- ぬば‐たま【▽射▽干玉】
- ヒオウギの円くて黒い種子。うばたま。むばたま。
- ぬばたま‐の【▽射▽干玉の】
- [枕ことば]《「ぬばたま(ヒオウギの実)」が黒いこと、また、転じて黒色や暗いことなどに関連することから》「黒・夜・夕べ・髪・月・夢」などにかかる。〈用例〉〜夜(よ)の更けゆけば久木(ひさき)生(お)ふる清き川原に千鳥しば鳴く(万葉・6・925)。
- ぬ‐ひ【▽奴▼婢】
- ①下男と下女。
- ②古代の賤民(せんみん)の一つ。五賤の最下位。「奴」は男、「婢」は女で、公(く)奴婢と私奴婢の2種類。家族生活が許されなかった。
- ヌビア【Nubia】
- アフリカ北東部、スーダン北部からエジプト南部にかけての地域の総称。紅海とリビア砂漠に囲まれ、大部分は砂漠。古代エジプトの黄金・奴隷の供給地。
- ヌビア‐さばく【ヌビア砂漠】
- (Nubian Desert)アフリカ北東部、スーダン北東部、ナイル川と紅海の間の砂漠。
- ぬ‐べし(連語)
- 〈古語〉
- 《完了の助動詞「ぬ」の終止形に推量の助動詞「べし」の付いたもの》
- ①強意の推量を表す。…てしまいそうだ。きっと…に違いない。〈用例〉黒き雲にはかにいできぬ。風吹き〜(土佐)。
- ②可能、または可能の推量の意を表す。たしかにできる。…することができよう。〈用例〉今の世のありさま、昔になぞらへて知り〜(方丈記)。
- ③強い意志を表す。…してしまおう。…してしまうつもりだ。〈用例〉われはかくて閉じこもりぬべきぞ(更級)。
- ④当然の意を表す。…しそうだ。〈用例〉妹(いも)が見し楝(あふち)の花は散り〜(万葉・5・798)。
- ヌボー【Germain Nouveau】
- (1851-1920)フランスの詩人。象徴派の先駆者の一人。詩集『愛の教義』『バランティーヌ』など。
- ぬま【沼】
- くぼみに水をたたえたところ。泥深く、周辺の水草が中央付近まで進出している。湖とは明確な区別はない。pond; marsh〈比較〉池・湖。
- ぬま‐えび【沼▼蝦】
- ヌマエビ科の汽水、淡水産のエビ。体長約3cm。本州以南に分布。つくだ煮・釣りえさに利用。
- ぬま‐がい【沼貝】
- 湖沼の泥底にすむイシガイ科の大形のニマイガイ。ドブガイの一種。殻長約13cm、殻高約8cm。楕円(だえん)形で黒色。幼生は魚類に付着してのちに底生に移る。日本全土・朝鮮半島・中国大陸に分布。
- ぬま‐がえる【沼▼蛙】
- 本州中部以南の池沼・水田にすむアカガエル科のカエル。体長5cm内外。背面は暗褐色か灰褐色で、黒褐色の斑紋(はんもん)があり、大小の短い棒状の隆起が散在。日本以外に中国・東南アジアなどに分布。
- ぬま‐がや【沼▼茅・沼▼萱】
- イネ科の多年草。山地や高山の湿原にはえる。稈(かん)の高さ約1m。葉は硬い線形。8〜10月に散開した円錐(えんすい)花序に黄褐色の小穂をつける。
- ぬま‐がれい【沼▼鰈】
- 体表一面にぶつぶつのある、湖沼や沿岸にすむカレイ科の魚。目は体の左側にある。全長約40cm。目のある側は暗黄緑色で、背びれ・尻(しり)びれ・尾びれには黒い条紋がある。北日本の河口に多いので別名カワガレイ。食用。福井県小浜(おばま)・東京以北に分布。
- ぬまくま【沼▼隈】
- 〈町〉広島県南東部、福山市南隣の町。備後表(びんごおもて)(畳表)発祥の地。ブドウ栽培がさかん。人口1万3769(1994)。
- ぬまた【沼田】
- 〈市〉群馬県北部、赤城(あかぎ)山北西の市。旧城下町。商工業がさかん。リンゴの産地。尾瀬・奥日光などへの入り口。人口4万7425(1994)。
