まけ【負け】(名)
①負けること。敗北。また、争いの結果で失ったほう。defeat; loss〈対義〉勝ち。〈用例〉試合は母校の〜に終わった。
→おまけ(御負け)。
③《接尾的。名詞に付いて》それに値しない、その点で劣っている、の意を表す。〈用例〉名前〜。気合い〜。
手を出したら負け(てをだしたらまけ)
喧嘩(けんか)で、先に相手に暴力をふるったほうが悪いこと。
負けが込む(まけがこむ)
負けがたび重なる。負けた回数・点数などがふえる。keep losing
負け相撲の小股取るが如し(まけずもうのこまたとるがごとし)
相撲で、負ける者が、倒れながら相手の小股をすくってみるようなものである。負け惜しみの強いことをいう。
負け博打のしこり打ち(まけばくちのしこりうち)
博打で、負けるにつれ、ますます夢中になって打つ。
負けをとる(まけをとる)
負けること。
まげ【髷】
髪を頭上で束ね、上部を後方へ、さらに前へと折り曲げた部分。また日本髪で、前髪・鬢(びん)・髱(たぼ)のそれぞれの毛先を集め、最後に仕上げる部分。
まけ‐いくさ【負け戦・負け軍】
戦いや試合に負けること。lose battle〈対義〉勝ち戦。
まけ‐いぬ【負け犬】
①けんかに負けて尾を垂らして逃げる犬。underdog
②戦いに負けた人のみじめな姿のたとえ。
まけ‐いろ【負け色】
負けそうなけはい。敗色。
まけ‐おしみ【負(け)惜しみ】
負けを悔しがって、負けていないといい張ったり、弁解したりすること。sour grapes〈用例〉〜が強い人。
まげ‐き【曲(げ)木】
熱を加えて曲げた木材。椅子(いす)やテーブルなどを作るのに利用される。bent wood
まげき‐ざいく【曲(げ)木細工】
木材を曲げて、家具・運動具などを作ること。そうして作ったもの。曲げ木。
まけ‐ぎらい【負け嫌い】(名・形動)
強情で、我慢強く、人に負けるのを嫌がること・人・さま。勝ち気。負けん気。負けず嫌い。unyielding
まけ‐ぐせ【負け癖】
競技や勝負事で、負け続けて、闘志や粘りを失ってしまうこと。losing streak〈用例〉〜がつく。
まけ‐こ・す【負(け)越す】(五自)
負けた回数が勝った回数より多い。have more losses than wins〈対義〉勝ち越す。
まげ‐しけん【曲げ試験】
材料を両端で支え、中央に荷重をかけたときの、曲がりにくさやその変形のようすなどから材料の強さや加工性を調べる試験。bending test
まけじ‐だましい【負けじ魂】
人に負けまいと、奮い立つ気迫。unyielding spirit
まけず‐おとらず【負けず劣らず】(副)
互いに優劣がないさま。互角。equally
まけず‐ぎらい【負けず嫌い】(名・形動)
→まけぎらい(負け嫌い)
まけっ‐ぷり【負けっ振り】
《「まけぶり」を強めていう語》勝負の負け方。また、負けたあとの態度。〈用例〉〜がいい。
まげ‐て【曲げて・枉げて】(副)
《「理を曲げて」の意から》無理としても。そこをなんとか。〈用例〉〜承諾してもらう。
マケドニア【Makedonija】
(The Former Yugoslav Republic of Macedonia)バルカン半島の中央部に位置する共和国。首都スコピエ。旧ユーゴスラビア連邦を構成していたが、1991年11月に独立を宣言。古代マケドニア王国の一部。面積2.6万km2。人口206.3万(1993)。正称マケドニア‐旧ユーゴスラビア共和国。
マケドニア‐おうこく【マケドニア王国】
