*みみ【耳】
①側頭部に左右1対ある、音をきくための器官。身体の平衡に関しても重要な器官。外耳(がいじ)・中耳・内耳からなるが、ふつう外耳をさす。ear
②耳の形に似て物の左右にあるもの。handle〈用例〉なべの〜。
③織物・食パン・紙などのふち。selvage; crust; edge〈用例〉〜を食べ残す。
④金銭・人員の数。〈用例〉〜をそろえて返す。
御耳を拝借(おみみをはいしゃく)
内証の話などがしたいということを、丁寧にいったことば。Could I have a word with you?〈用例〉ちょっと〜。
耳が痛い(みみがいたい)
人の言うことが、自分の弱点をついているので、聞くのがつらい。be ashamed to hear
耳が肥える(みみがこえる)
話芸や音楽などを聞きこんで、聞き味わう能力に富んでくる。have an ear for
耳が遠い(みみがとおい)
聴覚の障害で、よく聞こえない。hard of hearing
耳が早い(みみがはやい)
人のうわさなどを聞きつけるのがはやい。早耳である。have quick ears; have sharp ears
耳が汚れる(みみがよごれる)
けがらわしいことを聞いてしまった。
耳順う年(みみしたがうとし)
60歳。耳順(じじゅん)
耳留まる(みみとどまる)
耳に入って、注意を引く。また、聞いて、気に障る。耳にとまる。
耳留む(みみとどむ)
耳を傾ける。注意して聞く。
耳留まる(みみとまる)
→耳留(とど)まる」と同意。
耳に当たる(みみにあたる)
他人の言うことが、しゃくに障る。
耳に入れる(みみにいれる)
①相手に聞かせる。tell
②聞き入れる。聞いておく。listen to; keep in mind; accept
耳に逆らう(みみにさからう)
聞く人に、不愉快に聞こえる。feel unpleasant〈用例〉諫言(かんげん)〜。
耳に障る(みみにさわる)
聞いて不愉快に感じる。耳障りである。
耳にする(みみにする)
聞く。たまたま聞く。伝え聞く。happen to hear
耳に胼胝が出来る(みみにたこができる)
何回も同じことを聞かされるたとえ。be sick and tired of hearing
耳に立つ(みみにたつ)
耳に聞こえてきて気になる。
耳に付く(みみにつく)
①聞いて、いつまでも忘れない。linger in one's ears
②何度も聞かされて、聞き飽きている。sick of hearing
耳に留まる(みみにとまる)
聞いたことに、注意が向く。耳とどまる。
耳に入る(みみにはいる)
聞こえる。聞いて知る。また、聞いて納得する。hear〈用例〉うわさが〜。
耳に挟む(みみにはさむ)
ちらっと聞く。happen to hear
耳の垢を掻っ穿って聞け(みみのあかをかっぽじってきけ)
よく耳をすませて聞け、注意してよく聞け、の乱暴な言い方。
耳を疑う(みみをうたがう)
聞き違いではないかと思われるぐらいに、信じられない。can't believe one's ears
耳を覆って鐘を盗む(みみをおおってかねをぬすむ)
《『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』「自知」のことばから》
①自分の非や罪を知られまいとたくみに隠したつもりでいても、人にはよく知られてしまっているということから、悪いことは、隠そうとしても隠しきれないことにいう。
②良心のとがめるようなことをしているとき、あえて、そのことを気にしないように努めることをいう。〈類似〉耳を覆って鈴を盗む。
