さ・り【然り】(ラ変自)
〈古語〉
《「さあり」の約》
①そうである。そうだ。〈用例〉〜けれども、つらげなるけしきもみえで(古今・雑下・詞)。
②《肯定の応答を示す》そうだ。〈用例〉「おい、〜、〜、とうなづきて」(源氏・玉鬘)。
ざ‐り【砂利】
→じゃり。gravel
ざり(助動)
〈古語〉
《打ち消しの助動詞「ず」に動詞「あり」の付いた「ずあり」の約》打ち消しの意を表す。〈用例〉咲か〜し花も咲けれど(万葉・1・16)。〈参照〉ず。
サリー【sārī(ヒンディー)
インドでヒンズー教徒の女性が着る巻きつけ式の衣装。木綿・絹・レーヨンなどの一枚布で、文様を染めたものもある。また、その生地。
サリエリ【Antonio Salieri】
(1750-1825)イタリアの作曲家。ウィーンで宮廷音楽家として活躍。モーツァルトとの不仲は有名。オペラ『タラーレ』など。
さり‐がた・い【去り難い】(形)
去りにくい。離れにくい。hard to leave〈派生〉さりがたげ(形動)さりがたさ(名)
さり‐がた・し【去り難し・避り難し】(形ク)
〈古語〉
①別れにくい。離れられない。〈用例〉〜・き妻(め)、をとこ持ちたるものは(方丈記)。
②逃れられない。さけられない。〈用例〉〜・き御回向(ゑかう)のうちには(源氏・若菜下)。
③断りにくい。〈用例〉〜・き餞(はなむけ)などしたるは(奥の細道)。
ざり‐がに
ザリガニ科のエビ。大きなはさみ脚がある。体長約7cm。河川の石の下や穴にすむ。アメリカザリガニに似ているが小形。北海道・東北に分布。寄生虫がいるので生食は危険。エビガニ。crayfish
サリカ‐ほうてん【サリカ法典】
ゲルマン諸部族の代表的法典。フランク部族の一支族サリ人の慣習法を成文化したもの。Lex Salica
さり‐きらい【去り嫌い】
①連歌・俳諧(はいかい)で、同じ季のことば、同じ字、似たことば、縁語を、近接した句に入れて詠むのを嫌うこと。
②すき嫌い。えりごのみ。
さりげ‐な・い【然り気無い】(形)
そんなようすがない。なにげない。in a casual manner〈用例〉〜・く注意する。〈派生〉さりげなさ(名)
さり‐じょう【去り状・避り状】
①離縁状。三行半(みくだりはん)
②自分の権益を譲ることを示した文書。
サリチル‐さん【サリチル酸】
化学式C6H4 (OH) COOH 水にわずかに溶ける無色針状結晶。染料合成原料・医薬品など。salicylic acid
サリチルさん‐ナトリウム【サリチル酸ナトリウム】
化学式NaC7H5O3 無色鱗片(りんぺん)結晶。解熱剤・鎮痛剤・保存用薬品として利用。sodium salicylate
サリチルさん‐フェニル【サリチル酸フェニル】
化学式C6H4 (OH) COOC6H5 白色の結晶粉末。弱い芳香がある。腸内や尿路などの殺菌剤として利用。ザロール。phenyl salicylate
サリチルさん‐メチル【サリチル酸メチル】
サリチル酸のエステル。強い芳香をもった無色の液体。水にわずかに溶ける。香料・消炎剤、筋肉痛などの治療薬などに利用。methyl salicylate
サリット【Sarit Thanarat】
(1908-63)タイの陸軍軍人・政治家。元帥。1958年のクーデターで軍部独裁体制を確立。59年首相となり、外資導入と計画経済を軸に工業化を推進。
さり‐とて【然りとて】(接続)
〈文語的〉
《「さありとて」の約》そうかといって。for all that〈用例〉旅に行きたい。〜ひまがない。
さり‐とは【然りとは】(接続)
〈文語的〉
《「さありとは」の約》
①そうとは。それは。if so〈用例〉〜つらい。
②これはまた。O my!〈用例〉〜ひどい話だ。
サリドマイド【thalidomide】
