こく‐ど【国土】
①一国の統治権がおよぶ領域。領土。territory
②大地。earth
③ふるさと。郷土。native place
こく‐ど【国帑】
国家の財産。国財。
こく‐ど【黒土】
団粒構造の発達した厚い腐植層をもつ黒色の土壌。きわめて肥沃(ひよく)で冷暖帯のステップにみられ、欧州の穀倉地帯(黒土地帯)を形成する。チェルノーゼム。chernozem
こく‐ど【黒奴】
《卑語》
①黒人の奴隷。
②黒人をいやしめていう語。
こく‐とう【黒陶】
中国の新石器時代後期、竜山(りゆうざん)文化に特徴的な黒色土器。彩陶・灰陶(かいとう)とともに中国先史時代の土器の3大系統の一つ。ろくろ製で薄く、表面は研磨され漆黒色。
こく‐どう【国道】
道路法・高速自動車国道法で指定される、日本の幹線道路。高速自動車国道と一般国道がある。national road〈比較〉地方道。
ごく‐どう【極道】(名・形動)
①悪事をすること・者。scoundrel
②身持ちのよくないこと・者。rake
コクトー【Jean Cocteau】
(1889-1963)フランスの詩人・小説家・劇作家。芸術のあらゆる分野に活躍した。戯曲『エッフェル塔上の花嫁花婿』、小説『恐るべき子どもたち』、映画『美女と野獣』『オルフェ』など。
こくど‐きほんず【国土基本図】
国土の全域または主要部について、統一した規格・精度でくわしく表現した地図。日本では国土地理院が平野部について作成する、縮尺2万5000分の1や5万分の1の地形図をいう。national large scale map
こくど‐けいかく【国土計画】
国土を、産業・交通・経済・社会・文化などから、国家的見地で、総合的に利用・開発する計画。national land planning
こくどこうつう‐しょう【国土交通省】
国土の総合的・体系的な利用・開発・保全、社会資本の整備、交通政策の推進等を担う中央行政官庁。長は国土交通大臣。官房と13局からなり、外局として気象庁・海上保安庁など、付属機関に国土地理院などがある。平成13年(2001)運輸省・建設省・国土庁・北海道開発庁を統合して発足。Ministry of Land,Infrastructure and Transport
こくどこうつう‐だいじん【国土交通大臣】
国務大臣の一人。国土交通省の長。
こくど‐ちょう【国土庁】
国土行政を総合的に推進するため昭和49年(1974)に発足。平成13年(2001)の省庁再編で国土交通省に統合された。National Land Agency
こくど‐ちりいん【国土地理院】
国土交通省に属し、三角点・水準点の測量、基本的地図の作成、測量・地図に関する行政・研究などを行う機関。旧地理調査所。Geographical Survey Institute
こくどりようけいかく‐ほう【国土利用計画法】
国土の総合的・計画的な利用をはかるため、土地利用基本計画の作成、遊休地の利用促進などを定める法律。昭和49年(1974)公布。
こく‐ない【国内】
〈対義〉国外。
①国の領土内。domestic(米); home(英)
②国の中。外国と関係のないこと。domestic〈用例〉〜問題。
ごく‐ない【極内】
たいへん内密なこと。極秘。
こくない‐こうろ【国内航路】
国内の港と港、あるいは空港と空港を結んでいる、船舶や航空機の航路。domestic line〈対義〉外国航路。
こくない‐じこう【国内事項】
その国の意思で処理・決定し、外国からの干渉を排除できる事項。憲法の制定、元首の任免など。国内問題。domestic affairs
こく‐ないしょう【黒内障】
脳の障害や機能的な障害による失明。おもに眼底におこる。先天性・尿毒性・ヒステリー性などが原因。くろそこひ。amaurosis
こくないしょうせい‐はくち【黒内障性白痴】
中枢神経系の脂質代謝障害による遺伝性疾患。知能低下・視力障害・筋麻痺(まひ)などを生じ、死にいたることが多い。amaurotic idioty
こくない‐そうせいさん【国内総生産】
国内で生み出された付加価値の総額。国民総生産(GNP)から、海外からの純所得を差し引いたもの。GDP。gross domestic product〈比較〉国民総生産。
こくない‐ほう【国内法】
