おお‐へびがい【大蛇貝】
ムカデガイ科に属する海産のマキガイ。管状の殻が不規則に巻き、殻の形は一定しない。殻径約5cm。褐色。潮間帯の岩礁に付着。北海道南部から中国沿岸に分布。
おお‐べや【大部屋】
①大きな部屋。large room
②下級の役者が共同で使用する部屋。また、その役者。actor's common room
③大名屋敷で、小者・人足の詰めていた部屋。
④病院で、入院患者を複数受け入れる部屋。ward
オーベルト【Hermann Julius Oberth】
(1894-1989)ドイツのロケット工学者。ルーマニア生まれ。宇宙飛行の理論を発展させた一人で、月面車の研究も行う。著書『宇宙旅行への道』など。
オーベルニュ【Auvergne】
フランス南部、マシフサントラル(中央高地)の主要地域。最高峰モンドール山は標高1886m。火山・温泉による観光地。
オー‐ヘンリー【O. Henry】
(1862-1910)アメリカの短編小説家。本名ウィリアム=シドニー=ポーター。巧みな構成とユーモアで庶民の哀歓を描く。作品『賢者の贈り物』『最後の一葉』など。
おお‐ぼうしばな【大帽子花】
ツユクサの園芸品種。ツユクサより葉も花も大形。観賞用。また、花汁は紙の染料。
オーボエ【oboe(イタリア)
ダブルリードの木管楽器。牧歌的で哀調をおびた気品のある音色。合奏では高音の旋律楽器として使われる。オーボー。
オーボー【oboe(イタリア)
→オーボエ
おおぼけ【大歩危】
徳島県西部、吉野(よしの)川が四国山地を横断して形成した峡谷。下流の小歩危(こぼけ)とともに奇勝で名高い。紅葉・渓流下りで知られる。
おお‐ぼら
ボラの成長したもの。ボラ科に属する海水魚。
おおほり‐こうえん【大濠公園】
福岡市西部、旧福岡城の外堀を中心とした公園。昭和2年(1927)開催の博覧会跡地に開設。
おおま【大間】
〈町〉青森県北部、下北(しもきた)半島最北端の町。港町で漁業・畜産がさかん。函館(はこだて)・室蘭(むろらん)間にフェリーが就航。人口7075(1994)。
おお‐まえ【大前】
①神前。
②天皇の前。
おお‐まえつぎみ【大臣】
〈古語〉
→だいじん(大臣)①
おお‐まか【大まか】(形動)
〈対義〉細か。
①細かいことにこだわらないさま。おうよう。generous
②いいかげんで雑なさま。おおざっぱ。rough〈派生〉おおまかさ(名)
おおまが‐とき【大禍時】
たそがれ。逢魔(おうま)が時。
おおまがり【大曲】
〈市〉秋田県南東部の市。もと、河港として栄えた。穀倉である仙北地方の米の集散地。商業もさかん。田沢湖線の分岐点。人口3万9839(1994)。
おおま‐ざき【大間崎】
青森県、下北(しもきた)半島にある本州最北端の岬。北の弁天島に大間埼(ざき)灯台がある。北海道の汐首(しおくび)岬との間は約20km。
おお‐ましこ【大猿子】
アトリ科の鳥。雄は紅色で、頭とのどが銀白色。全長約18cm。日本では冬鳥。
おお‐まじめ【大真面目】(名・形動)
非常にまじめなこと・さま。very serious
おお‐また【大股】
①両足を大きく広げること。
②歩幅(ほはば)の広い歩き方。大足。stride〈対義〉小股。
おおまち【大町】
〈市〉長野県松本盆地北部の市。旧市場町。農業・工業がさかん。北アルプス登山・観光の基地。人口3万1495(1994)。
おおまち【大町】
〈町〉佐賀県中部の町。杵島(きしま)炭田の炭鉱町として栄えたが閉山。遊休地に各種工場を誘致し工業化を推進。人口9175(1994)。
おおまち‐けいげつ【大町桂月】
(1869-1925)詩人・評論家。本名芳衛(よしえ)。高知県生まれ。東大卒。すぐれた紀行文を残す。著書『美文韻文花紅葉(はなもみじ)』など。
