まつ‐まえ【松前】
コンブを使う料理につけられることば。江戸時代、コンブは松前藩の特産品であったところから。松前漬けなど。
まつまえ【松前】
〈町〉北海道、渡島(おしま)半島南西端の町。松前氏の城下町、蝦夷(えぞ)開発の拠点として繁栄。イカ・コンブ漁などが主で、サクラの名所で有名。旧名福山町。人口1万3669(1994)。
まつまえ‐づけ【松前漬(け)】
コンブ・するめ・ダイコンなどに数の子を加え、みりんを合わせたしょうゆに漬けたもの。北海道名産。
まつまえ‐はん【松前藩】
江戸時代、現在の北海道の渡島(おしま)半島南西端の松前(福山)地方に置かれた外様藩。15世紀半ばのコシャマインの戦いの後、武田氏(のちの蠣崎(かきざき)氏)が和人(わじん)勢力を掌握し、江戸幕府成立とともに松前氏を名乗った。18世紀半ばには和人商人と組んでアイヌを激しく搾取。19世紀に入ると、北方防備上の理由などから幕府直轄領となり、一時、奥州梁川(やながわ)に移封。福山藩。
まつまえ‐はんとう【松前半島】
北海道、渡島(おしま)半島の南西部にある半島。平地が少なく、津軽(つがる)海峡を隔てて青森県の津軽半島と相対する。
まつまえ‐ぶぎょう【松前奉行】
江戸幕府の遠国(おんごく)奉行の一つ。老中(ろうじゅう)支配下にあって蝦夷(えぞ)地の支配と北辺警備を管掌。文政(ぶんせい)4年(1821)廃止。箱館(はこだて)奉行の前身。
まつ‐むし【松虫】
[一]
①コオロギ科の昆虫。秋に鳴く虫の一つ。体長約2.5cm。体は淡褐色で、頭部から前胸にかけて濃褐色の帯がある。草原にすみチンチロリンと鳴く。関東以西に分布。チンチロリン。pine cricket
→スズムシの古名。
[二]謡曲の曲名。四番目物。松虫の音に誘われて野に死んだ男を弔うと、その亡霊が現れて舞うという説話を基にした。
まつむし‐そう【松虫草】
マツムシソウ科の二年草。山地の草原にはえる。高さ約60cm。葉は対生し、羽状に裂ける。8〜10月に開花。セイヨウマツムシソウは近縁の栽培種。
まつむら‐えいいち【松村英一】
(1889-1981)歌人。東京生まれ。窪田空穂(くぼたうつぼ)門下。歌風は写実的で味わいが深い。歌集『春かへる日に』など。
まつむら‐えいこ【松村栄子】
(1961-)小説家。静岡県生まれ。筑波大卒。平成4年(1992)『至高聖所(アバトーン)』で第106回芥川(あくたがわ)賞受賞。
まつむら‐けいぶん【松村景文】
(1779-1843)江戸後期の画家。初名は直治。京都の人。兄、呉春(ごしゅん)の画風を継承し、さらに写生技法を追求、京都画壇における四条派の勢威を高めた。
まつむら‐げっけい【松村月渓】
→ごしゅん(呉春)
まつむら‐しょうねん【松村松年】
(1872-1960)昆虫学者。兵庫県生まれ。札幌農学校卒。多数の新種を発見。著書『日本千虫図解』など。
まつむら‐じんぞう【松村三】
(1856-1928)植物分類学者。常陸(ひたち)の人。東大教授。日本の植物分類学・植物解剖学の先駆者。著書『日本植物名彙(めいい)』など。
まつ‐も【松藻】
①《形が松に似る》褐藻類の海藻。食用。
②マツモ科の多年生水草。池や沼に生育し、夏、葉のつけ根に淡紅色の花が咲く。雌雄異花。
まつもと【松本】
〈市〉長野県、松本盆地中央部の市。古くは深志とよばれ信濃(しなの)国府の地で、小笠原(おがさわら)氏の城下町として繁栄。中信地方の中心地で、伝統の菓子・木製品生産のほか、電気機械工業なども発達。温泉も多く、北アルプスを中心とする登山・観光の基地でもある。人口19万9855(1994)。
まつもと【松元】
〈町〉鹿児島県、薩摩(さつま)半島中央部の町。シラス台地にあり、茶の産地で知られる。鹿児島市への通勤者も多い。人口1万0801(1994)。
まつもと‐けんぞう【松本謙三】
(1899-1980)能楽師。ワキ方。宝生(ほうしょう)流。富山県生まれ。重要無形文化財保持者。
まつもと‐こうしろう【松本幸四郎】
