おし【押し・圧し】
[一](名)
①押すこと。ある方向に力を加えること。push〈用例〉あの力士の〜にはだれもかなわない。
②多少むずかしくても、自分の思うとおりにしようとすること。audacity〈用例〉〜の強い人。〜の一手。
③圧力を加えるもの。おもし。weight〈用例〉漬物に〜をする。
④人を押さえつける力。無理にでも従わせる力。influence〈用例〉〜がきく。
[二](接頭)《動詞に付く》
①むりにする意を表す。〈用例〉仕事を〜つける。家に〜入(い)る。
②語勢を強める。〈用例〉〜黙る。ファンが〜寄せる。
押しが強い(おしがつよい)
我意をはる傾向が強い。強引である。pushy
押しの一手(おしのいって)
自分の意志を強引に押し通して、ひたすら進んでいくこと。push forward
おし【唖】
《卑語》口がきけない人。mute
唖の問答(おしのもんどう)
話がかみ合わず、互いの意思が通じないことのたとえ。
お‐し【御師】
神社に所属し、檀那(だんな)と称する特定の信者のために祈祷(きとう)する人。暦や厄除(やくよ)けのお札を配ったり、参拝者の案内や宿泊などの世話をした。伊勢(いせ)神宮では、「おんし」という。
お‐し【鴦】
→オシドリの古名。
鴛鴦の衾(おしのふすま)
→えんおうの衾」と同意。
お・し【惜し・愛し】(形シク)
〈古語〉
愛着を感じて思い捨てがたい。なごり惜しい。いとしい。〈用例〉身を〜とも思ひたらず(徒然・9)。
お‐じ【小父】
《ふつう「さん」をつけて用いる》→おじさん(小父さん)
*お‐じ【伯父】
父母の兄。はくぶ。uncle〈対義〉伯母。
*お‐じ【叔父】
父母の弟。しゅくふ。uncle〈対義〉叔母。
おし‐あい【押(し)合い】
①互いに押すこと。jostle
②投機で、相場に変わりのないこと。
おしあい‐へしあい【押(し)合い圧(し)合い】(名・サ変自)
狭い所で混雑して、こみ合うこと。push and shove
おし‐あ・う【押(し)合う】(五自)
両方から互いに押しつける。push one another
おし‐あ・ぐ【押し上ぐ】(下二他)
〈古語〉
→おしあげる(押し上げる)
おしあげ‐ポンプ【押し上げポンプ】
低い所の液体を、高い所に押し上げるためのポンプ。
おし‐あ・げる【押(し)上げる】(下一他)
①物などを、押して上の方へあげる。無理にあげる。〈用例〉電車の窓を〜。
②高い地位・状態へ動かす。〈用例〉トップの座に〜。
おし‐あ・てる【押(し)当てる】(下一他)
力を加えて、強くあてる。press against〈用例〉ハンカチを目に〜。
オシアン【Ossian】
アイルランドとスコットランドに伝わる3世紀ごろの伝説上の人物。勇士で吟唱詩人。古代ケルトの物語詩『オシアンの詩』の作者とされる。
*おし・い【惜しい】(形)
①失われることがむだに思えて残念な気持ちである。もったいない。失いたくない。dear; precious〈用例〉時間が〜。命が〜。
②心残りだ。regrettable; sorry〈用例〉なごりが〜。
③わずかなことで失敗や敗北をして満足できず残念な気持ちである。〈用例〉〜ところで負けた。〜点数。もう少しで勝つところを〜ことをした。〈派生〉おしが・る(五自)おしげ(形動)おしさ(名)
おしい‐かな【惜しい哉】(連語)
《副詞的に》おしいことには。残念なことには。おしむらくは。〈用例〉〜、一歩先んじられた。
*お‐じい‐さん【父さん】
父母の父。grandfather〈対義〉お祖母(ばあ)さん。
お‐じい‐さん【爺さん】
男の老人を親しんで呼ぶ語。old man〈対義〉お婆(ばあ)さん。
おし‐い・ず【押し出ず】(下二他)
〈古語〉
おし出す。とくに出だし衣(ぎぬ)をする。〈用例〉御簾(みす)よりも〜・でたるほど(枕・清涼殿の丑寅のすみの)。
おし‐いただ・く【押(し)頂く・押(し)戴く】(五他)
①うやうやしく物を頭の上にささげるように持つ。感謝の気持ちで受ける。
②長として、それに仕える。
おし‐いり【押(し)入り】
①無理にはいること。break into
②強盗。おしこみ。robber
おし‐い・る【押(し)入る】(五自)
①無理に入る。強引に入り込む。force one's way into
②強盗に入る。break into
おし‐いれ【押(し)入れ】
住宅内部で、寝具や家具などを入れる場所。戸やふすまで部屋と仕切られている。closet
おし・う【教う】(下二他)
〈古語〉
→おしえる(教える)
教うるは学ぶの半ば(おしうるはまなぶのなかば)
《『書経』「説命(えつめい)」にあることば》人に教えることは、教える者にとっても半分は勉強になる。We learn by teaching.
