や‐そ【八十】
①8の10倍。はちじゅう。eighty
②数の多いこと。large number
やそ【蘇】
《Jesus(ポルトガル)の、中国での音訳語「耶蘇」を日本で音読みしたもの》→キリスト教。また、キリスト教徒。
や‐そう【野草】
山野にはえる草。耕地や人里など人間の往来する場所に生育するのは雑草として区別する。wild grass
や‐そう【野僧】
[一](名)田舎の寺の僧。
[二](代)僧が自分をけんそんしていう語。拙僧。
や‐ぞう【弥蔵】
着物の中で握りこぶしをつくり、その手を胸のあたりに構えて、着物をつっぱらせたかっこうを人名のようにいう語。〈用例〉〜を決めこむ。
やそう‐きょく【夜想曲】
音楽で、夜の気分を表す静かでロマンチックな曲。ピアノ曲が多い。ノクターン。nocturne
やそ‐かい【蘇会】
→イエズス会の別称。
やそかいしにほんつうしん【蘇会士日本通信】
安土(あづち)桃山時代、日本布教にあたったイエズス会宣教師らの、インド・ヨーロッパに送った書簡集。1549年(天文(てんぶん)18)から1580年(天正(てんしょう)8)までの書簡・報告書を収録。当時の日本の情況を知る貴重な史料。
やそ‐きょう【蘇教】
キリスト教。
やそ‐じ【八十・八十路】
①80。やそ。eighty
②80歳。また、80年。eighty years old
やそ‐しま【八十島】
①たくさんの島々。many islands
②「→八十島祭り」の略。
やそしま‐まつり【八十島祭(り)】
中古、大嘗祭(だいじょうさい)の翌年の吉日に、摂津国(せっつのくに)の難波(なにわ)の津に天皇の使いを送って、海に臨んで多くの神々を祭り、治世の安泰を祈った儀式。
やそしま‐もうで【八十島詣(で)】
①八十島祭りのさいに詣でること。
②八十島祭りの使いとして、住吉(すみよし)神社などを巡拝すること。
やそむら‐ろつう【八十村路通】
→ろつう(路通)
や‐たい【屋台・屋体】
①屋根のある移動式の台。屋台店。
②《「踊り屋台」の略》祭礼のときに踊りをする屋根のある台。
③小さい、粗末な家。
④「屋台骨」の略。
⑤演劇などで、舞台の上に作る建物や大道具の類。
や‐だいじん【矢大神・矢大臣】
①神社の随身門に安置してある2つの神像の俗称。向かって右を左大神、左を矢大神ということもある。門守神(かどもりのかみ)
②《①の形に似ているので》居酒屋で、たるに腰かけて酒を飲むこと。〈用例〉〜をきめる。
やたい‐ばやし【屋台囃子】
祭礼にひく屋台や山車(だし)の上で演奏する器楽。太鼓・笛・鉦(かね)などが主体となる。京都の祇園(ぎおん)囃子、江戸では葛西(かさい)囃子・神田(かんだ)囃子が名高い。
やたい‐ぼね【屋台骨】
①屋台の骨組み。また、家屋の柱・はり・けたなど主要な骨組み。framework
②一家の生計を支える資力。またそれを生み出す人。大黒柱。身代(しんだい)。mainstay; support; supporter〈用例〉〜がかたむく。
やたい‐みせ【屋台店】
移動できる台の上に障子や屋根をつけて小さい家の形にし、そこで物を売る店。食物を扱う店として江戸時代からあったが、明治以降全国的に普及。車がついたもの、かつぐものなどさまざま。屋台。
やた‐がらす【八烏】
日本神話の神武(じんむ)天皇の東征に出てくる烏。天皇の軍が熊野(くまの)から大和(やまと)に入るとき先導したという。
や‐たけ【猛】(形動)
《「弥」は、ますますの意》いよいよ勇み立つさま。
や‐だけ【矢竹・箭竹】
イネ科ササ類の一種。茎は高さ約4m、径約2cm。上部の節から枝を出し、狭皮針形の葉は、革質で裏が白い。矢の材料。関東以南に分布。
やたけ‐ごころ【猛心】
いよいよ勇む心。
や‐たけび【矢叫び】
《「矢さけび」と「雄たけび」の混交か》戦いのときなどにあげる、勢いよいさけび声。
