つま【褄】13画
部首 覀ころもへん 和製漢字
区点 7477・JIS 6A6D・シフト E5EB

和服のおくみの腰から下の部分のへり。たてづま。「左褄(ひだりづま)」〈用例〉(名)〜をとる。
褄を取る(つまをとる)
①すその長い着物のたてづまを指でつまみ上げて歩く。
②《ふつう芸者がそうすることから》芸者になる。
つま【夫・妻】
昔、夫婦が互いに相手を呼んだ語。
*つま【妻】
①結婚している男女の、女のほう。家内。女房。さい。wife〈対義〉夫。〈用例〉〜をめとる。糟糠(そうこう)の〜。
②建築で、切り妻造りや入り母屋(もや)造りの屋根の両端の三角形の部分。
③おもに刺身のあしらいとして添えるもの。芽じそ・大根・海藻など。trimmings〈用例〉刺身の〜。
④主となるものに添えるもの。〈用例〉話の〜。
つま【端】
①はし。へり。きわ。end
②手がかり。糸口。clue
つま【都万】
〈村〉島根県隠岐(おき)諸島、島後(どうご)の村。沿岸漁業を中心とし、林業も行われる。人口2176(1994)。
つま‐いり【妻入(り)】
建物の妻(つま)側に出入り口を設けた建築様式。〈比較〉平(ひら)入り。
つま‐おと【爪音】
①琴をひく音。
②馬のひづめの音。
つま‐おり【端折り・爪折り】
物のはしの部分を折り曲げること。
つまおり‐がさ【端折(り)笠】
かぶり笠の一種。菅笠(すげがさ)で、笠の端を下へ折り曲げたかたちのもの。
つまおり‐がさ【端折(り)傘】
骨の端を内側へ折り曲げた傘。柄が長く、古くは、公家(くげ)が参内(さんだい)のさいに、白布の袋に納めて傘持ちの従者に持たせたが、後には一般でも用いた。
つま‐がけ【爪掛(け)】
→つまかわ(爪皮)。
②わらで作ったスリッパの形の雪ぐつ。
つまかた‐きょじゅう【妻方居住】
文化人類学の概念で、結婚した夫婦が、妻の居住地に住む婚姻居住方式。uxorilocal residence〈対義〉夫方居住。
つま‐かわ【爪皮・爪革】
雨や雪の日に下駄(げた)の先を覆って汚れを防ぐ用具。革・ゴム引き布・ビニール製など。爪掛け。
つま‐ぎ【爪木】
たきぎ用に折り取ったえだ。たきぎ。
つまき‐ちょう【褄黄蝶】
早春のころ道ばたで見られるシロチョウ科のチョウ。開張約5.5cm。翅(はね)は白く、雄の前翅端(ぜんしたん)が橙(だいだい)色。幼虫の食草はタネツケバナなど。屋久島(やくしま)以北に分布。
つま‐ぐし【櫛】
目の細かいくし。
つま‐ぐ・る【爪繰る】(五他)
数珠などを指の先で繰る。finger
つまぐろ‐きちょう【褄黒黄蝶】
草地で見られるシロチョウ科のチョウ。開張約3.5cm。翅(はね)は黄色で、前翅端(ぜんしたん)が黒い。幼虫の食草はマメ科のカワラケツメイ。東北地方南部から本州・四国・九州に分布。
つまぐろ‐よこばい【褄黒横這】
ヨコバイ科の昆虫。体長約5mm。草緑色。イネの養液を吸い、萎縮(いしゅく)病などを媒介。本州以南、アジア大陸東北部に分布。green rice leafhopper
つま‐こ【妻子】
→さいし(妻子)
つま‐ご【籠】
雪国で使う、→藁履(わらぐつ)
つまご【妻籠】
長野県南西部、木曽(きそ)谷南端、南木曽(なぎそ)町の地区。旧中山(なかせん)道木曽十一宿の一つ。宿場町時代のおもかげをよく残す。
つまごい【嬬恋】
〈村〉群馬県北西部の村。浅間・白根山麓(さんろく)の高原地帯。キャベツ・ハクサイなどの高原野菜の産地。別荘が多い。人口1万1307(1994)。
つま‐ごと【妻琴・爪琴】
→琴の別称。
つま‐ごもる【妻隠る】
[枕ことば]《語義未詳》「や」などにかかる。〈用例〉〜屋上(やかみ)の山の雲間より渡らふ月の惜しけども(万葉・2・135)。
つま‐さき【爪先】
足の指の先。足の先。tiptoe
つまさき‐あがり【爪先上がり】
だんだん登り道になること。また、その坂。gradually uphill
つまさき‐だ・つ【爪先立つ】(五自)
つま先だけで立つ。stand on tiptoe
