そで【袖】
①衣服の両腕をおおう部分。スリーブ。sleeve
②和服のたもと。
③よろいの肩から腕の部分。
④ものの左右についている部分。〈用例〉〜机。舞台の〜。
袖打ち合わす(そでうちあわす)
敬意を表すため、袖をかき合わせる。
袖掻き合わす(そでかきあわす)
→袖打ち合わす」と同意。
袖に食らう(そでにくらう)
袖に隠し持つ。
袖に時雨る(そでにしぐる)
袖に時雨(しぐれ)が降りかかる。悲しみの涙で袖がぬれることのたとえ。
袖に縋る(そでにすがる)
哀願する。哀れみを請う。entreat...for mercy
袖に墨付く(そでにすみつく)
《人に思われると袖に墨がつく、という俗信から》人に恋い慕われる兆しが現れる。
袖にする(そでにする)
おろそかにする。じゃまもの扱いにする。袖になす。give the cold shoulder to
袖になる(そでになる)
《袖にするようになる、の意》おろそかになる。冷淡になる。
袖に湊の騒ぐ(そでにみなとのさわぐ)
涙が、袖にふりかかる。
袖の滴(そでのしずく)
袖にかかる涙。
袖の露(そでのつゆ)
涙に袖がぬれるたとえ。
袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
《「他生」は「多生」とも》知らない人とふとした交渉をもつのも、前世からの因縁があってのことだ。A meeting by chance is preordained.〈参照〉他生・多生。
袖振る(そでふる)
①別れを惜しんで袖を振る。
②袖を振って舞う。
袖を反す(そでをかえす)
①《夢の中で恋人に会えるという俗説から》寝るときに袖を裏返しにする。
②袖を翻す。
袖を片敷く(そでをかたしく)
衣の片方の袖を敷いて、独り寝する。
袖を絞る(そでをしぼる)
涙をたくさん流す。泣く。wet one's sleeves with tears
袖を連ねる(そでをつらねる)
つれだつ。
袖を通す(そでをとおす)
衣服を着る。とくに、新しい衣服を初めて着る。
袖を引く(そでをひく)
①人をさそう。pull...by the sleeve
②そっと注意をする。give warning quietly
袖を広ぐ(そでをひろぐ)
《物乞(ご)いをする者が、衣の袖を広げてその上に受けるところから》物乞いをする。
袖を分かつ(そでをわかつ)
協力してきた人と別れる。袂(たもと)を分かつ。
そ‐てい【措定】(名・サ変他)
ある命題を、自明なもの、または任意の仮定と肯定して、主張すること。推論の前提とする、証明されていない命題。supposition
ソディ【Frederick Soddy】
(1877-1956)イギリスの化学者。放射崩壊理論を提唱し実験的に証明。アイソトープの概念を樹立。1921年ノーベル化学賞受賞。
ソテー【sauté(フランス)】(名・サ変他)
肉・魚などを油で軽くいためたもの。また、いためること。〈用例〉ポーク〜。
そで‐がい【袖貝】
スイショウガイ科のマキガイ類の総称。殻口の外唇が外の方に張りだす。本州中部以南に分布。日本近海には殻高約8cmのマイノソデガイ、殻高約6cmのシドロガイなど約40種を産する。
そでがうら【袖ケ浦】
〈市〉千葉県西部、東京湾に臨む市。アサリ・海苔(のり)産地から臨海工業地帯に一変。人口5万6683(1994)。
そで‐がき【袖垣】
門や建物から突き出した短い垣根。目隠し・庭の美観などに使う。
そで‐かべ【袖壁】
建物から突き出た化粧用・目隠し用の幅の狭い壁。茶室建築に多く用いられる。wing wall
そで‐がらみ【搦(み)】
江戸時代に犯罪人を捕らえるのに用いた武器。長い柄の先にとげのある鉄叉(てっさ)をつけ、袖にからませて引き倒す。突棒(つくぼう)、刺股(さすまた)とともに三つ道具とよばれた。
そで‐ぐち【袖口】
衣服の袖先の腕や手首の出る部分。cuff
そで‐ぐり【刳り】
洋服の身頃(みごろ)の袖をつける部分。アームホール。armhole
そでぐろ‐づる【袖黒鶴】
ツル科の鳥。翼長約60cm。顔と頭上が赤く裸出し、全身が白く、風切り羽が黒い。シベリアで繁殖し、冬は南下して越冬。日本へはあまり渡来しない。
そで‐ごい【乞い】(名・サ変自)
物乞いをすること・人。物もらい。beggar
