かた【方】
[一](名)
①空間的なむき。方向。方角。direction〈用例〉西の〜。
②ばくぜんとした時間を示す語。ころ。時分。〈用例〉来し〜。
③2つあるものの一方。one of the two〈用例〉貸し〜。借り〜。
④さし示している「人」の敬称。〈用例〉あの〜。お望みの〜。
[二](接尾)《「がた」は別語》
①しかた・手段・方法を表す。〈用例〉読み〜。話し〜。
②担当者・係を表す。〈用例〉まかない〜。道具〜。
③…すること、の意を表す。〈用例〉捜索〜を頼む。
④属しているほうを表す。〈用例〉母〜のいとこ。
⑤仮に身を寄せている家を表す。〈用例〉木村様〜川上二郎様。
方が付く(かたがつく)
《「方」は「片」とも書く》仕事や、借金の返済などが終わる。けじめがつく。片づく。settle
方を付ける(かたをつける)
《「方」は「片」とも書く》決着をつける。処理する。おさめる。settle
かた【片】
[一](名)1組みになるものの一方。side〈用例〉〜や東軍の大将。
[二](接頭)《名詞に付く》
①1つがいのものの一方を表す。〈対義〉両。〈用例〉〜足。〜側。
②へんぴ、の意を表す。〈用例〉〜いなか。〜山里。
③少し、わずか、の意を表す。〈用例〉〜時。
④完全でない意を表す。〈用例〉〜言(こと)
⑤かたよっていて、好ましくない意を表す。〈用例〉〜意地。
*かた【肩】
①おもに人体で、首のつけ根から腕のつけ根までの部分。肩甲骨と上腕骨との連絡部。shoulder〈用例〉〜をもむ。〜にかつぐ。
②衣服の肩にあたる所。the shoulders〈用例〉着物の〜。
③物の上の部分。upper corner〈用例〉封筒の右〜。
④山頂付近のやや平らな所。shoulder
⑤物を投げる力。pitching ability〈用例〉〜が強い。
⑥責任。負担。responsibility; burden〈用例〉〜が軽くなる。〜を抜く。
肩が良い(かたがいい)
野球などで、球を速く、しかも遠くまで投げられる。強肩である。
肩が怒る(かたがいかる)
①肩がかどばった、いかつい感じをいう。
②肩身が広くなる。気持ちがたかぶる。
肩が凝る(かたがこる)
①肩の筋肉が疲れて、固くなる。stiff shoulders
②堅苦しくて、気づまりである。神経を遣う。ill at ease〈用例〉〜本。あの例会は〜。
肩がつかえる(かたがつかえる)
→肩が凝る」と同意。
肩が張る(かたがはる)
①肩の筋肉がこる。stiff shoulders
②負担を感じて、緊張する。feel constrained
肩が悪い(かたがわるい)
①肩に故障がある。
②野球で、球を投げる力が弱い。
肩で息をする(かたでいきをする)
苦しげに呼吸する。pant
肩で風を切る(かたでかぜをきる)
意気揚々と歩くさま。swagger about
肩の荷が下りる(かたのにがおりる)
責任・負担から解放されて、気が楽になる。feel relieved
肩を怒らせる(かたをいからせる)
肩を高く張り、威圧する態度をとる。肩を怒らす。square one's shoulders
肩を入れる(かたをいれる)
本気で後援する。肩入れする。patronize
肩を落とす(かたをおとす)
力がぬけて両腕が下がった姿勢になる。気力を失ったり、ひどくがっかりしているさま。drop one's shoulders
肩を貸す(かたをかす)
援助する。助けてあげる。
肩を窄める(かたをすぼめる)
肩をちぢこめる。寒さを感じたり、意気があがらないようすをいう。shrug one's shoulder
肩を聳やかす(かたをそびやかす)
→肩を怒らせる」と同意。
肩を叩く(かたをたたく)
①凝りや疲れをほぐすために、肩を連続的にたたく。massage one's shoulders
②なだめたり、注意を促すために、相手の肩をたたく。tap on the shoulder
③退職などを勧める。urge to resign
肩を並べる(かたをならべる)
対等になってせり合う。rank with
肩を抜く(かたをぬく)
責任をのがれる。担当したことから離れる。
肩を解す(かたをほぐす)
①張っていた肩を柔らかくする。feel easy on one's shoulders
