き‐きょく【危局】
さしせまった危険な場面。
き‐きょく【棋局】
①碁盤または将棋盤。
②碁・将棋の局面。
ぎ‐きょく【戯曲】
上演を目的とし文学的内容をもつ演劇の脚本。劇に演じられる劇的内容を、対話を主体とし、演技・場面・演出を指示するト書きを加えて文章に表現したもの。ドラマ。drama; play
ききょちゅう【起居注】
中国の日記体の官撰(かんせん)記録。皇帝の日々の言行(起居)を記録したもの。明(みん)末3代と清朝(しんちょう)歴代の皇帝のものが現存。
ききょらいのじ【帰去来の辞】
中国、東晋(とうしん)の詩人陶淵明(とうえんめい)の有韻の文。405年官職をすてて郷里に帰ったときの作。田園の中で人間性をとり戻す喜びをのべた隠者文学の傑作。
き‐ぎれ【木切れ】
材木を必要に応じて切ったあとの切れはし。こっぱ。chip of wood
きき‐わ・く【聞き分く】
〈古語〉
[一](四他)聞いて分別する。〈用例〉つねに聞かぬ人はさらにえ〜・かず(枕・成信の中将こそ)。
[二](下二他)→ききわける(聞き分ける)
きき‐わけ【聞(き)分け】
聞いて道理がわかること。分別。discretion〈用例〉〜のない子。
きき‐わ・ける【聞(き)分ける】(下一他)
①聞いて音や内容を区別する。recognize〈用例〉鳥の声を〜。
②聞いて納得する。understand〈用例〉子どもながら、よく〜。
きき‐わす・れる【聞(き)忘れる】(下一他)
①聞くことを忘れる。forget to ask
②聞いたことを忘れる。forget what was heard
き‐きん【飢饉・饉】
①不作で食物が不足し、人々が飢えに苦しむこと。凶作。famine〈比較〉飢餓。
②物の不足。欠乏。shortage〈用例〉水〜。
き‐きん【基金】
①経済活動の財産上の基礎となる資金。fund
②法律上、特定目的にあてる基本財産や会計をもつ特殊法人。または、その資金。農業共済基金・経済協力基金など。fund
き‐きん【寄金】
金銭を寄付すること。また、その金。寄付金。contribution
きぎん【季吟】
→きたむらきぎん(北村季吟)
ぎ‐きん【義金】
→義捐(ぎえん)。contribution〈比較〉醵金。
きぎん‐こう【輝銀鉱】
硫化鉱物の一つ。銀の主要な鉱石鉱物。等軸晶系。暗灰色の金属光沢をもつ。低温の熱水鉱床から産出する。argentite
き‐きんぞく【希金属・稀金属】
天然の存在量が少なかったり、鉱石から分離しにくいなどの理由で生産量が少ない金属。ウラン・ガリウム・トリウムなど。希少金属。レアメタル。rare metal
き‐きんぞく【貴金属】
産出量が少なく、酸化その他の化学変化を受けにくくて、美しい金属光沢を保っている金属。白金(はっきん)・金・銀など。とくに白金と金は、王水以外の酸あるいはアルカリにも侵されない。precious metals〈対義〉卑金属。
キク【垢】9画
部首 土つちへん
区点 2504・JIS 3924・シフト 8D43
[音] コウ・ク・キク

①くらい。
②けがれ。よごれ。
→コウ[垢]
キク【畜】10画
部首 田 常用
区点 3560・JIS 435C・シフト 927B
[音] チク・キク・キュウ
→ 字形参照

①やしなう。愛しやしなう。
②つくす。
③したがう。
④起こす。
⑤容(い)れる。かばう。
⑥かう。動物をかう。→チクキュウ[畜]
キク【菊】11画
部首 ⻌くさかんむり 常用
区点 2138・JIS 3546・シフト 8B65
[音] キク
→ 字形参照

①中国から8世紀に伝わった栽培植物。キク科の多年草。葉は単葉できれこみがある。頭花の大きさや形、また舌状花の形や色は多種多様。短日植物で、普通、秋に花が咲く。食用種もある。千代見草(ちよみぐさ)。秋草の花。花の弟(おとと)。「寒菊・春菊」「菊水・菊見(きくみ)」〈用例〉(名)〜の季節。
②模様、または、紋所の一つ。キクの花、または、それに葉をとりあわせて描いたもの。16弁の八重表菊は皇室、14弁の裏菊は皇族の紋章。
