*ぬ・く【抜く】(五他)
①全体から一部分を引いて取り出す。しっかりはまり込んでいるものを引っぱり出す。pull out; extract〈用例〉歯を〜。草を〜。籍を〜。
②邪魔なもの・余分なものをとりのける。remove〈用例〉渋を〜。毒気を〜。
③当然あるべきこと・すべきことを省く。抜きにする。omit〈用例〉手を〜。食事を〜。
④上位にある者を負かす。追い越す。outrun〈用例〉3人〜・いた。
⑤攻め落とす。〈用例〉城を〜。
⑥有用なものを選び出す。select〈用例〉必要な部分だけ〜。
⑦突き通して向こう側にまで届くようにする。pierce〈用例〉ドリルで壁を〜。
⑧和服を着るとき後ろの襟を下げて背中が見えるようにする。〈用例〉襟を〜。
⑨ある部分だけ白く残して染める。〈用例〉紋を白く〜。
⑩《動詞の連用形に付いて》
(ア)あくまで…し通す。〈用例〉やり〜。
(イ)すっかり…する。〈用例〉困り〜。
抜く手も見せぬ(ぬくてもみせぬ)
①刀を抜く手の動きも見せないところから、剣の腕のすばらしさを言う。
②目にもとまらぬ早わざをいう。
抜けば玉散る氷の刃(ぬけばたまちるこおりのやいば)
研ぎすまされた白刃の、ぶきみなまでに冷たい光をはなつさま。
ぬ・ぐ【脱ぐ】(五他)
衣服・帽子・履物などを身からはなす。take off; undress〈用例〉上着を〜。
シャッポを脱ぐ(シャッポをぬぐ)
→シャッポ
一肌脱ぐ(ひとはだぬぐ)
→ひとはだ(一肌)
ヌクアロファ【Nuku'alofa】
太平洋中南部、トンガ王国の首都。政治・経済・文化の中心地。コプラ・バナナを輸出。人口2.1万(1986)。
ぬく・い【温い】(形)
あたたかい。ぬくとい。〈派生〉ぬくさ(名)ぬくみ(名)
ぬぐい‐さ・る【拭い去る】(五他)
①ぬぐってすっかり取り除く。ふき取る。ぬぐいとる。wipe off〈用例〉汚れを〜。
②汚点・疑いなどを完全に取り去る。払拭(ふっしょく)する。wipe out〈用例〉悪感情を〜。
ぬぐい‐と・る【拭い取る】(五他)
きれいにふいて、跡形もなくする。wipe out
ぬぐ・う【拭う】(五他)
①ふき取る。wipe out〈用例〉泥を〜。
②清める。すすぐ。cleanse〈用例〉汚名を〜。
口を拭う(くちをぬぐう)
→くち(口)
ヌクテー【勒犬(朝)】
(nug-dai)→チョウセンオオカミ
ぬくと・い【温とい】(形)
《方言》ぬくい。あたたかい。〈派生〉ぬくとさ(名)
ぬく‐ぬく【温】(副・サ変自)
①気持ちよくあたたかいさま。warmly〈用例〉こたつの中で〜している。
②苦労がなく、気楽な状態に身を置くさま。comfortably warm〈用例〉〜と暮らす。
③ずぶとく平気なさま。ぬけぬけ。impudently
ぬくま・る【温まる】(五自)
あたたまる。ぬくもる。warm oneself
ぬくみ【温み】
あたたかい感じ。あたたかみ。warmth
ぬく・める【温める】(下一他)
あたためる。warm
ぬくもり【温もり】
触れて感じるあたたかみ。warmth〈用例〉肌の〜。
ぬくも・る【温もる】(五自)
あたたまる。ぬくまる。warm oneself
ヌクレアーゼ【nuclease】
核酸やヌクレオチドに作用してモノヌクレオチド(有機塩基・糖・燐酸(りんさん)の各1分子ずつの化合物)に分解する酵素。
ヌクレオシド【nucleoside】
糖とプリン、またはピリミジン塩基からなる化合物の総称。これに燐酸(りんさん)が結合したものがヌクレオチド。
ヌクレオチド【nucleotide】
遺伝情報物質である核酸を構成する単位。塩基・糖・燐酸(りんさん)の各1分子からなる。
ぬけ【抜け】
①落ち。もれ。omission
②知恵が足りないこと・人。dunce
ぬけ‐あが・る【抜け上がる】(五自)