おし‐うり【押(し)売り】(名・サ変他)
①むりやり売りつけること・人。importunate peddler
②無理におしつけること。〈用例〉善意の〜。
おしうり‐むよう【押(し)売り無用】
押し売りに用はないこと。押し売りはおことわり。no peddlers or salespersons
おしえ【教え】
①教えること・内容。teaching
②《「訓え」とも》言いきかせること。教訓。instruction
③教育。education
④宗教。宗旨。doctrine〈用例〉宗祖の〜。
教えの庭(おしえのにわ)
学校。
おし‐え【押(し)絵】
布細工の一種。人物・花などの絵柄(えがら)の下絵に綿をふくませ、布で包む、レリーフ状の細工。江戸時代に発達し、現在も羽子板などに使われる。
おしえ‐ご【教え子】
自分が教えた人。また、教えをうけた人。生徒。弟子。former pupil
おしえ‐こ・む【教え込む】(五他)
よく覚えるように念を入れて教える。instill
おしえ‐さと・す【教え諭す】(五他)
道理を言い聞かせる。admonish
オジェシュコワ【Eliza Orzeszkowa】
(1841-1910)ポーランドの女流小説家。リトアニア生まれ。社会倫理に鋭い関心を示した。長編『ニェーメン河畔にて』など。
*おし・える【教える】(下一他)
〈対義〉学ぶ・習う・教わる。
①知識や情報など知っていることを他の人に知らせる。teach〈用例〉動向を〜。
②知識や技芸などを身につくように訓練する。みちびく。instruct〈用例〉三味線を〜。
③《「訓える」とも》さとす。いましめる。admonish〈用例〉人の道を〜。
お‐しおき【御仕置(き)】
①江戸時代の刑罰。とくに死刑をいう。しおき。
②いたずらをした子どもをこらしめること。punishment
おじ‐おそ・る【怖じ恐る】
〈古語〉
[一](上二自)こわがり恐れる。〈用例〉帝いみじく〜・り給ひけりとなん(宇治拾遺・195)
[二](下二自)→おじおそれる(怖じ恐れる)
おじ‐おそ・れる【怖じ恐れる】(下一自)
ひどくこわがり恐れる。
おしか【鹿】
〈町〉宮城県東部、牡鹿半島の町。金華(きんか)山・網地(あじ)島を含む。漁業の町で鮎川(あゆかわ)は漁業基地。人口6573(1994)。
おし‐かえ・す【押(し)返す】(五他)
①押してくるのを、押しもどす。push back
②引き返す。turn back
③{古語}
(ア)反対にする。ひっくり返す。逆にする。〈用例〉鏡の敷〜・して書き給ふ(落窪・3)。
(イ)返事・返歌をする。〈用例〉これより〜・し給はざらむも、ひがひがしからむ(源氏・玉鬘)。
(ウ)繰り返す。〈用例〉〜・し〜・し三返歌ひすましたりければ(平家・1・祇王)。
おし‐かか・る【押し掛かる】(四自)
〈古語〉
よりかかる。〈用例〉隅(すみ)の間の高欄(かうらん)に〜・りて(源氏・須磨)。
おし‐か・く【押し掛く】(下二自)
〈古語〉
→おしかける(押し掛ける)
おし‐かく・す【押(し)隠す】(五他)
無理に隠す。hide
おしかけ‐にょうぼう【押(し)掛け女房】
相手の家に押しかけて、強引に意志を通して妻になった女性。
おし‐か・ける【押(し)掛ける】(下一自)
①押し寄せる。throng
②まねかれないのに、人の家に行く。go uninvited
おしか‐はんとう【鹿半島】