やだ‐そううん【矢田挿雲】
(1882-1961)俳人・小説家。本名義勝。金沢市生まれ。早大中退。考証的読み物・歴史小説で知られる。読み物『江戸から東京へ』、小説『太閤記(たいこうき)』など。
や‐たて【矢立て】
①矢を入れる道具。やなぐいなど。
②持ち歩きのできる筆記具。墨つぼと筆を入れる筒とを1つにしたもの。
や‐だね【矢種】
射るために身におびている矢。one's store of arrows〈用例〉〜が尽きる。
やた‐の‐かがみ【八咫の鏡】
《「た(咫)」は、古代の長さの単位》伊勢神宮内宮(ないくう)の御神体。三種の神器の一つ。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に籠(こも)ったとき、石凝姥命(いしこりどめのみこと)が作ったという鏡。天孫降臨にさいし瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けられたとされ、皇位継承のしるしとする。
や‐たば【矢束】
①矢の長さ。
②矢を束ねたもの。
やたべ‐たつろう【矢田部達郎】
(1893-1958)心理学者。東京生まれ。東大卒。京大・早大教授。思考心理学に関する内外の諸研究を集大成、生物学的立場に立つ心理学の体系化を試みる。著書『思考心理学』など。
やたべ‐りょうきち【矢田部良吉】
(1851-99)植物学者・詩人。静岡県生まれ。東大教授。日本に植物学の基礎を確立。新体詩運動に加わり詩壇でも活躍。また、ローマ字の普及にも大きな業績を残す。著書『日本植物図解』『羅馬(ローマ)字を以て日本語を綴るの説』、編著『新体詩抄』。
や‐だま【矢玉・矢弾】
①矢と弾丸。arrows and bullets
②矢。arrows
やたら【矢鱈】(副・形動)
《当て字》秩序も節度もないさま。むやみ。みだり。recklessly; blindly; too much〈用例〉〜に物を買い込む。
やたら‐じま【矢縞】
縞柄の一つ。縞の間隔や色の配列が不規則なもの。
やち【萢】11画
部首 ⻌くさかんむり 和製漢字
区点 7245・JIS 684D・シフト E4CB

→やち[谷地・谷・萢]
や‐ち【谷地・谷・萢】
低い台地や丘陵地を刻む谷が泥土(でいど)で埋積された低湿地。じめじめした所。さわ。やつ。やと。swamp
やち‐ぐさ【八千種・八千草】
=やちくさ。
①多くの種類。many kinds
②《「八千草」で》多くの草。a lot of plants
やち‐さんご【谷地瑚】
→アッケシソウの別名。
やち‐だ【谷地田】
山間の細長い浸食谷にある水田。paddy field in ravine
やち‐だも【谷地だも】
モクセイ科の落葉高木。中部以北の湿地にはえる。高さ20〜25m。葉は長柄で奇数の羽状複葉。楕円(だえん)形の小葉が葉軸につく部分に褐色の毛が密生。春に、黄白色の小花を密生。
やち‐ねずみ【野地鼠・谷地鼠】
半地下生活をする野ネズミ。体長10cm内外。背中が赤栗(あかくり)色。森林や原野の地下にトンネルを掘ってすむ。イネ科植物や木の根などを食べる。北海道・本州北部に分布し、北海道では林木に大害を与えることがある。
やちほ【八千穂】
〈村〉長野県東部、茅野(ちの)市の北東に位置する村。八ケ岳(やつがたけ)の北東麓(ほくとうろく)にあり、農業・林業が主。キャンプ場・スケート場などもある。人口4983(1994)。
やちほこ‐の‐かみ【八千戈神】
→大国主命(おおくにぬしのみこと)の別称。
や‐ちまた【八衢】
道がいくつにも分かれる所。
やちまた【八街】
〈市〉千葉県、千葉市の東に接する市。下総(しもうさ)台地上の、もと野馬放牧地が明治初年以来開墾された畑作地帯。落花生栽培の中心地で、加工業もさかん。人口6万1961(1994)。
