きり‐ぼし【切(り)干し・切(り)乾し】
ダイコン・サツマイモを切り、天日にあてて乾燥したもの。せん切り・たんざく切り・輪切りなどに切る。
きりぼし‐だいこん【切(り)干し大根】
ダイコンを細く切り、日に干した食品。水にもどして、はりはり漬けや油揚げなどとの煮物に用いる。
きり‐まい【切(り)米】
江戸時代、知行地を与えられない下級家臣に支給された禄米(ろくまい)。春・夏・冬の3回支給。蔵米(くらまい)
きり‐まく・る【切(り)捲る・斬(り)捲る】(五他)
①相手の手が出ないほど、はげしくどんどん切る。attack and scatter
②はげしく論じ立てる。argue vehemently
きり‐まど【切(り)窓】
外壁を切り抜いた、明かりをとるための簡単な窓。
きり‐まわ・す【切(り)回す】(五他)
①やたらに切る。slash about
②うまくさばく。deal with skilfully〈用例〉大会社を〜。
③家計をやりくりする。manage
キリマンジャロ【Kilimanjaro】
アフリカ東部、タンザニア北東、ケニアとの国境に接する火山。アフリカの最高峰。標高5895m。南斜面の標高1000〜1900m地帯で、コーヒーを栽培。
きり‐み【切(り)身】
調理しやすいように、適当な大きさに切った魚の身。slice〈用例〉〜で買う。〈数え方〉1枚・1切れ。
きり‐みず【切(り)水】
花を切り取って、切り口をすぐ水に入れること。
きり‐むす・ぶ【切(り)結ぶ・斬(り)結ぶ】(五自)
刀で切り合う。cross swords
きり‐め【切り目】
①切ったあと。cut
②区切り。段落。切れ目。end
きりめ‐えん【切(り)目縁】
縁板を、敷居に対して直角に並べて張った縁側。〈比較〉榑縁(くれえん)
きり‐もち【切(り)餠】
①四角に切った餠。
②《形が似ていることから》江戸時代、一分銀100個を四角に包んだもの。25両。
きり‐もの【切り者】
切れ者。
きり‐もみ【揉み】
[一](名・サ変自)
①きりを両手で揉み、穴をあけること。drilling
②飛行機が失速して、機首を下にして回転しながら落下すること。spinning
[二](名)《「錐揉み降下」の略》飛行機を回転させつつ垂直降下し、そこから安定状態にもどす高等飛行術の一つ。aerobatics
きり‐もり【切(り)盛り】(名・サ変他)
①食べ物を適当に切ったり盛ったりすること。serving
②物事をうまく処理すること。処置。management〈用例〉人事の〜。家計の〜。
ギリヤーク‐ご【ギリヤーク語】
極北諸語の一つ。シベリアのアムール川流域、サハリン(樺太(からふと))北部に分布するギリヤーク族の言語。Gilyak
き‐りゃく【機略】
時と場合に応じてすぐ働く知恵・計略。resource〈用例〉〜に富む。
きりゃく‐じゅうおう【機略縦横】(名・形動)
機略に富み、どしどしさばいていくこと・さま。resourceful
き‐りゅう【気流】
大気の流れ。地形や温度差などによって生じる。air current〈用例〉上昇〜。山越え〜。
き‐りゅう【寄留】(名・サ変自)
①一時的に他人の家に住むこと。live temporarily
②もと、90日以上本籍以外の場所に住むこと。〈比較〉居留。〈対義〉本籍。〈用例〉〜届。〜地。
き‐りゅう【鰭竜】
三畳紀から白亜紀に生息した海生の爬虫(はちゅう)類。クビナガリュウに代表され、強大な鰭(ひれ)足で水中を泳いだ。
きりゅう【生】
〈市〉群馬県東部、足尾山地の西麓(せいろく)にある市。「桐生御召(おめし)」で知られる絹織物の産地。機械・金属工業の進出が著しい。人口12万3081(1994)。
ぎ‐りゅう【偽竜】
