も‐くず【藻屑】
①海藻(かいそう)などのくず。
②水中のごみ。
海の藻屑となる(うみのもくずとなる)
海で死ぬ。海の藻屑と消える。be drowned at sea
もくず‐がに【藻蟹】
イワガニ科のカニ。川の上流から河口までにすむ。甲幅約6cm。青黒色。はさみ脚にやわらかい毛が密生。肺吸虫の中間宿主。日本全土に分布。
もくず‐しょい【藻負】
クモガニ科のカニ。体全面に密生した黄色の毛があり、甲や脚にごみや海綿などをつけている。甲は卵形で、甲長約3.5cm、甲幅約2.5cm。沿岸の岩礁帯の藻の多い所にすむ。東京湾以南に分布。
もく・する【目する】(サ変他)
=目す。
①注目する。〈用例〉将来を〜・される人。
②目配せする。
③みなす。判断する。認める。〈用例〉張本人と〜・される。
もく・する【黙する】(サ変自)
だまる。もだす。黙す。stop talking〈用例〉〜・して語らず。
もく‐せい【木星】
太陽系の第5惑星。軌道半径5.203天文単位、自転周期0.414日。公転周期11.862年。太陽系最大の惑星。おもな衛星は16個。Jupiter
もく‐せい【木犀】
モクセイ科の常緑小高木。キンモクセイ・ギンモクセイ・ウスギモクセイなどの総称で、一般にはギンモクセイをさす。雌雄異株(いしゅ)。ギンモクセイは、秋に芳香のある白い小花が多数咲き、観賞用に栽培される。中国原産。
もく‐せい【木精】
→こだま
→メチルアルコール
もく‐せい【木製】
器具などを木でつくること。つくってあるもの。wooden〈比較〉木造。
もくせいがた‐わくせい【木星型惑星】
木星・土星・天王星・海王星の4つの惑星。いずれも質量・半径は大きいが、平均密度は小さくて、水素・ヘリウムを主体とする濃い大気におおわれている。Jupiter-type planet〈比較〉地球型惑星。
もくせい‐しだ【木生歯】
シダのなかで茎が直立して長くのびたもの。太い幹の頂端から大形羽状葉が叢生(そうせい)。ヘゴ・マルハチなど。熱帯植物。tree fern
もくせい‐そう【木犀草】
モクセイソウ科の一年草。高さ約30cm。葉はへら形。夏に、モクセイに似た香りの白い花を開く。観賞用に栽培される。地中海原産。レセダ。reseda
もく‐ぜん【目前】
目の前。まのあたり。眼前。before one's eyes〈用例〉〜に迫る。
もく‐ぜん【黙然】(形動トタル)
だまっているさま。もくねん。silent〈用例〉〜とたたずむ。
もく‐そう【目送】(名・サ変他)
通り過ぎる人に、ずっと目を注いで見送ること。follow with one's eyes〈対義〉目迎。
もく‐そう【黙想】(名・サ変自)
だまって思いめぐらし、考えこむこと。meditation〈用例〉〜にふける。
もく‐ぞう【木造】
木を材料として建物・船などをつくること。また、つくられたもの。wooden〈比較〉木製。〈用例〉〜住宅。〜船。
もく‐ぞう【木像】
木でつくった像。wooden statue
もくぞう‐けんちく【木造建築】
主要な構造を木材で構成した建築。wooden building
もく‐そく【目測】(名・サ変他)
目分量で、はかること。measure...with the eye〈用例〉〜を誤る。
もく‐だい【目代】
①平安・鎌倉(かまくら)時代、国司(こくし)の代理として任地に赴(おもむ)き、政務をつかさどった職、また役人。
②中世、伊勢(いせ)神宮の神官の一つ。
③江戸時代、→代官のこと。
もく‐だく【黙諾】(名・サ変他)
暗黙のうちに承諾すること。tacit consent to
もく‐たん【木炭】
①木材を炭がまで蒸し焼きにしてつくった固形燃料。かつては家庭燃料の中心だったが、最近では、廃材や樹皮などを炭化し、土壌改良剤に使われる。炭(すみ)。charcoal
②デッサンや下絵などをかくやわらかい炭。fusain
もくたん‐が【木炭画】
木炭でかいた絵。charcoal drawing
もく‐ちょう【木彫】
木材に彫刻すること。また、その像。世界各地にあるが、とくに日本でさかんで、一木(いちぼく)造り、寄せ木造りなどの技法を発達させた。wood carving〈用例〉〜の仏像。
もく‐つう【木通】
