の‐れん【簾】
①冬の寒さを防ぐため、すだれと重ねて、禅寺の入り口にかけた布。
②商店の軒先に日よけ用につり、商標や屋号を記して看板の役もさせる布。
③室内の目隠し・間仕切り・装飾用にたらす布。
④店の格式や信用。〈数え方〉1枚・1張り・1垂れ。
暖簾が古い(のれんがふるい)
古くからの店である。be an old shop
暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
少しも手ごたえがないたとえ。be as useless as beating the air〈類似〉糠(ぬか)に釘(くぎ)。豆腐に鎹(かすがい)
暖簾に疵が付く(のれんにきずがつく)
店の格式や信用、また、家の名誉が損なわれること。injure the reputation of a shop
暖簾を下ろす(のれんをおろす)
①店が商売をやめる。店じまいする。close down
②店がその日の商売を終える。closing of the day
暖簾を汚す(のれんをけがす)
店の信用・名誉を傷つける。disgrace the credit of a shop暖簾に疵(きず)を付ける。
暖簾を分ける(のれんをわける)
長年よくつとめた奉公人に、別に店を持たせ、同じ屋号を名のるのを許す。
のれん‐わけ【簾分け】
暖簾を分けること。長年よくつとめた奉公人に別に店を持たせ、同じ屋号を付けるのを許すこと。
のろ【鈍】(名・形動)
のろいこと・人・さま。のろま。dunce
のろ
三本枝の小さな角をもつ小形のシカ。肩高約70cm。夏毛は赤褐色、冬毛は灰褐色。しりに大きな白斑(はくはん)。林や草原にすむ。インドを除くユーラシア大陸に分布。ノロジカ。roe deer
のろ【女】
琉球(りゅうきゅう)王朝治下の奄美(あまみ)・沖縄地方で村の神事をつかさどっていた女性司祭者。世襲制で、今も伝統的な祭りに関与する。
のろい【呪い・詛い】
のろうこと。そのまじない。curse
のろ・い【鈍い】(形)
①動きや進行に時間がかかる。遅い。slow〈対義〉速い。〈用例〉動作が〜。計算が〜。〜バス。
②頭の働きがにぶい。dull〈対義〉はしこい。〈用例〉〜男。
③女に迷いやすい。〈派生〉のろさ(名)
のろ・う【呪う・詛う】(五他)
①相手に災いがあるように祈る。curse
②強く恨む。curse〈用例〉世の中を〜。
人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)
人を呪うと、自分もよくないめに遭うということ。Curses, like chickens, come home to roost.
のろ‐えいたろう【野呂栄太郎】
(1900-34)マルクス経済学者。北海道生まれ。慶大卒。日本共産党の理論的指導者として講座派の中心となったが獄死。著書『日本資本主義発達史』など。
のろ‐かいせき【野呂介石】
(1747-1828)江戸後期の文人画家。名は隆。紀州(きしゅう)の人。典雅な水墨山水を描き、画論も著す。
のろ‐かじめ【野布】
コンブ科の海藻。本州中部の太平洋沿岸の岩にはえる。茎は円柱状で約2m。中空で分岐することなく、上端は葉に移行。葉は、羽状で皺(しわ)はなく平滑。アラメに似る。ヨード採取。カジメ。
のろ‐くさ【鈍臭】(副・サ変自)
のろいさま。slowly; be slow〈用例〉〜と支度をする。
のろ‐くさ・い【鈍臭い】(形)
じれったくなるほど、ぐずぐずしている。slow
のろ‐くにのぶ【野暢】
(1937-80)小説家。本姓は納所(のうしょ)。長崎県生まれ。諫早(いさはや)高卒。昭和49年(1974)『草のつるぎ』で第70回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『ある男の故郷』『鳥たちの河口』など。
のろ・け【惚気】
のろけること。その話。おのろけ。〈用例〉〜を聞かせる。
のろ・ける【惚気る】(下一自)
自分の妻や夫などのことを、いい気になって人に話す。praise one's spouse
のろ‐げんじょう【野呂元丈】
(1693-1761)江戸中期の本草(ほんぞう)学者・蘭(らん)医。名は実夫。伊勢(いせ)の人。儒学・医学を修めてのち、本草学を学ぶ。幕命により各地を行脚(あんぎゃ)、薬草を採集。著書『阿蘭陀(オランダ)本草和解(わげ)』など。
のろ‐さん【野呂山】
広島県呉(くれ)市、川尻(かわじり)町・安浦町にまたがる山。標高839m。山頂からの眺めが雄大で瀬戸内海の展望台といわれる。
のろし【煙・火】
昔、戦いなどで合図に上げたけむり。飛ぶ火。ほうか。ろうえん。signal fire
狼煙を揚げる(のろしをあげる)
①合図のため、のろしのけむりを揚げる。light a signal fire
②世間に事を起こすことを知らせる。start a campaign
のろ・し【鈍し】(形ク)
〈古語〉
→のろい(鈍い)
のろ‐のろ(副・サ変自)
