- クフ【Khufu】
- (?-?)古代エジプト第4王朝の王。ギーザの大ピラミッドはその墳墓。
- ぐ‐ぶ【▽供奉】(名・サ変自)
- ①天皇などの、供の行列に加わること・人。おとも。
- ②《「→内供奉」の略》宮中の道場に仕えた僧の役。
- ③《「供奉僧」の略》本尊に仕える僧。
- く‐ふう【工夫・功夫】(名・サ変他)
- ①よい方法を考えること。思いめぐらして得たよい方法。device〈用例〉〜をこらす。やり方を〜する。
- ②《仏教語》とくに、禅宗で座禅にはげんだり公案と格闘すること。
- ぐ‐ふう【▼颶風】
- 熱帯低気圧。暴風の総称。台風・ハリケーンなど。hurricane
- クフェア【Cuphea(ラテン)】
- ミソハギ科タバコソウ属の植物の総称。花壇・鉢植え用。筒状の長い萼(がく)が着色し、花弁のように見える。代表的なものに、ハナヤナギ・ベニチョウジがある。南北アメリカ原産。
- くぶ‐くりん【九分九厘】(名・副)
- 《100に対し99の割合、の意》ほとんど全部。大部分。九分どおり。99パーセント。ninety-nine percent〈用例〉〜間違いない。
- くぶしろ‐おちみ【久布白落実】
- (1882-1972)キリスト教社会運動家・徳富蘇峰(とくとみそほう)の姪(めい)。熊本県生まれ。アメリカ、太平洋神学校卒。公娼(こうしょう)廃止運動の矯風会に参加、売春防止法成立に尽力。
- グプタ‐ちょう【グプタ朝】
- 4〜6世紀に北インドを統一、支配した王朝。320年チャンドラグプタ1世が即位。都はパータリプトラ。4世紀後半に最盛。この時代の仏像彫刻はガンダーラ様式と融和した均斉のとれた優雅さで知られる。Gupta dynasty
- くぶ‐どおり【九分通り】(名・副)
- 10のうち9ぐらい。ほとんど全部。almost〈用例〉〜できあがる。
- ぐふとく‐く【▽求不得苦】
- 《仏教語》八苦の一つ。ほしいものが得られない苦しみ。
- クプリーン【Aleksandr Ivanovich Kuprin】
- (1870-1938)ロシアの小説家。帝政末期の社会を描く。作品『決闘』『ヤーマ』など。
- く‐ぶん【区分】(名・サ変他)
- 区切って分けること。division
- くぶん‐きゅうせきほう【区分求積法】
- 図形の面積や体積を算出する方法。図形を小さな多角形や立体に分割し、その面積や体積の和を求め、分割を無限にした極限値をとる。
- くぶん‐しょゆうけん【区分所有権】
- 分譲アパートなど1棟の建物が構造上区分され、かつそれぞれが独立して利用される場合、その各部分について成立する所有権。
- くぶん‐ちじょうけん【区分地上権】
- 地表から離れた空中または地下の部分を、上下の範囲を定め、区分して工作物を所有するための地上権。昭和41年(1966)に設定。その対象によって空中権・地下権と通称される。部分地上権。
- くぶん‐でん【口分田】
- 律令(りつりょう)制下、班田(はんでん)法により満6歳以上の男女に支給された田地。良民の男子は2段、女子はその3分の2。奴婢(ぬひ)はそれぞれ良民男女の3分の1。いずれも収穫の約3%が田租(でんそ)として徴収された。
- く‐べつ【区別】(名・サ変他)
- 性質や特色などによる違い。また、その違いによって別々に分けること。けじめをつけること。distinction〈用例〉〜をつける。公私の〜。
- く・べる【▽焼べる】(下一他)
- 火に入れて燃やす。たく。burn〈用例〉薪(まき)を〜。
- く‐へんとう【苦▼扁桃】
- バラ科の落葉低木。アーモンド(アマンド・扁桃)のビター系統。種子は苦くて食用にならないが、薬用として鎮咳去痰(ちんがいきょたん)剤に用いられる。