- ぬまた【沼田】
- 〈町〉北海道石狩平野北端の町。農業が中心。人口4881(1994)。
- ぬま‐だいこん【沼大根】
- キク科の多年草。湿地にはえ、高さ約70cm。葉は卵形鋸歯(きょし)をもつ。秋に、茎の上部に頭花が散房状につく。
- ぬまた‐ぼんち【沼田盆地】
- 群馬県北部、利根(とね)川と片品川の合流点付近の盆地。かつては湖であった。
- ぬま‐ち【沼地】
- 泥深くて、じめじめした土地。swampy place
- ぬまづ【沼津】
- 〈市〉静岡県東部、駿河(するが)湾に臨む市。旧城下町・宿場町。機械・電線などの工業が発達。ミカン栽培や漁業・水産加工もさかん。人口21万3360(1994)。
- ぬま‐とらのお【沼▼虎尾】
- サクラソウ科の多年草。沼や川辺にはえる。高さ約60cm。匍匐(ほふく)枝でひろがり、葉は倒皮針形。総状花序は直立し、花は四方に開く。ヌマハギ。
- ぬま‐もりかず【▽沼間守▽一】
- (1843-90)明治の政治家。江戸の人。嚶鳴(おうめい)社を結成し、自由民権運動に活躍。東京横浜毎日新聞社をおこし国会開設を提唱。
- ヌミディア【Numidia】
- アフリカ北岸、現アルジェリア北部にあった古王国。紀元前3世紀初めマッシニサにより統一。前46年ローマの属州となり、5世紀まで繁栄。
- ぬめ【▼絖】
- 繻子(しゅす)織りの絹織物の一種。生糸のまま織り、あとから精練した練り絹。薄手で光沢があり、絵絹(えぎぬ)・袱紗(ふくさ)や帽子裏や造花材料に使われる。
- ぬめ【▽滑】
- ①古銭の裏の文字のないほう。なめ。
- ②溝のないしきい・かもい。
- ぬめ‐ぬめ【▽滑▽滑】(副・サ変自)
- なめらかで光沢があるさま。また、ねばりけのあるものに触れたときの気持ちの悪い感じをいう。ぬらぬら。ぬるぬる。slimy; slippery〈用例〉〜と光る。
- ぬめり【▽滑り】
- ①ぬめること。ぬるぬるすること・もの。slime〈用例〉里芋の〜。
- ②なめらかで光沢があること。smooth and glossy
- ③ぬるぬるする液。粘液。mucus
- ぬ‐めり(連語)
- 〈古語〉
- 《完了の助動詞「ぬ」の終止形に推量の助動詞「めり」の付いたもの》…てしまったようだ。〈用例〉日も暮れ方になり〜(更級)。
- ぬめり‐いぐち【▽滑▼猪口】
- 担子菌類イグチ科のキノコ。かさは径5〜14cm、表面は暗赤褐色で著しい粘液におおわれる。マツ林内に発生。食用。
- ぬめり‐ぐさ【▽滑草】
- イネ科の一年草。湿った土地にはえる。稈(かん)の高さ約40cm。葉は緑色線形。晩夏に、円柱形の花穂をたて、多数の小穂をつける。もむと粘りがあるのでこの名がついた。
- ぬめ・る【▽滑る】(五自)
- ①ぬらぬらする。すべる。be slippery〈用例〉岩が苔(こけ)で〜。
- ②なめらかである。
- ぬら‐くら(副・サ変自)
- ①なめらかで、つかみにくいさま。ぬらぬら。〈用例〉〜してつかみにくい。
- ②怠けて、だらしのないさま。のらくら。〈用例〉毎日〜と遊ぶ。
- ③態度のはっきりしないさま。〈用例〉〜と言い逃れる。
- ぬら・す【▼濡らす】(五他)
- ぬれるようにする。しめらす。wet〈用例〉涙で、ほおを〜。
- ぬら‐つ・く(五自)
- ねばっこくぬるぬるする。ぬらぬらする。be slimy
- ぬら‐ぬら(副・サ変自)
- ねばりけがあって、すべりやすく、見た感じ・触った感じが気持ち悪いさま。slimy
- ぬ‐らむ(連語)
- 〈古語〉