歌舞伎(かぶき)俳優。屋号、高麗(こうらい)屋。現在9世まで。4世(1737-1802)は色立役(いろたちやく)を得意とした。5世(1764-1838)は文化文政期の名優。通称、鼻高幸四郎。実悪が本領。7世(1870-1949)は大正・昭和前期の名優。荒事(あらごと)・活歴・舞踊を得意とした。8世(1910-82)は新作・翻訳劇にも意欲的。初世白鸚(はくおう)。重要無形文化財保持者。昭和56年(1981)文化勲章受章。
まつもと‐こふん【松本古墳】
島根県飯石(いいし)郡三刀屋(みとや)町の丘陵にある前方後方墳。出雲(いずも)地方の代表的古墳で、全長約50m。鏡・剣などが出土。
まつもと‐じいちろう【松本治一郎】
(1887-1966)社会運動家・政治家。福岡市生まれ。部落解放運動に一生を捧げ、全国水平社および部落解放同盟委員長。参議院議員。社会党左派の中心の一人。
まつもと‐しかだいがく【松本歯科大学】
私立大学。昭和47年(1972)創立。所在地は長野県塩尻(しおじり)市広丘郷原(ひろおかごうはら)
まつもと‐しゅんすけ【松本介】
(1912-48)洋画家。東京生まれ。澄明な感覚の都会風景や人物を描く。作品『街の人々』『画家の像』など。
まつもと‐せいちょう【松本清張】
(1909-92)小説家。福岡県生まれ。清水(きよみず)高小卒。社会推理小説をはじめ、昭和史・古代史などを題材に歴史の底辺を描く。昭和28年(1953)『或(あ)る「小倉日記」伝』で第28回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『点と線』『日本の黒い霧』『砂の器』『昭和史発掘』など。
まつもと‐たかし【松本たかし】
(1906-56)俳人。本名、孝。父は能役者。東京生まれ。高浜虚子(たかはまきょし)に師事し高雅な作風。第2次大戦後『笛』を主宰。句集『野守』など。
まつもと‐ほうすい【松本芳翠】
(1893-1973)書家。愛媛県生まれ。楷書(かいしょ)を主に錬度の高い書を誇る。『書海』誌主幹。
まつもと‐ぼんち【松本盆地】
長野県中部の断層盆地。県下一の稲作地帯で、トマトなどの高冷地野菜のほかワサビ栽培も有名。中心は松本市。松本平。安曇(あずみ)平。
まつもと‐またたろう【松本亦太郎】
(1865-1943)心理学者。上野(こうずけ)の人。東大卒。京大・東大教授。米・独に留学しブントに師事、日本に実験心理学を導入する。京大・東大に心理学実験室を創設し、多くの門弟を育成。著書『実験心理学十講』など。
まつもと‐りょうじゅん【松本良順】
(1832-1907)幕末・明治期の医学者。号は蘭疇(らんちゅう)。江戸の人。長崎でポンペに学ぶ。戊辰(ぼしん)戦争で幕府軍に属すが、のち兵部省出仕となり軍医制度の創設に貢献。初代陸軍軍医総監。
まつも‐むし【松藻虫】
池沼や水たまりにすむマツモムシ科の水生昆虫。体長1.5cm内外。体は黒っぽく黄斑(おうはん)がある。水面下を腹面を上にして泳ぐ。日本全土・朝鮮半島に分布。
まつや【(株)松屋】
商業。百貨店。大正8年(1919)設立。本社は東京都中央区銀座。
まつ‐やに【松脂】
天然樹脂の一つ。松の幹から出る粘液(生(なま)松脂)、およびその成分を抽出したもの(ロジン)。また、それらの総称。製紙用サイズ剤・塗料・テレピン油・ワニスなどの原料に利用。turpentine
まつやま【松山】
〈市〉愛媛県中部、伊予灘(いよなだ)に臨む市。県庁所在地。松平氏の旧城下町。明治以降県の中心都市に発展。臨海部では紡績・石油・化学などの工業が発達し、伊予絣(がすり)や伊予柑(かん)も産出。道後(どうご)温泉がある。正岡子規(まさおかしき)の生地。人口45万5946(1994)。
まつやま【松山】
〈町〉宮城県中部、鳴瀬(なるせ)川に沿う町。旧城下町で、小商業都市として栄えたが農林業の町に変容。人口7105(1994)。
まつやま【松山】