②難しいことを片付けてほっとする。feel relieved
肩を持つ(かたをもつ)
ひいきする。助力する。support
*かた【形】
〈比較〉型。
①物のかたち。姿。模様。shape〈用例〉星〜。洋服の〜がくずれる。
②借りた物の代わりにあずける物。担保。抵当。security〈用例〉借金の〜におく。
*かた【型】
〈比較〉形。
①何かを作るときに、もとになるもの。形(かたち)と模様。原型。パターン。mold; pattern; form〈用例〉鋳〜。〜紙。
②もとになるやり方。規範(きはん)となる一定の形式。様式。フォーム。style; type〈用例〉柔道の〜。
③習慣としてきまっている形式。〈用例〉〜を破る。
④人や物などで、同種の性質や形式。タイプ。type〈用例〉新しい〜の人。血液の〜。
型に嵌まる(かたにはまる)
①ならわし通りで、作法にのっとっている。conventional〈用例〉型に嵌まった祝辞。
②形式通りで、特色・創意・個性がみられない。つきなみである。stereotyped
型に嵌める(かたにはめる)
きめられた形にする。型通りのやり方や見方をする。また、そのように、人に押しつける。stereotype
型の如く(かたのごとく)
①形式の通りに。慣例に従って。in due form
②心がこもっていないで、形式だけ。かたちばかりに。in a stereotyped manner
かた【潟】
①砂丘などで外海から切り離されてできた湖や沼。lagoon
②遠浅で潮が引くと出る所。beach〈用例〉若の浦に潮満ち来れば〜を無み(万葉・6・919)。
③浦。入り江。inlet
か‐た【搭・搭】
→掛錫(かしゃく)の別称。
か‐た【過多】(形動)
多すぎるさま。excess〈対義〉過少。〈用例〉胃酸〜。
か‐た【夥多】(形動)
非常に多いさま。おびただしいさま。numerous
かた【堅・固】(接頭)
《「かたい」の語幹》かたいことを表す。〈用例〉〜物(ぶつ)。〜太り。
か‐だ【陀】
《gāthā(梵)の音写で、歌謡の意》
①サンスクリット文献のうち、韻文体の聖歌・歌謡・詩句などをいう。
②仏教で、十二部経の一部の諷頌(ふじゅ)、経文の最後にある偈頌(げじゅ)のこと。
か‐だ【華陀】
(?-?)中国の三国(さんごく)時代の医師。字(あざな)は元化。鍼灸(しんきゅう)・麻酔剤を用いて開腹手術を行ったといわれる。
がた
《俗語》機械・組織・身体などが、満足に働かなくなること。〈用例〉〜が来る。
がた【方】(接尾)
①大勢であることを表す。〈用例〉敵〜。
②複数の人々を敬意をもって表す。〈用例〉先生〜。
③ころ・時分の意を表す。〈用例〉夕〜。
④だいたいの数量を表す。〈用例〉5割〜。
ガター【gutter】
ボウリングのレーンの両側にある溝(みぞ)。また、ボールがその溝に落ちること。
カターエフ【Valentin Petrovich Katayev】
(1897-1986)ソ連の小説家。社会主義リアリズムの小説で文名を確立。小説『時よ、進め!』『孤帆(こはん)は白む』、エッセー『聖なる井戸』など。
かた‐あき【肩明き】
衣服の着脱のために、肩部分につくられた明き。
かた‐あげ【肩揚げ】(名・サ変自)
肩の縫い揚げ。子供の和服の裄(ゆき)を肩で縫って着裄に合わせること。また、その縫い揚げた部分。
肩揚げが取れる(かたあげがとれる)
成人する。少年・少女の時期を脱する。〈類似〉肩揚げを下ろす。
肩揚げを下ろす(かたあげをおろす)
①肩の縫い揚げを下ろして裄(ゆき)を長くする。
②成人する。〈類似〉肩揚げが取れる。
カターサリットサーガラ【Kathāsaritsāgara】
11世紀ごろのインドの詩人ソーマデーバの説話集。18巻。神話・伝説・寓話(ぐうわ)・童話などあらゆる種類の物語を含む。
かた‐あし【片足】
①片方の足。one leg
②1組みの履物の片方。one of the pair of footwear
かた‐あて【肩当て】
①衣服の肩の部分につける補強布。肩すべり。shoulder reinforcement
②肩をおおう薄い綿入れなどの寝具。
③物をかつぐときに肩に当てる布。
④肩飾り。肩章。epaulet
カタール【Qatar】
