つば【唾】
唾液(だえき)。つばき。
唾を付ける(つばをつける)
他人に取られないように、あらかじめかかわりをつけたり、印をつける。establish a claim
つば【鍔・鐔】
①刀の柄(つか)を握る拳(こぶし)を保護する金具。sword-guard
②帽子のひさし。brim
③釜(かま)の回りの、ひさしのようにはり出した部分。
④マツタケなどの茎の上部にある、回りにひさしのようにはり出した部分。
ツパイ【tupaia】
サル類のうちでもっとも原始的なツパイ科の動物。体長約20cm。体はリスに似て暗褐色。森林にすみ、おもに昆虫を食べる。東南アジアに分布。リスモドキ。
つばいおおつかやま‐こふん【椿井大塚山古墳】
京都府相楽(そうらく)郡山城町椿井にある古墳時代前期の前方後円墳。多数の三角縁(さんかくぶち)神獣鏡が出土。この同笵(どうはん)鏡が北九州から関東に分布することが、初期大和政権と地方豪族の関係を反映しているとの見解がある。
ツバイク【Zweig】
→ツワイク
つばいち【榴市・椿市】
現在の奈良県桜井市金屋の三輪山(みわやま)近くにあった古代の市。多くの街道が集まる水陸交通の要地として賑(にぎ)わった。つばきのいち。
つばい‐もも【光桃・椿桃】
《「つばきもも(椿桃)」の転。実がツバキの実のように光っていることからいう》→ネクタリン
つ‐ばき【唾】
《「唾(つ)吐き」の意》口の中に出る、消化液。唾液(だえき)。つば。saliva
天に唾する(てんにつばきする)
人を陥れようとして、かえって自分が害を受けるたとえ。天につばす。spit up into the sky
つばき【椿・榴・茶】
①ツバキ科ツバキ属の植物の総称。原種はヤブツバキともよび、高さ約10mの常緑高木。葉は楕円(だえん)形で厚く、春に大輪の五弁花を開く。果実に含む種子からつばき油を採取する。材は堅く工芸用。栽培品種は花色・花型とも多様である。camellia
②襲(かさね)の色目の名。表は蘇芳(すおう)、裏は赤または紅。冬用。
つばき‐あぶら【椿油】
ツバキの種子から得られる淡黄色の油。主成分はオレイン酸グリセリド。髪油用・食用。主産地は伊豆(いず)諸島・五島(ごとう)列島など。camellia oil
つばき‐おんせん【椿温泉】
和歌山県南西部、白浜(しらはま)町にある温泉。太平洋に臨み、枯木灘(かれきなだ)の眺めがよい。
つばき‐かずら【椿葛】
ユリ科のつる性常緑低木。観賞用に栽培される。花は鐘状で長さ7〜8cm、紅色。花蓋(かがい)片は6枚で下垂する。花期は夏。チリ原産。
つばき‐ちんざん【椿椿山】
(1801-54)江戸後期の文人画家。名は弼(ひつ)。江戸の人。幕府槍(やり)組同心。肖像画・花鳥画が得意。作品『雑花果蔬図(ざっかかそず)』『高久靄がい(たかひさあいがい)像』など。
ツバキナカシマ【(株)ツバキ・ナカシマ】
機械。機械部品製造会社。昭和14年(1939)設立。本社は兵庫県尼崎市梶ヶ島(かじがしま)
つばきひめ【椿姫】
《原題La Traviata(イタリア)》ベルディ作曲のオペラ。デュマ=フィスの小説からピアーベが台本。3幕。1853年初演。パリの娼婦(しょうふ)ビオレッタと青年アルフレードとの悲恋物語。『ああ、そはかの人か』『乾杯の歌』などが有名。
つばき‐もち【椿餠】
道明寺粉を蒸し、砂糖を混ぜて小豆(あずき)あんを包み、上下をツバキの葉ではさんだもち菓子。
