ほぞ
おもに、木材を接合するために一方の木材の端に作る突起。他方の材に、ほぞ穴を作り差し込む。tenon
ほぞを付ける(ほぞをつける)
《大工など職人の隠語》飯を食べる。食事をとる。
ほぞ【蔕】
果実のへた。stem
ほぞ【臍】
へそ。ほそ。navel
臍堪え難し(ほぞたえがたし)
我慢ができない。こらえきれない。
臍を固める(ほぞをかためる)
決心する。覚悟を決める。臍を固(かと)うす。determine; make up one's mind
臍を噛む(ほぞをかむ)
《『左伝』「荘公六年」にあることば》悔やむ。後悔する。repent bitterly; regret
ほぞ‐あな【ほぞ穴】
ほぞを差し込むための穴。
ほそ‐い【細藺】
イグサ科の多年草。本州中部以南の湿地にはえる。茎は緑色円筒状で高さ約50cm。通常の葉はなく、下部に褐色の鱗片(りんぺん)葉がある。初夏に、淡緑色の小花を穂状につける。
*ほそ・い【細い】(形)
〈対義〉太い。
①長さ・高さのわりに、幅やまわりが小さい。thin; fine; narrow〈用例〉〜ひも。〜道。〜・く切る。
②やせている。slender; thin〈用例〉〜体のランナー。
③分量がすくない。little〈用例〉煙が〜・くたなびく。食が〜。
④音声が小さい。thin〈用例〉〜声。
⑤こまやかで感じやすい。sensitive〈用例〉神経が〜。〈派生〉ほそさ(名)ほそめ(名・形動)
細く長く(ほそくながく)
わずかながらも続いていくさま。長続きするように少しずつするさま。〈対義〉太く短く。
細う長う成る(ほそうなごうなる)
《ツルのそれのように、首を長くすることから》待ちかねる。
ほそい‐へいしゅう【細井平洲】
(1728-1801)江戸中期の儒者。尾張(おわり)の人。折衷(せっちゅう)学を学び、江戸に塾を開く。米沢(よねざわ)藩の藩校興譲館(こうじょうかん)をおこして藩主上杉鷹山(うえすぎようざん)の藩政改革に協力。のち尾張藩の藩校明倫堂(めいりんどう)督学。著書『平洲小語』など。
ほそいり【細入】
〈村〉富山県南部、神通(じんずう)川に沿う村。農林業が主体で、ラッキョウの産地。発電所も多い。景勝の神通峡がある。人口2336(1994)。
ほそい‐わきぞう【細井和喜蔵】
(1897-1925)小説家。京都生まれ。紡績職工の体験を生かし、女工の悲惨な生活の記録『女工哀史(あいし)』などを書いた。
ほ‐そう【舗装・鋪装】(名・サ変他)
道路の表面を、煉瓦(れんが)・木塊・土石・アスファルト・コンクリートなどで固めること。pavement〈用例〉〜道路。
ほそ‐うで【細腕】
①やせた腕。thin arm
②か弱い力。
③弱い生活力。earn a little〈用例〉女の〜。
ほそえ【細江】
〈町〉静岡県西部、浜名湖岸の町。宿場町として栄えた。農業の町から、工業・住宅の町に変容。人口2万0369(1994)。
ほそえ‐えいこう【細江英公】
(1933-)写真家。山形県生まれ。作品『薔薇(ばら)刑』など。
ほそお‐あげは【細尾揚羽蝶】
アゲハチョウ科のチョウ。開張約6cm。後翅(こうし)の尾状の突起が細く長いのを特徴とすることからの名。食草はウマノスズクサ。中国・朝鮮半島に分布し、昭和52年(1977)ごろ日本に帰化。ホソオチョウ。
ほぞ‐おち【臍落ち・蔕落ち】(名・サ変自)
①産児のへその緒が脱落すること。
②納得すること。承知。合点(がてん)
③《「蔕落ち」で》果実がよく熟して自然に落ちること。また、その果実。
ほそ‐おび【細帯】
幅の狭い帯。
ほそ‐おもて【細面】