ギリシアの北方、マケドニア地方を中心に栄えた古代王国。紀元前4世紀にフィリッポス2世が全土を征服。その子アレクサンドロス大王がペルシアを破り大帝国を形成。
マケドニア‐ちょう【マケドニア朝】
9〜11世紀のビザンチン帝国最盛期の王朝。マケドニア出身のバシリウス1世が創始。Kingdom of Makedonija
まけ‐ばら【負け腹】
負けたことに対する怒り。
負け腹の業煮やし(まけばらのごうにやし)
負けて、腹を立て悔しがること。
まけ‐ぼし【負(け)星】
負けたしるしにつける黒い丸。黒星。defeat mark
まげ‐もの【曲(げ)物】
①ヒノキやスギなどの薄い板を、円形・楕円(だえん)形に曲げて、接(つ)ぎ目をサクラなどの皮でとじ、底板をつけた容器。曲げわっぱ。綰物(わげもの)
②質(しち)に入れる品物。質ぐさ。
まげ‐もの【髷物】
男が丁髷(ちょんまげ)を結っていた時代を題材とした小説・映画・演劇など。時代物。
*ま・ける【負ける】(下一自他)
①(自)
(ア)争いに敗れる。lose; be beaten〈対義〉勝つ。〈用例〉戦いに〜。
(イ)抵抗できず従う。ゆずる。yield oneself〈用例〉誘惑に〜。
(ウ)刺激物などで皮膚がかぶれる。be poisoned with〈用例〉ウルシに〜。
②(他)値段を安くする。cut the price〈用例〉もっと〜・けろ。
負けて悔しき玉手箱(まけてくやしきたまてばこ)
《「開けて悔しき玉手箱」をもじったもの》将棋などの勝負事に負けたときにいうしゃれ。
負けるが勝ち(まけるがかち)
相手に勝ちを譲るほうが、結局利益になる。To lose is it win.〈比較〉逃げるが勝ち。
*ま・げる【曲げる】(下一他)
①まっすぐな物、平らな物を曲がった状態にする。たわめる。bend〈用例〉枝を〜。腰を〜。
②《「枉げる」とも》主義・主張などを変える。compromise〈用例〉信念を〜。
③《「枉げる」とも》自分の都合のよいように、事実や原則をゆがめる。distort〈用例〉理を非に〜。
④《「質」と同音の「七」の字の第2画の先が曲がっているところから》質に入れる。〈用例〉時計を〜。
まけん‐き【負けん気】
負け嫌い。負けず嫌い。勝ち気。unyielding spirit〈用例〉〜が強い。
ま‐こ【真子】
①《「ま」は接頭語》かわいい妻や子。
②魚類の卵巣。タイ・ヒラメ・ムツの真子はとくに美味。フグの真子は有毒。〈対義〉白子(しらこ)
ま‐こ【麻姑】
①中国の伝説上の神仙女。後漢のころ、姑余山で仙道を修(おさ)める。爪(つめ)が鳥のように長く、かゆいところをかいてもらうとよい気持ちだろうと考えられたという。
②孫の手。
麻姑を倩うて痒きを掻く(まこをやとうてかゆきをかく)
《『神仙伝』「麻姑」にあることばから》物事が、思いどおりに行き届く。
*ま‐ご【孫】
《「うまご」の約》
①子の子。grandchild〈用例〉初めての〜。〜娘。
②間を1つ隔てること。その関係。〈用例〉〜弟子。〜引き。
孫は子より可愛い(まごはこよりかわいい)
孫を非常にかわいがるさまをいう。孫は子よりもかわいい。
ま‐ご【馬子】
旅人や荷物をのせた馬をひいて運搬を業とする者。古代の駅制に始まり、中世の馬借(ばしゃく)で専業化し、主要街道で活躍。馬方。馬追い。
馬子にも衣装(まごにもいしょう)
つまらない人間でも、外見が整うと、りっぱに見えることのたとえ。Fine feathers make fine birds.
