- むね‐あげ【棟上げ】
- 木造建築で、棟木(むなぎ)を上げて取りつけること。ビル工事などでは、コンクリートの打ち終え、また、鉄骨工事完了時とする。上棟。
- むねあげ‐さい【棟上(げ)祭】
- 建築儀礼の一つ。柱・梁(はり)などを組みあげて棟木(むなぎ)を上げるときに行う神事。破魔(はま)弓・破魔矢を飾り、餠(もち)などをまく。上棟式。建前(たてまえ)。
- むね‐あて【胸当て】
- =むなあて。
- ①胸部に当てる防具。よろい。胸甲。breastplate
- ②江戸時代の火消し・飛脚・馬子(まご)などがつけた胸の当て布。
- ③子ども用の胸かけ・よだれかけ。bib
- むね‐さんずん【胸三寸】
- 胸の中。心の中の考え。one's mind〈用例〉何事も社長の〜で決まる。
- 胸三寸に納める(むねさんずんにおさめる)
- 心に秘めておく。
- むねたか‐しんのう【▽宗▽尊親王】
- (1242-74)鎌倉(かまくら)幕府第6代将軍。後嵯峨(ごさが)天皇の第1皇子。建長4年(1252)関東に下り、皇族初の征夷(せいい)大将軍となるが、謀反の疑いで京都へ送還され出家。
- むね‐と【▽宗徒】
- 〈古語〉
- 《「宗と」から転じた語》おもだった者。主要な者。〈用例〉〜の侍(さぶらひ)どもなかばすぎてほろびぬ(平家・10・藤戸)。
- むね‐と【▽宗と】(副)
- 〈古語〉
- おもに。もっぱら。〈用例〉一生のうち、〜あらまほしからん事の中(うち)に(徒然・188)。
- むね‐の‐もり【胸の守】
- 婚礼のとき、新婦が胸にかける、守り袋。
- むねべつ‐せん【棟別銭】
- 中世、家屋の棟数に応じて課せられた税。初めは荘園(しょうえん)領主・将軍などが臨時費用調達のため実施したが、しだいに定期的課税となった。
- むね‐まわり【胸回り】
- 胸部のもっとも高いところの水平のひと回り。またはその回り寸法。洋裁で、婦人服では胸囲、バストまたはバストライン、紳士服では上胴。around a chest
- むね‐むね・し【▽宗▽宗し】(形シク)
- 〈古語〉
- ①中心的である。〈用例〉家司(けいし)なども〜・しき人もなかりければ(源氏・橋姫)。
- ②しっかりしている。がっしりしている。〈用例〉〜・しからぬ軒のつまなどに這(は)ひまつはれたるを(源氏・夕顔)。
- むね‐やけ【胸焼け】
- 胃から食道内、咽頭(いんとう)に上ってくる灼熱(しゃくねつ)性または痙攣(けいれん)性の疼痛(とうつう)感覚。そう囃(そうそう)。むなやけ。heartburn
- むねよし‐しんのう【▽宗良親王】
- (1311-?)後醍醐(ごだいご)天皇の皇子。倒幕計画に加わって北条(ほうじょう)氏と戦い、捕らわれて讃岐(さぬき)に配流。建武(けんむ)新政後は足利(あしかが)方に対抗し、中部・東海地方に転戦。『新葉和歌集』を撰(せん)した。むねながしんのう。
- むねわり‐ながや【棟割(り)長屋】
- 1棟の建物を壁で仕切った、数戸の住まい。
- む‐ねん【無念】
- [一](名)《仏教語》とらわれがなく無心であること。正念(しょうねん)。
- [二](名・形動)悔しく思うこと・さま。残念。regret〈用例〉〜を晴らす。〈派生〉むねんが・る(五自)むねんさ(名)
- むねん‐が・る【無念がる】(五自)
- 無念に思っているようすを示す。残念がる。regret
- むねん‐むそう【無念無想】
- 無我の境地に入って、なにも考えないこと。free from worldly thoughts
- む‐のう【無能】(名・形動)
- 能力がないこと・人・さま。incompetence〈対義〉有能。〈用例〉〜無才。〈派生〉むのうさ(名)
- むのうやく‐さいばい【無農薬栽培】
- 農薬を使用しない農作物の栽培。organic cultivation
- む‐のうりょく【無能力】(名・形動)
- ①物事をする力がないこと・さま。inability
- ②法律上、単独では完全な法律行為をすることができないこと・さま。incompetence
- むのうりょく‐しゃ【無能力者】