アケビのつる茎の漢方薬名。
*もく‐てき【目的】
①実現・到達の結果として想定されためざす所。めあて。目標。aim; object〈対義〉手段。〈用例〉〜を果たす。〜地。〜を失う。
②哲学などで、意志によってその実現が要求され、行為のめあてとして行為を規定し、方向づけるもの。principle
目的の為には手段を選ばず(もくてきのためにはしゅだんをえらばず)
目的を達するためには、どんな手段でも使う。achieve one's aims by any means
もくてき‐いしき【目的意識】
自分の行動の目的に対する、はっきりした自覚。sense of purpose〈用例〉〜をもつ。
もくてき‐いん【目的因】
アリストテレスの説く四原因の一つ。事物が存在生成、変化する原因は、それらがそのために存在する目的にあるとする。final cause
もくてき‐かく【目的格】
文法で、格の一つ。目的語であることを示すもの。賓格。objective case
もくてきけい‐しゅぎ【目的刑主義】
刑罰は、犯罪に対するむくいではなく、犯罪防止を目的として科せられるとする考え方。〈対義〉応報刑主義。
もくてき‐ご【目的語】
《英文法でいうobjectの訳語》文の成分の一つ。動詞の動作・作用が及ぶ相手・対象を表す語。「本を読む」「木を切る」などの「本を」「木を」に当たる文節で、現代語では「を」をともなうことが多い。日本文法では、ふつう連用修飾語として扱われる。
もくてき‐ぜい【目的税】
特定の経費にあてるために課される租税。揮発油税・自動車取得税・都市計画税など。earmarked tax〈対義〉普通税。
もくてき‐ち【目的地】
到達することをめざしている場所・地点。destination
もくてき‐ろん【目的論】
哲学で、人間の行動から歴史・自然の事象までのすべてを目的・手段の関係で理解しようとする立場。アリストテレスが最初に体系的に展開。中世スコラ哲学、ヘーゲルらに引き継がれた。teleology〈対義〉機械論。
もく‐と【目途】
めあてにすること。目的。めど。aim
もく‐と【目睹】(名・サ変他)
実際に目で見ること。目撃。
もく‐とう【黙祷】(名・サ変自)
声を出さずに心の中で祈ること。pray silently〈用例〉〜を捧げる。
もく‐どく【黙読】(名・サ変他)
声を出さないで読むこと。read silently〈対義〉音読。
もく‐にん【黙認】(名・サ変他)
暗黙のうちに認めること。知らないふりをして見逃すこと。目こぼし。overlook〈用例〉不正を〜。
もく‐ねじ【木螺子】
胴にらせんの刻んである釘(くぎ)。木材に、木材や薄い金物などを取り付けるとき、ねじ込んで固着させる。wood screw〈比較〉ボルト。
もく‐ねん【黙然】(形動トタル)
→もくぜん(黙然)
もく‐ば【木馬】
①木で作った馬の形。乗馬練習用・子どもの遊具・神社への奉納物としてなど用いられる。wooden horse
②体操用具の一つ。木材で馬の背形に作ったもの。vaulting horse
もく‐はい【木杯・木盃】
木製のさかずき。wooden cup
もくば‐かん【木馬館】
東京都台東(たいとう)区浅草2丁目にある演芸場。正式名称は演芸木馬館。2階建てで階下は浪花節(なにわぶし)の定席(じょうせき)。階上は大衆演劇の劇団が出演。
もく‐はん【木版】
サクラやブナなどの木材の板目や木口に文字や絵画などを彫刻してつくった印刷用の版。また、その版で印刷したもの。wood block
もくはん‐が【木版画】
木版を用いた凸版形式の版画の一つ。woodcut
もく‐ひ【木皮】
木の皮。樹皮。bark〈用例〉草根(そうこん)〜。
もく‐ひ【黙秘】(名・サ変他)
だまっていて、何も言わないこと。stand mute〈用例〉完全〜。
もくひ‐けん【黙秘権】
被告人・被疑者が自己に不利益な供述を拒否できる権利。right of silence〈比較〉供述拒否権。
もく‐ひつ【木筆】
→ぼくひつ(木筆)
もく‐ひょう【目標】
①行動によって達成されるべきめあてとして設定されたもの。aim; goal〈用例〉今週の〜。〜を掲げる。〜を立てる。
②射撃・攻撃の対象。まと。target〈用例〉×印を〜に撃つ。