馬子にわん袍(まごにわんぼう)
《「わん袍」は、どてら》分相応の身なりをしているということ。
ま‐ごい【真鯉】
①黒い色のコイ。
②野生の野鯉(のごい)と、その養殖品種である大和(やまと)鯉の総称。
まこう【馬公】
台湾西方、台湾海峡の澎湖(ほうこ)島にある都市。日本領時代には海軍の基地。マーコン。
まご‐うた【馬子唄】
民謡の一種。馬子が馬をひきながらうたった唄。元来、特定の唄はなかった。『箱根馬子唄』『小諸(こもろ)馬子唄』など。
マコーリー【Thomas Babington Macaulay】
(1800-59)イギリスの歴史家・政治家。インドで教育と刑法の整備・改革に参画。著書『イギリス史』は史学史上古典的価値を与えられた。
マコーレイ【Rose Macaulay】
(1881-1958)イギリスの女流小説家。作品『危険な時代』『トレビゾンドの塔』など。
まこ‐がれい【真子鰈】
カレイ科の海水魚。体に褐色の地に濃淡の黒褐色小点が多数散在。口が小さい。全長約30cm。肉量も多く、美味。北海道南部から大分県沿岸、朝鮮半島南部・東シナ海に分布。クチボソ。ホソクチ。
まご‐こ【孫子】
①子と孫。
→しそん
孫子の代迄(まごこのだいまで)
子々孫々まで。のちの世まで。to posterity〈用例〉〜たたってやる。
ま‐ごころ【真心】
(うそ)のない心。誠の心。sincerity〈用例〉〜を尽くす。
まごし‐きょうへい【馬越恭平】
(1844-1933)実業家。備中の人。先収会社・三井物産勤務を経て明治39年(1906)大日本麦酒(ビール)社長に就任、「日本のビール王」といわれる。また、貴族院議員を務める。
まごたろう‐むし【孫太郎虫】
山間の渓流中にすむヘビトンボの幼虫の俗称。体長4〜6cmで暗褐色。3対の胸脚と1対の尾毛をもち、鎌(かま)形の大あごで小虫を捕食する。昔、乾燥して子供の疳(かん)の薬として売られた。また、地方によってはゲンゴロウの幼虫をいう。
まご‐つ・く(五自)
どうしたらよいか、どこへ行ったらよいかが分からずうろたえる。まごまごする。be confused〈用例〉駅で〜。
まご‐でし【孫弟子】
弟子の弟子。disciple's pupil
ま‐こと【誠・実・真】
[一](名)《「真事(まこと)」の意》〈対義〉嘘(うそ)
①嘘でないこと。ほんとう。真実。faithfulness; truth〈用例〉〜の勇気。〜の話。
②偽りのない心。誠意。まごころ。真情。sincerity〈用例〉〜を尽くす。
[二](副)ほんとうに。じつに。まっこと。really〈用例〉〜めでたい。
〈古語〉
[三](感)→まことや(実や)
まこと・し【実し】(形シク)
〈古語〉
①本物だ。本当である。〈用例〉〜・しき弓矢まではまうけさせたまはず(大鏡・道隆)。
②正式である。本格的だ。〈用例〉ありたき事は、〜・しき文(ふみ)の道(徒然・1)。
③まじめに。誠実だ。〈用例〉〜・しうきよげなる人の(枕・野分のまたの日こそ)。
まことし‐やか【実しやか・真しやか】(形動)
もっともらしいさま。plausible〈用例〉〜な話。
まこと‐に【誠に・実に・真に】(副)
ほんとうに。じつに。really; truly
まこと‐や【実や】(感)
〈古語〉
《話の途中で忘れていたことを思い出したときのことば》そうそう。そういえば。まこと。〈用例〉〜、小督殿(こがうのとの)は琴ひき給ひしぞかし(平家・6・小督)。
まご‐の‐て【孫の手】
背中など手のとどかない所をかくのに使う道具。細い棒の先に、木や竹で作った手首のような形のものがついている。孫。麻姑(まこ)
まご‐びき【孫引(き)】(名・サ変他)
原本からでなく、他書に引用してあるのを、そのまま引用すること。secondhand quotation
まご‐まご(副・サ変自)
うろたえるさま。confusedly
まご‐むすめ【孫娘】
孫にあたる女子。grand-daughter
まごめ【馬籠】
長野県南西部、山口村の地区。中山(なかせん)道の旧宿場町で、島崎藤村(しまざきとうそん)の生地として知られ藤村記念館がある。
