くち‐ごうしゃ【口巧者】(名・形動)
ものの言い方のたくみなこと・人・さま。口じょうず。口達者。glibness〈比較〉見巧者。
くち‐ごたえ【口答え】(名・サ変自)
目上にさからって言うこと。口返答。talk back
くち‐コミ【口コミ】
《「マスコミ」をもじった語》口から口に伝えられる、コミュニケーション。word-of-mouth
くち‐ごも・る【口籠る】(五自)
①口の中にこもって、ことばがはっきりしない。mumble
②言いしぶる。ことばがつかえてすらすら言えない。hem and haw〈用例〉遠慮して〜。
くち‐さがな・い【口さがない】(形)
口うるさい。おしゃべりだ。gossipy〈用例〉〜輩(やから)。〈派生〉くちさがなげ(形動)くちさがなさ(名)
くち‐さき【口先】
①口の先。口頭。mouth
②ものの言い方。way of speaking〈用例〉人の〜をまねる。
③うわべだけのことば。specious〈用例〉〜ばかりの人。
くち‐さびし・い【口寂しい・口淋しい】(形)
何か口に入れるものがほしい感じである。口にするものがなくて物足りない。口ざみしい。〈派生〉くちさびしさ(名)
くち‐ざわり【口触り】
→口あたり
くち‐しのぎ【口凌ぎ】
一時しのぎに食べること・物。また、そういう生活。live from hand to mouth
くち‐じゃみせん【口三味線】
=くちざみせん。
①口で三味線の調子・音色をまねること。
→口車。flattery
口三味線に乗せる(くちじゃみせんにのせる)
ことば巧みに言いくるめて、だます。wheedle〈類似〉口車に乗せる。
くち‐じょうず【口上手】(名・形動)
口先のうまいこと・人・さま。口巧者(くちごうしゃ)。口達者。glibness〈対義〉口下手(くちべた)
くちじろ‐じか【口白鹿】
シカ科の動物。肩高約1.3m。体は暗褐色で、淡色の斑点(はんてん)がある。吻(ふん)の両側と下唇が白色。植物食性。チベットに分布。
くち‐ず‐から【口ずから】(副)
自身の口から。自分のことばで。personally
くち‐すぎ【口過ぎ】
働いて暮らすこと。暮らし。livelihood
くち‐ずさび【口遊び】
〈古語〉
=くちずさみ。
①詩歌などを、心に思い浮かぶままにうたったりすること。〈用例〉しのびやかに〜に読みゐたるに(枕・すきずきしくて)。
②うわさ。話題。〈用例〉よからぬ童(わらは)べの〜になりぬべきなめり(源氏・夕顔)。
くち‐ずさ・む【口遊む】(五他)
なんとなくうたったり、言ったりする。くちずさぶ。hum〈用例〉童謡を〜。
くち‐すす・ぐ【嗽ぐ・漱ぐ】(五自)
口をあらい清める。うがいをする。gargle
くち‐ぞえ【口添え】(名・サ変自)
①言ってとりなすこと。put in a good word for
②口頭で推薦すること。その推薦。put in a good word for〈用例〉彼の〜で入社できた。
くち‐だし【口出し】(名・サ変自)
人の話に、横からものを言うこと。差し出口。interference
くち‐だっしゃ【口達者】(名・形動)
①よくしゃべること・人・さま。talkative
②口先のうまいこと・人・さま。口巧者(くちごうしゃ)。glibness
くち‐ぢゃ【口茶】(名・サ変自)
出がらしの茶に、新しい茶の葉を加えること。また、その茶。
くち‐つき【口付き】
①口の形。
②ものの言いぶり。
③吸い口の付いているもの。
④牛・馬の口を取る人。口取り。
くち‐づけ【口付け】(名・サ変自)
→せっぷん→キス。kiss
くち‐づたえ【口伝え】
①ことばで授けること。口伝(くでん)。oral instruction
②人から人へ言い伝えること。口づて。transmission by word of mouth
くち‐づて【口伝】
→くちづたえ(口伝え②)
ぐちっ‐ぽ・い【愚痴っぽい】(形)
くどくどと愚痴をこぼしがちである。grumbling
くち‐どめ【口止め】(名・サ変他)
