- *くも【雲】
- ①大気中に浮かぶ水滴または氷晶が、白または黒く目に見える集まり。空にうかんだり広がったり、流れたりする。気象用語としては、層雲・積雲・巻雲など10種類に分類される。cloud〈用例〉〜がわく。〜がたなびく。
- ②物事のとらえどころがないことのたとえ。vague〈用例〉〜をつかむような話。
- ③気分の晴れない、また、すっきりしないたとえ。〈用例〉頭の中に〜がかかったような。
- ④きわめて遠い所。また、高い所。高い階級。〈用例〉〜の上。
- ⑤紋所の名。雲の形を紋章化したもの。
- 雲となり雨となる(くもとなりあめとなる)
- ①時によってさまざまに変わり、一定していない。変わりやすい。
- ②あとをとどめずに、消えゆく。
- ③男女の情愛がこまやかだ。
- 雲に梯(くもにかけはし)
- かないそうもない、分不相応の望み。高望み。
- 雲に汁(くもにしる)
- ①雲が雨になること。
- ②機が熟すること。
- 雲に聳える(くもにそびえる)
- 空に高々と立つ。非常に高くそそり立つ。〈用例〉〜天守閣。
- 雲は竜に従い風は虎に従う(くもはりゅうにしたがいかぜはとらにしたがう)
- 《『易経』「乾卦(けんか)」にあることば。竜は雲によって勢いを増し、虎は風によって勢いを増すということから》物事は、ふさわしいものが伴って互いに補い合い、うまくゆくものである。よい君主にはすぐれた臣下がいるたとえ。
- 雲無心にして岫を出ず(くも、むしんにしてしゅうをいず)
- 《陶淵明(とうえんめい)「帰去来の辞」にあることば。「岫」は、山の洞穴。「雲」は、何の心もなく山のほら穴を出る意》自然のままに悠々(ゆうゆう)自適の生活をおくるたとえ。
- 雲を霞と(くもをかすみと)
- いちもくさんに逃げていくさま。くもかすみ。at full speed
- 雲を掴む様(くもをつかむよう)
- 物事のとらえどころがないたとえ。chimerical
- 雲を衝く(くもをつく)
- 抜きん出て背たけなどの高いさまに言う。
- くも【▼蜘▼蛛】
- 体が頭胸部と腹部からなり、4対の歩脚をもつクモ目の小動物の総称。サソリ・ダニなどと近縁の節足動物。腹部下面後端の突起部から糸を出す。ふつうは陸生。日本産約1000種。spider
- 蜘蛛の子を散らす様(くものこをちらすよう)
- 多数のものが、四方八方に、ちりぢりに逃げていくさま。flee in all direction
- くも‐あし【雲脚・雲足】
- ①雲のただようさま。雲行き。movement of the clouds
- ②雨雲の垂れて見えるもの。low rain cloud
- ③机の脚などの、雲形にかたどったもの。
- くも‐い【雲居・雲井】
- ①雲。空。
- ②遠くはなれた場所。
- ③禁中。皇居。
- くもい‐たつお【雲井竜雄】
- (1844-70)幕末の米沢(よねざわ)藩士。本名は小島守善(こじましゅぜん)。奥羽越列藩同盟の結成を策して失敗。明治3年(1870)薩長(さっちょう)専制を不満とし、政府の大官暗殺を企てたとして、捕らえられて斬首。
- くもい‐ぢょうし【雲井調子】
- 日本の俗箏(ぞくそう)の調弦法の一つ。平(ひら)調子とともにもっとも多く用いられる。八橋検校(けんぎょう)が初めて使用。
- くもい‐の‐さくら【雲居の桜】
- ①宮中の桜。紫宸殿(ししんでん)階下の左近(さこん)の桜をさす場合が多い。
- ②後醍醐(ごだいご)天皇の吉野(よしの)山時代、吉野の世尊寺の近くにあったと伝えられるしだれ桜。
- くもい‐やし【くもい▼椰子】
- ヤシ科の常緑高木。高さ約6m、径約40cm。長さ約1mの総苞(そうほう)に約300個の果実がつく。果実から油をとり、マーガリン・せっけんの原料とする。中央アメリカ原産。コフネヤシ。
- くも‐がい【▼蜘▼蛛貝】
- スイショウガイ科のマキガイ。殻口にある7本の突起がクモを連想させる。殻高約17cm、殻径約10cm。形が奇妙で美しいので装飾用。四国以南の暖海に分布。
- くも‐がく・る【雲隠る】
