やつ‐はし【八つ橋】
①池などに、何枚かの板を折れ曲がった形でつぎ足したようにかけた橋。
②京都名物の堅焼きせんべい。琴形で、砂糖・肉桂(にっけい)入り。生八つ橋もある。
やっぱし(副)
《俗語。「やっぱり」の転》→やはり。after all
やつはし‐けんぎょう【八橋検校】
(1614-85)現行の箏曲(そうきょく)(俗箏)の開祖。新しい組み歌の創作、箏の調弦法の改良などを行う。作品『六段』など。
やつはし‐の【八つ橋の】
[枕ことば]《8つの橋を8本の手足をもつクモにたとえて》「蜘蛛手(くもで)」にかかる。〈用例〉うち渡し長き心は〜くもでに思ふことは絶えせじ(後撰・恋1)。
やつはし‐りゅう【八橋流】
箏曲(そうきょく)(俗箏)の流派名。八橋検校(けんぎょう)を源とする。同じ俗箏でも、生田(いくた)流・山田流とかなり異なる面がある。
やつ‐ばら【奴原・儕】
《「やつ」の複数。「原」は当て字》多くの人を卑しめていう語。やつら。
やっぱり【矢っ張り】(副)
→やはり(矢張り)
ヤッピー【yuppie】
《Young Urban Professionalsの頭文字YUPに「ヒッピー」 (hippie) をもじってIEをつけた米語》都市周辺をおもな生活基盤とし、知的職業にたずさわるネオリベラリズム志向の若い人たち。
やつ‐ぶさ【八房】
ナス科トウガラシの一品種。タカノツメに近く、これに似た赤熟した果実が房になって直立。静岡が主産地。キムチに使用。テンジクマモリ。テンジョウマモリ。
やつぶさ‐うめ【八房梅】
ウメの一品種。小枝を多く出し、早春、葉の前に紅色で半ば八重咲きに花が咲く。実が多数集まってつくウメの意。ザロンバイ。
ヤップ‐とう【ヤップ島】
(Yap Island)太平洋西部、カロリン諸島西部の島。面積100km2。ミクロネシア連邦に所属。
や‐つぼ【矢壺・矢坪】
矢を射当てる所。矢どころ。
ヤッホー【yo-ho】(感)
登山者が呼び合う声。また、うれしいときなどに発する歓声。
やつめ‐うなぎ【八目鰻】
ヤツメウナギ科の魚類の総称。体長約60cm。体はウナギ形で、目の後方に7対の鰓孔(さいこう)がある。春、産卵のため海から遡河(そか)する。日本には本州中部以北に数種が分布。食用。ビタミンAが多い。川八目。lamprey
やつめ‐さす
[枕ことば]《語義未詳》「出雲(いづも)」にかかる。〈用例〉〜出雲建(たける)が佩(は)ける刀(たち)黒葛(つづら)(さは)(ま)きさ身無しにあはれ(古事記・中)。
やつめ‐らん【八目蘭】
→ノキシノブの別名。葉裏の中脈の両側に、円形の胞子嚢(ほうしのう)群が数多く並んでいることから名づけられた。
やつ‐ら【等】
→やつばら(奴原)
やつ・る【窶る】(下二自)
〈古語〉
→やつれる(窶れる)
やつれ【窶れ】
やつれること。やせおとろえたり、みすぼらしくて疲れている感じがしたりすること。worn〈用例〉所帯〜。〜が目立つ。
やつ・れる【窶れる】(下一自)
①心痛や病気のためにやせおとろえる。面変わりする。get thin and haggard〈用例〉病気ですっかり〜・れてしまった。
②服装・ようすがみすぼらしくなる。be worn out〈用例〉見る影もなく〜・れた姿。
やと【谷】
→やつ(谷)
や‐と【野兎】
野生のウサギ。のうさぎ。hare
やど【宿】
①家。住みか。home〈用例〉埴生(はにゅう)の〜。雀(すずめ)の〜。
②旅先で泊まること・所。宿屋。hotel; inn〈用例〉今夜の〜を決める。
③妻が、他に対して自分の夫をいう語。主人。宅(たく)
④奉公人の親元、また、保証人の家。〈用例〉〜に下がる。
宿を借りる(やどをかりる)
他人の家に泊めてもらう。stay〈用例〉一夜の〜。
宿を取る(やどをとる)
宿屋を決めて、そこに泊まる。put up at