- くぼ【▽凹・▼窪】
- へこんだところ。くぼみ。hollow; cavity; pit
- くぼ・い【▽凹い・▼窪い】(形)
- まわりが高く、中が落ちこんでいる。
- く‐ぼう【▽公方】
- ①おおやけ。公事。public affairs
- ②天皇。朝廷。
- ③鎌倉(かまくら)・室町時代の将軍・幕府。室町時代は、そのほかに関東管領(かんれい)をもいうようになった。
- ④江戸時代の将軍。
- ぐ‐ほう【▼弘法】
- 《仏教語》仏法をひろめること。
- ぐ‐ほう【▽求法】
- 《仏教語》仏教の教えを求めること。
- くぼ‐がい【久保貝】
- 潮間帯の岩礫底(がんれきてい)にいるニシキウズガイ科のマキガイ。殻高約4cm。殻は丸みをもつ円錐(えんすい)形で黒色。食用。北海道南部から台湾に分布。
- くぼかわ【▼窪川】
- 〈町〉高知県西部、四万十(しまんと)川上流の町。牛・豚中心の畜産の町。稲作と茶の栽培もさかん。人口1万6386(1994)。
- くぼ‐さかえ【久保栄】
- (1900-58)劇作家・演出家。札幌(さっぽろ)市生まれ。東大卒。リアリズム演劇を追求。築地(つきじ)小劇場・新協劇団を経て劇団民芸を指導。作品『五稜郭(ごりょうかく)血書』『火山灰地』など。
- 凹き所に水溜まる(くぼきところにみずたまる)
- ①くぼんだところに自然に水がたまるように、自然に現れた物事の結果をいう。
- ②苦しい境遇にある者に次々と苦難がふりかかるたとえ。
- くぼた【久保田】
- 〈町〉佐賀県東部、佐賀市南西隣の町。稲作がさかん。野菜の園芸農業や海苔(のり)養殖も行われる。人口7278(1994)。
- クボタ【(株)クボタ】
- 機械。農業機械製造会社。ほかにパイプ・ポンプ・環境衛生施設など。昭和5年(1930)設立。本社は大阪市浪速(なにわ)区敷津(しきつ)東。旧社名、久保田鉄工(株)。
- くぼた‐うつぼ【▼窪田▽空穂】
- (1877-1967)歌人・国文学者。本名、通治(つうじ)。長野県生まれ。早大教授。日常に根ざした平明な歌風を樹立。古典評釈も多い。詩歌集『まひる野』、歌集『鏡葉(かがみば)』など。
- くぼた‐まんたろう【久保田万太郎】
- (1889-1963)小説家・劇作家・俳人。俳号、傘雨(さんう)。東京生まれ。慶大卒。江戸情趣を残す下町の人間や風物を描く。昭和32年(1957)文化勲章受章。小説『末枯(うらがれ)』『市井人(しせいじん)』、戯曲『大寺(おおでら)学校』、句集『道芝』など。
- くぼ‐ち【▽凹地・▼窪地】
- まわりより低くなっている土地。hollow
- くぼて‐やま【▽求▼菩▽提山】
- 福岡県豊前(ぶぜん)市岩屋にある天台系修験道の霊山。
- くぼ‐てんずい【久保天随】
- (1875-1934)漢学者。本名、得二(とくじ)。東京生まれ。東大卒。『帝国文学』初期の寄稿家として活躍、のち漢詩人として知られた。漢詩集『秋碧吟廬詩鈔』など。
- くぼま・る【▽凹まる・▼窪まる】(五自)
- 落ちこんで低くなる。へこむ。hollow〈用例〉地面が〜。
- くぼみ【▽凹み・▼窪み】
- ①くぼむこと・程度。depression〈用例〉〜がひどい。
- ②くぼんでいるところ。hollow〈用例〉〜に落ちる。
- くぼ・む【▽凹む・▼窪む】(五自)
- へこむ。become hollow〈用例〉目が〜。
- くぼ・める【▽凹める・▼窪める】(下一他)
- くぼませる。へこませる。dent
- くぼ‐りょうご【久保▼亮五】
- (1920-95)物理学者。東京生まれ。東大卒。不可逆過程の統計力学における線形応答の理論(いわゆる久保理論)を確立。昭和48年(1973)文化勲章受章。