つまさ・れる(下一自)
①情にひかされる。ほだされる。be moved by affection
②自分にひき比べて、しみじみとする。be appealed to〈用例〉身に〜。
つまし・い【倹しい】(形)
質素だ。倹約だ。thrifty〈用例〉〜・く暮らす。〈派生〉つましげ(形動)つましさ(名)
つま‐ずき【躓き】
①つまずくこと。stumbling
②失敗すること。failure
つま‐ず・く【躓く】(五自)
《「爪突(つまつ)く」の意》
①足を物につき当ててよろける。けつまずく。stumble〈用例〉階段で〜。
②中途で失敗する。邪魔に出合って失敗する。fail〈用例〉入試で〜・いた。
つま‐だか【褄高】(形動)
和服のたてづまを持ち上げ、裾(すそ)を高くかかげて着るさま。
つま‐だ・つ【爪立つ】
[一](五自)足の指先で立つ。
〈古語〉
[二](下二自他)→つまだてる(爪立てる)
つま‐だ・てる【爪立てる】(下一自他)
足のつま先を立てて伸び上がるようにする。stand on tiptoe〈用例〉足を〜・ててのぞく。
つま‐ど【妻戸】
①家の端にある両開きの板戸。
②寝殿造りの四すみに取り付けられた板の両開き戸。
つまどい‐こん【妻問(い)婚】
婚姻の一形態で、夫が妻の家を訪れるもの。嫁入り婚に先行するとされる様式。招婿(しょうせい)婚。通い婚。
つまとり‐そう【妻取草】
サクラソウ科の多年草。高さ15cm内外。高山から亜高山の針葉樹林中にはえる。夏に、花冠の7裂した白花を2個つける。
つま‐ど・る【褄取る】(五他)
和服のつまを持つ。
つま‐はじき【弾き】(名・サ変他)
①指先ではじくこと。fillip
②人を忌み嫌うこと。排斥。rejection
つま‐びき【爪弾き】(名・サ変他)
指先で三味線など、弦楽器を弾くこと。つめびき。strumming
つま‐び・く【爪弾く】(五他)
①弦楽器を指先ではじいて弾く。pluck a string instrument with fingers
②弓弦(ゆづる)を指先ではじいて鳴らす。pick a bowstring
つまびら‐か【詳らか・審らか】(形動)
くわしいさま。つぶさ。minutely〈用例〉事件の全容を〜にする。
つま‐べに【爪紅・端紅】
→ホウセンカの異名。古く、その花で爪を染めたことによる。
②つめに紅をぬる化粧。また、その紅。マニキュア。manicure
つまべに‐ちょう【褄紅蝶】
大形のシロチョウ科のチョウ。開張約7.5cm。翅(はね)は白く、前翅(ぜんし)先端に橙赤(とうせき)色の斑紋(はんもん)がある。飛翔(ひしょう)は速く、花に集まる。沖縄から東南アジアに分布。
つまみ【摘まみ・撮み・抓み】
①指先ではさむこと。つまんだ量。pinch〈用例〉塩を1〜入れる。
②つまんで持つ部分。knob〈用例〉ラジオの〜。
③「→つまみもの」の略。
つまみ‐あらい【摘まみ洗い】(名・サ変他)
衣服の汚れた部分だけをつまんで洗うこと。ごく小範囲の汚れに対して行う。
つまみ‐ぐい【摘まみ食い】(名・サ変他)
①指でつまんで食べること。eat with the fingers
②盗み食い。eat by steal
③役人の公金横領。
つまみ‐ざいく【摘まみ細工】
日本の伝統手芸。薄絹・サテンなどの正方形の小布を三角に折り、つまんで立体的にのりづけして作る。かんざし・くす玉など。
つまみ‐だ・す【摘まみ出す】(五他)
①つまんで外に出す。pick out
②さっさと追い出す。throw out〈用例〉用心棒に〜・される。
つまみ‐な【摘まみ菜】
間引いて取った菜。
つまみ‐もの【摘まみ物】
ビールや酒を飲むときに添える、簡単な料理。つまみ。snack for drinks
つま・む【摘まむ・撮む・抓む】(五他)
①指先ではさむ。pick〈用例〉花びらを〜。
②取って食べる。help oneself to〈用例〉刺身を〜。
③要点を取り出す。摘要する。summarize〈用例〉ポイントを〜・んで話す。
