かき‐なおし【書(き)直し】(名・サ変他)
書き誤りや書き損じを、改めて書くこと。書き改め。rewrite
かき‐なお・す【書(き)直す】(五他)
書き誤りや書き損じを訂正して、もう一度書く。rewrite
かき‐なが・す【書(き)流す】(五他)
筆にまかせて、さらさらと書く。無造作に書く。write off
かき‐なぐ・る【書きなぐる】(五他)
乱暴に書く。scribble
かき‐な・す【書(き)成す・書(き)做す】(五他)
そのように書く。わざとそう書く。
かき‐なべ【鍋】
カキを用いたなべ料理。出し昆布を入れた湯で煮るカキちり、みそ味で煮る土手なべ、酒と塩で調味した出し汁で煮る潮(うしお)なべがある。
かき‐なます【膾】
酢の物の一つ。大根を主にした大根なますに柿を加えたもの。干し柿のほか生柿を使うこともある。
かき‐なら・す【掻き鳴らす】(五他)
琴などの弦楽器を、奏でる。
かぎ‐なり【状・形】
かぎのように曲がった形。かぎのて。
かぎ‐なわ【鉤縄】
かぎを取り付けてある縄。
かき‐ぬき【書(き)抜き】(名・サ変他)
書き抜くこと。書き抜いたもの。抜き書き。extract
かき‐ぬ・く【書(き)抜く】(五他)
①一部を抜き出して書く。抜き書きする。extract
②最後まで書きとおす。
かき‐ね【垣根】
①屋敷や庭園の囲いまたは仕切りとして設ける工作物。石垣・生け垣・竹垣などがある。垣。fence; hedge
②垣の根もと。
かきね‐ごし【垣根越し】
垣根をへだてて行うこと。doing...over a fence〈用例〉〜にあいさつする。
かき‐ねつ【夏季熱】
夏に高温の日が続いたとき、体温が39℃近くなる病気。生後3〜10か月の人工栄養乳児に多い。食欲不振・高熱・けいれんなどを起こす。体液の水分が少なくなるためとされる。溶質過剰症候群。summer fever
かきのき【柿木】
〈村〉島根県南西端、山口県に接する村。山がちで農林業を主とし、ワサビの栽培がさかん。人口2060(1994)。
かき‐の・ける【掻き退ける】(下一他)
手などで押したり、払ったりして、除く。払いのける。
かき‐のこ・す【書(き)残す】(五他)
①書いて、あとに残す。leave a note
②書き落とす。書き漏らす。forget to write
かき‐のし【書(き)斗】
贈り物の上包みに、あわびのしをつけるべきところを略して、「のし」と書いたもの。
かぎ‐の‐て【鉤の手】
①かぎの形に曲がっていること・物。
②折れ曲がった所。曲がりかど。
かきのは‐ずし【柿の葉鮨】
すしの一種。薄切りにした塩さばなどをすし飯の上にのせ、柿の葉で包み、軽い重しをかけ、1昼夜ほどおく。奈良県吉野町上市の郷土料理。
かきのもと‐の‐ひとまろ【柿本人麻呂】
(?-?)『万葉集』を代表する歌人。天武・持統・文武の3朝に仕えた下級官吏とされるが、その出自・経歴には謎(なぞ)が多い。石見国(いわみのくに)で死んだとも伝えられる。序詞・対句など荘重・華麗な修辞技巧を駆使した重厚な歌風で、『古今集』序に「歌の聖(ひじり)」と称され、その後も歌聖として仰がれた。
かぎば‐が【蛾】
前翅(ぜんし)の先がかぎ状にとがって突出するカギバガ科のガの総称。中形または小形のガで、日本産は26種。幼虫は頭頂に1対の角状突起、腹端に尾状突起をもつ。
かき‐はじめ【書(き)始め】
①書くことを始めること。始めたところ。begin writing
②書き出し。冒頭。opening sentence
かぎ‐ばな【鉤鼻】
①先の曲がった鼻。わし鼻。hooked nose
→ひきめかぎばな(引き目鉤鼻)
かぎ‐ばり【鉤針】
①先のとがった部分が曲がっている針の総称。hook
②手芸用具の一種。棒の先端に鉤の付いた編み針。鉤針編みに用いる。棒の部分の太さが均一で長いものはアフガン編み用。crochet
かぎばり‐あみ【鉤針編(み)】
鉤針で糸を編む手法。また、その製品の総称。ヘアピンレース・タッチングレースも含む。crochet〈比較〉棒針編み。
かき‐はん【書(き)判】
文書の最後に自筆で書くしるし。花押(かおう)。〈対義〉印判。
かぎ‐ばん【鍵番】
江戸幕府の職名。勘定奉行(かんじょうぶぎょう)の配下で、下勘定所の鍵を管理、火の元の点検などにあたった。
かき‐ぶり【書(き)振り】
①書くときのようす。
②書いたもののようす。筆跡・文体など。
かき‐べ【曲・部】