三畳紀の中期・後期の海に栄えた爬虫(はちゅう)類。頸(くび)が長く、四肢(しし)の先は鰭(ひれ)足に変形し、水中を泳ぎ、魚類を捕食し、また四肢などの構造から上陸して動き回れたという。日本で化石が出た稲井竜(いないりゅう)もこの仲間。
き‐りゅうさん【希硫酸・稀硫酸】
濃度95%以上の濃硫酸を、水で希釈したもの。dilute sulfuric acid
きりゅう‐しんごう【旗旒信号】
船舶が一定の方式にもとづいて、旗を掲げて他の船舶や陸上に知らせる信号。
きりゅう‐ゆうゆう【生悠々】
(1873-1941)新聞記者・文明批評家。本名は政次。石川県生まれ。東大卒。信濃(しなの)毎日新聞主筆。自由主義者として軍閥ファッショに抵抗。個人雑誌『他山の石』で知られる。
き‐りょ【羇旅・羈旅】
①旅人。他郷・他国に身を寄せている人。
②旅行。
③和歌・俳諧(はいかい)の部立(ぶだて)の一つ。〈用例〉〜歌。
き‐りょう【器量】
①顔だち。looks〈用例〉〜ごのみ。
②力量。才能。ability
③面目。face〈用例〉〜を上げる。
器量が好い(きりょうがいい)
顔だちがよい。容貌(ようぼう)が美しい。good-looking
ぎ‐りょう【技量・倆】
腕まえ。手腕。手なみ。ability
ぎ‐りょう【議了】(名・サ変他)
審議し終わること。〈用例〉予定どおり〜した。
きりょう‐じん【器量人】
知恵と人徳の高い人。man of virtue and ability
きりょう‐まけ【器量負け】(名・サ変自)
①才能がありすぎて、かえって物事に失敗すること。
②顔が美しすぎて、かえって縁遠いこと。
きりょう‐よし【器量好し】
女性の、顔立ちがよいこと・人。美人。good looking
き‐りょく【気力】
強い精神力。元気。気迫。will power〈用例〉〜みなぎる。
きりょく‐がん【輝緑岩】
輝石や斜長石よりなる火成岩。粒状または粗粒状で、斑状(はんじょう)組織をもつ。玄武岩と同じ鉱物組成で、半深成岩として、岩床や岩脈を形成する。粗粒玄武岩。diabase
きりょく‐ぎょうかいがん【輝緑凝灰岩】
多少変質した塩基性火山噴出物の火砕岩や溶岩の総称。暗緑色の緻密(ちみつ)な岩石。schalstein
きりり‐しゃん(副)
かいがいしいさま。きりきりしゃん。〈用例〉〜としたいでたち。
きりり‐と(副)
=きりっと。
①物を強く引き締めたり、回したりするさま。tightly〈用例〉帯を〜締める。
②しっかりと引き締まっているさま。tightly-pressed〈用例〉〜した口もと。
ぎりり‐と(副)
①物を締めつけてきしむときの音。creakily〈用例〉歯を〜くいしばる。
②縄などを強くしばったり、弓などを引きしぼったりしたときの音・さま。creakily〈用例〉弓を〜ひきしぼる。
キリル‐もじ【キリル文字】
ロシア文字の原形。9世紀ブルガリアでギリシア正教の伝道僧キュリロスが、布教のため聖書を古代教会スラブ語に翻訳するさいに考案し、表記に用いたとされる。Cyrillic
きり‐わり【切(り)割り】
①物を切って2つ以上にすること。cutting into portions
②道をつくるために山や丘の一部を切り崩すこと。また、その道路。
き‐りん【騏りん】
①1日に1000里を走るという馬。
②すぐれた人物をさすことば。
騏りんも老ゆれば駑馬に劣る(きりんもおゆればどばにおとる)
《『戦国策』「斉(せい)策」のことばから》すぐれた人物も老年になると、心身がおとろえて凡人にも劣るたとえ。騏りんも老いぬれば駑馬に劣る。
き‐りん【麟】
①キリン科の哺乳(ほにゅう)類。体高約3m、頭頂までの高さは6m近くあり、動物中もっとも背が高い。偶蹄(ぐうてい)類の一種。雌雄とも短い角がある。臆病(おくびょう)で足が速い。植物食性。アフリカのサハラ以南に分布。ジラフ。giraffe
②中国の伝説上の動物。瑞獣(ずいじゅう)といい、聖人の現れる前に出るという。雄を「麒」、雌を「麟」とよぶ。体はシカ、尾はウシ、ひづめはウマとされる。