ある国の主権のおよぶ範囲内で効力をもち、国内の諸関係を規律する法律。国家法。municipal law〈対義〉国際法。
こく‐なん【国難】
国家の危難。national crisis
こく‐ぬすと【穀盗人】
コクヌスト科のコウチュウ。貯蔵穀物の害虫として知られる。体長6〜10mm。幼虫は灰白色で、尾端に1対の突起がある。世界各地に分布。
こくねけんせつ【古久根建設(株)】
建設業。建築・土木会社。昭和21年(1946)設立。本社は東京都千代田区飯田橋(いいだばし)
こく‐ねつ【酷熱】
厳しい暑さ。酷暑。intense heat
ごく‐ねつ【極熱】
この上ない暑さ。
ごくねつ‐じごく【極熱地獄】
《仏教語》→大焦熱(しょうねつ)地獄の別称。
こく‐はく【告白】
[一](名・サ変他)
①隠していたこと、心に秘めていたことなどをうち明けること。confession〈比較〉自供・白状。
②キリスト教で、信仰を表明すること。profession
[二](名)
①《原題confessiōnēs(ラテン)》宗教書。アウグスティヌスの著。13巻。400年ごろ成立。自伝的回想と罪の告白、神賛美と感謝、『創世記』の講解がおもな内容。
②《原題Les Confessions(フランス)》ルソーの自伝。死後、第1部1782年、第2部89年刊。近代自己告白文学に深い影響を与えた。『懺悔録(ざんげろく)』。
こく‐はく【酷薄・刻薄】(名・形動)
むごくて、薄情なこと・さま。inhumanity〈派生〉こくはくさ(名)
こくはく‐ぶんがく【告白文学】
作者が自分の生涯をふりかえって、思い出や反省や教訓を述べる形式の文学。一種の自伝。また、一人称形式で作者の思想をおりまぜ、独自な芸術作品として創作されたものも告白文学とよばれる。アウグスティヌスやルソーの『告白』などが有名。
こく‐はつ【告発】(名・サ変他)
被害者や告訴権者以外の第三者が捜査機関に犯罪事実を申し出て、犯人の訴追を求めること。prosecution〈比較〉告訴。
こく‐はん【黒斑】
黒いまだら。black spot
こく‐ばん【黒板】
白墨で書くために黒や緑に塗った板。ボールド。ボード。blackboard〈用例〉〜ふき。
こくはん‐びょう【黒斑病】
植物の病気で、葉・茎・果実などに黒い斑紋のできるものの総称。サツマイモ・ナシ・ゴボウなど多くの作物を冒す。病原菌は糸状菌が多い。
こく‐ひ【国費】
国庫から出す経費。national expense
こ‐くび【小首・小頸】
首。head
小首を傾げる(こくびをかしげる)
《首をちょっと傾けることから》思案する。また、疑問に思う。
小首を投げる(こくびをなげる)
①首をうなだれる。
②いろいろ考えあぐねて、疲れはてる。
こ‐くび【小領】
《「領」は衣服の首をおおう部分》衣服の襟。和服の衽(おくみ)の一部。襟。
ごく‐ひ【極秘】
きわめて秘密なこと。極内。top secret〈用例〉〜扱い。
ごく‐び【極微】
①きわめて微小なこと。microscopic
②その道の奥義(おうぎ)。secret
→ごくみ(極微)
こく‐びゃく【黒白】
①黒と白。black and white
②正邪(せいじゃ)。善悪。right and wrong
黒白の差(こくびゃくのさ)
非常にへだたっていること。正反対であること。あべこべ。黒白の違い。
黒白を明らかにする(こくびゃくをあきらかにする)
善悪・正邪など、物事の道理をはっきりさせる。find out which is right
黒白を争う(こくびゃくをあらそう)
どちらが正しいかはっきりさせる。contend as to which is right
黒白を弁ぜず(こくびゃくをべんぜず)
ものの道理もわきまえない。物事の是非・善悪の判断がつかない。cannot tell right or wrong
こく‐ひょう【酷評】(名・サ変他)
手きびしい批評をすること。また、その評。severe criticism〈用例〉作品を〜する。
こく‐ひん【国賓】
国家の客として公式に接待される外国人。national guest〈用例〉〜待遇。
ごく‐ひん【極貧】
非常に貧乏なこと。赤貧。extreme poverty
こく‐ふ【国父】