非バルビツル酸系の鎮静・催眠薬。妊婦の服用と奇形児発生との関連が明らかとなり、日本では昭和37年(1962)販売停止。
さり‐とも【然りとも】(接続)
〈古語〉
《「さありとも」の約》
①それにしても。それでも。〈用例〉いかが。〜聞き知りなむ(枕・一条の院をば今内裏とぞいふ)。
②《副詞的に用いて》よもや。まさか。〈用例〉〜と思ひつつ、明くるを待ちつる(更級)。
さり‐ながら【然りながら】(接続)
〈古語〉
《「さありながら」の約》しかしながら。そうではあるが。〈用例〉よく知らぬよしして、〜つまづま合はせて語る虚言(そらごと)(徒然・73)。
サリナス【Pedro Salinas】
(1892-1951)スペインの詩人。愛を主題にした知的な叙情詩を書く。詩集『あなたへの声』『愛の条理』など。
さり‐ぬ・べし【然りぬべし】(連語)
〈古語〉
《「さありぬべし」の約》
①適している。適当である。〈用例〉是に候ふ巻物のうちに〜・きもの候はば(平家・7・忠度都落)。
②相当である。りっぱである。〈用例〉なほ〜・べからん人のむすめなどは(枕・おひさきなく)。
サリバン【Arthur Seymour Sullivan】
(1842-1900)イギリスの作曲家。台本作家ギルバートと『軍艦ピナフォア』『ミカド』など、数々のオペレッタを生む。
サリバン【Louis Henry Sulivan】
(1856-1924)アメリカの建築家。シカゴに事務所をもち、「形態は機能に従う」という機能主義建築を提唱。シカゴ派として、現代建築としての高層ビルの様式を確立。フランク=ライトはサリバンの流れをくむ一人。
サリヤン【Martiros Sergeyevich Sariyan】
(1880-1972)ソ連、アルメニアの画家。風景・肖像画家として活躍。作品『アルメニア』など。
さ‐りょう【茶寮】
①茶の湯を行う部屋。茶室。
②喫茶店。
③料理屋。
サリン【sarin】
炭素・水素・弗素(ふっそ)・酸素・燐(りん)からなる有機化合物。強い神経毒性があり、毒ガスとして化学兵器に使用される。1930年代末にナチスドイツが開発。
サリンジャー【Jerome David Salinger】
(1919-)アメリカの小説家。若い世代の心理と感覚を精緻(せいち)な文体で描く。中編『ライ麦畑でつかまえて』、短編集『九つの物語』など。
さる【申】
①十二支の第9。
②昔の時刻名。今の午後4時、およびその前後2時間。
③方角で、西南西。
*さる【猿】
[一](名)
①ヒトにもっともよく似た動物。顔と尻が赤く、賢く、よく木に登る。動物学的にはヒトを除く霊長類の総称。南アメリカ産で樹上生活の広鼻猿類、ユーラシア・アフリカ産で尻(しり)だこの発達する狭鼻猿類、尾のない高等な類人猿類のほかに、ツパイやキツネザルなどの原始的な原猿類が含まれる。えて。えてこう。ましら。モンキー。ape; monkey
②戸の上下のさんに取り付けた、戸じまりの具。bolt
[二](接頭)あさはか、ずるいなどの意を表す。sly; cunning〈用例〉〜知恵。〜まね。
犬と猿(いぬとさる)
→いぬ(犬)
猿が辣韮を剥く様(さるがらっきょうをむくよう)
①《サルにラッキョウをあたえると、食べる部分を残さずに、しまいまで全部皮をむいてしまうといわれるところから》いくえにも包んである包装をつぎつぎにむくさま。
②むだな努力をして、効果がまったく現れないさま。
猿に烏帽子(さるにえぼし)
《サルに烏帽子をかぶせる意》その人柄にふさわしくないこと。
猿の尻笑い(さるのしりわらい)
《サルが自分の尻の赤いことに気がつかないで、他の尻を笑う意》自分の欠点に気づかず、他人を笑うこと。
猿の人真似(さるのひとまね)
よく考えもしないで、人のまねをすること。さるまね。mimic as monkeys do
猿は人間に毛が三本足らぬ(さるはにんげんにけがさんぼんたらぬ)
