- っこ(接尾)
- <項目参照 refid="004582100" kariid"4582100">こ項目参照>
- っこ・い(接尾)
- <項目参照 refid="004590400" kariid"4590400">こい項目参照>
- *つ‐ごう【都合】
- [一](名)
- ①事情。なりゆき。ぐあい。convenience〈用例〉その日は〜が悪い。他の人の〜も聞く。
- ②さしさわり。さしつかえ。opportunity〈用例〉〜により出席できません。
- [二](名・サ変他)お金や時間をやりくりすること。工面。融通。arrangement〈用例〉〜をつける。学費を〜する。
- [三](副)しめて全部で。合計して。in all〈用例〉〜10万円なり。出席者は〜50人になる。
- つこう‐まつ・る【▽仕る】
- 〈古語〉
- [一](四自他)《「つかえまつる」の転》
- ①(自)「仕ふ」の謙譲語。お仕えする。〈用例〉大君に〜・れば貴(たふと)くもあるか(万葉・17・3922)。
- ②(他)「す・行ふ」の謙譲語。いたします。〈用例〉やがて御送り〜・らむ(源氏・若紫)。
- [二](補動四)《動詞の連用形に付いて》…申し上げる。〈用例〉心にまかせたること、ひき出だし〜な(源氏・澪標)。
- つ‐ごもり【▼晦・▼晦▽日】
- 《「つきごもり」の約》陰暦の月末。みそか。
- つじ【▼辻】5画
- 部首 ⻍しんにゅう 和製漢字
- 区点 3652・JIS 4454・シフト 92D2
- ①十字路。交差点。
- ②みちばた。路上。
- つじ‐うら【▼辻▽占】
- ①道の辻に立って、通りかかった人のことばなどから吉凶を占うこと。
- ②紙片に吉凶を示す文句を記して、巻煎餠(まきせんべい)などにはさみ、これを客にとらせて吉凶を占った商売。また、その紙片。〈用例〉〜売り。
- ③偶然の出来事から吉凶を占うこと。
- つじ‐かご【▼辻▼駕▼籠】
- 昔、道ばたで客を待ったかご。
- つじがはな‐ぞめ【▼辻が花染】
- 絞りを主体として麻・絹地に色模様を表した染色技法。室町時代から安土(あづち)桃山時代まで行われた。絞りを輪郭としてその中に描絵(かきえ)模様を染色した、繊細で華麗な染色。
- つじ‐ぎみ【▼辻君】
- 昔、道ばたで客を誘った売春婦。よたか。
- つじ‐ぎり【▼辻▼斬り】
- 夜間、路上で通行人を不意に切ること。また、その人。昔、武士が自分の剣技や刀剣の切れ味を試したり、金銭を奪うために行った。
- つじ‐くにお【▼辻▽邦▽生】
- (1925-99)小説家。東京生まれ。東大卒。方法意識の明確な物語性が特色。作品『夏の砦(とりで)』『背教者ユリアヌス』『春の戴冠(たいかん)』など。
- つじ‐げい【▼辻芸】
- 人通りの多い道ばたで演じる、曲芸や軽業(かるわざ)など。street performance
- つじ‐こうしゃく【▼辻講釈】
- 昔、道ばたで昔話や軍談・講談などをして、往来の聴衆から銭をもらったこと。また、その人。大道講釈。辻噺(ばなし)。辻談義。
- つじ‐ごうとう【▼辻強盗】
- 道ばたで通行人をおそう強盗。highwayman
- つじ‐じゅん【▼辻潤】
- (1884-1944)評論家。東京生まれ。ダダイスムの紹介に努めた。著書『浮浪漫語(ふろうまんご)』『ですぺら』など。
- つじ‐せっぽう【▼辻説法】
- 道ばたに立ち、往来の人々に法を説くこと。
- つじ‐ぜんのすけ【▼辻善▼之助】
- (1877-1955)歴史学者。兵庫県生まれ。東大教授、史料編纂所(へんさんじよ)所長。日本仏教史の権威。昭和27年(1952)文化勲章受章。著書『日本仏教史』など。
- つじ‐だち【▼辻立ち】
- 町角に立って物売りなどをすること・人。street vendor
- つじ‐つま【▼辻▼褄】
- 物事の筋道・道理。coherence〈用例〉〜の合わない話。
- 辻褄が合う(つじつまがあう)