おお‐まつよいぐさ【大待宵草】
アカバナ科の二年草。川原・路傍にはえる。北アメリカ原産とみられる帰化植物。高さ約1.5m。7〜9月の夕方、大形の黄花が咲く。ツキミソウは別種。ヨイマチグサ。
おおまま【大間々】
〈町〉群馬県南東部、渡良瀬(わたらせ)川中流の町。江戸時代、絹市場で栄えた。景勝地高津戸(たかつど)峡がある。人口2万3611(1994)。
おお‐まわり【大回り】(名・サ変自)
大きく遠く回ること。遠回り。make a long detour〈用例〉〜して行く。
おおまん‐こまん【大満小満】
神を助けた狩人(かりゅうど)の兄弟の伝説。また、その狩人の名。山の女神の出産に出会い、産の穢(けが)れを忌(い)まず神を助けた一人が、のちのち山神の恩寵(おんちょう)を受けるという話。類話は各地にあり、これは九州南部の称。〈参照〉磐次磐三郎(ばんじばんざぶろう)
オーマンディ【Eugene Ormandy】
(1899-1985)アメリカの指揮者。ハンガリー生まれ。1936〜80年、フィラデルフィア管弦楽団常任指揮者。柔らかな弦楽器の響きを華麗に駆使するのが特色。
おお‐まんどころ【大政所】
①摂政・関白の母をいう敬語。
②豊臣秀吉(とよとみひでよし)の母の特称。
おお‐み【大身】
刃が長く大きいこと。long blade〈用例〉〜のなぎなた。
おお‐みえ【大見得】
歌舞伎(かぶき)で、とくに目立つ演技・表情をすること。きわだった見得。
大見得を切る(おおみえをきる)
①舞台で、役者が大見得のしぐさをする。
②いばって、とくに目立つような表情や動作をする。put on an impressive show
おおみ‐こころ【大御心】
天皇の心をいう敬語。天皇のお考え。
おおみ‐こと【大御言】
神や天皇のことばをいう敬語。勅命。みことのり。
おおみ‐しま【大三島】
瀬戸内海中部、芸予(げいよ)諸島の南部に位置する同諸島最大の島。面積64.5km2。愛媛県の上浦(かみうら)町と大三島町からなる。南東の伯方(はかた)島と大三島橋でつながる。
おおみしま【大三島】
〈町〉愛媛県芸予(げいよ)諸島、大三島西部の町。ミカン栽培が中心。大山祇(おおやまつみ)神社がある。人口5094(1994)。
おお‐みず【大水】
雨などで川の水があふれ出ること。洪水(こうずい)。flood
おお‐みずあお【大水青蛾】
水色の大きなヤママユガ科のガ。開張約9.5cm。年2〜3回発生。カエデ・サクラなどが食草。日本全土に分布。
おお‐みずなぎどり【大水薙鳥】
ミズナギドリ科の海鳥。翼長約30cm。背面は暗褐色。日本近海の孤島で繁殖し、冬は東南アジア・オーストラリアに渡る。
おお‐みそか【大晦日】
12月末日。1年の最後の日で、全国各地で年越し行事が行われる。おおつごもり。New Year's Eve〈参照〉晦日。
おおみ‐たから【大御宝】
天皇治下の人民。国民。おおんたから。
おお‐みだし【大見出し】
新聞・雑誌などの、目立つように大きな字を用いた見出し。headline; banner〈対義〉小見出し。
おおみ‐つるこけもも【大実苔桃】
→クランベリーの別名。
おおみなと【大湊】
三重県伊勢(いせ)市北端、五十鈴(いすず)川、宮川の河口三角州にある集落。港として中世・近世に繁栄した。
おおみなと‐わん【大湊湾】
青森県北東部、陸奥(むつ)湾の支湾。大湊港は第2次大戦末まで軍港、現在は海上自衛隊基地がある。
おおみね‐いり【大峰入り】
→みねいり(峰入り)
おおみね‐さん【大峰山】
奈良県南部、紀伊(きい)山地の中心部にある山群。主峰は最高峰の仏経ケ岳(ぶっきようがたけ)(1915m)。女人(にょにん)禁制の山。山上ケ岳。大峰山脈。
おおみみ‐ぎつね【大耳狐】
