うに【胆・丹】
①イガグリのような形をした海生動物の総称。ナマコ・ヒトデなどと同じく棘皮(きょくひ)動物の仲間。多くは浅海の岩礁の間や砂底にすむ。種類により、食用・細工用、生物学の実験用にされる。世界中に約860種分布。カイタン。sea urchin
②《「雲丹」で》食用にするウニの卵巣。生のままのものや塩や酒で練った加工品などがある。
ウニタ【L'Unità(イタリア)
旧名イタリア共産党の、現在は改称して左翼民主党の機関紙。西ヨーロッパの共産主義運動の中で指導的立場にあった有力紙。1924年創刊。
うに‐やき【丹焼(き)】
焼き物の一つ。ウニに卵黄を加え、みりんでのばし、イカ・エビ・鶏肉・白身魚などに、塗って焼く。
うぬ【汝】(代)
①《相手をののしって言う語》きさま。てめえ。おのれ。
②自分。おれ。
うぬ(感)
しゃくにさわったときに発する語。
ウ‐ヌー【U Nu】
(1907-)ビルマ(現ミャンマー)の政治家。ラングーン大卒。大学時代から反英運動に参加。反ファシスト自由連盟総裁を経て、1948年の独立とともに首相に就任。62年のクーデターで逮捕され辞任、66年釈放。
うぬ‐ぼれ【惚れ・惚れ】
うぬぼれること・人。
うぬ‐ぼ・れる【惚れる・惚れる】(下一自)
自分で自分を実際以上にすぐれていると思う。いい気になる。be self-conceited
うね【畝・畦】
①畑に作物を栽培するため、平行に幾すじも細長く土盛りしたもの。ridge〈数え方〉1畝。
②《転じて》①のような形状のものを総称。山脈・波・畝織(うねお)りなど。ridge
うね‐あみ【畝編(み)】
鉤針(かぎばり)編みの細編みの一変種。前段の目をすくうときに鎖目の表側部分の糸を残して編む法。表面に毎段、横に糸が浮き出て畝状の模様ができる。rib stitch
うね‐うね(副・サ変自)
山脈・道・川などが高く低く、また、曲がりくねって長く続くさま。くねくね。windingly〈用例〉〜と続く丘陵。
うね‐おり【畝織(り)】
織物組織の一種。太糸と細糸で、布面に畝目を織り出した平織り地の総称。横畝の博多(はかた)織・ポプリンなどと、縦畝のベットフォードコード・ピケなど。あぜおり。rep; ribbed fabrics
うねび【畝傍】
大和(やまと)地方の古地名。現在の奈良県橿原(かしはら)市畝傍町。多くの宮都・古墳が所在。
うねび‐やま【畝傍山】
奈良県橿原(かしはら)市にある山。標高199m。大和(やまと)三山の一つで、盆地底に島状に突出。
うねむら‐なおひさ【畝村直久】
(1909-62)彫刻家。石川県生まれ。東京美術学校卒。作品『若い女』『婦人の首』など。
うね‐め【采女】
古代の宮中の女官の一つ。諸国から集められ天皇の食事など日常の雑役に奉仕した後宮(こうきゅう)の下級女官。うねべ。
うねり
風があまり吹いていない海域に見られる、波長が長く波頭の丸い波。強風で発生した風浪が遠く離れた海域に伝わったもの。台風の前ぶれの土用波(どようなみ)はこの例。swell
うね・る(五自)
①うねうねと曲がりくねる。wind
②波が大きく、ゆったりと打つ。undulate
③山などが起伏する。undulate
うの【宇野】
岡山県玉野(たまの)市の地区。宇高連絡船の発着地として発展したが、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の開通で、連絡船は廃止。
う‐の‐あし【鵜の足・鵜の脚】
ユキノカサガイ科のマキガイ。殻が陣笠(じんがさ)状で、みずかきのある水鳥の足に似る。殻長約4cm。殻表は黒青色。日本各地の岩礁に分布。ウノアシガイ。
うの‐えんくう【宇野円空】
(1885-1949)宗教学者・民族学者。京都生まれ。東大教授。著書『マライシアにおける稲米儀礼』など。
う‐の‐け【兎の毛】
ウサギの毛。
兎の毛で突いた程(うのけでついたほど)
きわめて小さいこと。
うのけ【宇ノ気】
〈町〉石川県中部、河北(かほく)潟の北の町。早場米の産地。果樹栽培・繊維工業がさかん。人口1万1702(1994)。