- ことばの前後が矛盾しない。前後の事情がくい違っていない。筋道が通る。be consistent
- 辻褄を合わせる(つじつまをあわせる)
- 話などの脈絡をうまくつなぎあわせて、筋道が通っているようにする。make a story consistent
- つじどう【▼辻堂】
- 神奈川県、藤沢(ふじさわ)市南西部の地区。大規模団地もできて、住宅地として発展。夏は海水浴客でにぎわう。
- つじはら‐のぼる【▼辻原登】
- (1945-)小説家。本名は村上博。和歌山県生まれ。大阪学芸大附属高校卒。平成3年(1991)『村の名前』で第103回芥川賞受賞。作品『百合(ゆり)の心』など。
- つじ‐ばんしょ【▼辻番所】
- 江戸時代、江戸の武家屋敷町の辻々に設けられた番所。寛永(かんえい)6年(1629)大名・旗本(はたもと)が辻斬(つじぎ)り防止・自警のために設置。辻番。
- つじ‐ひさこ【▼辻久子】
- (1926-)バイオリン奏者。大阪生まれ。独奏家として活動。
- つじ‐ひさし【▼辻▽永】
- (1884-1974)洋画家。広島県生まれ。東京美術学校卒。作品『飼はれたる山羊(やぎ)』など。
- つじ‐ふだ【▼辻札】
- 昔、町かどに立てたふだ。高札(こうさつ)。制札(せいさつ)。
- つしま【▽対馬】
- ①対馬海峡西水道をへだてて韓国(かんこく)に対する、長崎県の島。面積698km2。人工開削(かいさく)で上(かみ)島・下(しも)島に2分。山がけわしく林業と漁業が主体。古来大陸との交通の要地であった。
- ②→つしまのくに(対馬国)
- つしま【津島】
- 〈市〉愛知県西部、木曽(きそ)川デルタ地域の市。尾西(びさい)毛織物工業地帯の一角。宅地化も進む。津島神社の「だんじり祭り」は有名。人口6万3226(1994)。
- つしま【津島】
- 〈町〉愛媛県、宇和島(うわじま)市南隣の町。中心は岩松。林産物が多く、真珠・ハマチを養殖。人口1万5479(1994)。
- つしま‐かいきょう【▽対馬海峡】
- 九州北岸と朝鮮半島の間の海峡。壱岐(いき)と対馬の間を東水道、対馬と朝鮮半島の間を西水道(朝鮮海峡)という。アジ・サバ・イカなどの好漁場。
- つしま‐かいりゅう【▽対馬海流】
- 黒潮が五島列島沖で分かれ、対馬海峡から日本海に入ったもの。大部分は津軽海峡から太平洋に流れ出る。対馬暖流。
- つしま‐せん【▽対馬線】
- 動物地理学上の分布境界線。対馬と本州・九州との間に引かれる。対馬における大陸系のヘビ(アカマダラ)やヤマネコなどの分布を考慮して設定。対馬海峡線。
- つじ‐まち【▼辻待ち】
- 道ばたで、車夫などが客を待つこと。
- つしま‐の‐くに【▽対馬国】
- 旧国名。現在の長崎県対馬。西海道の一国。古くから朝鮮半島とわが国を結ぶ海上交通の要衝。「延喜式」では下国、2郡。国府・国分寺はともに下県(しもあがた)郡厳原(いづはら)町。明治4年(1871)廃藩置県により厳原県。のち伊万里(いまり)県、同5年(1872)佐賀県、同9年(1876)三瀦(みずま)県を経て、長崎県に編入。対州(たいしゅう)。対馬。
- つしま‐はん【▽対馬藩】
- 江戸時代、対馬国(つしまのくに)に置かれた藩。藩主は鎌倉(かまくら)時代以来の豪族、宗(そう)氏。外様(とざま)大名。禄高(ろくだか)10万石。対朝鮮貿易で藩財政を維持。府中藩。
- つしま‐みんよう【▽対馬民謡】
- 長崎県対馬地方の民謡。大陸との中継地であったため都会風で端唄(はうた)調の旋律をもつ。『雨の降る夜節』『しんき節』など。
- つしま‐やまねこ【▽対馬山猫】
- 対馬にすむ小形の野生ネコ。体長約50cm。東南アジア産のベンガルヤマネコの一亜種。少数で天然記念物。
- つしま‐ゆうこ【津島▼佑子】
- (1947-)小説家。東京生まれ。太宰治(だざいおさむ)の次女。白百合女子大卒。知的で叙情的・幻想的な作風。作品『寵児(ちょうじ)』『光の領分』など。
