はや【鮠】
コイ科の淡水魚のなかで、流線形の細長い体形をし、早瀬を敏速に泳ぐ魚の俗称。オイカワ・ウグイ・モツゴなど。はえ。
は‐や【甲矢・兄矢・早矢】
2本の矢のうち、はじめに射る矢。〈対義〉乙矢(おとや)
はや【早】
〈文語的〉
[一](副)
①もうすでに。すでに。もはや。〈用例〉〜70歳を過ぎた。
②{古語}はやく。〈用例〉〜舟に乗れ。日も暮れぬ(伊勢・9)。
[二](接頭)
①早い、早く、の意を表す。〈用例〉〜起き。
②早すぎる、の意を表す。〈用例〉〜合点。
はや(感)
あきれたり、とまどったりして発する語。いやはや。〈用例〉何とも〜、困りましたね。
は‐や(連語)
〈古語〉
《上代語。係助詞「は」に間投助詞「や」の付いたもの》強い感動や詠嘆を表す。…はなあ。…なあ。〈用例〉あづま〜(古事記・中)。
ばや(終助)
〈古語〉
《動詞・助動詞の未然形に付く》
①自分が希望する意を表す。…したいなあ。〈用例〉少し見〜(源氏・帚木)。
②《中世以降の用法》意志を表す。…しよう。〈用例〉急ぎ乗ら〜と存じ候ふ(謡曲・隅田川)。
ば‐や(連語)
〈古語〉
《接続助詞「ば」に係助詞「や」の付いたもの》
①《未然形に付いて》もし…ならば…だろうか。〈用例〉心あてに折ら〜折らむ(古今・秋下)。
②《已然形に付いて》…ので…なのだろうか。〈用例〉もみぢすれ〜照りまさるらむ(古今・秋上)。
はや‐あがり【早上がり】
①すごろくなどで早く上がること。
②早生まれで小学校に入学すること。
はや‐あし【早足】
速い足どり。quick pace〈対義〉駆け足・並み足。
はや‐あし【速歩】
馬術で、馬の歩法の一つ。右前・左後肢(こうし)、左前・右後肢をおのおの同時に移す2歩調の歩法。トロット。trot
*はや・い【早い】(形)
①時間的に、短くてすむさま。すみやかである。quick; fast〈対義〉遅い。〈用例〉〜・く仕上がる。仕事が〜。手紙より電話のほうが〜。わかりが〜。
②敏捷(びんしょう)である。quick〈対義〉遅い。〈用例〉変わり身が〜。
③まだその時期ではない。too early〈対義〉遅い。〈用例〉行くには〜。あきらめるのはまだ〜。
④時間が前である。early〈用例〉朝〜・く起きる。
⑤始まってからまもなくである。beginning〈用例〉わがチームは〜回に得点した。〈派生〉はやさ(名)はやめ(名・形動)
気が早い(きがはやい)
短気だ。quick tempered
早いとこ(はやいとこ)
すばやく、簡単に。早い所。quickly〈用例〉〜片付けよう。
早い話が(はやいはなしが)
簡単にいうと。つまり。早い話。in short
*はや・い【速い・疾い】(形)
速度・動きがすみやかだ。fast; quick〈対義〉遅い・のろい。〈用例〉足が〜。〈派生〉はやさ(名)はやめ(名・形動)
はやいし‐おさむ【早石修】
(1920-)化学者。アメリカのカリフォルニア州生まれ。阪大卒。京大・阪大・東大教授。生体内の酸化反応を研究し、酸素添加酵素(オキシゲナーゼ)の発見など、生化学の分野で多くの業績を残す。昭和47年(1972)文化勲章受章。
はやいもの‐がち【早い者勝ち】(名)
先にした人が利益を受けること。First come, first served.〈用例〉〜に取る。
はや‐うし【早牛】
歩くのが速い牛。
早牛も淀、遅牛も淀(はやうしもよど、おそうしもよど)
《牛はあゆみの早い牛でも遅い牛でも結局は同じところにつく意から》物事はあわててもしかたがない。
はや‐うち【早打ち】
①太鼓などを早く続けざまに打つこと。fast drumming; fast beating
②昔、馬を走らせて急を告げること・使者。dispatch by a horse
はや‐うち【早撃ち】
ピストルなどをすばやくうつこと。quick shot
はや‐うま【早馬】
①昔、急使が乗る馬。
②速く走る馬。
はや‐うまれ【早生(ま)れ】
《就学年齢についていう》1月1日から4月1日までに生まれること。その間に生まれた人。〈比較〉早上がり。〈対義〉遅生まれ。
はや‐うり【早瓜】
ふつうのウリよりも早く熟すウリ。また、その季節のはじめてのウリ。
はや‐お【早緒】
①櫓(ろ)を漕(こ)ぐとき、櫓腕の先にかける綱。櫓綱。
②そり・車などにつけて引く綱。引き綱。
はや‐おき【早起き】(名・サ変自)
朝早く起きること・人。朝起き。wake up early〈対義〉朝寝。
早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)
早起きは、なんらかの利益があるものだ。The early bird catches the worm.