律令(りつりょう)制以前、豪族が私有した部民(べのたみ)。租税を納め、徭役(ようえき)に従事。蘇我(そが)部・大伴(おおとも)部のように豪族の氏名を冠する。大化の改新で廃止。かき。部民(ぶみん)
か‐きほう【何其芳】
(1912-77)中国の詩人・作家・評論家。四川(しせん)省万県生まれ。中国文学界指導者の一人。詩集『漢園集』、評論集『西苑集』など。
かぎ‐ホック【鉤ホック】
金属製のかぎと受けからなる衣服の留め具。丸い受けの付いたフックアンドアイ、棒状のフックアンドバーもある。hook and eye
かき‐まく・る【書(き)捲くる】(五他)
文章や文字などを、どんどん書いていく。dash off〈用例〉推理小説を〜。
かき‐ま・ぜる【掻き混ぜる・掻き雑ぜる】(下一他)
かき回して混ぜあわせる。mix up; stir up
かき‐まわ・す【掻き回す】(五他)
①手などで円をかくようにして、混ぜる。stir up
②ことさら混乱を起こさせる。stir up〈用例〉クラスを〜。
かき‐みそ【蠣味噌】
すり身にした生ガキを、仙台みそとみりんで煮ながら練り合わせたもの。宮城県松島の名産。
かき‐みだ・す【掻き乱す】(五他)
①かき混ぜて乱す。かき回す。stir up
②混乱させる。ごたごたを起こさせる。disturb〈用例〉統制を〜。
かぎ‐むし【鉤虫】
特異な体節制をもつ無脊椎(せきつい)動物群。環形動物と節足動物の両方の特徴をあわせもつ。体は細長く体長は数センチメートルから十数センチメートル。多数のいぼ状の歩脚をもち、脚の先端につめがあるのでカギムシや有爪(ゆうそう)動物といわれる。熱帯地方に80種以上が分布。日本にはいない。
かき‐むし・る【掻き毟る】(五他)
①ひっかいてむしる。tear off; pluck
②つめを立てて、むやみにかく。scratch off〈用例〉髪を〜。
かき‐めし【蠣飯】
カキを加えた炊き込みご飯。薬味は、きざんだミツバ、もみのりなど。熱いかけ汁をかけて食べることもある。
かき‐もち【欠(き)餠・掻(き)餠】
①薄く切って干したもち。焼いて食べる。おかき。
②正月の鏡もちをつちなどで欠き割ったもの。
かきもと‐とよじ【柿本豊次】
(1893-1989)能楽囃子(はやし)方・太鼓方。金春(こんぱる)流。石川県生まれ。鬘物(かずらもの)・早舞(はやまい)物などに傑出。重要無形文化財保持者。
かき‐もの【書き物】
①文章などを書くこと。write
②文字に書いたもの。文書。書類。document
かき‐もよう【描(き)模様】
筆でかいた模様。染め模様・縫い模様・織り模様に対して言う。
かき‐もら・す【書(き)漏らす】(五他)
書き落とす。forget to write
かき‐もん【描(き)紋】
衣服などに筆でかいた紋。〈対義〉縫い紋・染め抜き紋。
かぎ‐や【鍵屋】
江戸時代の花火屋。万治(まんじ)2年(1659)鍵屋弥兵衛(やへえ)の創立。玉屋と並び称される。
か‐きゃく【花客・華客】
→かかく(花客)
かき‐やく【書(き)役】
江戸幕府の職名。文書の草案づくりや筆写をする役。
か‐ぎゃく【可逆】
逆戻りが可能なこと。逆の方向にも進めること。reversibility〈対義〉不可逆。〈用例〉〜性。
かぎゃく‐きかん【可逆機関】
カルノーサイクルのように、すべての熱力学的変化が可逆的におこるような理想的熱機関。reversible engine
かきゃく‐せん【貨客船】
貨物と旅客の両方を運ぶ船舶。かかくせん。passenger-cargo ship
かぎゃく‐でんち【可逆電池】
電池から外部に電流を取り出したのち、外部から逆方向に電流を流すと最初の状態にもどる電池の総称。このうち実用に耐えるものを蓄電池という。reversible cell
かぎゃく‐はんのう【可逆反応】
化学反応で、1つの反応(正反応)とその逆の反応(逆反応)がともに起こりうるもの。reversible reaction
かぎゃく‐へんか【可逆変化】
変化を受けた物質系の状態が再びもとの状態にもどり、周囲の状態もはじめにもどっているような変化。reversible change〈対義〉不可逆変化。
か‐きゅう【下級】
下の等級。下のクラス。lower grade〈対義〉上級。
か‐きゅう【火急】(名・形動)
さしせまっていること・さま。大急ぎ。大至急。emergency〈用例〉〜の用。