髪がはげて、額の生えぎわが上に上がる。はげ上がる。be bald at the forehead
ぬけ‐あな【抜け穴】
①通り抜けられる穴。tunnel
②人に知られていない逃げ道。secret passage
③のがれる手段。loophole〈用例〉法律の〜。
ぬけ‐うら【抜け裏】
通り抜けのできる裏道。ぬけみち。secret path
ぬけ‐お・ちる【抜け落ちる】(上一自)
①定着していたものが離れて落ちる。fall out
②あるべきものが欠けている。missing〈用例〉組み版が5行〜。
ぬけ‐がけ【抜け駆け】(名・サ変自)
①そっと陣を抜け出して、先駆けすること。
②出し抜いて、他より先に何かをすること。steal a march on
抜け駆けの功名(ぬけがけのこうみょう)
抜け駆けして立てた手柄。steal a march
ぬけ‐がら【抜け殻・脱け殻】
①セミ・ヘビなどの脱皮した殻。cast-off skin
②いなくなったあと。もぬけの殻。quite empty
③本心を失って、ぼんやりした人。mere shadow of oneself〈用例〉魂の〜。
ぬけ‐かわ・る【抜け替(わ)る】(五自)
古いものが抜けて新しいものと替わる。shed〈用例〉歯が〜。
ぬけ‐げ【抜け毛・脱け毛】
抜け落ちる毛。抜けた毛。fallen hair
ぬけ‐さく【抜け作】
《俗語。「まぬけ」を人名化したもの》ばか。とんま。のろま。抜け。
ぬけ‐さんぐう【抜(け)参宮】
→ぬけまいり(抜け参り)
ぬけ‐じ【抜け字・脱け字】
抜けた字。脱字。omitted letter
ぬけ‐だ・す【抜け出す】(五自)
①こっそり逃げだす。slip out of〈用例〉教室を〜。
②抜け始める。begin to fall〈用例〉髪が〜。
ぬけ・でる【抜け出る】(下一自)
①中から出る。〈用例〉絵から〜・でたような人。
②高く現れて出る。〈用例〉連山の上に富士山が〜・でて見える。
③他よりすぐれている。抜きんでる。excel〈用例〉成績がひときわ〜。
④そっと出る。steal out〈用例〉会場から〜。
ぬけ‐に【抜け荷】
江戸時代の密貿易。また、その商品。抜き荷。
ぬけ‐ぬけ(副)
しらばくれるさま。平気なさま。厚かましいさま。impudently〈用例〉〜とうそをつく。
ぬけ‐まいり【抜(け)参り】
江戸時代、青少年や奉公人が、親や主人に無断で伊勢(いせ)参りをすること。帰ってからも叱責(しっせき)されることはなかった。抜け参宮。
ぬけ‐みち【抜け道】
①間道(かんどう)。逃げ道。secret path
②言い逃れ。口実。excuse〈用例〉〜を用意する。
ぬけ‐め【抜け目】
①欠けたところ。もれ。
②てぬかり。
抜け目無い(ぬけめない)
不利を避け、利を得るのに、てぬかりがない。抜け目が無い。not miss a trick
*ぬ・ける【抜ける】(下一自)
①定着していたものが離れる。取れる。come off〈用例〉毛が〜。あくが〜。
②あるべきものが見えない状態である。落ちている。be left out〈用例〉要点が〜。急行の運行が1本〜。
③今まであった勢い・力・状態・性質などが欠けている。なくなる。be gone〈用例〉気が〜。においが〜。喫煙の習慣が〜・けない。
④せまい所を通って向こうがわに出る。pass through〈用例〉路地を〜。目から鼻に〜。
⑤あるまとまりから離れる。そっといなくなる。逃げる。escape〈用例〉会議を〜。グループから〜。
⑥知恵が足りない。be stupid〈用例〉〜・けた男。
⑦透き通ったようにきれいになる。limpid〈用例〉〜ような青空。
⑧布地が弱って薄くなる。be out〈用例〉ズボンのひざが〜。
ぬ・げる【脱げる】(下一自)
衣服などが、自然にはなれ落ちる。come off
ぬける‐よう【抜ける様】(連語)
①雲一つなく青空の広がっているさま。〈用例〉〜な青空。