サルは人間に似ているが知恵はおよばない、という意の俗説。
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)
その道に長じた人も、時には失敗することがあるたとえ。Even Homer sometimes nods.〈類似〉河童(かっぱ)の川流れ。弘法にも筆の誤り。
*さ・る【去る】
[一](五自他)
①(自)
(ア)人や物が今までいたところや状態から離れていく。行ってしまう。leave〈用例〉この世を〜。故郷を〜。
(イ)離れていく。過ぎ去る。消えていく。pass〈用例〉痛みが〜。学生時代が〜。
(ウ)空間的・時間的にへだたる。〈用例〉今を〜こと1年前。理想を〜ことはなはだしい。
②(他)
(ア)とりのぞく。捨てる。take off〈用例〉邪念を〜。俗念を〜。
(イ)遠ざける。しりぞける。keep away from〈用例〉悪友を〜。
(ウ)離別する。divorce〈用例〉妻を〜。
〈古語〉
[二](四自)《進行・移動するの意を表し、「去る」意にも「来る」意にも用いる》
①その時節になる。やって来る。〈用例〉春〜・れば春がすみ立ち(万葉・13・3227)。夕〜・れば野にも山にも立つけぶり(大鏡・時平)。
②遠ざかる。離れる。〈用例〉今かく政事(まつりごと)を〜・りて(源氏・若菜上)。
③変化する。〈用例〉時うつり、事〜・り(古今・仮名序)。
去る者は追わず(さるものはおわず)
《『公羊伝(くようでん)』「隠公二年」にあることば》自分から離れて行く人については、その人の意志に任せて、無理には引きとめたり、追いかけたりしない。Not worth pursuing those who run away.
去る者日日に疎し(さるもの、ひびにうとし)
《『文選(もんぜん)』「古詩十九首、第十四首」の一節》死んだ人や、遠く離れた人は、しだいに忘れられる。Out of sight, out of mind.
さ・る【避る】(四他)
〈古語〉
①避ける。よける。〈用例〉え〜・らぬ馬道(めだう)の戸をさしこめ(源氏・桐壺)。
②断る。拒む。〈用例〉何ぞ遂(つひ)に〜・らむや(日本書紀・允恭)。
さる【去る】(連体)
過ぎ去った。前の。last〈対義〉来(きた)る。〈用例〉〜9月1日。
さる【然る】(連体)
《動詞「然(さ)り」の連体形から》
①ある。某(ぼう)。〈用例〉〜有名な作家が言ったことば。
②{古語}
(ア)そういう。そんな。〈用例〉〜さがなきえびす心を見ては(伊勢・15)。
(イ)しかるべき。りっぱな。〈用例〉別当入道〜人にて(徒然・231)。
ざる【笊】
①細く割った竹で編んだ容器。金網やプラスチック製のものもある。用途別に、盆ざる・仕分けざる・めざる・みそこしなど。
②「→ざるそば」の略。
③「→ざるご」の略。
笊で水を汲む(ざるでみずをくむ)
まったく無駄なこと、努力しても効果のないことのたとえ。endeavor in vain〈比較〉骨折り損の草臥(くたびれ)(もう)け。
ざる(助動)
〈文語的〉
《打ち消しの助動詞「ざり」の連体形》…しない。〈用例〉そうせ〜をえない。見〜、聞か〜。
サルウィン‐がわ【サルウィン川】
(Salween)ミャンマー東部を南に流れる川。チベット高原から南下、ミャンマー・タイの国境に沿って流れて、マルタバン湾に注ぐ。河口付近は米作地帯。長さ2800km。
サルーン【saloon】
①ホテルなどの大広間。
②飛行機の客室。船舶の談話室。
③酒場。
さる‐おがせ【猿おがせ】
サルオガセ科の地衣類。深山の樹木の枝から糸状にたれ下がる。淡緑色。世界に約450種、日本に約40種。マツノコケ。
ざる‐がい【笊貝】