イヌ科の哺乳(ほにゅう)類で、耳が大きいキツネ。体長約50cm。乾燥地帯に生息し、昆虫が主食。アフリカの東部から南部に分布。bat-eared fox
おお‐みや【大宮】
①皇居・神社をいう敬語。
②太皇太后・皇太后をいう敬語。
③若宮に対する母宮をいう敬語。
おおみや【大宮】
埼玉県南東部のさいたま市にある地域。新幹線をはじめ多くの交通機関が集中する交通の要地。工業もさかん。盆栽村がある。
おおみや【大宮】
〈町〉茨城県北部、常陸太田(ひたちおおた)市西方の町。農業中心で、稲作・施設園芸がさかん。人口2万6563(1994)。
おおみや【大宮】
〈町〉三重県南部の山間の町。スギ・ヒノキ材、シイタケなど林産物が多く、畜産もさかん。人口5806(1994)。
おおみや【大宮】
〈町〉京都府北西部、峰山(みねやま)盆地南半を占める町。丹後縮緬(たんごちりめん)の産地。人口1万0627(1994)。
おおみや‐ごしょ【大宮御所】
太皇太后または皇太后の住む御所。現在、英照皇太后のために慶応(けいおう)3年(1867)に建てられた、京都大宮御所の一部が残る。
おおみや‐びと【大宮人】
宮中に仕える貴人。
おおみわ‐じんじゃ【大神神社】
奈良県桜井市三輪町にある旧官幣大社。日本最古の神社の一つで三輪山を神体とする。祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)ほか2神。医薬・酒造・厄除(やくよ)けの神として尊崇される。大和国(やまとのくに)一の宮。三輪明神。
オーム【Ohm(ドイツ)
電気抵抗の単位。1オームは1アンペアの電流が流れたとき、1ボルトの電位降下を生ずる抵抗の大きさ。ドイツの物理学者オームに由来する。記号Ω。
オーム【Georg Simon Ohm】
(1789-1854)ドイツの物理学者。ニュルンベルク工大・ミュンヘン大教授。1827年、定常電流に関する「オームの法則」を発見。電気抵抗の単位「オーム」は彼の名による。
おお‐むかし【大昔】
遠い過去。昔々。ancient times
おお‐むぎ【大麦】
イネ科の一、二年草。高さ約1m。葉はコムギに比べ、やや広く短い。4〜5月に、茎頂に穂を出す。芒(のぎ)は長い。主要穀物の一つ。種は食用。また、ビール・みそ・しょうゆ・あめなどの原料。オオバク。フトムギ。カチカタ。barley
おお‐むこう【大向(こ)う】
《向こう桟敷(さじき)の後ろにあることから》
①客席の最後方の立ち見席。
②①の観客。一般の見物人。大衆。
大向こうを唸らせる(おおむこうをうならせる)
《昔は後ろの立ち見席に芝居通が多かったので、そこの人々を感心させたことから》
①りっぱな芸だとの評判を得る。
②多くの人々を感服させる。
おおむた【大牟田】
〈市〉福岡県南端、有明(ありあけ)海に臨む市。三池(みいけ)炭鉱の開発で急発展した。重化学工業がさかん。人口14万8564(1994)。
おお‐むね【大棟】
和風の建物などで、屋根の頂部にある水平の棟。
おお‐むね【概ね】
[一](名)物事のだいたいの趣旨。概略。outline〈用例〉〜を話す。
[二](副)おおよそ。だいたい。generally〈用例〉〜以下のごとし。
オーム‐の‐ほうそく【オームの法則】
導体に流れる電流は、その導体の両端に加える電圧に比例し、抵抗に反比例するという法則。ドイツの物理学者オームが、1826年に発見。Ohm's law
おおむら【大村】
〈市〉長崎県大村湾に臨む市。旧城下町。第2次大戦までは軍都として栄えた。ミカン栽培・酪農・諸工業がさかん。長崎空港がある。人口7万6805(1994)。
おお‐むらさき【大紫】
ツツジ科の常緑低木。花は径約10cmほどの大形で紅紫色。交配で作り出された品種。庭園に栽植。