- 《完了の助動詞「ぬ」の終止形に現在の推量の助動詞「らむ」の付いたもの》きっと…てしまっているだろう。〈用例〉都の山は色づき〜(万葉・15・3699)。
- ぬらり‐くらり(副・サ変自)
- とらえどころのないさま。のらりくらり。evasively〈用例〉〜と言い逃れる。
- ぬらり‐と(副)
- ①なめらかで滑るさま。ぬらぬら。slimy〈用例〉油で〜する。
- ②しまりがなくつかみどころのないさま。ぬらりくらり。evasively
- ぬり【塗り】
- ①塗ること。塗った具合・状態。coating
- ②漆塗り。japanning
- ぬり‐え【塗(り)絵】
- 子どものおもちゃの一つ。輪郭だけを線で描いてあり、クレヨンや色鉛筆などで色を塗って遊ぶ。coloring book
- ぬり‐おけ【塗(り)▼桶】
- ①漆塗りのおけ。
- ②おけの形の道具。真綿を、引き伸ばすのに使う。
- ぬり‐か・える【塗(り)替える】(下一他)
- ①新しく塗り直す。repaint〈用例〉壁を〜。
- ②前とすっかり変える。一新する。〈用例〉記録を〜。
- ぬり‐かく・す【塗(り)隠す】(五他)
- ①塗って見えなくする。cover with paint
- ②偽りや誤り、都合の悪いことなどを、人に知られないようにする。hide
- ぬり‐がさ【塗(り)▼笠】
- 薄板に紙を張り、漆を塗った、頭にかぶるかさ。
- ぬり‐かた・める【塗(り)固める】(下一他)
- 塗ってしっかり固着させる。plaster〈用例〉コンクリートで〜。うそで〜。
- ぬり‐ぐすり【塗(り)薬】
- 薬物を含んだ水溶液・ゼリー・軟膏(なんこう)などを皮膚患部や粘膜などに直接塗り、薬効を発揮させる薬剤。ointment
- ぬり‐げた【塗(り)下▽駄】
- 漆を塗った下駄。よそゆきなどに履く。
- ぬり‐ごめ【塗(り)▼籠め・塗▼籠】
- 寝殿造りの一室。土蔵のように壁を厚くぬりこめた閉鎖的な部屋。納戸。
- ぬり‐こ・める【塗(り)▼籠める】(下一他)
- 中に物を入れて、その上から塗り固める。すき間なく塗る。seal up
- ぬり‐し【塗(り)師】
- 漆器をつくる人。塗り物師。ぬし。lacquerer
- ぬり‐たく・る【塗りたくる】(五他)
- やたらに塗る。べたべた塗りまくる。ぬたくる。paint heavily
- ぬり‐たて【塗(り)立て】
- 塗ったばかりであること。freshly painted
- ぬり‐た・てる【塗(り)立てる】(下一他)
- ①きれいに塗る。paint beautifully
- ②むやみに塗る。paint thickly
- ③厚化粧をする。powder heavily〈用例〉おしろいを〜。
- ぬり‐つ・ける【塗(り)付ける】(下一他)
- ①塗って付ける。smear
- ②罪・責任を人に負わせる。なすりつける。put blame upon
- ぬり‐つぶ・す【塗(り)▼潰す】(五他)
- すきまのないように一面に塗る。paint out
- 塗り箸で素麺を食う(ぬりばしでそうめんをくう)
- 《ぬりばしではそうめんを思うようにはさめないことから》物事が思うようにできないことのたとえ。
- ぬり‐ぼん【塗(り)盆】
- 漆塗りの盆。lacquered tray
- ぬり‐もの【塗(り)物】
- 漆塗りを施した器物。椀(わん)・盆・重箱・硯(すずり)箱など。水分・直射日光などを嫌う。漆器(しっき)。lacquer ware
- ぬり‐わん【塗(り)▼椀】
- 漆塗りの椀。lacquered bowl
- *ぬ・る【塗る】(五他)
