)
- なんとなく寒い。薄ら寒い。chilly〈派生〉うそさむさ(名)
- うそ‐じ【▼嘘字】
- 正しくない字。まちがった字。wrong character
- 嘘吐きは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)
- 小さなうそならいいと言ってうそをついていると、最後には泥棒も平気でするようになる。うそをつくことは悪への第一歩であるという戒め。Show me a liar, and I will show you a thief.
- うそっ‐ぱち【▼嘘っぱち】
- まったくのうそ。sheer lie
- うそ‐なき【▼嘘泣き】(名・サ変自)
- 同情を買うために、いかにも泣いているようなふりをすること。そら泣き。pretend tears
- うそ‐はっけんき【▼嘘発見器】
- うそをつくことによって生ずる精神的動揺を生理的変化として測定する装置。通常、血圧・呼吸・皮膚電気反射の変化を測定するポリグラフ装置を使用。lie detector
- うそ‐ぶ・く【▼嘯く】
- [一](五自)
- ①口をつぼめて声を出す。また息を吐く。
- ②ほえる。roar; howl〈用例〉トラが月に〜。
- ③とぼけて知らん顔をする。そらとぼける。〈用例〉そんな男には会ったこともないと〜。
- ④大げさなことを言う。豪語する。boast; brag〈用例〉優勝はきまったようなものだと〜。
- 〈古語〉
- [二](四自)詩歌をひくく口ずさむ。〈用例〉梅が枝(曲名)を〜・きて立ち寄るけはひ(源氏・竹河)。
- うそん【▼烏孫】
- 中国、漢代から南北朝時代にかけて天山山脈北方にいた遊牧民族。トルコ系といわれる。漢の武帝が張騫(ちょうけん)を派遣して以来、漢とは友好関係を保っていたが、5世紀後半に柔然に圧迫され衰亡。
- *うた【歌】
- ①《「唄」とも》声にメロディーをつけて、うたうことば。うたわれるもの。歌謡・はやりうた・端唄などの総称。song〈用例〉子守〜。〈数え方〉1曲。
- ②→和歌。→短歌。〈用例〉〜合わせ。
- ③→詩。poem
- 歌と読み(うたとよみ)
- 《「歌ガルタ」と「読みガルタ」から》
- ①物事には裏表・得失・長所短所があるというたとえ。
- ②勘定ずくで、得な方につくこと。
- 歌に許り歌う(うたにばかりうたう)
- かけ声ばかりで、実行しない。
- 歌は世に連れ世は歌に連れ(うたはよにつれよはうたにつれ)
- 歌は世相の影響を受けて変化し、世の中も歌の流行に影響されて変化する。
- うた‐あわせ【歌合(わ)せ・歌合】
- 歌人が左右に分かれて和歌の優劣を競う文学的遊戯。判者(はんじゃ)が勝負を判定する。平安時代以来、宮廷や貴族の間で流行。
- うたあんどん【歌行▼燈】
- 泉鏡花(いずみきょうか)の小説。明治43年(1910)発表。能楽の世界を背景に、芸に生きるものの葛藤(かっとう)を描く。
- うたい【謡】
- 能楽の詞章。また、それに節をつけてうたうこと。独立したものとしてもうたわれる。謡曲。
- う‐だい【有待】
- 《仏教語》他の助けによって存在する、人のはかない身体のこと。相対・無常の世界。
- うたい‐あ・げる【歌い上げる】(下一他)
- ①歌や詩によむ。sing of〈用例〉情感を〜。
- ②終わりまでうたう。sing through
- う‐だいじん【右大臣】
- 古代から近世までの太政官(だいじょうかん)の長官のひとり。左大臣の次に位する。
- うたい‐て【歌い手】
- ①歌をうたう人。歌手。singer
- ②歌のうまい人。good singer〈用例〉なかなかの〜。
- う‐だいべん【右大弁】
- 律令(りつりょう)制で、太政官(だいじょうかん)の右弁官局の官職。左大弁にならび、兵部・刑部(ぎょうぶ)・大蔵・宮内の4省を管理する。
- うたい‐め【歌い女】
- ①雅楽寮(うたりょう)に属し、古風(いにしえぶり)の歌を伝習し、うたった女性。うため。
- ②→芸妓(げいぎ)。→芸者。
- うたい‐もの【謡物】
- ことばよりも、ふしに重点を置いてうたうものの総称。神楽歌(かぐらうた)・催馬楽(さいばら)・風俗歌(ふうぞくうた)・今様(いまよう)・謡曲・長唄(ながうた)など。〈対義〉語り物。