やとい【雇い・傭い】
①人を雇うこと。employment〈用例〉〜主。
②雇われた人。employee〈用例〉日〜。
③もと官庁で、官吏の身分を持たなかった職員。判任官と傭人(ようにん)の間の職員。雇員(こいん)。temporary employee
やといいれ‐けいやく【雇い入れ契約】
海上労働について、労働契約以外に、船員の労働条件の基準や手続きなど特殊な規定をおく契約。乗船契約。contract of employment
やとい‐い・れる【雇い入れる】(下一他)
人を雇う。雇って使用人にする。employ〈用例〉新しく運転手を〜。
やとい‐にん【雇い人】
雇われた人。使用人。employee〈対義〉雇い主。
やとい‐ぬし【雇い主】
人を雇って働かせる人。employer〈対義〉雇い人。
やど‐いり【宿入り】(名・サ変自)
奉公人が休みで実家に帰ること。やぶ入り。
や‐とう【夜盗】
夜、物を盗むこと・人。burglar
や‐とう【野党】
政権を担当していない党。opposition party〈対義〉与党。
やと・う【雇う・傭う】(五他)
①給料を払って人を使う。employ〈用例〉運転手を〜。秘書を〜。
②料金を払って乗り物を利用する。hire〈用例〉車を〜。舟を〜。
やど‐おや【宿親】
若者宿(わかものやど)や娘宿(むすめやど)の主人夫婦。泊まりこむ若者は多く宿子として仮の親子関係を結び、終生親密なつきあいをした。
やど‐がえ【宿替え】(名・サ変自)
転居。引っ越し。
やど‐かり【宿借り】
①宿を借りること、またその人。借家。同居。厄介(やっかい)。借家人。同居人。居候(いそうろう)。rent a house; tenant
②おもにマキガイの殻の中に入ってすむ、海産の甲殻類の総称。成長とともに宿貝を替える。世界各地に分布。キキョチュウ。ゴウナ。オバケガイ。hermit crab
やどく‐がえる【矢毒蛙】
中央・南アメリカの熱帯にすむ小形の毒ガエル類。体長3cm内外。赤や黄などの斑紋(はんもん)のある種類が多く、美しいが皮膚から強い毒液を分泌し、インディオはこれを毒矢に利用。ジャンプ力はなく歩き回る。みずかきがない代わりに各指先に吸盤があり、水辺の岩などにとまる。
やど‐ぐるま【宿車】
車宿に待機していて、顧客の依頼によって営業する人力車。また、その車夫。
やど‐さがり【宿下がり】
奉公人が休みをもらって、実家または保証人の家へ帰ること。
やど・す【宿す】(五他)
①夜、人を泊まらせる。宿を貸す。give a night's lodging
②はらむ。妊娠する。conceive; become pregnant〈用例〉子を〜。
③とどまらせる。〈用例〉露を〜。月を〜池。
やど‐せん【宿銭】
宿泊の代金。宿賃。hotel charges
やど‐ちょう【宿帳】
旅館で、宿泊人の氏名・住所などを記す帳面。hotel register
やど‐ちん【宿賃】
宿泊の料金。宿銭。hotel charges
やと‐な【雇女】
臨時雇いの仲居(なかい)。関西で、待合(まちあい)や料理屋などに招かれ宴席にはべり、芸者の代わりに酒の相手もすれば、芸もする女性。
やど‐なし【宿無し】
住居のないこと・人。homeless
宿無し犬(やどなしいぬ)
①野良犬。stray dog
②野良犬のように、決まった住み家のない者。homeless person
やど‐ぬし【宿主】
①宿の主人。家の主。innkeeper
→しゅくしゅ(宿主)
やど‐ひき【宿引き】(名・サ変自)
旅の客を自分の宿へ誘って、宿泊をすすめること・人。客引き。
やと‐びょう【野兎病】
野兎病菌の感染で起こる急性熱性疾患。ノウサギ・リス・ダニが媒介。ツラレミア。大原病。tularemia
やとみ【弥富】