- ①物の表面に、液状のものをなすりつける。paint; coat〈用例〉ペンキを〜。壁を〜。おしろいを〜。
- ②罪や責任を他人になすりつける。put the blame on〈用例〉人に罪を〜。
- ぬる・い【▽温い】(形)
- ①水などが少しあたたかい。十分に熱くない。lukewarm〈用例〉〜お茶。風呂が〜。
- ②厳しさが足りない。ゆるやかだ。lenient〈用例〉処分が〜。〈派生〉ぬるさ(名)ぬるめ(名・形動)
- ヌルクセ【Ragnar Nurkse】
- (1907-59)アメリカの経済学者。エストニア生まれ。コロンビア大教授。国際資本移動・国際通貨など国際経済の研究に貢献。著書『国際資本移動論』など。
- ぬるで【▽白▼膠▽木】
- ウルシ科の落葉小高木。山野の陽地などにはえる。高さ約5m。雌雄異株(いしゅ)。葉は羽状複葉、秋に、紅葉が美しい。夏に白色の小花を穂状につける。葉の虫こぶから五倍子をとる。フシノキ。ヌデ。ヌリデ。
- ぬるで‐の‐みみふし【▽白▼膠▽木▽耳▽五▽倍▽子▽虫】
- アリマキ科の昆虫。体長1〜2mm。春から夏、ヌルデの複葉の柄に長さ約3cmの耳形の虫こぶ(五倍子(ごばいし))をつくる。五倍子はタンニンの原料。ヌルデノオオミミフシアブラムシ。
- ぬる‐ぬる(副・サ変自)
- ①すべりやすく、つかもうとしてもすり抜けていく感じのさま。
- ②ねばねばして、さわった感じが気持ち悪いさま。slimy; slippery〈用例〉水あかで〜する水道管。
- ヌルハチ【Nurhaci・奴児哈赤】
- (1559-1626)中国、清(しん)朝初代皇帝(在位(1616-26))。廟号(びょうごう)は太祖。姓は愛新覚羅(アイシンギョロ)。建州女真(じょしん)出身。中国東北部の女真諸部を統一。1616年ハン(汗)位につき後金を建国。19年明(みん)軍を破って遼東(りょうとう)を収めた。八旗制度の創設、満州文字の制定など王朝の基礎を確立。
- ぬるま‐ゆ【▽微▽温湯】
- 温度の低い湯。ぬるい湯。lukewarm water
- 微温湯に浸る(ぬるまゆにひたる)
- 現在の楽な境遇に甘んじて、のうのうとしている。take it easy
- ヌルミ【Paavo Johannes Nurmi】
- (1897-1973)フィンランドの陸上競技選手。アントワープ・パリ・アムステルダムの各オリンピックで5000m・1万mなどに出場、計9個の金メダルを獲得。
- ぬる・む【▽温む】
- [一](五自)あたたかみが加わる。ぬるくなる。〈用例〉水〜春。
- 〈古語〉
- [二](四自)病気で熱が出る。〈用例〉御身も〜・みて御心地もいと悪(あ)しけれど(源氏・若菜下)。
- ぬるめ
- 中部山岳地方などの高冷地の水田で、灌漑(かんがい)用水を田の周囲に迂回(うかい)させて、水温を高めるようにしたもの。よせ水。ひよせ。
- ぬるゆ‐おんせん【▽温湯温泉】
- 青森県黒石(くろいし)市南東部の温泉。古い湯治場(とうじば)。温湯こけしが有名。
- ぬるり‐と(副)
- ぬるぬるするさま。ぬるっと。slippery
- ぬれ‐いろ【▼濡(れ)色】
- 水にぬれたようなつやのある色。
- ヌレエフ【Rudolf Nureyev】
- (1938-93)イギリスの男性舞踊家・振付師。ソ連生まれ。1961年亡命。欧米各国で活躍。
- ぬれ‐えん【▼濡(れ)縁】
- 家の外側に設けられる雨ざらしの縁側。榑縁(くれえん)と切り目縁がある。
- ぬれ‐がみ【▼濡(れ)紙】
- 水でぬれた紙。水でぬらした紙。湿った紙。