- つじむら‐たろう【▼辻村太郎】
- (1890-1984)地理学者。神奈川県生まれ。東大卒。東京高師・東大教授。日本の地形学の基礎を築く。著書『地形学』『日本地形誌』『山』『日本の景観』など。
- つじ‐やしろ【▼辻社】
- 道が交差する所に祭られている道祖神の小さな祠(ほこら)。
- つじ‐よじろう【▼辻与次郎】
- (?-?)安土(あづち)桃山時代の鋳物(いもの)師。近江(おうみ)の人。千利休(せんのりきゅう)の釜師(かまし)。阿弥陀(あみだ)堂釜・丸釜などを創案。作品に京都豊国神社の『雲竜文鉄灯籠(とうろう)』など。
- つじ‐りょういち【▼辻▼亮一】
- (1914-)小説家。滋賀県生まれ。早大卒。昭和25年(1950)抑留生活の体験を描いた『異邦人(いほうじん)』で第23回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『修道者』『挽歌抒情(ばんかじょじょう)』など。
- つた【▼蔦】
- ①ブドウ科のつる性落葉小高木。山野にはえるほか、観賞用に栽培。巻きひげの吸盤で樹木・石垣などにまきつく。葉は広卵形または3小葉。夏に黄緑色の花をつけ、秋に紅葉。ナツヅタ。ivy
- ②紋所の名。ツタの葉を紋章化したもの。繁殖力を家の繁栄にかけた。
- つだ【津田】
- 〈町〉香川県東部、播磨灘(はりまなだ)に臨む町。遠洋漁業・貝ボタン産地で知られる。津田の松原がある。人口8759(1994)。
- づたい【伝い】(接尾)
- そこを伝わっていくことを表す。〈用例〉磯(いそ)〜。尾根〜。
- つたい‐あるき【伝い歩き】
- ある物につかまって、それに沿って歩くこと。乳児の場合はふつう生後1年前後にできるようになる。
- つた・う【伝う】(五自)
- ある物に沿って行く。go along〈用例〉電線を〜。
- つだ‐うめこ【津田梅子】
- (1864-1929)女子教育の開拓者。東京生まれ。日本最初の女子留学生の一人として8歳で渡米、受洗。帰国後、女子英学塾(現津田塾大学)を設立。
- つた‐うるし【▼蔦漆】
- ウルシ科のつる性落葉低木。山地にはえる。茎は他の物の上をはい、気根を生じる。葉は長柄、卵形の3小葉。初夏に、円錐(えんすい)状に黄緑色の小花をつける。葉にふれるとウルシと同様にかぶれる。
- つたえ【伝え】
- ①昔から語り伝えたこと。伝説。legend
- ②ことづて。伝言。message
- つたえ‐き・く【伝え聞く】(五他)
- ①人のうわさに聞く。hear from others〈用例〉〜ところでは。
- ②昔からの語りごとに聞く。learn by hearsay
- *つた・える【伝える】(下一他)
- ①言い知らせる。告げる。伝言する。tell; report〈用例〉よろしくお〜・えください。
- ②秘技・学問などを受けて他者に授ける。impart; initiate〈用例〉秘法を〜。
- ③文化・知識・風俗などをよそからもたらす。introduce〈用例〉海外から〜・えられた文化。
- ④受け継いでのちに残す。hand down〈用例〉家宝として〜。風習を〜。
- ⑤電気・音・熱などを他に移らせる。transmit〈用例〉熱をよく〜物質。
- つた‐おんせん【▼蔦温泉】
- 青森県中部、八甲田(はっこうだ)山南東麓(なんとうろく)にある温泉。周辺には小さな沼や、明治の文人大町桂月(おおまちけいげつ)の墓がある。
- つた‐かずら【▼蔦▼蔓】
- つる草の総称。creepers
- つだ‐きょうすけ【津田恭▽介】
- (1907-99)薬学者。埼玉県生まれ。東大卒。東大教授。独創的な分離精製法で「フグ毒」の化学構造を決定するなど、天然物化学の発展に貢献。昭和57年(1982)文化勲章受章。
- つだこまこうぎょう【津田▼駒工業(株)】
- 機械。繊維機械製造会社。昭和14年(1939)設立。本社は石川県金沢市野町。
