フス【Jan Hus】
(1370ごろ-1415)ボヘミアの宗教改革者。プラハ大学総長。ウィクリフに共鳴して教会の世俗化を非難。コンスタンツ公会議に喚問され、火刑に処せられた。
ふ・す【付す・附す】(五自他)
→ふする(付する)
ふ・す【伏す・臥す】(五自)
①体をまげてうつぶせになるようにする。うつむく。lie on one's face〈対義〉仰ぐ。〈用例〉〜・して拝む。
②足を伸ばして、腹ばいになる。lie on one's face
③床につく。ふせる。sick in bed〈用例〉病の床に〜。
ふ‐ず【付図・附図】
本文の説明を補足するために付けてある地図・図版。appended figure
ぶす
《俗語》顔かたちのみにくい女性。
ぶ‐す【付子・附子】
→ぶし(付子)
ぶす【附子】
狂言の曲名。中世説話による。太郎冠者(たろうかじゃ)と次郎冠者(じろうかじゃ)が、外出する主人に毒薬といわれた附子が実は砂糖と知って平らげてしまい、帰宅した主人に、秘蔵の品をこわし、死のうと思って附子をなめたと言い訳をする。
ぶ・す【撫す】(五他)
→ぶする(撫する)
ふ‐ずい【不随】
病気などで身体が思うように動かないこと。paralysis〈用例〉半身〜。
ふ‐ずい【付随・附随】(名・サ変自)
付き従うこと。関連すること。accompaniment
ぶ‐すい【無粋・不粋】(名・形動)
(いき)でないこと・さま。人情、とくに、男女の情愛を解さないこと・さま。野暮。know little of the world.〈派生〉ぶすいさ(名)
ふ‐ずいい【不随意】
心のままにならないこと。involuntary〈対義〉随意。
ふずいい‐うんどう【不随意運動】
意志と関係なく横紋筋(おうもんきん)が繰り返し収縮すること。舞踏(ぶとう)病・チック・震顫(しんせん)などがある。involuntary movement
ふずいい‐きん【不随意筋】
意志によって動かすことのできない筋肉。血管や内臓を形成する平滑筋(へいかつきん)・心筋など。involuntary muscle〈対義〉随意筋。
ふずい‐おんがく【付随音楽】
①劇の展開を効果的にするため、劇中で演奏される音楽。グリーグ『ペール=ギュント』など。incidental music
②映画のための音楽。プロコフィエフ『キージェ中尉』なども一種の付随音楽といえる。付帯音楽。
ふ‐すう【負数】
0より小さい実数。負の数。マイナスの数。negative number〈対義〉正数。
ぶ‐すう【部数】
書物・新聞・雑誌などの数。冊数。the number of copies〈用例〉発行〜。
プスコフ【Pskov】
ロシア西部、チュード湖南端に注ぐベリーカヤ川河口付近の古都。商工業の要地。人口20.9万(1992)。
フス‐せんそう【フス戦争】
1419〜36年、ボヘミアの宗教改革者フスの処刑に憤激したその信奉者が、ローマ教皇や皇帝ジギスムントの弾圧に抗議して起こした反乱。
ぶすっ‐と
[一](副)やわらかい物を勢いよく突き刺す音・さま。ぶすりと。thrust〈用例〉矢が〜突き刺さる。
[二](副・サ変自)不機嫌で、おしだまっているさま。sullenly〈用例〉〜した顔つき。
ぶす‐ぶす(副)
①火がよく燃えず、けむりばかり立つさま。smolder〈用例〉〜くすぶる。
②不満などを小声でいうさま。ぶつぶつ。grumble〈用例〉陰で〜言う。
③針や刃物などで、続けざまに突き刺す音・さま。thrust repeatedly〈用例〉紙に〜と穴をあける。
ぷす‐ぷす(副)
①針や刃物などで物にいくつも穴をあけるときの音・さま。thrust
②火がくすぶりながら方々で少しずつ燃えるときの音・さま。smolder
ふすぶ・る【燻ぶる】(五自)
=ふすぼる。
①火が燃えないでいぶる。くすぶる。smolder
②すすけて黒ずむ。become sooty
③志を達しえないでいる。remain in obscurity〈用例〉田舎に〜。
④気持ちがふさぐ。be depressed
ふすべ【贅】
①《方言》中部地方、群馬、長野などで、「→ほくろ」のこと。
→こぶ→いぼの古称。
ふす・べる【燻べる】(下一他)
①物を燃やして、煙らせる。いぶす。くすべる。smoke
②煙を当てて黒くする。すすけさせる。make sooty
ふすぼ・る【燻ぼる】(五自)