④《多く「つままれる」の形で》キツネ・タヌキなどにばかされる。〈用例〉キツネに〜・まれたような話だ。
つま‐ようじ【楊枝】
歯のあいだに詰まったものを取り除いたり、食物を刺したりするのに用いる楊枝。高級品はクロモジの木を削ってつくる。こようじ。くろもじ。toothpick
つまら‐な・い【詰(ま)らない】(形)
①あるべき感動や楽しさがなく、おもしろくない。uninteresting; boring〈用例〉〜話。〜小説。勉強が〜。
②とりたてていうほどの価値がない。ささいだ。trifling〈用例〉〜人間。〜ものですが、どうぞ。
③張り合いがない。甲斐(かい)がない。するだけの価値がない。discouraging; worthless〈用例〉あくせく働いても〜。
④損をする。ばかばかしい。〈用例〉病気をしても〜から外出を取りやめる。
つまら‐ぬ【詰(ま)らぬ】(連語)
つまらない。
つまり【詰(ま)り】
[一](名)
①詰まること。縮むこと。shrink〈用例〉〜具合。
②行きつくところ。果て。終わり。the end〈用例〉とどの〜。
[二](副)要約すると。要するに。結局。after all〈用例〉〜、失敗だった。
つまり‐は【詰(ま)りは】(副)
「つまり」の強意。after all
*つま・る【詰(ま)る】(五自)
①通路などの途中に物が入ってふさがる。通じない。be blocked; be clogged〈用例〉パイプが〜。
②それ以上入らないほど満ちる。いっぱいになる。be full〈用例〉仕事が〜。予定が〜・っている。
③ちぢまる。短くなる。be shortened; shrink〈用例〉寸が〜。差が〜。
④行き詰まって対処できなくなる。余裕がない。やりくりができなくなる。be tight〈用例〉返事に〜。金に〜。
つまる‐ところ【詰(ま)る所】(連語)
やはり。結局。要するに。after all
*つみ【罪】
[一](名)
①道徳・法律にそむいた行為。犯罪。crime; sin〈対義〉罰(ばつ)。〈用例〉〜を犯す。
②刑罰。処罰。punishment〈用例〉〜に服す。
③宗教で、教義・戒律(かいりつ)などで禁じられたことを破る行為。sin〈用例〉〜を清める。
[二](形動)意地悪なさま。無慈悲なさま。無情。sinful; cruel〈用例〉〜な事をする。〜な冗談。
罪が無い(つみがない)
無邪気だ。罪の無い。innocent
罪無くして配所の月を見る(つみなくしてはいしょのつきをみる)
流人(るにん)としてではなく、罪のない身で配所のような閑寂な土地に行き、そこで月を見れば、どんなに趣が深いことだろうの意。
罪を着せる(つみをきせる)
罪のない人に、罪をおしつける。pin the guilt on someone else
罪を着る(つみをきる)
他人が犯した罪や失敗の責任を、自分が代わって引き受ける。罪をかぶる。take a person's guilt upon oneself
罪を悪んで人を悪まず(つみをにくんでひとをにくまず)
《孔子8世の子孫、孔鮒(こうふ)の『孔叢子(くぞうし)』「刑論」にあることばから》罪は罪としてにくむが、罪を犯した人までもにくんではならない。condemn the offense and not its perpetrator
つみ【鷹】
日本で最小のタカ科の鳥。翼長は雌約19cm、雄約17cm。秋冬に東南アジアに渡ったりもする。雌雄で大きさ、羽色が異なるので雄をエッサイともいう。
つみ【詰(み)】
将棋で、王将がどこに動いても相手の駒(こま)に取られる状態になって、逃げ場がなくなること。
つみ‐あ・げる【積(み)上げる】(下一他)
①積んで高く重ねる。pile up〈用例〉石を〜。
②積み終わる。finish to load
③《比喩(ひゆ)的に》段階的に少しずつ物事をなしていく。〈用例〉実績を〜。
つみ‐いし【積(み)石】
①積んだ石。piles of stones
②土台石。cornerstone
つみいし‐づか【積(み)石塚】