- つだ‐さんぞう【津田三蔵】
- (1854-91)大津(おおつ)事件を起こした巡査。明治24年(1891)来日したロシア皇太子ニコライ(のちニコライ2世)を大津市において刀で斬(き)りつけて負傷させ、無期懲役(ちょうえき)となった。
- つだじゅく‐だいがく【津田塾大学】
- 私立女子大学。明治33年(1900)津田梅子が創立の女子英学塾を前身とし、昭和23年(1948)より現制。所在地は東京都小平市津田町。
- つだ‐せいふう【津田青▼楓】
- (1880-1978)画家。京都生まれ。本名は亀次郎。浅井忠(あさいちゅう)らに洋画を学ぶ。二科会創設に参加。のち日本画に転じた。
- つだ‐せん【津田仙】
- (1837-1908)農学者・教育家。下総(しもうさ)の人。蘭(らん)学・英学を修め渡米。帰国後、築地(つきじ)ホテル理事となり、西洋野菜を導入栽培。学農舎農学校を創設するなど、西洋農法の普及に努める。
- つだ‐そうきち【津田▽左右吉】
- (1873-1961)歴史学者。岐阜県生まれ。早大教授。日本古代史・東洋思想史の専攻で、とくに古典に対する文献批判に貢献。昭和24年(1949)文化勲章受章。著書『古事記及日本書紀の研究』など。
- つだ‐そうぎゅう【津田宗及】
- (?-1591)安土(あづち)桃山時代の豪商・茶人。堺(さかい)の人。会合(えごう)衆の一人。屋号は天王寺屋。千利休(せんのりきゅう)・今井宗久(いまいそうきゅう)とならぶ茶の三宗匠の一人で、織田信長(おだのぶなが)・豊臣秀吉(とよとみひでよし)に仕えた。
- つたな・い【▽拙い】(形)
- ①まずい。へただ。poor〈用例〉〜文字。
- ②運が悪い。unfortunate〈用例〉武運〜・く敗れる。
- ③鈍い。愚かだ。dull; silly〈派生〉つたなげ(形動)つたなさ(名)
- つたな・し【▽拙し】(形ク)
- 〈古語〉
- ①いくじがない。おくびょうだ。〈用例〉吾(やつかれ)はこれ乃(いまし)の兄(このかみ)なれども、〜・く弱くして(日本書紀・綏靖)。
- ②運が悪い。〈用例〉前(さき)の世の契り〜・くてこそ、かく口惜しき山がつとなり侍(はべ)りけめ(源氏・明石)。
- ③見苦しい。〈用例〉よからぬ物たくはへ置きたるも〜・く(徒然・140)。
- つだ‐まみち【津田真道】
- (1829-1903)明治の法学者。明六社同人。美作(みまさか)の人。蘭(らん)学を学びオランダに留学。わが国初の西洋法律書『泰西国法論』を出版。つだまさみち。
- つた‐もみじ【▼蔦紅葉】
- ①→イタヤカエデの別名。
- ②ツタの葉の色づいたもの。
- つたもみじうつのやとうげ【▼蔦紅葉宇都▽谷峠】
- 歌舞伎(かぶき)世話物。河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作。生世話(きぜわ)物の代表作。安政(あんせい)3年(1856)初演。伊丹(いたみ)屋重兵衛は座頭文弥(ぶんや)を殺し金を奪い、亡霊に苦しめられる。また現場を見ていた提婆(だいば)の仁三(にぞう)にゆすられて彼も殺す。通称、文弥殺し。
- つたや‐じゅうざぶろう【▼蔦屋重▽三郎】
- (1750-97)江戸中期の出版書肆(しょし)、蔦屋の主人。本名、喜多川柯理(からまる)。狂名、蔦唐丸(つたのからまる)。江戸の人。山東京伝・蜀山人(しょくさんじん)らと交わり、黄表紙・狂歌本などを出版。歌麿(うたまろ)・写楽(しゃらく)らの浮世絵も刊行した。
- ったら(副助・接助・終助)
- 《「といったら」の転》<項目参照 refid="008886900" kariid"8886900">たら項目参照>
- *つたわ・る【伝わる】(五自)
- ①代々受け継がれてくる。be handed down〈用例〉家に〜宝刀。
- ②文化・知識・風俗などがよそからもたらされる。伝来する。be introduced〈用例〉大陸から〜。