ほっそりした顔つき。うりざね顔。narrow face〈用例〉〜の美人。
ほそかわ‐かつもと【細川勝元】
(1430-73)室町時代の武将。幕府の管領(かんれい)。将軍家や畠山(はたけやま)氏らの跡継ぎ争いで山名宗全(やまなそうぜん)と対立。応仁(おうにん)の乱では東軍を指揮、乱の最中に死去。竜安寺(りょうあんじ)を建立。
ほそかわ‐がみ【細川紙】
コウゾの繊維だけを原料とした和紙。強靭(きょうじん)で厚手。帳簿用・下張り用など。埼玉県小川町が産地。
ほそかわ‐ガラシャ【細川ガラシャ】
(1563-1600)《「ガラシャ」は洗礼名》安土(あづち)桃山時代の武将細川忠興(ただおき)の妻。明智光秀(あけちみつひで)の娘。本名は玉(たま)。キリスト教信者。関ケ原の戦いのとき、石田方の人質となるのを拒否して自殺。
ほそかわ‐さんさい【細川三斎】
→細川忠興(ただおき)の号。
ほそかわ‐し【細川氏】
足利(あしかが)氏の支流。室町幕府の有力守護大名、管領(かんれい)家。勝元(かつもと)のときが最盛期で応仁(おうにん)の乱後衰える。庶流の藤孝(ふじたか)(幽斎(ゆうさい))・忠興(ただおき)父子が再興し、江戸時代は肥後(ひご)54万石を領した。
ほそかわ‐しげかた【細川賢】
(1720-85)江戸中期の大名。熊本藩主。検地・殖産などの藩政改革を断行し、藩校時習館(じしゅうかん)を開くなど、名君として知られる。
ほそかわ‐ただおき【細川忠興】
(1563-1645)安土(あづち)桃山・江戸初期の武将。号は三斎。幽斎(ゆうさい)の子。妻はガラシャ。豊臣秀吉(とよとみひでよし)のもとで軍功を積み、関ケ原の戦いでは徳川方について豊前(ぶぜん)小倉を領有。和歌・茶の湯・有職故実(ゆうそくこじつ)にも通じた。
ホソカワミクロン【ホソカワミクロン(株)】
機械。産業用機械製造会社。とくに粉体処理装置。昭和24年(1949)設立。本社は大阪市中央区瓦(かわら)町。
ほそかわ‐もりひろ【細川熙】
(1938-)政治家。東京生まれ。上智大卒。熊本県知事を経て、平成4年(1992)日本新党結成とともに党首となる。同5年8月、連立内閣の首相に就任。
ほそかわ‐ゆうさい【細川幽斎】
(1534-1610)安土(あづち)桃山時代の武将。名は藤孝(ふじたか)。織田信長(おだのぶなが)・豊臣秀吉(とよとみひでよし)・徳川家康(とくがわいえやす)に仕え丹後(たんご)を領有。歌人としても有名で、近世歌学の祖といわれる。
ほそかわ‐よりゆき【細川之】
(1329-92)南北朝時代の武将。室町幕府の管領(かんれい)。幼少の将軍足利義満(あしかがよしみつ)を補佐し幕政を支配。
ほ‐そく【歩測】(名・サ変他)
歩いた歩数で距離をはかること。measure the distance by pace
ほ‐そく【捕捉】(名・サ変他)
①つかまえること。とらえること。catch
②理解すること。understand〈用例〉主旨が〜しがたい。
ほ‐そく【補足】(名・サ変他)
不足を補うこと。supplement〈用例〉説明を〜する。
ほ‐そく【補則】
法令の規定を補うため付け加えた規則。supplementary rules
ほそく‐いでんし【補足遺伝子】
互いに独立して遺伝する2組の対立遺伝子が互いに補いあって、ある新しい形質が発現する場合、その2組の対立遺伝子のことをいう。complementary gene
ほそくら‐こうざん【細倉鉱山】
宮城県北西部、鶯沢(うぐいすざわ)町にある鉱山。日本有数の鉛(なまり)・亜鉛などの鉱山で、発見は9世紀初めといわれる。