(State of Qatar)アラビア半島東部、ペルシア湾に突出した首長国。首都ドーハ。1971年イギリスから独立。国土の大半が砂漠の石油産出国。OPEC・OAPEC加盟国。住民はアラブ人。面積1.1万km2。人口53.9万(1993)。正称カタール国。
かた‐い【丐・傍居】
《路傍に居る、の意》
①こじき。物もらい。
②人をののしっていう語。ばかもの。
→かったい(癩)
か‐たい【下腿】
ひざからくるぶしまでの部分。脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)の2本の骨がある。脛(すね)。はぎ。leg〈対義〉上腿。
か‐たい【過怠】
①あやまち。てぬかり。過失。error; mistake
②中世・近世、武家法における過失行為に対する刑罰。社寺・道路の修理や過怠銭が科せられた。
か‐たい【歌体】
和歌の形式。短歌・長歌・旋頭歌(せどうか)・仏足石歌(ぶっそくせきか)など。〈比較〉歌風。
*かた・い【固い】(形)
①しっかり合わさっている。きつい。〈対義〉緩い。〈用例〉〜・く門をとざす。結び目が〜。
②きびしい。厳格だ。strict〈用例〉〜・く戒める。身持ちが〜。
③柔軟性がない。変化しない。stubborn〈対義〉やわらかい。〈用例〉頭が〜。〜決心。
④形がくずれない。〈用例〉粉を〜・く練る。〈派生〉かたさ(名)かため(名・形動)
*かた・い【堅い】(形)
①力を加えても容易に形が変わらないほどしっかりしている。solid〈対義〉もろい・柔らかい。〈用例〉〜材木。ダイヤモンドは〜。
②確実だ。手堅い。firm〈用例〉目標達成は〜。
③危ういところがない。堅実だ。sound〈用例〉〜商売。
④きちょうめんだ。rigid〈用例〉義理に〜。〈派生〉かたさ(名)かため(名・形動)
*かた・い【硬い】(形)
〈対義〉もろい・軟らかい。《「堅い」「固い」とも》
①石・金属などが、曲がったりへこんだりしない。じょうぶである。hard〈用例〉〜石。
②ぎくしゃくしている。よくねれていない。stiff〈用例〉〜表現。
③緊張している。こわばっている。stiff〈用例〉〜表情。〜・くなってあいさつする。〈派生〉かたさ(名)かため(名・形動)
かた・い【難い】(形)
むずかしい。たやすくない。hard; difficult〈比較〉がたい。〈用例〉想像に〜・くない。
か‐だい【仮題】
仮につけた題名。
か‐だい【花台】
花器を載せる台。stand for flower vase
か‐だい【架台】
①足場にする台。rest
②鉄道・橋などをささえる台。abutment
か‐だい【歌題】
和歌の題。兼題・席題など。theme of a tanka
か‐だい【課題】
①与えられた問題。subject〈用例〉作文の〜。
②解決すべき問題。problem〈用例〉重要な〜に取り組む。
か‐だい【過大】(形動)
大きすぎるさま。excessive〈対義〉過小。〈用例〉〜評価。〈派生〉かだいさ(名)
がた・い【難い】(接尾)
《動詞の連用形に付いて形容詞をつくる》たやすく…しにくい。なかなか…できない。hard to...〈対義〉易(やす)い。〈用例〉忘れ〜。得〜人材。
が‐だい【画題】
①絵の題。title
②絵にかく事がら。絵の主題。subject
かた‐いじ【片意地】(名・形動)
思うことをがんこに押し通すこと・さま。言ったことを引っこめないこと・さま。かたくな。stubborn〈用例〉〜を張る。
かだい‐し【過大視】(名・サ変他)
物事を実際よりも大げさに考えること。誇大視。overestimate
かた‐いた【型板・形板】
①曲線・文様などの形につくった板。その形をなぞって写すのに使う。
②紙・布・ガラスなどに、彫りつけた模様を写すための板。形木。
かた‐いたガラス【型板ガラス】
片面または両面に細かな凹凸模様をつけた板ガラス。光は通すが、透視を防ぐ。figured glass
かた‐いっぽう【片一方】
→かたほう(片方)
かた‐いと【片糸】
よりあわせる前の一方の糸。
かたいと‐の【片糸の】
[枕ことば]《片糸はより合わせるものなので》「よる・くる・あふ」などにかかる。〈用例〉〜逢(あ)はずはさてや絶えなましちぎりぞ人の長き玉の緒(新勅撰・恋5)。