つばきもとこうぎょう【椿本興業(株)】
商業。機械専門商社。昭和13年(1938)設立。本社は大阪市北区小松原町。
つばきもとチエイン【(株)椿本チエイン】
機械。チェーン・伝動装置、FAシステム製造会社。昭和16年(1941)設立。本社は大阪市鶴見(つるみ)区鶴見。
つばくら(め)【燕】
→ツバメの古名。
つばくろ【燕】
《「つばくら」の転》→ツバメの別名。
つばくろ‐えい【燕えい】
体の幅が著しく広いアカエイ科のエイ。全長約1m。背部は灰褐色で腹部は白色。かまぼこなどの原料。本州中部以南に分布。
つばくろ‐だけ【燕岳】
長野県北西部、飛騨(ひだ)山脈中部の山。標高2763m。頂上付近に花崗(かこう)岩の風化した白い岩塔が並ぶ。
つばさ【翼】
①鳥類の、前肢が空中の飛行用に変形・発達したもの。全体をおおう羽毛は、風切(かざき)り羽(飛羽)・雨覆(あまおお)い羽(翼覆)・小翼などに区別。wing
②飛行機の翼(よく)。また、飛行機。wing
つばさしょうけん【つばさ証券(株)】
金融業。証券会社。平成12年(2000)4つの証券会社が合併して設立。本店は東京都千代田区丸の内。
つば‐ぜりあい【迫(り)合い】(名・サ変自)
①刀を打ち合わせ、互いにつばで押し合うこと。
②《比喩(ひゆ)的に》激しく争うこと。close contest〈用例〉〜を演ずる。
つばた【津幡】
〈町〉石川県中部、河北(かほく)潟の東にある町。旧宿場町。織物・製紙工業がさかん。人口2万9358(1994)。
つ‐ばな【茅花】
→チガヤの別名。
②チガヤの花。春の末に葉に先立って生じる花穂。
つばめ【燕】
ツバメ科の鳥の総称、またその一種。昆虫を主食とし、飛翔(ひしよう)中に捕らえる。益鳥。巣は泥やわらをこねあわせて人家の軒先や岩壁などに作る。日本で夏を過ごし、東南アジアで越冬。世界に約80種、日本に5種が見られる。つばくら。つばくろ。swallow
燕が低く飛べば雨が降る(つばめがひくくとべばあめがふる)
兵庫県赤穂(あこう)地方・山口県柳井(やない)付近などでの、天気に関する言い伝え。
つばめ【燕】
〈市〉新潟県中部、信濃(しなの)川の分流中ノ口川に沿う市。洋食器工業で広く知られる。人口4万4205(1994)。
つばめ‐うお【燕魚】
外形がチョウチョウウオに似たマンジュウダイ科の海水魚。全長約50cm。暗灰色の体側に3本の暗褐色の横帯がある。体は平たく、背びれ・腹びれ・尻(しり)びれが長く伸びる。本州中部以南の暖海に分布。
つばめ‐おもと【青】
ユリ科の多年草。高山の針葉樹林にはえる。根出葉は光沢のある長楕円(だえん)形。5〜6月に小白花を花茎につける。果実はるり色に熟す。
つばめ‐がえし【燕返し】
振り出した刀のきっ先を急激に反転させて斬(き)る剣術の刀法。
つばめ‐しじみ【蝶】
日本各地の路傍でふつうに見られるシジミチョウ科のチョウ。開張2.5cm。翅表(しひょう)は雄では青紫色、雌では夏型が黒褐色、春型が青藍(せいらん)色。食草はメドハギ・クサフジ・エンドウ・シロツメクサなど。
つばめ‐ずいせん【燕水仙】
ヒガンバナ科の多年草。鱗茎(りんけい)より、線形で平行脈のある葉を叢生(そうせい)。1、2個の紅色の唇形(しんけい)花をつける。観賞用として栽培。メキシコ原産。スプレケリア。
つばめ‐ちどり【燕千鳥】