- 〈古語〉
- [一](四自)
- ①雲に隠れる。〈用例〉〜・り鳴き行く鳥の哭(ね)のみし泣かゆ(万葉・5・898)。
- ②高貴な人が死ぬ。〈用例〉今日のみ見てや〜・りなむ(万葉・3・416)。
- [二](下二自)
- ①雲に隠れる。〈用例〉さやかに見えず〜・れつつ(後撰・夏)。
- ②高貴な人が死ぬ。〈用例〉などてかく〜・れけむ(後拾遺・哀傷)。
- くも‐がくれ【雲隠れ】(名・サ変自)
- ①雲に隠れること。vanish behind a cloud
- ②ゆくえをくらますこと。disappearance
- くも‐かすみ【雲▼霞】
- ①雲と霞。
- ②人が遠くへ逃げ去って、姿をくらますさま。雲を霞と。
- くも‐がた【雲形】
- ①雲のたなびいた形。その模様。
- ②伊勢(いせ)神宮で用いる幕。図柄として、もとたなびく雲が描かれたが、のち「雲形」の2文字を書くようになる。
- くもがた‐じょうぎ【雲形定規】
- 曲線を描くのに用いる定規。雲のような形をしている。French curve
- くもがた‐るい【▼蛛形類・▼蜘▼蛛形類】
- 節足動物の一群。サソリ・クモ・ダニなどの仲間。5万種以上があり、分類上、クモ綱を構成する。体節構造は融合、退化などのためにあまり明らかでないが、体は頭胸部(ダニでは前体部)と腹部(後体部)に区別される。1対の鋏角(きょうかく)と触肢をもち、歩脚は4対。目はすべて単眼。呼吸系は書肺か気管、またはその両方。
- くも‐きり【雲霧】
- 雲と霧。雲あるいは霧。うんむ。
- 雲霧となる(くもきりとなる)
- 火葬の煙となり、雲や霧のように消えていく。死んで火葬される。雲霧に紛(まぎ)る。雲煙(くもけぶり)となる。be cremated
- くもきり‐そう【雲切草】
- ラン科の多年草。高さ15〜30cm。山地の林下にはえる。葉は楕円(だえん)形で長さ約15cm。6〜7月に、淡緑色の花を茎頂に10個内外つける。
- くも‐けぶり【雲▽煙】
- 雲と煙。雲あるいは煙。うんえん。くもけむり。
- くも‐ざる【▼蜘▼蛛猿】
- 森林にすむ中形のオマキザル科のサル。体長40〜60cm、尾長50〜75cm。四肢も長く、四肢と尾を使った枝渡りはクモを思わせる。森林にすみ、果実・昆虫などを食べる。南アメリカに約5種が分布。spider monkey
- くも‐じ【雲路】
- ①鳥などが空を行く道。
- ②雲のゆくえ。
- くも‐すけ【雲助・▼蜘▼蛛助】
- 《雲のように定住しない者、またクモのように人を待ち構えている者、の意》江戸時代、宿駅(しゅくえき)や街道で荷物運搬、駕籠(かご)かきなどに従事した者。
- くもすけ‐こんじょう【雲助根性】
- 人の弱みにつけこんで、おどし、ゆする、いやしい性質。
- くも‐で【▼蜘▼蛛手】
- ①クモの足が八方に出たように物事の分岐したさま。
- ②種々みだれるさま。being confused
- ③木の橋で橋脚と橋の梁(はり)や桁(けた)のあいだに斜めに渡した筋交(すじか)い。
- ④棒の上に細い材を放射状に組み、行灯(あんどん)の油皿や手水鉢(ちょうずばち)などを置く台。
- ⑤扇の要(かなめ)を中心にした骨がみえる部分。
- ⑥刀を縦横無尽にふり回すこと。
- くもとり‐の【雲鳥の】
- [枕ことば]《綾(あや)の模様として雲と鶴(つる)の文様が多く用いられたことから》「あや」にかかる。〈用例〉〜あやの色をもおもほえず人をあひみで年の経ぬれば(大和・159)。
- くもどり‐もよう【雲取(り)模様】
- 和服の模様付けの一種。雲を図案化しバランスよく配置して、中をぼかしたり、草花をあしらったりする。
- くもにまごううえののはつはな【▽天▽衣▽紛上野初花】
- 歌舞伎(かぶき)世話物(せわもの)。通称『河内山(こうちやま)と直侍(なおざむらい)』。河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作。明治14年(1881)初演。御数寄屋(おすきや)坊主河内山宗俊(そうしゅん)と御家人(ごけにん)くずれ直次郎を中心とした明治生世話物(きぜわもの)の代表作。