宮城県東部、石巻(いしのまき)湾の東にある半島。海苔(のり)・カキなどの養殖と磯漁がさかん。女川(おながわ)・鮎川(あゆかわ)は遠洋漁業の基地。風景に恵まれ、観光地化。
おし‐がみ【押し紙】
①疑問・注意事項などを書いて文書などにはり付けた紙。付箋(ふせん)。押紙(おうし)
→吸い取り紙
お‐しかり【叱り】
①こごと。scolding
②ふきげん。不興。displeasure
おし‐がり【押(し)借り】(名・サ変他)
むりやり借りること。
おしかわ‐しゅんろう【押川春浪】
(1876-1914)小説家。愛媛県生まれ。本名、方存(まさあり)。押川方義(まさよし)の長男。少年向き武侠(ぶきょう)小説・冒険小説を創造。作品『海底軍艦』『武侠の日本』など。
おしかわ‐まさよし【押川義】
(1849-1928)牧師。伊予(いよ)の人。押川春浪(しゅんろう)の父。大学南校卒。日本基督(キリスト)公会創立者の一人。新潟で開拓伝道活動ののち、仙台に仙台教会・東北学院を設立し伝道の拠点とする。
お‐しき【折敷】
方形で縁がついた盆。スギ・ヒノキの片木(へぎ)でつくられ、白木のものは主として神饌(しんせん)をのせ、漆塗りのものは懐石などの膳(ぜん)にする。
お‐じぎ【御辞儀】(名・サ変自)
《「辞儀」の丁寧語》
①頭を下げて敬礼すること。その礼。bow〈用例〉丁寧に〜する。
②遠慮して辞退すること。〈用例〉〜なしにいただきます。
御辞儀をする(おじぎをする)
①あいさつする。bow
②降参する。give up
お‐しきせ【御仕着せ】
①時候に応じて、従業員に衣服を与えること。またその衣服。livery
②上部から一方的にあてがわれていること・もの。allotment〈用例〉給料は〜だ。
おじぎ‐そう【羞草】
マメ科の一年草または多年草。葉柄(ようへい)は触れると下垂し、羽状複葉の小葉も閉じる。夏に、淡紅色の小花が球状に密集。観賞用に一年草として栽培。ブラジル原産。ネムリグサ。sensitive plant
おし‐きり【押(し)切り・押切】
①押し切ること。pressing and cutting
②まぐさなどをきざむ道具。straw cutter
③《「押切判」の略》割り印。
おしきり‐ちょう【押切帳】
金銭をわたして、受け取りの証拠として割り印(押し切り)を押させる帳面。
おし‐き・る【押(し)切る】(五他)
①押しつけて切る。press and cut
②反対・抵抗を押しのけて、無理を通す。force one's way
おし‐くく・む【押し抱む】(四他)
〈古語〉
つつみこむ。くるむ。〈用例〉上蓆(うはむしろ)に〜・みて(源氏・夕顔)。
おしく‐も【惜しくも】(副)
惜しいことに。to one's regret
おし‐くら【押(し)競】
《「おしくらべ」の略》互いに押し合って相手を押し出す遊び。押しくらまんじゅう。pushing game
おしくら‐まんじゅう【押(し)頭】
大勢がぎっしり固まり、互いに押し合って相手を押し出す子どもの遊戯。〈用例〉〜押されて泣くな。
おし‐げ【惜し気】(名・形動)
心残りな気持ち。もったいないようなさま。regretfully〈用例〉いかにも〜に見守る。
惜し気も無く(おしげもなく)
心残りなようすも見せずに。気前よく。惜し気無く。generously〈用例〉〜金をばらまく。
おじ‐け【怖じ気】
おそろしいとひるむ気持ち。おぞけ。fear; fright〈用例〉〜をふるう。