①国民から、父として尊び親しまれる人。アメリカにおけるワシントンなど。father of the country
②中国で、→孫文(そんぶん)の敬称。
こく‐ふ【国府】
=こくぶ・こふ・こう。
①律令(りつりょう)制で、1国ごとにおかれた国司の役所。国衙(こくが)
②国府の所在地。府中。
こく‐ふ【国富】
①国家の富力・財力。
②一国の正味生産の総額。国民所得を生み出す元本。national wealth
こくふ【国府】
〈町〉岐阜県北部、高山市北隣の町。古くは、飛騨(ひだ)国府の所在地。稲作・桃栽培、コイの養殖などを行う。人口7946(1994)。
こくふ【国府】
〈町〉鳥取市の東に接する町。古くは、因幡(いなば)国府の所在地。二十世紀ナシ・ブドウなどを産する。人口8438(1994)。
こくぶ【国分】
〈市〉鹿児島県中部、鹿児島湾に臨む市。大隅(おおすみ)国分寺が置かれた。かつては国分タバコで知られたが、現在は電子機器・カメラなどの企業を誘致し、産業都市に変貌(へんぼう)しつつある。人口4万8092(1994)。
こく‐ふう【国風】
①その国特有の風俗・風習。国ぶり。national customs and manners
②平安時代、その国特有の風俗を表した詩歌・俗謡。風俗歌(ふうぞくうた)
こくふう‐ぶんか【国風文化】
平安中期以降の日本風文化。遣唐(けんとう)使の廃止はそれまでの唐風文化にかわって文化の国風化をもたらし、仮名の発達による文学の発達など、宮廷中心の優雅な貴族文化が展開した。
こく‐ふく【克服】(名・サ変他)
困難にうちかつこと。conquest〈用例〉病気を〜する。
こく‐ふく【克復・剋復】(名・サ変他)
戦いに勝って、もとのありさまにかえること。restoration〈用例〉平和〜。
こくぶ‐さいとう【国府犀東】
(1873-1950)漢詩人・新体詩人。名は種徳(たねのり)。金沢(かなざわ)生まれ。東大中退。詩文集『花柘榴(はなざくろ)』など。
こくぶ‐せいがい【国分青がい】
(1857-1944)漢詩人。名は高胤(たかたね)。仙台生まれ。雄健高雅な詩風で、大正・昭和漢詩壇の第一人者。詩集『詩董狐(しとうこ)』『青がい詩存』。
こくふ‐ちょうさ【国富調査】
ある一定時期に国家の資産の総計を調べるもの。census of national wealth
ごく‐ぶと【極太】
〈対義〉極細。
①きわめて太いこと・もの。very thick
②手編み毛糸の中で、もっとも太いもの。heavy thread
こくふろん【国富論】
《原題An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations》アダム=スミスの主著。1776年刊。労働価値説による古典派経済学の原典的著作。
こく‐ふん【穀粉】
こくもつを粉にひいたもの。grain flour
こく‐ぶん【告文】
①神につげる文。
②上の人・役所などに申し立てる文書。上告文。
こく‐ぶん【国文】
①日本語で書いた文章、とくに、和文。
②「→国文学」の略。
③大学の国文科。
こく‐ぶんがく【国文学】
①日本文学を研究する学問。
②日本文学。
こくぶん‐じ【国分寺】
天平(てんぴょう)13年(741)、聖武(しょうむ)天皇が国家鎮護のため、諸国に建てさせた寺。僧寺(金光明(こんこうみょう)四天王護国之(の)寺)・尼寺(法華(ほつけ)滅罪之寺)の2種があった。
こくぶんじ【国分寺】
〈市〉東京都西部の市。農村から住宅都市に急速に変化。武蔵(むさし)国分寺跡がある。人口10万1579(1994)。
こくぶんじ【国分寺】
〈町〉栃木県南部、小山(おやま)市北隣の町。かんぴょう・ビール麦の特産地。人口1万5149(1994)。
こくぶんじ【国分寺】
〈町〉香川県中部、高松市西隣の町。四国霊場の国分寺で知られる。稲作のほか、盆栽の特産地。人口2万0573(1994)。
こくぶん‐にじ【国分尼寺】
天平(てんぴょう)13年(741)聖武(しょうむ)天皇の発願によって、国分寺とともに諸国に建立された尼寺。正式名は法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)
こく‐ぶんぽう【国文法】
日本語の文法。
こく‐へい【国柄】
国の政権。国権。
こくへい‐しゃ【国幣社】