- く‐ほん【九▽品】
- 《仏教語》
- ①極楽浄土の9種の等級。上・中・下品に、それぞれ上・中・下生(しょう)がある。
- ②「→九品浄土」「→九品蓮台(れんだい)」の略。
- くほん‐じょうど【九▽品浄土】
- 《仏教語》阿弥陀(あみだ)仏の極楽浄土。『観無量寿経』で浄土に往生する者に9種類の優劣を説き、浄土にも9種の差異を立てたもの。
- くほん‐ぶつ【九▽品仏】
- ①九品に分けた阿弥陀(あみだ)仏。また、その尊像。
- ②東京都世田谷(せたがや)区奥沢(おくさわ)にある浄真寺の通称。
- くほん‐れんだい【九▽品▼蓮台】
- 《仏教語》極楽浄土に往生する者が迎えられる蓮(はちす)の台(うてな)。9種類に分かれる。
- くま【▼隈・▽曲・▼暈・▼阿】
- ①
- (ア)曲がって入りこんだところ。すみ。corner
- (イ)奥まったところ。かげ。recesses
- ②秘密。secret〈用例〉心の〜。
- ③色と色、光と影の接する所。ぼかし。陰影。shade
- ④「→隈取り」の略。
- くま【▼熊】
- クマ科の哺乳(ほにゅう)類の総称。繁殖期以外は単独で森林にすみ、雑食性。冬は岩穴・樹洞(じゅどう)などで冬眠。おもに北半球に7種が分布。日本にはツキノワグマとヒグマの2種。胆嚢(たんのう)は「くまのい」として薬用。bear
- く‐ま【▽空摩】
- 甲殻類クーマ目の動物の総称。体長2〜3mm。半透明か灰白色。潮間帯から深海底の砂泥中にすむが、夜泳ぎ出し、プランクトンとなる。底生動物や魚類の食料。世界に約600種、日本に約80種を産する。cumacea
- くま【久▽万】
- 〈町〉愛媛県中部、仁淀(によど)川上流、久万川流域の町。旧宿場町。木材・林産物の集散地。人口7975(1994)。
- くま【▽球磨】
- 〈村〉熊本県南部、人吉(ひとよし)市西隣の村。農林業が中心。鍾乳洞(しょうにゅうどう)の球泉(きゅうせん)洞がある。人口6019(1994)。
- ぐ‐まい【愚▼昧】(名・形動)
- おろかで道理にくらいこと・さま。stupidity〈派生〉ぐまいさ(名)
- くまい‐けい【▼熊井啓】
- (1930-)映画監督。長野県生まれ。信州大卒。作品『忍ぶ川』『サンダカン八番娼館(しょうかん)・望郷』など。
- くまいし【▼熊石】
- 〈町〉北海道南西部、渡島(おしま)半島西岸の町。主産業はイカやワカメの収穫を主体とした漁業。人口4753(1994)。
- くま‐いちご【▼熊▼苺】
- バラ科の落葉低木。日当たりのよい山地にはえる。茎枝にとげが多く、葉は掌状。春に、白色5弁の小花を開く。果実は赤熟し、美味。
- くま‐えび【▼熊▽海▽老】
- クルマエビ科の海産エビ。体長約20cm。甲側・胸脚・腹肢に赤いしま。美味。東京湾以南の暖海に分布。アシアカ。
- くまおくり‐ぎれい【▼熊送り儀礼】
- 生活領域において人間が出会う獣のなかで、熊を最強の存在として畏敬(いけい)と恐怖をもって精神世界の最高神の一つと信じる人々によって行われる儀礼。熊を山の主(ぬし)、獣の支配者とみなし、人間は熊との友好と共存を持続させて、生活の糧である獣を得ることの永続を図った。この儀礼は、アイヌはもとより、シベリアや北アメリカ北部に居住する狩猟採集民に広くみられる。〈参照〉イオマンテ
- くまがいぐみ【(株)▼熊▽谷組】
- 建設業。建築・土木会社。海外事業に積極的。昭和13年(1938)設立。本社は東京都新宿区津久戸(つくど)町。
- くまがい‐ざくら【▼熊▽谷桜】
- サクラの園芸品種。花は一重。初めは紅色で、のちに白色に変わる。花期は早く、ヒガンザクラについで咲く。