耳を貸さない(みみをかさない)
聞こうともしない。turn a deaf ear to
耳を貸す(みみをかす)
相手の話などを聞く。相談にのる。lend an ear to
耳を傾ける(みみをかたむける)
注意して聞く。listen to attentively
耳を聞く(みみをきく)
話を聞く。評判などが、耳に入る。
耳を肥やす(みみをこやす)
①話芸や音楽などをよく聞いて、味わう力を養う。
②うれしいことやよいことをたくさん聞いて喜ぶ。
耳を滌ぐ(みみをすすぐ)
汚れたことを聞いてしまったとして、耳を水で清める。世俗の栄誉を避けて、自分を清浄に保つ。そのために、世を離れて閑居する。耳を洗う。〈参照〉許由巣父(きょゆうそうほ)
耳を澄ます(みみをすます)
注意して聞く。strain one's ears
耳を欹てる(みみをそばだてる)
よく注意して聞く。
耳を揃える(みみをそろえる)
金額などを、まとめて1度に用意する。offer...in a lump; pay...in full
耳を立てる(みみをたてる)
→耳ヲ欹(ソバダ)テル」と同意。
耳を潰す(みみをつぶす)
聞いても聞かないふりをする。知らんぷりをする。
耳を塞ぐ(みみをふさぐ)
聞こうとしない。turn a deaf ear to
みみ‐あか【耳垢】
外耳の耳垢腺(じこうせん)と皮脂腺からの分泌物、皮膚のはがれたもの、ごみなどが混じって固まったもの。耳垢(じこう)。耳くそ。earwax
みみ‐あたらし・い【耳新しい】(形)
①はじめて聞く。初耳である。hear for the first time〈用例〉〜話。
②まだ耳慣れない。unfamiliar〈用例〉〜専門用語。〈派生〉みみあたらしさ(名)
みみ‐いか【耳賊】
ダンゴイカ科のひれが丸く大きくて耳状の小形のイカ。胴長約5cm。墨汁嚢(のう)の表面に1対の発光器をもつ。食用。北海道以南の浅海に分布。
みみ‐うち【耳打ち】(名・サ変自)
耳へ口を寄せてささやくこと。内証話。whisper
みみ‐があ【耳皮】
沖縄地方で、ブタの耳のこと。これをゆでて、ピーナツなどであえたものを、「みみがあさしみ」という。
みみ‐かき【耳掻き】
耳のあかをかきとる道具。earpick
みみかき‐ぐさ【耳掻草】
タヌキモ科の食虫植物。多年生の水草で、湿った原野にはえる。高さ約20cmの花茎に黄色の小花が総状に咲く。茎や葉につく袋が地中の小動物を吸い込む。
みみ‐かくし【耳隠し】
女性の洋風結髪の一つ。髪で耳をおおいかくすように結う。大正末期に流行。
みみ‐がくもん【耳学問】
①聞き覚えた知識。聞き学問。pick-up knowledge
②聞きかじりの学問。second-hand knowledge
みみ‐かざり【耳飾り】
装飾具の一つ。耳たぶにはさんでつけたり、穴をあけてつるしたりする。イヤリング。耳輪。earring〈参照〉ピアス。
みみ‐かわ【耳川】
宮崎県を流れる川。長さ102km。九州山地椎葉(しいば)村に発し、東流して日向(ひゅうが)市の美々津(みみつ)で日向灘(なだ)に注ぐ。上流には上椎葉ダムがある。美々津川。
みみ‐ぐけ【耳絎け】
くけ縫いの一つ。布の耳端や縫い代の耳端をくける方法。針目を表側に1針、裏に2針出して、くけ代の間を糸が通るようにする。浴衣(ゆかた)のわきや衽(おくみ)の縫い代の始末に用いる。
みみ‐くそ【耳糞・耳屎】
《俗語》耳にたまるあか。耳あか。
ミミクリー【mimicry】
→ぎたい(擬態)
みみ‐こすり【耳擦り】
[一](名)皮肉。あてこすり。
[二](名・サ変自)耳打ちすること。
みみ‐ざと・い【耳聡い】(形)