うの‐こういちろう【宇鴻一郎】
(1934-)小説家。本名は鵜野広澄。北海道生まれ。東大卒。性風俗作家。昭和37年(1962)『鯨神(くじらがみ)』で第46回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『光りの飢え』『完全な女』など。
うの‐こうじ【宇野二】
(1891-1961)小説家。福岡市生まれ。早大中退。特殊な性格の人物をモデルにし、巧みな話術で庶民的叙情の世界を築く。作品『蔵(くら)の中』『苦の世界』『子を貸し屋』『思ひ川』、評伝『芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)』など。
うの‐こうぞう【宇野弘蔵】
(1897-1977)経済学者。岡山県生まれ。東大卒。東大教授。マルクス経済学を独自に体系化した「宇野理論」で知られる。著書『経済原論』など。
うの‐じゅうきち【宇野重吉】
(1914-88)演出家・俳優。福井県生まれ。日大卒。新協劇団などを経て劇団民芸を結成。新劇界で活躍。
うの‐そうすけ【宇野宗佑】
(1922-98)政治家。滋賀(しが)県生まれ。神戸商大中退。防衛庁長官・外務大臣などを歴任。平成元年(1989)に自由民主党総裁・首相に就任。
うの‐ちよ【宇野千代】
(1897-1996)小説家。山口県生まれ。岩国高女卒。情熱的な恋愛経験を情感に満ちた文体で表現。昭和32年(1957)『おはん』で第10回野間文芸賞受賞。作品『色ざんげ』『或(あ)る一人の女の話』など。
うの‐のぶお【宇野夫】
(1904-91)劇作家。東京生まれ。慶大卒。下町情緒を描いた世話物が得意。戯曲『巷談宵宮雨(こうだんよみやのあめ)』など。
う‐の‐はな【卯の花】
→ウツギの別名。
②豆腐をつくるとき、豆乳をしぼったあとのかす。から。おから。雪花菜(きらず)
③襲(かさね)の色目の名。表は白で、裏が萌葱(もえぎ)
うのはな‐くたし【卯の花腐し】
陰暦4月(卯月)のころの長雨。卯の花(ウツギ)をくたす(腐らせる)ほどに降り続く雨。はしり梅雨のこと。うのはなくだし。五月雨(さみだれ)
うのはな‐の【卯の花の】
[枕ことば]《同音を繰り返すことから》「憂き」にかかる。〈用例〉ほととぎす我とはなしに〜うき世の中になきわたるらむ(古今・夏)。
う‐のみ【呑み】
①食べ物をまるのみにすること。swallow
②内容を理解しないまま受け入れること。swallow〈用例〉人の話を〜にして、ひどい目に遭う。
う‐は【右派】
政治・思想上、保守的な思想・政策・態度・行動をもつ人や団体。right wing〈対義〉左派。
うば【姥】
①年取った女。老女。old woman
(ア)能面の一つ。ツレ役の老女に用いる。
(イ)謡曲『高砂(たかさご)』の前ツレ、老婆の役名。
うば【乳母】
生母のかわりに幼児に乳を与え、養育する女性。古代より、貴族社会では乳母に育児をまかせる風習があった。めのと。nurse
うばい【優婆夷】
《upāsikā(梵)の音写で、近づく人・かしずく人、の意》仏教に帰依(きえ)する在家の婦人信者。漢訳は清信女(しょうしんにょ)・近事女(ごんじにょ)など。信女(しんにょ)。〈対義〉優婆塞(うばそく)
うばい‐と・る【奪(い)取る】(五他)
力ずくで取る。無理に取る。take by force〈用例〉政権を〜。
うば・う【奪う】(五他)
①他人の所有物をむりに取り上げる。rob
②失わせる。take〈用例〉熱を〜。
③獲得する。get〈用例〉三振を〜。
④心や目をひきつける。absorb〈用例〉心を〜・われる。
うば‐うお【姥魚】
潮溜(だま)りにいるウバウオ科の細長い小魚。全長約6cm。体表は鱗(うろこ)がなく滑らかで、環境に応じて体色を変える。左右の腹びれは合わさって吸盤となり、これで石や海藻に吸着する。房総(ぼうそう)半島以南に分布。
うば‐がい【姥貝】
浅海の砂底にすむバカガイ科のニマイガイ。殻長約9.5cm、殻高約7.5cm。殻は重厚で汚れた黄褐色の殻皮をかぶる。食用。本州中部以北・日本海北部に分布。ホッキガイ。