〈町〉山形県北西部の町。最上(もがみ)川に沿う農業の町で、米のほかに麩(ふ)・柿(かき)などを産出。製糸工場もある。人口6057(1994)。
まつやま【松山】
〈町〉鹿児島県南東部の菱田(ひしだ)川に沿う町。畜産中心の町で、タバコ・茶栽培なども行う。城山公園はサクラの名所。人口5322(1994)。
まつやまかがみ【松山鏡】
昔話の一つ。越後国(えちごのくに)松の山で、恋しければこの鏡を見よといって病死した母のことばを守り、形見の鏡に映る自分の姿を、母と思い慕う孝行娘の話。
まつやましののめ‐じょしだいがく【松山雲女子大学】
私立女子大学。平成3年(1991)創立。所在地は愛媛県松山市桑原。
まつやま‐だいがく【松山大学】
私立大学。大正12年(1923)創立の松山高等商業学校を前身とし、昭和24年(1949)より現制、平成元年(1989)より現名。所在地は愛媛県松山市文京町。
まつやま‐へいや【松山平野】
愛媛県中部、重信(しげのぶ)川流域の平野。南部を中央構造線が東西に走り、その断層から道後(どうご)温泉が湧出(ゆうしゅつ)する。海岸部は工業地帯で、北部の丘陵では柑橘(かんきつ)類の栽培がさかん。中心は松山市。道後平野。
まつやま‐みきこ【松山樹子】
(1923-)舞踊家。鹿児島県生まれ。松山バレエ団を主宰。『白毛女』『祇園(ぎおん)祭』など創作バレエに新境地を開く。
まつ‐ゆ【抹油】
→終油(しゅうゆ)の別称。
まつゆき‐そう【待雪草】
→スノードロップの別名。
まつ‐よい【待宵】
①来るはずの人を待つ夜。
②陰暦8月14日の夜。
まつよい‐ぐさ【待宵草】
アカバナ科の多年草。川原や土手にはえる。南米原産の帰化植物。葉は線形で互生。夏に黄色の四弁花が夕方咲き、翌朝しぼむ。一般に月見草というのは誤り。evening primrose
まつ‐よう【末葉】
①すえの時代。末期。〈用例〉18世紀〜。
②子孫。
まつら‐こく【末盧国】
3世紀ごろ北九州に存在したとされる小国。現在の佐賀県唐津(からつ)市付近あたりと推定される。「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に記載。
まつら‐さよひめ【松浦佐用姫】
古代の伝説上の人物。肥前国(ひぜんのくに)松浦の美女で、任那(みまな)に出征する大伴金村(おおとものかなむら)の子狭手比古(さでひこ)と契りを結び、別れるさい山に登って領布(ひれ)をふり、そのまま石になったという。
まつら‐とう【松浦党】
鎌倉(かまくら)・室町時代、肥前国(ひぜんのくに)松浦地方に割拠した武士団。宇野御厨(うのみくりや)を本拠とし、松浦源氏を中心にした共和的連合組織。
*まつり【祭(り)】
①神霊を迎え、供え物などをして祈願する儀式。生産強化や通過儀礼、祖霊信仰によるもの、観光的なものなど、その目的はさまざま。祭祀(さいし)。祭礼。祭典。festival〈用例〉お〜のみこし。
②記念・祝賀などのための集団的行事。celebration〈用例〉港〜。
まつり‐あ・げる【祭(り)上げる】(下一他)
①上位に据えてあがめる。set up〈用例〉長に〜。
②おだて上げる。kick upstairs〈用例〉英雄に〜。
まつり‐か【莉花】
モクセイ科の常緑低木。鉢植え。葉は対生し卵形。白色花が枝端に3〜12個つく。芳香が強く、香油のジャスミン油を取り、中国では干した花をウーロン茶にまぜて、ジャスミン茶とする。マリカ。Arabian jasmine
まつり‐ご・つ【政ごつ】(四他)
〈古語〉
《「まつりごと」を動詞化させた語》
①政治をおこなう。世を治める。〈用例〉朝廷(おほやけ)の御後見(うしろみ)をし、世を〜べき人を思(おぼ)しめぐらすに(源氏・明石)。
②とりしきる。〈用例〉家の事ども〜・ちてありければ(今昔・26)。
まつり‐ごと【政】
《「祭り事」の意。わが国では、古くは祭政一致であったことから》領土・人民を治めること。政治。government