はや‐おくり【早送り】
録画や録音をしたテープを速く進めること。fats-forward
はや‐おけ【早桶】
《死者が出たときに急いで作ることから》江戸時代の粗末な棺桶(かんおけ)で、円筒形の座棺。
はや‐がえり【早帰り】(名・サ変自)
①決まった時刻より早く帰ること。
→朝帰り
はや‐かご【早籠】
昔、急を告げる使者が乗るかご。
はや‐がてん【早合点】(名・サ変自)
よく聞かないで承知すること。早のみこみ。早がってん。hasty conclusion〈用例〉あわて者の〜。
はや‐がね【早鐘】
①火事などの、急を知らせるため、激しく打ち鳴らす鐘。alarm bell
②《「胸が早鐘を打つ」の形で》心配や緊張で、心臓が激しくどきどきすること。
はや‐かわ【早川】
神奈川県を流れる川。芦ノ湖(あしのこ)に発し、小田原市南部で相模(さがみ)湾に注ぐ。長さ21km。流域には温泉が多い。
はやかわ【早川】
〈町〉山梨県南東部、富士川の支流早川沿いの町。農林業が主。発電所が多く、県の電源地帯となっている。人口2230(1994)。
はやかわ‐せっしゅう【早川雪洲】
(1889-1973)映画俳優。千葉県生まれ。ハリウッドのスターとなり国際的に活躍。主演作『タイフーン』『戦場にかける橋』など。
はやかわ‐の【早川の】
[枕ことば]《川の水の速く流れていくことから。また、川を塞(せ)く意から》「行く・せく」にかかる。〈用例〉波雲の愛(うつく)し妻と語らはず別れし来れば〜行くも知らず衣手(ころもで)の反(かへ)るも知らず(万葉・13・3276)。
はやかわ‐よしお【早川良雄】
(1917-)グラフィックデザイナー。大阪生まれ。モダンで粋(いき)な絵画的表現に独特な作風をもつ。
はや‐がわり【早変(わ)り・早替(わ)り】(名・サ変自)
①姿や職業などを急変させること。
②歌舞伎(かぶき)などで、ひとりの役者がたちまち扮装(ふんそう)を変えて、他の役に変わること。
はやきた【早来】
〈町〉北海道南西部、勇払(ゆうふつ)平野にある町。乳製品の産地で、遠浅(とあさ)地区には典型的な酪農郷がある。人口5621(1994)。
は‐やく【端役】
重要でない役・人。minor roll
は‐やく【破約】(名・サ変他)
①約束を守らないこと。break a promise
②契約を取り消すこと。解約。cancel
はやく【早く】
[一](名)
早い時期・時刻。
[二](副)
①急いで。すみやかに。quickly〈用例〉一刻も〜。
②すでに。とっくの昔に。already〈用例〉〜父を失う。
③{古語}
(ア)もともと。元来。〈用例〉〜跡なきことにはあらざめりとて(徒然・50)。
(イ)《多く文末に「けり」をともなって》驚いたことに。やはり。なんとまあ。〈用例〉〜しりを結ばざりけり(枕・ねたきもの)。
はや‐くち【早口】
物の言い方が早いこと。はやことば。rapid speaking
はやくち‐ことば【早口言葉】
言いにくいことばを、早口に言う遊び。そのことば。「ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた」の類。tongue twister
はやく‐も【早くも】(副)
①早くしても。at the earliest〈用例〉修理には〜3日はかかる。
②もう。もはや。already〈用例〉〜5周めにさしかかる。
はや‐さ【早さ】
早いこと・程度。quickness〈比較〉早め。
はや‐さ【速さ】
①速いこと・程度。quickness〈比較〉速め。
②速力。スピード。speed
はや‐ざき【早咲き】
その花の咲く季節よりも早く咲くこと。また、その花。early flowering〈対義〉遅咲き。
*はやし【林】
①樹木が集まり生えているところ。「森」と比べて小規模なものをいうことが多い。wood〈用例〉リンゴの〜。