そで‐じるし【標・袖印】
昔、戦場で敵味方を見分けるために鎧(よろい)の袖につけた小さな旗状の目印。
そで‐たけ【袖丈】
袖の長さ。sleeve length
そで‐だたみ【袖畳み】
着物の略式の畳み方。背を内にして両袖と両わき縫いを合わせてそろえ、袖付けの辺りで折り畳む方法。
そ‐てつ【蘇鉄】
ソテツ科の常緑低木。高さ1〜4m。暖地の海岸などにはえる。茎の表面にうろこ状の葉の落ちた跡がある。葉は羽状で頂生。夏に開花。雌雄異株(いしゅ)。明治29年(1896)、池野成一郎が精子を発見。観賞用として栽培。種子は薬用。テッショウ。ホウビショウ。cycad
そ‐てつ【轍】
(1039-1112)中国、北宋(ほくそう)の詩人・文章家。字(あざな)は子由。蘇軾(そしょく)の弟。文章は兄に迫ると評され唐宋八家の一人。詩文集『欒城(らんじょう)集』。
そで‐つけ【袖付け】
袖と身頃(みごろ)の縫いつけ目。また、袖と身頃を縫いつけること。armhole
そてつ‐しじみ【蘇鉄蝶】
シジミチョウ科のチョウ。開張約3cm。幼虫の食草はソテツ。フィリピン・ボルネオに生息。キャムラシジミ。
そで‐とめ【袖留(め)】
①江戸時代、元服(げんぷく)のとき、振り袖を縮めて、八つ口をふさぐこと。
②吉原(よしわら)の女郎が振り袖をやめ、留め袖を着て一人前になること。
そで‐なし【袖無し】
①袖のない衣服。ノースリーブ。sleeveless
②《「袖無し羽織」の略》→ちゃんちゃんこ
そで‐の‐した【袖の下】
《袂(たもと)で隠すようにしてそっと渡すことから》→わいろ。〈用例〉〜を使う。
そで‐はん【袖判】
公文書の右端(袖)に書かれた花押(かおう)。平安後期から室町時代にかけ、国司・荘園領主・武将らが部下に出す文書の認証に使用。
そで‐びょうぶ【屏風】
袖で顔をかくすのを、びょうぶにたとえた語。袖几帳(きちょう)
そで‐やま【袖山】
①洋服では、
(ア)付け袖のパターン上で、山形の袖付け線全体。shoulder line
(イ)また、その頂点・頂点部分。shoulder point
②和服では、肩の折り山から袖に続いている部分。
ソテロ【Luis Sotelo】
(1574-1624)スペインのフランシスコ会士。慶長(けいちょう)8年(1603)来日。京坂(京都・大坂)・江戸・奥州各地で布教。遣欧使節支倉常長(はせくらつねなが)を案内したが、元和(げんな)8年(1622)再度来日し、捕らえられる。2年後火刑。
そ‐でんか【素電荷】
→でんきそりょう(電気素量)
*そと【外】
①囲いおおわれているものの外部。outside〈対義〉中(なか)。〈用例〉白線の〜に出る。部屋の〜。
②建物の外部。おもて。屋外。outdoors〈対義〉内(うち)。〈用例〉〜で遊ぶ。〜は雨だ。
③表側の部分。外面。exterior〈用例〉怒りを〜に出す。〜を飾る。
④自分の家や現在自分のいる所以外の所。また、自分の属さない集団。よそ。out〈用例〉〜で食べる。〜の空気を吸う。
⑤抽象的なある世界の外部。それ以外。〈用例〉関心の〜にある。名利の〜に身をおく。
外が内(そとがうち)
外出ばかりしていて、ほとんど家にいないことにいう語。外を内。
外を家にする(そとをいえにする)
外出がちにする。
そと‐あるき【外歩き】
①外を出歩くこと。外出。going out
②販売などで、出歩くこと。外勤。door-to-door work
そ‐とう【粗糖】
サトウキビ・サトウダイコンのしぼり汁から結晶させたままの砂糖。精製して不純物を除き、上白糖やざらめ糖をつくる。raw sugar〈対義〉精糖。
そ‐どう【粗銅】
銅鉱石を溶融してかわをつくり、それを酸化・精錬したもの。銅含有率は99%程度。さらに、これを陽極として電解精製する。black copper
そとうば【卒塔婆】
→そとば(卒塔婆)
そ‐とうば【蘇東坡】
→蘇軾(そしょく)の号。
そと‐うみ【外海】
湾や入り江ではない、陸地の外周りを囲んでいる大海。外洋。open sea〈対義〉内海(うちうみ)
そとおり‐ひめ【衣通姫】
記紀にみえる女性。美しさが衣を通して輝いたという。『日本書紀』では允恭(いんぎょう)天皇の皇后忍坂大中姫(おしさかのおおなかつひめ)の妹の弟姫(おとひめ)、『古事記』では同皇后の子の軽大郎女(かるのおおいらつめ)の名とされる。