③本の形の名。「菊判」
④菊の宴のこと。〈用例〉(名)〜を祝う。
⑤菊襲(きくがさね)のこと。襲の色目の名。表は白、裏は蘇芳(すおう)または青、または紫。
菊の宴(きくのえん)
陰暦9月9日の菊見の酒宴。菊の節会(せちえ)。菊見の宴。重陽(ちょうよう)の宴。
キク【掬】11画
部首 氵てへん
区点 2137・JIS 3545・シフト 8B64
[音] キク

すくう。くみとる。水などをすくいあげる。
キク【椈】12画
部首 木きへん
区点 5988・JIS 5B78・シフト 9E98
[音] キク

ヒノキ。ヒノキ科の常緑針葉高木。
キク【鞠】17画
部首 革つくりがわ 人名用
区点 2139・JIS 3547・シフト 8B66
[音] キク
→ 字形参照

①まり。けまり。「蹴鞠(しゅうきく・けまり)
②かがむ。かがめる。からだをおりまげる。つつしむ。「鞠躬如(きっきゅうじょ)
キク【鞫】18画
部首 革つくりがわ
区点 7581・JIS 6B71・シフト E691
[音] キク

きわめる。ただす。といつめる。とりしらべる。
キク【麹】19画
部首 麥むぎ
[音] キク
 ※旧字・異体字あり

①こうじ。かむだち。穀類・ぬかなどをむして、こうじ菌を繁殖させたもの。
②さけ。酒。
キク【麹】15画の異体字
むぎ
区点 2577・JIS 396D・シフト 8D8D
き‐く【起句】
①書き出しに使う文句。
②漢詩で、絶句の第1句。律詩の第1・2句。〈対義〉承句。
き‐く【規矩】
《「規」はコンパス、「矩」はさしがね》手本。規則。
き‐く【嶇】(名・形動トタル)
山路がけわしく急であること・さま。転じて、物事の困難なこと・さま。
き・く【利く】(五自)
①ある部分の機能がよくはたらく。能力が十分に発揮される。work〈用例〉指先が〜。機転が〜。
②できる。可能である。can; be able to〈用例〉無理が〜。やり直しが〜。
③効果がよく出る。〈用例〉わさびが〜。
口を利く(くちをきく)
①話す。しゃべる。say
②物事がまとまるように、紹介・あっせんなどをする。
き・く【効く】(五自)
効き目がある。be effective〈用例〉薬が〜。宣伝が〜。
*き・く【聞く】(五他)
①音やことばを耳でとらえる。hear〈対義〉見る。〈用例〉話を〜。うわさを〜。
②人の言うこと、要求を承知する。聞きいれる。listen to; take〈用例〉親の言うことを〜。たのみごとを〜。
③《「訊く」とも》たずねる。ask〈用例〉住所を〜。〜は一時(いっとき)の恥。
④《「訊く」とも》反省する。
⑤においをかいで味わいわける。taste; smell〈用例〉香を〜。
⑥《「利く」とも》酒などの味をみる。
聞いて呆れる(きいてあきれる)
《意外、また、軽蔑(けいべつ)の気持ちをこめて言う》言っていることを聞いただけで、あっけにとられてしまう。be astonished
聞いて極楽、見て地獄(きいてごくらく、みてじごく)
うわさではたいへんよいが、実際は悪い。聞いて千金、見て一文(いちもん)。A paradise on hearsay, a hell at sight.〈類似〉聞くと見るとは大違い。
聞いて千金、見て一文(きいてせんきん、みていちもん)
→聞いて極楽、見て地獄」と同意。
聞いては居られない(きいてはいられない)
おかしくて、相手の言うことを聞いていることができない。または、ばかばかしくて、終わりまで聞く気にならない。not worth listening to
聞きしに勝る(ききしにまさる)
かねて聞いていた以上である。exceed one's expectations
聞くとは無しに(きくとはなしに)
→聞くとも無く」と同意。
聞くと見るとは大違い(きくとみるとはおおちがい)
話に聞いていたのと実際に自分の目で見るのとでは、非常に違っている。A big difference between what one hears and what one sees.