③ある地点へ行き着くためのめじるし。mark〈用例〉あの星を〜にして西へ進む。
もくひょう‐かんり【目標管理】
企業などで、各構成員にそれぞれの仕事の範囲内で目標を設定させ、その積み重ねによって全体目標の達成をめざす管理方式。MBO。management by objectives
もく‐ぶ【木部】
①植物の維管束(いかんそく)のうち、道管・仮道管・木部繊維などの集まっている部分。木では、ここが年々厚くなり材となる。道管部。xylem
②木でできている部分。wooden part
もくぶ‐せんい【木部繊維】
被子植物類の木部を構成するもので、材に堅さを与える組織。両端のとがった細長い細胞。細胞壁は厚く、膜孔をもつ。細胞内容をもたない死細胞。木質繊維。wood fiber
もく‐ふよう【木蓉】
→フヨウの別名。
もく‐へん【木片】
木の端。木切れ。chip of wood
もくへん‐セメントばん【木片セメント板】
木材のチップ(長さ5〜20mm)とセメントを混ぜて水でねり、板状に圧縮成形したもの。防火・吸音・断熱性にすぐれる。cemented excelsior board
モクポ【木浦】
(Mokp'o)→もっぽ(木浦)
もく‐ほん【木本】
茎や根が肥大・成長して木化(もくか)する植物。高木・低木、常緑樹・落葉樹、針葉樹・広葉樹などに分類。木。樹木。arbor〈対義〉草本。
もく‐まおう【木麻黄】
モクマオウ科の常緑高木。亜熱帯地方で観賞用・砂防用とされる。高さ約20m。枝は細く、垂れ下がり、各節に鱗片(りんぺん)状の葉が十数枚輪生。オーストラリア原産。
もく‐め【木目】
木材の断面のもよう。木取り法によって、組織などの向きがまっすぐ、螺旋(らせん)状、波状など、さまざま。木理(もくり)。木目(きめ)。grain
もくもう‐セメントばん【木毛セメント板】
木材を糸状に削った木毛とセメントを混ぜて水でねり、圧縮成形した薄板。不燃内装材。cemented excelsior board
もく‐もく【黙黙】(形動トタル)
おとなしくだまっているさま。また、だまって仕事に集中するさま。silent〈用例〉〜と働く。
もく‐もく(副)
けむり・雲などが、さかんにわきたつさま。rise up〈用例〉黒いけむりを〜と吐(は)く。
もぐ‐もぐ(副・サ変自)
口をとじてものをかむさま。口を十分あけないで、ものを言うさま。もがもが。もごもご。mumble; chomp〈用例〉口を〜させる。
もく‐やく【黙約】
公表はしないで、陰で了解し合った約束。tacit agreement〈用例〉〜を交わす。
もくよう‐とう【木曜島】
(Thursday Island)オーストラリア北東端。トレス海峡南部にある小島。面積3km2。良港があり、真珠貝採取で知られる。
もくよう‐び【木曜日】
週の第5番目の日。水曜日の次の日。木曜。Thursday
もく‐よく【沐浴】(名・サ変自)
湯水で体を清めること。髪や体を洗うこと。湯あみ。taking a bath〈用例〉斎戒〜。
もくよく‐かいめん【沐浴海綿】
モクヨクカイメン科の海綿動物。弾性に富む海綿質繊維を骨格にもつ。体色は黒色か黒褐色。熱帯・亜熱帯海域に生息。化粧用など。湯浴海綿。浴用海綿。bathsponge
もぐら【葎】
→ムグラの別名。
もぐら【竜】
地下に坑道を掘ってすむモグラ科の小動物。体長約15cm。前足は土掘りに適し、目は皮下に埋まり、耳介はない。地中の昆虫・ミミズを捕食。北海道を除く日本各地に分布。モグラモチ。ムグラ。ウゴロモチ。mole
もぐら‐うち【竜打(ち)】
田畑を荒らすモグラを除く呪法(じゅほう)として、藁苞(わらづと)で家の前を囃(はや)しながら叩(たた)きまわる小正月の予祝行事。
もく‐らん【木蘭】
→モクレンの別名。
②《「木蘭色(もくらんじき)」の略》染め色の名。黄・赤・紅の雑色。きつるばみ。
③織り色の名。縦糸が黒、横糸が黄。
④襲(かさね)の色目の名。表は黄、裏は黒。
もくらんのじ【木蘭辞】
中国、六朝(りくちょう)期の北朝の長編叙事詩。作者未詳。北魏(ほくぎ)の民間歌謡を原型とする。父親の身代わりに男装して従軍した木蘭という娘が、武勲を立てて凱旋(がいせん)、ふたたび可憐な乙女に変身する。木蘭詩。木蘭歌。