かた‐いなか【片田舎】
都会から遠く離れた田舎。へんぴな田舎。remote district
かた‐いみ【方忌み】
陰陽道(おんようどう)で、行く方角とか、何かをする方角にさわりがあるとして避けること。〈比較〉方違(かたたが)え。
かた‐いれ【肩入れ】(名・サ変自)
ひいきすること。patronize
かた‐うた【片歌】
記紀の歌体の一つ。五・七・七の3句で1首をなす歌。
かた‐うで【片腕】
①一方の腕。one of the arms
②頼みとする部下。right-hand man〈用例〉〜となって働く。
片腕をもがれた様(かたうでをもがれたよう)
頼みとする部下・相談相手などを失ったようすにいう。feel something important missing
かた‐うど【方人】
〈文語的〉
《「かたひと」の転》=かとうど。
①歌合わせなどで両方に分けたときの一方の人。
②ひいきする人。味方。
かた‐うらみ【片恨み】(名・サ変自他)
一方的に恨むこと。one-sided grudge
かた‐え【片方】
〈古語〉
①かたほう。〈用例〉高麗錦(こまにしき)ひもの〜ぞ床に落ちにける(万葉・11・2356)。
②かたわら。そば。〈用例〉〜の人、笑ふことやありけむ(伊勢・87)。
③一部分。一半。〈用例〉〜はなくなりにけり(土佐)。
④なかま。〈用例〉ある荒夷(あらえびす)の恐しげなるが、〜にあひて(徒然・142)。
かた‐えくぼ【片靨】
片方の頬(ほお)にだけできるえくぼ。dimple on one cheek
かたおか‐けんきち【片岡健吉】
(1843-1903)明治の政治家。土佐藩出身。民選議院設立の建白に参画。板垣退助(いたがきたいすけ)とともに立志(りっし)社を設立し、自由民権運動を指導。自由党・立憲政友会で活躍し、衆議院議長を務めた。
かたおか‐たまこ【片岡球子】
(1905-)日本画家。北海道生まれ。女子美専卒。強い色彩と大胆な構成の前衛的作風。平成元年(1989)文化勲章受章。作品『面構(つらがまえ)』など。
かたおか‐ちえぞう【片岡千恵蔵】
(1903-83)映画俳優。群馬県生まれ。主演作『番場(ばんば)の忠太郎・瞼(まぶた)の母』『赤西蠣太(あかにしかきた)』『血槍(ちやり)富士』『大菩薩(だいぼさつ)峠』など。
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】
(1894-1944)小説家。岡山県生まれ。慶大中退。新感覚派から左傾し、のち転向。作品『綱の上の少女』『綾里村(あやさとむら)快挙録』など。
かたおか‐にざえもん【片岡仁左衛門】
上方(かみがた)の代表的歌舞伎(かぶき)俳優。現在14世まで。7世以後の屋号、松島屋。初世(1656-1715)は元禄(げんろく)期の敵役(かたきやく)・実悪(じつあく)の名優。7世(1755-1837)は寛政(かんせい)〜天保(てんぽう)年間に京坂で活躍。11世(1857-1934)は明治・大正期の名優。13世(1904-94)は上方歌舞伎の再建に努める。重要無形文化財保持者。
かた‐おち【片落ち】
①物の片方だけが重くて平衡を失うこと。imbalance
②預金または貸出の利息計算で、預入・貸出の日、または支払いの日の一方に利息をつけないこと。
③不公平。片手落ち。unfairness
がた‐おち【がた落ち】(名・サ変自)
生産高・値段・人気・成績などが、急にいちじるしく下がること。
かた‐おなみ【片男波】
高い波。男波(おなみ)。〈参考〉『万葉集』919番の山部赤人の歌「若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺(あしべ)をさして鶴(たづ)鳴き渡る」の「かたをなみ」をもじってできた語。
かた‐おもい【片思い】
一方だけが恋い慕い、相手はなんとも思っていないこと。片恋(かたこい)。unrequited love
かた‐おや【片親】
〈対義〉二親(ふたおや)
①両親の一方。one parent
②父か母だけかの、残った親。one parent
かた‐おりど【片折(り)戸】
片方だけ吊(つ)り元を設けた片開きの折り戸。片折り片開き。folding door〈比較〉両折(もろお)り戸。