聞くとも無く(きくともなく)
しぜんに耳に入る。ふと、耳にする。聞くとは無しに。get wind of
聞くにも増して(きくにもまして)
うわさ以上に。聞きしに勝る。exceeding one's expectation
聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥(きくはいっときのはじ、きかぬはまつだいのはじ)
知らないことを尋ねるのは、その場かぎりの恥にすぎないが、尋ねないままで過ごすと、後世まで語り伝えられるような大きな恥をかく。Better ask than go astray.
聞く耳持たぬ(きくみみもたぬ)
まったく聞こうとしない。turn a deaf ear
聞けば聞き腹(きけばききばら)
聞かなければそれですんだことが、聞いたために腹立たしくなること。
聞けば気の毒、見れば目の毒(きけばきのどく、みればめのどく)
聞いたり見たりすることすべてが心を悩ませ、心身の害になるということ。聞くは気の毒、見るは目の毒。
*き・く【聴く】(五他)
耳を傾けて聞く。listen〈用例〉音楽を〜。市民の声を〜。
き‐ぐ【危惧】(名・サ変他)
《「きく」とも》心配しおそれること。危懼(きく)。fear〈用例〉〜の念を抱く。
き‐ぐ【器具】
簡単な構造の器械・道具。apparatus〈用例〉電気〜。
き‐ぐ【機具】
機械や器具類。equipment
ぎ‐く【疑懼】(名・サ変他)
うたがいおそれること。
きく‐いし【菊石】
→アンモナイトの和名。
きく‐いただき【菊戴】
ヒタキ科の小鳥。全長約10cmで、日本産として最小。頭上に橙色斑(とうしょくはん)。夏季は亜高山帯の針葉樹林で繁殖、冬季は暖地へ移る。
きく‐いちもんじ【菊一文字】
中子(なかご)に菊の紋を刻し、後鳥羽(ごとば)院自らも焼き入れをしたと伝えられる刀剣。作風が一文字系の作に似たものがあったための呼称。菊の御作(ごさく)。御所(ごしょ)焼。
きくい‐むし【木食虫】
①海水中の木材を食害する甲殻類。体長約3mm。黄白色、半円柱形で強力なあごをもつ。世界各地の沿岸に分布。gribble
②幼虫・成虫とも樹木を食害する小形コウチュウの総称。森林の大害虫。半円筒形で体長1〜9mm。マツノキクイムシなど。世界に約7000種、日本に約280種が分布。wood borer
きく‐いも【菊芋】
キク科の多年草。高さ1.8〜2.4m。秋に、キクに似た黄花を咲かせる。地下茎の先端に塊茎をつける。塊茎は飼料・食用。北アメリカ原産。カライモ。ハッショウイモ。
き‐ぐう【奇遇】
思いがけなく巡り会うこと。meet by chance
き‐ぐう【寄寓】(名・サ変自)
①一時的に人の家に住むこと。stay with
→仮住まい。temporary residence
きく‐か【菊花】
→きっか(菊花)
きくか【菊鹿】
〈町〉熊本県北部、内田川に沿う町。肥後(ひご)米・タバコ・メロン・スイカ・クリなどの産地。人口8133(1994)。
きくがしら‐こうもり【菊頭蝠】
顔に菊の花に似た複雑な葉状物(鼻葉)のあるコウモリ。体長7cm内外。灰赤褐色。虫を捕食。日本全土・ユーラシア大陸に分布。horseshoe bat
きく‐がらくさ【菊唐草】
ゴマノハグサ科の多年草。山地の湿ったところにはえる。茎は細長く地面をはう。葉は羽状に深く裂け、長い葉柄を持ち、直立して高さ6〜9cmになる。夏、葉の脇(わき)に花柄をのばし先に白い花を1個つける。ホロギク。
きくがわ【菊川】