うば‐が‐ふち【姥ケ淵】
女人が身を投じたという淵や池にまつわる伝説。また、その池や淵。多くは乳母が養育を任せられた姫君などを死なせたことから、自分も入水(じゅすい)したという。姥ケ池。乳母ケ池。
うば‐ぐるま【乳母車】
乳幼児を乗せる手押し車。四輪で箱形車体の基本的なものから種々のスタイルのものがある。ベビーカー。baby buggy
うばこ‐おんせん【姥子温泉】
神奈川県箱根山中の温泉。箱根十三湯の一つ。坂田金時(さかたのきんとき)が山姥(やまうば)と入浴したと伝えられる。
うば‐ざくら【姥桜】
→ヒガンザクラ
②なまめかしい中年の婦人。
うば‐ざめ【鮫】
体が大きいのにおとなしい、ウバザメ科のサメ。全長10m以上。歯は非常に小さく、プランクトンや小魚を食べる。全世界の外洋、とくに北太平洋に多い。バカザメ。
ウパス【upas】
《「ウパス」はジャワ語で、毒の意》南アジアに産するクワ科の熱帯性高木。高さ約30m。雌雄異花。樹皮の乳液は猛毒で、原住民は毒矢に使う。内皮は強く、繊維として用いる。
うばすて‐やま【姥捨山】
→おばすてやま(姨捨山)
うばそく【優婆塞】
《upāsaka(梵)の音写で、近づく人・かしずく人、の意》仏教に帰依(きえ)する在家の男性信者。漢訳は清信士(しょうしんじ)・近事男(ごんじなん)など。信士。居士(こじ)。〈対義〉優婆夷(うばい)
うば‐たま【烏羽玉】
ヒオウギの種子。丸くて黒色。ぬばたま。
うばたま‐の【烏羽玉の】
[枕ことば]→ぬばたまの(射干玉の)
うば‐たまむし【姥玉虫・丁虫】
幼虫がマツの材部を食害するタマムシ科のコウチュウ。体長3.5cm内外。赤銅色から金銅色。本州以南に分布。
う‐はつ【有髪】
僧や尼が髪をそらないでいること。〈用例〉〜の尼。
ウパニシャッド【Upaniṣad(梵)】
古代インド、バラモン教の哲学的文献の総称。広義のベーダ聖典の最終部分を形成する。梵我一如(ぼんがいちにょ)を説き、インド哲学・宗教思想の源泉とされる。奥義(おうぎ)書。ベーダーンタ。
うばめ‐がし【姥女がし】
ブナ科の常緑小高木。海岸近くにはえる。高さ約10m。葉は楕円(だえん)形で縁に細い鋸歯(きょし)がある。5月に開花し、果実は堅果で卵形。三浦半島以西に分布。材は木炭用。イマメガシ。
うばやま‐かいづか【姥山貝塚】
千葉県市川市柏井町姥山にある縄文時代中期から後期にわたる貝塚。大正15年(1926)貝層下から縄文時代の竪穴(たてあな)住居跡を発掘。
うば‐ゆり【合】
ユリ科の多年草。山野の林下などにはえる。茎は中空で約1m。そのなかほどに、長柄心臓形の葉が5、6枚まとまってつく。夏に、緑白色の筒状花を2、3個側生。鱗茎(りんけい)から良質のでんぷんがとれる。
うばり【優波離】
《Upāli(梵)の音写》釈迦(しゃか)十大弟子の一人。戒律に精通し、それを守ることでは弟子中第一とされた。ウパーリ。
ウバンギ‐がわ【ウバンギ川】
(Ubangi River)アフリカ中部、ザイール川最大の支流。長さ1100km。
う‐ひょう【雨氷】
0℃以下に過冷却した雨滴が、地表の岩石や植物にふれて瞬間に透明に近い状態で氷結したもの。glaze〈比較〉霧氷。
う‐ふ【右府】
→右大臣の唐名。〈対義〉左府。
う‐ぶ【有部】
→説一切有部」の略。
うぶ【初・心】
[一](形動)ういういしいさま。世間ずれのしていないさま。innocent
[二](名)きむすめ。おぼこ。virgin
うぶ【産・生】(接頭)
生まれたままの、生まれたときの、の意を表す。〈用例〉〜毛。〜湯。
ウファー【Ufa】
ロシア共和国内のバシコルトスタン共和国の首都。石油化学、機械工業などの工業都市で鉄道の要地。人口109.7万(1992)。
うぶ‐いし【産石】
出産直後から食い初めまでの間に、産神(うぶがみ)に供える産飯(うぶめし)にそえる小石。産神の依代(よりしろ)と考えられ、赤子の生命力を補強するもの。歯や頭を丈夫にするためとも。
ウフィッツィ‐びじゅつかん【ウフィッツィ美術館】