- ③順に話し継がれる。知れわたる。spread〈用例〉うわさが〜。
- ④電気・音・熱などが物を通ったり、物に沿ったりして移っていく。伝う。transmit〈用例〉電流が〜。気持ちが〜。
- ツタンカーメン【Tutankhamen】
- 古代エジプト第18王朝の王。アモン信仰を復活し、アマルナからテーベに遷都。1922年カーターとカーナボンにより、その墳墓がテーベの王家の谷で確認され、黄金棺(おうごんかん)中の王のミイラをはじめ多数の副葬品が出土。トゥトアンクアメン。
- *つち【土】
- [一]
- ①岩や石、有機物の破片などがくだけて地表をおおっているもの。どろ。土壌。soil〈用例〉肥えた〜。
- ②地上。地面。ground〈用例〉〜に転がる。
- ③《「地」とも》大地。陸地。その土地。earth〈対義〉天(あめ)。〈用例〉祖国の〜をふむ。
- [二]長塚節(ながつかたかし)の小説。明治43年(1910)発表。茨城鬼怒川(きぬがわ)べりの寒村の自然を背景に、貧しい農民一家の悲惨な生活を精密な写生文で描く。
- 土一升、金一升(つちいっしょう、かねいっしょう)
- 地価の非常に高いたとえ。
- 土が付く(つちがつく)
- ①相撲で、負ける。
- ②失敗する。
- 土となる(つちとなる)
- 《死者を埋葬することから》死ぬ。土になる。be buried; die
- 土に灸(つちにきゅう)
- ほかからの働きかけをしても、さっぱり手ごたえがないことのたとえ。むだなこと。〈類似〉豆腐に鎹(かすがい)。暖簾(のれん)に腕押し。
- 土降る(つちふる)
- 大風により吹きあげられた土砂が、降るようにおちてくる。
- 土を踏む(つちをふむ)
- そこに到着する。その場所を訪れる。〈用例〉故郷の〜。
- つち【▼槌・▼鎚】
- 物をたたく工具。円柱形の木製または金属製の頭に柄をさしたもの。ハンマー。mallet; hammer
- 槌で庭掃く(つちでにわはく)
- ①急な来客で、あわてふためきながら、もてなす。準備をする。
- ②見えすいた世辞(せじ)や追従(ついしょう)を言う。
- つち‐あけび【土▽木▽通】
- ラン科の多年草。高さ約60cm。深山にはえる無葉蘭(らん)。6月ごろ淡黄色の小花からなる円錐(えんすい)状花穂をつけた後、赤色のバナナ形の果実を結ぶ。
- つち‐いきれ【土いきれ】
- 夏、強い日光に照りつけられて土が熱気を発すること。また、その熱気。
- つち‐いじり【土▼弄り】
- ①土をこねていろいろな形のものを作ったり、土を掘ったりして遊ぶこと。つちあそび。play with mud
- ②趣味として畑作や園芸を行うこと。gardening
- つち‐いっき【土一▼揆】
- 室町時代、領主・荘官(しょうかん)・大名、また高利貸業者に対する農民の大規模な暴動。徳政、年貢(ねんぐ)や夫役(ぶやく)の減免などを要求した。どいっき。〈比較〉百姓一揆。
- つち‐いれ【土入れ】
- 麦などの栽培で、うねの間の土を株の中にふるいこむ作業。霜害を防ぎ分蘖(ぶんけつ)を促進する。
- つち‐いろ【土色】
- ①土のような色。earthlike color
- ②青黒い色。血の気のない色。つちけいろ。deadly pale〈用例〉〜の顔。
- つちうら【土浦】
- 〈市〉茨城県南部、霞ケ浦(かすみがうら)に臨む市。旧城下町。霞ケ浦の水産物の集散などのほか、工業化・宅地化が顕著。れんこんが特産。人口12万9559(1994)。
- つち‐おと【▼槌音・▼鎚音】
- 大工や鍛冶(かじ)などがつちでたたく音。hammering
- つち‐か・う【培う】(五自他)
- 《「土養(か)う」の意》
- ①(自)草木の根に土をかけて育てる。cultivate
- ②(他)力・性質などを養い育てる。foster〈用例〉持久力を〜。
- つち‐がえる【土▼蛙】