きりん‐ぎく【麟菊】
→リアトリスの別名。
きりん‐ざ【麟座】
北天の星座。日本などではほとんど地平線下に沈まない周極星。2月10日ごろの午後8時ごろに南中。面積756平方度。Cameleopardalis
きりん‐さい【麟菜】
紅藻類ミリン科の海藻。暖海の干満線下の岩上にはえる。体は円柱状で約20cm、径約3mm。不規則に分岐し、表面には円錐(えんすい)形の小突起が密につく。食用。リュウキュウツノマタ。
きりん‐じ【麟児】
技芸・才能の非凡な少年。prodigy
きりん‐そう【麟草】
ベンケイソウ科の多年草。葉は多肉で広皮針形。高さ7〜30cm。夏に黄色の小花を密につける。山や海岸などの岩上にはえる。orange stonecrop
きりんビール【酒(株)】
食料品。酒造会社。明治40年(1907)設立。明治初期、アメリカ人が横浜に設立した日本初のビール製造所を前身とする。本社は東京都渋谷(しぶや)区神宮前。キリンビール。
キル【kill】
①テニス・バレーボールなどで、相手が返せないようなボールを打つこと。また、そうした難球。
②サッカーで、ボールをぴたりと止めること。
*き・る【切る】(五他)
《もと、刀剣によるのは「斬る」、木材などには「伐る」、布・紙などには「截る」、かたい物をこすって火を出すのには「鑽る」と使い分け、「切る」は一般的に用いた》
①刃物などで物を分けはなす。cut〈用例〉ダイコンを〜。
②人とのつながりをたつ。cut; break〈用例〉手を〜。縁を〜。
③刃物で傷つける。cut down〈用例〉罪人を〜。通行人を〜。
④横切る。cut across〈用例〉行列の前を〜。
⑤水気を取り去る。drain〈用例〉野菜の水を〜。
⑥トランプなどの順序をくずして、まぜ合わせる。また、切り札を出す。shuffle〈用例〉カルタを〜。
⑦日時・数量などをそこまでと限る。fix〈用例〉期限を〜。
⑧きわだったことをする。きっぱりと思いきった行動をする。〈用例〉みえを〜。
⑨連続していた行為・事柄に区切りをつける。やめる。pause; stop〈用例〉ことばを〜。電話を〜。
⑩かたい物をこすりつけて火を出す。strike〈用例〉清めの火を〜。
⑪数値がある基準に到達しない。下まわる。below; under〈用例〉原価を〜。
⑫中を分けるようにして勢いよく進む。〈用例〉先頭を〜。風を〜・って飛ぶ。
⑬進む向きを変える。〈用例〉ハンドルを右に〜。
⑭テニスや卓球で球に逆回転を与えるように打つ。カットする。cut〈用例〉球を〜。
⑮発行する。〈用例〉伝票を〜。
⑯はさみを入れる。punch〈用例〉切符を〜。
⑰ある行動を最初に始める。起こす。start〈用例〉スタートを〜・って飛び出す。
⑱ある事柄を強く非難する。欠点を明らかにして糾弾する。〈用例〉政界の腐敗を〜。
⑲基準に合わないものを捨てる。はずす。除く。remove〈用例〉ついてこられない者は〜。
⑳《動詞の連用形に付いて》
(ア)…し終える。完了する。〈用例〉読み〜。
(イ)…するのをやめる。〈用例〉思い〜。
(ウ)非常に…する。十分に…する。〈用例〉つかれ〜。
斬った張った(きったはった)
斬ったり殴ったり。乱暴すること、また、そのような場・世界をいう。
斬って捨てる(きってすてる)
①斬って、そのまま捨てておく。斬り捨てる。斬り殺す。cut down
②物事を思いきりよく見限る。omit
斬って取る(きってとる)
相手をみごとに討ち取る。
切っても切れない(きってもきれない)
切ろうとしても、切ることができない。関係が深いことの形容。be inseparably bound up
啖呵を切る(たんかをきる)
→たんか(啖呵)
き・る【霧る】(四自)
〈古語〉