飛ぶ姿がツバメに似たツバメチドリ科の鳥の総称。また、その一種。全長約27cm。灰褐色の地色で、のど前面の淡黄色とそれを囲む黒い環状斑(はん)が目立つ。空中で昆虫を捕食する点もツバメに似る。シベリアなどで繁殖し、日本には旅鳥として春秋2回渡来。
つばめ‐の‐す【燕の巣】
中国料理の特殊材料。アナツバメが海藻を唾(だ)液で固めて作った巣。採取が危険なので数が少なく、珍重される。
ツバル【Tuvalu】
南太平洋、ニューギニア島の東方の珊瑚礁(さんごしょう)島の国。首都フナフティ。1978年イギリスから独立。コプラ生産と漁業が中心。面積160km2。人口1.0万(1993)。
*つぶ【粒】
[一](名)《「つぶら」の意》
①小さくて丸いもの。grain〈用例〉米の〜。〜の小さいリンゴ。ケシ〜。
②集まっているものの一つ一つ。また、その大きさや質。grain〈用例〉〜をそろえる。
③そろばんの玉。bead
④ムクロジの黒い実。羽根突きに用いる。
[二](助数)粒形のものを数える語。grain〈用例〉丸薬2〜。1〜の涙。
粒が揃う(つぶがそろう)
①みな、同じ大きさである。be all of a size
②みな、すぐれた人・物である。be all excellent
つぶ【螺】
①マキガイ類の通称。
②食用にされるエゾボラやエゾバイ類。
ツブアイ‐しょとう【ツブアイ諸島】
(Tubuails)→トゥブアイしょとう(トゥブアイ諸島)
つぶ‐あん【粒餡】
豆の粒をつぶさないようにした餡。〈対義〉こしあん。
ツブカル‐さん【ツブカル山】
(Toubkal)→トゥブカルさん(トゥブカル山)
つぶ‐ぎん【粒銀】
江戸時代の銀貨、→豆板銀(まめいたぎん)の俗称。
つぶさ‐に【具に・備に】(副)
①もれなく。thoroughly〈用例〉〜辛酸をなめる。
②詳しく。in detail〈用例〉〜調べる。
つぶし【潰し】
①力を加えて、つぶすこと。crush
②金属製品を再び地金に戻すこと。scrapping〈用例〉機械を〜で売る。
③むだに費やすこと。〈用例〉時間〜。ひま〜。
潰しがきく(つぶしがきく)
今までの仕事がだめになっても他の仕事に使える。
つぶし‐あん【潰し餡】
小豆(あずき)を甘く煮て豆の形が残る程度につぶし練り上げたあん。
つぶし‐しまだ【潰し島田】
日本髪の島田髷(まげ)の一つ。髷の中央を元結(もとゆい)で結んだ部分が、くぼんでつぶした感じに見えることから。
つぶし‐ねだん【潰し値段】
金属製品を地金としたときの値段。scrap value
*つぶ・す【潰す】(五他)
①おして、ぺしゃんこにする。crush〈用例〉あき缶を〜。
②会社・組織などを滅ぼす。破産させる。ruin〈用例〉会社を〜。身代を〜。
③体の機能などを役に立たなくさせる。使えなくする。lose〈用例〉声を〜。目を〜。
④体面や心の平静を失わせる。lose〈用例〉顔を〜。肝を〜。面目を〜。
⑤あいている時間をうめる。無駄に過ごす。kill time〈用例〉ひまを〜。
⑥すきまをうめる。ふさぐ。fill up〈用例〉空白部を塗り〜。
⑦金属を溶かす。melt〈用例〉金貨を〜。
⑧料理用にニワトリなどの家畜を殺す。kill; butcher
つぶ‐ぞろい【粒揃い】
①粒がそろっていること。be all of a size
②どれもこれも、すぐれていること。be all excellent〈用例〉〜の選手を集める。
つぶ‐だ・つ【粒立つ】(五自)