旧社格の一つ。律令(りつりょう)制には国司から幣帛(へいはく)を奉り、明治以後は国庫から奉幣した。
こく‐べつ【告別】(名・サ変自)
別れを告げること。いとまごい。leave-taking〈用例〉〜の辞。
こくべつ‐しき【告別式】
①転任・退官・退職などのための別れの儀式。送別式。
②親族・知人などの縁故者が集まって、死者に別れを告げ、冥福(めいふく)を祈る儀式。funeral〈比較〉葬式。
こく‐ほ【国歩】
国の運命・情勢。国運。fortunes of a state
こく‐ほ【国保】
→国民健康保険」の略。
こく‐ぼ【国母】
=こくも。
→皇后
→皇太后
こく‐ほう【国宝】
①国のたから。treasure of the country
②建造物・美術工芸品・古文書その他の有形の文化的所産のうち、歴史上・芸術上価値の高いもの、学術上貴重なものとして、文部大臣が指定したもの。national treasure
こく‐ほう【国法】
ある国の法律の総称。狭義には、公法または憲法をさす。national law
こく‐ぼう【国防】
軍事力で外敵の侵略から国を守ること。ひろくは国家の独立と安全を保障するための手段と体制をいう。national defense
こくぼう‐かいぎ【国防会議】
国防についての重要な事項を審議した政府機関。昭和31年(1956)内閣におかれ、総理大臣を議長とし、副総理、外務・大蔵大臣、防衛庁・経済企画庁長官で構成。同61年(1986)安全保障会議の設置にともない廃止。
こくぼう‐しょう【国防省】
陸・海・空3軍を統轄する中央官庁。第2次大戦後、各国で設置。国防大臣を長とし、各軍の長官をその統制下におく。日本にはない。
こくぼう‐しょく【国防色】
枯れ草のような茶色がかった緑色。各国で軍服の色として採用され、日露戦争の途中から、日本陸軍の軍服の色に定められた、迷彩色の基本。カーキ色。khaki
こくぼう‐そうしょう【国防総省】
(Department of Defense)アメリカの陸・海・空3軍を統合する最高軍事機関。1947年設立。国防長官が軍事行政を統轄し、統合参謀本部を配下におく。通称ペンタゴン。DOD。DD。
こくぼう‐ふじんかい【国防婦人会】
《大日本国防婦人会の略称》軍部の指導で昭和7年(1932)に設立された婦人団体。同17年(1942)愛国婦人会などとともに大日本婦人会に統合された。
こくぼうほあん‐ほう【国防保安法】
太平洋戦争下、軍事機密以外に広く国家秘密を保護するための法。昭和16年(1941)制定。検事に強制捜査権を与え、弁護権を制限。国民の思想弾圧の手段となった。
こくぼう‐よさん【国防予算】
外国の武力侵略から自国を守るために計上される予算。defence budget
ごく‐ぼそ【極細】
〈対義〉極太。
①きわめて細いこと・もの。superfine
②毛糸の中で、もっとも細いもの。superfine yarn
こく‐ほん【国本】
一国の根本・基礎。foundation of the country
こくほん‐しゃ【国本社】
昭和初期の国家主義団体。大正13年(1924)平沼騏一郎(ひらぬまきいちろう)が主宰(しゅさい)。国体精神を鼓吹(こすい)し軍部と提携、政界裏面で活躍。昭和11年(1936)解散。
こぐま‐ざ【小熊座】
北天にあって北極星をα(アルファ)星として含む星座。周極星。7月13日ごろの午後8時ごろに南中。面積256平方度。小北斗(ほくと)。Ursa Minor
こ‐ぐみ【小組(み)】
①小さなこまかい組みもの。
②新聞の組み版で、個々の記事の組み版。棒ゲラ。slip galley〈対義〉大組み。
ごく‐み【極微】
《仏教語「極微塵(ごくみじん)」の略。極限の微粒子の意》これ以上分割できない原子のような微小(びしょう)なもの。物質の最小単位。ごくび。
ごく‐みょう【極妙】(名・形動)
このうえなくすぐれていること・さま。exquisite
*こく‐みん【国民】
①一国の統治権のおよんでいる所にあって、その国籍を持っている人々。citizen(米); subject(英)〈用例〉〜の義務。
②一国を形づくっている人間の全体。nation〈比較〉人民・民族。〈用例〉〜感情。
③《国衙(こくが)領の住人、の意》中世、春日(かすが)大社の大和にある末社の神主であった在地武士。〈比較〉衆徒(しゅと)