やち‐やなぎ【谷地柳】
ヤマモモ科の落葉低木。高層湿原にはえる。高さ約50cm。葉は互生し、倒卵形で基部はくさび形。春に、楕円(だえん)形の花穂をつける。エゾヤマモモ。
や‐ちゅう【夜中】
夜のうち。夜間。夜分。nighttime
や‐ちょ【野猪】
→イノシシの異名。
野猪にして介する者(やちょにしてかいするもの)
《「介」は、鎧(よろい)の意》イノシシが鎧を着たようなもの。むこう見ずの人。猪突猛進(ちょとつもうしん)の者。
やち‐よ【八千代】
8000年。長い長い年代。thousands of years
やちよ【八千代】
〈市〉千葉県北西部、船橋市の東に接する市。大規模な住宅団地と、中小工場を主とする工業団地がある。酪農もさかん。人口15万2578(1994)。
やちよ【八千代】
〈町〉茨城県西部、結城(ゆうき)市の南に位置する町。稲作と近郊野菜栽培がさかんで、メロンの産地としても有名。人口2万5327(1994)。
やちよ【八千代】
〈町〉兵庫県南東部、西脇(にしわき)市西隣の町。綿織物(播州(ばんしゅう)織)のほか、シイタケ・花卉(かき)などを栽培。人口6176(1994)。
やちよ【八千代】
〈町〉広島県中西部の町。広島市の北に接し、国道54号が通る。米・木材・木製品などを産出。土師(はじ)ダム・八千代湖がある。人口4526(1994)。
や‐ちょう【野鳥】
野生の鳥。野禽(やきん)。wild bird
やちょう‐こうえん【野鳥公園】
野鳥保護のために設けられた自然公園。日本野鳥の会によるバードサンクチュアリなど。
や‐ちょく【夜直】
夜の当直。宿直。night duty〈対義〉日直。
やちよ‐こくさいだいがく【八千代国際大学】
私立大学。昭和62年(1987)創立。所在地は千葉県八千代市真木野(まきの)
やちよじし【八千代獅子】
地唄(じうた)・箏曲(そうきょく)の曲名。政島検校(まさじまけんぎょう)が尺八の曲を胡弓(こきゅう)に編曲し、藤永(ふじなが)検校が三味線に編曲。竹と松にちなむめでたい内容の歌詞。
や‐ちん【家賃・屋賃】
家の借り賃。貸家の賃借料。店賃(たなちん)。借家料。rent
やっ(感)
①力むときの掛け声。
②驚いたときの語。
③男子の軽いあいさつの語。やあ。
やつ【奴】
[一](名)人をののしる語。また、親しんでいう語。物品にもいう。〈用例〉嫌な〜。これと同じ〜をくれ。
[二](代)他人や目下の者をいやしめたり、親しんで呼ぶ語。あいつ。
やつ【谷】
水はけの悪い低湿地のこと。関東地方の地名に多い。やち。やと。
や‐つ【八つ】
①1の8倍。eight
②昔の時刻の名。今の午前と午後の2時ごろ。やつどき。
③8歳。eight years old
④《上に「お」を付けて》午後の間食。afternoon snack
やつ‐あたり【八つ当(た)り】(名・サ変自)
見境なく、だれかれに当たり散らすこと。take it out on anybody
やつお【八尾】
〈町〉富山県南部、井田川の谷口にある町。市場町から発展した和紙・薬草などの集散地。人口2万2744(1994)。
やっ‐か【薬価】
薬の値段。price of medicine
やっ‐か【薬科】
①薬に関する学問。pharmaceutical depertment〈用例〉〜大学。
②薬学部。
やっ‐か【薬禍】
薬の副作用、不適切な投薬などによって受ける災難。damage from medicine
やつか【八束】
〈町〉島根県北東部、中海(なかうみ)の大根(だいこん)島を中心とする町。ボタン栽培で知られ、薬用ニンジンも産出。人口4705(1994)。
やつか【八束】
〈村〉岡山県北端、中国山地の村。北に蒜山(ひるぜん)三山がそびえ、蒜山高原など観光地として知られる。人口3246(1994)。
やっ‐かい【厄介】
[一](名)世話。care〈用例〉ご〜になります。