- うたい‐もんく【▼謳い文句】
- 特徴・長所などを、とくに強く言うことば。キャッチフレーズ。catchphrase; blurb
- *うた・う【歌う】(五他)
- ①《「唄う」「謡う」とも》ふしをつけて声を出す。sing〈用例〉演歌を〜。
- ②《「詠う」とも》詩・和歌につくる。歌につくる。〈用例〉人生のかなしみを〜・った詩。
- ③鳥・虫などがさえずる。鳴く。sing; warble〈用例〉ヒバリが〜。
- うた・う【▼謳う】(五他)
- ①言いたてる。主張する。insist
- ②文章ではっきり述べる。stipulate〈用例〉憲法に〜・ってある。
- ③ほめそやす。admire〈用例〉名人と〜・われる。
- ④評判をたてる。うわさする。speak of
- うだ‐うだ(副・サ変自)
- つまらないことをいつまでも言ったりしたりするさま。うじゃうじゃ。ぐずぐず。grumblingly〈用例〉細かいことを〜言うな。
- うた‐え【歌絵】
- 和歌を画題とした絵。俳画に対する。とくに平安時代に流行した判じ絵的な小品画をさす。
- うた‐かい【歌会】
- 歌人が集まって歌を作り合う会。かかい。
- うたがい【疑い】
- ①疑うこと。あやしいと思うこと。確実でないと思うこと。doubt; suspicion〈用例〉〜がとける。
- ②疑問点。いぶかしい点。question〈用例〉〜をさしはさむ。
- 疑いを晴らす(うたがいをはらす)
- 身にかけられた疑いを消しはらって、さっぱりする。clear oneself of suspicion
- うた‐がい【歌貝】
- 歌ガルタの一種。貝殻の内側に和歌の上(かみ)の句・下(しも)の句を書き、取り合わせる。平安貴族の間で、また江戸初期から中期ごろまで女子の間で流行。
- うたかい‐はじめ【歌会始(め)】
- 年のはじめに宮中で行われる歌会の儀式。明治2年(1869)より毎年1月に行われる。御会(ごかい)始め。
- うたがい‐ぶか・い【疑い深い】(形)
- 容易に物事を信じないで、疑う気持ちが強い。うたぐりぶかい。〈派生〉うたがいぶかげ(形動)うたがいぶかさ(名)
- *うたが・う【疑う】(五他)
- =うたぐる。
- ①あやしむ。へんに思う。doubt; suspect〈用例〉すりではないかと〜。
- ②本当かどうかあやぶむ。おぼつかなく思う。fear〈用例〉勝利を〜。
- うた‐がき【歌垣】
- 古代日本の習俗の一つ。農村で春や秋に男女が集まって、歌のかけ合いや歌舞飲食を楽しみ、性的解放も伴う行楽行事。のち貴族社会では芸能化した。かがい。
- うた‐かた【▽泡▼沫】
- ①水に浮かぶあわ。みなわ。bubble
- ②はかなく消えやすいこと・もののたとえ。transient〈用例〉〜の恋。
- うたかた‐の【▽泡▼沫の】
- [枕ことば]《あわが消えやすく、また、浮かびやすいことから》「消ゆ・憂き」にかかる。〈用例〉降りやめばあとだに見えぬ〜消えてはかなき世を頼むかな(後撰・恋5)。
- うた‐ガルタ【歌ガルタ】
- カルタの一種。1首ずつ歌を書いた読み札と、下(しも)の句だけを書いた取り札とがあり、1人が読み札を読んで、競技者が取り札を取り、その数を競う。
- うたがわ‐くにさだ【歌川国▽貞】
- (1786-1864)江戸後期の浮世絵師。3世豊国(とよくに)(自称2世)を襲名。作画領域は多岐にわたるが、とくに大首絵風の役者似顔絵や美人画で人気があった。作品『星の霜当世風俗』、挿し絵『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』など。
- うたがわ‐くによし【歌川国▽芳】
- (1797-1861)江戸後期の浮世絵師。武者絵・風刺画に特色がある。作品『通俗水滸伝(すいこでん)豪傑百八人』など。
- うだがわ‐げんしん【宇田川玄真】
- (1769-1834)江戸後期の蘭方(らんぽう)医。伊勢(いせ)の人。号は榛斎(しんさい)。漢方を志したが、のち、宇田川玄随(げんずい)の養子となる。『厚生新編』『和蘭薬鏡』などを訳出。
- うだがわ‐げんずい【宇田川玄随】
- (1755-97)江戸中期の蘭(らん)医。津山藩医。江戸の人。杉田玄白(すぎたげんぱく)らに蘭学を学び、日本初のオランダ内科医書『西説内科撰要(せんよう)』を翻訳、刊行。