ほそ‐ごし【細腰】
①細い腰。slender waist
②女の腰。やなぎ腰。slim waist; slender waist
ほそ‐ざお【細棹】
太棹(ふとざお)・中棹に比べて棹が細く、全体に小型の三味線。清元・常磐津(ときわず)・長唄(ながうた)・小唄用。〈対義〉太棹。
ほそ・し【細し】(形ク)
〈古語〉
→ほそい(細い)
ほそ‐じ【細字】
肉の細い字。fine writing〈対義〉太字(ふとじ)。〈用例〉〜用。
ほそしま【細島】
宮崎県北部、日向(ひゅうが)市の港。工業港。宮崎県の生鮮野菜を大都市に送る長距離フェリーの発着地としても知られる。
ほそだ‐えいし【細田栄之】
(1756-1829)江戸後期の浮世絵師。旗本の出。鳥文斎と号す。鳥居清長(とりいきよなが)風の気品ある美人画で有名。作品『青楼美人撰合』など。
ほそ‐づくり【細作り】(名・形動)
①細く作ること。作ったもの。〈用例〉〜の太刀。
②からだの細いこと・さま。きゃしゃ。delicate; slender; slim
ぼそっ‐と(副)
①何もしないで、ぼんやりしているさま。ぼさっと。absent-mindedly〈用例〉部屋のすみで〜している。
②小さな低い声で、ことば少なく話すさま。ぼそりと。in an undertone〈用例〉〜つぶやく。
ほそ‐どの【細殿】
①寝殿(しんでん)造りの建物をむすぶ、屋根のある渡り廊下。わたどの。
②寝殿造りで、母屋の回りの細長く区切った部屋。ひさしの間。
ほそ‐なが【細長】
①昔、若い女子の常服。小袿(こうちぎ)に似て、大領(おおくび)のないもの。
②貴族の児童の着物。水干(すいかん)に似る。
ほそ‐なが・い【細長い】(形)
細くて長い。long and slender〈用例〉〜箱。
ほぞ‐の‐お【臍の緒】
へその緒。胎児のへそと母親の胎盤とをむすぶ管。
ほそば‐かなわらび【細葉蕨】
→カナワラビの別名。
ほそば‐しゃくなげ【細葉石南花】
ツツジ科の常緑低木。東海地方の山地にはえる。高さ約2m。葉は革質で細長く、裏に赤褐色の綿毛が密生。5月ごろ紅紫色の花を数個つける。
ほそば‐たで【細葉蓼】
タデ科の一年草。タデのなかでも小形で、葉片は狭く、株全体が紅紫色を帯びる。通常食用とされるヤナギタデの変種。
ほそ‐びき【細引(き)】
細めの丈夫な麻縄。hempen cord
ほそ‐ぼそ【細細】(副)
①非常に細いさま。弱々しいさま。very slender〈用例〉〜とした鳴き声。
②やっとのことで物事が続いているさま。barely〈用例〉〜と暮らす。
ぼそ‐ぼそ
[一](副)小さく低い声で話すさま。in a hushed voice
[二](副・形動・サ変自)水気がなく、干からびているさま。ぱさぱさ。ぼろぼろ。be all dried out〈用例〉〜のごはん。
ほそまき‐ずし【細巻(き)鮨】
1枚の海苔(のり)を横半分に切り、すしめしをのせ、キュウリ・マグロなどをしんにして細く巻いたすし。
ほそ‐み【細み】
蕉風俳諧(しょうふうはいかい)の根本理念の一つ。作者の心が対象にひそみ入り、とらえ出してきた繊細な美をいう。内容的な深さからにじみ出るしみじみとした情趣として、「さび」「しおり」と並んで重視される。
ほそ‐み【細身】
幅の細い、きゃしゃなつくり。〈用例〉〜の刀。
ほそみ‐あやこ【細見綾子】
(1907-)俳人。兵庫県生まれ。日本女子大卒。俳誌『風』『天狼(てんろう)』同人。句集『冬薔薇(ばら)』『伎芸天(ぎげいてん)』『曼陀羅(まんだら)』など。
ほそ‐みち【細道】
細い道。狭い道。narrow lane