[二](名・形動)めんどうなこと・さま。手数のかかること・さま。trouble〈用例〉〜な問題をかかえる。〜をかかえこむ。〈派生〉やっかいさ(名)
厄介になる(やっかいになる)
世話になる。depend on
厄介を掛ける(やっかいをかける)
世話を焼かせる。迷惑をかける。trouble
やっ‐かい【訳解】(名・サ変他)
外国文や古文などを訳して解釈・解説すること。また、そのもの。
やっかい‐ばらい【厄介払い】
めんどうなものごと・人などを追い立てて遠ざけること。get rid of a nuisance
やっかい‐もの【厄介者】
①他人に迷惑をかける人。世話の焼ける者。nuisance
②食客。いそうろう。hanger-on
やっか‐きじゅん【薬価基準】
健康保険診療によって薬品を投与するときの値段。厚生省が年1回、医療品の実勢価格を調査し、薬価の基準を改定する。
やつ‐がしら【八頭】
サトイモの一品種。親いもから子いもが完全に分球せず、肥大。いもは煮物に適し、葉柄は「ずいき」として食用。また、水盤に生けて葉を観賞。
やつ‐がしら【勝】
顕著な羽冠をもつヤツガシラ科の鳥。翼長約15cm。体は赤みがかった黄褐色で、背・翼・尾は黒地に白色の横帯が走る。ユーラシア・アフリカに分布。日本では迷鳥。hoopoe
やつ‐が‐たけ【八ケ岳】
長野・山梨県境にある火山群の総称。最高峰の赤岳(2899m)を中心に権現岳・横岳・硫黄岳など八峰が南北に連なる。山麓(さんろく)は広い緩斜面で、牧場・高冷地野菜畑・別荘地・観光地などになっている。
やつがたけちゅうしんこうげん‐こくていこうえん【八ケ岳中信高原国定公園】
長野・山梨両県にまたがる山岳と高原の国定公園。八ケ岳・蓼科(たてしな)山・美ケ原・霧ケ峰とその周辺の湖沼や温泉群がある。高山植物が豊富。昭和39年(1964)指定。
やっか・む(五他)
《方言》関東などで、うらやむ。ねたむ。そねむ。〈用例〉人の昇進を〜。
やつがれ【僕】(代)
《「奴(やっこ)(あれ)」の転か。古くは「やつかれ」》自分をけんそんしていう語。わたくしめ。上代には、男女ともに用いた。
やっ‐かん【約款】
①法令・契約などの個々の条項。
②不特定多数の利用者を画一的に処理するため、あらかじめ定型的に定められている契約条項。stipulation〈用例〉保険〜。
やっ‐き【薬器】
薄茶を入れる容器の一種。扁平(へんぺい)で下部は細くなっていて、上部は一文字、あるいは多少盛りあがっているものもある。
やっ‐き【躍起】(名・形動)
あせって、むきになること・さま。get excited〈用例〉業績を上げようと〜になる。
やつぎ‐ばや【矢継(ぎ)早】(名・形動)
《矢を続けて射る技がはやい、の意》続けざまに行うこと・さま。in rapid succession〈用例〉〜に質問を浴びせる。
やっ‐きょう【薬莢】
銃砲弾の発射火薬をつめた容器。黄銅・鉄などのほか、狩猟用では紙・プラスチック製もある。cartridge
やっ‐きょく【薬局】
薬剤師が医薬品を調剤する場所。または販売・授与するための場所。開設には所在地の都道府県知事の許可が必要。pharmacy〈比較〉薬店。
やっきょく‐ほう【薬局方】
医薬品の品質に関する国の法令で、一般に使用される重要な医薬品の品質・性状・常用量・使用法などを規定したもの。pharmacopoeia〈用例〉日本〜。
やつ‐ぎり【八つ切り】
①1つのものを8等分に切ること。また、その一つ。
②写真印画紙のサイズの一つ。165mm×216mm。
やつ‐くち【八つ口】
女物や子ども物の和服の袖(そで)付けの下のあきの部分。身八つ口。
や‐づくり【家造り】
①家を造ること。
②家の構え。
ヤッケ【Jacke(ドイツ)
防寒・防風用のフードつき上着。ナイロン製が多く、登山・釣りなどに着用。ウインドヤッケ。アノラック。