(Galleria degli Uffizi(イタリア))イタリアのフィレンツェにある国立美術館。メディチ家コレクションを中心に、ルネサンスの主流をなしたフィレンツェ派絵画が多い。収蔵品にマルティーニの『受胎告知』、ボッティチェリの『春』『ビーナスの誕生』、ミケランジェロの『聖家族』など。建物はバザーリの設計。
うぶかた‐たつえ【生方たつゑ】
(1905-2000)歌人。三重県生まれ。日本女子大卒。歌誌『浅紅』主宰。歌集『白い風の中で』『生方たつゑ全歌集』など。
うぶ‐がみ【産神】
①赤子の体に入る霊。
②赤子に生命を与える神。
③安産や生児を守る神。子安神。
→産土神(うぶすながみ)→氏神(うじがみ)
うぶ‐ぎ【産着・産衣】
生まれた子に初めて着せる衣服。古くは生まれて3日目、7日目に着せる一つ身仕立ての服をさした。うぶぎぬ。clothes for a newborn baby〈数え方〉1枚・1襲(かさね)
うぶぎ‐いわい【産着祝(い)】
生後3日目ごろに赤子の晴れ着をそろえ祝う儀礼。三目(みつめ)
うぶぎ‐ふくさ【産着紗】
赤子を産湯(うぶゆ)からあげるときに用いる袱紗。白羽二重(しろはぶたえ)または白絹が用いられる。
うぶ‐げ【産毛・生毛・毳毛】
①生まれたときからはえている毛。lanugo
②細くて短く、やわらかい毛。人体ではてのひら・足の裏・唇などを除く皮膚にはえている。downy hair
うぶ‐こ【産子】
①同じ産土神(うぶすながみ)を祭る人々。氏子(うじこ)。〈参照〉産土神。
②生まれたての赤子。
うぶ‐ごえ【産声】
生まれた子が、はじめて出す泣き声。baby's first cry〈用例〉〜をあげる。
ウプサラ【Uppsala】
スウェーデン南東部、フィーリス川にまたがる大学都市。北欧最古のウプサラ大学(1477年設立)がある。人口17.5万(1991)。
うぶ‐すな【産土】
=うぶしな。
①人の生まれた土地。出生地。故郷。birthplace
②「→産土神(うぶすながみ)」の略。
うぶすな‐がみ【産土神】
人の出生地の守護神。もとは、氏神(うじがみ)とは異なった存在だったが、中世末以後、同じ神となる。鎮守(ちんじゅ)の神。七五三のときに詣(もう)でる神。産土。
うぶすな‐まいり【産土参り】
子どもが生まれた後、はじめて産土神や氏神に参詣(さんけい)すること。日取りはまちまちだが、産屋立(うぶやだ)ち祝いのころが多い。宮参り。
うぶ‐めし【産飯】
出産直後に炊いて産神に供える飯。茶椀(ちゃわん)に高く盛り、多くの女たちに食べてもらえば生児は丈夫に育ち、将来大きな所帯を持つという。産立て飯。
うぶ‐もち【産餠】
出産後3日目の床上げの日に、産婦の生家から贈られる餠。子を産むと腹がからになるとして、はらわた餠ともいう。
うぶ‐や【産屋】
出産をする部屋、または出産のために別に建てる小屋。また、そこでの生活をする期間。出産は家の火を穢(けが)すとされ、産婦は煮炊きなど生活を別にした。
うぶ‐やしない【産養い】
子どもが生まれた初夜、および、3日・5日・7日・9日目に、親族や近隣の産見舞いを受けて祝宴を開くこと。また、その贈りもの。とくに、平安貴族の間で広く行われた。
うぶや‐そうぞく【産屋装束】
産婦や産婆などが、産屋にいるときに着る白い衣服。
うぶやだち‐いわい【産屋立(ち)祝い】
生まれた子どもと母親が産屋から離れる祝い。産の忌(い)みが明ける1か月目ごろに、産屋内を清めて近隣の人を招き、祝宴を催す。
うぶやま【産山】
〈村〉熊本県北東部、久住(くじゅう)山南麓(なんろく)の村。稲作・シイタケ栽培・畜産など。スギ材の産地。人口1899(1994)。
うぶ‐ゆ【産湯】
生まれた子に、初めて入浴させること。また、その湯。羊水などの汚れを清める。first bath for a newborn baby〈用例〉〜をつかわせる。
うぶん‐たい【宇文泰】
(505-556)中国、北朝西魏(せいぎ)の実権者。鮮卑(せんぴ)族出身。北魏末の内乱に頭角を現し、北魏の一族を擁し西魏を創建。その死後、子の宇文覚が北周を創建。