- 濡れ紙を剥がす様(ぬれがみをはがすよう)
- しずかに扱うようす。like peeling off damp paper
- ぬれ‐がみ【▼濡(れ)髪】
- 洗って、まだ乾かない髪。newly-washed hair
- ぬれ‐ぎぬ【▼濡(れ)▽衣】
- ①ぬれた服。
- ②身に覚えのない罪・評判。false accusation
- 濡れ衣を着せる(ぬれぎぬをきせる)
- ①事実無根の浮き名を流す。
- ②ありもしない疑いをかける。無実の罪におとしいれる。charge a person unjustly
- ぬれ‐ごと【▼濡(れ)事】
- ①歌舞伎(かぶき)などで、恋愛や情事の演技。また、その場面・演目。love scene
- ②情事。恋愛沙汰(ざた)。love affair
- ぬれごと‐し【▼濡(れ)事師】
- ①情事を演ずる役者。
- ②恋の手管のうまい人。
- ぬれ‐しょぼた・れる【▼濡れしょぼたれる】(下一自)
- ぬれて、ぐしょぐしょになる。ひどくぬれる。
- ぬれ‐そぼ・つ【▼濡れそぼつ】(五自)
- びしょびしょにぬれる。get thoroughly drenched〈用例〉雨に〜。
- ぬれ‐て【▼濡(れ)手】
- ぬれた手。wet hand
- 濡れ手に粟(ぬれてにあわ)
- 《濡れ手には、粟がたくさん、たやすくつくところから》苦労もしないで利益を得るたとえ。濡れ手で粟。make easy money
- ぬれ‐ねずみ【▼濡(れ)▼鼠】
- ①水にぬれたネズミ。
- ②《転じて》衣服を着たまま、全身びしょぬれになるようす。get drenched to the skin
- ぬれ‐ば【▼濡(れ)場】
- ①劇中で、男女の情愛場面の強いところ。濡れ事。love scene
- ②《一般に》情事の場面。
- ぬれば‐いろ【▼濡(れ)羽色】
- 水にぬれたカラスの羽のように、しっとりして、つややかな黒色。〈用例〉髪はカラスの〜。
- *ぬ・れる【▼濡れる】(下一自)
- ①水がかかった状態になる。水分がしみこむ。get wet〈用例〉雨に〜。涙に〜。
- ②《俗語》情交をする。〈用例〉しっぽり〜。
- 濡れぬ先こそ露をも厭え(ぬれぬさきこそつゆをもいとえ)
- 《ぬれる前は露さえ気にしていたのが、1度ぬれてしまうとどんなにぬれてもかまわなくなる、ということから》1度悪事を犯すと、もっとひどいことも平気になる。
- ね【ね・ネ】
- 五十音図な行第4の仮名。平仮名「ね」は「禰」の草体。片仮名「ネ」は「禰」の左。
- ネ【▼禰】18画
- 部首 禸しめすへん
- 区点 3909・JIS 4729・シフト 9448
- [音] ネ・デイ・ナイ
※旧字・異体字あり
- ①父のみたまや。父の廟(びょう)。
- ②「禰宜(ねぎ)」は、宮司の下の神職。神主に次ぐ神職。また、神職の総称。
- ネ【▼祢】9画→▼禰の異体字
- 禸しめすへん
- 区点 3910・JIS 472A・シフト 9449
- ネ【▼袮】10画→▼禰の異体字
- 覀ころもへん
- 区点 7457・JIS 6A59・シフト E5D7
- ね【▽子】
- ①十二支の第1。
- ②昔の時刻の名。今の午前零時および、その前後の2時間。
- ③方角で、北。
- ね【音】
- ①「おと」に対して、楽器などの鳴る音や、鳥・虫の声など、美しい感じの音響を言う語。sound〈用例〉鐘の〜。虫の〜。
- ②人の泣き声。〈用例〉忍び〜。
- 音に立てて鳴く(ねにたててなく)
- 声をたてて鳴く。chirp
- 音を上げる(ねをあげる)
- 泣き事を言う。弱音を吐く。complain; whine; giveup