- くも‐の‐うえ【雲の上】
- ①高い空。
- ②宮中。禁中。
- くも‐の‐かけはし【雲の▼梯】
- ①雲がたなびくさま。
- ②谷にかけた高いつり橋。
- くも‐の‐かよいじ【雲の通い路】
- 雲の行きかう道。転じて、大空。
- くも‐の‐す【▼蜘▼蛛の巣】
- クモ類が住居・罠(わな)などとする網。
- くものす‐かび【▼蜘▼蛛巣▼黴】
- 穀物・果物などに発生し、土壌中に広く存在する藻菌類。菌糸は暗色で全体はクモの巣状に広がる。
- くものす‐しだ【▼蜘▼蛛巣▽羊▽歯】
- チャセンシダ科の常緑性シダ。山地の岩上にはえる。葉の先端をつる状に伸ばし、頂端に無性芽をつくってふえる。
- くものす‐りろん【▼蜘▼蛛の巣理論】
- 需要・供給と価格の時間的変化をたどるとクモの巣状のグラフになるという理論。イギリスの経済学者カルドアにより完成。cobweb theorem
- くも‐の‐みね【雲の峰】
- 夏、山のいただきのように高くそびえたつ雲。入道雲。
- くも‐ひじき【雲▼肘木】
- 飛鳥(あすか)時代の建築に用いられた、雲に似た形の肘木。法隆寺の金堂(こんどう)や塔にみられる。雲形肘木。雲斗。
- くも‐ひとで【▼蜘▼蛛人手】
- クモヒトデ科の海生動物。棘皮(きょくひ)動物の一種。中央盤部から出る細長い5本の腕は長さ約7cmあり、それで自由に、はい歩く。潮間帯の砂礫(されき)底にすむ。日本全土に分布。
- くも‐ほうでん【雲放電】
- 同一の雷雲の中の正と負の電荷の間、あるいは2つの雷雲の間で起こる放電。雲間放電。
- くも‐ま【雲間】
- ①雲の切れたあいま。
- ②晴れま。break in the clouds
- くもまくか‐しゅっけつ【▼蜘▼蛛膜下出血】
- 脳をおおうクモ膜と軟膜との間に起こる出血。突然の頭痛・嘔吐(おうと)ではじまり、意識障害・痙攣(けいれん)など、脳卒中と似た症状を示す。原因の大半は脳動脈瘤(りゅう)の破裂。subarachnoid hemorrhage
- くもま‐ぐさ【雲間草】
- ユキノシタ科の多年草。山の岩礫(がんれき)地にはえる。高さ約10cm。葉はやや肉質。7〜8月にかけて白色の花を数個つける。本州中部に分布。
- くもま‐つまきちょう【雲間▼褄黄▼蝶】
- シロチョウ科の高山チョウ。開張約4.5cm。幼虫の食草はハタザオ類。日本では本州中部山地に分布。
- くもま‐べにひかげ【雲間紅日陰▼蝶】
- ジャノメチョウ科の高山チョウ。北海道と本州中部の標高1800m以上の山地にすむ。開張約5cm。褐色地に橙(だいだい)色の縦帯があり、その中に黒褐色の眼状紋が数個並ぶ。食草はイネ科とカヤツリグサ科の植物。発生は年1回。卵から成虫になるまで3年かかる。
- くも‐ゆき【雲行き】
- ①雲の動いていくようす。雲脚。movement of the clouds〈用例〉雨が降りそうなあやしい〜だ。
- ②なりゆき。情勢。situation〈用例〉〜が妙なぐあいになってきた。
- くもら・す【曇らす】(五他)
- 曇るようにする。overcast
- *くもり【曇(り)】
- ①空に雲がかかり、日が照っていないこと。cloudy〈対義〉雨・晴れ。
- ②よごれや水滴などでぼんやりする状態。blur〈用例〉窓の〜。眼鏡の〜。
- ③うしろ暗いこと。suspicious〈用例〉〜なき身。
- ④音・色・気分などではっきりしない部分。かげり。gloomy〈用例〉心の〜。声に〜がある。
- くもり‐がち【曇(り)勝ち】(形動)
- 雲ることが多いさま。cloudy weather
- くもり‐ガラス【曇りガラス】
- つや消しのガラス。不透明なガラス。frosted glass
- くもり‐ごえ【曇(り)声】
- はっきりしない声。なみだ声。depressed voice
- くもりよ‐の【曇り夜の】