こくみん‐いりょうひ【国民医療費】
医療機関での傷病者の治療に支出された費用の総額。医療保険制度が支払うものと患者負担額を加えたもので、厚生省が年度単位で推計する。
こくみん‐えいようちょうさ【国民栄養調査】
国民の体位・健康・栄養摂取状態、および栄養摂取と経済負担との関係を知るために厚生省が毎年行う調査。昭和27年(1952)制定の栄養改善法に基づいて実施。
こくみん‐えいよしょう【国民栄誉賞】
国民に親しみのある分野で前人未到の業績をあげ、かつ国民からその人柄を敬愛される人物に、内閣総理大臣が与える賞。昭和52年(1977)設置。第1回受賞者はプロ野球の王貞治(おうさだはる)
こくみん‐おんせん【国民温泉】
温泉法に基づいて環境庁長官が指定する、国民がだれでも利用できる健全な温泉地。正称は環境庁指定保養温泉地。
こくみんかいぎ‐は【国民会議派】
インドの代表的政党。1885年イギリスに対する穏健な批判勢力として発足。ガンジーやネルーらに指導され、1930年代以降47年の独立まで、民族独立運動の主力となった。独立後は階級政党へと移行。インド国民会議派。Indian National Congress
こくみん‐かいねんきん【国民皆年金】
すべての国民が公的年金制度の適用を受けている状態。昭和34年(1959)被用者年金に加入していない人々を対象とした国民年金制度が実施されて体系化した。
こくみん‐かいへい【国民皆兵】
制度上、全国民に兵役の義務が課されていること。universal conscription〈参照〉徴兵制度。
こくみん‐かいほけん【国民皆保険】
すべての国民がなんらかの公的な医療保険に加入している状態。昭和36年(1961)から実施され、政府管掌保険・組合管掌保険・各種共済組合・国民健康保険などへの加入が義務づけられた。
こくみん‐がくは【国民楽派】
19世紀後半から20世紀にかけて、民族性を強調した作品を作ろうとした作曲家たちと彼らの活動をいう。東欧・北欧・ロシアでいちじるしく、ロシアのムソルグスキー・リムスキー=コルサコフ、チェコスロバキアのスメタナ、ノルウェーのグリーグなどが代表的。
こくみん‐かくめい【国民革命】
中国国民党が行った革命。1924年の国民党改組から27年の北伐完了までの期間における政治運動をさす。
こくみん‐がっこう【国民学校】
旧制の初等普通教育機関。国家主義教育を目的として、昭和16年(1941)尋常・高等小学校を改編発足。年限は初等科6年、高等科2年。同22年(1947)廃止。
こくみん‐ぎかい【国民議会】
フランス革命初期の1789年、三部会から分離した第三身分が構成した議会。のち僧侶(そうりよ)・貴族も参加して憲法制定国民議会と改称。また1871〜75年に第三共和政憲法を、1944〜45年に第四共和政憲法をそれぞれ制定した議会も、国民議会とよばれる。
こくみん‐きゅうかむら【国民休暇村】
国立公園など自然環境に恵まれた地に、宿泊施設を中心に公園施設などが総合的に整備されているところ。昭和36年(1961)から、国民休暇村協会が厚生年金などの還元融資を受けて運営している。
こくみん‐きゅうようち【国民休養地】
環境庁が指定した国民の休養地。都道府県立公園内などに国民宿舎やレジャー施設が建設されている。
こくみん‐きょうかい【国民協会】
明治の中ごろ政府の擁護のために活動した政府系の団体。明治25年(1892)創立。会長西郷従道(さいごうつぐみち)。同32年(1899)帝国党に改組。
こくみんきょうどう‐とう【国民協同党】
第2次大戦直後の中道政党。修正資本主義を掲げ、昭和22年(1947)協同民主党・国民党などが合同して結成。のち国民民主党から改進党へ、さらに日本民主党へ吸収された。
こくみん‐きんゆうこうこ【国民金融公庫】
小口の事業資金貸し付けのための政府金融機関。昭和24年(1949)設立。
こくみんきんろうどういん‐れい【国民勤労動員令】
第2次大戦終末期、軍需産業の労働力確保のための勅令。昭和20年(1945)3月公布。国民徴用令を吸収し、産業戦士として国民を根こそぎ動員する体制の強化を企図。
こくみん‐けいざい【国民経済】
