うみ‐な・す【生(み)成す】(五他)
〈文語的〉
生んでつくり上げる。生み出す。生成する。invent
うみ‐なり【海鳴り】
遠雷に似て、海から聞こえる断続したひびき。砕ける波にまきこまれた空気が、すきまから逃げるときに発生する。台風や低気圧の接近を告げるもの。oceanic noise〈比較〉山鳴り。
うみ‐にな【海蜷】
灰色で細長いウミニナ科のマキガイ。殻長約3cm、殻径約1.3cm。殻は厚く、殻表は灰色の地に黒斑(こくはん)が並ぶ。潮間帯の砂礫(されき)底にみられる。本州以南・中国に分布。
うみ‐ねこ【海猫】
カモメ科の海鳥。鳴き声がネコに似る。翼長約36cm。カモメに似るが、嘴(くちばし)の先端が赤く、尾に黒帯がある。港湾・河口などに群棲(ぐんせい)。雑食性。サハリン(樺太(からふと))・朝鮮半島・日本沿岸で繁殖。青森県蕪(かぶ)島などの繁殖地は天然記念物。black-tailed gull
うみ‐の‐いえ【海の家】
①海水浴客相手に営業する海辺の店。beach hut
②避暑用に海の近くに建てた施設。beachside clubhouse
うみ‐の‐おや【生みの親・産みの親】(連語)
①自分を生んだ親。実の父母。one's true parents
②ある物事を最初に始めたり、つくり出したりした人。founder〈用例〉近代科学の〜。
生みの親より育ての親(うみのおやよりそだてのおや)
生んでくれた親より、育ててくれた親のほうがありがたい。A foster parent is dearer than a real parent.〈類似〉産みの恩より育ての恩。
うみ‐の‐きねんび【海の記念日】
海運の重要性を理解し、海運関係者の功績をたたえる趣旨で、毎年7月20日に行われる国民行事。昭和16年(1941)から。
うみ‐の‐くるしみ【産みの苦しみ】
①出産の苦しみ。陣痛。the pains of childbirth
②物事を創造するまでの苦労。the throes of creation
うみ‐の‐さち【海の幸】
→うみさち(海幸)
うみ‐の‐なかみち【海ノ中道】
福岡県博多(はかた)湾の北側に伸びる細い半島。長さ約12km、幅約0.5〜2kmの砂州で、志賀島(しかのしま)とつながっている。天然の防波堤。
うみ‐の‐ひ【海の日】
国民の祝日の一つ。7月20日。海の恩恵に感謝するとともに、海洋日本国の繁栄を願うことを趣旨に、平成7年(1995)制定。Marine Day
うみ‐ばと【海鳩】
ウミスズメ科の中形の海鳥。翼長18cm内外。夏羽は全体が黒褐色で、翼に大きな白斑(はくはん)。冬羽は翼の白斑のほかに体下面と腰が白い。北太平洋に分布し、日本では北海道北部の海上にまれに現れる迷鳥。pigeon guillemot
うみ‐ひごい【海鯉】
ヒメジ科の海水魚。体長約50cm。淡赤色で、目から尾びれまで黄色の縦帯が1本走る。ひれはいずれも赤い。食用。南日本から中国に分布。うみごい。
うみ‐びらき【海開き】
その年はじめて海水浴場などを開くこと・日。opening day of the swimming season〈比較〉川開き・山開き。
うみ‐ひるも【海蛭藻】
トチカガミ科の多年草。浅海底砂地に生育する。細長い茎から間をおいて長楕円(だえん)形の葉を対生。雌雄同株(どうしゅ)で花は目立たない。
うみ‐べ【海辺】
海のほとり。海ぎわ。海岸。海浜(かいひん)。beach; seashore〈比較〉川辺。
うみ‐へび【海蛇】
①ウミヘビ科の魚類の総称。尾びれがなく鋭い歯をもつ。日本近海に約30種が分布。ダイナンウミヘビは体長約1.6mで最大。snake eels