- [枕ことば]《曇った夜はものの区別がはっきりしないことから》「まどふ」「たどきも知らず」などにかかる。〈用例〉夢(いめ)かも現(うつつ)かもと〜迷(まと)へる間に(万葉・13・3324)。
- *くも・る【曇る】(五自)
- 〈対義〉晴れる。
- ①雲などが空をおおう。become cloudy〈用例〉一面に〜。照る日〜日。
- ②透き通っていたものが、よごれや水滴などがついてはっきりしなくなる。ぼんやりする。become dim〈用例〉窓ガラスが〜。湯気で〜。
- ③心配・不安・悲しみなどで、気分や表情がはればれしない。be gloomy〈用例〉心が〜。顔が〜。
- ④なみだ声になる。音声がはっきりしなくなる。〈用例〉声が〜・ってはっきりしない。
- く‐もん【▽公文】
- ①律令(りつりょう)制下、公式文書の総称。
- ②中世、荘園の事務・年貢(ねんぐ)徴収を行った荘官の一つ。
- く‐もん【苦▼悶】(名・サ変自)
- 苦しみもだえること。agony
- ぐ‐もん【愚問】
- ①つまらない質問。stupid question
- ②自分の発する質問をけんそんしていう語。
- ぐもんけんちゅう【愚問賢注】
- 南北朝時代の歌論書。1巻。頓阿(とんあ)・二条良基(よしもと)著。貞治(じょうじ)2年(1363)ごろ成立。歌の本質・風体・歌題など29項目について良基の問いに頓阿が答える形をとる。
- ぐもんじ‐ほう【▽求聞持法】
- 《仏教語。「虚空蔵(こくうぞう)菩薩求聞持法」の略》虚空蔵菩薩を本尊として修する密教の行法で、頭脳を明晰(めいせき)にし、記憶力を増大させるものとして知られる。
- くもん‐じょ【▽公文所】
- ①奈良・平安時代の国衙(こくが)・荘園・寺社などの事務処理機関。
- ②鎌倉(かまくら)時代初期の幕府の政務機関。のち政所(まんどころ)の一部局となった。
- く‐やく【▽旧訳】
- 《仏教語》旧来の漢訳仏典のことで、7世紀唐の玄奘(げんじょう)以前のものをさす。鳩摩羅什(くまらじゅう)訳や真諦(しんだい)訳が代表的。きゅうやく。〈対義〉新訳。
- く‐やくしょ【区役所】
- 東京都23区や政令指定都市の区で、区全体や区民のための事務をとりあつかう役所。ward office
- くや・し【悔し】(形シク)
- 〈古語〉
- 《「くちおし」とは区別して使われる》悔やまれてならない。〈用例〉過ぎにしことの〜・しきなり(徒然・49)。
- *くやし・い【悔しい・口▽惜しい】(形)
- 負けたり、恥を与えられたり、自分の無力を知ったりして、あきらめられず、忘れられない気持ちである。残念だ。無念だ。うらめしい。regrettable〈用例〉負けて〜。全力を出せなかった自分が〜。〈派生〉くやしが・る(五自)くやしげ(形動)くやしさ(名)
- くやし‐なき【悔し泣き】
- 悔しくて泣くこと。be vexed to tears
- くやし‐なみだ【悔し涙】
- 悔しくて流す涙。tears of vexation
- くやし‐まぎれ【悔し紛れ】(名・形動)
- 悔しさのあまり、取り乱すこと・さま。
- くやみ【悔(や)み】
- ①悔やむこと。regret; repentance
- ②人の死をとむらうこと・ことば。condolence
- くや・む【悔(や)む】(五他)
- ①失敗などをして、悔しく思う。残念がる。後悔する。repent; regret〈用例〉いまさら〜・んでも仕方がない。
- ②人の死をいたむ。mourn〈用例〉友人の死を〜。
- ぐ‐ゆう【具有】(名・サ変他)
- そなえ持つこと。何かをその本質として持っていること。possession〈比較〉具備。〈用例〉高い知性を〜する。
- グユク【Güyük】
- (1206-48)モンゴル帝国第3代皇帝(在位(1246-48))。廟号(びょうごう)は定宗。第2代皇帝オゴタイの長子。帝室の長老バツの反対をおして即位。帝権の回復に努め、南宋(なんそう)を攻撃したが、まもなく死亡。
- くゆら・す【▼燻らす】(五他)
- 煙を立てる。くすぶらせる。くゆらせる。smoke〈用例〉葉巻きを〜。
- く‐よう【九曜】