沿岸の砂底にすむザルガイ科のニマイガイ。殻高約8cm、殻長約6.5cm。黄褐色の殻皮でおおわれ、殻頂寄りに紅斑(こうはん)があり、そこから40本内外の太い放射状のすじが走る。軟体の足は赤く食用。房総(ぼうそう)半島以南に分布。
さるがきょう‐おんせん【猿ケ京温泉】
群馬県北部、新治(にいはる)村にある温泉。相俣(あいまた)ダムによりできた赤谷(あかや)湖岸にある。
さる‐がく【猿楽・申楽・散楽】
①日本古代・中世芸能の一つ。中国伝来の散楽(さんがく)の滑稽(こっけい)物真似(ものまね)芸が日本的に展開したものとされる。能や狂言の源流。平安時代には散楽とほぼ同じ内容で、鎌倉(かまくら)時代に物真似や歌舞の要素を強め、寺社の祭礼の芸能として専業的芸団組織が生まれ、独占権をもつ(猿楽座)。室町時代には能と同義語。さるごう。
→能楽の古称。
さるがくだんぎ【申楽談儀】
能楽(のうがく)の秘伝書。正式には『世子(ぜし)六十以後申楽談儀』。永享(えいきょう)2年(1430)成立。世阿弥(ぜあみ)の晩年の芸談を次男の元能(もとよし)が筆録し整理したもの。室町時代の能楽研究の根本史料として重要。
サルガッソ‐かい【サルガッソ海】
(Sargasso)北大西洋西部、西インド諸島とアゾレス諸島間に広がる海域。ホンダワラが密生する海で、魔の海域とされる。
さるかに‐かっせん【猿蟹合戦】
昔話の一つ。柿(かき)をめぐってサルに親を殺されたカニが、臼(うす)・ハチ・クリなどの助力でサルに仕返しをするという話。
さるかわ‐ゆでん【申川油田】
秋田県北西部、男鹿(おが)半島基部の油田。
サルキー【saluki】
イヌの一品種。肩高約65cm。体は細く、口先の部分が長い。走るのが速く、本来はレイヨウ狩り用の猟犬。アラビア原産。
さるくい‐わし【猿鷲】
(くちばし)が強大で、頭に冠羽があるタカ科の鳥。全長約95cm。ルソン島・ミンダナオ島などの森林に100羽前後しかいないので、絶滅が心配されている。フィリピンワシ。
さる‐ぐつわ【猿轡】
声を出させないよう、口にかませるもの。gag
ざる‐ご【笊碁】
へたな碁。ざる。
サルコイドーシス【sarcoidosis】
皮膚・リンパ節・肺・目などに肉芽性の結節を形成する原因不明の全身性疾患。肺のリンパ節に多く見られる。
サルコウ‐ジャンプ【Salchow jump】
フィギュアスケートで、ジャンプの種類の一つ。内側エッジで踏み切り、空中で回転して、反対足の外側エッジで着氷する。スウェーデンのウーリッヒ=サルコウが考案。
さる‐こと【然ること】
〈古語〉
①そのようなこと。そういうこと。〈用例〉いかでか〜なくてはおはせむ(竹取)。
②当然なこと。もっともなこと。〈用例〉月のかたぶくを慕ふ習ひは〜なれど(徒然・137)。
ザルコマイシン【Sarkomycin(ドイツ)
放線菌の生産する抗生物質。抗腫瘍(しゅよう)性と弱い抗菌性がある。癌(がん)の治療に適用。昭和26年(1951)梅沢浜夫(うめざわはまお)らによって見いだされた。
ざる‐ころがし【笊転がし】
葬儀の出棺直後に、棺を置いてあった部屋を掃き出し、笊を転がす呪術(じゅじゅつ)的な風習。
サルゴン【〈1世〉Sargon I】
アッカド王朝の創始者(在位(BC2370ごろ-BC2320ごろ))。アッカドを根拠地に南方のシュメール諸市を統一。
サルゴン【〈2世〉Sargon II】
新アッシリアの王(在位(BC722-BC705))。サルゴン王朝の創始者。全オリエントに及ぶ大帝国を建設、首都をコルサバードに定めた。
サルサ【salsa(スペイン)
ラテンアメリカ音楽の一種。キューバ音楽を基本とするニューヨークのラテン系人種の音楽。
サルサ【sarsa・撒爾沙】
ユリ科サルトリイバラ属のつる性落葉低木。根はサルサ根とよばれ、サルササポニンなどを含み、利尿・発汗などの生薬として使われる。中南米原産。
さる‐ざけ【猿酒】