〈町〉静岡県、掛川(かけがわ)市東隣の町。牧ノ原(まきのはら)の茶産地があり、製茶関係の工場が多い。人口3万0193(1994)。
きくがわ【菊川】
〈町〉山口県西部、下関市北東隣の町。園芸農業がさかん。田部(たべ)盆地の中心に位置する。人口7947(1994)。
き‐くぎ【木釘】
細工物などに使う、木製のくぎ。
ぎく‐ぎく(副)
動きになめらかさがなく、ぎごちないさま。また、そのような状態のときに出る音。ぎくしゃく。jerkily
きくきゅう‐じょ【躬如】(形動トタル)
→きっきゅうじょ(鞠躬如)
きく‐ごぼう【菊蒡】
キク科の多年草。ヨーロッパ原産で明治中期に渡来。高さ60〜90cm。夏に黄色花を開く。根と葉を食用。キバナバラモンジン。
きくざき‐いちりんそう【菊咲一輪草】
キンポウゲ科の多年草。中部地方以北の山地にはえる。高さ10〜20cm。葉は3枚輪生。早春に、淡紫色の花をつける。キクザキイチゲ。イチゲソウ。
きく‐ざけ【菊酒】
《長寿に効き目があると信じられた》
①重陽(ちょうよう)の節句に飲む酒。
②菊の花を浸して飲む酒。
ぎく‐しゃく(副・サ変自)
言動がぎごちなく、滑らかでないさま。awkward〈用例〉〜とした歩きぶり。お互いの仲が〜する。
きく‐じゅつ【規矩術】
《「規」は円を描くコンパス、「矩」は直角をつくる曲尺(かねじゃく)》日本古来の建築技術。部材の加工処理のさい、立体幾何学の図式解法を曲尺でする。墨金。stereotomy
きく‐じゅんじょう【規矩準縄】
人の行いの手本。物事の基準となるべき法則。
きくじん‐の‐ほう【塵の袍】
《「麹塵」は、色の名》天皇が略儀に着用する袍。古くは灰色に近い黄緑色、近世は黄と青の糸の織り色で、桐(きり)・竹・鳳凰(ほうおう)・麒麟(きりん)を組み合わせた文様を黄で織り出す。青色の袍。
き‐くず【木屑】
木材を切ったくず。wood chip
きく‐すい【菊水】
紋所の名。菊花の上半分を水流に浮かせた形。紋形にも数種類ある。中世に後醍醐(ごだいご)天皇から楠木(くすのき)氏が功によって下賜されたといわれる。
きくすい【菊水】
〈町〉熊本県北部、菊池(きくち)川中流の町。稲作・養蚕が主体で、工業化も進む。船山(ふなやま)古墳がある。人口7410(1994)。
きくすい‐かみきり【菊吸牛】
キクの新芽を枯らす体長9mm内外の黒色のカミキリムシ。胸背部に赤い円斑(えんはん)があり、触角が長い。本州以南に分布。
きく‐ずみ【菊炭】
《切り口が菊花状であることから》茶道に用いる炭の一種。櫟(くぬぎ)を焼いて作る。
き‐ぐすり【生薬】
→しょうやく(生薬)
きく・する【掬する】(サ変他)
〈文語的〉
①水を両手ですくう。scoop up
②気持ちを推し量る。take into consideration〈用例〉真情を〜。
き‐くずれ【気崩れ】(名・サ変自)
①意気が崩れて弱ること。
②特別の原因もないのに、株式などの相場が下がること。
き‐くずれ【着崩れ】(名・サ変自)
着ているうちに衣服の着つけが乱れること。be worn out of shape
きくた‐かずお【菊田夫】
(1908-73)劇作家。神奈川県生まれ。東宝現代劇を創設、商業演劇の興隆につとめる。放送劇『鐘の鳴る丘』『君の名は』、戯曲『がめつい奴(やつ)』など。
きくたけ‐すなお【菊竹淳】
(1880-1937)ジャーナリスト。号は六鼓(ろっこ)。福岡県生まれ。昭和7年(1932)五・一五事件にさいし、『福岡日日新聞』の社説で軍部のファシズムを批判。
きくち【菊池】
〈市〉熊本県北部の市。旧城下町の隈府(わいふ)が中心。稲作・製糸・木工・醸造などがさかん。特産はカスミソウ。人口2万8196(1994)。