→ふすぶる(燻ぶる)
ふすま【衾・被】
寝るときにからだをおおうもの。紙ぶすま・麻ぶすまなど。
ふすま【麩】
小麦粉を製造したあとに残る種皮などのくず。原料コムギの25%程度に当たり、家畜の飼料に用いる。wheat bran
ふすま【襖】
→襖障子」の略。
ふすま‐しょうじ【襖障子】
建具の一種。木の格子(こうし)を骨組みとし、両面に紙や布を張り、敷居(しきい)と鴨居(かもい)の間に立て、部屋の仕切りとする。襖(ふすま)。唐紙(からかみ)。〈対義〉明かり障子。〈数え方〉1領・1本。
ぶすり‐と(副)
→ぶすっと[一]
ぷすり‐と(副)
針や刃物などをやわらかい物に勢いよく突き刺すときの音・さま。ぷすっと。thrust
フズリナ【fusulina】
→ぼうすいちゅう(紡錘虫)
ふ・する【付する・附する】(サ変自他)
=付す。
①(自)付く。従う。follow〈用例〉貴君の驥尾(きび)に〜。
②(他)
(ア)付ける。添える。add〈用例〉説明書を〜。
(イ)任せる。付託する。かける。submit〈用例〉審議に〜。
(ウ)取りはからう。manage〈用例〉不問に〜。
ふ・する【賦する】(サ変他)
=賦す。
①詩などを作る。compose
②年貢などを割り当てる。allot
ぶ・する【撫する】(サ変他)
=撫す。
①なでさする。stroke〈用例〉腕を〜。
②いたわる。慰める。かわいがる。console; caress
ふせ【伏せ】
[一](名)伏せること。laying down
[二](助数)矢の長さの単位。指1本の幅。〈用例〉十二束(そく)三〜。
ふ‐せ【布施】
《仏教語》六波羅蜜(ろくはらみつ)の一つ。法や金品などを人にほどこし与えること。また、そのもの。お布施。
ふせ【布施】
大阪府東大阪市西部の地区。大阪市の東に接する工業・住宅地区で、近鉄大阪・奈良線の分岐点。
ふせ【布施】
〈村〉島根県、隠岐(おき)諸島の島後(どうご)の北東岸にある村。林業のほか、漁業・水産加工業も行う。人口538(1994)。
ふ‐せい【不正】(名・形動)
正しくないこと・さま。injustice〈用例〉〜行為。
ふ‐せい【不整】(名・形動)
ととのっていないこと・さま。そろっていないこと・さま。irregularity
ふ‐せい【父性】
父としての性質。fatherhood〈対義〉母性。
ふ‐せい【斧正】
《おので正す、の意》人に詩文を直してもらうときの謙譲語。〈用例〉〜を請う。
ふ‐せい【浮世】
はかない人生。うきよ。
ふ‐せい【腐生】
生物の遺体およびその分解途上の有機物を栄養源とする生物の生活様式。ギンリョウソウ・カビ・ハエの幼虫・細菌など。saprophagy
ふ‐せい【賦性】
生まれつき。天性。nature
ふ‐ぜい【風情】
[一](名)
①風流な味わい。おもむき。elegance〈用例〉〜のある庭園。
②ようす。ありさま。appearance〈用例〉恥ずかしげな〜。
[二](接尾)けんそん、または見下げる意を表す。〈用例〉わたくし〜。町人〜。
ぶ‐ぜい【無勢】
人数・軍勢が少ないこと。小勢。ぶせい。small force〈対義〉多勢。〈用例〉多勢に〜。
ふせい‐あい【父性愛】
子に対する父としての愛情。paternal love〈対義〉母性愛。
ふせ‐いお【伏せ庵】
小さくて、みすぼらしい住まい。伏せ屋。
ふ‐せいかく【不正確】(名・形動)
正確でないこと・さま。あやふやなこと・さま。inaccuracy〈用例〉〜な報道。〈派生〉ふせいかくさ(名)
ふせいきょうそう‐ぼうしほう【不正競争防止法】
不公正な手段による競業行為を禁止し、それによって被害をうける業者と消費者の利益を保護するための法律。昭和9年(1934)公布。
ふ‐せいこう【不成功】
成功しないこと。failure〈用例〉〜に終わる。
ふ‐せいごう【不整合】
〈対義〉整合。
①整合していないこと。論理学で、論理が矛盾を含み、整っていないこと。
②地質学で、2つの地層の間の関係をさす。ある地層が堆積(たいせき)後に隆起し、陸上で浸食作用を受け、その浸食面上に新しい地層が堆積した場合などの関係。unconformity
ふせい‐こうごう【不正咬合】
歯並びの悪いこと。上下のあごの関係も含め、かみ合わせが異常なもの。乱杭歯(らんぐいば)・八重歯・反歯(そっぱ)・受け口・開咬が代表的なもの。malocclusion