〈町〉愛知県南西端、木曽(きそ)川河口の町。農業の町だが、キンギョ・ブンチョウの生産地としても知られる。名古屋への通勤者も多い。人口3万5284(1994)。
やど‐もと【宿元・宿許】
①居住する所。
②泊まっている所。
③奉公人などの親元。身元引受人。
やど‐や【宿屋】
旅客を泊めることを営業とする家。旅館。はたごや。inn
やどや‐の‐めしもり【宿屋飯盛】
→石川雅望(いしかわまさもち)の別号。
やどり【宿り】
①宿ること・所。住みか。house; dwelling〈用例〉仮の〜。
②動きが止まること・所。〈用例〉花散らす風の〜はたれか知る(古今・春下)。
やどり‐ぎ【宿木・寄木・生木】
①ヤドリギ科の常緑低木。広葉樹に寄生。高さ約50cm。枝は緑色。葉は対生し、長楕円(だえん)形。早春に黄緑色の小花を開く。球形の液果は、淡黄色に熟す。ホヨ。ホヤ。mistletoe
②ほかの植物に寄生する植物の総称。parasite
やどり‐ばえ【蠅】
寄生性ハエ類の総称。幼虫が他の昆虫に寄生する。ドクガヤドリバエなど、ヤドリバエ科に属するものが多い。tachinid fly
やどり‐ばち【蜂・宿蜂】
→きせいばち(寄生蜂)
やど・る【宿る】(五自)
①旅先などで、泊まる。宿泊する。stay〈用例〉中禅寺湖畔に〜。
②ある場所に付着してとどまる。たまる。stay〈用例〉葉に〜露。
③寄生する。be parasitic on
④中に入りこんでそこにとどまる。〈用例〉一粒の米にも苦労が〜・っている。
⑤はらむ。妊娠する。conceive〈用例〉新しい命が〜。
⑥星がその星座の位置に移る。〈用例〉星が〜。
やど‐ろく【宿六】
《俗語。「宿のろくでなし」の意》妻が夫を卑しめ、また、親しんでいう語。亭主。
やど‐わり【宿割(り)】
大勢の人を泊めるために宿・部屋を割り当てること。その係り。as signment of lodgings
やな【簗】17画
部首 竹たけかんむり 和製漢字
区点 6844・JIS 644C・シフト E2CA

→やな[梁・簗]
やな【梁・簗】
魚をとるために、せき止めた川の1か所に水路を作り、流れをすくうような形に設けた簀棚(すだな)。fish weir
梁を打つ(やなをうつ)
梁を仕掛ける。
や‐な(連語)
〈古語〉
《間投助詞「や」に終助詞「な」の付いたもの》感動・詠嘆を表す。…だなあ。〈用例〉よからずの右近がさま〜(源氏・浮舟)。
や‐な‐あさって【弥な日】
→やのあさって」の転。
ヤナーチェク【Leoš Janáček】
(1854-1928)チェコスロバキアの作曲家。民族色の濃い作品を書いた。オペラ『イェヌーファ』、民謡編曲『モラビア民謡集』など。
やない【柳井】
〈市〉山口県南東部、平郡(へいぐん)島などを含む市。柳井商人の地。柳井縞(じま)の機業地から発展した商工業都市で、瀬戸内海に臨む港湾都市でもある。茶臼(ちゃうす)山古墳が知られる。人口3万5618(1994)。
やないづ【柳津】
〈町〉福島県、会津(あいづ)盆地西方の町。円蔵寺の門前町として発達。柳津・西山温泉がある。人口5220(1994)。
やないづ【柳津】
〈町〉岐阜県南西部、岐阜市南隣の町。県南部の物流拠点として、卸・運輸業が発達し、倉庫がならぶ。人口1万0468(1994)。
やない‐ばこ【筥】
ヤナギの細枝を編むか、ヤナギの木を断面が三角形の細い棒に削り、糸やこよりでとじて作った箱。のちには硯(すずり)・筆・冠などをのせるものとして蓋(ふた)だけを用いた。
やないはら‐ただお【矢内原忠雄】
(1893-1961)経済学者・キリスト者。愛媛県生まれ。東大卒。戦争批判により東大教授の職を追われたが、戦後、東大総長となる。著書『植民及植民政策』ほか。
やなか【谷中】