やっこ【奴】
《「やつこ」の転》
①江戸時代の武家の従僕(じゅうぼく)。行列に撥鬢(ばちびん)・鎌髭(かまひげ)姿で槍(やり)などを持って供先をつとめた。
②江戸時代の男伊達(おとこだて)。旗本(はたもと)奴・町奴など。
③男伊達の気風を好むこと。また、好む遊女。
④しもべ。召使。
⑤心身がままならぬことをたとえていう。とりこ。〈用例〉恋の〜。
⑥「→奴凧(だこ)」の略。
⑦「→奴豆腐」の略。
や‐つ‐こ【奴・臣】
〈古語〉
《「家(や)つ子」の意。「つ」は「の」の意の格助詞》
[一](名)
①神や朝廷に仕える人。〈用例〉死にますときに殉(したが)ひまつらずは、これ〜だにもあらず(日本書紀・安康)。
②上代の奴隷の一種。奴婢(ぬひ)。〈用例〉住吉(すみのえ)の小田を刈らす子〜かもなき(万葉・7・1275)。
③人をののしっていう語。〈用例〉中上り来ぬ麿(まろ)といふ〜(万葉・9・1783)。
[二](代)自分をけんそんしていう語。わたくしめ。やつがれ。〈用例〉〜已(すで)に娠(はら)めり(日本書紀・神代下)。
やっ‐こう【薬効】
薬の効果。薬の効能・ききめ。薬理的効果。effect of medicine
やっこ‐ことば【詞】
近世初期、旗本奴や町奴が用いた特殊なことば遣い。当時の関東方言に基づいた粗野で荒々しいもので、「ことだ」を「こんだ」、「冷たい」を「ひゃっこい」、「言う」を「ほじゃく」という類。
やっこ‐ささげ【奴ささげ】
マメ科のつる性一年草。ササゲのうち、白色に黒斑(こくはん)のあるもの。
やっこ‐さん【奴さん】
[一](代)人をやや軽くみたり、また、親しんでいう語。やつ。大将。old chap
[二](名)→やっこ①の姿を模した折り紙の形。
やっこ‐しょうがつ【奴正月】
正月20日の称。この日ひもじい思いをすると、その年1年間ひもじいという伝承がある。乞食(こじき)正月。
やっこ‐そう【奴草】
ヤッコソウ科の寄生植物。シイの木の根に群生する。高さ約7cm。白色の鱗片(りんぺん)葉を十字形に対生。秋に白花が茎頂に咲き、蜜(みつ)を出す。
やっこ‐だこ【凧】
和凧の一種。やっこ①が両袖(そで)を張った姿に似せて作られた凧。江戸中期にできたといわれ、江戸町人に好まれた。江戸奴凧・上野奴凧など。
やっこ‐どうふ【奴豆腐】
《武家の従僕(じゅうぼく)の衣服につけられた紋所に形が似ているところから》四角に切った豆腐。冷ややっこ。
やつ‐ざき【八つ裂き】
ずたずたにたち切ること。寸断。tear apart; cut into pieces
やっさ‐もっさ(副・サ変自)
①こみあっているさま。どさくさ。mess; confusion〈用例〉〜の大騒ぎ。
②交渉などがもつれるさま。
やつし‐がた【やつ(し)形】
歌舞伎(かぶき)の役柄。また、それを得意とする役者。高位の身分の人や金持ちの息子などが、家の没落・敵討ちといった事情でみすぼらしいなりをしている。
やつし‐ごと【やつ(し)事】
歌舞伎(かぶき)で、和事の一つ。勘当されて放浪する若殿や若旦那(わかだんな)がみすぼらしい姿で女とたわむれる。また、その演技。
やつしろ【八代】
〈市〉熊本県南部、球磨(くま)川河口の市。城下町・河港町として発達。工業用水と原料に恵まれ、セメント・製紙工業などがさかん。人口10万8492(1994)。
やつしろ【八代】
〈町〉山梨県中央部、甲府市の南東に接する町。笛吹(ふえふき)川に沿う農業の町で、ブドウ・メロンの産地で知られる。人口7908(1994)。
やつしろ‐かい【八代海】
熊本県南西部、九州本島と天草(あまくさ)諸島との間の海域。北部が浅く、古くから干拓がさかん。南部一帯は水俣(みなまた)湾ともよばれる。不知火(しらぬい)海。
やつしろ‐がい【八代貝】
