- の‐れん【▽暖▼簾】
- ①冬の寒さを防ぐため、すだれと重ねて、禅寺の入り口にかけた布。
- ②商店の軒先に日よけ用につり、商標や屋号を記して看板の役もさせる布。
- ③室内の目隠し・間仕切り・装飾用にたらす布。
- ④店の格式や信用。〈数え方〉1枚・1張り・1垂れ。
- 暖簾が古い(のれんがふるい)
- 古くからの店である。be an old shop
- 暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
- 少しも手ごたえがないたとえ。be as useless as beating the air〈類似〉糠(ぬか)に釘(くぎ)。豆腐に鎹(かすがい)。
- 暖簾に疵が付く(のれんにきずがつく)
- 店の格式や信用、また、家の名誉が損なわれること。injure the reputation of a shop
- 暖簾を下ろす(のれんをおろす)
- ①店が商売をやめる。店じまいする。close down
- ②店がその日の商売を終える。closing of the day
- 暖簾を汚す(のれんをけがす)
- 店の信用・名誉を傷つける。disgrace the credit of a shop暖簾に疵(きず)を付ける。
- 暖簾を分ける(のれんをわける)
- 長年よくつとめた奉公人に、別に店を持たせ、同じ屋号を名のるのを許す。
- のれん‐わけ【▽暖▼簾分け】
- 暖簾を分けること。長年よくつとめた奉公人に別に店を持たせ、同じ屋号を付けるのを許すこと。
- のろ【▽鈍】(名・形動)
- のろいこと・人・さま。のろま。dunce
- のろ
- 三本枝の小さな角をもつ小形のシカ。肩高約70cm。夏毛は赤褐色、冬毛は灰褐色。しりに大きな白斑(はくはん)。林や草原にすむ。インドを除くユーラシア大陸に分布。ノロジカ。roe deer
- のろ【▽祝▽女】
- 琉球(りゅうきゅう)王朝治下の奄美(あまみ)・沖縄地方で村の神事をつかさどっていた女性司祭者。世襲制で、今も伝統的な祭りに関与する。
- のろい【▼呪い・▼詛い】
- のろうこと。そのまじない。curse
- のろ・い【▽鈍い】(形)
- ①動きや進行に時間がかかる。遅い。slow〈対義〉速い。〈用例〉動作が〜。計算が〜。〜バス。
- ②頭の働きがにぶい。dull〈対義〉はしこい。〈用例〉〜男。
- ③女に迷いやすい。〈派生〉のろさ(名)
- のろ・う【▼呪う・▼詛う】(五他)
- ①相手に災いがあるように祈る。curse
- ②強く恨む。curse〈用例〉世の中を〜。
- 人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)
- 人を呪うと、自分もよくないめに遭うということ。Curses, like chickens, come home to roost.
- のろ‐えいたろう【野▼呂栄太郎】
- (1900-34)マルクス経済学者。北海道生まれ。慶大卒。日本共産党の理論的指導者として講座派の中心となったが獄死。著書『日本資本主義発達史』など。
- のろ‐かいせき【野▼呂介石】
- (1747-1828)江戸後期の文人画家。名は隆。紀州(きしゅう)の人。典雅な水墨山水を描き、画論も著す。
- のろ‐かじめ【野▼呂▼搗▽布】
- コンブ科の海藻。本州中部の太平洋沿岸の岩にはえる。茎は円柱状で約2m。中空で分岐することなく、上端は葉に移行。葉は、羽状で皺(しわ)はなく平滑。アラメに似る。ヨード採取。カジメ。
- のろ‐くさ【▽鈍臭】(副・サ変自)
- のろいさま。slowly; be slow〈用例〉〜と支度をする。
- のろ‐くさ・い【▽鈍臭い】(形)
- じれったくなるほど、ぐずぐずしている。slow
- のろ‐くにのぶ【野▼呂▽邦▼暢】
- (1937-80)小説家。本姓は納所(のうしょ)。長崎県生まれ。諫早(いさはや)高卒。昭和49年(1974)『草のつるぎ』で第70回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『ある男の故郷』『鳥たちの河口』など。
- のろ・け【▼惚気】
- のろけること。その話。おのろけ。〈用例〉〜を聞かせる。
- のろ・ける【▼惚気る】(下一自)
- 自分の妻や夫などのことを、いい気になって人に話す。praise one's spouse
- のろ‐げんじょう【野▼呂元丈】
- (1693-1761)江戸中期の本草(ほんぞう)学者・蘭(らん)医。名は実夫。伊勢(いせ)の人。儒学・医学を修めてのち、本草学を学ぶ。幕命により各地を行脚(あんぎゃ)、薬草を採集。著書『阿蘭陀(オランダ)本草和解(わげ)』など。
- のろ‐さん【野▼呂山】
- 広島県呉(くれ)市、川尻(かわじり)町・安浦町にまたがる山。標高839m。山頂からの眺めが雄大で瀬戸内海の展望台といわれる。
- のろし【▼狼▽煙・▼烽▽火】
- 昔、戦いなどで合図に上げたけむり。飛ぶ火。ほうか。ろうえん。signal fire
- 狼煙を揚げる(のろしをあげる)
- ①合図のため、のろしのけむりを揚げる。light a signal fire
- ②世間に事を起こすことを知らせる。start a campaign