動作がにぶく、ぐずぐずしているさま。また、物事のはかどらないさま。slowly〈用例〉電車が〜と走る。
のろ‐ま【鈍間・野呂間・野松】(名・形動)
①動作の遅いこと・人・さま。slowness
②気のきかないこと・人・さま。とんま。まぬけ。idiot
鈍間の一寸、馬鹿の三寸(のろまのいっすん、ばかのさんずん)
戸や障子を閉めたとき、1寸閉め残すのはのろま、3寸閉め残すのは愚か者。きちんと閉めなさいということ。
のろまつ‐かんべえ【野呂松勘衛】
(?-?)江戸前期の人形遣い。間狂言(あいきょうげん)にのろま人形(道化人形)を遣い有名となる。
のろま‐にんぎょう【野呂間人形・野松人形】
人形浄瑠璃(じょうるり)の間狂言(あいきょうげん)に使われた、顔の青黒い道化人形。江戸の人形遣い野呂松勘兵衛(のろまつかんべえ)が17世紀後半ごろに遣ったのがはじめとされる。現在も佐渡(さど)の郷土芸能として存続。
のろわし・い【呪わしい】(形)
のろいたい気持ちだ。would like to curse〈用例〉〜運命。〈派生〉のろわしげ(形動)のろわしさ(名)
の‐わき【野分】
《野の草を吹き分ける、の意》
①古くは、秋の初めに吹く激しい風。台風。のわけ。
②秋の末から冬にかけて吹く風。こがらし。
のわき‐だ・つ【野分立つ】(四自)
〈古語〉
野分きの風が吹いてくる。〈用例〉〜・ちて、にはかに肌(はだ)寒き夕暮れのほど(源氏・桐壺)。
の‐わけ【野分け】
→のわき(野分①)
ノン【non(フランス)】(感)
いいえ。いや。否。ノー。no〈対義〉ウイ。
ノン【non】(接頭)
…でない、…しないの意。〈用例〉〜フィクション。
のん‐き【呑気・暢気・暖気】(名・形動)
①心配や苦労がないこと・さま。carefree〈用例〉〜な身分。
②気が長いこと・さま。leisurely〈用例〉〜に構える。
③物事にくよくよしないこと・さま。平気なこと・さま。indifferent〈用例〉〜な性格。〈派生〉のんきさ(名)
ノン‐キャリア
《和製語》上級職試験に合格していない中央省庁の国家公務員。
のんこう
(1599-1656)江戸初期の京都の陶工。楽(らく)家3代目道入(どうにゅう)の俗称。楽焼き随一の名工といわれ、茶碗(ちゃわん)・水差し・香合などを作る。
のん‐こう【嫩江】
中国東北部の北方、黒竜江(こくりゅうこう)省中部を流れる川。大興安嶺(だいこうあんれい)北部から南に流れ、大安の下流で松花江に注ぐ。長さ800km。ネンチアン。
ノンシャラン【nonchalant(フランス)】(形動)
①無頓着であるさま。のんきなさま。
②熱意のないさま。無関心。
ノン‐スーツ
《和製語》背広の形をしていないスーツの総称。サファリスーツやシャツスーツなどがその代表。レジャースーツ。
ノンストップ【nonstop】
途中で止まらないこと。無停車。無着陸。〈用例〉〜飛行。
ノンセクション
《和製語。nonsectionalの略》区分けしないこと。部門を限らないこと。
ノンセクト
《和製語。nonsectarianの略》学生運動などで、特定の党派に属さずに行動すること。また、その人。
ノンセンス【nonsense】(名・形動)
→ナンセンス
ノンタイトル‐マッチ【non-title match】
プロボクシングなどのチャンピオンが、選手権をかけずに行う試合。
のん‐だくれ【飲んだくれ】
①ひどく酒に酔うこと・人。酔いどれ。get dead drunk
②大酒飲み。のんべえ。drunkard
ノンちゃんくもにのる【ノンちゃん雲に乗る】
石井桃子の童話。昭和22年(1947)刊。池に落ちて気を失ったノブ子が、夢の中で人間としてのあり方を教えられる。
のん‐ど【喉・咽】
《「飲み門(ど)」の転》→のど(喉)
ノン‐トロッポ【non troppo(イタリア)
音楽で、速度を示す標語。ほどよく。適度に。
ノンバンク
《nonbank bankingから。銀行ではない、の意》預金をあずかることは認められず、貸金業務のみ行う企業。信販・サラ金など。
のんびり(副・サ変自)
性格や気分がゆったりしているさま。心配がなく、くつろいでいるさま。のびのび。leisurely〈用例〉〜と昼寝をする。〜した性格。
ノンフィクション【nonfiction】
フィクション(虚構・作り物)でなく、事実に基づいた作品。伝記・ルポルタージュなど。
ノンブル【nombre(フランス)
書物のページづけ。また、ページを表す数字。
ノンプロ
《和製語。nonprofessionalの略》職業的・専門的でないこと。実業団選手などにいう。〈用例〉〜の出身。
ノンプロ‐やきゅう【ノンプロ野球】
→しゃかいじんやきゅう(社会人野球)
のん‐べえ【飲ん衛・呑ん衛】
大酒飲み。のんだくれ。のんべ。drunkard
のんべん‐だらり(副)
なにもせず、むだに日を送るさま。〈用例〉毎日を〜と過ごす。
ノンポリ
《和製語。nonpoliticalの略》政治問題や社会問題に関心をもたないこと・人。