サルが樹木や岩の空洞などに置いた果実が自然発酵してできた酒。実在するわけではないが秋の季題として用いられる。ましら酒。
さるさわ‐いけ【猿沢池】
奈良市の中央にある池。興福寺南大門の放生(ほうじょう)池として造られた。さるさわのいけ。
サルジニア‐とう【サルジニア島】
(Sardinia)→サルデーニアとう(サルデーニア島)
さる‐しばい【猿芝居】
①サルを飼いならして、演じさせる見せ物。monkey show
②あさはかな、たくらみ。shallow-minded scheme〈用例〉〜をうつ。
サルシフィ【salsify】
キク科の二年草。葉は線形。夏に紫色の花をつける。ゴボウに似た白色の根は約30cmで食用。ヨーロッパ中部から北アフリカ原産。明治初年渡来。バラモンジン。セイヨウゴボウ。
サルスティウス【Gaius Sallustius Crispus】
(BC86-BC34ごろ)古代ローマの政治家・歴史家。カエサル派として護民官・財務官を務める。カエサル暗殺後引退し文筆に専念。著書『カティリナ戦記』『歴史』など。
さる‐すべり【猿滑・紅】
《樹皮が滑らかで、サルもすべって登れない木、の意》ミソハギ科の落葉小高木。高さ約5m。樹皮は滑らかで褐色。8〜9月に紅色または白い小花が群がり咲く。材は床柱・細工物。観賞用などに栽培。中国南部原産。ヒャクジツコウ。サルナメリ。
ざる‐そば【麦】
ゆでて水でさらし、ざるに盛ったそば。海苔(のり)をきざんでのせ、つけづゆにきざみねぎ・わさびなどの薬味を入れて食べる。ざる。〈数え方〉1枚。
サルタ【Salta】
アルゼンチン北西部、アンデス山麓(さんろく)の観光・商工業都市。同名州の州都。人口37.4万(1991)。
さるだ‐ひこ【猿田彦】
シソ科の多年草。湿地にはえる。茎は四角形で、高さ約60cm。葉は狭倒卵形で鋸歯(きょし)をもつ。夏から秋に、葉腋(ようえき)に白色小形の唇形花をつける。
さるだひこ‐の‐かみ【猿田彦神】
日本神話の神。天孫降臨の一行を天の八衢(やちまた)で出迎え、高千穂峰(たかちほのみね)まで先導した国神。天鈿女命(あまのうずめのみこと)の夫。後世、道祖神と結びついた。岐(ちまた)の神。猿田彦。さるたひこのかみ。
サルタン【sultan】
→スルタンの英語名。
さる‐ぢえ【猿知恵】
あさはかな知恵。こざかしい知恵。shallow cunning
ザルツブルク【Salzburg】
オーストリア中部、アルプス山麓(さんろく)の商工業・観光都市。同名州の州都。毎年、夏に音楽祭が開かれる。岩塩(ザルツ)の産地。人口14.4万(1991)。
ザルツブルク‐おんがくさい【ザルツブルク音楽祭】
(Salzburger Festspiel(ドイツ))モーツァルトの生地ザルツブルクで毎年夏に催される世界的音楽祭。1920年リヒャルト=シュトラウス・ホフマンスタールらが創立。
ザルツマン【Christian Gotthilf Salzmann】
(1744-1811)ドイツの教育家・牧師。子どもの自発性、体育と徳育、作業教育等を重視し、子どもの諸能力の調和的育成をめざした。
サルデーニア‐おうこく【サルデーニア王国】
イタリアのサボイア家のビットリオ=アメデオ2世が、1720年サルデーニア島をあわせて樹立した王国。首都トリノ。1848年立憲議会制を施行。イタリア統一運動の中心となり、61年イタリア王国の成立と同時に解消。Kingdom of Sardinia
サルデーニア‐とう【サルデーニア島】
(Sardegna)地中海西部、イタリア半島西方の島。面積2.4万km2。サルジニア島。
ザルテン【Felix Salten】
(1869-1945)オーストリアの小説家。ハンガリー生まれ。自然に生きる動物を愛情をこめて描いた。作品『バンビ』『白馬物語』など。
サルト【SALT】
→ソルト
サルト【Salto】