①霧が立つ。くもる。〈用例〉かすみたち春日の〜・れる(万葉・1・29)。
②目がかすんで、はっきり見えない。〈用例〉目も〜・りていみじ(源氏・夕霧)。
*きる【着る・著る】(上一他)
《語幹と語尾に分けられない》
①衣服をからだにつける。身につける。put on; wear〈用例〉背広を〜。
②身に受ける。引き受ける。負う。be charged with〈用例〉恩に〜。罪を〜。
き‐るい【着類】
衣類。江戸時代に身にまとうものの意味で用いた語。現在は使われない。
ギルガメシュ‐じょじし【ギルガメシュ叙事詩】
ウルクの王ギルガメシュの冒険を記した古代バビロニアの叙事詩。叙事詩としては世界最古のものとされる。Gilgamesh Epos
キルギス【Kirgiz】
エニセイ川上流域に拠(よ)ったトルコ系遊牧民族。漢代以降匈奴(きょうど)・突厥(とっけつ)・ウイグルなどに服し、13世紀にはモンゴルに追われて南西に移動。18世紀には清(しん)、19世紀には帝政ロシアに属した。
キルギス【Kyrgyz】
(Kyrgyz Republic)中央アジア、ロシアの南にある共和国。首都ビシュケク。牧羊が盛ん。水銀・石炭などの鉱物資源も豊富。面積19.9万km2。人口452.6万(1993)。正称キルギス共和国。旧称キルギスタン共和国。
ギルギット【Gilgit】
インダス川上流域、カシミール北西部の地方名。中心都市ギルギット。パキスタンに属するが、インドと係争中。
キルク【kurk(オランダ)
→コルク
キルクーク【Kirkūk】
イラク北東部の石油都市。イラク産石油の大部分を生産。クルド族の中心地。人口57万(1981)。カルクーク。
ギルグッド【John Gielgud】
(1904-)イギリスの舞台俳優。代表的なシェークスピア俳優で、近代劇・現代劇にもすぐれる。
キルケ【Kirkē(ギリシア)
ギリシア神話で人間を動物に変える魔女。オデュッセウスの部下が豚に変えられたが、彼自身は難を逃れた。Circe
キルケゴール【Sören Aabye Kierkegaard】
(1813-55)デンマークの哲学者。実存哲学の祖。ヘーゲル哲学の合理性を批判し、神と人間の断絶、神に直面する単独者としての人間の実存的主体性を強調した。著書『死に至る病』など。キェルケゴール。
キルシュ【Kirsch(ドイツ)
キルシュ(サクランボ)から蒸留した果実ブランデー。無色で、強い香り。アルコール分45%。キルシュワッサー。
キルジュ【吉州】
(Kilchu)→きっしゅう(吉州)
ギルダー【guilder】
オランダの通貨単位。グルデン。
キルタンサス【Cyrtanthus(ラテン)
ヒガンバナ科の球根草。長さ約30cmの細長い根出葉を4、5枚伸ばし、春に花茎上に淡黄色の細い管状花を数個つける。南アフリカ原産。
キルティング【quilting】
2枚の布のあいだに綿などを薄く入れ、ミシンステッチや飾り縫いで模様を浮き上がらせたもの。また、その技法。装飾・保温などのために衣服・寝具などに用いられる。
キルト【kilt】
元来、スコットランドの男子が着用したひだのある短い巻きスカート。各種のタータン地で作る。家系・地域などで格子柄が異なる。現在はこれに似た女子のスカートをもさす。
ギルド【guild】
中世ヨーロッパ都市における商人および手工業者の特権的な同職組合。商人ギルドは商権確保のため11世紀ごろにおこり、手工業ギルド(ツンフト)は技術水準の維持と市場独占を目的に12世紀に成立。都市経済の中心をなし市政を掌握した。
キルド‐こう【キルド鋼】
溶鋼中にアルミニウムなどの強脱酸剤を加えて、酸素を十分に除去した鋼。合金鋼の製造に適する。静かに凝固するのでこの名がある。鎮静鋼。killed steel
ギルド‐しゃかいしゅぎ【ギルド社会主義】