ま‐こも【真菰・真薦】
イネ科の多年草。高さ1〜2m。沼沢にはえる。葉は線形。8〜10月に長さ約50cmの円錐(えんすい)花序を出し、上部に雌、下部に雄の小穂をつける。種と黒穂病菌が付いて肥大した茎(マコモタケ)とを食用。葉はむしろ用。フシシバ。コモ。
ま‐こんぶ【真昆布】
褐藻植物コンブ科の海藻。干潮線下部から水深15mまでの岩にはえる。長さ2〜4m、幅20〜30cmで広い笹(ささ)の葉状の葉を持つ。室蘭(むろらん)以西、津軽海峡に分布。肉厚で品質が優れる。エビスメ。
まさ【柾】9画
部首 木きへん 人名用/和製漢字
区点 4379・JIS 4B6F・シフト 968F
→ 字形参照

木目がまっすぐにとおっていること。まさめ。
マザー【mother】
→母親
②女子修道院院長。
マザーグースのうた【マザーグースの歌】
《原題Mother Goose's Melody; or Sonnets for the Cradle通称Mother Goose's nursery rhymes》イギリスの伝承童謡集。18世紀後半、ジョン=ニューベリーが集大成し出版。伝承童謡は英米では国民的教養の土台として日常生活に浸透。
マザー‐コンプレックス
《和製語》母親に対する強い思慕の情のために、自分の行動を自分で決定できず、母親の感情や考えによって行動が著しく支配されること。マザコン。〈対義〉ファーザーコンプレックス。〈参照〉エディプスコンプレックス。
マザー‐テープ【mother tape】
レコードやテープの複製を大量に作成するもととなる録音テープ。
マザー‐テレサ【Mother Theresa】
(1910-97)カトリック修道女。ユーゴスラビア生まれ。本名、アグネス=ゴンジア=ボヤジュ。インドに「神の愛の宣教者」修道会を設立し、「孤児の家」「死を待つ家」を開設。1979年ノーベル平和賞受賞。マザー=テレザ。
ま‐さい【磨淬】
刀や人格・学識などをみがくこと。
マサイス【Quentin Massys】
(1465/66-1530)フランドルの画家。イタリアの画風を加味した宗教画・風俗画を制作。作品『両替商とその妻』など。
マサイ‐ぞく【マサイ族】
ケニア・タンザニアのサバンナに分布するナイロート系牧畜民。ウシに特別の価値をおく。身長が高く、筋肉質。今日、人口は激減。Masai
まさおか‐しき【正岡子規】
(1867-1902)俳人・歌人。本名、常規(つねのり)。別号、獺祭書屋(だっさいしょおく)主人・竹の里人など。愛媛県松山市生まれ。『万葉集』を尊重し写生の方法をとなえ、俳句・短歌革新の道を開いた。俳誌『ホトトギス』により日本派の新俳句を推進、「写生文」を提唱。また根岸(ねぎし)短歌会を開いた。句集『寒山落木』、歌集『竹の里歌』、俳論『獺祭書屋俳話』、歌論『歌よみに与ふる書』、随筆『墨汁一滴』『病牀(びょうしょう)六尺』など。
まさか(副)
《「真逆」とも》
①《下に打ち消しや反語などの語をともなって》いくらなんでも。よもや。Impossible!; No kidding!〈用例〉〜こんな所で出会おうとは。
②《感動詞的に》相手の言うことがとても信じがたい意を示す。〈用例〉優勝するかもしれないね。〜。
まさかの時(まさかのとき)
差し迫った場合。万一の時。in time of need
ま‐さかき【真榊】
→サカキの美称。
まさかど【将門】
歌舞伎(かぶき)舞踊『忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)』の通称。常磐津(ときわず)。天保(てんぽう)7年(1836)初演。将門の娘滝夜叉姫(たきやしゃひめ)が光国(みつくに)を色仕掛けで味方にしようとするが、正体を現してしまう話。
まさかどき【将門記】
→しょうもんき(将門記)
まさかり【鉞】
①おもに木を伐(き)り倒すのに用いる大形の斧(おの)に似た道具。中古には兵器としても用いられた。broadaxe
②紋所の名。①を紋章化したもので、鉞は朝敵を征(う)つしるし。斧紋。
まさき【柾・正木】