①他言を禁じること。prohibition of speaking〈用例〉関係者に〜される。
②ものを言わせないこと。impose silence on
③「→口止め料」の略。
くちどめ‐りょう【口止め料】
口外させないために与える金品。hush money
くち‐とり【口取(り)】
①牛馬の口を取って引く人。口付き。口引き。groom
②「→口取り肴(ざかな)」の略。
→茶うけ
くちとり‐ざかな【口取(り)肴】
本膳(ほんぜん)料理の最初に出される料理。古くは、かち栗(ぐり)・昆布など。江戸中期以降、かまぼこ・きんとんなどが用いられる。口取り。
くち‐なおし【口直し】(名・サ変自)
前と別の物を食べて、口をさっぱりさせること・もの。take off the aftertaste
くち‐なし【子・子・子】
①アカネ科の常緑低木。高さ約2m。葉は長楕円(だえん)形で対生し、初夏に芳香のある白花が咲く。果実は黄赤色で染料・薬用となる。暖地にはえ、庭木にもする。gardenia
②紋所の名。①の花を紋章化したもの。
くち‐なめずり【口舐めずり】(名・サ変自)
=舌なめずり。
①おいしい物を前にしたときや食べた後などで、口の周りをなめ回すこと。lick one's lips
②ある物事を期待して待ちかまえること。looking forward to
くち‐ならし【口慣らし・口馴らし】(名・サ変自)
①舌を味に慣れさせること。get used to certain taste
②言い慣らすこと。oral practice
くち‐な・れる【口慣れる・口馴れる】(下一自)
①言い慣れる。get used to saying
②食べ慣れる。get used to eating
くち‐なわ【蛇】
《腐った縄(朽ち縄)に似ることに由来》→ヘビの古名。
くち‐ぬの【口布】
切りポケットのポケット口につける別布。玉縁ポケットの玉縁部分・箱ポケットの縁どりなど。binding
くちのえらぶ‐じま【口良部島】
鹿児島県、屋久(やく)島北西の島。面積38km2。火山島で、新岳が昭和41年(1966)に爆発。
くちのつ【口之津】
〈町〉長崎県、島原半島南端の町。港町としてにぎわう。ミカン・草花栽培、酪農、漁業がさかん。農林水産省果樹試験場がある。人口7484(1994)。
くち‐の‐は【口の端】
→口先。tip of one's tongue
→うわさ。gossip
口の端に掛ける(くちのはにかける)
①ことばに表して言う。talk about
②うわさする。speak about
口の端に上る(くちのはにのぼる)
うわさになる。話のたねになる。
くち‐ば【朽(ち)葉】
①朽ちた落ち葉。decayed leaves
②「→朽ち葉色」の略。
くちば‐いろ【朽(ち)葉色】
くすんだ赤みがかった黄色。yellowish brown
くち‐ばし【嘴・喙】
①鳥の口先。上下の顎(あご)が角質のさやでおおわれて突出したもの。おもに鳥類、カモノハシにみられる。beak
②口。口先。mouth
嘴が黄色い(くちばしがきいろい)
子どもっぽくて、問題にならない。be green
嘴を入れる(くちばしをいれる)
→嘴を挟(さしはさ)」と同意。
嘴を挟む(くちばしをさしはさむ)
他人の動作に口出しをする。他人の話に割って入る。嘴を入れる。interfere
嘴を鳴らす(くちばしをならす)
①ぺちゃくちゃしゃべる。
②歯ぎしりをして悔しがる。
くち‐ばし・る【口走る】(五他)
①調子にのって、よけいなことを言う。blurt out〈用例〉うっかり隠し場所を〜・ってしまった。
②心が乱れて、思っていることを、無意識のうちにそのまま言う。blurt out
くち‐はっちょう【口八丁】
しゃべることが巧みなこと。fair-spoken
口八丁、手八丁(くちはっちょう、てはっちょう)
しゃべることもすることも、きわめて達者だ。
くち‐は・てる【朽(ち)果てる】(下一自)
①すっかりくさる。rot away