東京都台東(たいとう)区北西部、日暮里(にっぽり)駅西側の地区。地名は上野と駒込(こまごめ)の中間の谷の意で、江戸時代から寺院が多い。
やながせ【柳ケ瀬】
滋賀県北部、余呉(よご)町の地区。北国街道と敦賀(つるが)道の分岐点で、江戸時代彦根藩の関所がおかれた。
やな‐がわ【柳川】
→やながわなべ」の略。
やながわ【柳川】
〈市〉福岡県南西部、有明(ありあけ)海に臨む市。筑後(ちくご)・矢部(やべ)両川の下流で水路が縦横に走る低湿な平野と干拓地からなり、水郷とよばれる。稲作・イグサ栽培、海苔(のり)養殖などがさかん。北原白秋(きたはらはくしゅう)の生地。古くは柳河と書いた。人口4万3866(1994)。
やながわ【梁川】
〈町〉福島県北東部、阿武隈(あぶくま)川に沿う町。旧城下町で、養蚕地帯の中核として栄えた。産業はメリヤス工業と桃・リンゴ栽培など。人口2万2239(1994)。
ヤナ‐がわ【ヤナ川】
(Yana)ロシア東部、サハ共和国北部の川。ベルホヤンスク山脈から北に流れ、ラプテフ海に注ぐ。長さ1500km。
やながわ‐けんぎょう【柳川検校】
(?-1680)地唄(じうた)の演奏家・作曲家。大坂の人。柳川流の始祖。三味線の名手。三味線組み歌の破手組(はでぐみ)を作曲した。
やながわ‐しゅんさん【柳川春三】
(1832-70)洋学者。尾張の人。本名は西村辰助、のち良三。幕府開成所頭取。蘭(らん)学のほか英語・仏語に熟達し、西洋学術の翻訳導入に貢献。民間では日本初の日本人による新聞『中外新聞』や『西洋雑誌』を発行。
やながわ‐しゅんよう【柳川春葉】
(1877-1918)小説家。本名専之(つらゆき)。東京生まれ。尾崎紅葉(おざきこうよう)に師事、通俗小説に転じた。作品『生(な)さぬ仲』など。
やながわ‐せいがん【梁川星巌】
(1789-1858)江戸末期の漢詩人。名は孟緯(もうい)。美濃(みの)の人。江戸に玉池吟(ぎょくちぎん)社を開く。唐詩の風格がある格調高い詩風で有名。著書『星巌集』など。
やながわ‐なべ【柳川鍋】
背割りにしたドジョウとささがきごぼうを浅いなべで煮て、卵でとじた料理。やながわ。
やなぎ【柳・柳】
①ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木または低木の総称。北半球の温帯に広く分布。葉は互生し、長楕円(だえん)形。花は虫媒花、早春に開き花穂(かすい)を形成。日本に30種以上生育するが、とくにシダレヤナギをさすことが多い。ハルススキ。willow
②襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は青。
柳に風(やなぎにかぜ)
→柳に風と受け流す」の下略。
柳に風と受け流す(やなぎにかぜとうけながす)
少しもさからわず、穏やかにあしらうさま。風に柳。柳に風。remain a passive listener
柳に蹴鞠(やなぎにけまり)
絵の取り合わせの一定型。蹴鞠の庭の四隅にはふつうヤナギを植えたことから。
柳に雪折れ無し(やなぎにゆきおれなし)
しなやかなものは、かたいものよりも、かえってよく事にたえられるたとえ。Oaks may fall when reeds stand the storm.
柳の糸(やなぎのいと)
《細長いのを、糸にたとえたことば》柳の枝。
柳の下に何時も泥鰌は居ない(やなぎのしたにいつもどじょうはいない)
《ヤナギの木の下の水辺でたまたまドジョウをつかまえたことがあるからといって、そこに行けばいつでもドジョウが得られるとはかぎらないことから》1度成功したからといって、同じ方法で幸運が得られるとはかぎらない。柳の下の泥鰌。柳の下に泥鰌は居ない。Good luck does not always repeat itself.