ほそ・む【細む】(下二他)
〈古語〉
→ほそめる(細める)
ほそ‐め【細め】(名・形動)
少し細いこと・さま。〈対義〉太め。〈用例〉〜の毛糸。
ほそ‐め【細目】
①目を薄く開いて見ること。その目。narrow eyes
②細く編んだ、編み目。fine texture
ほそめ‐こんぶ【細目昆布】
褐藻類コンブ科の海藻。長い笹(ささ)の葉形で長さ約2m、幅約10cm。色は暗褐色。道南沿岸、東北地方太平洋沿岸に分布。ボンメ。
ほそ・める【細める】(下一他)
細くする。小さくする。narrow〈用例〉目を〜。
ほそ‐やか【細やか】(形動)
細く感じられるさま。ほっそりしたさま。
ほそ・る【細る】(五自)
①だんだん細くなる。やせる。become thin〈対義〉太る。〈用例〉身の〜思い。
②勢いなどが弱くなる。少なくなる。〈用例〉食が〜。
ほ‐ぞん【保存】(名・サ変他)
長くそのままの状態をたもつこと。preservation〈用例〉食物を〜する。
ほぞん‐しょく【保存食】
腐敗細菌の繁殖を防ぎ、保存性をもたせた食品の総称。乾燥・薫製・塩蔵・冷凍・缶詰・瓶詰・真空パックなどの方法がある。preserved foods
ほぞん‐そく【保存則】
物理的現象で、ある物理量が不変であることを言い表した法則。エネルギー保存則・運動量保存則など。conservation law
ほぞん‐りょく【保存力】
ばねの復元力や万有引力など、位置エネルギーとしてとらえられる力。この力のもとに運動する物体の運動エネルギーと位置エネルギーの和はつねに一定である。conservative force
ほた【榾】
たきぎ用の木の切れ端。ほたぎ。ほだ。
ホタ【jota(スペイン)
スペインの民族舞踊。また、その舞曲。3拍子のテンポの速い踊りで、ギターなどで伴奏。アラゴン地方のものが代表的。
ぼた
《俗語》選炭したあとの質の悪い石炭や岩石。おもに北九州地方で言う。
ポタージュ【potage(フランス)
フランス料理で、スープの総称。ポタージュ‐クレール(澄んだもの。コンソメ)と、ポタージュ‐エペー(不透明のもの。ポタージュ‐クレーム・ポタージュ‐ピュレなど)とに大別される。〈参考〉日本では、多く不透明のとろりとしたスープの呼称として使う。
ぼ‐たい【母体】
①母親の身体。mother's body
②分かれ出た、もとの団体。parent
ぼ‐たい【母胎】
①胎児をみごもっている母の腹の中。mother's womb
②ものが生まれるもと。parent; origin
ぼだい【提】
《仏教語。bodhi(梵)の音写。悟り・涅槃(ねはん)、の意》
①煩悩を断ちきって得られる悟りの智慧(ちえ)。悟道。
②悟りの境地。涅槃。
→冥福(めいふく)
菩提を弔う(ぼだいをとむらう)
冥福(めいふく)を祈る。
ぼだい‐さった【薩た】
《bodhisattva(梵)の音写》悟りを求める人。菩薩(ぼさつ)。薩た。
ぼだい‐じ【提寺】
一家が先祖代々帰依(きえ)し、葬儀や追善供養を営んで菩提を弔うための寺。菩提所。香華院(こうげいん)。檀那(だんな)寺。
ぼだい‐じゅ【提樹】
①シナノキ科の落葉高木。高さ約10m。葉は三角状卵形で縁に鋭い鋸歯(きょし)をもつ。初夏に、小さな芳香のある淡黄色の五弁花が多数咲く。中国原産。bo tree
②釈迦(しゃか)がその下で悟りを開いたという樹。インドボダイジュ。〈参照〉サラソウジュ。
ぼだい‐しょ【提所】
先祖を葬って、代代仏事・供養を頼む寺。檀那(だんな)寺。菩提寺。
ぼだい‐しん【提心】
《仏教語》悟りを得たいと願う心。発心(ほっしん)