おお‐むらさき【大紫蝶】
タテハチョウ科のチョウ。開張約9cm。翅(はね)は黒褐色で、雄の前後両羽の内半分は紫色。クヌギなどの樹液に集まり、エノキが食草。日本の国蝶。日本全土・朝鮮半島・台湾に分布。
おお‐むらじ【大連】
大和朝廷で、国政の中枢に参与した最高官。連の姓(かばね)をもつ氏族のうちの最有力者が就任。大伴(おおとも)・物部(もののべ)両氏が任ぜられ、臣(おみ)の最有力者大臣(おおおみ)とともに執政(しっせい)。用明(ようめい)2年(587)大連物部守屋(もりや)が大臣蘇我馬子(そがのうまこ)に滅ぼされて以来消滅。おおいむらじ。〈比較〉大臣(おおおみ)
おおむら‐すみただ【大村忠】
(1533-87)戦国大名。最初のキリシタン大名。肥前国(ひぜんのくに)大村城主。長崎を開港し、南蛮貿易を行う。天正(てんしょう)10年(1582)大友(おおとも)・有馬(ありま)氏とともに使節をローマ法王に派遣。
おおむら‐ますじろう【大村益次郎】
(1824-69)幕末・明治初期の政治家・洋学者・兵学者。初名、村田蔵六(むらたぞうろく)。周防(すおう)の人。緒方洪庵(おがたこうあん)に蘭(らん)学を学び、長州(ちょうしゅう)藩士として戊辰(ぼしん)戦争で活躍。新政府において軍制を創始。保守派士族の襲撃がもとで死亡。
おおむら‐よしあき【大村章】
(1893-1962)歌謡曲作曲家。作品『旅笠(たびがさ)道中』『野崎小唄(こうた)』『明治一代女』『麦と兵隊』など。
おおむら‐わん【大村湾】
長崎県、肥前(ひぜん)半島と西彼杵(にしそのぎ)半島との間の大きな湾。西部はリアス式海岸。真珠養殖がさかん。入り口の針尾(はりお)瀬戸には西海(さいかい)橋がある。
おお‐め【大目】
①大きな目。
②ゆるやかなこと。寛大。〈用例〉〜に見る。
③200匁(もんめ)を1斤(きん)とする量り方。
おお‐め【多め】(名・形動)
やや多い程度であること・さま。〈対義〉少なめ。〈用例〉〜に見つもる。
オーメイ‐シャン【峨眉山】
(Eméi Shān)→がびさん(峨眉山)
おお‐めいぶつ【大名物】
茶器の名物で、最も古く貴重なもの。千利休(せんのりきゅう)以前に選定されたもので、東山時代に能阿弥(のうあみ)などが選んだ唐物(からもの)
おお‐めだま【大目玉】
①目玉の大きいこと・人。big eyes
②はげしくしかること。scolding; talking-to〈用例〉〜をくう。
おお‐めつけ【大目付】
江戸幕府の職名。老中(ろうじゅう)の配下で、大名・幕政を監察。旗本(はたもと)から選任され、大名待遇とされた。
おお‐もじ【大文字】
①大きな字。big letter
②ローマ字体の一つ。aに対するAなど。capital letter〈対義〉小文字。
おお‐もず【大舌・大鵙】
モズ科の鳥。大形で、全長約25cm。背が灰色、腹が白く、翼に白斑(はくはん)がある。冬鳥として北海道に渡来するが少ない。
おお‐もて【大持て】(名・サ変自)
さかんにちやほやされること。popular
おお‐もと【大本】
いちばんのもと。根本。foundation
おおもと‐きょう【大本教】
神道系宗教の一つで、正称は大本。明治25年(1892)創始。開祖出口(でぐち)ナオが執筆した「お筆先(ふでさき)」を中心に、聖師出口王仁三郎(おにさぶろう)が教義を体系化し、広く布教。「みろくの世」を唱えて世直し運動を展開、2度の弾圧を受け昭和11年(1936)解散。第2次大戦後再建。
おお‐もの【大物】
〈対義〉小物。
①大きなもの。〈用例〉〜が釣れる。
②重要な地位にある人。器量のすぐれた人。important figure; VIP
おおもの‐ぐい【大物食い】