- アカガエル科のカエル。体長4〜6cm。背面は暗褐色で多数の小さい隆起がある。後肢にはみずかきが発達。水田や池沼に多い。本州・四国・九州、朝鮮半島・中国に分布。
- つち‐かぶり【土▽被】
- 担子菌類ベニタケ科のキノコ。かさは径4〜18cm、白色。非常に辛い白色の乳液を分泌するが、水によくさらせば食用になる。
- つち‐かべ【土壁】
- 土を用いて仕上げた塗り壁。mud wall
- つち‐ぎみ【土▽公】
- 陰陽道(おんようどう)でいう、土地をつかさどる神。春は竈(かまど)、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいるとされ、その時期にその場所の土をいじることを忌む。土公神(どくじん)。土の神。
- つち‐くさ・い【土臭い】(形)
- ①土のにおいがする。earthy-smelling
- ②田舎臭い。やぼったい。泥臭い。rustic〈派生〉つちくさげ(形動)つちくささ(名)
- つち‐くじら【▼槌鯨】
- アカボウクジラ科のハクジラ。全長約13mで、ハクジラのなかではマッコウクジラについで大きい。全身黒色で、腹面に白斑(はくはん)。大洋の中層以下を遊泳。北太平洋に分布。northern giant bottlenose whale
- つち‐ぐも【土▼蜘▼蛛】
- [一]
- ①→ジグモの異名。
- ②神話伝説で、古代、大和朝廷に従わなかった土着の人々。たけは低く、手足は長いという。
- [二]
- ①《「土蜘」とも》謡曲の曲名。五番目物。源頼光(みなもとのよりみつ)の病床を僧に化けた土蜘蛛の精が襲うが、頼光主従に退治される筋。
- ②長唄(ながうた)。杵屋勘五郎(きねやかんごろう)作曲。文久(ぶんきゅう)2年(1862)発表。常磐津(ときわず)『蜘蛛の糸』の改作。
- ③《「土蜘」で》歌舞伎(かぶき)舞踊。長唄。河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作。松羽目(まつばめ)物。明治14年(1881)初演。新古演劇十種の一つ。能の舞踊化。
- つち‐ぐり【土▼栗】
- 担子菌類ツチグリ科のキノコ。山道の赤土のがけなどに群生。初めは黒い球塊で、のちに放射状に開き、中の袋を露出。食用には適さない。ツチガキ。
- つち‐くれ【土▽塊】
- 土のかたまり。lump of earth
- つち‐けむり【土煙】
- 土砂が舞い上がって煙のように見えるもの。cloud of dust
- つち‐こつ【▼槌骨】
- 哺乳(ほにゅう)類の内耳(ないじ)にある耳小骨の一つ。鼓膜に接していて、鼓膜の振動を内耳に伝える。malleus
- つちざき【土崎】
- 秋田県、秋田市北西部の地区。旧雄物(おもの)川河口の港。古く室町時代から北国海運の拠点として繁栄。工業化が進む。
- つち‐すがり【土▼棲▼蜂】
- アナバチ科のハチ。体長約1.5cm。体は黒色で小さい黄斑(おうはん)がある。地中に巣をつくり、ヒメハナバチ類を狩って貯え、幼虫のえさとする。北海道・本州・九州に分布。
- つちだ‐きょうそん【土田▼杏村】
- (1891-1934)哲学者・評論家。本名、茂(つとむ)。麦僊(ばくせん)の弟。新潟県生まれ。京大卒。自由主義的な文化哲学者・文明批評家として活躍。著書『国文学の哲学的研究』など。
- つちだ‐けん【土田献】
- (?-?)江戸後期の漢方医。陸奥(むつ)の人。臨床研究をもとに、文政2年(1819)日本最初の精神医学書『癲癇狂(てんかんきょう)経験編』を著す。
- つちだ‐こうへい【土田耕平】
- (1895-1940)歌人。長野県生まれ。島木赤彦(しまきあかひこ)に師事。歌集『青杉』『斑雪(はだれ)』『一塊』、童話集『裾野(すその)』など。
- つちだ‐ばくせん【土田麦▼僊】
- (1887-1936)日本画家。本名、金二。新潟県佐渡(さど)生まれ。国画創作協会結成に参加。日本画の近代化に貢献した。作品『湯女(ゆな)』『舞妓林泉(ぶぎりんせん)』など。