②非常に色の白いさま。be as fair as can be〈用例〉〜な白い肌(はだ)
ぬさ【幣】
神道で、神に祈るときに奉る布帛(ふはく)の類。のちに転じて、祓(はら)いのときに神主が手にささげ持つ具となった。みてぐら。ごへい。へいはく。
ぬし【主】
[一](名)
①主君・主人の敬称。
②所有者。owner〈用例〉船〜。
③夫。
④そのことをした人。本人。〈用例〉手紙の〜。
⑤古くからいて、事情に詳しい人。old-timer〈用例〉会社の〜。
⑥山や川などにすみついて、霊があるとされる動物。guardian spirit
[二](代)
①《敬意を表して》あなた。おぬし。
②近世、女性が親しい男性をよぶ語。〈用例〉〜さん。
主有る詞(ぬしあることば)
名手が詠んだすぐれたことばで、後世の人が歌に詠み入れるのを禁じられたもの。
主有る花(ぬしあるはな)
嫁入り先のすでにきまっている若い女のたとえ。
ぬ‐し【塗師】
→ぬりし(塗り師)
ぬし‐さま【主様】(代)
近世、女が男を敬っていう語。
ぬ‐しま【沼島】
兵庫県淡路(あわじ)島の南、紀伊(きい)水道にある島。面積2.6km2。かつて淡路漁業の中心、帆船時代の風待ち港。
ぬし‐や【塗師屋】
漆器を製造する家。また、それを販売する店。漆器を製造する人、あるいは販売する人をさすこともある。
ヌジャメナ【N'Djamena】
→ンジャメナ
ぬすっ‐と【盗人】
《俗語。「ぬすびと」の転》ぬすびと。ぬすと。
盗人猛猛しい(ぬすっとたけだけしい)
→盗人(ヌスビト)猛猛シイ」と同意。
盗人に追い銭(ぬすっとにおいせん)
→盗人(ヌスビト)ニ追イ銭」と同意。
ぬす‐びと【盗人】
盗みをする人。泥棒。ぬすっと。thief
盗人猛猛しい(ぬすびとたけだけしい)
悪事をしながら、いっこう平気で、さらにそれ以上の悪事をしようとするさま。ぬすっと猛猛しい。evildoers' audacity
盗人に追い銭(ぬすびとにおいせん)
損の上に損を重ねるたとえ。泥棒に追い銭。ぬすっとに追い銭。throw good money after bad
盗人に鍵を預ける(ぬすびとにかぎをあずける)
それと知らずに、悪事のもとになる者を助長し、被害を大きくしてしまう。〈類似〉盗人に蔵の番。
盗人にも三分の理(ぬすびとにもさんぶのり)
つけようと思えば、どんな理屈でもつけられるということ。泥棒にも三分の道理。Even a thief has his reasons.
盗人の後の棒乳切り木(ぬすびとのあとのぼうちぎりぎ)
《「乳切り木」は、物を担ぐための棒だが、喧嘩(けんか)などにも使った。賊が逃げたあとへ棒を持ってかけつける、の意から》適当なころあいにおくれては効果のないたとえ。盗人逃げての向こう鉢巻き。
盗人の上前を取る(ぬすびとのうわまえをとる)
《非常にたちの悪いことのたとえにいう》盗品の一部を、さらにかすめ取る。悪人にも、上には上がある。take a commission from a thief
盗人の逆怨み(ぬすびとのさかうらみ)
自分が悪事を働きながら、発覚すると逆に、被害者などをうらむこと。
盗人の隙は有れども守り手の隙は無い(ぬすびとのひまはあれどもまもりてのひまはない)
《泥棒は、泥棒をするとき以外はひまだが、守る方は常に見張っていなければならない、の意から》ぬすっとを防ぎきるのは困難である。
盗人の昼寝(ぬすびとのひるね)
泥棒は夜に悪事を働くため、昼は寝ている。転じて、いかなる行為にも、それなりの意図や理由があるというたとえ。
盗人を捕らえて見れば我が子也(ぬすびとをとらえてみればわがこなり)
《盗人を捕まえたところ、自分の子どもだったということから》事が意外で、その処置に窮するたとえ。The thief caught turn out to be one's own son.