- くまがい‐そう【▼熊▽谷草】
- ラン科の多年草。高さ20〜40cm。葉は大きな扇形。春に淡白紫色の花を1個つける。山地の樹陰にはえる。ホテイソウ。
- くまがい‐たいぞう【▼熊▽谷▼岱蔵】
- (1880-1962)内科医学者。長野県生まれ。東大卒。肺結核のストレプトマイシン・パス・ヒドラジッド3者併用化学療法を確立した。昭和27年(1952)文化勲章受章。
- くまがい‐なおざね【▼熊▽谷直▽実】
- (1141-1208)鎌倉(かまくら)初期の武将。武蔵国(むさしのくに)熊谷(くまがや)の人。石橋山の戦いで源頼朝(みなもとのよりとも)と戦ったがのち頼朝に従い、一ノ谷の戦いで平敦盛(たいらのあつもり)を討つ。久下直光(くげなおみつ)との所領争いに敗れて出家。法然(ほうねん)に師事し、蓮生坊(れんしょうぼう)と称する。
- くまがい‐なおよし【▼熊▽谷直▽好】
- (1782-1862)江戸後期の歌人・国学者。岩国の人。香川景樹(かがわかげき)門下。注釈『梁塵(りょうじん)後抄』、家集『浦の汐貝(しおがい)』など。
- くまがい‐もりかず【▼熊▽谷守▽一】
- (1880-1977)洋画家。岐阜県生まれ。東京美術学校卒。淡々とした独自の画境を築く。作品『陽(ひ)の死んだ日』など。
- くまがや【▼熊▽谷】
- 〈市〉埼玉県北部、荒川をはさんで広がる市。旧宿場町。県北部の交通・経済の中心で、金属・セメントなどの工業が発達。人口15万4068(1994)。
- くま‐がわ【▽球磨川】
- 熊本県南部を西流する川。長さ115km。九州山地から人吉(ひとよし)盆地を経て八代(やつしろ)海に注ぐ。日本三急流の一つで、スリルに富む球磨川下りは有名。
- くまげ【▼熊毛】
- 〈町〉山口県南東部の山間にある町。農業地帯であるが宅地化も進む。八代(やしろ)高原のナベヅルは有名。人口1万6074(1994)。
- くま‐げら【▼熊▼啄▽木▽鳥】
- キツツキ科の大形の鳥。頭上以外は全身黒色。全長約45cm。針葉樹林にすみ、キョッキョッと鳴く。天然記念物。北海道(留鳥)などのほか、ユーラシア大陸に広く分布。black woodpecker
- くま‐こうげん【久▽万高原】
- 愛媛県中部、仁淀(によど)川上流久万川流域の高原。冷涼で伊予(いよ)の北海道などといわれる。スキー場が多い。
- くまこう‐はちこう【▼熊公八公】
- 《落語に出る職人の名から》教育はないが、善意に満ちた庶民。
- くまさか‐がい【▼熊坂貝】
- クマサカガイ科の海産のマキガイ。殻高約4cm。殻表に他の貝殻や石をつける。房総(ぼうそう)以南に分布。
- くまさか‐ちょうはん【▼熊坂長範】
- ①平安末期の伝説的盗賊。奥州(おうしゅう)へ向かう金売吉次(かねうりきちじ)を襲って牛若丸に討たれたという。謡曲『熊坂』などに脚色される。
- ②《転じて》大泥棒。
- くま‐ざさ【▼隈▼笹・▼熊▼笹】
- イネ科の常緑のササ。高さ約1m。葉は長楕円(だえん)形で冬に縁が白くなる。山地にはえ、観賞用にも栽培。
- くまざわ‐ばんざん【▼熊沢▼蕃山】
- (1619-91)江戸前期の陽明学者。京都の人。名は伯継(はくけい)。中江藤樹(なかえとうじゅ)に学ぶ。岡山藩主池田光政(いけだみつまさ)に重用され藩政を担当。著書『大学或問(だいがくわくもん)』で幕府ににらまれ、下総(しもうさ)の古河(こが)に預けられ病死。
- クマシ【Kumasi】
- 西アフリカ、ガーナのアシャンティ地方の中心で、同国屈指の都市。鉄道交通の要地。ココア取引の一大中心地。人口38.5万(1988)。
- くま‐しで【▼熊四手】
- カバノキ科の落葉高木。山野に自生。葉は長楕円(だえん)形で縁に重鋸歯(きょし)。太い円柱状の花穂が下垂。