おし‐け・つ【押し消つ】(四他)
〈古語〉
圧倒する。威圧する。〈用例〉更に〜・たれ聞こえじ(源氏・紅葉賀)。
おじけづ・く【怖じ気付く】(五自)
おじけた心になる。be seized with fear
おじ・ける【怖じける】(下一自)
こわがって、びくびくする。しりごみする。ひるむ。fear
お‐しこく【御四国】
→四国巡礼
おし‐こみ【押(し)込み】
①押し込むこと。burglarizing
→押し入れ。closet
→強盗(ごうとう)。burglar
おし‐こ・む【押(し)込む】(五自他)
①(自)
(ア)無理にはいりこむ。thrust into
(イ)強盗にはいる。break into
②(他)無理に入れる。つめこむ。cram into〈用例〉かばんに〜。
おし‐こ・める【押(し)込める】(下一他)
①無理に入れる。つめこむ。cram into
②監禁する。coop up
おし‐ころ・す【押(し)殺す・圧(し)殺す】(五他)
①上から力を加えて殺す。press to death
②表情や感情を抑えてこらえる。restrain〈用例〉声を〜。
おし‐さ・げる【押(し)下げる】(下一他)
おして下の方へさげる。無理にさげる。push down
おじ‐さん【小父さん】
よその中年の男性に対して親しんでいう語。man; mister〈対義〉小母(おば)さん。
おじ‐さん【伯父さん】
「伯父」を敬って、また親しんで呼ぶ語。さらに丁寧にいえば「伯父様」。uncle〈対義〉伯母さん。
おじ‐さん【叔父さん】
「叔父」を敬って、また親しんで呼ぶ語。さらに丁寧にいえば「叔父様」。uncle〈対義〉叔母さん。
おし‐ずし【押(し)鮨】
方形の枠(わく)の中にすし飯を入れ、上にたね物を飾ってから押しをしてつくるすし。大阪ずし。箱ずし。〈比較〉握りずし・散らしずし。
おし‐すす・める【押(し)進める】(下一他)
押して前へ進める。forward
おし‐すす・める【推(し)進める】(下一他)
物事を積極的に進行させる。力をいれて行う。go ahead with〈用例〉計画を〜。政策を〜。
おし‐ずもう【押(し)相撲】
相撲で、押し技だけで勝負がつくこと。また、押し相撲を得意とする力士。
おし‐せま・る【押(し)迫る】(五自)
まぢかに来る。draw near
お‐しだ【雄歯】
オシダ科の大形シダ。山地の林下にはえる。葉は1m以上で、2回羽状複葉。根茎を干したものは「綿馬根(めんまこん)」とよばれ、駆虫薬。
おし‐たお・す【押(し)倒す】(五他)
立っているものを押して倒す。push down
お‐したし【浸し】
→おひたし」のなまり。
お‐したじ【御下地】
《女性語》→しょうゆ
おし‐だし【押(し)出し】
①押して出すこと。pushing out
②人前に出たときの態度。ふうさい。appearance
③火山の溶岩のつもったもの。lava bed
④相撲で、わざの一つ。相手を押して、土俵の外に出す。〈比較〉つきだし。
⑤野球で、満塁で四死球を与えて得点させること。
押し出しが良い(おしだしがよい)
人なかにあって、ひときわ姿かたちがよい。恰幅(かっぷく)がよい。貫禄(かんろく)がある。of dignified presence〈用例〉〜人。
おしだし‐かこう【押(し)出し加工】
耐性工具の中に金属・プラスチック材料を入れ、強圧で工具のすきまから押し出し、所定の形状の棒・管などを作る加工法。extrusion