たくさんの粒ができる。あわだつ。
つぶ‐つぶ【粒粒】
[一](名)多くの粒。その一つ一つ。grains
[二](副)粒になってもり上がるさま。be grained〈用例〉〜とあわ立つ。
つぶ‐つぶ(副)
〈古語〉
①こまごまと。くわしく。〈用例〉よろづに思ふことしげきを、いかで〜と言ひしらするものにもがなと(蜻蛉・上)。
②思いが胸に迫るさま。どきどき。〈用例〉例のごとぞあらんと思ふに、胸〜と走るに(蜻蛉・中)。
③丸々と太ったさま。ふっくら。〈用例〉皇子(みこ)たちよりもこまかにをかしげにて、〜ときよらなり(源氏・横笛)。
④物が煮える音。ぐつぐつ。〈用例〉豆を煮ける音の〜と鳴るを聞き給ひければ(徒然・69)。
つぶて【礫・礫】
小石を投げること。その小石。throwing a stone〈用例〉〜を打つ。
梨の礫(なしのつぶて)
《「梨」を「無し」にかけて》なんの便りもないたとえ。have not heard a word
つぶ‐やき【呟き】
つぶやくこと。また、そのことば。murmur
つぶ‐や・く【呟く】(五自)
小声でひとりごとを言う。ぶつぶつ言う。murmur〈用例〉困ったなと〜。
つぶ‐より【粒選り】
たくさんの中から、すぐれたものを選び抜くこと。選び抜いたもの。粒ぞろい。pick out
つぶ‐ら【円(ら)】(形動)
丸いさま。ふっくらとしたさま。round〈用例〉〜なひとみ。
つぶら‐か【円か】(形動)
つぶらなさま。
つぶら‐じい【椎】
ブナ科の常緑高木。高さ25m。近畿(きんき)から四国にかけての暖地の山中にはえる。葉は小形で裏は灰白色。6月、穂状の黄褐色の小花を開く。香りが強い。堅果は食用。樹皮からタンニンを製し、材は建築・家具用。コジイ。
つぶらや‐えいじ【谷英二】
(1901-70)映画特技監督。福島県生まれ。日本の特殊撮影映画のパイオニア。作品『ハワイ・マレー沖海戦』『ゴジラ』など。
つぶらや‐こうきち【谷幸吉】
(1940-68)マラソン選手。福島県生まれ。須賀川(すかがわ)高卒。自衛隊体育学校教官。昭和39年(1964)東京オリンピックのマラソンで3位に入賞。メキシコ‐オリンピックを前に自殺。
つぶり【頭】
→あたま→つむり
つぶ・る【瞑る】(五他)
目をふさぐ。とじる。つむる。shut the eyes
目を瞑る(めをつぶる)
①死ぬ。die
②見て見ぬふりをする。我慢する。overlook; put up with
つぶ・る【潰る】(下二自)
〈古語〉
→つぶれる(潰れる)
つぶ・れる【潰れる】(下一自)
①外からの力が加わって崩れ壊れる。おされて壊れる。break; be crushed〈用例〉たまごが〜。
②会社・組織などが駄目になる。滅びる。be ruined; fail〈用例〉会社が〜。身代が〜。
③体の機能や物の一部が使えなくなる。役に立たなくなる。become useless〈用例〉声が〜。のこぎりの目が〜。
④体面や心の平静を失う。lose〈用例〉面目が〜。肝が〜。
⑤無駄に過ぎる。waste〈用例〉時間が〜。
⑥酒で足腰がきかなくなる。〈用例〉飲んで〜。
つべ‐こべ(副)
あれこれ文句を言うさま。complainingly〈用例〉〜とうるさいやつだ。〜言うな。
つ‐べし(連語)
〈古語〉
《完了の助動詞「つ」の終止形に推量の助動詞「べし」の付いたもの》