もく‐り【木理】
→もくめ(木目)
もぐり【潜り】
①水の中などに潜ること・もの。diving
②禁制を犯し、また許可・免許を受けずにすること・人。unlicensed〈用例〉〜の医者。
もぐり‐こ・む【潜り込む】(五自)
①水や物の中、物の下などに入りこむ。get into
②こっそりとしのびこむ。潜入する。sneak into〈用例〉敵陣に〜。会場に〜。
もぐ・る【潜る】(五自)
①水中・人ごみ・物の下などに、入って見えなくなる。go underwater; hide
②こっそり行う。go underground
もく‐れい【目礼】(名・サ変自)
目であいさつすること。また、その礼。greet with eyes
もく‐れい【黙礼】(名・サ変自)
だまったまま敬礼すること。また、その礼。bow in silence
もく‐れん【木蓮・木蘭】
モクレン科の落葉低木。シモクレン・ハクモクレンなどの総称で、狭義にはシモクレンをさす。シモクレンは高さ約4m。葉は広卵形で長さ8〜15cm、春に暗紫色6弁の大形の花を開く。観賞用。中国原産。magnolia
もくれん【目連】
「目けん連(もくけんれん)」の略。
もく‐れんが【木瓦】
木材を煉瓦の形にしたもの。建築用・舗装(ほそう)用。きれんが。wooden block
もく‐ろう【木蝋】
ハゼノキの果実の中果皮の脂肪。主成分はパルミチン酸のグリセリド。かつてはポマード・クレヨン・ろうそくなどの原料とされた。Japan wax
もく‐ろく【目録】
①贈り物の品目を書いたもの。list of presents〈数え方〉一通。〈用例〉結納の〜。
②所蔵・展示・販売するものの名などを書き並べたもの。catalog〈用例〉財産〜。
③書物の内容の見出しを並べたもの。目次。contents
④進物として包んで贈るお金。
⑤師が門弟に芸道の奥書きを伝える文書。
もくろみ【目論見・目論み】
くわだて。心づもり。意図。plan〈用例〉〜がはずれる。
もくろみ‐しょ【目論見書】
有価証券の発行者が、その募集・売り出しのために事業内容を説明した文書。prospectus
もくろ・む【目論む】(五他)
くわだてる。計画する。plan〈用例〉一攫(いっかく)千金を〜。
も‐け【瓜】
→ボケの異名。
も‐けい【模型】
①同形のものを作るための型。鋳型(いがた)。mold
②ある物に似せて作った物。一般に実物より小形で、形態模型と作動模型に大別される。ひながた。model; miniature〈用例〉〜飛行機。
③複雑な対象を支配する基本法則から組み立てられる理論上の模倣物。基本法則の検証に用いる。モデル。model〈用例〉原子〜。
モケット【moquette】
地糸に綿糸か化繊糸、パイル糸に毛糸・化繊糸を用い、ビロード状にする織物。乗り物の椅子(いす)張りなどに用いる。
も・げる(下一自)
ちぎれる。取れて落ちる。come off〈用例〉羽の〜・げたチョウ。
も‐こ【模糊・糊】(形動トタル)
明らかでないさま。ぼんやりしているさま。dim〈用例〉曖昧(あいまい)〜。
も‐こう【額】
御簾(みす)の上を飾るために、上長押(うわなげし)に張り回した布帛(ふはく)
も‐こく【模刻】(名・サ変他)
原本の形をそのまま版に彫ること。ひきうつして彫ること。も勒(もろく)。mock-up carving
も‐こし【階・層】
仏堂や仏塔の軒下外壁に作られた一種の廂(ひさし)。法隆寺金堂(こんどう)や薬師寺三重塔にみられる。
も‐こそ(連語)
〈古語〉
《係助詞「も」に係助詞「こそ」の付いたもの》
①「も」の意味をさらに強調する意を表す。…も。…だって。〈用例〉眼(まなこ)〜二つあれ、ただ一つある鏡をたいまつる(土佐)。
②悪い事態を予想して、あやぶむ気持ちを表す。…したらたいへんだ。…したら心配だ。〈用例〉色にはいでじ人〜しれ(古今・春下)。
③よい事態を予想して、期待する気持ちを表す。…かもしれない。〈用例〉きよくさかうること〜あれ(平家・6・祇園女御)。〈参照〉もぞ。
もご‐もご(副・サ変自)
→もぐもぐ。
②物をかぶせられた状態でうごめくさま。squirm〈用例〉ふとんの中で〜動く。