②《比喩(ひゆ)的に》物事の多く集まったもの。〈用例〉ことばの〜。煙突の〜。
はやし【囃子・囃】
①歌や踊り・芝居・動作などを引き立てるために、にぎやかにはやしたてる音楽やことば、また、その演奏者。
②能で、囃子はつけるが、扮装(ふんそう)しないで演ずる演出形式。
はや・し【早し・速し】(形ク)
〈古語〉
→はやい(早い)→はやい(速い)
はやし‐かた【囃子方】
能の楽器の奏者の総称。また、長唄(ながうた)の囃子担当奏者の総称。いずれも楽器は、笛・小鼓・大鼓(おおかわ)・太鼓の4種。
はやしかねさんぎょう【林兼産業(株)】
食料品。食肉・水産物の加工会社。昭和16年(1941)設立。本社は山口県下関市大和(やまと)町。
はやし‐がほう【林鵞峰】
(1618-80)江戸初期の儒者。羅山(らざん)の子。鳳岡(ほうこう)の父。京都の人。幕府の儒官となり父羅山とともに『本朝通鑑(ほんちょうつがん)』などを完成。
はやし‐きょうこ【林京子】
(1930-)小説家。本姓は宮崎。長崎県生まれ。長崎医大中退。長崎での被爆体験を描く。昭和50年(1975)『祭りの場』で第73回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『上海(シャンハイ)』『三界の家』など。
はやし‐ごと【囃子事】
能楽で、謡(うたい)を伴わず囃子の演奏のみの部分。また、その曲。役者が舞うときや、登場・退場のときに用いられる。
はやし‐ことば【囃子詞】
歌の調子をよくするために途中や終わりに入れることば。意味には関係がない。「ヨイヨイ」「ヨサコイ」「コリャ」「ソーラン」など。
はやし‐ざ【囃子座】
能舞台の後方にある囃子方の演奏する場所。広義には劇場で囃子方のいる場所。
はやし‐しずえ【林衛】
(1895-1945)洋画家。長野県生まれ。作品『サンジカリスト』など。
はやし‐しへい【林子平】
(1738-93)江戸中期の経世家。江戸の人。号は六無斎。蝦夷(えぞ)地を探険、『海国兵談』を著してロシア南下の脅威など説いたが、没収され禁錮(きんこ)処分をうけた。高山彦九郎(たかやまひこくろう)・蒲生君平(がもうくんぺい)とともに「寛政(かんせい)の三奇人」の一人。
はやし‐じゅっさい【林述斎】
(1768-1841)江戸後期の儒(じゅ)者。美濃(みの)国岩村藩主の子。幕命により林家の養子となり、寛政(かんせい)の改革で教学の改革に参加。林家の中興といわれる。
はやし‐せんじゅうろう【林銑十郎】
(1876-1943)陸軍大将・政治家。石川県生まれ。朝鮮軍司令官・教育総監・陸相をへて、昭和12年(1937)組閣。臨戦体制の確立を図ったが、4か月で総辞職。
はやし‐だ【囃子田】
広島地方で行われる→花田植えの呼称。
はやし‐たけし【林武】
(1896-1975)洋画家。本名武臣(たけおみ)。東京生まれ。フォービスムを基調に独自の画面構成をもつ重厚な作風。昭和42年(1967)文化勲章受章。作品『梳(くしけず)る女』など。
はやし‐ただいち【林唯一】
(1895-1972)挿し絵画家。香川県生まれ。写実的で親しみやすい画風。
はやし‐たつお【林達夫】
(1896-1984)評論家。東京生まれ。京大卒。該博な知識と鋭い批評精神で、戦前・戦後の日本思想界に多大な影響を与える。著書『歴史の暮方』『共産主義的人間』など。
はやし‐た・てる【囃し立てる】(下一他)
さかんにいいたててひやかす。jeer〈用例〉大勢で〜。
はやし‐ちゅうしろう【林忠四郎】
(1920-)物理学者。京都生まれ。東大卒。京大教授。原子核物理学による天体現象の解明に努力し、星の誕生と進化の研究で成果をあげる。昭和61年(1986)文化勲章受章。
バヤジト【〈1世〉Bayazit I】
(1360-1403)オスマン帝国第4代スルタン(在位(1399-1402))。小アジアの諸侯国を併合し、バルカン半島の大部分を領有。1402年、侵入してきたチムール軍に敗れ捕虜となる。