ぼたい‐ほごほう【母体保護法】
母体の健康保護を目的とした法律。人工妊娠中絶の適用範囲の規定がある。昭和23年(1948)制定の優生保護法を平成8年(1996)の改正時に改称。
ほたか【穂高】
〈町〉長野県西部、松本盆地の北にある町。ワサビの産地。碌山(ろくざん)美術館がある。人口2万7995(1994)。
ほたか‐だけ【穂高岳】
飛騨(ひだ)山脈の中央部、北穂高岳・奥穂高岳・前穂高岳・西穂高岳四峰の総称。最高峰の奥穂高岳は標高3190m。涸沢(からさわ)カールなど氷食地形があり、西斜面は高度な岩登りルートとして知られる。
ほたか‐やま【尊山】
群馬県北東部にある成層火山。標高2158m。
ほた‐ぎ【榾木】
①ほた。
②シイタケをつくるために切った木。ほだ木。シイ・クヌギなど。
ほださ・れる【絆される】(下一自)
《「ほだす」の受身形から》人情にからまれて、自分の考え・行動を束縛される。情にひかされる。be moved by affection〈用例〉情に〜。
ほだし【絆し】
①馬が歩けないよう、足にかける縄。
②手かせ・足かせ。
③束縛すること・もの。人情でからむこと・もの。〈用例〉恋の〜。
ほだ・す【絆す】(五他)
①綱でつなぎとめる。縛る。
→ほだされる(絆される)
ほ‐だち【穂立ち】
イネの穂が出ること。その穂。
ほたて‐がい【帆立貝】
①イタヤガイ科のニマイガイ。殻長約20cm。右殻は白く、左殻は紫褐色のものが多い。貝柱は食用。貝殻(かいがら)は丸い扇形で細工用。オホーツク海沿岸、北海道・東北地方に分布。海扇。scallop
→イタヤガイの異名。
ボタニカ‐きょう【菩多尼訶経】
幕末の洋学者の宇田川榕庵(うだがわようあん)が、文政(ぶんせい)5年(1822)に著した植物学の本。それまでの和漢の本草(ほんぞう)学とはちがって、西洋の植物学を初めて紹介した。
ほた‐び【榾火】
木の切れ端を燃やす火。ほだ火。
ぼた‐ぼた(副)
液体が続けざまにしたたり落ちる音・さま。木の実・花など柔らかくてやや重いものの落ちる音・さま。ぼとぼと。drip〈用例〉インクが〜たれる。
ぽた‐ぽた(副)
液体が少しずつしたたり落ちる音・さま。小さなものが落ちる音・さま。ぽとぽと。drip〈用例〉蛇口(じゃぐち)から水が〜とたれる。
ぼた‐もち【餠】
もち米とうるちを炊き、軽くついて丸め、あん・きな粉などをまぶした餠菓子。萩(はぎ)のもち。おはぎ。〈参考〉昔は、春の彼岸(ひがん)に作るものをぼたもちといい、秋のものを萩のもちといった。
ぼた‐やま【ぼた山】
炭鉱で、ぼたを積み上げてできた山。
ポタラ‐きゅう【ポタラ宮】
チベットのラサにあるダライ=ラマの宮殿。7世紀にソンツェン=ガンポが築いたという居城址(し)に、1645年ダライ=ラマ5世が造営。94年9層の正殿が完成。the Potala
ぼたり‐と(副)
ねばっこいものや、どろどろしたものがまとまって落ちる音・さま。ぼとりと。drip
ぽたり‐と(副)
水滴などが落ちる音・さま。小さなものが落ちる音・さま。ぽとりと。drip〈用例〉インクを〜たらす。
ほたる【蛍】
ホタル科のコウチュウの総称。水辺にすむ。蛹(さなぎ)・幼虫・卵を含め発光する種類が多い。世界に約2000種、日本に約20種。ホタロ。ナツムシ。クサノムシ。firefly
蛍の光、窓の雪(ほたるのひかり、まどのゆき)
→蛍雪(けいせつ)の功」と同意。
蛍二十日に蝉三日(ほたるはつかにせみみっか)
《それぞれ、幼虫の期間が長いわりに成虫の命が短いことから》物事が盛んである期間の短いことのたとえ。