②コブラ科の海生爬虫(はちゅう)類の総称。コブラに近縁の毒ヘビで、卵胎生または陸上で産卵。53種が世界の暖海に分布。エラブウミヘビは体長約1.2m、卵生で食用・薬用・皮革用。sea-snake
うみへび‐ざ【海蛇座】
東西に長くのびている南天の星座。ギリシア神話に登場する。4月25日ごろの午後8時ごろに南中。面積1303平方度。Hydra
うみ‐ぼうず【海坊主】
①海上に出現するという妖怪(ようかい)。海神・竜神の妖怪化したもの。
→アオウミガメの異名。正覚坊(しょうがくぼう)
うみ‐ほおずき【海漿】
海産の各種マキガイの卵嚢(らんのう)。形により種々の名がある。中身を抜き染色したものが夜店などで売られ、植物のホオズキと同様、子どもが口中で鳴らして遊ぶ。egg capsule
うみ‐ほたる【海蛍】
発光性のプランクトン。半透明で体長約3mmの微小甲殻類。浅海の砂底にすみ、夜間遊泳する。名は動物体が出す発光物質が、海水と混じって青白く光るのに由来。日本全土の太平洋沿岸に分布。
うみ‐やま【海山】
①海と山。the sea and mountain
②深い、あるいは高いことのたとえ。incalculable〈用例〉〜の恩。
うみゆかば【海行かば】
歌曲。『万葉集』巻18にある大伴家持(おおとものやかもち)の長歌の一節に、信時潔(のぶとききよし)が昭和12年(1937)に作曲。第2次大戦中、さかんに歌われた。
うみ‐ゆり【海合】
古生代に大繁栄し、現在は衰退した海生動物。根・柄・がく、羽状の腕からなる棘皮(きょくひ)動物。現存の約80種は海底で固着生活。日本では古生代・中生代の石灰岩に化石が多い。sea lily
うみ‐りんご【海林檎】
オルドビス紀からデボン紀に生存した海生の絶滅動物。原始的な棘皮(きょくひ)動物の一群で、ウミツボミ類に近縁。石灰板でおおわれた球形や卵形などの体の一端に短い柄がつき、これで固着生活をする。体の上端に口がある。
うみ‐わし【海鷲】
海岸や湖沼付近にすみ、魚類を主食とするワシの総称。日本でみられるものはオオワシ・オジロワシ・ミサゴなど。
うみ‐わた【海綿】
→カイメンの別名。
う‐む【有無】
①あることと、ないこと。existence or nonexistence
②承知することと断ること。諾否。yes or no
有無相通ずる(うむあいつうずる)
双方がうまくいくように、一方にあって他方にないものを、両者の間で互いに融通し合う。fill each other's need
有無の事(うむのこと)
是か非か、あるいは承知か不承知かのはっきりした判断。
有無の二見(うむのにけん)
①仏教で、一切が永久に存在するとするものと、まったく存在しないとするものとの、両極端である2つの見解。この、それぞれの偏見から解き放たれたところに中道、すなわち真理があるとする。
②2つの、異なった見方。
有無を言わさず(うむをいわさず)
意向にかかわらず。むりやりに。willy-nilly
*う・む【生む・産む】(五他)
①子やたまごを母体が体外へ出す。分娩(ぶんべん)する。give birth to; lay〈用例〉犬が子を〜。
②新しく生じさせる。つくる。bring; produce〈用例〉よい結果を〜。利益を〜。疑惑を〜。
生めよ殖えよ地に満てよ(うめよふえよちにみてよ)
《旧約聖書『創世記』から。神が、ノアとその子らとを祝福して言ったことば》子孫をこの地上にたくさん生みふやせ。Be fruitful, and multiply, and replenish the earth.