はやし‐どうしゅん【林道春】
→林羅山(はやしらざん)の法名。
はや‐じに【早死に】(名・サ変自)
若いうちに死ぬこと。夭折(ようせつ)。die young〈対義〉長生き。
はやし‐ひろもり【林広守】
(1831-96)雅楽家。笙(しょう)の名手。大坂の人。明治3年(1870)雅楽局開設と同時に大伶人(だいれいじん)になり、のち伶人長。『君が代』の作曲者とされる。
はやし‐ふさお【林房雄】
(1903-75)小説家・評論家。本名、後藤寿夫(ごとうとしお)。大分市生まれ。東大中退。マルクス主義作家として出発、転向後は国家主義的傾向を示した。小説『青年』、評論『大東亜戦争肯定論』など。
はやし‐ふぼう【林不忘】
(1900-35)小説家。本名、長谷川海太郎。新潟県生まれ。3つの筆名を使いわけて大衆文学界に活躍。林不忘の名で『丹下左膳(たんげさぜん)』、谷譲次の名で『テキサス無宿』、牧逸馬の名で『この太陽』など。
はやし‐ふみこ【林美子】
(1903-51)小説家。本名、フミコ。下関市生まれ。貧しかった半生の体験をもとに共感をこめて庶民の生活を描く。作品『放浪記』『晩菊』『浮雲』など。
はやし‐ほうこう【林岡】
(1644-1732)江戸中期の儒者。鵞峰(がほう)の子。江戸の人。幕府の学問所の一切を統轄(とうかつ)する大学頭(だいがくのかみ)に初めて任じられた。以後代々林家がこれを世襲。
はやしま【早島】
〈町〉岡山県南部、児島(こじま)湾干拓地の町。イグサ栽培の中心地で、伝統の早島表(おもて)など畳表・花むしろの産地。人口1万1551(1994)。
はや‐じまい【早仕舞(い)】(名・サ変自)
いつもより早く仕事を終わること。店を早く閉めること。early closing
はやし‐まりこ【林真理子】
(1954-)小説家。山梨県生まれ。日大卒。昭和61年(1986)『最終便に間に合えば』『京都まで』で第94回直木賞受賞。作品『ルンルンを買っておうちに帰ろう』『今夜も思い出し笑い』など。
はや‐じも【早霜】
秋、例年より早くおりる霜。〈対義〉遅霜。
はやし‐もの【囃子物】
①狂言歌謡の一種。特殊なリズムにより、小鼓・大鼓(おおかわ)・太鼓をともなう。
②祭礼の風流(ふりゅう)などに用いられる囃子・歌謡。
③中世芸能の一種。笛・鼓・太鼓の囃子に、せりふ・歌・ものまね・舞踊などをともなう。
はやしや‐しょうぞう【林家正蔵・林屋正蔵】
《4代までは林屋》落語家。今日までに8代。初代(1780-1842)は、初代三笑亭可楽(さんしょうていからく)門下。文化(ぶんか)年間に怪談噺(かいだんばなし)を創始。8代(1895-1982)は本名、岡本義(おかもとよし)。古典落語の再演に努力し、初代の芸風の復活をめざした。
はやし‐ゆうぞう【林有造】
(1842-1921)政治家。土佐の人。幕末に尊攘(そんじょう)倒幕運動に参加。明治政府に出仕するが、征韓(せいかん)論に敗れ下野。のち第1回総選挙に当選し、逓信相・農商務相を歴任。
はやし‐ゆうてき【早矢仕有的】
(1837-1901)実業家。美濃(みの)の人。福沢諭吉に師事、医師から実業に転じ、横浜で丸屋(丸善の前身)を創業。
ハヤシ‐ライス
《ハッシュドビーフhashed beef riceにヒントを得た和製語》細切りの牛肉・タマネギをいため、トマトソースなどで煮込み、米飯にかけた洋風料理。日本で考案された。
はやし‐らざん【林羅山】
(1583-1657)江戸初期の儒者。法名は道春。鵞峰(がほう)の父。京都の人。はじめ建仁寺の僧となるが、のち藤原惺窩(ふじわらせいか)に師事。徳川家康(とくがわいえやす)以下4代の将軍の侍講となる。上野忍ケ岡(しのぶがおか)に学問所を建て、幕府文教制度の基を築いた。編著書『本朝通鑑(ほんちょうつがん)』など。
はや・す【生やす】(五他)