第1次大戦中のイギリスでコールらによって主張された社会主義思想。サンジカリスムと国家社会主義を導入した改良主義で、労働組合・消費組合を中心に包括的な生産管理を行おうとするもの。guild socialism
ギルド‐てき【ギルド的】(形動)
①ギルドに関するさま。
②親方と徒弟の関係のように、温情的、あるいは非合理的なさま。〈用例〉〜な労使関係。
キルナ【Kiruna】
スウェーデン北部、北極圏内の鉱山都市。50〜70%の高品位の鉄鉱石を採掘。鉱石はルーレオやナルビクから輸出される。人口2.7万(1985)。
ギルバート【gilbert】
《イギリスの物理学者ギルバートにちなむ》起磁力・磁位のcgs単位。4π/10アンペアに等しい。記号Gi
ギルバート【Walter Gilbert】
(1932-)アメリカの生化学者。サンガーとともに、デオキシリボ核酸を構成する塩基の配列を決める方法を生化学的に研究。1980年ノーベル化学賞受賞。
ギルバート【William Gilbert】
(1544-1603)イギリスの医師・物理学者。1602年エリザベス1世の侍医となる。磁気・摩擦電気を研究し、地球を一大磁石と仮定した。磁気学の父と呼ばれる。主著『磁石について』。
ギルバート【William Schwenck Gilbert】
(1836-1911)イギリスの劇作家。作曲家サリバンと組み、オペラの台本を書いた。多くがサボイ劇場で初演されたため、サボイ‐オペラとよばれた。作品、オペレッタ『ミカド』など。
ギルバート‐しょとう【ギルバート諸島】
(Gilbert Islands)西太平洋上、赤道直下の珊瑚礁(さんごしょう)島群。主島タラワ島。1979年に周辺諸島とともにキリバス共和国として英領より独立。
キルヒナー【Ernst Ludwig Kirchner】
(1880-1938)ドイツの画家・版画家。表現主義の先駆者。「橋」派。強烈な色彩と単純化した形態で生動感に富む力強い作品を残した。作品『五人の街の女』『街』など。
キルピネン【Yrjö Henrik Kilpinen】
(1892-1959)フィンランドの作曲家。歌曲集『愛の歌』など歌曲を多数作曲。
キルヒホッフ【Gustav Robert Kirchhoff】
(1824-87)ドイツの物理学者。ハイデルベルク大・ベルリン大教授。電気振動を研究、波動方程式を解き、ホイヘンスの原理を拡張。熱放射および定常電流などに関するキルヒホッフの法則を発見。
キルヒホッフ‐の‐ほうそく【キルヒホッフの法則】
グスタフ=ロベルト=キルヒホッフが発見した法則で、次の4つがよく知られている。
①定常電流の電気回路に関する法則。回路中の任意の1点に入る電流の和と、出る電流の和は等しく、回路中の任意のループに沿う電圧降下の和は電池による起電力の和に等しい。
②気体のスペクトルに関する法則。気体はそれが含む原子・分子に特有の光を吸収または放出する。
③熱平衡状態での光の放射能と吸収能に関する法則。
④反応熱の温度変化に関する法則。Kirchhoff's law
キルヒャー【Athanasius Kircher】
(1601-80)ドイツの科学者。顕微鏡学の開祖。病因の追究に顕微鏡を応用して伝染病学説を述べ、催眠術を初めて実験した。
ギルブレス【Frank Bunker Gilbreth】
(1868-1924)アメリカにおける管理学の初期の貢献者。動作研究を開発して人間の作業活動を動作要素に分析、動作節約の法則を考案した。
ギルベール【Yvette Guilbert】
(1867-1944)フランスの女性歌手。シャンソンのディクション(語り方)を確立、後世に影響を与えた。
キルポーチン【Valeriy Yakovlevich Kirpotin】
(1898-1980)ソ連の文芸学者。著書『ドストエフスキー論』『ピーサレフ論』など。