- 音を泣く(ねをなく)
- ①声をあげて泣く。音に泣く。
- ②鳥や虫などが鳴く。
- ね【値】
- 物を売買するときの金額。値段。あたい。price〈用例〉〜が出る。〜が上がる。いい〜で売れる。
- 値が張る(ねがはる)
- 値段が高い。be expensive
- 値にする(ねにする)
- 値段を見積もって金に替える。
- 値を付ける(ねをつける)
- 値段をきめる。価値を評定する。put a price on〈用例〉商品に〜。
- *ね【根】
- [一](名)
- ①シダ植物類・種子植物類の栄養器官の一つ。ふつうは地下にあって水・養分を吸収し、植物体の支持を行う。先端の成長点に根冠をもつ。root
- ②《比喩(ひゆ)的に》物事の下にあってそれを支持・維持する部分。root
- (ア)根もと。下部。root; base〈用例〉歯の〜。
- (イ)事の起こり。原因。origin; cause〈用例〉紛争の〜は深い。
- (ウ)基本的な性質。根性。nature〈用例〉〜は明るい人。
- (エ)はれもののかたい部分。nucleus
- (オ)心の底。〈用例〉〜に持つ。
- [二](接尾)《名詞に付いて》地上に立っている、生えている、の意を表す。〈用例〉岩〜。垣〜。
- 根が生える(ねがはえる)
- 動かないことのたとえ。take root
- 根に持つ(ねにもつ)
- 恨んで、いつまでも忘れない。bear a grudge against
- 根も葉も無い(ねもはもない)
- なんの根拠もない。completely groundless
- 根を下ろす(ねをおろす)
- ①地中に根をはる。take root
- ②居すわる。settle down
- ③確かな位置を占め、ゆるぎないものになる。take firm root
- 根を切る(ねをきる)
- 《もとになる根を切ることから》
- ①病気を根治する。
- ②根こそぎ改革する。
- 根を差す(ねをさす)
- ①根がつく。
- ②原因となる。根差す。
- 根を生やす(ねをはやす)
- 長く一つの場所にいる。その場に腰を落ちつける。take root
- 根を張る(ねをはる)
- ①地中に深く、根を広げる。take root
- ②確かな位置を広く占めて、動かしがたいものにする。take firm root
- ね【寝】
- 寝ること・程度。眠り。sleep〈用例〉〜が足りない。
- ね(感)
- =ねえ。
- ①よびかけの語。〈用例〉〜、一緒に行こうよ。
- ②念を押すときに使う語。〈用例〉〜、そうでしょ。
- ね(助動)
- 〈古語〉
- 《完了の助動詞「ぬ」の命令形》…しなさい。…してしまいなさい。〈用例〉とく帰り給ひ〜(源氏・東屋)。
- ね(終助)
- 《体言、終止形に付く》=ねえ。
- ①感動・詠嘆・感想などを表し、相手に共感を求める。〈用例〉ああ、美しい〜。今日は忙しい〜。
- ②相手に、軽い疑問の気持ちで、念を押したり強めて言ったりする。〈用例〉わかった〜。あなたが山田さんです〜。
- ③問いかけに用いる。〈用例〉どうだ〜。元気か〜。
- ④語勢を添える。〈用例〉あれは〜、鳥の声だよ。〈参考〉助詞の6分類では間投助詞。
- ⑤{古語}《上代語。動詞および動詞型活用の助動詞の未然形、また終助詞「そ」に付いて》他に対して頼み望む意を表す。…してほしい。…してください。〈用例〉この岳(をか)に菜(な)摘(つ)ます児(こ)家聞かな名告(の)らさ〜(万葉・1・1)。難波潟(なにはがた)潮干なありそ〜(万葉・2・229)。