ニシキギ科の常緑低木。高さ約3m。海岸に多くはえ、庭木・生け垣用。葉は厚く滑らかな長楕円(だえん)形。6〜7月、葉腋に淡緑色の四弁花を多数つける。果実は球形で、開裂して橙赤(とうせき)色の種子を露出。spindle tree
まさき【前】
〈町〉愛媛県松山平野南西部、瀬戸内海に臨む町。旧城下町。化学繊維工業で発展し、宅地化も進む。人口3万0123(1994)。
ま‐さきく【真幸く】(副)
〈古語〉
《「ま」は接頭語》無事に。つつがなく。平安に。〈用例〉〜あらばまたかへりみむ(万葉・2・141)。
まさき‐じんざぶろう【真崎甚三郎】
(1876-1956)陸軍大将。佐賀県生まれ。教育総監在任中に皇道(こうどう)派の首領と目され罷免(ひめん)、相沢事件、二・二六事件の一因となる。二・二六事件で起訴されたが無罪。
まさき‐なおひこ【正木直彦】
(1862-1940)美術教育・行政家。大阪生まれ。東大卒。東京美術学校校長。帝国美術院院長。著書『十三松堂日記』。
まさき‐ひろし【正木ひろし】
(1896-1975)弁護士。東京生まれ。東大卒。三鷹(みたか)事件・八海(やかい)事件などを弁護し、人道主義的立場と鋭い立証能力で知られた。著書『日本人の良心』など。
ま‐さぐ・る【弄る】(五他)
いじる。もてあそぶ。finger; feel about
ま‐さご【真砂】
細かいすな。まなご。いさご。sand
浜の真砂(はまのまさご)
→はま(浜)
まさご‐あえ【真和え】
《海辺の真砂を思わせるところから》下ごしらえした材料を、ほぐしたたらこやイクラであえたもの。
まさご‐じ【真砂路】
砂浜の道。また、砂を敷きつめた道。
マザ‐コン
→マザーコンプレックス」の略。
まさしく【正しく】(副)
確かに。まちがいなく。まさに。certainly〈用例〉〜彼の声だ。
マサチューセッツ【Massachusetts】
アメリカ北東部にある独立当時の13州の一つ。州都ボストン。ニューイングランドの中心地。人口614.8万(1992)。
マサチューセッツ‐こうかだいがく【マサチューセッツ工科大学】
(Massachusetts Institute of Technology)アメリカのマサチューセッツ州にある私立大学。1861年創立。工学・理学などのほかに、人文科学・社会科学・経営学の学部もあり、科学技術系大学のモデル。MIT。
ま‐さつ【摩擦】(名・サ変自他)
①すれあうこと。こすること。rub
②周りの人との関係がうまくいかないこと。もめごと。争い。trouble; discord
③2つの物体が接したまま相対的に動くとき、または動こうとするとき、接触面で運動を妨げようとする力が働くこと。また、その現象。friction
まさつ‐おん【摩擦音】
子音の一つ。調音器官が息の通路を狭め、気息がそのすきまを通るときに出るこすれるような音。「ファ」「サ」「ザ」などの出だしの子音、すなわち、[f][s][z]など。fricative
まさつ‐かく【摩擦角】
斜面上に物体をのせたまま、斜面の傾きをしだいに大きくしていき、物体が滑り出す直前の斜面の傾きの角。この角度の正接は静止摩擦係数に等しい。angle of friction
まさつ‐ぐるま【摩擦車】
接触回転する2つの車の摩擦によって回転を伝える伝動装置。friction gear
まさつ‐けいすう【摩擦係数】
2物体間の接触面に働く摩擦力の大きさと接触面を垂直に押しつける力との比。coefficient of friction
まさつ‐そんしつ【摩擦損失】
摩擦によって散逸するエネルギー。2つの固体が相接して運動している場合など、接触面に働く摩擦によって運動エネルギーが、接触固体の内部エネルギーに変換する。friction loss
マサッチョ【Masaccio】
(1401-28ごろ)15世紀イタリアの画家。人物の迫真的描写、明暗による量塊表現などによって絵画の初期ルネサンス様式を確立。作品『聖三位(さんみ)一体』『貢(みつぎ)の銭』など。
まさつ‐ていこう【摩擦抵抗】
流体中を運動する物体の表面に、その面に沿って働く応力。流体の粘性による抵抗力。摩擦抗力。friction drag