- つち‐だんご【土団子】
- 子嚢(しのう)菌類ツチダンゴ科の地下生のキノコ。マツ・ブナなどの根にみられ、日本では15種ほど知られる。径0.5〜4cmほどの球形または楕円(だえん)形で、色は黄褐色か黒色。
- つち‐つかず【土付かず】
- 《土俵の土が体についていない、の意》相撲で、初日から一度も負けていないこと。no defeat
- つち‐どの【土殿】
- 貴人が喪に服すときこもる仮屋(かりや)。殿中の板敷を取りはずして、土間にしたもの。
- つち‐とりもち【土鳥▼黐・▽蛇▼菰】
- ツチトリモチ科の寄生植物。高さ約10cm。暖地の山林にはえ、ハイノキなどの根に寄生。鱗片(りんぺん)葉は赤みの肉質。雌雄異株(いしゅ)。
- つち‐の‐え【▼戊】
- 《「土の兄(え)」の意》十干の第5。ぼ。
- つち‐の‐かみ【土の神】
- ①土地をつかさどる神。地祇(ちぎ)。
- ②伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の子。埴山姫(はにやまひめ)。
- ③→土公(つちぎみ)。土公神(どくじん)。
- つち‐の‐こ【▼槌の子】
- ①前額と後頭部とが出っぱった頭。さいづちあたま。
- ②日本各地に生息するといわれる想像上の毒ヘビ。頭が大きく、胴は太いが短く、マムシよりも猛毒とされる。名は、体形が藁(わら)を打つ槌に似ているのに由来。
- つち‐の‐と【▽己】
- 《「土の弟(と)」の意》十干の第6。き。
- つち‐ばち【土▼蜂】
- 地中のコガネムシ類の幼虫に産卵するツチバチ科のハチの総称。比較的大形の種類が多く、黒色の地に黄・赤などの斑紋(はんもん)がある。世界に約1000種、日本に約10種が分布。
- つち‐ばった【土▽飛▼蝗】
- 黄褐色で翅(はね)の端が黒いバッタ。体長4cm内外。水辺の草地にすむ。本州に分布。ツマグロイナゴ。
- つち‐はんみょう【土▼斑▽猫】
- ツチハンミョウ科のコウチュウの一群。上翅(じょうし)が開いていて、腹部が露出している。体長1〜3cm。薬用。日本全土・アジアなどに分布。ゲンセイ。
- つち‐ぶた【土豚】
- アリ・シロアリを主食とするツチブタ目ツチブタ科の哺乳(ほにゅう)類。一目一種。草原にすみ、土掘りがたくみ。サハラ以南のアフリカに分布。管歯類。
- つち‐ふまず【土踏まず】
- 足の裏のくぼみ。地面からアーチ形に離れている部分。歩くときの推進力や体重を支える役目を果たしている。arch of foot
- つち‐へん【土偏】
- 漢字を組み立てている部分の名。「坪」「城」などの左にある「土」。
- つち‐ぼこり【土▼埃】
- 風に吹かれて舞い上がる、こまかな土砂。すなぼこり。cloud of dust
- つち‐ぼたる【土蛍】
- ホタル科の昆虫の幼虫、または前後翅(ぜんこうし)とも退化した雌の成虫。体長約1cm。地上をはい回り、発光する。雄は光らない。シベリア・ヨーロッパに分布。カラフトボタル。
- 土仏の水遊び(つちぼとけのみずあそび)
- 《土仏が水でとけていくことから》無知で、危険のせまっていることを知らないたとえ。また、みずから身を持ちくずすことにいう。
- 土仏の夕立に逢うた様(つちぼとけのゆうだちにおうたよう)
- 《土仏が雨で流されることから》みすぼらしく、しょんぼりしているさまをいう。
- つちみかど‐しんとう【土▽御門神道】
- 江戸時代初期に創唱された神道の一派。土御門家の陰陽(おんよう)道に、垂加(すいか)神道を加味したもの。土御門泰福(やすとみ)と門人の渋川春海により大成された。安倍(あべ)神道。安家(あんけ)神道。天社神道。
- つちみかど‐てんのう【土▽御門天皇】
- (1195-1231)第83代天皇(在位(1198-1210))。後鳥羽(ごとば)天皇の第1皇子。承久(じょうきゅう)の乱後土佐(とさ)に、のち阿波(あわ)に配流。