おしだし‐ぶつ【押(し)出し仏】
原型に薄い銅板をあて槌(つち)でたたいてつくった浮彫仏像。日本では7〜8世紀にさかんにつくられた。作例に法隆寺阿弥陀(あみだ)三尊像など。鎚起(ついき)仏。
おし‐だ・す【押(し)出す】(五自他)
①(自)
(ア)大ぜいで出かける。どっと進み出す。flock out to〈比較〉くり出す。
(イ)下から高く出る。
②(他)押して外へ出す。push out
おし‐た・つ【押し立つ】
〈古語〉
[一](四自)
①「立つ」を強めていう語。しっかりと立つ。〈用例〉不動、火炎の前に〜・ち(沙石集)。
②強いて行う。無理押しする。〈用例〉〜・ちてあはあはしき御振舞(ふるまひ)などはよも(源氏・末摘花)。
③我を張る。〈用例〉いと〜・ち、かどかどしき所ものし給ふ御かたにて(源氏・桐壺)。
[二](下二他)→おしたてる(押し立てる)
おし‐た・てる【押(し)立てる】(下一他)
①勢いよく立てる。set up〈用例〉旗を〜。
②戸・屏風(びょうぶ)などを押して閉じる。
③強く押していく。
④人を表立つところに立たせる。support〈用例〉代表に〜。
おし‐だま・る【押(し)黙る】(五自)
無理に物を言わない。不自然に口をきかない。黙りこくる。keep silent
お‐しちや【御七夜】
子が生まれてから7日目の夜。また、その夜の祝い。
おしつけ‐がまし・い【押(し)付けがましい】(形)
無理に押しつけるような態度・ようすである。pushy〈派生〉おしつけがましさ(名)
おし‐つ・ける【押(し)付ける】(下一他)
①おさえつける。press against
②仕事・責任などを、無理にもたせる。force upon
お‐しっこ
《幼児語》小便。pee
おし‐つぶ・す【押(し)潰す・圧(し)潰す】(五他)
①押しつけてつぶす。crush
②強い力を加えてだめにする。crush〈用例〉反対運動を〜。
おし‐つま・る【押し詰(ま)る・押詰(ま)る】(五自)
①さしせまる。切迫する。impend
②年のくれに近づく。get near the end of the year
おし‐つ・める【押(し)詰める】(下一他)
①押して詰めこむ。cram
②押して動けなくする。press a person against
③つづめる。要約する。sum up〈用例〉論旨を〜。
おし‐て【押して】(副)
無理に。強いて。しつこく。forcibly
おして‐しるべし【推して知るべし】(連語)
〈文語的〉
推し測って知ることができる。言うまでもなくわかることだ。
おし‐て・る【押し照る】
〈古語〉
[一](四自)照りわたる。〈用例〉わが屋戸(やど)に月〜・れり霍公鳥(ほととぎす)心あらば今夜(こぞ)来鳴き響(とよ)もせ(万葉・8・1480)。
[二][枕ことば]「難波(なには)」にかかる。〈用例〉〜難波堀江の葦辺には雁(かり)寝たるかも霜の降らくに(万葉・10・2135)。
おしてる‐や【押し照るや】
[枕ことば]「難波(なには)」にかかる。〈用例〉〜難波の津ゆり船装(ふなよそ)ひ吾(あれ)は漕ぎぬと妹(いも)に告ぎこそ(万葉・20・4365)。
おし‐とお・す【押(し)通す】(五他)
①最後まで押す。persist in
②どこまでもする。やりぬく。carry out
③無理に通す。have one's own way
おし‐とど・める【押(し)止める】(下一他)