- ①「→九曜星」の略。
- ②紋所の名。中心に大きな円を置き、まわりを8個の小円で取り巻く形。天体を支配する9つの星を意味する。
- く‐よう【供養】(名・サ変他)
- 《仏教語》釈迦(しゃか)などの尊者を花・香・水・食物などでもてなすこと。転じて、死者の霊に物をそなえ、お経を上げて、その冥福をいのること。
- くよう‐がくは【▽公羊学派】
- 儒教の学派の一つ。『公羊伝』の所説を奉ずる学派。前漢の董仲舒(とうちゅうじょ)、後漢(ごかん)の何休(かきゅう)らが創始し、清(しん)末の康有為(こうゆうい)によって学問的体系が完成された。儒教的学問を越えて政治的実践思想をめざした。
- くよう‐せい【九曜星】
- 陰陽道(おんようどう)で、生まれ年に配して運勢を判断するのに用いる九星の総称。日・月・火・水・木・金・土の七星に空想上の天体である羅ご(らご)星と計都(けいと)星を加えたもの。九曜。
- くようでん【▽公羊伝】
- 『春秋(しゅんじゅう)』の注釈書。春秋三伝の一つ。戦国時代の公羊高の作といわれる。11巻。史実よりその理念に重きをおいて論じたもので、本書より公羊学がおこった。春秋公羊伝。
- くよ‐くよ(副・サ変自)
- 解決しようのないことを、いつまでも心にかけて悩むさま。brood about; worry about〈用例〉〜と気に病む。〜したって始まらない。
- くら【▼峅】8画
- 部首 山やまへん 和製漢字
- 区点 5418・JIS 5632・シフト 9BB0
- えぐられた地形。洞穴・がけ下など浅い横穴状に掘られた形。また、山あいや谷。おおいかぶさったような暗いところ。地名に用いられる。
- くら【蔵・倉・▽庫】
- ①貨物・商品・家財などを保管・貯蔵する建物。倉庫。warehouse〈数え方〉1棟・1戸前(とまえ)。
- ②歌舞伎(かぶき)などで、興行が不成立になること。
- ③《②から転じて》物事を途中でやめること。おくら。
- 蔵が建つ(くらがたつ)
- 蔵を建てなければならないほど、金がもうかる。get rich
- くら【▼鞍】
- 牛・馬の背に置いて、人や荷物を乗せるための具。saddle〈数え方〉1具・1口。
- クラ【kula】
- 《もと、メラネシア語》ニューギニア東端から北、および東に点在する島々の間で行われる儀礼的交換。言語・慣習の異なる島々を赤い貝の首飾りが時計まわりに、白い貝の腕輪が逆まわりに、リレーのように贈られる。
- くら【▽競】(接尾)
- 《「くらべ」の略》競争、争いの意を表す。〈用例〉かけ〜。おし〜。
- クラーク【kulak(ロシア)】
- 19世紀後半、資本主義移行期に現れたロシアの富農階級。十月革命では反革命にくみしたが、その後農業集団化により消滅。
- クラーク【Colin Grant Clark】
- (1905-)イギリスの経済学者。オックスフォード大教授。第一次・第二次・第三次の産業分類で有名。主著『経済進歩の諸条件』。
- クラーク【Frank Wigglesworth Clarke】
- (1847-1931)アメリカの化学者。シンシナティ大教授。地球化学の確立に貢献。岩石鉱物の研究、とくに地殻の元素分布の研究に業績がある。クラーク数は彼の名にちなむ。
- クラーク【John Bates Clark】
- (1847-1938)アメリカの経済学者。カールトン大教授。限界効用理論を確立、分配論の限界生産力説を展開し、アメリカの近代経済学の発展に貢献。著書『分配論』『富の哲学』など。
- クラーク【Kenneth Clark】
- (1903-83)イギリスの美術史家。ルネサンス美術を専攻。啓蒙(けいもう)的活動をした。著書『裸体芸術論』など。
- クラーク【William Smith Clark】
- (1826-86)アメリカの教育者。マサチューセッツ農科大学学長。在任中、明治9年(1876)、札幌(さっぽろ)農学校初代教頭として来日。そのキリスト教精神は教育界やキリスト教界に大きな影響を与えた。
- クラーク‐すう【クラーク数】