産んだ子より抱いた子(うんだこよりだいたこ)
産んだだけで育てなかった自分の子より、他人の子でも自分で育てた子のほうがかわいい。
う・む【倦む】(五自)
①いやになる。あきる。たいくつする。get tired of; be bored〈用例〉〜ことなく。
②つかれる。くたびれる。get tired from〈用例〉戦いに〜。
う・む【熟む】(五自)
果実などが、熟(じゆく)す。get ripe
う・む【績む】(五他)
アサなどの繊維を細くさいて、長くより合わせる。
う・む【膿む】(五自)
傷などがうみをもつ。化膿(かのう)する。fester
うめ【梅】
①バラ科の観賞用の落葉高木。高さ約2〜10m。早春に白・淡紅色の花が葉のでる前に咲く。果実は6月中旬ころから収穫し、梅干し・梅酒・梅酢などに、樹皮は染料、材は床柱・櫛(くし)などに利用。300以上の園芸品種がある。好文木(こうぶんぼく)。木花(このはな)
②紋所の名。ウメの花を紋章化したもの。菅原(すがわら)氏や天満宮で使用。
③襲(かさね)の色目の名。表は濃い紅、裏は紅梅。〈参考〉中古以降、多く「むめ」と表記された。
梅一輪一輪程の暖かさ(うめいちりんいちりんほどのあたたかさ)
《服部嵐雪(はっとりらんせつ)の句》梅の花が一輪ずつ咲くにつれて、わずかながら暖かくなっていくようだ。
梅と桜(うめとさくら)
美しいもの、おもむきのあるものが、並び張り合うさま。
梅に鶯(うめにうぐいす)
取り合わせがよいことのたとえ。
梅は食うとも核食うな、中に天神寝て御座る(うめはくうともさねくうな、なかにてんじんねてござる)
青梅の種には毒があるので、食べてはいけないという戒め。
うめ【宇目】
〈町〉大分県南部の山間の町。稲作・メロン栽培のほか、スギ・ヒノキ用材を産出。人口4368(1994)。
うめ‐あわせ【埋め合(わ)せ・埋合(わ)せ】(名・サ変他)
うめあわせること。損失・不足を他のことで補うこと。compensation
うめ‐あわ・せる【埋め合(わ)せる・埋合(わ)せる】(下一他)
損失・不足をつぐなう。おぎなう。compensate
うめ‐いろ【梅色】
背側が鮮黄色、腹側と頭が淡紫青色にはっきり分かれるタルミ科の海水魚。体長約25cm。水深100〜200mの岩礁底にすむ。美味。南日本以南に分布。
うめ‐えだしゃく【梅枝尺蛾】
シャク科のガ。開張4cm内外。白地に2、3本の黒褐色帯がある。幼虫はウメ・サクラなどの葉を食害する。成虫は夏に現れ、昼間飛ぶ。日本全土に分布。
うめ‐が‐か【梅が香】
①ウメのかおり。
②練り香の名。茶席の稽古(けいこ)用の薫(た)き物として用いられる。
梅が香を桜の花に匂わせて柳の枝に咲かせたい(うめがかをさくらのはなににおわせてやなぎのえだにさかせたい)
望ましいものをみな一つに集めたいものだが、できはしない。
うめがさ‐そう【梅笠草】
イチヤクソウ科の常緑多年草。山林の中などにはえる。高さ5〜10cm。葉は輪生し、光沢がある。初夏に、白花が下向きに咲く。
うめがしま‐おんせん【梅ケ島温泉】
静岡市北部、安倍(あべ)川上流の温泉。
うめがたに‐とうたろう【梅ヶ谷藤太郎】
力士。初代(1845-1928)は本名小江藤太郎。筑前(ちくぜん)の人。第15代横綱。勝率95.1%は歴代横綱中1位。人気不振の相撲の再興に尽力。2代(1878-1927)は本名押田音次郎。初代の養子。富山県生まれ。第20代横綱。25歳で横綱となり当時の若年記録をつくる。
うめがわ‐ちゅうべえ【梅川忠衛】
近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の浄瑠璃(じょうるり)『冥途(めいど)の飛脚』の通称。また、その主人公の男女。歌舞伎(かぶき)では改作の『恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)』を上演。
うめき【呻き】
うめくこと・声。groan; moan
うめ‐き【埋(め)木】