まつり‐こ・む【祭(り)込む】(五他)
邪魔者・うるさがたなどを、ひまな地位などに据える。
まつり‐ぬい【纏り縫い】
①日本刺繍(ししゅう)の刺し方の一つ。アウトラインステッチの針目をやや寝かせぎみに刺したもの。
②裁縫の基礎縫い。布の始末の一種。slip stitch
まつり‐ばやし【祭(り)囃子】
祭りのときに、笛・太鼓・鉦(かね)などで演奏する音楽。fastival music
まつ‐りゅう【末流】
①下流。downstream〈対義〉本流。
②すえの世。decadence
③子孫。descendant
④流派のすえ。末派。lower branch
⑤つまらない流派。minor branch
まつ・る【祭る・祀る】(五他)
①供え物・奏楽などで神霊を慰める。offer prayers to〈用例〉神を〜。
②神としてあがめる。あがめて安置する。deify〈用例〉先祖の霊を〜。
まつ・る【纏る】(五他)
洋裁などで、すそなどの布の端を折り曲げ、糸のかがりが斜めになるようにぬいつける。
まつ・る【奉る】
〈古語〉
[一](四他)「与ふ」の謙譲語。差し上げる。たてまつる。〈用例〉国々の社(やしろ)の神に幣帛(ぬさ)〜・り(万葉・20・4391)。
[二](補動四)《動詞の連用形に付いて》謙譲の意を表す。お…する。お…申し上げる。〈用例〉見〜・りていまだ時だに更(かは)らねば(万葉・4・579)。
まつ‐ろ【末路】
①道の終わり。end
②一生の終わり。晩年。one's last days〈用例〉悲惨な〜をたどる。
③衰えた果て。miserable end〈用例〉平家の〜。
まつろ・う【服う・順う】
〈古語〉
《動詞「奉(まつ)る」の未然形「まつら」に、反復・継続の助動詞「ふ」の付いた「まつらふ」の転》
[一](四自)服従する。従う。〈用例〉〜・はぬ国を治(をさ)めと(万葉・2・199)。
[二](下二他)服従させる。従わせる。〈用例〉八十伴(やそとも)の男(を)を〜・への向けのまにまに(万葉・18・4094)。
まつわり‐つ・く【纏わり付く】(五自)
①からみつく。まきつく。entwine
②からむようにつきまとう。まといつく。follow about〈用例〉子犬が〜。
まつわ・る【纏わる】(五自)
①からみつく。entwine〈用例〉母に〜子。
②つきまとう。関連する。be related to〈用例〉山に〜伝説。
*まで【迄】(副助)
《種々の語、連体形に付く》
①時間的・空間的な範囲・限度を示す。till; until〈用例〉ここ〜でよい。5時になる〜待つ。終戦〜ここに住んでいた。
②いっそうはなはだしい場合をあげて強調する。さえ。さえも。even〈用例〉子どもに〜笑われる。
③付け加える意を示す。also〈用例〉雨だけでなく、風〜強くなってきた。
④程度がそれ以上に及ばない。だけ。only〈用例〉承知しなければ、強行する〜だ。
⑤《「までもない」の形で》必要がない。not necessary〈用例〉いう〜もない。
⑥《「までも」の形で》…としても。even if〈用例〉出席しない〜も、返事だけはすべきだ。
⑦《終助詞的に》さしあたりの用件の範囲を示す。…として。現代語では、手紙の末尾などに用いられる。〈用例〉御返事〜。
マディア‐プラデシュ【Madhya Pradesh】
インド中部、デカン高原北部を占める同国最大の州。州都ボーパル。人口6618.1万(1991)。
マティーニ【martini】
カクテルの一種。ドライジンをベースに、フレンチベルモット・オレンジビターズを加える。オリーブを飾る。
マティス【Henri Matisse】
(1869-1954)フランスの画家。フォービスムの中心人物。激しい色彩表現ののち、単純化した表現で豊かで深い効果を示す芸術を実現した。絵画『読書する女』『赤い大室内』、切り紙『ジャズ』など。マチス。
マディソン【Madison】