柳の眉(やなぎのまゆ)
美人のまゆ。柳眉(りゅうび)
柳は緑、花は紅(やなぎはみどり、はなはくれない)
①自然のままの姿。また、物事に自然の理が備わっていることのたとえ。
②春の美しい景色の形容。
柳を折る(やなぎをおる)
《ヤナギの枝はしなやかなため、曲げても元へ返るので、帰還の意の「帰る」にかけたもの》ヤナギの枝を折って、別れる人に、帰りを期待して贈る。中国の風習。
やなぎ‐いちご【柳苺】
イラクサ科の落葉低木。関東以南の常緑樹林の林縁や路傍にはえる。高さ2〜3m。葉は、長さ10cmで披針状。表は濃緑色で裏には白色の綿毛があり互生。5〜6月、葉の脱落した前年枝に黄色多肉質のイチゴに似た果実をつける。果実は食用。
やなぎ‐えいじろう【柳永二郎】
(1895-1984)新派俳優・新派研究家。東京生まれ。新生新派を中心に活躍。著書『新派の六十年』など。
やなぎ‐ごうり【柳行李】
コリヤナギの若枝の皮をはいで干したものを、麻糸で編んで作ったこうり。衣類などを入れるのに用いる。やなぎごり。
やなぎ‐ごし【柳腰】
女性の細くしなやかな腰つき。美人の腰の形容。slender waist
やなぎさわ‐きえん【柳沢淇園】
(1704-58)江戸中期の文人画家。柳里恭(りゅうりきょう)ともいう。大和の人。多方面の才人で、絵は写生にもとづく濃彩の花鳥画を得意とし、指頭画(しとうが)にすぐれた。作品『彩竹図』、著書『ひとりね』など。
やなぎさわ‐よしやす【柳沢保】
(1658-1714)江戸中期の政治家。5代将軍徳川綱吉(とくがわつなよし)の信任を得、側用人(そばようにん)・老中(ろうじゅう)を経て甲府藩主となる。元禄(げんろく)の文治(ぶんち)政治を推進。
やなぎだ【柳田】
〈村〉石川県北東部、能登(のと)半島の珠洲(すず)・輪島(わじま)両市の間にある村。農林業を主とする。人口5367(1994)。
やなぎた‐くにお【柳田国男】
(1875-1962)民俗学者。兵庫県生まれ。貴族院書記官長。朝日新聞論説委員。民間伝承の会・民俗学研究所を創立、日本民俗学の樹立と研究者の育成に半生を捧(ささ)げた。昭和26年(1951)文化勲章受章。著書『雪国の春』『遠野物語』など多数。
やなぎた‐しょう【柳田賞】
柳田国男(くにお)を記念して設けられた学術賞。昭和37年(1962)から毎年、民俗学上すぐれた業績を残した人、または団体に贈られる。
やなぎ‐たで【柳蓼】
タデ科の一年草。水辺にはえる。高さ30〜80cm。ヤナギに似た葉は、辛味があるため辛味料とする。秋に、花穂を下垂する。ホンタデ。マタデ。
やなぎ‐だる【柳樽】
①祝いごとに使う柄のついた、朱塗りの酒だる。柄樽。角樽。
②酒。
やなぎだる【柳多留】
→誹風(はいふう)柳多留』の略。
やなぎ‐は【柳派】
柳家(やなぎや)・柳亭(りゅうてい)などを芸名に名のる落語家一門の総称。
やなぎばし【柳橋】
東京都台東区南端、隅田(すみだ)川と神田川に臨む地区。江戸時代からの花街。神田川にかかる橋の名が地名のおこり。
やなぎ‐はっか【柳薄荷】
→ヒソップの和名。
やなぎば‐ぼうちょう【柳刃包丁】
先がとがっている細い刺身包丁。関西方面で用いる。
やなぎはら‐びゃくれん【柳原白蓮】
(1885-1967)歌人。本名宮崎あき子(みやざきあきこ)。東京生まれ。旧伯爵(はくしゃく)家に生まれ2度離婚後、社会運動家宮崎竜介(りゅうすけ)と結婚。情熱的な歌風で有名。歌集『踏絵』など。