うぶん‐ゆう【宇文融】
(?-729)中国、唐の政治家。陝西(せんせい)省生まれ。戸籍を再整備するなどの括戸(かっこ)政策を実施し、崩壊しつつある均田制の立て直しに努力。のち宰相に昇進するが、政敵の告発をうけ配流される。
うべ【子】
→ムベの別名。
うべ【宇部】
〈市〉山口県西部、瀬戸内海に臨む市。かつては炭鉱で繁栄、現在は、セメント・肥料・石油化学などの工業都市として発展。人口17万1965(1994)。
うべ【宜】(副)
〈古語〉
いかにも。なるほど。むべ。〈用例〉相し思はねば〜見えざらむ(万葉・4・772)。
うべ‐うべ・し【宜し】(形シク)
〈古語〉
もっともらしい。竪苦しい。格式ばった。むべむべし。〈用例〉〜・しき御物語はすこしばかりにて(源氏・藤裏葉)。
うべこうさん【宇部興産(株)】
化学工業。総合化学工業会社。ほかにセメント・機械。昭和17年(1942)設立。本社は山口県宇部市西本町。
うべ‐な・う【諾う】(四他)
〈古語〉
①《「肯う」とも》なるほどと承知する。
②服従する。〈用例〉その〜・はぬところの者は(日本書紀・神代下)。
③謝罪する。〈用例〉百済国(くだらのくに)、辰斯王を殺(ころ)して〜・ひにき(日本書紀・応神)。
う‐へん【右辺】
〈対義〉左辺。
①数学で、等号・不等号でつながれた数式の右側の部分。the right side of an equation
②囲碁で、棋譜(きふ)の右側の方。
う‐へん【羽片】
シダの葉のような羽状複葉で、中軸から出る小片。pinna
ウポポ
(upopoアイヌ)アイヌの歌謡。おもに女性が何人かの集団で歌う。カノン(輪唱)形式で歌うもの、1人が音頭をとり残りが後から唱和するものなど、いくつかの形式がある。歌詞は概して短く、ときにはまったく意味のない囃子詞(はやしことば)のみのものもあり、それを何回も繰り返して次の歌に移る。沙流(さる)川を中心とする地域では座って拍子をとりながら歌うものに限られるが、北海道東部では踊り歌も含む。
うま【午】
①十二支の第7。
②昔の時刻の名。今の午前12時および、その前後の2時間。
③方角で、→南
*うま【馬】
①長い顔とたてがみをもち、足が長く、走力にすぐれた草食性の家畜。ウマ目ウマ科ウマ属(ウマ属にはこのほかロバ・シマウマが属する)の哺乳(ほにゅう)類。体高160cm内外、体重300〜700kg。性質は温和。馬車用種のほか競走用のサラブレッド種、乗用のアラブ種などがある。horse〈数え方〉1頭・1匹・1蹄(てい)
②馬の形をしたもの。
③四方に足があるふみ台。きゃたつ。stepping ladder
④将棋の桂馬(けいま)・竜馬。〈参考〉中古以降、多く「むま」と表記された。
馬が合う(うまがあう)
気が合う。be congenial with each other
馬から落ちて落馬する(うまからおちてらくばする)
《漢文訓読のさいに生じたあやまりから》表現の重複した、おかしな言い方のたとえ。
馬には乗って見よ、人には添うて見よ(うまにはのってみよ、ひとにはそうてみよ)
馬は、乗ってみなければそのよしあしがわからないし、人も、いっしょに暮らしてみなければその本当の人柄はわからない。何事も、実際に経験したうえで判断せよ、という教え。
馬の籠抜け(うまのかごぬけ)
窮屈なこと、無理なことのたとえ。また、無理であるのを承知で行うことを言う。〈比較〉牛の籠抜け。
馬の鼻を立て直す(うまのはなをたてなおす)
旅に出るとき、馬の鼻先を行く方向に向ける。馬の鼻を向ける。
馬の耳に風(うまのみみにかぜ)
→馬耳東風(ばじとうふう)」と同意。
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
いくら言って聞かせても感じないで、わからないさま。It's like preaching to the wind.〈類似〉馬耳東風。
馬は馬連れ(うまはうまづれ)
似たものどうしが、いっしょになることのたとえ。Birds of a feather flock together.