ほたる‐い【蛍藺】
カヤツリグサ科の一年草。湿地にはえる。茎は円柱状、高さ40〜50cmで叢生(そうせい)する。夏秋に、広卵形で緑褐色の小穂がつく。
ほたる‐いか【蛍賊】
ホタルイカ科の小形のイカ。胴長約6cm。体の各部に多数の発光器をもつ。富山(とやま)湾では5月ごろ産卵のために雌が集まる。食用。本州中部以北に分布。マツイカ。
ほたる‐いし【蛍石】
弗化(ふっか)カルシウムを主成分とする鉱物。立方体や八面体、まれに十二面体結晶。ガラス光沢をもち、純粋なものは無色。通常、黄・緑・紫・青色など。アルミニウム製錬の融剤・ガラス原料・光学レンズなどに使用。紫外線で強い蛍光(けいこう)を発し、加熱すると燐(りん)光を発する。fluorite
ほたる‐が【蛍蛾】
昼間とぶマダラガ科の黒色のガ。開張約5cm。斜めの白帯と赤い頭が目だつ。7月と9月に発生。日本全土に分布。
ほたる‐がい【蛍貝】
浅海の砂地にもぐってすむマクラガイ科のマキガイ。殻高約2cm。紡錘形で、殻は光沢があり、白地に紫褐(しかつ)色の縦縞(たてじま)がある。本州・九州に分布。
ほたる‐かずら【蛍葛】
ムラサキ科の多年草。中部以北の山野の木陰にはえる。高さ約30cm。葉は倒皮針形で、有毛。初夏に、茎頂が二またに分かれ、青紫色の小花が咲く。ホタルソウ。ルリソウ。gromwell
ほたる‐がっせん【蛍合戦】
ホタルが入り乱れて飛ぶこと。
ほたる‐がり【蛍狩(り)】
ホタルを捕まえる遊び。
ほたる‐ぐさ【蛍草】
→ツユクサの別名。
ほたる‐さいこ【蛍胡】
セリ科の多年草。山野にはえ、高さ約1m。葉は狭皮針形。夏に、黄色の小五弁花が咲く。根は解熱・強壮剤。ホタルソウ。
ほたる‐そう【蛍草】
→ホタルカズラの別名。
→ホタルサイコの別名。
ほたる‐なす【蛍なす】
[枕ことば]《ホタルの光のほのかなように、の意》「ほのかに」にかかる。〈用例〉〜ほのかに聞きて大地(おほつち)を炎(ほのほ)と踏(ふ)みて(万葉・13・3344)。
ほたるのひかり【蛍の光】
《原題Auld Lang Syne》明治14年(1881)文部省編の『小学唱歌集』初編に『蛍』として掲載され、普及した送別歌。原曲はスコットランド民謡。作詞者未詳。
ほたる‐び【蛍火】
①ホタルの出す光。
②わずかばかり残った火。
ほたる‐ぶくろ【蛍袋】
キキョウ科の多年草。山野にはえる。高さ40〜80cm。根出葉は長卵形。初夏に、白、淡紫色、紅紫色で、内側に紫の斑点(はんてん)のある鐘形の花を下垂。bellflower
ボタローかんかいぞん‐しょう【ボタロー管開存症】
→どうみゃくかんかいぞんしょう(動脈管開存症)
ほ‐だわら【穂俵】
→ホンダワラの異名。
ぼ‐たん【牡丹】
①ボタン科の観賞用の落葉低木。高さ約1m。葉は複葉。春に大輪の花を枝先につける。原種は紫紅色だが、園芸品種は多彩。中国原産で薬用として渡来。カオウ。クタニ。ナトリグサ。ハツカグサ。フカミグサ。フウキグサ。peony
②紋所の名。①の花や葉を紋章化したもの。公家が多用。
③襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は紅梅。
④イノシシの肉。
牡丹に唐獅子(ぼたんにからじし)
《牡丹と唐獅子の図柄のこと》取り合わせのよいもののたとえ。獅子に牡丹。
ボタン【button・釦】
①《つぼみ、の意のbotão(ポルトガル)に由来》洋服のあきを止め、同時に装飾をも兼ねる用具。
②呼び鈴などで、電流を通じさせるために押すいぼ状のもの。押しボタン。
釦を掛け違う(ボタンをかけちがう)