- うたがわし・い【疑わしい】(形)
- あやしい。不確実だ。いぶかしい。doubtful〈派生〉うたがわしげ(形動)うたがわしさ(名)
- うたがわしき【疑わしき】
- 〈文語的〉
- 《「疑わし」の連体形》疑わしいこと・人。
- 疑わしきは罰せず(うたがわしきはばっせず)
- 犯罪事実などがはっきりと証明されないかぎり、被告人を罰すべきではないという法格言。
- うたがわ‐とよくに【歌川▽豊国】
- 江戸後期の浮世絵師。4世まで。初世(1769-1825)は美人画・役者絵に独自の様式を確立し、歌川派隆盛の基礎をつくる。作品『役者舞台之姿絵』など。3世は初名→歌川国貞(くにさだ)。
- うたがわ‐とよはる【歌川▽豊春】
- (1735-1814)江戸後期の浮世絵師。歌川派の祖。通称、但馬屋庄次郎(たじまやしょうじろう)。遠近法による名所絵で新境地を開き、肉筆美人画にもすぐれた。
- うたがわ‐とよひろ【歌川▽豊広】
- (?-1829)江戸後期の浮世絵師。豊春の門下。肉筆・版画による美人画を得意とした。広重(ひろしげ)の師。
- うたがわ‐ひろしげ【歌川広▽重】
- (1797-1858)江戸後期の浮世絵師。江戸の人。本姓、安藤。号は一立斎など。歌川豊広に入門。浮世絵風景版画を大成し、フランス印象派にも影響を与えた。作品『東海道五十三次』『名所江戸百景』など。
- うだがわ‐ようあん【宇田川▼榕▼庵】
- (1798-1846)幕末の蘭(らん)学者。江戸の人。父は大垣(おおがき)藩医の江沢養樹(えざわようじゅ)。のち宇田川玄真(げんしん)の養子。化学・植物学・薬学などの西洋科学の紹介に尽力。著書『植学啓源』『舎密開宗(せいみかいそう)』『菩多尼訶経(ぼたにかきょう)』など。
- う‐たき【▽御▽岳】
- 沖縄地方でいう、それぞれの村の聖地。老木や草木の生い茂った森の場合が多い。おたけ。
- うた‐ぎれ【歌切(れ)】
- 昔の名筆による歌集の一部を掛け軸などにするために切ったもの。
- うた‐ぐち【歌口】
- ①和歌のよみぶり。
- ②楽器の部分名。おもに管楽器で、空気の流れが発音体(気柱やリード)に振動の刺激を与える部分。また、その装置。流れを送りこむ部分は吹き口。mouthpiece
- うだ‐げんじ【宇多源氏】
- 宇多天皇の系譜をもつ賜姓(しせい)源氏。宇多天皇の皇子敦実(あつみ)親王を祖とする。諸流のうち敦実親王の子雅信(まさのぶ)に始まる系統が有名。公家として綾小路(あやのこうじ)・庭田(にわだ)・慈光寺(じこうじ)など。武家として近江(おうみ)源氏の佐々木氏など。
- うた‐ごえ【歌声】
- 歌をうたう声。singing voice
- うたごえ‐うんどう【うたごえ運動】
- 第2次大戦後の日本で、職場サークルなどを中心に起こった合唱運動。平和運動・労働運動とも関連をもちながら、民衆音楽運動の方向へ進んだ。
- うた‐ごころ【歌心】
- ①和歌の意味・内容。
- ②和歌をよもうとする気分。
- ③和歌の心得・たしなみ。
- うた‐ことば【歌▽詞】
- 主として和歌に用いることば。歌語。
- うた‐ざいもん【歌祭文】
- 元禄(げんろく)時代に流行した歌曲。鎌倉(かまくら)時代に山伏(やまぶし)が歌った祭文が世俗化したもの。浪曲の源流。祭文。祭文節。
- うたざわ【歌沢・▼哥沢】
- 日本音楽の種目名。幕末に江戸端歌(はうた)を技巧的に洗練した三味線音楽の一種で、重厚な歌いぶりが特色。
- うたざわ‐ささまる【歌沢▼笹丸】
- (1797-1860)幕末期、うた沢節の創始者。江戸の人。旗本の出で、本名は笹本彦太郎(ささもとひこたろう)。安政(あんせい)2年(1855)歌沢寅右衛門(とらえもん)・哥沢芝金(うたざわしばきん)らとうた沢節を創始し、歌沢大和大掾(やまとのだいじょう)を名乗った。
- うたざわ‐しばきん【▼哥沢芝金】
- うた沢芝派の家元名。現在5世まで。初世(1828-74)は、うた沢の祖笹丸(ささまる)の没後、文久(ぶんきゅう)元年(1861)に芝派をおこした。
- うたざわ‐とらえもん【歌沢▼寅▽右▽衛門】
- うた沢寅派の家元名。現在5世まで。初世(1813ごろ-75)は、安政(あんせい)4年(1857)うた沢の祖笹丸(ささまる)より家元をゆずられた。