か‐きゅう【火球】
→火の玉。fireball
②流星のうち、特別に大きくて明るいもの。bolide
か‐ぎゅう【蝸牛】
→カタツムリ。snail
②内耳の聴覚に関係するカタツムリ形の部分。前庭階と鼓室階に分かれ、そのあいだにリンパ液を満たした蝸牛管がある。蝸牛管の底の基底膜に音波の受容器(コルティ器)がある。蝸牛殻。うずまき管。cochlea
蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい)
《カタツムリの左の角上にいる触氏と右の角上にいる蛮氏が争ったという『荘子』「則陽」の寓話(ぐうわ)から》取るに足りない、つまらない争い。また、つまらないことに起因する争い。コップの中の嵐(あらし)。蝸角(かかく)の争い。storm in a teacup
かきゅう‐き【過給機】
内燃機関の出力を上げるため、吸入された空気の圧力をあらかじめ高める圧縮機。スーパーチャージャー。supercharger
かきゅう‐さいばんしょ【下級裁判所】
最高裁判所の下位にある高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所・簡易裁判所の総称。lower court; inferior court〈比較〉上級裁判所。
かきゅう‐しん【下級審】
審級制度において下位に位置する裁判所。または、その審判。lower court〈対義〉上級審。
かきゅう‐てき【可及的】(副)
できるだけ。なるべく。〈用例〉〜すみやかに。
か‐きょ【科挙】
中国、隋(ずい)代から清(しん)代まで行われた官吏の任用制度。経書を中心とした古典の教養、作詩・作文など文学の才能が要求された。隋・唐では秀才・明経(めいけい)・明法・明算・明書・進士(しんし)の6科。宋(そう)代には州試・会試・殿試の3段階制を採用。清末の1905年廃止。
か‐きょ【家居】
[一](名・サ変自)家にひきこもっていること。また、任官しないで家に居ること。
[二](名)住居。すまい。いえい。
か‐きょう【佳境】
①すばらしい眺めの所。scenic spot
②おもしろい場所・部分。climax〈用例〉話が〜にはいる。
か‐きょう【架橋】(名・サ変自)
①橋をかけること。また、かけた橋。bridge construction
②直鎖状の高分子の分子間を化学結合させ、三次元の網目構造にすること。ゴムの加硫など。橋かけ。crosslink
か‐きょう【家郷】
→ふるさと
か‐きょう【華僑】
中国人の海外移住者の総称。東南アジアを中心に世界各地に散在。明(みん)末以降清(しん)末に急増。巨富を蓄積した者も多く、東南アジアでの経済的影響力が強い。華商。overseas Chinese
か‐きょう【歌境】
①歌の詠みぶりのうまさ。〈用例〉だいぶ〜が進んだ。
②歌を詠むときの心境。
かきょう【花鏡】
能楽書。世阿弥(ぜあみ)元清著。応永(おうえい)31年(1424)ごろ成立。世阿弥40歳以降の芸得の集大成で、能の神髄を説き、能楽美論・演出論・芸風論にも言及。
かきょう【慶】
日本の南北朝で、北朝の年号。至徳(しとく)から改元。元年(1387)8月23日〜3年(1389)2月9日。次に、康応(こうおう)に改元。かけい。
か‐ぎょう【家業】
家の職業。one's father's business〈用例〉〜を継ぐ。
か‐ぎょう【稼業】
職業としている仕事。商売。business; occupation〈用例〉浮き草〜。板前〜。
か‐ぎょう【課業】
①するべき仕事。task
②わりあてた学科。lesson
が‐きょう【画境】
①絵をかくときの気持ち。
②絵にあらわれた境地。絵の味わい。
が‐ぎょう【画業】
絵をかく仕事・業績。works of painting
かきょう‐うんどう【下郷運動】
革命中の中国で、都市の知識人が宣伝工作や労働参加のために農村(郷)に入って行った啓蒙(けいもう)運動。1919年の五・四運動中におこり、35年の一二・九学生運動で抗日宣伝活動と結びついて盛んに行われた。
かき‐ようかん【柿羊羹】
転柿(ころがき)(干し柿)の果肉をすりつぶし、寒天を溶かした糖液に混ぜ、固めたようかん。容器に2つ割りの竹を用いる。岐阜県大垣の銘菓。
がぎょう‐びおん【ガ行鼻音】
ガ行音で、鼻に抜ける音。単音は「ŋ」や「ng」で表し、音節音は「カ・キ・ク・ケ・コ」で表す。鼻濁音。