ふせい‐ごうせい【不斉合成】
光学活性を示す化合物を、ラセミ体の分割を用いずに直接合成すること。生体内では酵素により行われる。asymmetric synthesis
ふせいごう‐めん【不整合面】
地質学で、不整合に重なりあう新旧2層の境界面。surface of unconformity〈参照〉不整合。
ふ‐せいじつ【不誠実】(名・形動)
誠実でないこと・さま。insincerity〈派生〉ふせいじつさ(名)
ふ‐せいしゅつ【不世出】
めったに世に現れないほど、すぐれていること。being peerless〈用例〉〜の天才。
ふせい‐しょくぶつ【腐生植物】
生物の遺骸(いがい)やその分解途上のものをおもな栄養源として生活する種子植物類。光合成をまったく、あるいはわずかしか行わない。saprophyte
ふ‐せいせき【不成績】
成績がよくないこと。poor result〈対義〉好成績。
ふせい‐たんそげんし【不斉炭素原子】
炭素に結合している4つの置換基がすべて異なるときの炭素原子。ブドウ糖・グルタミン酸などに見られる。asymmetric carbon atom
ふせい‐ちゅうしんちゅう【不斉中心柱・不整中心柱】
茎の横断面で、多数の維管束が不規則に散在している構造。単子葉類の茎に見られる。atactostele〈対義〉真正中心柱。
ふせい‐みゃく【不整脈】
心臓の拍動が不規則となる状態。規則正しいが、異常に早い場合や遅い場合も含める。心臓になんらかの異常の可能性を示す。arrhythmia
ふ‐せいりつ【不成立】
成立しないこと。failure〈用例〉審議〜。
フセイン【addām at-Takrītī Ḥusayn】
(1937-)イラク大統領。バグダッド大卒。バース党副書記長・革命評議会副議長を経て、1979年大統領に就任。80年からの対イラン戦争を指揮。90年クウェートを武力で併合するが、91年アメリカを中心とする多国籍軍に敗れる。
ふ‐せき【布石】
①対局の初めにする碁石の置き方。
②《比喩(ひゆ)的に》将来へのふくみのある用意・配置。preparations〈用例〉〜を打つ。
ふせぎ【防ぎ】
防御すること。敵の攻撃を防ぐこと。また、そのための道具。defense
*ふせ・ぐ【防ぐ】(五他)
①《「拒ぐ」「禦ぐ」とも》攻撃から身を守る。さえぎる。defend; protect〈対義〉攻める。〈用例〉敵を〜。
②災いがおよばないように前もってくいとめる。prevent〈用例〉病気を〜。火事を〜。
ふせ‐ご【伏(せ)籠】
①香(こう)道具の一つ。衣服に香をたきしめる道具。平安時代は鳥籠様(とりかごよう)。これに衣服をかけ、中に香炉を置き練り香をたいた。
②火ばちなどの上に伏せて、衣服をかけて干す籠。drying coop
③伏せてニワトリなどを入れておく籠。hencoop
ふせ‐じ【伏せ字】
①印刷物で、明記できない箇所を空白にしたり、文字の代わりに○や×などの記号をおくこと。また、そのしるし。blank
②活字組み版で、必要な活字がないとき、別の活字を裏返しにして仮にその箇所に差し込んでおくこと。その形から、俗に「ゲタ」ともいう。turned letter
ふせ‐ぜい【伏せ勢】
→伏兵(ふくへい)
ふせ‐たつじ【布施辰治】
(1880-1953)弁護士・社会運動家。宮城県生まれ。自由法曹(ほうそう)団、日本国民救援会に所属し、社会運動関係の裁判の弁護、救援に尽力。昭和3年(1928)の三・一五事件、同24年(1949)の三鷹(みたか)事件・松川事件などの裁判を弁護。
ふ‐せつ【付設・附設】(名・サ変他)
付属して設けること。付属した設備。annex
ふ‐せつ【付節】
昆虫類やクモ類の付属肢の最先端にある節。通常、数節に分かれ、爪(つめ)がある。tarsus
ふ‐せつ【符節】
→割り符
符節を合わせる(ふせつをあわせる)
→符節を合する」と同意。
符節を合する(ふせつをがっする)
両方がぴったり一致する。符合する。符節を合わせる。
ふ‐せつ【浮説】
根のないうわさ。流言。
ふ‐せつ【敷設・布設】(名・サ変他)
鉄道・水道・機雷などを、その場所に設けること。construction〈用例〉鉄道〜工事。
ふせつ‐かん【敷設艦】
特務艦の一つ。機雷を搭載し、これを海中に設置することを任務とする軍艦。mine layer