一国を単位として一つの社会制度のもとに営まれる経済。資本主義・社会主義経済体制、混合経済体制に分かれる。national economy
こくみんけいざい‐けいさん【国民経済計算】
国民経済の活動状況を包括的にとらえるため、企業会計の手法を応用して統計数値を組織的に配置した各種の表の総称。社会会計。national economic accounting
こくみん‐けんこうちょうさ【国民健康調査】
世帯の側から全国民の疾病(しっぺい)傷害頻度・治療方法・治療費・同支払方法などの実態をつかむために厚生省が実施する調査。昭和23年(1948)から毎年行われ、患者調査とともに、医療統計の根幹をなす。public health survey
こくみん‐けんこうほけん【国民健康保険】
健康保険法の適用を受けない自営業者など一般国民を対象とする強制医療保険。国保。national health insurance
こくみんけんこうほけん‐ぜい【国民健康保険税】
国民健康保険事業の経費にあてるために市町村が課する租税。被保険者である世帯主を納税義務者とする世帯課税主義を採用している。
こくみん‐こうかい【国民公会】
フランス革命期の1792年9月〜95年10月の間開かれた議会。初めジロンド派、ついで山岳派が優勢を占め、共和政宣言、革命暦の採用、93年憲法制定などを可決したが、テルミドールのクーデターを経て総裁政府樹立で解散。Legislative Assembly
こくみん‐こっか【国民国家】
近代において、同一の国民または民族であるという共通の意識を基盤として形成された統一国家。市民革命や民族独立運動を経て形成される場合と、絶対主義国家権力の主導で形成される場合がある。nation-state
こくみん‐しゅぎ【国民主義】
国民の利益や権利を守り発展させるために近代国家の形成をめざす運動や思想。19世紀以降とくに盛んになった。nationalism〈比較〉民族主義。
こくみん‐しゅくしゃ【国民宿舎】
地方公共団体が昭和31年(1956)から設置している自然公園内や温泉地などにある、健全で低廉な公的宿泊施設。国から厚生年金や国民年金の還元融資を受けて、建設・運営されているもの。
こくみん‐しゅけん【国民主権】
国の最高の意思である主権は、一般国民にあるという原則。主権在民。sovereignty of the people〈対義〉君主主権。
こくみん‐じゅんせいさん【国民純生産】
国民総生産(GNP)から固定資本の減価償却分を差し引いて得られる額。国民所得を市場価格で表示したものと等しい。純国民生産。NNP。net national product
こくみん‐しょとく【国民所得】
ある国で一定期間に新たに生産された財・サービスの価値の合計。市場価格で算定した名目国民所得と、物価指数で修正した実質国民所得とがある。NI。national income
こくみん‐しんさ【国民審査】
直接民主制の一つ。法律や公務員の任免などの適否を国民が直接投票で審査すること。日本では最高裁判所裁判官について、任命後最初および以後10年経過するごとの最初の総選挙で行われる。national review
こくみん‐しんぶん【国民新聞】
徳富蘇峰(とくとみそほう)が創刊した言論新聞。明治23年(1890)創刊。昭和17年(1942)の新聞統合政策で『都(みやこ)新聞』と合併し、『東京新聞』となる。
こくみん‐せい【国民性】
それぞれの国の国民にみられる共通の感情や精神的特質。nationality
こくみんせいかつあんてい‐ほう【国民生活安定法】
国民生活安定緊急措置法の通称。昭和48年(1973)の石油危機によって生じた急激な物価の上昇に対処し、その安定をはかるために制定された法律。同年12月公布。
こくみんせいかつ‐センター【国民生活センター】
消費者行政を推進するため、昭和45年(1970)に設置された経済企画庁直轄の特殊法人。国民生活安定のための情報収集、消費者からの苦情の処理などを行う。
こくみんせいかつ‐はくしょ【国民生活白書】
経済企画庁が毎年1回発表する国民生活の実態報告書。消費者物価指数、家計調査、給与・雇用統計を中心に国民生活の移り変わりなどを解明。
こくみんせいしん‐そうどういん【国民精神総動員】