①きっと…(する)に違いない。きっと…だろう。〈用例〉はへこそにくきもののうちに入れつべく(枕・虫は)。
②必ず…できる。…することができそうだ。〈用例〉六塵(ろくぢん)の楽欲(げうよく)多しといへどもみな厭離(えんり)し〜(徒然・9)。
③…しなければならない。〈用例〉人をなほ恨み〜や都鳥(新古今・羇旅)。
ツベターエワ【Marina Ivanovna Tsvetayeva】
(1892-1941)ロシア・ソ連の女流詩人。内面の情熱を独自の詩形式に表現。詩集『夕べのアルバム』『白鳥の陣営』、随筆『わがプーシキン』など。
つべた・い【冷たい】(形)
→つめたい
つべつ【津別】
〈町〉北海道東部、網走(あばしり)川上流の町。豆類・テンサイなどを産し、酪農・林業・製材もさかん。人口7664(1994)。
ツベルクリン【tuberculin】
結核菌の培養濾液(ろえき)を濃縮したもの。かつては結核の治療に用いられたが、現在は結核感染の診断に用いる。1890年にコッホが創製。
ツベルクリン‐はんのう【ツベルクリン反応】
結核感染の有無を調べる検査法。ツベルクリンを皮内注射し、48時間後に判定する。注射部位の発赤が10mm以上ならば陽性。tuberculin reaction
つぼ【坪】
①《「壺」とも》なかにわ。
②尺貫法における面積の単位。家屋や宅地に用いる。1坪は約3.306m2
③印刷の版面や高価な錦・更紗(さらさ)・革などの面積の単位。曲尺(かねじゃく)の1尺平方(尺坪)または1寸平方(寸坪)。
④土砂の体積の単位。6尺立方。約6.016m3。立坪(りゅうつぼ)
つぼ【壺】
①口もとが細くつぼまり、胴部でふくらんだ形の容器。pot〈数え方〉1口・1壺。
②深くくぼんだ場所。basin〈用例〉滝〜。
③灸(きゅう)をすえたり、鍼(はり)を打ったりして効果のあるところ。
④急所。ずぼし。
⑤「→壺皿」の略。
⑥「→壺金(がね)」の略。
壺に嵌まる(つぼにはまる)
①ねらいどころを突く。急所をはずれない。
②見込んだとおりになる。図星(ずぼし)である。turn out as wanted
壺の口を切る(つぼのくちをきる)
陰暦10月のはじめ、新茶のつぼの封を切り、茶会をもよおす。
壺を押さえる(つぼをおさえる)
急所・要点・かんどころをとらえる。catch the point
つぼ‐あたり【坪当(た)り】
坪に割り当てること。1坪あたり。1坪につき。
っぽ・い(接尾)
→ぽい
つぼい‐くめぞう【坪井九三】
(1858-1936)歴史学者。大阪生まれ。東大教授。日本に実証的なドイツ史学を移植。著書『史学研究法』など。
つぼい‐げんどう【坪井玄道】
(1852-1922)体育指導者。名は「かねみち」とも。下総(しもうさ)の人。東京高等師範教授。体操伝習所教師となり、外国の体操術を修得、学校体育の発展に貢献。
つぼい‐さかえ【壺井栄】
(1899-1967)小説家・児童文学者。詩人壺井繁治の妻。香川県小豆(しょうど)島生まれ。ヒューマンな作品が多い。作品『二十四の瞳(ひとみ)』『裲襠(うちかけ)』など。
つぼい‐しげじ【壺井繁治】
(1897-1975)詩人。香川県生まれ。早大中退。アナーキズム、のちマルキシズム詩人として活躍。作品『壺井繁治詩集』、自伝『激流の魚』など。
つぼい‐しょうごろう【坪井正五郎】