- のろ‐のろ(副・サ変自)
- 動作がにぶく、ぐずぐずしているさま。また、物事のはかどらないさま。slowly〈用例〉電車が〜と走る。
- のろ‐ま【▽鈍間・野▼呂間・野▼呂▽松】(名・形動)
- ①動作の遅いこと・人・さま。slowness
- ②気のきかないこと・人・さま。とんま。まぬけ。idiot
- 鈍間の一寸、馬鹿の三寸(のろまのいっすん、ばかのさんずん)
- 戸や障子を閉めたとき、1寸閉め残すのはのろま、3寸閉め残すのは愚か者。きちんと閉めなさいということ。
- のろまつ‐かんべえ【野▼呂松勘▽兵▽衛】
- (?-?)江戸前期の人形遣い。間狂言(あいきょうげん)にのろま人形(道化人形)を遣い有名となる。
- のろま‐にんぎょう【野▼呂間人形・野▼呂▽松人形】
- 人形浄瑠璃(じょうるり)の間狂言(あいきょうげん)に使われた、顔の青黒い道化人形。江戸の人形遣い野呂松勘兵衛(のろまつかんべえ)が17世紀後半ごろに遣ったのがはじめとされる。現在も佐渡(さど)の郷土芸能として存続。
- のろわし・い【▼呪わしい】(形)
- のろいたい気持ちだ。would like to curse〈用例〉〜運命。〈派生〉のろわしげ(形動)のろわしさ(名)
- の‐わき【野分】
- 《野の草を吹き分ける、の意》
- ①古くは、秋の初めに吹く激しい風。台風。のわけ。
- ②秋の末から冬にかけて吹く風。こがらし。
- のわき‐だ・つ【野分立つ】(四自)
- 〈古語〉
- 野分きの風が吹いてくる。〈用例〉〜・ちて、にはかに肌(はだ)寒き夕暮れのほど(源氏・桐壺)。
- ノン【non(フランス)】(感)
- いいえ。いや。否。ノー。no〈対義〉ウイ。
- ノン【non】(接頭)
- …でない、…しないの意。〈用例〉〜フィクション。
- のん‐き【▼呑気・▼暢気・▽暖気】(名・形動)
- ①心配や苦労がないこと・さま。carefree〈用例〉〜な身分。
- ②気が長いこと・さま。leisurely〈用例〉〜に構える。
- ③物事にくよくよしないこと・さま。平気なこと・さま。indifferent〈用例〉〜な性格。〈派生〉のんきさ(名)
- ノン‐キャリア
- 《和製語》上級職試験に合格していない中央省庁の国家公務員。
- のんこう
- (1599-1656)江戸初期の京都の陶工。楽(らく)家3代目道入(どうにゅう)の俗称。楽焼き随一の名工といわれ、茶碗(ちゃわん)・水差し・香合などを作る。
- のん‐こう【▼嫩江】
- 中国東北部の北方、黒竜江(こくりゅうこう)省中部を流れる川。大興安嶺(だいこうあんれい)北部から南に流れ、大安の下流で松花江に注ぐ。長さ800km。ネンチアン。
- ノンシャラン【nonchalant(フランス)】(形動)
- ①無頓着であるさま。のんきなさま。
- ②熱意のないさま。無関心。
- ノン‐スーツ
- 《和製語》背広の形をしていないスーツの総称。サファリスーツやシャツスーツなどがその代表。レジャースーツ。
- ノンストップ【nonstop】
- 途中で止まらないこと。無停車。無着陸。〈用例〉〜飛行。
- ノンセクション
- 《和製語。nonsectionalの略》区分けしないこと。部門を限らないこと。
- ノンセクト
- 《和製語。nonsectarianの略》学生運動などで、特定の党派に属さずに行動すること。また、その人。
- ノンタイトル‐マッチ【non-title match】
- プロボクシングなどのチャンピオンが、選手権をかけずに行う試合。
- のん‐だくれ【飲んだくれ】
- ①ひどく酒に酔うこと・人。酔いどれ。get dead drunk
- ②大酒飲み。のんべえ。drunkard
- ノンちゃんくもにのる【ノンちゃん雲に乗る】
- 石井桃子の童話。昭和22年(1947)刊。池に落ちて気を失ったノブ子が、夢の中で人間としてのあり方を教えられる。
- のん‐ど【▼喉・▼咽】
- 《「飲み門(ど)」の転》→のど(喉)
- ノン‐トロッポ【non troppo(イタリア)】
- 音楽で、速度を示す標語。ほどよく。適度に。
- ノンバンク
- 《nonbank bankingから。銀行ではない、の意》預金をあずかることは認められず、貸金業務のみ行う企業。信販・サラ金など。
- のんびり(副・サ変自)
- 性格や気分がゆったりしているさま。心配がなく、くつろいでいるさま。のびのび。leisurely〈用例〉〜と昼寝をする。〜した性格。
- ノンフィクション【nonfiction】
- フィクション(虚構・作り物)でなく、事実に基づいた作品。伝記・ルポルタージュなど。
- ノンブル【nombre(フランス)】
- 書物のページづけ。また、ページを表す数字。
- ノンプロ
- 《和製語。nonprofessionalの略》職業的・専門的でないこと。実業団選手などにいう。〈用例〉〜の出身。
- のん‐べえ【飲ん▽兵▽衛・▼呑ん▽兵▽衛】
- 大酒飲み。のんだくれ。のんべ。drunkard
- のんべん‐だらり(副)
- なにもせず、むだに日を送るさま。〈用例〉毎日を〜と過ごす。
- ノンポリ
- 《和製語。nonpoliticalの略》政治問題や社会問題に関心をもたないこと・人。