②世に知られないで死ぬ。die in obscurity
くち‐はばった・い【口幅ったい】(形)
思い上がった口のきき方をする。impudent〈用例〉〜言い方。
くち‐ばみ
→マムシの古名。くちはみ。
くち‐ばや【口早】(形動)
早口であるさま。talk fast
くち‐び【口火】
①火縄銃や爆薬の発火に使う火。fuse
②事の起こるもと。発端。cause
③ガス器具などの、点火用の小さな火。pilot burner
口火を切る(くちびをきる)
①言い始める。start to say
②物事をし始める。begin
くち‐ひげ【口髭】
上くちびるの上にはやしたひげ。mustache
くち‐びょうし【口拍子】
口でとる拍子。
*くち‐びる【唇・脣】
《「口縁(くちべり)」の意》口のまわりの部分。うすい粘膜でおおわれていて、飲食や発音に関係する器官。口唇。lip〈用例〉〜をあわせる。
唇が薄い(くちびるがうすい)
よくしゃべる。口数が多い。
唇滅びて歯寒し(くちびるほろびてはさむし)
《『左伝』「僖公(きこう)五年」にあることば》互いに助け合うものの一方が滅びると、他方も危ういたとえ。
唇を反す(くちびるをかえす)
悪口を言う。そしる。唇を翻(ひるがえ)す。speak ill of
唇を噛む(くちびるをかむ)
くやしさをこらえる。swallow mortification
唇を尖らす(くちびるをとがらす)
不平・不満であることを表情に出してものを言う。不満を訴える。口を尖らす。pout one's lips
唇を翻す(くちびるをひるがえす)
→唇を反(かえ)」と同意。
くち‐ふうじ【口封じ】(名・サ変自)
他人に知られては困ることを知っている人に、他言を禁ずること。口止め。muzzle
くち‐ぶえ【口笛】
唇をすぼめ、または指を口の中に入れ、吹き鳴らすこと。whistle
くち‐ふさぎ【口塞ぎ】
①口止め。くちふたぎ。forbid to mention
→口よごし
くち‐ふたぎ【口塞ぎ】
→くちふさぎ(口塞ぎ①)
くち‐ぶちょうほう【口不調法・口無調法】(名・形動)
口べたなこと・さま。poor speaker
くち‐ぶり【口振り】
話のようす。ことばつき。way of talking
くち‐べた【口下手】(名・形動)
話が下手なこと・人・さま。口ぶちょうほう。poor speaker〈対義〉口上手(くちじょうず)
くち‐べに【口紅】
①唇に塗る紅の総称。古くはベニバナの花の汁を使用。棒状の口紅は日本では明治末期より使われた。rouge; lipstick
②陶磁器などのへりにだけ紅を塗ること。また、塗ったもの。
くちべに‐たけ【口紅茸】
クチベニタケ科のキノコ。高さ2〜3cm。頭部は卵形であめ色、上端は赤色を帯びる。日本特産。
くち‐べらし【口減らし】(名・サ変自)
養うべき人数を減らすこと。reduce the number of mouths to feed
くち‐へん【口偏】
漢字を組み立てている部分の名。「吐・吹・咲」などの左にある「口」。
くち‐ぼそ【口細】
①口が細いこと。またその形のもの。
②コイ科の淡水魚。→ムギツク→モツゴなどの俗称。
くち‐まい【口米】
江戸時代、本年貢(ほんねんぐ)の付加税米。徴税手数料として代官所の経費に充当。のち幕府に公納。
くち‐まえ【口前】
言いぶり。話しぶり。way of talking〈用例〉〜がいい。
くち‐まかせ【口任せ】
深く考えずに出まかせにしゃべること。random talk
くち‐まね【口真似】
人の話し方や口ぶりをまねること。mimicry
くち‐まめ【口実】(名・形動)
よくしゃべること・人・さま。talkative〈比較〉ふでまめ。
くち‐もと【口元・口許】
①口のあたり。mouth
②口つき。shape of mouth
③出入り口の近く。
クチャ【庫車】
(Kucha)中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区、タリム盆地にあるオアシス都市。漢代から宋(そう)代まで亀茲(きゅうじ・くじ)とよばれ、唐代には安西都護府が置かれて、西域北道の要衝として栄えた。