ギルマン【Alfred G. Gilman】
(1941-)アメリカの医学者。イェール大卒。テキサス大教授。細胞の情報伝達を行うGたんぱく質とその役割を発見。ロッドベルとともに、1994年ノーベル生理学医学賞受賞。
ギルマン【Roger Charles Louis Guillemin】
(1924-)アメリカの生理学者。脳の視床下部から分泌されるペプチド‐ホルモンを発見した。シャリーとともに、1977年ノーベル生理学医学賞受賞。
ギルランダイヨ【Domenico Ghirlandaio】
(1449-94)イタリア初期ルネサンスの画家。フィレンツェ派。ミケランジェロはその弟子。細部描写にすぐれ、フレスコ画や肖像画を描く。壁画『マリア伝』と『洗礼者ヨハネ伝』など。
きれ【切れ】
[一](名)
①切れること・ぐあい・程度。sharp〈用例〉〜のいいかみそり。水の〜が悪い。
②鋭さのぐあい。〈用例〉ボールの〜がよい。
③切れはし。切りくず。piece〈用例〉板〜。紙〜。
④《「布」「裂」とも》
(ア)織物の切れはし。scrap
(イ)織物。反物(たんもの)。cloth〈用例〉〜地。
⑤古人の筆跡の断片。〈用例〉高野(こうや)〜。
⑥《接尾的》使いきってなくなっていること。〈用例〉前金〜。たね〜。
[二](助数)切ったものを数える語。〈用例〉サケの切り身5〜。
きれ‐あが・る【切れ上がる】(五自)
上のほうへ切れる。turn up〈用例〉目じりが〜。
きれ‐あじ【切れ味】
刃物の切れぐあい。sharpness
き‐れい【綺麗・奇麗】(形動)
①色や形・動きなどがうまく調和しているさま。美しく、見事なさま。あざやか。beautiful; fine〈用例〉〜な景色。〜におどる。
②けがれやよごれがなく清潔なさま。clean〈用例〉〜な洗濯物。消毒して〜にする。
③乱れていず、整っているさま。tidy〈用例〉〜に片づける。〜な髪の分け目。〜に技を決める。
④世俗によごされていない純粋なさま。pure〈用例〉〜な心。
⑤耳に聞いて乱れやにごりがなくこころよいさま。〈用例〉〜な中国語を話す。〜な音。〈派生〉きれいさ(名)
綺麗な薔薇には刺が有る(きれいなばらにはとげがある)
《バラの花は、美しさの陰に刺を隠し持っていることから》美しく見えるものは、その陰に恐ろしい面を隠し持っているものである。刺の無い薔薇は無い。There is no rose without a thorn.
ぎ‐れい【儀礼】
形式の定まった、社会的・宗教的な行動様式。礼式。etiquette; religious observance
きれい‐ごと【綺麗事】
①手際よく美しく仕上げること。fine skill
②体裁だけで実のないこと。whitewashing〈用例〉〜では済まされない。
きれい‐さっぱり【綺麗さっぱり】(副)
何の未練もないさま。後腐れのないさま。once for all
きれい‐ずき【綺麗好き】
身の回り、部屋などを、いつも清潔にしておくこと・人。潔癖。to be tidy
ぎれい‐てき【儀礼的】(形動)
①儀礼にかなうさま。formal〈用例〉〜に申し分ない。
②形ばかりであるさま。形式的。formal; courtesy〈用例〉〜な訪問。
きれい‐どころ【綺麗所】
花柳界の芸妓(げいぎ)をさす語。きれいどこ。
キレート【chelate】
《カニのはさみを意味するギリシア語に由来》配位できる部位を2つ以上もつ配位子が、中心金属に環状に配位すること。また、そのキレート化合物。
キレート‐かごうぶつ【キレート化合物】
分子中にキレート環を含む化合物。一般に安定で、クロロフィル・ヘムなどのように生体内物質として重要なものが多い。chelate compound
キレート‐てきてい【キレート滴定】