- 《アメリカの化学者フランク=クラークが推定したことから》地下約16km(10マイル)までの岩石圏・水圏に存在する元素を百分率で表したもの。気圏を含めることもある。Clark number
- クラーケン【Kraken】
- 巨大な渦巻きを起こすといわれる伝説上の海の怪物。
- グラーツ【Graz】
- オーストリア南東部、シュタイエルマルク州の州都。同国有数の都市。機械・化学工業が発達。人口23.8万(1991)。
- クラードニ‐の‐ずけい【クラードニの図形】
- 水平に置かれた平板を1点で固定し、軽い粒子を板上にまいて板を振動させるとき、粒子が板の振動の最小の部分(筋)に集まってできる図形。1787年、ドイツの物理学者クラードニが発見。Chladni's figure
- グラーフ【Reinier de Graaf】
- (1641-73)オランダの解剖学者。人体の生殖器解剖に貢献。グラーフ濾胞(ろほう)を発見。血管への色素注入を創案した。
- グラープマン【Martin Grabmann】
- (1875-1949)ドイツの神学者。ウィーン大・ミュンヘン大教授。中世神学を研究し、中世哲学者のラテン語写本を発見・紹介。著書『スコラ的方法の歴史』『トマス・アクィナス』など。
- グラーフ‐ろほう【グラーフ▼濾胞】
- 哺乳(ほにゅう)類の卵巣中にある卵と卵を囲む濾胞細胞の全体をいう。卵は濾胞の一部に偏在し、中央の腔所(こうしょ)には濾胞液が満ちている。排卵と同時にこわれる。グラーフ卵胞。Graafian follicle
- クラーマン【Harold Clurman】
- (1901-80)アメリカの演出家・劇評家。アメリカ現代劇の発展に貢献。著書『熱狂の年』など。
- クラーモント‐ごう【クラーモント号】
- (Clermont)アメリカのフルトンが製造した世界最初の実用汽船。長さ40.5m、幅5.5m。1807年建造。
- クラーレ【curare】
- 南米の原住民がつくる矢毒。ツヅラフジ科その他の野草のエキス。アルカロイドを主成分とする。筋弛緩(しかん)剤に利用。
- くらい【位】
- [一](名)
- ①もと、官吏などの位階。等級。rank〈用例〉〜が進む。
- ②地位。rank〈用例〉王の〜。
- ③品位。dignity〈用例〉〜がそなわる。
- ④十進法における数の各段階。けた。digit〈用例〉万の〜。
- [二](副助)《種々の語に付く》=ぐらい。
- ①大体の程度または限度を表す。about〈用例〉10本〜ある。
- ②比較の基準を表す。〈用例〉富士山〜高い山はない。
- ③軽んずる気持ちを表す。〈用例〉そんなこと〜できるさ。
- 位人臣を極める(くらい、じんしんをきわめる)
- 最上の位にのぼる。rise to the highest rank
- *くら・い【暗い・▼闇い】(形)
- 〈対義〉明るい。
- ①光が少なくて、物が見えにくい状態である。光がない。dark〈用例〉〜夜道。〜電灯。
- ②色がくすんでいる。〈用例〉〜緑。
- ③陰気で、晴ればれしない。沈んだ印象を与える。gloomy〈用例〉〜絵。〜音楽。〜過去。〜性格。
- ④ゆううつで悲観的な気分である。未来に希望がもちにくい。不吉である。gloomy〈用例〉〜時代。前途は〜。
- ⑤世事・地理などをよく知らない。不案内。うとい。〈用例〉この辺の事情に〜。〈派生〉くらさ(名)
- クライアント【client】
- 得意客。おもにマスメディアや広告業界で広告主をさしていう。
- クライアント‐ステート【client state】
- 被保護国。従属国。
- クライオトロン【cryotron】
- タンタルやニオブなどが、極低温で示す超電導性の磁場の変化を利用した論理演算素子(そし)。
- くらい‐こ・む【食らい込む】(五自他)
- 《俗語》
- ①(自)刑務所に入れられる。
- ②(他)やっかいなことをしょいこむ。
- くらいし【倉石】
- 〈村〉青森県南東部、十和田(とわだ)市南隣の村。稲作とリンゴ栽培が中心。人口3639(1994)。