まさつ‐でんき【摩擦電気】
絶縁体をそれとは異なる種類の物質とこすり合わせるときに生じる電気。絹とガラス、ネコの毛とエボナイトなど。triboelectricity
まさつ‐ねつ【摩擦熱】
物体を互いにこすり合わせるとき、接触面に発生する熱。物体の力学的エネルギーの一部が熱エネルギーに変わる。frictional heat
まさつ‐ようせつ【摩擦溶接】
突き合わせた2個の金属部材を加圧回転でこすり合わせ、生じた摩擦熱で接合する方法。鋼・アルミニウム・銅などの棒の溶接に利用。frictional welding
まさつ‐りょく【摩擦力】
2物体が接触しながら相対運動を始めるとき、あるいは相対運動をしているとき、その運動を阻止する向きに働く抵抗力。前者を静止摩擦力、後者を運動摩擦力という。また、運動状態の違いにより、すべり摩擦力と、ころがり摩擦力に分けられる。摩擦。frictional force
まさ‐な・し【正無し】(形ク)
〈古語〉
①見苦しい。みっともない。〈用例〉屋の上にをる人どもの聞くに、いと〜(竹取)。
②よろしくない。〈用例〉何をか奉(たてまつ)らむ。まめまめしきものは〜・かりなむ(更級)。
③ふつうでない。はなはだしい。〈用例〉いとかう〜・きまで、いにしへの墨書きの上手ども跡をくらうなしつべかめるは(源氏・絵合)。
まさ‐に【正に】(副)
①まさしく。確かに。surely〈用例〉〜名人だ。
②《「方に」「将に」とも》ちょうど今。今にも。just now〈用例〉〜出発しようとする。
③{文語的}《「当に」とも。下に「べし」をともなって》…といってよい。…のが当然だ。〈用例〉〜傑作というべきである。
④{古語}《あとに反語表現をともなって》どうして…しようか。〈用例〉今の翁(おきな)〜しなむや(伊勢・40)。
ま‐さば【真鯖】
ゴマサバとともにサバ科に属する沿岸性回遊魚。ゴマサバに似るが、腹部に散在する小さい黒点がなく、体断面が楕円(だえん)形なのでヒラサバともよばれる。全長約40cm。ゴマサバより美味。北海道から九州の太平洋沿岸、日本海沿岸に分布。
まざ‐まざ(副)
目の前に見えるようなさま。はっきりと思いうかべるさま。ありあり。vividly〈用例〉〜と思い出す。
まさむね【正宗】
(?-?)鎌倉(かまくら)末期の刀工。また、正宗の作った刀。相州物(そうしゅうもの)の代表的存在。
まさむね‐はくちょう【正宗白鳥】
(1879-1962)小説家。本名、忠夫(ただお)。岡山県生まれ。東京専門学校卒。自然主義文学の代表作家。虚無感をひめた鋭い批評精神が特色。昭和25年(1950)文化勲章受章。小説『何処(どこ)へ』『入江のほとり』、評論『作家論』、戯曲『光秀(みつひで)と紹巴(じょうは)』など。
まさ‐め【正目・柾目】
まっすぐに通った木目。straight grain〈対義〉板目。
まさ‐ゆめ【正夢】
事実とぴったり合う夢。prophetic dream〈対義〉逆夢・空夢(そらゆめ)
マザラン【Jules Mazarin】
(1602-61)フランスの政治家。1642年宰相となり、リシュリューの政策を継承。フロンドの乱に苦しんだが鎮圧。ブルボン絶対王権の基礎を固めた。
マサリク【Tomáš Garrigue Masaryk】
(1850-1937)チェコスロバキアの政治家。プラハ大学教授。チェコ民族の独立に奔走し、1918年共和国成立とともに初代大統領。チェコ建国の父といわれる。
まざり‐もの【混ざり物・交ざり物】
→まじりもの(混じり物)
まさ・る【勝る・優る】(五自)
他と比べて質・量ともにすぐれる。上である。excel〈対義〉劣る。〈用例〉愛は富に〜。
勝るとも劣らない(まさるともおとらない)
まさることはあっても、決して劣ることはない。ひけをとらない。not inferior to
まさ・る【増さる】(五自)
ふえる。多くなる。増す。increase〈用例〉いとしさが〜。
まざ・る【混ざる・交ざる】(五自)
→まじる(混じる)→まじる(交じる)
マサン【馬山】
(Masan)→ばさん(馬山)