割れ目やすきまなどに木をはめてふさぐこと。また、その木片。plugging〈用例〉〜細工。
うめ・く【呻く】(五自)
①苦しくて、うなる。groan; moan〈用例〉病床に〜。
②感嘆して声を出す。
③苦心して詩や歌を作る。
うめ‐くさ【埋(め)草】
新聞や雑誌の余白をうめる、小さな記事など。filler
うめ‐けむし【梅毛虫】
ウメなどにたかる毛虫。ウメ・モモなどの果樹の葉を食害。テンマクケムシ。
うめ‐けんじろう【梅謙次郎】
(1860-1910)法学者。島根県生まれ。東大教授。法典調査委員として民法典・商法典を起草した。著書『民法要義』など。
うめ‐ごち【梅風】
ウメの咲くころに吹く東風。
うめ‐ごよみ【梅暦】
《ウメの開花を暦に見立てて》ウメの花。また、ウメの開花で春の来たのを知ること。
うめさお‐ただお【梅夫】
(1920-)民族学者。京都府生まれ。京大卒。京大教授。国立民族博物館の創設・運営に努めるなど、民族学の普及と発展に寄与。平成6年(1994)文化勲章受章。
うめざき‐はるお【梅崎春生】
(1915-65)小説家。福岡県生まれ。東大卒。戦争体験・戦後の荒廃した風俗・市井の不安な意識を描く。昭和30年(1955)『ボロ家の春秋』で第32回直木賞受賞。作品『砂時計』『狂ひ凧(だこ)』『幻化』など。
うめざわ‐はまお【梅沢浜夫】
(1914-86)細菌学者。福井県生まれ。東大卒。カナマイシン・ザルコマイシンなどの抗生物質の発見者。昭和37年(1962)文化勲章受章。
うめ‐しゅ【梅酒】
焼酎(しょうちゅう)に青梅の実を氷砂糖とともに漬けたもの。独特の芳香と甘酸味がある。
うめ‐ず【梅酢・梅醋】
梅の実を塩漬けにして出た酸味の強い汁。漬物に使うほか、夏負け・下痢(げり)止めの薬とされる。昔からある重要な調味料。
うめだ【梅田】
大阪市北区にある地区。鉄道の集中するターミナルで、「キタ」の中心地。百貨店・地下商店街・娯楽施設でにぎわう。
うめだ‐うんぴん【梅田雲浜】
(1815-59)幕末の尊攘(そんじょう)派の志士。若狭(わかさ)小浜(おばま)藩士。名は定明。通称源次郎。安政(あんせい)の大獄で捕らえられ獄死。
うめただ‐みょうじゅ【埋忠明寿】
(1558-1631)安土(あづち)桃山時代の鐔工(つばこう)・刀工。埋忠派の祖。種々の色金(がね)を用いた平象眼(ぞうがん)に特色。
うめ‐たて【埋(め)立て・埋立】(名・サ変他)
①くぼんだ土地を土などで埋めること。filing-up〈用例〉〜工事。
②海岸や川などを土砂などで埋めて土地を造成すること。reclamation〈用例〉〜地。
うめ‐た・てる【埋(め)立てる】(下一他)
川・沼・海などを埋めて、陸地にする。reclaim
うめ‐づけ【梅漬(け)】
熟した梅の実を食塩で漬け込んだもの。シソで着色するものもある。〈参照〉梅干し。
うめ‐つぼ【梅壺】
《庭に梅の木があることから》内裏(だいり)の五舎の一つ、凝華(ぎょうか)舎の異称。
うめづ‐よしじろう【梅津美治郎】
(1882-1949)陸軍軍人。大将。大分県生まれ。陸大卒。昭和10年(1935)支那(しな)駐屯軍司令官として、梅津−何応欽(かおうきん)協定を結び、華北進出を図る。終戦時は参謀総長として日本の降伏文書に調印。A級戦犯として服役中病死。
うめね‐さとる【梅根悟】
(1903-80)教育学者。福岡県生まれ。東京文理大卒。東京教育大教授。和光大学長。教育課程や入試の改革に尽力。著書『新教育への道』など。
うめ‐ねず【梅鼠】
灰色がかったピンク。「梅」の語は、紅梅(こうばい)の花に由来する赤みの形容。
うめのき‐ごけ【梅の苔】
ウメ・マツの老樹皮や岩石に着生する葉状の地衣類。円形または楕円(だえん)形で径約20cm。表面は灰白色、裏面は褐色。
うめのはな‐がい【梅の花貝】
内湾の潮間帯の細砂泥底にすむツキガイ科のニマイガイ。殻長約6mm。球形か卵形で、殻表は白か淡黄色。殻は貝細工に用いる。日本各地の浅海に分布。
うめのみや‐たいしゃ【梅宮大社】
京都市右京区梅津フケノ川町にある旧官幣中社。祭神は酒解神(さかどけのかみ)ほか3神。安産、酒造りの神として信仰を集める。