やなぎはら‐よしたつ【柳原義達】
(1910-)彫刻家。神戸(こうべ)生まれ。東京美術学校卒。作品『坐(すわ)る女』など。
やなぎ‐まつたけ【柳松茸】
担子菌類オキナタケ科のキノコ。かさは径5〜10cm、黄土褐色。広葉樹の枯れ木などに発生。食用。栽培もされる。
やなぎ‐むしがれい【柳虫鰈】
肉は薄いが、干物として珍重されるカレイ。カレイとしては小形で全長約25cm。橙(だいだい)色にすいて見える卵巣をもったものは、「子持ち」といってとくに美味。眼(め)のある側は褐色。北海道南部以南に分布。
やなぎ‐むねみち【柳理】
(1915-)工業デザイナー。東京生まれ。宗悦(むねよし)の子。いす・食器などで日本の伝統的・民芸的フォルムの近代化に貢献。
やなぎ‐むねよし【柳悦】
(1889-1961)宗教哲学者・美学者。民芸運動の指導者。東京生まれ。東大卒。著書『工芸の道』など。
やなぎ‐も【柳藻】
ヒルムシロ科の多年生水草。小川などの水中に生育する。葉はヤナギに似る。茎は扁平(へんぺい)で細い。夏に、黄緑色の小花の集まった花穂を水面近くにつける。ササモ。
やなぎや‐きんごろう【柳家金語楼】
(1901-72)落語家・喜劇俳優。本名山下敬太郎。東京生まれ。自作『兵隊落語』で人気を得、映画・舞台・テレビに大活躍。有崎勉(ありさきつとむ)のペンネームで死ぬまで落語界に多くの新作を提供した。
やなぎや‐こさん【柳家小さん】
落語家。現在5代まで。5代(1915-)は本名小林盛夫。東京生まれ。滑稽噺(こっけいばなし)を得意とし、落語協会会長もつとめる。
やなぎ‐らん【柳蘭】
アカバナ科の多年草。アジア・ヨーロッパ・北アメリカなどに広く分布。高さ約1.5m。葉は皮針形。夏、紅紫色の花を茎頂に穂状につける。種子は冠毛で飛ぶ。
や‐な‐ぐい
矢を入れて背に負う武具。筒状のものは壺(つぼ)やなぐい、平たいものは平(ひら)やなぐい。
やなせ【梁瀬】
高知県東部、奈半利(なはり)川上流にある森林地域。特別保護林の千年山天然林を中心とするスギ・ケヤキの美林で有名。平家伝説の地で知られた古い集落は、昭和40年(1965)魚梁瀬ダムの建設で水没。
やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】
(1900-45)漫画家。愛媛県生まれ。プロレタリア漫画の代表的作家。前衛画家グループ「マヴォ」を結成。
やなだ‐ぜいがん【梁田巌】
(1672-1757)江戸中期の儒者・漢詩人。名は邦美(くによし)。江戸の人。明石(あかし)藩に出仕。詩文集『蛻巌集』など。
やなだに【柳谷】
〈村〉愛媛県南東部、四国山地の村。スギ・ヒノキ・シイタケなどを産出。八釜(やかま)の甌穴(おうけつ)がある。人口1690(1994)。
やなはら【柵原】
〈町〉岡山県東部、吉井(よしい)川中流域の町。硫化鉄鉱の産出で知られた柵原鉱山がある。人口7472(1994)。
やなはら‐こうざん【柵原鉱山】
岡山県東部、柵原町にある鉱山。高品位の硫化鉄鉱と金鉱・銀鉱を産出。平成3年(1991)閉山。
や‐なみ【矢並(み)】
①えびらに差した矢のならび。
②矢柄(やがら)の狂いがないこと。その狂いをなおすこと。
や‐なみ【家並(み)・屋並(み)】
①家の並び方。並んだ家。row of houses〈用例〉美しい〜の町。
②家ごと。毎戸。each house
や‐なり【家鳴り】
家が鳴り動くこと・音。rumble of a house