かた‐がい【片貝】
殻が1枚のようにみえる貝。マキガイのアワビ・トコブシなど。
かた‐がき【肩書(き)】
姓名の右上に官名・職業・学位などを書きそえること。その地位・身分。title
かた‐かけ【肩掛(け)】
①防寒や飾りのため、肩に掛ける布。婦人の外出用。和装用はショール、洋装用はストールという。shoul; stole〈数え方〉1本。
②肩に掛けること。shoulder〈用例〉〜のかばん。
かた‐かげ【片陰】
①ちょっとした物陰。
②日光の当たらない所。日陰。
かた‐かご【堅香子】
→カタクリの古名。
かた‐かた【片方】
2つのうち、一方。片一方。かたほう。one of a pair
かた‐かた(副・サ変自)
かたい物が触れ合って立てる軽い音。clatter〈用例〉かばんの中で筆箱が〜鳴る。
かた‐がた【方方】
[一](名)「人々」の敬称。〈用例〉ご見学の〜。
〈古語〉
[二](代)あなたがた。〈用例〉〜の御名字(おみやうじ)はと問へば(狂言・入間川)。
かた‐がた【旁】
[一](副・接続)
①一方では。on the other hand
②あれこれ。なにやかや。in various respects
③どのみち。いずれにせよ。anyway
[二](接尾)…のついでにの意を表す。…をかねて。〈用例〉お礼〜。
がた‐がた
[一](副・サ変自)
①かたい物が触れ合って立てる騒がしい音。rattle noisily〈用例〉風で雨戸が〜いう。
②寒さや恐怖でからだが震えるさま。tremble with fear or cold〈用例〉〜震える。
③物が壊れかかっていたり、不調和になっているさま。〈用例〉〜した箪笥(たんす)
④《比喩(ひゆ)的に》落ち着かず、せわしないさま。また、うるさく不平・小言を言うさま。〈用例〉〜言うんじゃない。
[二](形動)壊れかけていたり、組み立てが粗雑だったりするさま。rickety〈用例〉からだが〜になる。
*かた‐かな【片仮名】
仮名の一種。万葉仮名に用いられていた漢字の画の一部を省略したりしてできた音節文字。9世紀ごろからおもに漢文訓読に用いられ始めた。今は、平仮名の補助として、また発音や外来語の表記などに使われる。〈対義〉平仮名。
かたかま‐やり【片槍】
槍の身の根元ちかくの片方に短い鎌がついたもの。鎌槍の片方のみのもの。片鎌。
かた‐がみ【型紙】
①つくろうとする物の形をかたどった紙。paper pattern〈用例〉洋服の〜。
②小紋・友禅など型染めするときの、模様を彫り抜いた紙。
かたかみ‐のぶる【片上伸】
(1884-1928)文芸評論家・ロシア文学者。愛媛県生まれ。早大卒。早大教授。自然主義からプロレタリア文学に進む。評論集『生の要求と文学』など。
カタカリ【kathākali(梵)】
インド古典舞踊の一つ。劇的要素の強い黙劇舞踊。
かた‐がわ【片側】
一方のがわ。one side〈対義〉両側。
かた‐がわせ【片為替】
銀行のあつかう為替金額が売り為替・買い為替のどちらかに偏った状態。one-sided balance of exchange
かたがわ‐まち【片側町】
道の片がわにだけ家並みのある町。
かた‐がわり【肩代(わ)り・肩替(わ)り】(名・サ変自)
①かごなどを代わってかつぐこと・人。shoulder for
②他人の負担を引き受けること。take over
かたき【敵・仇】
①相手。遊び相手や競争相手。〈用例〉碁〜。
②戦いの相手。てき。enemy; opponent
③恨みのある人。あだ。enemy〈用例〉親の〜。
敵を討つ(かたきをうつ)
恨みをはらす。仕返しする。敵を取る。revenge oneself on
敵を取る(かたきをとる)
→敵を討つ」と同意。
かたき【難き】
《「難し」の連体形から》物事をするのが、むずかしいこと。difficulty〈対義〉やすき。〈用例〉〜をさけて、易きにつく。
かた‐ぎ【質】
身分・職業・年齢・環境などを同じくするものに似かよった性質。きしつ。spirit; character〈用例〉職人〜。
かた‐ぎ【形木・模】
①物の形を彫った板。布や紙にその形を染め付けるのに用いる。
→版木(はんぎ)
かた‐ぎ【堅木】
材のかたい木。とくに、カシ・クヌギ・ケヤキ・ナラなどブナ科のもの。薪炭(しんたん)に適する。hardwood