昭和前期、近衛文麿(このえふみまろ)内閣による日中戦争遂行のための思想統制。太平洋戦争下、大政翼賛会(たいせいよくさんかい)に引きつがれた。
こくみん‐せいとう【国民政党】
特定の階級でなく、国民全体としての利益を代表すると自称する政党。National Political Party〈比較〉階級政党。
こくみん‐せいふ【国民政府】
中国国民党指導下の政府。1925年国共合作下、広東(カントン)政府を改組して成立。1926〜28年北伐を行い、27年南京(なんきん)と武漢に分裂したが、合体して南京に政府組織を樹立。日中戦争中は重慶ついで昆明(こんめい)で抗日戦を遂行。戦後南京へ復帰したが、49年共産党との内戦に敗れ台湾へ移った。
こくみん‐そうししゅつ【国民総支出】
国民総生産を支出面でとらえたもの。国民総生産と同額で、社会全体の有効需要と等しい。GNE。gross national expenditure
こくみん‐そうせいさん【国民総生産】
ある国民が一定期間に生産した財・サービスの総生産額から原材料費などを引いたもの。各企業が生産した付加価値の総額。GNP。gross national product〈比較〉国内総生産。
こくみんそうせばんごう‐せい【国民総背番号制】
行政事務の効率化を目的に、国民一人一人にコード番号をつけてデータを管理する制度。
こくみん‐そうふくし【国民総福祉】
一国の国民福祉の水準を示す指標。国民総生産(GNP)が経済的価値だけを示しているのに対し、福祉・環境などの指標を導入している。GNW。gross national welfare
こくみん‐たいいくたいかい【国民体育大会】
毎年開催地を府・県単位で変えて行う国内総合競技大会。夏・秋・冬季の3大会に分けられ、都道府県対抗方式をとる。日本体育協会・文部省・開催都道府県の3者共催。昭和21年(1946)京都市で第1回大会開催。国体。
こくみん‐だいひょう【国民代表】
議会と議員は特定選挙区・政党・階級などの代表ではなく、国民全体の代表者でなければならないとする考え方。national representative
こくみんちょうよう‐れい【国民徴用令】
軍需工業の必要労働力を確保するための、国家総動員法に基づく勅令。昭和14年(1939)公布。募集だけで人員が得られないとき、厚生大臣命令で国民を強制動員。
こくみん‐てき【国民的】(形動)
国民全体に影響するさま。国民に基づくさま。national〈対義〉個人的。〈用例〉〜英雄。
こくみん‐とう【国民党】
→中国国民党の略称。
こくみん‐とうひょう【国民投票】
直接民主制の一つ。公職選挙以外の事項について国民が行う投票。憲法改正などにさいして行われる。レファレンダム。referendum
こくみん‐ねんきん【国民年金】
すべての国民を対象とする年金制度。また、それによって支給される基礎年金。昭和34年(1959)自営業者と零細企業の被用者に対する年金制度として成立。同60年(1985)の年金改正により現行の形となった。national pension〈参照〉基礎年金。
こくみん‐の‐しゅくじつ【国民の祝日】
昭和23年(1948)新たに制定された祝日。同48年(1973)から、祝日が日曜日と重なる場合、月曜日が振り替えの休日となり、同60年(1985)から、前日および翌日が「国民の祝日」である日は、休日となった。national holiday
→表(国民の祝日)
こくみんのとも【国民之友】
徳富蘇峰(とくとみそほう)創刊の総合雑誌。民友社発行。平民主義の立場からの社会評論を主とした。明治20年(1887)創刊。同31年(1898)廃刊。
こくみん‐はつあん【国民発案】
→イニシアチブ②
こくみん‐ふく【国民服】
第2次大戦中の昭和15年(1940)、男子が日常に着用するべく制定された、軍服に似たカーキ色の服。
こくみんふくし‐しひょう【国民福祉指標】
国民の福祉水準の内容を具体的にはかるための指標。国民総生産を修正して作成する。NNW。net national welfare
こくみん‐ぶんがく【国民文学】
①ある国の国民性や文化の特性をよく体現し、国民に愛読されている文学。national literature
②近代国家形成期に、統一的な国民の民族意識を発揚する文学。national literature