アメリカ中北部、ウィスコンシン州南部の州都。同州のミルウォーキーと並んで経済・文化の中心地。氷河湖・氷河地形がある観光地。人口19.1万(1990)。
マディソン【James Madison】
(1751-1836)アメリカの政治家。第4代大統領(在任(1809-17))。1787年憲法制定会議で活躍。ハミルトンとともに『フェデラリスト』を執筆。憲法の父と称せられた。のち民主共和党に加入。大統領として英米戦争を指導したが失敗。
マデイラ‐しゅ【マデイラ酒】
ポルトガル領マデイラ島特産ワイン。辛口から甘口まで4種類。アルコール分20%。Madeira wine
マデイラ‐しょとう【マデイラ諸島】
(Arquipélago da Madeira)大西洋上、アフリカ北西岸寄りの火山島群。ポルトガル領。マデイラワインで知られる。
マテオ‐リッチ【Matteo Ricci】
(1552-1610)イタリアのイエズス会士。1601年マカオから北京(ペキン)に移り、布教に従事するかたわら西欧の学問・技術を紹介。とくに彼が製作した世界地図『坤輿(こんよ)万国全図』は中国人の世界観に動揺を与えた。中国名は利瑪竇(りまとう)
まて‐がい【馬刀貝・馬蛤貝・蟶貝】
マテガイ科に属する長い筒状のニマイガイ。殻長10cm内外。潮間帯の砂泥底に穴を掘ってすむ。食用。北海道南部から九州、朝鮮半島に分布。イタガイ。カミソリガイ。
まてき【魔笛】
《原題Die Zauberflöte(ドイツ)》モーツァルト作曲のオペラ。シカネダーの台本で、1791年ウィーン初演。2幕。作曲者最後のオペラで、その集大成的名作。ドイツの古い歌芝居形式(ジングシュピール)による。パパゲーノや夜の女王のアリアなどが有名。
まて‐しばし【待て暫し】
[一](連語)《他人の動作をさしとめたり、自分の行動をおさえたりするときなどにいう》ちょっと待て。〈用例〉〜と思いとどまる。
[二](名)→ミノカサゴの別名。
待て暫しの無い(まてしばしのない)
せっかちで、少しの間も待っていられない。気がはやい。
マテ‐ちゃ【マテ茶】
モチノキ科の常緑低木。南アメリカ南東部の山地にはえる。葉は卵形で厚く鋸歯(きょし)があり、茶に似る。緑色の小花が葉腋(ようえき)に咲く。葉は摘んでマテ茶として飲む。パラグアイ茶。Paraguay tea
までのこうじ‐のぶふさ【小路宣房】
→藤原宣房(ふじわらののぶふさ)の別名。
まてば‐しい【馬刀葉椎・全手葉椎】
ブナ科の常緑高木。葉は厚く、平滑で光沢のある楕円(だえん)形。6月、黄褐色の雌・雄の花穂(かすい)が上向きに咲く。果実はどんぐり。樹木は建材用。暖地にはえる。サツマジイ。
までらが【摩で羅迦】
《仏教語。mahoraga(梵)の音写で、大蛇の意》八部衆の一つ。仏教を守護する蛇神。
マテリアリズム【materialism】
→物質主義
→唯物論
マテリアル【material】
①材料。原料。
②生地(きじ)。素材。服地。
まてん‐ろう【摩天楼】
アメリカ、ニューヨークなどで発達した高層建築。鉄骨造りの発達とエレベーターの実用化で実現。1930年代には高さ300mを超えた。skyscraper
まと【的】
①弓や鉄砲などの発射の練習や競技のとき、目標として前方に立てる器具。方円形で中央に黒円のある標的、人間の形をした戦闘射撃まと、当たると台から落ちる落下まとなど。target〈用例〉〜に当たる。
②めあて。目的。集中する所。object; aim〈用例〉注目の〜。
的が立つ(まとがたつ)
罰が当たる。
的を射る(まとをいる)
①うまく目標に当たる。hit the mark
②目的をなしとげる。accomplish
③うまく要点をつかむ。get to the point〈用例〉的を射た批評。
的を絞る(まとをしぼる)
ねらいや目標の範囲を限定して狭める。focus
*まど【窓・窗】
①採光・通風・換気・眺望などの目的で外壁・屋根・乗り物などに設けられる開口部。window〈用例〉出〜。〜を開ける。