き‐ぐち【木口】
①材木の品質・種類・等級。
②木材の横の切断面。こぐち。cut end
③手さげバッグなどで、木製の手でさげる部分。
きくち‐かずお【菊池一雄】
(1908-85)彫刻家。京都生まれ。東大卒。父は菊池契月。東京芸大教授。作品『原爆の子の像』など。
きくち‐がわ【菊池川】
熊本県北部を西流する川。長さ71km。大分県との境に発し、玉名(たまな)平野を経て有明(ありあけ)海に注ぐ。
きくち‐かん【菊池寛】
(1888-1948)小説家・劇作家。本名は寛(ひろし)。高松市生まれ。京大卒。芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)らと『新思潮』に参加。のち『文芸春秋』創刊。新聞小説に新生面を開く。戯曲『父帰る』、小説『恩讐(おんしゅう)の彼方(かなた)に』『真珠夫人』など。
きくちかん‐しょう【菊池寛賞】
菊池寛の提唱で、文化一般に関する創造的な業績をあげた個人・団体に年1回授賞する賞。昭和13年(1938)創設、中断ののち同28年(1953)に復活。
きくち‐けいげつ【菊池契月】
(1879-1955)日本画家。本名完爾(かんじ)。長野県生まれ。菊池芳文(ほうぶん)に学び養子となる。京都画壇で活動。作品『立女』など。
きく‐ぢしゃ【菊苣】
→エンダイブの別名。
きくち‐せいし【菊池正士】
(1902-74)実験物理学者。東京生まれ。東大卒。阪大名誉教授。理化学研究所で電子回折現象を研究。日本原子力研究所理事長。昭和26年(1951)文化勲章受章。
きくち‐だいろく【菊池大麓】
(1855-1917)数学者・教育者。東京生まれ。ケンブリッジ大卒。日本の近代数学の開拓者。東大総長・文相・京大総長・学士院長・理化学研究所長などを歴任。
きくち‐たけとき【菊池武時】
(?-1333)鎌倉(かまくら)末期の武将。武光(たけみつ)の父。後醍醐(ごだいご)天皇から錦旗(きんき)を賜わり、元弘(げんこう)3年(1333)3月鎮西探題北条英時(ほうじょうひでとき)を博多(はかた)に攻めたが、敗死。
きくち‐たけみつ【菊池光】
(?-1373)南北朝時代の武将。武時(たけとき)の子。懐良(かねよし)親王を奉じ、九州の南朝軍の主将として活躍。
きくち‐へいや【菊池平野】
熊本県北西部、菊池川流域の平野。干拓地も広い。良質米を産する。玉名(たまな)平野。
きくち‐ゆうほう【菊池幽芳】
(1870-1947)小説家。本名、清。水戸(みと)市生まれ。家庭小説の代表的作家。作品『己(おの)が罪』『乳姉妹(ちきょうだい)』など。
きくち‐ようさい【菊池容斎】
(1788-1878)幕末〜明治初期の日本画家。江戸の人。歴史画に新風をみせた。作品『堀河夜討図』など。
き‐ぐつ【木沓・木履】
木製の靴の総称。wooden shoes
①束帯を着るさいに履く浅沓(あさぐつ)
②フランス・ベルギーなどのサボ、オランダのクロンプ、イギリスのクロッグ。
③中国・朝鮮半島に伝わる、2枚の厚歯のある靴。
きく‐づき【菊月】
→陰暦9月の異称。
ぎくっ‐と(副)
→ぎくりと
きくとかたな【菊と刀】
《原題The Chrysanthemum and the Sword》アメリカの文化人類学者ルース=ベネディクトの日本文化研究の著書。1946年刊。西欧の「罪の文化」に日本の「恥の文化」を対置させた。
きく‐とじ【菊綴じ】
直垂(ひたたれ)・水干(すいかん)・長絹(ちょうけん)・素襖(すおう)などの縫い合わせ目にとじつけた飾りの組み紐(ひも)。菊花の形に似ており、もとはほころびを防ぐのに縫いつけた。