- 単独では完全な法律行為ができない者。民法は未成年者・禁治産者・準禁治産者の3種を定める。incompetent
- む‐はい【無配】
- 株式で、配当がないこと。無配当。non-dividend paying〈対義〉有配。
- む‐はいとう【無配当】
- 株主に利益配当をしないこと。無配。without dividend
- むはいとう‐ほけん【無配当保険】
- 利益配当がなく保険料の安い保険。nonparticipating insurance
- むはいにゅう‐しゅし【無▼胚乳種子】
- 胚乳が発達せず、養分が子葉に貯えられた種子。エンドウ・アサガオなど。exalbuminous seed〈対義〉有胚乳種子。
- むばたま‐の【▽射▽干玉の】
- [枕ことば]《「ぬばたま(ヒオウギの実)の」の変化したもの。ヒオウギの実が黒く、黒や暗い、に関連することから》「黒・夜・闇(やみ)・髪・夢」などにかかる。うばたまの。〈用例〉いとせめてこひしき時は〜夜の衣をかへしてぞきる(古今・恋2)。
- ムババーネ【Mbabane】
- アフリカ南東部、スワジランドの首都。標高1200m前後の高原都市。錫(すず)の採掘がさかん。人口3.8万(1986)。
- ムバラク【Ḥusnī Mubārak】
- (1928-)エジプトの軍人・政治家。陸士・空士卒。空軍参謀長・空軍最高司令官兼国防次官などを歴任。サダト大統領の信任を得て1975年副大統領、81年サダトの暗殺で大統領になる。
- むはんどう‐ほう【無反動砲】
- 射撃時の爆発ガスを尾栓の噴出孔から後方に噴出させて、砲の反動を少なくした火砲。軽量で小型。recoilless gun
- ムハンマド【Muḥammad(アラビア)】
- 《たたえられる者、の意》(570ごろ-632)イスラム教の開祖・預言者。アラビアのメッカ生まれ。40歳のころ、アラーの啓示を受け、布教活動に入る。622年迫害を避けてメディナに移住。630年にはメッカを支配し、イスラムの聖地とした。「神の使徒」とよばれ、宗教的・政治的にアラビアを統一した。マホメット。
- む‐ひ【無比】(名・形動)
- 他に比べるものがないこと・さま。類がないこと・さま。無双。無二。matchless〈用例〉古今〜。
- む‐び【夢▼寐】
- ①眠って夢を見ること。眠ること。また、その間。
- ②《副詞的に。下に打ち消しをともなって》決して。〈用例〉〜にも忘れない。
- ムヒカ‐ライネス【Manuel Mujica Láinez】
- (1910-84)アルゼンチンの小説家・美術評論家。ヨーロッパ中世などに取材した歴史小説に傑出。作品『ボマルソ』『一角獣』など。
- む‐ひつ【無筆】
- ①文字が書けないこと・人。
- ②文章が書けないこと・人。〈用例〉〜の旅日記。
- む‐ひはん【無批判】(名・形動)
- 考えなしであること・さま。批判しないこと・さま。uncritically〈用例〉〜に受け入れる。
- む‐ひょう【霧氷】
- 氷点下のとき、水蒸気や霧が樹の枝などについてできる氷。樹木など地上にある物体に対する着氷現象の総称。樹霜・樹氷・粗氷など。rime
- む‐びょう【無病】
- 病気をしないこと。達者。〈用例〉〜息災(そくさい)。
- む‐ひょうじょう【無表情】(名・形動)
- 感情の動きが顔にあらわれないこと・さま。without expression
- むびよく‐き【無尾翼機】
- 水平尾翼、または水平・垂直両尾翼のない飛行機。主翼だけで機体の安定が保てるように設計されている。tailless airplane
- むび‐るい【無尾類】
- 尾のない両生類の総称。カエルの仲間。体は短くて幅広く、後肢がよく発達する。幼生がオタマジャクシで、鰓(えら)や尾をもち水中生活をするが、変態後はそれらを失い、肺や四肢が発達。世界に2000種以上、日本には26数種。salientian
- ムファレレ【Ezekiel Mphahlele】
- (1919)南アフリカ共和国の黒人小説家。自伝小説『二番街にて』、短編集『生者と死者』など。
- むふう‐たい【無風帯】
- 気候上、風の弱い地帯。亜熱帯高圧帯や赤道付近など。calm belt