馬を牛に乗り換える(うまをうしにのりかえる)
よいほうをすてて、悪いほうにつくことのたとえ。
馬を鹿に通す(うまをしかにとおす)
→鹿を馬と言う」と同意。
馬を水辺に導く事は出来るが、馬に水を飲ませる事は出来ない(うまをみずべにみちびくことはできるが、うまにみずをのませることはできない)
《イギリスのことわざ》やる気のない者には、いくらやらせようとしても無理である。You may take a horse to the water, but you cannot make him drink.
うま‐い【寝】
ぐっすり眠ること。熟睡。
*うま・い【巧い・手い】(形)
技術がすぐれ、手ぎわがよい。じょうずだ。たくみだ。good at〈対義〉拙(まず)い。〈用例〉文章が〜。スケートが〜。〜・く書ける。〈派生〉うまが・る(五自)うまげ(形動)うまさ(名)うまみ(名)
*うま・い【旨い・甘い】(形)
〈対義〉不味(まず)い。
①《「美味い」とも》食べて、うれしくなるような味である。おいしい。味がよい。多く男性が用いる。delicious〈用例〉〜食べ物。
②好ましい。好都合だ。good〈用例〉〜もうけ話。事が〜・く運ぶ。〈派生〉うまが・る(五自)うまげ(形動)うまさ(名)うまみ(名)
旨い汁を吸う(うまいしるをすう)
努力しないで利益を得る。甘い汁を吸う。get the easy end
旨い話(うまいはなし)
労せずして利益があると思われるような話。条件や都合が非常によい話。〈用例〉〜にとびつく。
うま‐いち【馬市】
馬の売買をするために開かれる市場。鎌倉(かまくら)時代以降、馬の需要増大から発生し、戦国大名の助成により発展。
ウマイヤ‐ちょう【ウマイヤ朝】
(Umawīya)メッカのウマイヤ家出身のムアーウィア1世が建国したイスラム王朝(前ウマイヤ朝(661-750))。首都はダマスカス。西アジア・北アフリカ・スペインを支配した。14代でアッバース朝に滅ぼされた。その後、一族がスペインに後ウマイヤ朝(756-1031)を建国。首都はコルドバ。オンマヤ朝。
うま‐うま【旨】
[一](名)《幼児語》おいしいもの。
[二](副)うまく。手ぎわよく。まんまと。successfully〈用例〉〜とせしめる。
うま‐おい【馬追い】
①馬に客や荷物を乗せて運ぶこと・また、その人。まご。馬方。
②馬をさくの中に追いこんで、捕らえること。
③《「馬追」で、「ウマオイムシ」の略》キリギリス科の昆虫。体長3.5cm内外。淡緑色。夏の夜、スイーッチョ、またはシッチョシッチョと鳴く。本州以南の草原にすむ。動物食性で共食いもする。ハタオリ。スイッチョ。
うま‐がえし【馬返し】
けわしい山道で、それ以上はもう馬では登れないという所。〈比較〉車返し。
うま‐かた【馬方】
荷馬を引くことを仕事とする人。
馬方船頭御乳の人(うまかたせんどうおちのひと)
①人の弱みにつけこんで、金品をゆすりとる者のたとえ。
②ことば遣いの乱暴な者の代表として言う語。
うま‐ガッパ【馬合羽】
《「合羽」はcapa(ポルトガル)から》桐油紙(とうゆし)製の袖(そで)のない大きな丸カッパ。馬に乗って旅行するときに着たもの。
う‐まき【鰻巻(き)】
ウナギのかば焼きをしんにし、卵焼きで巻いたもの。
うま‐ぐり【馬栗】
→マロニエの別名。
うま‐ご【孫】
→まご。grandchild
→子孫。descendant
うま‐ごやし【馬肥・蓿】
①マメ科の二年草。多く海岸近くにはえ、茎は地をはう。葉は倒卵(とうらん)形の3枚の小葉からなり、春に、黄色の小花が咲く。牧草用に南ヨーロッパから渡来。カラクサ。マゴヤシ。bur clover
②クローバーの俗名。
うま‐こり
[枕ことば]《良い織物、の意で》「あや」にかかる。〈用例〉〜あやにともしき高照らす日の皇子(万葉・2・162)。