そとかいふ‐かいがん【外海府海岸】
新潟県佐渡(さどが)島北部の海岸。海食崖(かいしょくがい)・洞窟(どうくつ)・懸瀑(けんばく)などの景観が雄大。
そと‐がけ【外掛(け)】
相撲の決まり手の一つ。回しを引いて胸を合わせ、相手の足に外がわから足をかけて倒す技。〈比較〉内掛け。
そと‐がこい【外囲い】
外がわの囲い。家や庭の周りの囲い。
そと‐がま【外缶・外罐】
ふろのかまが、浴室の外にあるもの。また、そのようなふろ。〈対義〉内缶。
そと‐がまえ【外構え】
門・へい・かきねなど。また、その配置や造り。exterior
そと‐がわ【外側】
ある物、またはある区切りの外に面している側。外面。外部。outside〈対義〉内側。
そ‐どく【素読】(名・サ変他)
漢籍などを、意味を考えず、文字だけを追って、声を出して読むこと。read without comprehending its meaning
そと‐ゲバ【外ゲバ】
《俗語。「ゲバ」は「ゲバルト」の略》学生運動で、学生と出動した機動隊との間に起こる暴力さわぎ。〈対義〉内ゲバ。
そと‐づら【外面】
①外がわの面。表面。exterior
②他人に対するときの顔つきや態度。応対。one's public face〈対義〉内面(うちづら)。〈用例〉〜がいい。
そと‐で【外出】(名・サ変自)
出歩くこと。がいしゅつ。go out
そと‐のり【外法】
厚みのある箱・ますなどの、外がわの縦・横・高さの寸法。outside measurements〈対義〉内法(うちのり)
そとば【塔婆・卒都婆・塔婆】
《仏教語。stūpa(梵)の音写。頂・堆土(たいど)、の意》
→ストゥーパ。
②墓の後ろに追善の供養のために立てる、塔にかたどった細長い板。梵字・経文(きょうもん)などを記す。そとうば。塔婆。板塔婆(いたとうば)。〈数え方〉1本・1基・1層。
そとばこまち【卒都婆小町】
①謡曲の曲名。四番目物、老女物。観阿弥(かんあみ)作。前半は女乞食(こじき)(小野小町)と旅僧の卒都婆問答、後半は小町が深草(ふかくさ)の少将の怨霊(おんりょう)に憑(つ)かれ百夜(ももよ)通いのさまをみせる。
②平泉(ひらいずみ)毛越寺(もうつじ)の延年舞の曲名。
そと‐ぶろ【外風呂】
屋外にすえつけたふろ。また、銭湯や他家でのもらい湯のこと。〈対義〉内風呂。
そと‐べり【外減り・外耗り】
穀物をついたとき、減量の残量に対する比率。玄米10kgをついて白米8kgを得たときは、減量2kgで残量8kgだから外減りは2.5割となる。〈対義〉内減り。
そと‐ぼう【外房】
千葉県南部、房総半島の洲崎(すのさき)から太平洋に臨む海岸地域一帯の呼称。海岸沿いにはJR外房線が走る。がいぼう。〈比較〉内房。
そと‐ぼり【外堀・外濠】
城の周りにほった堀。二重になっている堀の外がわの堀。outer moat〈対義〉内堀(うちぼり)
外堀を埋める(そとぼりをうめる)
目的を達成するため、まず周りの障害を取り除く。
ソドマ【Il Sodoma】
(1477-1549)イタリア盛期ルネサンスの画家。本名ジョバンニ=アントニオ=バッツィ。シエナ派の中心として活躍した。
そと‐まご【外孫】
嫁にいった娘にできた子。がいそん。〈対義〉内孫(うちまご)
そと‐また【外股】
足の先を外に向ける歩き方。そとわ。〈対義〉内股。
そと‐まわり【外回り】
①幾重かになってめぐっているものの外がわ。また、それを回ること。outer tracks〈対義〉内回り。〈用例〉山手線の〜。
②外がこい。外周。outer fence〈対義〉内回り。
③外勤。外務。outside duty〈用例〉〜の仕事。
そと‐み【外見】
外から見たありさま。がいけん。outer appearance
ソドム【Sodom】
死海南部のヨルダン低地にあった古代の都市。旧約聖書『創世記』によれば、住民の退廃と罪のため、神にほろぼされたという。
そと‐むき【外向き】
〈対義〉内向き。
①外のほうへ向いていること。turning outside〈用例〉商品を〜に並べる。
②家庭からみて、外部との折衝・交際などのこと。social intercourse
そとめ【外海】
〈町〉長崎県、西彼杵(にしそのぎ)半島南西部の町。急傾斜地の畑作が主。隠れキリシタンゆかりの地。人口8447(1994)。