盗人を見て縄を綯う(ぬすびとをみてなわをなう)
→どろなわ(泥縄)
ぬすびと‐の‐あし【盗人の足】
→オニノヤガラの別名。
ぬすびと‐はぎ【盗人萩】
マメ科の多年草。野原にはえる。高さ約1m。葉は3小葉複葉。夏に淡紅色の小花をつける。果実はかぎ形の毛を密生し衣服につく。
ぬすみ【盗み】
人の物をこっそり奪い取ること。ごまかし。theft〈用例〉〜を働く。
ぬすみ‐あし【盗み足】
音のしないように、そっと歩くこと。忍び足。stealthy steps
ぬすみ‐ぎき【盗み聞き】(名・サ変他)
気付かれないように人の話を聞くこと。立ち聞き。eavesdropping
ぬすみ‐ぐい【盗み食い】(名・サ変他)
①盗んできて食べること。eat by stealth
②隠れて、こっそり食べること。つまみ食い。eat by stealth
ぬすみ‐どり【盗み撮り】(名・サ変他)
人に気づかれないように撮影すること。かくしどり。sneak shot
ぬすみ‐み【盗み見】(名・サ変他)
わきなどから、こっそり見ること。steal a glance
ぬすみ‐よみ【盗み読み】(名・サ変他)
知られないようにこっそりと、また、わきなどからこっそりと読むこと。surreptitious reading
ぬす・む【盗む】(五他)
①人の物をこっそり奪い取る。steal〈用例〉金を〜。
②こっそりと何かをする。ごまかす。do secretly〈用例〉人目を〜。
③やりくりして利用する。make shift〈用例〉ひまを〜・んで勉強する。
④他人の芸や作品などを見てひそかに学ぶ。learn secretly from another〈用例〉先輩の技術を〜。
ぬた【垈】8画
部首 土つち 和製漢字
区点 5218・JIS 5432・シフト 9AB0

ぬかった土地。泥ぶかい田。ぬまた。地名や姓氏にも用いられる。
ぬた【饅】
マグロ・アサリ・ハマグリなどの魚介類、野菜などを、からし酢みそであえたあえ物。
ぬた‐うなぎ【沼田鰻】
目は皮下に埋もれて外部から見えないヌタウナギ科の海生動物。全長約60cmで、茶褐色。尾びれしかない。名は体表から多量の粘液を分泌することによる。夏に美味。本州中部以南の浅海に分布。
ぬた‐く・る(五他)
むやみやたらに塗る。へたな字や絵などをかく。ぬりたくる。
ぬっく‐と(副)
突然、勢いよく立ち上がるさま。すっくと。get up suddenly
ぬっ‐と(副)
①不意に現れたり、立ち上がったりするさま。にゅっと。にょっと。loom up suddenly〈用例〉物陰から〜現れる。
②何もしないでただ立っているさま。〈用例〉〜突っ立っている。
ぬっぺり(副・サ変自)
顔のつくりがしまりなく、間がぬけているさま。のっぺり。with smooth blank face
ぬ‐で【木】
→ヌルデの別名。
ヌドラ【Ndola】
アフリカ中南部、ザンビア中北部の都市。ザイールの南部国境付近の銅鉱山地域にある。人口46.7万(1989)。
ぬなみ‐けいおん【沼波瓊音】
(1877-1927)俳人・国文学者。本名武夫。名古屋生まれ。東大卒。著書『俳論史』、句集『瓊音句集』など。
ぬ‐なり(連語)
〈古語〉
[一]《完了の助動詞「ぬ」の終止形に伝聞・推定の助動詞「なり」の付いたもの》
①完了の伝聞を表す。…てしまったということだ。…てしまったらしい。〈用例〉また聞けば、侍従の大納言の御女(むすめ)なくなり給ひ〜(更級)。
②完了の推定を表す。…たようだ。…てしまったらしい。〈用例〉鐘の声かすかにひびきて、明け〜と聞こゆるほどに(源氏・椎本)。
[二]《打ち消しの助動詞「ず」の連体形に断定の助動詞「なり」の付いたもの》…ないのだ。〈用例〉笛をいとをかしく吹き澄(す)まして、過ぎ〜(更級)。
ぬ‐なわ【沼縄・蓴】
→ジュンサイの古名。
ぬの【布】
①織物の総称。きれ。cloth〈用例〉〜を織る。
②絹に対して、アサ・カズラなどの繊維で織った織物。近世以来、木綿も含む。またのちに、木綿だけをさしていう場合もある。hemp or cotton cloth
ぬのおき‐ししゅう【布置(き)刺繍】
日本刺繍の技法の一種。西洋刺繍のアップリケに当たる。図柄の形に切った別布を基布にのせていろいろなステッチで縫い押さえる。appliqué
ぬの‐ぎれ【布切れ】
布の切れはし。ぬのきれ。a piece of cloth
ぬの‐こ【布子】
木綿地の綿入れ。古くは、麻布の袷(あわせ)や綿を入れた衣服をいった。〈対義〉小袖(こそで)
ぬの‐じ【布地】
衣服に仕立てる前の織物。また、その切れはし。きれ地。たんもの。cloth; texture〈数え方〉1ヤール・1メートル・1反・1疋(ぴき)
ぬの‐びき【布引き】
①布をさらすために広げて引っぱること。
②人々が引き続いて絶え間のないこと。
ぬのびき‐の‐たき【布引滝】
神戸(こうべ)市中央区北部、生田(いくた)川にかかる滝。雄(お)滝と雌(め)滝があり、古くから歌にも詠まれている。
ぬの‐め【布目】
①布地のたて・よこの織り目。また、そのような模様。布目はたて糸・よこ糸が直交するのがよい。texture
②日本料理の材料の切り方で、全体に細かく斜めまたはたてよこに包丁を入れること。鹿の子切り。