(1863-1913)日本の人類学の開拓者。江戸の人。東大教授。人類学は「人間の理学(哲学)」であると説き、日本人類学の基礎をつくりあげた。日本原住民についてコロポックル説を唱え、アイヌ説の小金井良精(こがねいよしきよ)と激しい論争を展開。また、鳥居龍蔵(りゅうぞう)など多くの人材を育成。
つぼい‐しんどう【坪井信道】
(1795-1848)江戸時代後期の蘭学(らんがく)者。美濃(みの)の人。宇田川玄真に蘭学を学び、深川に2つの蘭学塾を開き、緒方洪庵(おがたこうあん)・川本幸民(かわもとこうみん)・杉田成卿(すぎたせいけい)ら著名な蘭学者を輩出。のちに、長州(ちょうしゅう)藩医になった。
つぼい‐とこく【坪井杜国】
(?-1690)江戸前期の俳人。名古屋の人。芭蕉(ばしょう)の愛弟子(まなでし)で、『笈(おい)の小文(こぶみ)』の旅に随行した。
つぼうち‐しょうよう【坪内遥】
(1859-1935)英文学者・劇作家・小説家・評論家。美濃(みの)の人。東大卒。早大教授。評論『小説神髄』、小説『当世書生気質(とうせいしょせいかたぎ)』で文学の写実主義を主張。『早稲田(わせだ)文学』創刊。文芸協会設立。『桐一葉(きりひとは)』で新史劇の道を開き、『新曲浦島』で新舞踊運動を起こす。シェークスピア全作品を完訳。
つぼ‐かざり【壺飾り・荘り】
茶道で、習い事の一つ。口切りの茶事のとき、床(とこ)に飾る茶壺の飾り方。また、拝見のしかたの作法。
つぼ‐がね【壺金】
開き戸の肘金(ひじがね)を受ける金具。壺金物。ひじつぼ。
つぼ‐がり【坪刈(り)】(名・サ変他)
江戸時代の検見(けみ)法の一つ。年貢の租率決定の基準とするため、上田・中田・下田の任意の1坪を刈り取って収量を調べ、総収穫高を推量した。歩刈(ぶか)り。
つぼ‐きり【錐】
半円形で内側が斜面状の刃になっている木工用の錐。円い穴をあけるためのもの。
つぼきり‐の‐つるぎ【壺切(り)の剣】
天皇から立太子(りったいし)の儀式の時、皇太子に相伝される剣。東宮の護(まも)り刀。宇多(うだ)天皇が皇太子敦仁(あつぎみ)親王(のち醍醐(だいご)天皇)に授けたことによる。壺切りの御剣(ごけん)
つぼ‐くさ【壺草】
セリ科の多年草。中部以南に広くみられる。葉は腎臓(じんぞう)形。夏下部が白、上部淡紅紫色の小花をつける。クツクサ。
ツボクラリン【tubocurarine】
クラーレ(矢毒に用いる植物性樹脂状物質)の有効成分。アルカロイドの一種。脊椎(せきつい)動物の神経と筋肉との接合部を遮断し、骨格筋を麻痺(まひ)させる作用があるので、外科手術のさい、筋弛緩(しかん)剤として用いる。
つぼさか‐でら【壺坂寺】
奈良県高市(たかいち)郡高取町壺坂にある真言宗豊山(ぶざん)派の寺、平等王院の通称。大宝(たいほう)3年(703)弁基の開創と伝えられる。お里・沢市の『壺坂霊験記』で知られる。西国三十三所第6番の札所。
つぼさかれいげんき【壺坂霊験記】
人形浄瑠璃(じょうるり)・歌舞伎(かぶき)世話物。作者未詳。加古千賀補作。節づけは豊沢団平。明治20年(1887)初演。大和壺坂寺の霊験記を脚色。座頭(ざとう)沢市と女房お里は参籠(さんろう)するが、絶望した沢市は谷底へ投身。お里もあとを追うが、観音の霊験で助かり、沢市の目もあく。
つぼ‐ざら【壺皿】
①壺の形をした、小さくて深い食器。
②ばくちで、さいころをふせるのに用いるもの。
つぼ‐すみれ【坪菫】