かきょうひょうしき【歌経標式】
奈良後期の歌学書。藤原浜成(ふじわらのはまなり)著。宝亀(ほうき)3年(772)成立。日本最古の歌学書。和歌の意義・起源、歌病(かへい)(和歌の修辞的欠陥)・歌体を論じる。歌式。浜成式。
かぎょう‐へんかくかつよう【カ行変格活用】
動詞の活用の型の一つ。文語の「来(く)」、口語の「来る」だけにみられる、特殊な活用をさす。カ変。
か‐きょく【佳局】
興味深い局面。
か‐きょく【歌曲】
①詩歌のふし。song
②叙情詩を歌詞として歌う曲。一般に芸術作品として作曲された独唱曲をさすことが多い。シューベルトのリートなど。song〈比較〉歌謡曲。
かき‐よ・せる【掻き寄せる】(下一他)
①手でかいて寄せる。scrape up
②かき集める。rake up〈用例〉落ち葉を〜。
かき‐らん【蘭】
ラン科の多年草。山地や谷間の湿地にはえる。高さ40〜50cm。皮針形の葉を互生。初夏に、黄褐色の花を10個ほど総状につける。スズラン。
かぎり【限り】
①空間や時間・程度などの限界・限度。制限。limit〈用例〉人数に〜がある。北の〜をさまよう。〜ない地平線。
②はて。最後。おしまい。for good and all〈用例〉今を〜と戦う。〜ある身。
③最上。最高。きわみ。〈用例〉光栄の〜です。
④《接尾的》
(ア)限定された範囲を条件として示す。〈用例〉直さない〜はだめだ。
(イ)空間や時間的な限度までの間。〈用例〉今日〜会えない。その場〜の約束。
限り有る別れ(かぎりあるわかれ)
命に限りのあるこの世で、いつか必ずくる別れ。死に別れ。死別。永訣(えいけつ)
限りでない(かぎりでない)
必ずしも、その範囲内だけのことではない。be not applied〈用例〉その場合にはこの規則の〜。
限りを尽くす(かぎりをつくす)
持っているものすべてを出し尽くす。try every means
かぎり‐な・い【限り無い】(形)
①はてしがない。きりがない。endless
②この上ない。the greatest〈用例〉〜喜び。
かぎり‐な・し【限り無し】(形ク)
〈古語〉
→かぎりない(限り無い)
*かぎ・る【限る】(五自他)
①(自)
(ア)限定する。limit〈用例〉うちの子に〜・って、そんなことはない。
(イ)《「…にかぎる」の形で》及ぶものがない。いちばんいい。be the best for〈用例〉危険なときは逃げるに〜。
(ウ)《打ち消しをともなって》そうとは決まらない。be not always〈用例〉夏に〜・らず冬もにぎわう山。
②(他)境界や範囲を決める。limit〈用例〉人数を〜。
かぎろい【炎】
〈古語〉
→かげろう。〈用例〉〜の燃ゆる荒野に白栲(しろたへ)の(万葉・2・210)。
②日の出のころの、ちらちら光る日の光。〈用例〉東(ひむかし)の野に〜の立つ見えて(万葉・1・48)。
かぎろい‐の【炎の】
[枕ことば]「春・もゆ・ほのか」などにかかる。〈用例〉平城(なら)の京師(みやこ)は〜春にしなれば春日山(かすがやま)三笠の野辺に(万葉・6・1047)。
かき‐わ・ける【書(き)分ける】(下一他)
区別して書く。
かき‐わ・ける【掻き分ける】(下一他)
かくようにして進路を開く。push one's way through〈用例〉人波を〜。
かぎ‐わ・ける【嗅ぎ分ける】(下一他)
①においをかいで物と物を区別する。scent out
②《比喩(ひゆ)的に》物事のわかりにくいちがいを敏感に認める。discern〈用例〉話の真偽を〜。
かき‐わり【欠(き)割り・欠割】
→みがきにしん
かき‐わり【書(き)割り・書割】
演劇で、大道具の中の背景の一部。木・川・海・家などを絵にかいた装置。
か‐きん【家禽】
卵や肉を食用とするために飼養する鳥類。ニワトリ・アヒル・ガチョウなど。poultry〈対義〉野禽。
か‐きん【瑾・釁】
《「瑕」はきず、「瑾」は美しい玉》
①家名・評判などについたきず。flaw
②欠点。短所。fault
かきん‐コレラ【家禽コレラ】
ニワトリやアヒルなどにみられる細菌性の急性伝染病。出血性敗血症で、ほとんど死亡する。家畜法定伝染病。fowl cholera
かきん‐ペスト【家禽ペスト】
ニワトリなどの家禽や野鳥にみられるウイルス性の伝染病。トリインフルエンザのこと。また、トリインフルエンザのなかでも極急性の型のこと。家畜法定伝染病。fowl pest