《ボタンとボタン穴とは、正しくはめないとずれてしまうことから》あとあと不都合な結果を生じるような間違いを、初め、気づかずにする。
ボダン【Jean Bodin】
(1530-96)フランスの政治哲学者。主権概念を初めて確立し、近代民族国家成立に理論的根拠を提示した。著書『国家論』など。
ぼたん‐いんこ【牡丹哥】
頭から頸(くび)が朱を帯びた黄褐色、体が緑色の小形のインコ。全長約15cm。夫婦仲がよく、常に寄りそうように止まっている。飼いやすく、餌(えさ)はヒエ・アワ・キビなど。アフリカ原産。ラブバード。lovebird
ぼたん‐うきくさ【牡丹浮草】
サトイモ科の浮遊性多年草。熱帯地方に広く分布。根は羽毛状に水中に下垂。葉は無柄で円形。鮮緑色で多数集まってボタンの花のようになる。
ぼたん‐えび【牡丹老】
体が濃い黄赤色に赤色斑のある深海産のエビ。体長約14cm。若エビは全部雄だが、やがて性転換するので大形個体はすべて雌。北海道内浦(うちうら)湾以南に分布。
ぼたんか‐しょうはく【牡丹花肖柏】
→しょうはく(肖柏)
ぼたん‐きょう【牡丹杏】
バラ科スモモの栽培品種の一つ。ニホンスモモの変種で実が大きい。ハタンキョウ。
ぼたんこう【牡丹江】
中国北東部、黒竜江省南東部の都市。現在は同省の政治・経済の中心。牡丹江の中流域に位置し、機械・化学肥料・食品・紡織などの工業が発達。人口71.3万(1991)。ムータンチアン。
ぼたん‐ざくら【牡丹桜】
→サトザクラの別名。
ボタンダウン‐カラー【button-down collar】
襟型の一つ。シャツカラーの襟先を身頃にボタンで留めつけたスポーティーな襟。ワイシャツやスポーティーなブラウスに応用される。
ぼたん‐づる【牡丹蔓】
キンポウゲ科のつる性多年草。山地にはえる。葉は3小葉で対生。夏に、白色五弁花が円錐(えんすい)花序に密集する。本州以南に分布。
ぼたんどうろう【牡丹灯籠】
①三遊亭円朝の代表的怪談噺(ばなし)。正称『怪談牡丹灯籠』。中国の小説『剪灯新話(せんとうしんわ)』に材を得た人情噺。幽霊お露と萩原(はぎわら)新三郎との恋などを描く。
②歌舞伎(かぶき)『怪異談(かいだん)牡丹灯籠』の通称。河竹新七(かわたけしんしち)作。明治25年(1892)初演。円朝作品の歌舞伎化。
ぼたん‐な【牡丹菜】
→ハボタンの異名。
ぼたん‐なべ【牡丹鍋】
《「ぼたん」は、イノシシ肉の異称》イノシシの肉のなべ物。肉に臭みがあり、みそだれで煮るものが多い。ししなべ。
ボタン‐の‐き【釦の木】
→アメリカスズカケノキの別名。
ぼたん‐ぴ【牡丹皮】
生薬(しょうやく)の一つ。ボタン科のボタンの根皮を乾燥したもの。鎮痛・血行改善・浄血・消炎・婦人病などに用いる。peony root bark
ぼたん‐ぼうふう【牡丹防風】
セリ科の多年草。海辺にはえる。高さ約70cm。葉は3回3出複葉。夏から秋、枝先が複散形花序となり、白色の花が咲く。若葉は食用。
ボタンホール【buttonhole】
服などにあけられた、ボタン穴。穴の回りは、ボタンホールステッチや玉縁(たまぶち)で始末される。大きさは、ボタンの直径に厚みを加えた長さが適当。
ボタンホール‐ステッチ【buttonhole stitch】
ボタン穴かがり・端かがりなど、ほつれ止め用ステッチの総称。刺繍(ししゅう)ではブランケットステッチをさし、洋裁では糸を捻(ね)じってかけるテーラード‐ボタンホールステッチをさす。
ぼたん‐ゆき【牡丹雪】
雪の結晶が多数くっつきあって、ボタンの花びらのように大きな雪片となった雪。ぼたゆき。〈比較〉ささめ雪。