石を積み上げて墳丘とした古代墳墓の一形式。世界的に広く分布。日本の古墳時代にもあり、香川県高松市の石清尾(いわせお)山古墳群などが有名。ケルン。cairn
つみ‐いれ【摘(み)入れ】
魚のすり身に小麦粉などを入れ、まるめてゆでたもの。アジ・イワシ・ヒラメなどを使う。わんだね、おでんなどにする。つみれ。
つみ‐おろ・し【積(み)降ろし】
貨物などを積んだり降ろしたりすること。load and unload
つみ‐か・える【積(み)替える】(下一他)
①別の所に移して積む。transship
②一度積んだ物を積み直す。reload
つみ‐かさな・る【積(み)重なる】(五自)
①物が重なって高くなる。accumulate
②次々に物事が重なって大きくなる。〈用例〉悪いことが〜。
つみ‐かさ・ねる【積(み)重ねる】(下一他)
①積み上げる。幾重にも重ねる。pile up〈用例〉本を〜。
②少しずつ物事を重ねてふやしていく。〈用例〉努力を〜。
つみ‐き【積(み)木】
①木を積み重ねること。また、その木。piled timber
②いろいろな形の木片からなる幼児用玩具(がんぐ)。また、それを使って物の形を作る遊び。blocks
つみ‐きん【積(み)金】
積み立てた金銭。reserved fund
つみ‐くさ【摘(み)草】
春の野で草花や食用の野草を摘むこと。
つみ‐ごえ【積(み)肥】
→たいひ(堆肥)
つみ‐こみ【積(み)込み】
荷物を積み込むこと。loading
つみこみ‐ねだん【積(み)込み値段】
貨物を本船に積み込むまでの費用を売り手が負担する貿易契約で決められた値段。free on board price
つみ‐こ・む【積(み)込む】(五他)
荷物を積み入れる。load
つみ・する【罪する】(サ変他)
①罪を責める。charge
②罰する。punish
つみ‐だ・す【積(み)出す】(五他)
荷物を車・船などに積み込んで送り出す。send off
つみ‐たて【積(み)立て・積立】
積み立てること。reserve
つみたて‐きん【積立金】
①積み立てておくお金。accumulated fund
②株式総会の決議に基づき、社内に留保蓄積された利益金。法定準備金と任意積立金の別がある。準備金。reserve fund
つみたて‐よきん【積立預金】
定期預金の一つ。一定期間または一定額に達するまで積み立てていく預金。installment savings
つみ‐た・てる【積(み)立てる】(下一他)
①積んで多くする。accumulate
②たくわえてゆく。貯金する。save
つみ‐つくり【罪作り】(名・形動)
無情な行いをすること・さま。cruelness〈用例〉ペットを捨てるのは〜なことだ。
つみ‐とが【罪科】
悪事と過失。罪悪。sin
つみとばつ【罪と罰】
《原題Prestuplenie i nakazanie(ロシア)》ドストエフスキーの小説。1866年発表。独自の理論のもとに殺人を犯したラスコーリニコフは、理性と感情の分裂に苦悩し、聖なる娼婦(しょうふ)ソーニャを知り新生への道を歩む。
つみ‐と・る【摘(み)取る】(五他)
①植物の芽・実・葉を指先で摘んで取る。pick
②取りのぞく。抜きとる。nip off〈用例〉悪の芽を〜。
つみ‐に【積(み)荷】
積み込んだ荷物。load
つみに‐ほけん【積荷保険】
損害保険の一つ。海上・陸上・航空輸送中の貨物の損害を補うための保険。貨物保険。cargo insurance
つみ‐のこし【積(み)残し】
積み切れないで残すこと。また、その荷物。left-off cargo
つみ‐びと【罪人】
つみのある人。犯罪者。とがにん。ざいにん。criminal
つみ‐ぶか・い【罪深い】(形)
罪が重い。sinful〈派生〉つみぶかげ(形動)つみぶかさ(名)
つみ‐ほろぼし【罪滅ぼし】
犯した罪を償うこと。過去の悪事の埋め合わせとしてする善行。贖罪(しょくざい)。atonement
つみれ【摘入】
→つみいれ(摘み入れ)