そと‐ゆ【外湯】
旅館などで、建物の外部に設けた浴場。外風呂。
そと‐わ【外輪】
①外側にある輪。がいりん。
②両足のつま先が外がわに向く歩き方。外また。
そと‐わく【外枠】
〈対義〉内枠。
①外がわの枠。outer frame
②定められた範囲・数量外のもの。beyond the limit
そと‐わに【外鰐】
わに足の一つ。つま先を外に向けて歩く歩き方。toe out〈対義〉内鰐(うちわに)
ソナー【SONAR】
《sound navigation rangingの略》水中音響探知機。超音波を発信し、その反射波を受信するまでの時間・方向から、他の船舶・魚群などとの距離とその方向を知る機器。魚群探知機・潜水艦探知機など。超音波水中探信儀。
そない(副・形動)
《関西の方言》そのよう。そんな。〈用例〉〜なこと。
そな・う【供う】(下二他)
〈古語〉
→そなえる(供える)
そな・う【備う】(下二他)
〈古語〉
→そなえる(備える)
そなえ【供え】
神仏にささげること。供え物。供物(くもつ)。offering〈用例〉〜もち。
そなえ【備え】
①非常事態や、起きる可能性のある事態に対して手配すること。準備。用意。preparation〈用例〉老後の〜。万全の〜。
②外敵に対する防御体勢。defense〈用例〉〜を固める。
③隊列。rank〈用例〉あと〜。
備え有れば憂え無し(そなえあればうれえなし)
《『書経』「説命(えつめい)」にあることば》用意が十分にしてあれば、万一の事態が生じても心配することはない。Providing is preventing.
そなえ‐つけ【備え付け】
あらかじめ備わっていて、いつでも使用できるようになっていること。provide; equip〈用例〉〜の用紙。
そなえ‐つ・ける【備え付ける】(下一他)
取り付けて使用に供する。provide
そなえ‐もの【供え物】
神仏などに供える物。供物(くもつ)。offering
そな・える【供える】(下一他)
神仏・貴人などに物をささげる。たむける。offer〈用例〉仏前に花を〜。
そな・える【備える】(下一他)
①非常事態や起きる可能性のある事態に対して、あらかじめしたくする。準備する。prepare〈用例〉地震に〜。入試に〜。
②用にあてるために、物をそろえととのえる。用意する。provide〈用例〉図書館にビデオを〜。
③《「具える」とも》能力・才能など生まれつきもっている。be endowed with〈用例〉文才を〜・えている。
ソナグラフ【sonograph】
音声を分析記録する装置の一種。音声の波をマイクロホンで電気の波に変え、記録紙の上にフィルターの出力に応じた濃淡を記録させる。発音の矯正などに利用。
ソナタ【sonata(イタリア)
音楽で、ソナタ形式で書かれた楽章をふくむ、3ないし4楽章からなる多楽章形式の器楽曲。原則的には、第1楽章は速いソナタ形式、第2楽章はゆるやかなリート形式、第3楽章はやや速いメヌエット、のちにはスケルツォ、第4楽章は速いロンド形式またはロンドソナタ形式。奏鳴(そうめい)曲。
そなた【方】(代)
〈古語〉
①そちらのほう。そっち。〈対義〉こなた・かなた。〈用例〉〜に向きてをがみ聞こえて(源氏・澪標)。
②《同輩や目下に》おまえ。なんじ。〈用例〉〜の判なら銀貸さうとおっしゃる(浄瑠璃・心中重井筒)。
ソナタ‐けいしき【ソナタ形式】
器楽形式の一つ。ソナタ・室内楽・交響曲などの第1楽章に用いられ、提示部・展開部・再現部の3つからなる。古典音楽期に完成。sonata form
ソナチネ【sonatina(イタリア)
《小さなソナタ、の意》ソナタより内容・形式ともに小規模な器楽曲。
そ‐なれ【馴】
ヒノキ科の常緑低木。海浜にはえ、枝は地面をはう。葉はスギに似る。庭園に栽培。海風に堪えるよう丈の低いさまからの名。ハイビャクシン。
そなれ‐まつ【馴松】
海岸にあって、風のために枝・幹が低く傾いた松。
そなわ・る【備わる】(五自)
①そろえられている。用意ができている。be furnished with〈用例〉必要な品が〜・っている。車内に電話機が〜・っている。
②《「具わる」とも》生まれつきもっている。身についている。be endowed with〈用例〉気品が〜。