- ムフロン【mouflon】
- 家畜ヒツジの原種とされる野生ヒツジ。肩高70cm内外。野生ではコルシカ島、サルデーニア島に分布。ゲンヨウ。
- む‐ふんべつ【無分別】(名・形動)
- 分別のないこと・さま。後先の考えのないこと・さま。無謀。reckless〈対義〉上分別。〈用例〉〜にもほどがある。
- むふんべつ‐ち【無分別▼智】
- 《仏教語》相対的な主観や客観を超えた絶対的な智。識別や弁別する以前の真実の智慧(ちえ)。根本智。
- むべ【▼郁▽子・▽野▽木▼瓜】
- アケビ科のつる性常緑低木。山地にはえる。葉は楕円(だえん)形の小葉が掌状につく。春に、淡紫色の花が咲き、秋に紫熟する果実は食用。トキワアケビ。ウベ。
- むべ【▽宜】(副)
- 〈古語〉
- なるほど。道理で。げに。うべ。〈用例〉〜山風をあらしといふらむ(古今・秋下)。
- 宜なる哉(むべなるかな)
- 〈文語的〉
- いかにももっともなことである。
- むべ‐むべ・し【▽宜▽宜し】(形シク)
- 〈古語〉
- もっともらしい。うべうべし。〈用例〉〜・しき所の前栽(せんざい)にはいとよし(枕・故殿の御服のころ)。
- む‐へん【無辺】(名・形動)
- 限りのないこと・さま。果てしのないこと・さま。〈用例〉広大〜。
- むへん‐ざい【無辺際】(名・形動)
- 限りなく広いこと・さま。むへんさい。
- む‐ほう【無法】(名・形動)
- ①理に合わないこと・さま。でたらめ。乱暴。unreasonable; random〈用例〉〜者。
- ②法がないこと・さま。また、法が無視されていること・さま。lawless; illegal〈用例〉〜地帯。
- む‐ぼう【無謀】(名・形動)
- 向こう見ずなこと・さま。無茶。無分別。reckless〈用例〉〜運転。〈派生〉むぼうさ(名)
- む‐ほうしゅう【無報酬】
- 報酬がないこと。報酬を受けないこと。without reward
- む‐ぼうび【無防備】(名・形動)
- 防備がないこと・さま。defenseless〈用例〉災害に〜な都市。
- むほうまつのいっしょう【無法松の一生】
- 岩下俊作(いわしたしゅんさく)の小説。『富島松五郎伝』の題名で昭和16年(1941)発表。粗野な車ひき富島松五郎が、美しい未亡人とその子のために献身する純愛物語。数回にわたり映画化される。
- む‐ほん【無▽品】
- 親王で、位階をもたないこと。むぼん。
- む‐ほん【謀反・謀▼叛】(名・サ変自)
- ①臣下が主君に対して、また、時の権力者にそむいて兵をあげること。rebellion
- ②《「謀叛」で》律の八虐の一つ。国家に対する反逆の罪。
- む‐ま【夢魔】
- ①夢の中に現れて苦しめる悪魔。
- ②不安・恐れのはなはだしい夢。
- む‐み【無味】(名・形動)
- ①味がないこと・さま。tasteless〈用例〉〜無臭。
- ②おもしろみがないこと・さま。dull
- むみ‐かんそう【無味乾燥】(名・形動)
- おもしろくなく、興味をそそらないこと・さま。dry and tasteless; dull〈用例〉〜な文章。
- む‐みょう【無明】
- 《仏教語》十二因縁(いんねん)の第1支で、根源的な無知。人間存在のもっとも根本的な煩悩(ぼんのう)で、物事の真実の姿を理解できず、迷いや苦しみの原因となる。
- 無明の酒(むみょうのさけ)
- 無明の状態を酒の酔いにたとえた語。
- 無明の眠り(むみょうのねむり)
- 無明の状態を眠りにたとえた語。
- 無明の闇(むみょうのやみ)
- 無明の状態を、闇夜にたとえた語。無明長夜(じょうや)。
- むみょうしょう【無名抄】
- 鴨長明(かものちょうめい)の歌論書。建暦(けんりゃく)元年(1211)ごろ成立。詠歌心得・故実・逸話・歌人批評など、約80章段の和歌随筆的作品。幽玄論が有名。
- むみょう‐じょうや【無明長夜】
- 《仏教語》衆生(しゅじょう)の迷いの状態を、いつまでも続く夜にたとえた語。無明の闇(やみ)。
- むみょうぞうし【無名草子】