試合で、自分よりずっと強いものをしばしば負かすこと・人。defeat one's superior
おおものぬし‐の‐かみ【大物主神】
大国主命(おおくにぬしのみこと)の和魂(にぎみたま)。大神(おおみわ)神社の祭神。
おお‐もり【大盛(り)】
食べ物などを、うつわにたくさん入れて盛り上げること。また、その食べ物。
おおもり【大森】
〈町〉秋田県南部、大曲(おおまがり)市南隣の町。農林業が中心。大曲市への通勤者も多い。人口8632(1994)。
おおもり‐かいづか【大森貝塚】
東京都大田区大森にある縄文後期・晩期の貝塚。明治10年(1877)アメリカの動物学者モースが調査した日本近代考古学発祥の地。
おおもり‐こうしき【大森公式】
地震で、観測点から震源地真上の地点までの距離を求める公式。距離ΔをP‐S時間(地震の初期微動継続時間)を用いて求める経験的なもの。Δ=ktは、7〜8)。大森房吉(ふさきち)が発見。
おおもり‐ちせつ【大森痴雪】
(1877-1936)劇作家。東京生まれ。慶大卒。関西歌舞伎(かぶき)脚本を執筆。『あかね染』『樽屋(たるや)おせん』など。
おおもり‐ふさきち【大森房吉】
(1868-1923)地震学者。福井県生まれ。東大教授。日本の地震学の基礎を築く。大森公式を発見。
おお‐もん【大門】
①大きい門。
②城・大名屋敷などの表門。正門。
③遊郭の入り口の門。
大門を打つ(おおもんをうつ)
①遊郭の大門を閉ざして、人の出入りを禁止する。
②郭(くるわ)内の遊女を独占して、豪遊する。
おお‐や【大家・大屋】
①貸し家の持ち主。家主。landlord〈対義〉店子(たなこ)
②おもや。本家。main house
大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然(おおやといえばおやもどうぜん、たなこといえばこもどうぜん)
《江戸時代、借家人には、一人前の人間としての公的な権利・義務がなく、大家が、借家人に関する保証と責任を負わされていたところから》大家と借家人は親子も同然の間柄である。
おおや【大屋】
〈町〉兵庫県北部、中国山地の町。林業がさかん。亜鉛・銅を産した明延(あけのべ)鉱山は昭和62年(1987)閉山。人口5186(1994)。
おおや‐いし【大谷石】
栃木県宇都宮市大谷に産出する緑色凝灰岩の石材名。軟らかく細工しやすい。建築用石材として広く利用される。
おおやかず【大矢数】
[一]
①近世、京都および江戸深川の三十三間堂などで行われた通し矢。1昼夜のあいだ矢を射続け、その矢数の多さを競った。矢数。
→やかずはいかい(矢数俳諧)。
[二]井原西鶴(いはらさいかく)の俳諧(はいかい)集。延宝(えんぽう)9年(1681)刊。前年に大坂生玉(いくたま)社で1昼夜に4000句を詠(よ)んだ独吟集。
おお‐やけ【公】
〈対義〉私(わたくし)
①国家。官庁。古くは、朝廷や幕府をさす。nation; government〈用例〉〜の機関。
②社会。公共。世間。public〈用例〉〜のものを私する。
③表ざた。表向き。public〈用例〉事件が〜になる。
④天皇または皇后。
おおやけ‐ごと【公事】
〈対義〉私事(わたくしごと)
①公・政府に関すること。公務。
②一般のしきたり。customs
おお‐やしま【大八洲・大八島】
日本国の古称。
おおやしま‐ぞうざんうんどう【大八洲造山運動】
第三紀後半に起きた、日本列島の現在の輪郭をほぼ完成させた造山運動。この変動で日本列島は一般に隆起し、陸地は拡大した。
おおや‐そういち【大宅壮一】
(1900-70)評論家。大阪府生まれ。東大中退。第2次大戦後、政治・社会時評や文芸評論に活躍し、「1億総白痴化」「駅弁大学」などの流行語を生んだ。著書『文学的戦術論』など。