②《比喩(ひゆ)的に》内部と外部をつなぐ役目をするもの。window〈用例〉心の〜。世界への〜。
③《風の通ることから》山稜(さんりょう)が切れ込んで低下したところ。
窓の雪(まどのゆき)
《「蛍の光」に続く語。中国の孫康(そんこう)が、夜、その明るさを利用して勉強した故事から》苦学することのたとえ。〈参照〉蛍雪の功。
まど‐あかり【窓明(か)り】
窓からさしこむ光。また、窓から外へもれる明かり。
まとい【纏い】
①まとうこと。まとうもの。
②近世の戦陣で、武将のそばに立てて所在を示した目じるし。馬じるし。
③江戸時代以降の、町火消しの標識。〈用例〉〜もち。
まどい【惑い】
迷うこと。perplexity
まど‐い【円居・団居】(名・サ変自)
《古くは「まとい」》
①一家の者が楽しく集まること。だんらん。
②車座になること。
まとい‐つ・く【纏い付く】(五自)
①からみつく。からまる。entwine
②つきまとう。まつわりつく。follow about
まどい‐ばし【惑い箸】
食事のとき、どれにはしをつけようかと迷うこと。無作法とされる。迷い箸。〈比較〉移り箸。
まと・う【纏う】(五自他)
①(自)まきつく。からまる。まつわる。cling to
②(他)まきつける。身に着ける。wear〈用例〉衣服を〜。
ま‐どう【魔道】
①《仏教語》悪魔の世界。
②堕落の道。corruption〈用例〉〜におちる。
まど・う【惑う】(五自)
①どうしたらよいか判断に苦しむ。決められずに心が乱れる。hesitate〈用例〉決めかねて〜。
②良くないことに心を奪われる。be seduced〈用例〉女に〜。
③《動詞の連用形に付いて》ひどく…する。be at a loss; be puzzled〈用例〉逃げ〜。
まとう‐だい【鯛】
体側中央に丸い一つの大黒斑(こくはん)をもつマトウダイ科の海水魚。全長約50cm。長卵形で暗灰色。背びれの棘(きょく)間の皮膜は糸状に伸びる。60〜70mの深さの海底にすむ。美味。本州以南に分布。マトダイ。
マトゥラー【Mathurā】
インド北部、ウッタルプラデシュ州西部の都市。ヒンズー教聖地の一つ。紀元前6世紀にはスーラセーナ王国の首都。紀元前から中部インドの美術の中心で、2世紀初期から仏像制作が行われた。
マドゥライ【Madurai】
インド南部、タミルナードゥ州南部の古都。紀元前3世紀から南インド文化の中心地の一つ。人口94.1万(1991)。
マトラッセ【matelassé(フランス)
→ふくれおり(膨れ織り)
ま‐どお【間遠】(形動)
①距離的・時間的に隔たりがあるさま。〈対義〉間近。
②織り目が粗いさま。
ま‐どお・い【間遠い】(形)
距離的・時間的に隔たりがある。rare〈対義〉間近い。〈派生〉まどおさ(名)
まど‐か【円か】(形動)
=まどやか。
①丸いさま。round〈用例〉〜な月。
②穏やか。安らか。円満。まとか。peaceful; mild〈用例〉〜な人柄。
まど‐がい【窓貝】
浅海の砂底にすむニマイガイ。殻長約9cm。殻は円形で薄く銀白色、半透明。古来、窓ガラスのようにして使用。のれん・風鈴などにも加工される。熱帯西太平洋に分布。
まど‐かけ【窓掛(け)】
窓に掛けて光線をさえぎる布。カーテン。curtain
まど‐ガラス【窓ガラス】
窓に用いるガラス。窓用の板ガラス。windwpane
まど‐ぎわ【窓際】
部屋の中で、窓のすぐそば。by the window
まどぎわ‐ぞく【窓際族】
肩書きはあるが、これといった実質的な仕事はあてがわれず、会社での一日をほとんど何もすることなしに過ごす定年近い中高年の社員。
まど‐ぐち【窓口】
①窓になった所。window
②窓を通して応対、金の出し入れなどの事務をとる所・人。counter〈用例〉〜の態度がよくない。
③外部と折衝する部局・人など。public relations section〈用例〉〜を一本化する。
まどぐち‐きせい【窓口規制】