生えるようにする。生えさせる。伸ばす。grow〈用例〉ひげを〜。
はや・す【囃す・揚す】(五他)
①声を出して調子をとる。keep time
②囃子(はやし)を奏する。
③ひやかしたり、からかうために声をたてる。banter〈用例〉大勢で〜。
④ほめる。称揚する。praise〈用例〉成果が〜・される。
はやすい‐せと【速吸瀬戸】
→ほうよかいきょう(豊予海峡)
はや‐ずし【早鮨・早鮓】
小魚を塩と酢でよくしめ、熱いご飯と交互に重ねて1晩で発酵させたすし。コハダ・イワシ・アジなど。一夜ずし。
はや‐せ【早瀬】
川の、流れの速い所。rapids
はや‐だし【早出し】
野菜や果物などを旬(しゅん)の時期よりも早く出荷すること。preseason shipment of fruits and vegetables
はや‐だち【早立ち】(名・サ変自)
朝早く旅行などに出かけること。early departure
はやた‐ぶんぞう【早田文蔵】
(1874-1934)植物分類学者。新潟県生まれ。東大教授。植物分類に解剖学・組織学の必要を説く。台湾や東南アジアの植物も研究。著書『植物分類学』『富士山植物帯論』など。
はやちね‐うすゆきそう【早池峰薄雪草】
キク科の多年草。岩手県早池峰山の蛇紋岩地にだけはえる。花茎は叢生(そうせい)し約20cm、線状皮針形の葉が出る。苞葉(ほうよう)が星形をなし、4〜8個の頭花が密生。
はやちね‐こくていこうえん【早池峰国定公園】
岩手県、遠野(とおの)市・川井村・大迫(おおはさま)町にまたがる国定公園。早池峰山を中心とし、ハイマツ・ブナなどの自然林や高山植物群落が特色。昭和57年(1982)指定。
はやちね‐さん【早池峰山】
岩手県中部、北上高地の最高峰。標高1917m。日本では数少ない老年期地形の残丘といわれ、高山植物群落は特別天然記念物。
はや‐て【風・早手】
《「て」は、風の意》急に激しく吹き起こる風。多くは、寒冷前線にともなう突風。雨や雹(ひょう)をともなうときもある。
はや‐で【早出】(名・サ変自)
①いつもより早く出かけること。early departure
②交替勤務の早番で、早く出勤すること。また、その番。early shift〈対義〉遅出。
はや‐てまわし【早手回し】
事前にきちんと物事を準備・処置しておくこと。quick preparation
はや‐と【人】
《「はやひと」の転》
①古代、九州南部に居住した民族。しばしば中央政権に抗して反乱。養老(ようろう)4年(720)後はほぼ平定。
②薩摩国(さつまのくに)(鹿児島県)の男子。〈用例〉薩摩〜。
はやと【人】
〈町〉鹿児島県のほぼ中央、鹿児島湾に臨む町。農業が主で、水蜜桃(すいみつとう)は日本一早い出荷をほこる。人口3万3313(1994)。
はやと‐うり【瓜】
ウリ科のつる性多年草。果実は洋ナシ状。果肉は白または緑色。漬物や汁の具によい。熱帯アメリカ原産。chayote
はや‐とちり【早とちり】(名・サ変自)
早がてんして、まちがえること。jump to a conclusion
はやと‐まい【人舞】
九州の隼人族が伝承する舞。5世紀ごろ大和(やまと)朝廷に服属して以来、帰順のしるしに舞を献じ、大嘗会(だいじょうえ)などには必ず演じられた。
はやとも‐の‐せと【早鞆ノ瀬戸】
関門海峡の最狭部。幅が600mあまりのため、関門橋など本州と九州を結ぶ鉄道・道路交通の要所となっている。近くに壇ノ浦(だんのうら)がある。
はや‐なわ【早縄】
罪人を捕らえて縛る縄。捕り縄。捕縄(ほじょう)
はや‐ね【早寝】(名・サ変自)
早く寝ること。go to bed early〈用例〉〜早起き。
はやの‐はじん【早野巴人】
(1676-1742)江戸中期の俳人。名は忠義。別号宋阿・夜半亭など。下野(しもつけ)の人。榎本其角(えのもときかく)・服部嵐雪(はっとりらんせつ)に師事。与謝蕪村(よさぶそん)の師。句集『夜半亭発句帖(ちょう)』。