①聴覚が鋭い。sharp-eared
②早耳である。have sharp ears〈用例〉〜・く聞きつける。
みみ‐ざわり【耳障り】(名・形動)
聞いて気に障ること・さま。聞いて嫌だと思うこと・さま。be grating〈用例〉〜な話。
みみず【蚓】
ミミズ綱に属する環形動物の総称。体は円筒形で、多数の体節がある。雌雄同体。多くは土中に穴を掘ってすみ腐植土を食べる。土壌(どじょう)改良に利用。セキリョウ(赤竜)。メメズ。earthworm
蚯蚓のぬたくった様(みみずのぬたくったよう)
へたな字の形容。
み‐みずから【身自ら】(副)
じかに自分で。自ら。
みみ‐ずく【菟・鴟】
フクロウ科の鳥類で、頭部に冠羽の一種の耳角をもつものの俗称。コノハズク・ワシミミズクなど。南極地方を除く世界各地に分布。horned owl
みみ‐ずく【耳蝉】
ミミズク科に属する昆虫の総称。また、その一種。小形のセミに似て、暗褐色で全長約1.5cm。前胸背部に1対の耳状突起がある。熱帯から温帯に広く分布。
みみず‐ばれ【脹れ】
皮膚の一部が、ミミズのように赤く細長くはれ上がること。wale
みみ‐だ・つ【耳立つ】(五自)
①はっきり聞こえる。聞いて心にとまる。
②耳障りである。角立って聞こえる。
みみ‐たぶ【耳朶】
耳の下部の少し肉の厚い所。耳たぼ。じだ。earlobe
みみ‐だらい【耳盥】
たらいの左右に耳のような形の柄のついたもの。手洗いや口をすすぐときに用いられ、漆器(しっき)が多い。
みみ‐だれ【耳垂れ・耳漏】
外耳道(がいじどう)からの液状の分泌物の総称。外耳炎や中耳炎でおこる。耳漏(じろう)。otorrhea
みみ‐づか【耳塚】
昔、討ち取った敵の耳を切り取って埋めた塚。とくに、京都市東山区豊国(ほうこく)神社前のものが有名。文禄(ぶんろく)・慶長(けいちょう)の役の敵兵の耳を、豊臣秀吉(とよとみひでよし)が埋めさせ供養したもの。
ミミック【mimic】
《古代ギリシアの物まねを中心とする茶番劇ミモスに由来》
①思想・感情などを表現しようとする俳優の身振り、動作。
②物まね道化役者。
みみっち・い(形)
《俗語》けちくさい。しみったれている。〈用例〉〜料簡(りょうけん)。〈派生〉みみっちげ(形動)みみっちさ(名)
みみ‐どお・い【耳遠い】(形)
①耳がよく聞こえない。
②聞き慣れないので、よくわからない。〈用例〉〜話。〈派生〉みみどおさ(名)
みみな‐ぐさ【耳菜草】
ナデシコ科の越年草。畑や道ばたにはえる。高さ約20cm。茎に軟毛がある。葉は対生し長楕円(だえん)形。春に径約7mmの白い五弁花が咲く。
みみなし‐やま【耳成山】
奈良県、橿原(かしはら)市北東部の山。標高140m。奈良盆地上に島状に突出する小丘で、畝傍(うねび)山・天香久(あまのかぐ)山とともに大和(やまと)三山の一つ。
みみ‐なり【耳鳴り】
耳のなか、あるいは頭のなかで音がする感じ。原因の多くは聴覚経路での異常で、炎症・異物・変形・腫瘍(しゅよう)など。難聴・血圧異常で生じることもある。じめい。tinnitus
みみ‐な・れる【耳慣れる・耳馴れる】(下一自)
たびたび聞いて、珍しくない。聞き慣れる。get used to hearing〈用例〉〜・れないことば。
みみ‐の‐ひ【耳の日】
《3月3日をミミ(耳)にかけていう》耳の健康に注意するよう呼びかける日。
みみ‐ばさ・む【耳挟む】(五自)
①耳の上側にはさむ。
②ちらと聞く。ふと耳に入れる。
みみ‐ぶくろ【耳袋】
[一]防寒のために耳につける毛皮や毛糸で作った袋。耳おおい。耳カバー。