南アメリカ、ウルグアイ北西部、ウルグアイ川左岸の港湾都市。農産物の集散地。同名県の県都。人口8.1万(1985)。
サルト【Andrea del Sarto】
(1486-1531)イタリアのルネサンス、フィレンツェ派の代表的画家。壁画や祭壇画を描いた。作品『アルピエの聖母』『マリアの誕生』など。
さる‐ど【猿戸】
①庭園に使う木戸。
②内側の横木を柱の穴に差し込む戸。
サルドゥイ【Severo Sarduy】
(1937-)キューバの小説家。尖鋭(せんえい)な言語実験派。作品『コブラ』『マイトレヤ』など。
サルトゥイコフ‐シチェドリン【Mikhail Saltykov-Shchedrin】
(1826-89)ロシアの小説家。ゴーゴリと並ぶ大風刺作家。作品『県の記録』『ゴロブリョフ家の人々』『現代の牧歌』など。
サルドゥー【Victorien Sardou】
(1831-1908)フランスの劇作家。技巧的な作風と多作で知られる。戯曲『トスカ』『サン=ジェーヌ夫人』など。
さるとび‐さすけ【猿飛佐助】
戦国末期、真田幸村(さなだゆきむら)に仕えたといわれる忍者。明治末期に講談に登場した伝説上の人物。
さるとり‐いばら【猿捕茨】
ユリ科のつる性落葉低木。山野にはえる。雌雄異株(いしゅ)。茎にとげがあり、葉は円形、基部に巻きひげがある。初夏に黄緑色の小花が咲き、果実は赤熟。サンキライ。カカラ。
サルトル【Jean-Paul Sartre】
(1905-80)フランスの哲学者・小説家。実存主義の代表者。社会的・政治的問題に積極的に参加。1964年ノーベル文学賞受賞を拒否。小説『嘔吐(おうと)』『自由への道』、評論集『シチュアシオン』、哲学論文『存在と無』、戯曲『汚れた手』など。
サルトロ‐カンリ【Saltoro Kangri】
チベット高原西方、カラコルム山脈中シアチェン氷河南の高峰。標高7742m。
さる‐なし【猿梨】
マタタビ科のつる性の落葉低木。山地にはえる。雌雄異株(いしゅ)。初夏に白色の五弁花が下向きに咲く。果実は球形で食用。シラクチヅル。
さる‐なめり【猿滑】
→サルスベリの異名。
さるのいきぎも【猿の生き肝】
動物の由来を説く昔話の一つ。竜宮で生き肝を取られそうになった猿が、クラゲの失言で危険を知り逃げ帰ってしまい、クラゲはその失敗の罪で、打たれて骨無しになったという話。
さるのこしかけ‐るい【猿の腰掛類・眼類】
担子菌(たんしきん)類サルノコシカケ目に属するキノコのうち、硬質で多年生のキノコの総称。立ち木・枯れ木にはえ、半円形に発達する。発汗・利尿など薬用ともなる。polypores
さる‐は【然るは】(接続)
〈古語〉
①前文の意に反することを導き出すときに用いる。それでいて。そのくせ。〈用例〉〜、かう思ふ人、ことにすぐれてもあらじかし(枕・ふと心おとりとかするものは)。
②前文を受けて、さらに説明するときに用いる。しかも。そのうえ。それは。〈用例〉〜、跡とふわざも絶えぬれば(徒然・30)。
サルパ【salpa】
原索動物の一群で、ホヤと近縁の浮遊生物。暖海にすむプランクトンで、体長数ミリメートル〜20cm。体はたる状か円柱状で透明。構造はホヤに似る。世界各地の暖海域に分布。
さる‐はし【猿橋】
山梨県大月市、桂(かつら)川にかけられた木橋。橋柱がなく両岸から肘木(ひじき)をせり合わせた造り。日本三奇橋の一つ。
サルバドル【Salvador】
ブラジル中東部の港湾都市。バイア州の州都で商工業・経済・文化の中心。人口205.6万(1991)。旧称サンサルバドル。
さる‐はむし【猿葉虫】
ハムシ科の一種サルハムシ類の昆虫の総称。体は楕円(だえん)形で、背面はふくらむ。体長5mm前後。日本産約50種。ブドウの害虫アカガネサルハムシ、スギの苗木を枯らすウスイロサルハムシなど、農林業の害虫が多い。