かた‐ぎ【堅気】(名・形動)
まじめな性質・職業。honest〈対義〉やくざ。〈用例〉〜になる。
かたき‐うち【敵討(ち)】
かたきを討ち殺すこと。あだうち。
かた‐ぎぬ【肩衣】
①上代の庶民の男女が着た服。袖(そで)のない上着。
②裃(かみしも)姿の袖のない上着。室町時代から武士が使用し、江戸時代には礼服となった。
かたぎぬ‐ばかま【肩袴】
江戸時代の武士の礼服。上は肩衣、下は半袴(はんばかま)をつけ、長裃(ながかみしも)よりは略装となる。
かたぎ‐もの【質物】
浮世草子の一様式。身分・職業・年齢・性別などに特徴的な性癖を類型的に誇張して描いたもの。江島其磧(えじまきせき)の『世間子息(むすこ)気質』など。
かたき‐やく【敵役】
①芝居で、悪人の役。あくがた。villain's part
②憎まれ役。ungracious role
かたぎり‐かつもと【片桐且元】
(1556-1615)安土(あづち)桃山時代の武将。近江(おうみ)の人。豊臣秀吉(とよとみひでよし)に仕え、賤ケ岳(しずがたけ)七本槍(やり)の一人。秀吉没後、徳川家康(とくがわいえやす)に服属。
かたぎり‐せきしゅう【片桐石州】
(1605-73)茶人。摂津国(せっつのくに)茨木の人。名は貞昌。茶道石州流の祖。古田織部(ふるたおりべ)の茶から独自の境地を開拓。徳川4代将軍家綱(いえつな)の茶道師範となった。
か‐たく【火宅】
《仏教語》法華七喩(しちゆ)の一つ。煩悩と苦しみに満ちた状態。またその状態にあるこの世のことを、燃えさかる家にたとえていう。〈用例〉三界(さんがい)は〜。
か‐たく【仮託】(名・サ変自)
ほんとうの原因や理由でないものにかこつけること。pretense
か‐たく【花托】
→かしょう(花床)
か‐たく【家宅】
家屋。住居。すまい。house; residence〈用例〉〜侵入罪。
かた‐くずれ【型崩れ・形崩れ】(名・サ変自)
型が崩れること。とくに着古して、洋服のもともとの形が崩れること。lose shape
かたく‐そうさく【家宅捜索】
裁判所の令状に基づき、被疑者・被告人その他の家に入って行われる捜索。住居主などの立ち会いが必要。domiciliary search
かた‐くち【片口】
①調理用の鉢(はち)。一方だけに注ぎ口がついていて、酒・しょうゆなどを移しかえるときに用いる。また長柄(ながえ)の銚子(ちょうし)のこともいう。
②一方だけの言い分。onesided argument
かた‐ぐち【肩口】
肩の先のほう。shoulder
かたくち‐いわし【片口鰯】
沿岸に多いカタクチイワシ科の回遊魚。全長約13cm。体の背側部は暗青色、腹側は白い。食用・釣りえさ用。日本・朝鮮半島・中国に分布。ヒシコ。シコ。セグロイワシ。
かたくな【頑な】(形動)
へんくつなさま。いこじなさま。強情。stubborn〈用例〉〜な態度。〈派生〉かたくなさ(名)
かたく‐ない【難くない】(連語)
たやすい。むずかしくない。easy
かたくら‐かねたろう【片倉兼太郎】
(1849-1917)実業家。信濃(しなの)の人。座繰り製糸を始め、明治28年(1895)一族で片倉組を組織、のちの片倉工業の基礎を築く。
かたくらこうぎょう【片倉工業(株)】
繊維業。製糸・衣料品会社。ほかに自動車部品など。大正9年(1920)設立。本社は東京都中央区京橋。
かた‐くり【片栗】
ユリ科の多年草。山野にはえる。葉は下部に1対、楕円(だえん)形で紫斑(しはん)がある。春に、淡紫色の花を1個下向きにつける。鱗茎(りんけい)から片栗粉をとる。カタカゴ。
かたくり‐こ【片栗粉】
カタクリの地下茎からとった白い良質のでんぷん。料理に使ったり、湯でといて飲む。現在は、ほとんどがジャガイモから作られる。
かた‐くるし・い【堅苦しい】(形)
厳格すぎてゆとりがない。しかつめらしい。strict〈用例〉〜あいさつはぬきにする。〜雰囲気。〈比較〉重苦しい。〈派生〉かたくるしが・る(五自)かたくるしげ(形動)かたくるしさ(名)
かた‐ぐるま【肩車】
①両肩に子どもなどをまたがらせ、かつぎ上げること。かたくび。かたうま。riding piggyback
②柔道で投げ技の一つ。相手を肩にかついで投げ落とす技。