①スミレ科の多年草。暖地に広くみられる。葉は長柄(ちょうへい)をもち心臓状卵形。晩春、長い花柄のある小白花をつける。ニョイスミレ。コマノツメ。
②襲(かさね)の色目の名。表は紫で裏は淡青。
つぼ‐せんざい【坪前栽・前栽】
中庭。また、そこの植え込み。
つぼ‐だい【鯛】
タイに似るが口が突き出たカワビシャ科の海水魚。全長約20cm。紫がかった灰色。背びれ・腹びれ・尻(しり)びれのとげが強大。食用。南日本の深海(深さ300m)に生息。食用。
つぼた‐じょうじ【坪田譲治】
(1890-1982)小説家・児童文学者。岡山県生まれ。早大卒。独特のリアリズム児童文学を確立。作品『お化けの世界』『風の中の子供』など。
つぼ‐つけ【坪付(け)】
古代・中世の土地台帳。律令(りつりょう)制下では国司(こくし)が太政官(だいじょうかん)に提出した、田地の坪数・所在などを記した帳簿。戦国時代は大名が家臣に与えた知行(ちぎょう)目録。
つぼ‐づけ【壺漬(け)】
壺に漬けこんだ、沢庵(たくあん)漬けの一種。鹿児島の名産。
つぼ‐にわ【坪庭・壺庭】
建物に囲まれた中庭。内庭(うちにわ)。inner garden
つぼね【局】
①狭くしきった場所。
②宮殿内の区画された部屋。宮廷に仕える女官の居室となった。曹司(ぞうし)
③曹司をもつ女官。
④宮中や将軍に仕えた位の高い女性を敬っていう語。〈用例〉春日(かすがの)〜。
⑤遊女の部屋。
→局女郎の略称。
つぼね‐じょろう【局女郎】
江戸の吉原(よしわら)や京の島原での最下級の遊女。局(つぼね)という小部屋にいて、1人ずつ客をとったことから。端女郎(はしたじょろう)。つぼね。
つぼ‐の‐いしぶみ【壺の碑】
①多賀(たが)城碑の別称。
②青森県上北郡東北町にあったという「日本中央」と記されていたと伝える石碑。坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)建立という。
つぼ‐ふり【壺振り】
博打(ばくち)場で壺などにさいころを入れて振り、床に伏せて目を出すこと。また、その役をする人。
つぼま・る【窄まる】(五自)
狭く小さくなる。すぼまる。become narrower〈用例〉口の〜・った花瓶。
つぼみ【蕾・莟】
①開花する前の花の芽。bud〈用例〉サクラの〜。
②まだ一人前でない年ごろ。また、その人。bud
蕾を散らす(つぼみをちらす)
《蕾のまま散ってしまう花にたとえた語》前途のある身で、死ぬ。蕾の花を散らす。
つぼ・む【窄む】(五自)
①狭く小さくなる。すぼむ。become narrower〈用例〉先の〜・んだ入れ物。
②咲いた花が閉じる。〈用例〉夕方になって花が〜。
つぼ・む【蕾む】(四自)
〈古語〉
つぼみができる。つぼみを持つ。〈用例〉草も青くなり、梅も〜・みぬ(徒然・155)。
つぼ‐むすび【壺結び】
(ひも)の結び方の一つ。輪をつくって結ぶ形で、でき上がりが壺のように見えるもの。
つぼ・める【窄める】(下一他)
とじる。すぼめる。make narrower〈用例〉傘を〜。
つぼ‐やき【壺焼(き)】
①サザエを殻ごと焼く料理。しょうゆなどで調味する。
②つぼ形の器で蒸し焼きにしたサツマイモ。つぼやきいも。
ツポレフ【Andrey Nikolaevich Tupolev】
(1888-1972)ソ連の航空機設計技術者。中央空気流体力学研究所に勤め、旅客機・軍用機を多数設計。ソ連の航空機発展の父といわれる。