サルバルサン【Salvarsan】
→アルスフェナミン」の商標名。
サルビア【Salvia(ラテン)
シソ科の一、二年草、または多年草。温帯地方に約700種。秋、紅色系の唇形花(しんけいか)を穂状につける。観賞用。ヤクヨウサルビアともよばれる同属のセージは、薬用・香辛料用。ヒゴロモソウ。
さる‐ひき【猿引き・猿曳き】
→さるまわし(猿回し)
サルピグロッシス【Salpiglossis(ラテン)
ナス科の一年草。温室で育成される。高さ約30cm。夏、径約6cmの花が咲く。花色は白・黄・紅・紫紅。南アメリカ原産。
サルファ‐ざい【サルファ剤】
ブドウ球菌・肺炎菌・赤痢(せきり)菌など病原菌の増殖を抑える抗菌剤。化膿(かのう)性疾患をはじめ各種の細菌性の疾患に有効。スルファ剤。スルファミン。スルホンアミド。sulfa drug
さるふつ【猿払】
〈村〉北海道北部、稚内(わっかない)市南東隣の村。酪農とホタテガイ養殖などの漁業を主とする。人口3171(1994)。
サルベージ【salvage】
①座礁・沈没した船の引き揚げなどを目的とする作業。
②海難救助。
サルベージ‐せん【サルベージ船】
沈没船の引き揚げ、座礁した船の曳航(えいこう)などを専門とする船。広く、舷(げん)の低い作業甲板(かんぱん)をもち、復元性と耐波性にすぐれている。救難船。salvage boat
ざる‐べからず(連語)
〈文語的〉
…しなければならない。…しないわけにはいかない。
さる‐べ・し【然る可し】(連語)
〈古語〉
①当然そうあるはずである。しかるべきである。〈用例〉〜・き契りこそはおはしましけめ(源氏・桐壺)。
②そうなる運命である。〈用例〉〜・きにやおはしけむ、右大臣の御ためによからぬこと出できて(大鏡・時平)。
③りっぱである。〈用例〉〜・き所の下部などの来て(枕・ねたきもの)。
サルペドン【Sarpēdōn(ギリシア)
ギリシア神話でゼウスの子。トロイヤ戦争でトロイヤ救援に活躍。パトロクロスに殺されたが、死と眠りの神が彼の埋葬の礼をとる。Sarpedon
ざる‐ほう【笊法】
ざるの目から水が漏れるように、抜け道だらけで実質的に規制力をもたない法律。不備な法律。law with many loopholes
さる‐ぼお【猿頬】
フネガイ科の海産のニマイガイ。ふくらんでいる殻は白色で、黒褐色の殻皮をかぶる。殻長約7.5cm、殻高約6cm。肉は赤く、食用。東京湾から沖縄に分布。モガイ。
さる‐ほど‐に【然る程に】(接続)
〈古語〉
①そうこうするうちに。やがて。〈用例〉〜、同じき七月二十七日、上皇(しやうくわう)つひに崩御なりぬ(平家・1・額打論)。
②話題を変えるときに用いる。さて。話変わって。〈用例〉〜、鬼界が島の流人(るにん)ども(平家・2・康頼祝言)。
さる・まじ【然るまじ】(連語)
〈古語〉
①そうすべきでない。不適当だ。〈用例〉〜・まじき御振る舞ひもうちまじりける(源氏・帚木)。
②たいしたものではない。〈用例〉おほかた、殿上人(てんじやうびと)、女房、〜・まじき女官までも(大鏡・師輔)。
さる‐また【猿股】
男性用の下ばき。腰部をおおう短い股(もも)引き。猿股引き。西洋褌(ふんどし)
さる‐まなこ【猿眼】
猿の目のように、まるく深くくぼんだ目。
さる‐まね【猿真似】(名・サ変他)
くだらない人まね。猿の人真似。copycat
さる‐まめ【猿豆】
ユリ科の落葉低木。本州中部の山地にはえる。小形のサルトリイバラに似るが、つるにはならず、とげも少ない。夏に少数の赤い果実をつける。
さるまる‐だゆう【猿丸夫】
(?-?)伝説的歌人。三十六歌仙の一人。『古今集』真名(まな)序に名が見え、奈良後期か平安初期の人という。
さる‐まわし【猿回し】
大道芸の一つ。猿に芸を仕込んで演じさせる芸能。また、その飼育者。猿引き。猿使い。