- くま‐ぜみ【▼熊▼蝉】
- セミ科の昆虫。日本で最大で、全長約6.5cm。体は黒色で光沢があり、翅(はね)は透明。夏、シャーシャーと鳴く。関東以西・東南アジアに分布。
- くま‐そ【▼熊▽襲】
- 『古事記』『日本書紀』などで、九州中南部に居住したとされる古代辺境民族。
- くまそ‐たける【▼熊▽襲▼梟▽帥・▼熊▼曾▽建】
- 《「たける」は、勇猛の意》熊襲の勇猛な首長。
- くま‐たか【▼熊▼鷹】
- 亜高山帯の森林にすむ大形のタカ科の鳥。翼長約50cm。頭部に冠状羽がある。ノウサギ・ライチョウ・ヤマドリなどを捕食。日本全土に分布し、山形地方では鷹狩りに使う。
- くまたけ‐らん【▼熊竹▼蘭】
- ショウガ科の多年草。亜熱帯林にはえる。高さ1〜2m。長さ50〜70cmの長楕円(だえん)形の葉を互生。7〜8月、長さ3cmの紅色のぼかしのある白色の花をつける。
- くま‐つづら【▼熊▼葛】
- クマツヅラ科の多年草。道ばたなどにはえる。高さ30〜100cm。茎は直立。葉は対生で深裂。夏、淡紫色の小花を穂状につける。皮膚病の薬。
- くま‐で【▼熊手】
- ①武器の一種。長い柄のさきに、鉄のつめをつけたもの。鉄搭(てっとう)。
- ②竹などで作った、物をかき寄せる道具。bamboo rake
- ③酉(とり)の市で売られる竹製の縁起物。
- くまとり【▼熊取】
- 〈町〉大阪府南部、泉南丘陵にある町。タオルなど綿織物工業が中心。宅地化が進む。人口3万9236(1994)。
- くま‐どり【▼隈取(り)・▼暈取(り)】(名・サ変他)
- ①くまどること。ぼかし。
- ②東洋画で、墨や色彩の濃淡・ぼかしにより、立体感などを表す技法。
- ③歌舞伎(かぶき)特有の化粧法。顔に赤・黒・青色の線で表情を誇張的にかたどるもの。荒事(あらごと)の超人的英雄の怒りや強さを表す紅隈(べにぐま)と、公家や妖怪(ようかい)の悪を表す藍隈(あいぐま)・茶隈がある。
- くまどり‐ふで【▼隈取(り)筆】
- 日本画で、墨や絵の具をぼかすための筆。
- くま‐ど・る【▼隈取る・▼暈取る】(五他)
- ①隈取りをする。墨や絵の具で境目を描いたり、ぼかしたりする。隈を取る。〈用例〉墨で〜。
- ②化粧をする。とくに、歌舞伎(かぶき)で役者が顔に隈取りをする。
- くま‐なく【▼隈無く】(副)
- 《形容詞「くまなし」の連用形から》
- ①くもり・影がなくはっきりと。without stain〈用例〉〜晴れる。
- ②余すところなく。隈々まで。all over〈用例〉家中〜捜す。
- くま‐な・し【▼隈無し】(形ク)
- 〈古語〉
- ①暗い所がない。くもりや影がない。〈用例〉月は〜・きをのみ見るものかは(徒然・137)。
- ②隠しへだてがない。〈用例〉かたみに〜・く言ひ表し給ふ(源氏・葵)。
- ③すみずみまで行き届いている。抜かりがない。〈用例〉〜・き物言ひも定めかねて(源氏・帚木)。
- くま‐ねずみ【▼熊▼鼠】
- イエネズミの一種。ドブネズミとともに人家にすむネズミの代表。体長20cm内外。尾はそれより長い。天井裏など家屋の高所に多い。アジア南部原産。black rat
- くまの【▼熊野】
- 和歌山県南東部から三重県南部にかけての地域。熊野三社があり、霊地として古来より熊野参詣(さんけい)がさかん。
- くまの【▼熊野】
- 〈市〉三重県南部、熊野灘(くまのなだ)に臨む市。林業がさかん。奇勝、鬼ケ城(おにがじょう)がある。人口2万2614(1994)。
- くまの【▼熊野】
- 〈町〉広島県、呉(くれ)市と広島市の間にある町。広島市のベッドタウン。特産の熊野筆は有名。人口2万6050(1994)。