- クライシス【crisis】
- ①危機。難局。
- ②恐慌。
- クライシス‐マネジメント【crisis management】
- 危機管理。国内での天災や人為的な非常事態、また国際的な紛争が核戦争などの危機に発展するような事態に的確に対処するため、事前にたてておく行政的・外交的対策。
- クライシュ‐ぞく【クライシュ族】
- アラビアのメッカを本拠とした部族名。ウマイヤ・ハーシムなどの有力支族からなる。ムハンマド(マホメット)はハーシム族、ウマイヤ朝はウマイヤ族の出身。Quraysh
- クライスト【Bernd Heinrich Wilhelm von Kleist】
- (1777-1811)ドイツの劇作家・小説家。偏執狂的な鋭さと深さをもつ作品群を残す。戯曲『こわれがめ』『ペンテジレーア』『公子ホンブルク』、小説『ミヒャエル=コールハース』など。
- クライストチャーチ【Christchurch】
- ニュージーランド、南島中東部の都市。カンタベリー州の州都。農畜産物の集散加工の地。人口30.8万(1992)。
- クライストロン【klystron】
- マイクロ波の発振・増幅に使用する真空管の一種。通信機器や測定器などに使用。速度変調管。
- クライスラー【Chrysler Corp.】
- アメリカの自動車会社。1925年設立。本社はミシガン州ハイランド‐パーク。
- クライスラー【Fritz Kreisler】
- (1875-1962)アメリカのバイオリン奏者。オーストリア生まれ。20世紀前半最大の巨匠とされる。典雅な演奏で知られ、作曲にも活躍。作品『ウィーン奇想曲』『愛の悲しみ』など。
- くらい・する【位する】(サ変自)
- 地位・場所を占める。be ranked
- グライダー【glider】
- エンジンがなくて、滑空する航空機。機首にロープを付け、自動車などに引っぱられて離陸し、翼に受ける風や気流を利用して滑空する。滑空機。
- グライダー‐きょうぎ【グライダー競技】
- グライダーを操縦して、滑空距離や速度を競うスポーツ。第1次大戦後ドイツでおこり、欧米に普及。
- くらい‐だおれ【位倒れ】
- 地位ばかり高くて実力がともなわないこと。位負け。
- くらい‐つ・く【食らい付く】(五自)
- 食いつく。かみつく。bite on
- くらい‐づけ【位付け】
- ①等級の順序をつけること。品定め。ranking
- ②→位取り。unit
- クライテリア【criteria】
- 《基準・要件、の意》
- ①制度や運動のあり方について、その本質をたもつために不可欠な要素。
- ②環境の汚染要因の健康に対する影響を判定する条件。
- クライド‐がわ【クライド川】
- (Clyde)イギリス、スコットランド南西部の川。北西に流れ、グラスゴーを経てクライド湾に流入する。長さ170km。
- くらい‐どり【位取り】
- ①数の位をきめること。位付け。unit
- ②品等・優劣・階級などを定めること。grade
- クライブ【Robert Clive】
- (1725-74)イギリスの政治家・軍人。1757年西ベンガルのプラッシーの戦いでフランス・土侯連合軍を破り、イギリスのインド支配の基礎を築いた。のち収賄などで告訴され、自殺。
- クライマー【climber】
- 岩壁や氷壁のルートを登る登山家。
- くらい‐まけ【位負け】(名・サ変自)
- ①地位に比べて実力がおとっていること。unworthy of his rank〈用例〉早い出世で〜しなければいいが。
- ②相手の地位や実力に圧倒されること。be overawed〈用例〉戦う前から〜してはだめだ。
- クライマックス【climax】
- ①だんだんもり上がっていって、もっとも緊張した場面。最高潮。山場(やまば)。〈用例〉〜に達する。
- ②植物群落がうつりかわってゆき、最後に落ち着いた状態。極盛相。極相。
- クライミング【climbing】
- よじ登ること。〈用例〉ロック〜。