ふ‐せっせい【不摂生】(名・形動)
からだのためにならないこと・さま。からだに気をつけないこと・さま。不養生。intemperance
ふせ‐ぬい【伏せ縫い】
縫い方の一つ。縫い代を片返し、または割ってからその端を押さえるために、表に小さい針目を出して縫いとめる方法。押さえ縫い。hemming
ふせ‐や【伏せ屋】
低い粗末な家。みすぼらしい小屋。ふせいお。
ふせや‐そてき【伏屋素狄】
(1747-1811)江戸時代の医学者。はじめ漢方を学び、のちオランダ医学を学ぶ。多くの解剖・実験的研究を行う。腎臓(じんぞう)の濾過(ろか)作用機能を世界ではじめて実証。
ふせ・る【伏せる・臥せる】(五自)
①体を横にする。また、腹ばいになる。lie down
②病気で寝る。病床につく。be sick in bed〈用例〉風邪で〜・っている。
ふ・せる【伏せる】(下一他)
①体、またはその一部を下向きにする。うつむける。うつぶせにする。lay on one's stomach〈用例〉身を〜。
②知られないように隠す。秘密にする。hide; keep secret〈用例〉話を〜。名前を〜。
③おおいかぶせて、つかまえる。cover〈用例〉鳥にかごを〜。
④物の上のほうや表面を下向きに置く。lay face down〈用例〉本を〜。コップを〜。
ふ‐せん【不戦】
①戦わないこと。renunciation of war
②勝負・試合を行わないこと。not fight
ふ‐せん【付箋・附箋】
注意・疑問の点などを書いて、また、目印として張りつける紙。tag
ふ‐せん【布銭】
中国、春秋戦国時代に用いられた鉄製農具を模した青銅製貨幣。もっとも古い形の空首布をはじめ、方肩尖足(せんそく)布・方肩方足布など13種が流通。
ふ‐せん【婦選】
《「婦人選挙権」の略》→婦人参政権のこと。
ふ‐せん【富贍】(名・形動)
《「贍」は、十分にあるの意》豊かであること・さま。
ふ‐せん【普選】
→普通選挙」の略。
ふ‐ぜん【不全】(名・形動)
完全でないこと・さま。不完全。imperfection〈対義〉完全。〈用例〉発育〜。
ふ‐ぜん【不善】(名・形動)
よくないこと・さま。evil〈用例〉小人(しょうじん)閑居して〜をなす。
ぶぜん【豊前】
→ぶぜんのくに(豊前国)
ぶぜん【豊前】
〈市〉福岡県東部、周防灘(すおうなだ)に臨む市。田園・工業都市で、宇島(うのしま)港を中心に臨海工業地区を形成。火力発電や金属・機械工業のほか、稲作・野菜栽培・海苔(のり)養殖など農漁業も行う。人口3万0270(1994)。
ぶ‐ぜん【憮然】(形動トタル)
驚いたり、自分の思わくとちがっていたりして、がっかりするさま。disappointed〈用例〉〜とした顔つき。
ふせん‐うんどう【普選運動】
→普通選挙権獲得運動」の略。
ふ‐ぜんかん【不善感】
種痘(しゅとう)の接種で、丘疹(きゅうしん)などをつくり、免疫効果がえられないこと。〈対義〉善感。
ふせん‐しょう【不戦勝】
試合で、相手の欠場や棄権、また組み合わせ上で、戦わないで勝つこと。unearned win〈対義〉不戦敗。
ふせん‐じょうやく【不戦条約】
1928年、アメリカ・フランスなど、15か国間に結ばれた条約。パリで調印。国際紛争の解決は平和的手段によるものとし、一切の武力使用禁止を約したもの。のち62か国が加盟。正式名は戦争放棄に関する条約。ケロッグ‐ブリアン条約。the Kellogg-Briand Pact; antiwar treaty
ぶぜん‐の‐くに【豊前国】
旧国名。現在の福岡県東部と大分県北部。西海道の一国。「延喜式」では上国、8郡。国府は行橋(ゆくはし)市草場(くさば)、国分寺は京都(みやこ)郡豊津(とよつ)町。明治4年(1871)廃藩置県により小倉(こくら)県。同9年(1876)福岡県に合併され、のち2郡を大分県に編入。豊州(ほうしゅう)。豊前。
ふせん‐ぱい【不戦敗】
試合で、休場や棄権したために負けとなること。不戦負け。default〈対義〉不戦勝。
ふ‐せんめい【不鮮明】(形動)
はっきりしていないさま。indistinct〈対義〉鮮明。〈用例〉画像が〜だ。〈派生〉ふせんめいさ(名)
ふせん‐りょう【浮線綾】
①文様の名。
②紋所の名。浮かしの綾織(あやお)りを紋章化したもの。優美な紋で、桜紋にすると桜浮線綾、菊紋にすると菊浮線綾である。