- くま‐の‐い【▼熊の▽胆】
- 生薬(しょうやく)の一つ。クマの胆嚢(たんのう)を、胆汁を含んだままの状態で乾燥したもの。非常に高価。おもに健胃・強心などに用いられる。日本薬局方では熊胆(ゆうたん)という。
- くまの‐がわ【▼熊野川】
- 三重・和歌山県境を流れる川。長さ183km(十津(とつ)川を含む)。上流は十津川と北山川で、合流点から下流を熊野川とよぶ。美林地帯。新宮(しんぐう)川。
- くまのがわ【▼熊野川】
- 〈町〉和歌山県南東部、新宮(しんぐう)市北西隣の町。熊野杉の産地。渓谷美の瀞(どろ)峡が有名、人口2276(1994)。
- くまの‐ごおう【▼熊野▽牛王】
- 熊野三社から出す厄難除(よ)けの護符。正しくは熊野牛王宝印。
- くまの‐さんしゃ【▼熊野三社】
- 和歌山県にある熊野本宮大社(本宮)・熊野速玉(はやたま)大社(新宮)・熊野那智(なち)大社(那智神社)の総称。平安時代の密教の隆盛で多くの修験者を集め、熊野信仰として盛行した。熊野三山。三熊野(みくまの)。
- くまの‐たいしゃ【▼熊野大社】
- 島根県八束(やつか)郡八雲村熊野にある旧国幣大社。祭神は神祖(かむろぎ)熊野大神櫛御気野命(くしみけぬのみこと)(素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名)。出雲(いずも)大社と並ぶ出雲信仰の中心とされる。出雲国一の宮。熊野神社。
- くまの‐なだ【▼熊野▼灘】
- 紀伊(きい)半島南東部、大王崎(だいおうざき)から潮岬(しおのみさき)にかけての海域。黒潮の流域で魚類が豊富。沖合い漁業が発達。
- くまのなち‐たいしゃ【▼熊野▼那▼智大社】
- 和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町にある旧官幣中社。祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)ほか3神。那智の滝、那智の火祭りで知られる。熊野三社の一つ。熊野那智神社。
- くまのはやたま‐たいしゃ【▼熊野速玉大社】
- 和歌山県新宮市新宮にある旧官幣大社。祭神は熊野速玉大神。熊野三社の一つ。熊野速玉神社。熊野新宮。
- くまの‐びくに【▼熊野▽比▽丘尼】
- 熊野三社の主祭神である三所権現を全国に勧進(かんじん)し、熊野牛王宝印(ごおうほういん)を売り歩いた尼僧。歌比丘尼。
- くまのほんぐう‐たいしゃ【▼熊野本宮大社】
- 和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡本宮町にある旧官幣大社。祭神は家都美御子大神(けつみのみこのおおかみ)ほか2神。熊野三社の一つ。熊野坐(くまのにます)神社。熊野本宮。
- くまのみ
- 沿岸の岩礁の間にすむスズメダイ科の海水魚。全長約15cm。体は暗い橙赤(とうせき)色で3条の白横帯がある。イソギンチャクとの共生で知られる。観賞用。本州中部以南に分布。
- くまの‐もうで【▼熊野▼詣(で)】
- 熊野三社に参詣(さんけい)すること・人。
- くまの‐よしたか【▼熊野▽義▽孝】
- (1899-)神学者・牧師。東京生まれ。日本神学社卒。東京神学大教授。近代神学の問題提起を踏まえ、正統的神学を形成。著書『終末論と歴史哲学』『基督(キリスト)教概論』など。
- くま‐ばち【▼熊▼蜂】
- 花にくるミツバチ科の大形のハチ。体長2cm余。体は黒色で太く丸みがあり、胸部背面に黄色の毛を密生。枯木に穴をあけて巣を作る。本州以南に分布。hornet〈比較〉クマンバチ。
- くま‐ぼり【▼熊彫り】