浅海の砂底にすむヤツシロガイ科のマキガイ。殻高約19cm。殻は球状で、表面を太いすじが横に走り、褐色斑(はん)がある。食用。北海道南部以南に分布。
やつしろ‐そう【八代草】
キキョウ科の多年草。九州の高原でまれに見られる。全草に粗毛。高さ約80cm。葉は狭卵形で鋸歯(きょし)をもつ。夏に、青紫色で漏斗(ろうと)状の花を密生。
やつしろ‐へいや【八代平野】
熊本県南西部、球磨(くま)川の沖積と、古くからの干拓でできた平野。米・イグサの産地。
やつしろ‐みかん【八代柑】
温州(うんしゅう)ミカンの近縁種。果実は小さい。果面は橙(だいだい)色で油状のつやがある。庭木として、和歌山地方でわずかに栽培。
やつしろ‐やき【八代焼】
熊本の八代細川藩の御用窯で焼かれた茶陶焼。朝鮮の陶工尊階(上野喜蔵(あがのきぞう))が、寛永(かんえい)10年(1633)奈良木(ならぎ)に開窯。のち平山(ひらやま)に移り白土象眼技法による陶器をつくる。高田焼。平山焼。
やつ・す【やつす・窶す】(五他)
①目立たないように、みすぼらしい身なりに変える。be disguised
②やせるほど、悩む。pine away〈用例〉恋に身を〜。
③化粧する。めかす。dress up
やっちゃ‐ば【やっちゃ場】
青物市場の異称。
やっ‐つ【八つ】
①7の次の数。やつ。や。はち。eight
②8個。eight pieces
③8歳。eight years old
や‐づつ【矢筒】
矢を入れておく筒。
やっ‐つけ【遣っ付け】
大ざっぱにすること。いい加減。slipshod; irresponsible
やっつけ‐しごと【遣っ付け仕事】
間に合わせにする雑な仕事。slipshod job
やっ‐つ・ける【遣っ付ける】(下一他)
①相手を懲らしめる。負かす。beat〈用例〉敵を〜。
②思いきり実行する。また、いい加減にやってのける。〈用例〉さあ、仕事を〜・けてしまおう。
やつ‐で【八手】
①ウコギ科の常緑低木。高さ約2m。葉は大形掌状。晩秋に白花を茎頂に球形につける。関東以西の海に近い林中にはえる。庭木用。テングノハウチワ。
②《「八つ手網」の略》漁に用いる網の一種。四つ手網に4本手をつけたもの。
やって‐い・く【遣って行く】(五他)
①つきあいや仕事などを続ける。get along〈用例〉だれとでもうまく〜。
②生活を維持していく。暮らしていく。manage to live〈用例〉給料の範囲内で〜。
やって・くる【遣って来る】(カ変自)
①こちらに向かってくる。近づいてくる。come〈用例〉正月が〜。
②生活を続ける。manage to live〈用例〉これまでなんとか〜・こられた。
やって‐の・ける【遣って退ける】(下一他)
みごとにやり終える。pull off〈用例〉大役をみごとに〜・けた。
やつで‐ひとで【八手星】
沿岸にごくふつうにみられるヒトデ科の海産動物。長さ不同の腕が7〜10本あって、8本とは限らない。腕長約5cm。こげ茶色の地色に青・白の斑点(はんてん)などがある。本州中部以南に分布。
やっ‐と(副)
苦心した末。ようやく。かろうじて。barely〈用例〉〜助かった。
やっとこ【鋏】
針金・板金、熱い鉄などをはさむ工具。やとこ。tongs
やっとこ(副)
かろうじて。ようやく。barely
やっとこ‐さ
=やっとこせ。
[一](副)かろうじて。やっとのことで。at last; with difficulty; finally〈用例〉〜間に合った。
[二](感)力仕事をするときに発する掛け声。どっこいしょ。Heave ho!
やっとこ‐せ(副・感)
→やっとこさ
やっと‐な(感)
動作を起こすときの掛け声。どっこいしょ。
やっと‐の‐ことで【やっとの事で】(連語)
ようやくのことで。どうにかこうにか。with great difficulty〈用例〉〜難をのがれた。