おおやの【大矢野】
〈町〉熊本県、天草(あまくさ)諸島北東端の町。大矢野島と付近の島からなる。クルマエビ養殖・草花栽培・酪農などがさかん。人口1万9220(1994)。
おおや‐ぶんこ【大宅文庫】
昭和46年(1971)評論家大宅壮一(そういち)の蔵書をもとに設立された雑誌中心の図書館。近代日本の社会・風俗・人物などに関する資料の調査が可能。所在地は東京都世田谷(せたがや)区八幡(はちまん)山。
おお‐やま【大山】
神奈川県西部、丹沢山地の山。標高1252m。阿夫利(あふり)神社・大山(たいさん)寺があり、山岳信仰の山。雨降(あふり)山。
おおやま【大山】
〈町〉富山県南東部、常願寺(じょうがんじ)川中流の町。富山平野の農業地帯。人口1万0940(1994)。
おおやま【大山】
〈町〉大分県西部、日田(ひた)市南隣の町。林業と畑作が主。ウメ・クリ栽培に力を入れている。人口4401(1994)。
おおやま‐いくお【大山夫】
(1880-1955)政治学者・社会運動家。兵庫県生まれ。早大卒。早大教授。大正デモクラシーの指導者として無産運動で活躍し、労農党委員長。昭和7年(1932)アメリカに亡命、第2次大戦後帰国し参議院議員。著書『現代日本の政治過程』など。
おおやま‐いわお【大山巌】
(1842-1916)陸軍大将・元帥。公爵。薩摩(さつま)藩出身。初代陸相となり、以後6代の内閣の陸相。日露(にちろ)戦争時の満州(まんしゅう)軍総司令官。陸軍内の薩閥の首領的存在であり、死ぬまで元老・内大臣として活躍。
おおやまざき【大山崎】
〈町〉京都府南部、大阪府と接する町。竹製品の生産、バラ園芸などがさかん。山崎の合戦で知られる天王山(てんのうざん)がある。人口1万5907(1994)。
おお‐やまざくら【大山桜】
バラ科の落葉高木。山地にはえる。高さ10〜15m。ヤマザクラにくらべ花がやや大形で色も濃い。
おおやまだ【大山田】
〈村〉三重県西部、上野(うえの)市東隣の村。畜産・花卉(かき)栽培などが活発。林業もさかん。人口6267(1994)。
おおやまつみ‐じんじゃ【大山祇神社】
愛媛県越智(おち)郡大三島(おおみしま)町にある旧国幣大社。祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)。海上および武門の神として崇敬され、宝物の甲冑(かっちゅう)類は全国の文化財指定品の8割を占める。伊予国(いよのくに)一の宮。大三島神社。三島大明神。
おおやまつみ‐の‐かみ【大山祇神・大山津見神】
日本神話の神。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子。木花之開耶姫(このはなのさくやびめ)の父。山をつかさどる神として祭られる。
おお‐やまと【大倭・大本】
→大和国(やまとのくに)の美称。今の奈良県。
→日本国の美称。
おおやまと‐じんじゃ【大和神社・大倭神社】
奈良県天理市新泉(にいずみ)町にある旧官幣大社。祭神は大倭大国魂大神(おおやまとおおくにたまのおおかみ)ほか2神。
おお‐やまねこ【大山猫】
ネコ科の動物食獣。大形のヤマネコで、体長約1m。耳の先に黒くて長いふさ毛がある。森林にすみ、ノウサギなどを捕食。北半球中・北部に分布。lynx
おおやま‐もうで【大山詣(で)】
神奈川県中部の大山にある阿夫利(あふり)神社に大山講社の人々が集団で参拝すること。江戸中期に盛行。大山参り。
おおやま‐やすはる【大山晴】
(1923-92)将棋棋士。岡山県生まれ。15世名人。永世十段。永世王将。永世棋聖。名人位18期、王将位20期ほか、十段・王位・棋聖など公式タイトルの獲得多数。