- 鎌倉(かまくら)前期の評論文学。作者は未詳だが、藤原俊成女(としなりのむすめ)とする説もある。建仁(けんにん)2年(1202)ごろ成立した。『源氏物語』以下の物語を批評し女流文学者論に及ぶ。物語評論の最初の書。建久物語。
- む‐めい【無名】
- ①名がわからないこと。obscure
- ②名を書かないこと。無記名。anonymous; unsigned
- ③有名でないこと。unknown〈対義〉知名・有名。〈用例〉〜の画家。
- ④大義名分の立たないこと。
- む‐めい【無銘】
- 書画・刀剣などに、それをつくった人の名が入っていないこと。その製作物。unsigned〈対義〉在銘。
- むめい‐し【無名氏】
- 名のわからない人。姓名を書かない人。失名氏。anonymous person
- むめい‐すう【無名数】
- 単位の名のつかない、ふつうの数。〈対義〉名数。
- むめい‐せんし【無名戦士】
- 名のわからない兵士。unknown soldier〈用例〉〜の墓。
- む‐めんきょ【無免許】
- 免許を受けていないこと。unlicensed〈用例〉〜運転。
- むもう‐うん【無毛雲】
- 積乱雲で、その頂部のこぶが輪郭を失いはじめているが、まだ羽毛状の巻(けん)雲が現れていないもの。calvus
- むもう‐しょう【無毛症】
- 先天的に体毛の欠如している状態。とくに女性に多い陰部無毛症はホルモンの異常で、治療には男性ホルモンを用いる。atrichosis
- む‐もん【無文】
- 〈対義〉有文。
- ①衣服などに文様のないこと。
- ②能楽で、演技の内面にこめられた深い味わい。
- ③和歌・連歌(れんが)・俳諧(はいかい)で、着想や風情の表現に趣向の乏しいもの。
- む‐もん【無門】
- 《仏教語》修行者を導くのに、関門をもうけないこと。悟りに入るためには門はないということ。〈用例〉大道〜。
- むもん‐うすきちょう【無紋▽淡黄▼蝶】
- ウスキシロチョウの無紋型。開張約6.5cm。食草はマメ科のタガヤサンなど。沖縄以南のアジアの熱帯地域に分布。
- むもんかん【無門関】
- 中国、宋(そう)代の禅の書。無門慧開(えかい)の著。1巻。公案四十八則を選び、頌(じゅ)と批評を加えたもの。
- む‐やく【無役】
- 役目・職務のないこと。off duty〈比較〉無職。
- む‐やみ【無▼闇】(形動)
- 《当て字》
- ①結果を考えないでするさま。reckless〈用例〉〜なことをするな。
- ②度を越しているさま。〈用例〉〜にのどが渇く。
- むやみ‐やたら【無▼闇矢▼鱈】(形動)
- 《当て字》「むやみ」を強めた語。reckless
- むゆう‐じゅ【無憂樹】
- マメ科の常緑高木。インド南部にはえる。高さ約25m。この木の下で仏陀(ぶっだ)が誕生したとされる。葉は羽状複葉。花は黄、橙(だいだい)で芳香があり、円錐(えんすい)状。アシュカジュ。
- むゆう‐びょう【夢遊病】
- 睡眠中に突然起き上がって、歩き回ったり話したりするが、あとでなにも覚えていない状態。小児に多く、原因の多くは心因性だが、てんかん発作の場合もある。夢中遊行症。離魂病。夢幻様状態。somnambulism
- む‐よう【無用】(名・形動)
- ①役に立たないこと・さま。useless〈対義〉有用。
- ②してはいけないこと・さま。forbidden〈用例〉天地〜。
- ③用のないこと・さま。〈用例〉心配御〜。
- 無用の長物(むようのちょうぶつ)
- あっても役に立たないもの。無駄なもの。useless
- 無用の用(むようのよう)
- 《『荘子』「人間世」にあることば》一見無用と思われるものに、かえって大きな効用があるということ。
- むよう‐らん【無葉▼蘭】
- ラン科の菌根植物。関西以西の暖地の林内にはえる。高さは約30cmで葉がない。初夏に2cmの黄色の花を数個つける。
- む‐よく【無欲・無▼慾】
- 欲がないこと。disinterested〈対義〉大欲。
- むよ‐ねはん【無余▼涅▼槃】
- 《仏教語》悟りをえて一切の煩悩(ぼんのう)を断ち切り、生死輪廻(しょうじりんね)することがなくなった人が、肉体をも滅した境地。灰身滅智(けしんめっち)。〈対義〉有余涅槃。