[二]江戸中期の随筆。根岸守信(ねぎしもりのぶ)著。10巻。町奉行まで務めた著者が、勤務の合間に聞いた古老や来訪者の雑談を書きとめたもの。
みみ‐へん【耳偏】
漢字を組み立てている部分の名。「職」「聴」などの左にある「耳」。
みみ‐もと【耳元・耳許】
耳のねもと。耳のすぐそば。close to the ear〈用例〉〜でささやく。
みみ‐より【耳寄り】(名・形動)
聞きたいと思うこと・さま。聞く値打ちのあること・さま。welcome news〈用例〉〜な話。
みみ‐わ【耳輪・耳環】
耳飾り。イヤリング。earring
み‐むき【見向き】
そちらへ向いて見ること。振り返って見ること。look back;look at
見向きもしない(みむきもしない)
問題にもしない。無視する。耳を貸さない。take no notice of
み‐むろ【御室】
①神のいます所。ほこら。神社。
②貴人の住居の敬称。とくに、庵室(あんしつ)。おむろ。
み‐め【見目・眉目】
①見たようす。appearance
②顔だち。容貌(ようぼう)。looks
見目より心(みめよりこころ)
人は、顔かたちの美しさより、心の美しさが大切だということ。Better a good heart than a fair face.
み‐めい【未明】
まだ夜が明けきらないころ。before dawn〈用例〉〜に出航する。
みめ‐うるわし・い【見目麗しい】(形)
顔かたちが美しい。fair〈用例〉〜おとめ。〈派生〉みめうるわしげ(形動)みめうるわしさ(名)
みめ‐かたち【見目形】
顔だちと姿。容姿。figure
みめ‐よ・い【見目良い・見目好い】(形)
顔が美しい。器量がよい。good-looking〈用例〉〜娘。〈派生〉みめよげ(形動)みめよさ(名)
み‐もう【味盲】
①特定の味が感じられない、生まれつきの味覚の異常。non-taster
②《「文盲」のもじり》食べ物の味のわからない人。
ミモザ【mimosa】
①オジギソウなどマメ科ネムリグサ属の植物の総称。南アフリカに多い。
②オーストラリア原産のマメ科アカシア属のフサアカシアの俗称。
ミモス‐げき【ミモス劇】
ギリシア演劇の一形態。日常生活を題材とする散文体の笑劇。紀元前5世紀の創始で、前3世紀のテオクリトスとヘロンダスが代表的。擬曲。mimes
み‐もだえ【身悶え】(名・サ変自)
苦しさにじっとしていられないで、からだを動かすこと。writhe
み‐もだ・える【身悶える】(下一自)
苦しさにじっとしていられないで、体をよじるように動かす。squirm
み‐もち【身持(ち)】
①道徳上からみた日ごろの行い。品行。behavior; conduct〈用例〉〜が悪い。
②妊娠すること。
み‐もと【身元・身許】
①その人の生まれた所。また、経歴。素性(すじょう)。parentage〈用例〉〜不明。
②一身上のこと。身の上に関すること。identity〈用例〉〜を引き受ける。
み‐もと【許】
おいでになるところ。おんもと。
みもと‐ほしょう【身元保証】
特定の被用者について、雇主に将来損害をかけないことを他人が保証すること。personal reference〈用例〉〜人。
み‐もの【見物】
《「けんぶつ」は別語》見るだけの値打ちがあるもの・こと。spectacle〈比較〉聞き物。〈用例〉今日の決勝戦は〜だ。
み‐もの【実物】
《「じつぶつ」は別語》
①野菜で、おもに実を食べるもの。
②生け花・園芸で、実を主とするもの。〈対義〉葉物・花物。
みもろ‐やま【三諸山】
→三輪(みわ)の別称。
み‐もん【未聞】
まだ聞いたことがないこと。unheard-of〈用例〉前代〜。