おおやま‐れんげ【大山蓮華】
モクレン科の落葉低木。高さ4m前後。初夏に、径5cmほどの白花が咲く。庭木用に栽植。
おおゆ‐おんせん【大湯温泉】
秋田県北東部、鹿角(かづの)市にある温泉。米代(よねしろ)川支流の大湯川に沿い、十和田(とわだ)観光の基地の一つ。
おおゆ‐おんせん【大湯温泉】
新潟県南東部、湯之谷(ゆのたに)村にある温泉。奥只見(おくただみ)電源開発で発展。銀山湖や越後(えちご)三山への基地。
おお‐ゆか【大床】
①寝殿造りで、母屋(もや)と簀(す)の子縁のあいだの細長い間(ま)。広びさし。
②神社本殿の、正面階段の上の床または縁。
おおゆ‐かんじょうれっせき【大湯環状列石】
秋田県鹿角(かづの)市十和田(とわだ)大湯にある縄文後期の遺跡。小規模な組石遺構が2帯の環状に配置され、墓地説が有力。
おお‐ゆき【大雪】
はげしく降る雪。また、たくさん積もった雪。気象庁の予報では大雪注意報の発表基準以上をいう。その基準は東京の中心部で20cm以上、多雪地域では100cmを超える所もあり、地域差が大きい。heavy snow〈対義〉小雪。
おお‐よう【大様】
[一](形動)→おうよう(鷹揚)。
〈古語〉
[二](副)たいてい。だいたい。〈用例〉しやせまし、せずやあらましと思ふことは、〜は、せぬはよきなり(徒然・98)。
おお‐よこばい【大横這】
カメムシ目の小昆虫。各種農作物や果樹の害虫として知られ、緑色。体長1cm内外。ふつう、雑草中にいて植物の汁液を吸う。日本全土のほか、ユーラシアに広く分布。
おお‐よしきり【大葦切】
ヒタキ科の鳥。全長約20cm。水辺のアシ原でギョギョシと鳴く。背面は淡褐色、腹面は灰白色。南方から夏鳥として日本全土に渡来。行行子(ぎょうぎょうし)。great reed warbler
おお‐よしごい【大葦五位・大葭五位】
サギ科の鳥。全長約40cm。水辺にすみ、首が長く背が濃い栗色(くりいろ)。湖沼や河岸の茂みにひそみ、カエル・小魚・昆虫などを捕食。シベリア東南部・中国北部・朝鮮半島・北海道・本州などで繁殖し、冬には四国・九州・東南アジアなどに渡る。schrenk's little bittern
おお‐よそ【大凡】
[一](名)物事のあらまし。大要。outline〈用例〉〜のところを話せば。
[二](副)こまかい部分を省略すると。おおかた。だいたい。ふつう。generally〈用例〉〜見当がつく。〜人間というものは。
おおよど【大淀】
〈町〉奈良県中部の町。奈良盆地と吉野(よしの)地方を結ぶ交通の要地。茶やナシ・柿(かき)などの栽培がさかん。人口1万9834(1994)。
おおよど‐がわ【大淀川】
宮崎県中部を東流する川。長さ107km、県第1の川。都城(みやこのじょう)盆地南部に発し、岩瀬川・本庄川を合わせ、宮崎市を貫流、日向灘(ひゅうがなだ)に注ぐ。
おおよど‐みちかぜ【大淀三千風】
(1639-1707)江戸前期の俳人。本名、三井友翰(みついゆうかん)。伊勢(いせ)の人。全国を行脚(あんぎゃ)し、『日本行脚文集』を刊行。西行(さいぎょう)の遺跡の鴫立庵(しぎたつあん)を再興する。
おお‐よろい【大鎧】
①大形のよろい。
②日本の代表的なよろい。騎馬射戦に適した構造をもち、平安時代中期に完成。胴は前・左脇(ひだりわき)・背がつながり、肩に大袖(おおそで)を、胸に防御のため栴檀(せんだん)の板(いた)・鳩尾(きゅうび)の板をつけ、右側は脇楯(わいだて)となる。下半身には4枚の草摺(くさず)りを備える。兜(かぶと)は吹き返しをつけた星兜。鎌倉(かまくら)から南北朝にかけての武将の第一装。
おお‐よろこび【大喜び】(名・サ変自)
たいそう喜ぶこと。great joy; overjoy〈用例〉贈り物を〜で受け取る。