くち‐やかまし・い【口喧しい】(形)
①少しのことにもうるさく言う。nagging
②口数が多い。talkative〈派生〉くちやかましげ(形動)くちやかましさ(名)
くち‐やくそく【口約束】(名・サ変他)
証文を書かずに、口頭で約束すること。verbal agreement
くちゃ‐くちゃ
[一](形動)しわだらけのさま。くしゃくしゃ。crumpled〈用例〉〜の新聞。書き損じを〜と丸める。
[二](副)行儀悪く音をたてて物をかむさま。chew noisily〈用例〉ガムを〜かむ。
ぐちゃ‐ぐちゃ
[一](形動)
①水分を多く含んで形がくずれたり、つぶれたりしたさま。mushy〈用例〉〜のごはん。雨で〜になった地面。
②整っているものが乱れるさま。また、ひどく乱雑なさま。messy〈用例〉順番が〜になる。部屋が〜だ。
[二](副)とりとめなくしゃべるさま。〈用例〉〜とぐちを並べる。
ぐちゃり‐と(副)
水分の多いやわらかい物がつぶれるさま。〈用例〉豆腐が〜つぶれる。
く‐ちゅう【苦衷】
苦しい思い。distress〈用例〉〜を察する。
くちゅう‐ざい【駆虫剤】
①寄生虫を駆除する薬物。主として体内に寄生する蠕虫(ぜんちゅう)類を駆除する。サントニン・カイニン酸などがある。anthelmintics
②害虫を殺す薬。殺虫剤。DDT・BHC・パラチオンなどは毒性が強いため、製造あるいは使用禁止となっている。pesticide
ぐちゅう‐れき【具注暦】
奈良・平安時代に流行した暦の一種。季節や日の吉凶・禍福を暦日の下に注記。
クチュリエ【couturier(フランス)
《クチュール(縫い合わせること)という名詞から派生した語》高級婦人服の男性デザイナー、または、その婦人服店。女性はクチュリエール。
く‐ちょう【口調】
ことばの言い回し。その調子。tone〈用例〉演説〜。
く‐ちょう【区長】
東京の23特別区と、人口50万人以上の政令指定都市にある行政区の長。
く‐ちょう【句調】
①文章の調子。〈比較〉語調。
②俳句で、句風。
ぐ‐ちょく【愚直】(名・形動)
ばかしょうじきなこと・さま。stupidly honest
ぐちょ‐ぐちょ(形動)
水にひどく濡(ぬ)れているさま。ぐしょぐしょ。dripping wet
くち‐よごし【口汚し】
①食物が少なくて物足りないこと。mere morsel
②客に出す料理を、けんそんしていう語。くちふさぎ。〈用例〉お〜ですが、どうぞ。
くち‐よせ【口寄せ】
目に見えない霊魂の心意を、巫女(みこ)の口を通して聞くこと。また、それをする人。神霊を招く神口(かみくち)、生き霊を招く生口(いきくち)、死霊を招く死口(しにくち)がある。口開き。
く・ちる【朽ちる】(上一自)
①枯れてくさる。decay
②世に知られないで死ぬ。die in obscurity〈用例〉彼は片田舎でむなしく〜・ちた。
③名誉や名声が失われる。〈用例〉その名は〜・ちない。
ぐち・る【愚痴る】(五自)
《「愚痴」の動詞化》ぐちを言う。泣き言をならべる。complain
くちわ【口和】
〈町〉広島県北部山間の町。農林業が中心。肉牛の飼育がさかん。人口3006(1994)。
くち‐わき【口脇】
口の左右のわき。口のあたり。口のはた。
口脇黄ばむ(くちわききばむ)
《口のあたりがまだ黄色みを帯びている意から、経験の乏しいことをあざけった言い方》未熟である。子どもっぽい。嘴(くちばし)が黄色い。口脇白し。childish
口脇白し(くちわきしろし)
→口脇黄ばむ」と同意。
くち‐わる【口悪】(名・形動)
悪口を言うこと・人・さま。
クチン【cutin】
植物表皮のクチクラ層の骨格となる物質。不飽和脂肪酸を主とした重合体からなる。表皮細胞の外面にあって水の蒸発を防ぐ。
ぐ‐ちん【具陳】(名・サ変他)
くわしく述べること。report in detail〈用例〉事情を〜する。