はや‐のみこみ【早呑(み)込み】(名・サ変自)
→早合点。hasty conclusion
②のみこみのはやいこと。
はや‐ば【早場】
米・まゆ・生糸などが、他より早くとれる地方。〈対義〉遅場。
はやば‐まい【早場米】
収穫期の早い早稲(わせ)を栽培する地方の米。9月頃、市場に出回る。
はや‐はや【早早】(副)
①早く。すみやかに。promptly
②すでに。とっくに。already
はや‐ばや【早早】(副)
①たいそう早く。very early〈用例〉〜と出かける。
②事が始まって、時のたたないうちに。さっそく。immediately
はや‐ばん【早版】
1日に何回も記事を差し替えて発行する新聞の、早いほうの版。
はや‐ばん【早番】
1日の出勤時刻が2通りあるとき、その早いほうに当たっていること。early shift〈対義〉遅番。
はや‐びきゃく【早飛脚】
急用を知らせるための特別な飛脚。近世では毎月定期に書状をとりまとめ、昼夜兼行で送ったが、とくに急ぐものは、依頼を受けるとすぐ出発した。はやづかい。早便(はやびん)。隼(はやぶさ)脚。
はや‐びけ【早引け・早退け】(名・サ変自)
定刻より早く帰ること。早引き。早退。early leaving
はや‐ひる【早昼】
定刻より早い昼飯。はやびる。early lunch
はや‐ぶさ【隼・鶻】
①タカ目ハヤブサ科の中形鳥類。体背面は青灰色、腹面は灰黒色の横斑(おうはん)。飛翔(ひしょう)力が強く、ハトやカモを急降下して捕らえる。日本へは旅鳥または渡り鳥として渡来。雌はかつて鷹(たか)狩りに使用。
②ハヤブサ科の鳥の総称。世界に約60種、日本ではチョウゲンボウなど6種が知られる。falcon
③《「隼」で》旧日本陸軍が第2次大戦で使用した代表的戦闘機の名称。昭和16年(1941)一式戦闘機として制式採用。一〜三型があり、三型は1150馬力、最高時速555km。
はや‐ぶね【早舟・早船】
①速く走る小舟。
②軍船の一種。2丁立てから80丁立てのものまである。
は‐やま【端山】
連山のはしの山。人里に近い山。外山(とやま)。〈対義〉奥山・深山(みやま)
はやま【葉山】
〈町〉神奈川県、三浦半島西岸の町。湘南(しょうなん)の別荘地であったが、現在は宅地化が進んでいる。日本ヨットレース発祥の地。人口3万0589(1994)。
はやま【葉山】
〈村〉高知県中西部、須崎(すさき)市の北西に接する村。杉・ヒノキ材、ミカン・茶・ショウガなどを産出。津野城址(つのじょうし)がある。人口4908(1994)。
はや‐まき【早蒔き】
ふつうより早い時期に種をまくこと。early sowing〈対義〉遅蒔き。
はやま‐よしき【葉山樹】
(1894-1945)小説家。福岡県生まれ。早大中退。プロレタリア文学運動初期の代表的作家。作品『セメント樽(だる)の中の手紙』『海に生くる人々』など。
はや‐ま・る【早まる】(五自)
①時間が早くなる。be advanced〈用例〉開会が〜。予定が〜。
②時間をかけないで、または、よく考えないで判断する。be hasty〈用例〉判断を〜・ってはいけない。
はや‐ま・る【速まる】(五自)
動き・速度が速くなる。speed up〈用例〉回転が〜。
はや‐み【早見】
簡単で、すぐ見分けることができること・もの。〈用例〉〜表。
はやみ‐ぎょしゅう【速水御舟】
(1894-1935)日本画家。東京生まれ。日本美術院同人。斬新(ざんしん)な表現を追求し、古典様式を近代化した。作品『炎舞』『名樹散椿(ちりつばき)』など。
はや‐みち【早道】
→近道。shortcut
②目的を達するための便利な方法。easy way〈用例〉上達の〜。
③急いで道を行くこと。quick pace
→飛脚
はや‐みみ【早耳】
うわさなどを早く聞きつけること・人。quick ears