きく‐な【菊菜】
→シュンギクの別名。
きく‐なます【菊膾】
キクの花びらをゆでて甘酢に漬けた料理。菊花膾(きっかなます)
きく‐ならく【聞くならく・聞説・聞道】(連語)
〈文語的〉
《「ならく」は伝聞・推定の助動詞「なり」に接尾語「く」が付いたもの》聞くところによれば。
きく‐にんぎょう【菊人形】
菊の花や葉でこしらえた人形。また、それを用いた見世物(みせもの)。芝居や物語などの一場面をつくって見せるものが多い。江戸中期、江戸の植木屋が製作した富士山や帆掛け船などの菊細工に始まる。
きく‐の‐きせわた【菊の被綿】
長命を願うために行う習俗。陰暦9月8日に菊の花に綿をかぶせ、それに露と香を移しとり、9日の重陽(ちょうよう)の節句にその綿で体をなでて長命を祈った。きせわた。菊の綿。
きく‐の‐さかずき【菊の杯】
観菊の宴で、長寿を祝って酒杯に菊花を浮かべること。また、その杯。
きく‐の‐せっく【菊の節句・菊の節供】
五節句の一つ。陰暦9月9日。この日に、菊花を浮かべた酒を飲むと長生きするといった伝承がある。重陽(ちょうよう)。重陽の節句。九月節句。
きく‐のり【菊苔】
→オキツノリの別名。
き‐くばり【気配り】(名・サ変自)
細かに気を使うこと。心づかい。care; attentiveness〈用例〉お客様への〜。
きく‐ばん【菊判】
用紙規格基準制定前から用いられている洋紙の寸法。636×939mm。また、この紙を16折りにした書籍の大きさ。A5判より少し大きく仕上がり、218×152mm。medium octavo; small octavo
きく‐はんさい【菊半截】
書籍の判型の一つ。菊判の半分の大きさ。菊半。菊半切。demi-octavo
きく‐はんせつ【菊半切】
→きくはんさい(菊半截)
きく‐はんとう【企救半島】
九州北東端にある半島。北九州市に属し西側の関門海峡をはさみ、本州西端に対する。壇ノ浦(だんのうら)も近く、源平合戦ゆかりの景勝地。
きく‐びな【菊雛】
菊の節句とよばれる、陰暦9月9日に飾る雛人形のこと。
きく‐びより【菊日和】
菊が咲くころの、秋のよい天気。
きくま【菊間】
〈町〉愛媛県北条(ほうじょう)市東隣の町。約700年前に始まる菊間瓦(がわら)は有名。人口8587(1994)。
きく‐まくら【菊枕】
干したキクの花びらを入れて作った枕。頭痛や眼病に効能があるとされる。
きく‐み【菊見】
菊の花を見て楽しむこと。
き‐ぐみ【木組(み)】
建築などで、材木に穴やほぞをつくり、組み合わせること。wooden framework
き‐ぐみ【気組(み)】
意気ごみ。心がまえ。
きくむら‐いたる【菊村到】
(1925-99)小説家。本名は戸川雄次郎。神奈川県生まれ。早大卒。元新聞記者の経験を生かし社会派作家といわれる。昭和32年(1957)『硫黄(いおう)島』で第37回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『受胎告知』『不法所持』など。
きくめ‐いし【菊目石】
表面に菊の花状の模様がある、塊状または球状のサンゴ。造礁サンゴの仲間で、径2〜3m。模様は、サンゴをつくる個虫が入っていたあと。相模(さがみ)湾以南、太平洋・インド洋の暖海に分布。
キクユ‐ぞく【キクユ族】
アフリカ、ケニアに住む最大の部族。言語はバンツー語族に属する。1952年マウマウ団を組織、イギリスからケニア独立の先駆的役割を果たす。主として農耕・家畜飼育に従事。Kikuyu