うめ‐の‐よしべえ【梅の由衛】
丁稚(でっち)を殺し金を奪って処刑された大坂の博徒(ばくと)梅渋吉兵衛(うめしぶきちべえ)の、歌舞伎(かぶき)狂言などでの名。浄瑠璃(じょうるり)『茜染野中隠井(あかねぞめのなかのこもりいど)』、歌舞伎『隅田春妓女容性(すだのはるげいしゃかたぎ)』など。
うめ‐ばち【梅鉢】
紋所の名。梅の花弁を丸形にし、芯(しん)に太鼓のばちを配したもの。菅原(すがわら)氏・天満宮・加賀前田家などで使用。剣(けん)梅鉢など多様。
うめばち‐そう【梅鉢草】
ユキノシタ科の多年草。日当たりのよい湿地にはえる。多数の心臓形の葉を根生。夏に、10〜40cmの柄の先に白色で梅の花に似た5弁の花が咲く。
うめはら‐すえじ【梅原末治】
(1893-1983)考古学者。大阪生まれ。京大教授。独学で考古学を学ぶ。日本や朝鮮の古墳、中国古代青銅器などを研究し、東洋考古学の基礎を確立。
うめはら‐りゅうざぶろう【梅原三郎】
(1888-1986)洋画家。京都生まれ。渡仏しルノワールに師事。独自の装飾画風の境地を築く。昭和27年(1952)文化勲章受章。作品『金の首飾り』『桜島』『紫禁城』など。
うめ‐びしお【梅醤】
梅の実の加工品。梅干しを裏ごしして滑らかな梅肉とし、砂糖を加え、加熱しながら練り上げる。
うめ‐ぼし【梅干(し)】
梅の実を塩漬けにしたあと日光で乾燥してアカジソとともに梅酢に漬けた食品。昔から薬用・保存食用。〈数え方〉1個。
うめぼし‐あめ【梅干(し)飴】
梅干しのような形にしたあめ。梅風の味などをつけ、食紅や挽茶(ひきちゃ)で着色する。
うめぼし‐ばばあ【梅干(し)婆】
しわの多い年寄りの婦人をあざけって言う語。
うめぼり‐こくが【梅暮里谷峨】
(1750-1821)江戸中期の洒落(しゃれ)本作者。通称反町(そりまち)三郎助。上総(かずさ)久留里藩士。客と遊女の真情を描写した。作品『傾城買二筋道(けいせいかいふたすじみち)』など。
うめ‐み【梅見】
ウメの花を観賞すること。観梅。
うめ‐もどき【梅擬】
モチノキ科の落葉低木。本州から九州の山地にはえる。高さ3〜5m。葉は長楕円(だえん)形。6月に淡紫色の小花が咲き、晩秋に、小球形の果実が赤く熟す。庭木、生け花など観賞用。
うめもと‐りゅう【楳茂都流】
上方(かみがた)系日本舞踊の一流派。江戸末期大坂の楳茂都扇性(せんしょう)が創始。
*う・める【埋める】(下一他)
①穴に入れて、上をおおって見えなくする。うずめる。bury〈用例〉くぼ地を〜。
②すきまや欠けた所をなくする。ふさぐ。いっぱいにする。fill up〈用例〉余白を〜。劇場を〜。
③水をさして、湯をぬるくする。put some water〈用例〉水で湯を〜。
④不足している部分や損失を満たす。おぎなう。fill; make up〈用例〉部長のポストを〜。赤字を〜。
うめわか‐け【梅若家】
能楽シテ方の名家。観世(かんぜ)流の一分家。室町時代に丹波猿楽(たんばさるがく)の一座として活躍。江戸初期に観世流に合流。明治期に名人初世梅若実(みのる)が活躍。
うめわかまる【梅若丸】
人買いにさらわれ、隅田川(すみだがわ)河畔で病死したという伝説上の少年。謡曲『隅田川』で有名。隅田川河畔木母寺(もくぼじ)の縁起となり、4月15日に梅若忌を施行。
うめわか‐まんざぶろう【梅若万三郎】
能楽師。シテ方。観世(かんぜ)流。現在2世まで。初世(1868-1946)は東京生まれ。梅若流を樹立したが、弟(2世実)に家元を譲り、観世流に復帰。昭和21年(1946)文化勲章受章。
うめわか‐みのる【梅若実】
能楽師。シテ方。観世(かんぜ)流。現在2世まで。初世(1828-1909)は維新後の能楽の再興に貢献。明治三名人の一人。2世(1878-1959)は兄万三郎(まんざぶろう)と梅若流を樹立。のち観世流に復帰。
うめわか‐ろくろう【梅若六郎】
能楽師。シテ方。観世(かんぜ)流梅若家。明治以後実(みのる)の前名となる。現在55世(1907-79)まで。