- 北海道を代表する観光土産。その始まりは大正末期に八雲で農場を経営していた徳川義親(よしちか)がスイスから持ち帰った木彫り熊を参考に農民の冬季副業として製作を奨励。のち旭川(あさひかわ)のアイヌによっても製作されるようになった。伝統的にアイヌはその霊魂観から人間や獣の像をつくらなかったが、明治政府の同化政策により生活が困窮していたため、商品化を余儀なくされ、その製作は北海道内各地に広まった。
- くま‐むし【▼熊虫】
- クマムシ類の総称。全長1mm以下。体は頭と四体節からなる節足動物に近縁の動物で、各体節に1対の脚がある。水中・湿地・潮間帯にすむ。世界各地に分布。water bear
- くまもと【▼熊本】
- 〈県〉九州地方中西部の県。県庁所在地は熊本市。東部は阿蘇(あそ)山や九州山地の山々、西部は島原湾・八代(やつしろ)海に臨み、天草(あまくさ)諸島がある。農業の比重が比較的高く、スイカ・メロン・ミカンなどの果実栽培がさかん。面積7408km2。人口185万8946(1994)。
- くまもと【▼熊本】
- 〈市〉熊本県中部の市。県庁所在地。17世紀初め、加藤清正(かとうきよまさ)が熊本城を築き、のち細川氏の城下町として栄えた。明治維新後は軍都として知られたが、現在は九州中部の交通・文化の中心。人口62万7919(1994)。
- くまもとがくえん‐だいがく【▼熊本学園大学】
- 私立大学。昭和29年(1954)熊本商科大学として創立、平成6年(1994)より現名。所在地は熊本市大江。
- くまもと‐けんりつだいがく【▼熊本県立大学】
- 公立大学。昭和22年(1947)創立の熊本県立女子専門学校を前身とし、同24年(1949)より現制、平成6年(1994)より現名。所在地は熊本市月出。
- くまもと‐こうぎょうだいがく【▼熊本工業大学】
- 私立大学。昭和40年(1965)創立の熊本工業短期大学を前身とし、同42年(1967)より現制。所在地は熊本市池田。
- くまもと‐だいがく【▼熊本大学】
- 国立大学。明治19年(1886)創立の第五高等学校を前身とし、昭和24年(1949)より現制。本部は熊本市黒髪。
- くまもと‐バンド【▼熊本バンド】
- 明治初期、熊本洋学校でアメリカ人教師ジェーンズの感化をうけてキリスト教に入信した青年の一団。海老名弾正(えびなだんじょう)・徳富蘇峰(とくとみそほう)ら。
- くまもと‐へいや【▼熊本平野】
- 熊本県、阿蘇(あそ)山西麓(せいろく)から島原湾岸にかけて広がる平野。海岸地域は古くから干拓が進む。稲作と近郊農業がさかん。
- くまもと‐みんよう【▼熊本民謡】
- 九州熊本地方の民謡。方言を盛りこんだ歌詞のおもしろいもの、史実を背景とする内容のものが多い。『おてもやん』『五木の子守唄(うた)』『牛深(うしぶか)ハイヤ節』など。
- くま‐やなぎ【▼熊柳】
- クロウメモドキ科のつる性落葉樹。山野に自生。葉はやや厚く、卵形、裏面は白い。夏に5弁の小白花を多数つけ、翌年、長楕円(だえん)形の果実を結ぶ。葉は薬用。
- くまやま【▼熊山】
- 〈町〉岡山県東部、吉井(よしい)川に沿う町。モモ・ブドウの産地。苗木も生産。熊山遺跡がある。人口7135(1994)。
- くまらじゅう【▼鳩摩羅▼什】
- 《Kumā-rajīva(梵)の音写》(350ごろ-409ごろ)西域亀茲(きゅうじ・くじ)国出身の学僧。三論宗の祖。中国四大訳経家の一人。『般若(はんにゃ)経』『法華経(ほけきょう)』『阿弥陀(あみだ)経』『中論』『成実(じょうじつ)論』など35部を漢訳。クマーラジーバ。
- くま‐わらび【▼熊▼蕨】
- オシダ科常緑性シダ。高さ60cm余に達する。葉は2回羽状複葉。山地の樹下にはえる。