キレート化合物の生成反応を利用した滴定法。多くの金属イオンや陰イオンの定量に用いる。EDTAによるカルシウム・マグネシウムの定量など。chelatometric titration
きれ‐ぎれ【切れ切れ】(形動)
小さくいくつにも切れたさま。fragmentary
きれ‐くち【切れ口】
物の切れた所。切り口。section
きれ‐こみ【切れ込み】
①切れていること。刃物などの入った跡。cut
②刃物で切り込んだような形。notch
③草木の葉などの周りの刻み。lobation
きれ‐こ・む【切れ込む】(五自)
切れて中に入りこむ。cut in〈用例〉深く〜・んだクレバス。
きれ‐じ【切れ字】
連歌・俳諧(はいかい)の発句や俳句で、意味を切るときに使う、助詞、助動詞など。詠嘆の意を持つ。「や・かな・けり」など。
きれ‐じ【切(れ)地・布地・裂地】
①織物のきれはし。名物切れなど。
②小物用を目的に織られた布地。袋物や紙入れなどに使う。
きれ‐じ【切れ痔・痔】
痔の一種。肛門の皮膚と粘膜の境目の部分に裂創を生じたもの。硬い便が原因となることが多く、排便時に痛む。裂肛(れっこう)。さけじ。anal fissure
き‐れつ【亀裂】
割れめ。ひび割れ。地割れ。crack〈用例〉〜が入る。
ぎ‐れつ【義烈】
正義心が強くはげしいこと。heroism〈用例〉忠勇〜。
キレナイカ【Cyrenaica】
北アフリカ、リビア東部地域。ほとんどが砂漠。住民の大部分は牧畜に従事。石油開発も進展。
きれ‐なが【切れ長】(形動)
目じりが、細長く切れているさま。slit eyes〈用例〉〜の目。
きれ‐はし【切れ端】
①切ったあまりの端。chip
②一部分。片端。端くれ。piece
きれ‐はなれ【切れ離れ】
→きりはなれ(切り離れ)
きれ‐ま【切れ間】
切れたあいだ。たえま。break〈用例〉雲の〜。
きれ‐め【切れ目】
①切れたあと・所。interval〈用例〉雲の〜。
②ひと区切り。pause
③つきる時。end〈用例〉縁の〜。
きれ‐もの【切れ物】
→刃物
②品切れの物。
きれ‐もの【切れ者】
①主君に信用されて、勢力をふるう人。きりもの。able person
②敏腕家。やりて。shrewd person
ギレリス【Emil Grigoryevich Gilelys】
(1916-85)ソ連のピアニスト。鋼鉄のタッチと称された技巧と叙情的演奏で世界的に活躍。
き・れる【切れる】(下一自)
①体に傷がつく。be wounded〈用例〉指が〜。
②連続していた行為・事柄にとぎれができる。とだえる。break〈用例〉息が〜。
③物がくずれる。破れる。burst〈用例〉堤防が〜。
④人とのつながりがたたれる。break〈用例〉縁が〜。女と〜。
⑤使ったりして、物がなくなる。尽きる。run out〈用例〉油が〜。品が〜。
⑥進む向きが変わる。cut〈用例〉ボールが右に〜。
⑦長く正座していて足がまひする。become numb〈用例〉しびれが〜。
⑧有効期間が終わる。run out〈用例〉明日で定期が〜。
⑨量や値が下回る。足りなくなる。〈用例〉1万円がちょっと〜くらいの値段。
⑩カルタ・トランプなどで札がよくまざる。〈用例〉札がよく〜・れていない。
⑪頭脳の働きが鋭い。sharp〈用例〉なかなか〜男だ。
⑫よく切ることができる。cut well〈用例〉〜ナイフ。
⑬《動詞の連用形に付いて》
(ア)終わりまで…できる。〈用例〉明日までに読み〜。
(イ)《打ち消しをともなって》限度を超える意を表す。〈用例〉もう待ち〜・れない。めんどうを見〜・れない。
き・れる【着れる】(下一自)
着ることができる。〈参考〉着る(上一段動詞)の可能動詞形として一般的に用いられだした語形。五段動詞「漕ぐ」「取る」などの可能動詞形「漕げる」「取れる」などからの類推で発生した語であるが、規範的な文法の立場からは「着られる」というべきもの。