おしとめる。
おし‐と・める【押(し)止める】(下一他)
おさえて止める。制止する。おしとどめる。hold back
おし‐どり【鴦】
①カモ科の水鳥。翼長約22cm。雌は地味な暗褐色であるが、雄の冬羽は非常に美しい。水辺の森にすみ、カシ・シイの実を好む。樹のほらに営巣。繁殖期には雌雄つがいで生活。日本全土・東アジアに分布。ヨーロッパでは輸入されたものが野生化している。オシ。エンオウ。
②夫婦の仲のよいこと。being affectionate〈用例〉〜夫婦。
おしどり‐の【鴦の】
[枕ことば]《同音の繰り返し、また、オシドリが浮くことから》「惜し・憂き」にかかる。〈用例〉〜惜しき吾(あ)が身は君がまにまに(万葉・20・4505)。
おし‐なが・す【押(し)流す】(五他)
①水の力で流す。wash away
②強い勢力で動かす。drive〈用例〉時代の波に〜・される。
おし‐な・ぶ【押し並ぶ・押し靡ぶ】(下二他)
〈古語〉
=おしなむ。
①むりやりなびかせる。一面になびかせる。〈用例〉薄(すすき)〜・べ降る雪に(万葉・17・4016)。
②すべてを同じようにする。おしならす。〈用例〉さきに焼けにし憎所(にくどころ)、こたみは〜・ぶるなりけり(蜻蛉・下)。
③《多く助動詞「たり」をともなって》つきなみである。ありふれている。〈用例〉〜・べたる世の常の(源氏・蓬生)。
おしなべ‐て【押(し)並べて】(副)
ある傾向が全体にわたって見られるさま。一様に。概して。generally〈用例〉成績は〜いい。
おし‐な・む【押し並む】(四他)
〈古語〉
→おしなぶ(押し並ぶ)
おじ‐なら・う【怖じ習う】(四他)
〈古語〉
こわがることがくせになる。〈用例〉人ごとに〜・ひたるいはれなり(保元)。
おしね【稲】
《「おそいね」の約》おそく実るイネ。おくて。
おしの【忍野】
〈村〉山梨県南東部、富士吉田(ふじよしだ)市東隣の村。富士の眺望で知られる。忍野八海(はっかい)がある。産業用ロボットなど先端技術の工場も進出。人口8198(1994)。
おし‐の・ける【押(し)退ける】(下一他)
①押してはねのける。push aside
②人と張り合ってしりぞける。displace
おし‐のご・う【押し拭う】(四他)
〈古語〉
力強くぬぐう。ふき取る。〈用例〉目〜・ひ給ふ(源氏・若紫)。
おしの‐はっかい【忍野八海】
山梨県南部、忍野村にある富士山の湧水(ゆうすい)群。銚子(ちょうし)池・湧(わく)池・出口池・菖蒲(しょうぶ)池・濁(にごり)池・鏡池・底無(そこなし)池・お釜(かま)池の8つの池からなる。天然記念物。
お‐しのび【御忍び】
《「忍び」の丁寧語》身分ある人が、身分をかくして外出すること。go out incognito
おし‐ば【押(し)葉】
植物の葉を本や新聞紙などの間にはさんで押さえ、脱水・乾燥させたもの。さく葉(さくよう)
おし‐はか・る【推(し)量る・推(し)測る】(五他)
1つのことから別のことを察する。推量する。推測する。guess
おし‐ばな【押(し)花】
植物の花を本や新聞紙などの間にはさんで押さえ、脱水、乾燥させたもの。標本やしおりなどにする。pressed flower
おし‐は・る【押し張る】(四他)
〈古語〉
①「張る」を強めていう語。〈用例〉簾(すだれ)を〜・りて(堤中納言・虫めづる姫君)。
②意地を張る。〈用例〉〜・りてのたまはむことを(落窪・4)。