日本銀行の金融政策の一つ。金融機関の貸出増加額に上限を設定して規制すること。窓口指導。window guidance
マト‐グロッソ【Mato Grosso】
南アメリカ、ブラジル西部の州。標高1000〜2000mのゆるやかな台地で、大部分が未開発の原野・森林。人口202.1万(1991)。
まと‐だい【的鯛】
→マトウダイの別名。
まと‐はずれ【的外れ】(名・形動)
①矢が的を外れること・さま。miss the mark
②見当が外れること・さま。off the point〈用例〉〜な批評。
まとまり【纏まり】
まとまること。settlement〈用例〉〜がつく。
まとま・る【纏まる】(五自)
①ばらばらのものが1つにくくられる。統合される。get together〈用例〉〜・った金がいる。意見が〜。
②紛争・交渉・懸案などが解決する。話が決まる。成立する。be settled; be agreed〈用例〉交渉が〜。縁談が〜。
③1つのものに仕上がる。完成する。be completed〈用例〉作品が〜。考えが〜。
まと・む【纏む】(下二他)
〈古語〉
→まとめる(纏める)
まとめ【纏め】
まとめること・もの。summary〈用例〉会議の〜をする。
*まと・める【纏める】(下一他)
①ばらばらのものを1つにする。統合する。collect; put together〈用例〉荷物を〜。意見を〜。
②紛争・交渉・懸案などを解決する。決まりをつける。settle; arrange〈用例〉交渉を〜。争い事を〜。
③1つのものに仕上げる。完成させる。complete〈用例〉論文を〜。考えを〜。
まとも【面・面】(名・形動)
《「真つ面(も)」の転》
①正しく向かうこと・さま。まじめ。まっとう。honest〈用例〉勉強に〜にとりくむ。〜な商売。
②まっすぐ向かうこと・さま。真正面。direct〈用例〉〜に衝突する。風を〜に受ける。〈派生〉まともさ(名)
マドモアゼル【mademoiselle(フランス)
お嬢さん。〈対義〉ムッシュー。
まと‐や【的矢】
練習用の矢。
まど‐やか【円やか】(形動)
→まどか(円か)
まとや‐わん【的矢湾】
三重県志摩半島東部の湾。湾奥は伊雑浦(いぞうのうら)とよばれ、カキ・真珠などの養殖がさかん。湾内の渡鹿野(わたかの)島は観光地として有名。
マドラス【Madras】
インド南東部、タミルナードゥ州の商工業都市。同州の州都。ベンガル湾に臨む重要貿易港で同国南部の中心。人口379.5万(1991)。
ま‐とり【真鳥】
鳥の美称。見事な鳥。
(ア)→ワシ
(イ)フクロウ・ミミズクなどの夜行性鳥類。
(ウ)→ツル
ま‐どり【間取(り)】
住宅における部屋の配置を決めること。また、その配置。room planning
マドリード【Madrid】
スペインの首都。国のほぼ中央、カスティリア地方の標高650mの高原にある。国の経済・文化・交通の中心地。王宮・プラド美術館・大闘牛場などが知られる。人口291.0万(1991)。マドリー。
マトリカリア【Matricaria(ラテン)
キク科シカギク(カミツレ)属の植物の総称。マーガレットに似る。とくに、カミツレの近縁のナツシロギクをいう。
マドリガル【madrigal】
①イタリアの世俗歌曲の一形式。
(ア)14世紀のマドリガルは、定型詩による2〜3声部の曲。
(イ)1530〜1630年代の自由詩で、恋愛や牧歌的叙情を歌った歌曲。
②1600年前後のイギリスの世俗歌曲。
マトリックス【matrix】
①母体。母型。鋳型。
→ぎょうれつ(行列)[二]
マトリックス‐ぼき【マトリックス簿記】
→ぎょうれつぼき(行列簿記)
マトリックス‐りきがく【マトリックス力学】
ハイゼンベルクが提唱した量子力学の表現形式。物理量を行列で表し、観測量間の関係を対応原理に基づいて定式化したもの。量子論の記述として、波動力学と同等の理論形式(ハイゼンベルク表示)をもつ。行列力学。matrix dynamics