やまくに【山国】
〈町〉大分県北西部、福岡県境の山間の町。山国川上流域にあり、林業が中心。猿飛(さるとび)甌穴(おうけつ)群・鷹ノ巣(たかのす)山がある。人口3989(1994)。
やま‐ぐに【山国】
山の多い国。山で囲まれた地方。mountainous region
やまくに‐がわ【山国川】
大分県北部を流れる川。長さ63km。英彦山(ひこさん)に発し、耶馬(やば)渓溶岩台地を浸食、中津市で周防灘(すおうなだ)に注ぐ。
やま‐ぐるま【山車】
暖地の林内にはえるヤマグルマ科の常緑高木。高さ約10〜20m。葉は卵形で枝先に集まる。初夏に黄緑色の小花が咲く。樹皮でとりもちを作る。トリモチノキ。
やま‐ぐわ【山桑】
クワ科の落葉高木。山野の日当たりのよい所にはえる。高さ約10〜15m。葉は対生し、卵形。春に、淡黄色の小花を穂状につける。果実は黒紫色に熟し、食用。樹皮は製紙原料。
やま‐け【山気】
投機・冒険などを好む心。山っ気。やまき。やまぎ。speculative disposition
やま‐げら【山鳥】
額が赤く、背面が淡黄緑色のキツツキ科の鳥。全長約30cm。ユーラシアに広く分布し、日本では北海道に生息。gray-headed woodpecker
やま‐こ【山子】
①山持ちに雇われて山林業に従事する人。
②山中にすむという妖怪(ようかい)。山の精気が集まったもの。こだま。すだま。
③山中にすむ年を経た大猿。
やま‐こうばし【山香ばし】
クスノキ科の落葉低木。山地にはえる。高さ約5m。葉は長楕円(だえん)形。4月に淡黄緑色の小花が咲く。果実は球形で黒熟。折るとショウブの香気がある。
やま‐ごえ【山越え】
①山を越えること・所。climb over a mountain
②関所を避けて、間道の裏山を通ること。
やまこし【山古志】
〈村〉新潟県中央部、長岡(ながおか)市の南に接する村。豪雪地帯で、牧牛や棚田の用水池を利用した錦鯉(にしきごい)の養殖でも知られる。人口2736(1994)。
やま‐ごし【山越し】
①山を越えること・所。climb over a mountain〈用例〉〜の道。
②山をへだてること。また、へだてた所。〈用例〉〜の村。
やま‐ことば【山言葉・山詞】
きこり・猟師などが、山仕事のときに使う忌みことば。犬を「せた」というなど。
やま‐ごぼう【山蒡】
ヤマゴボウ科の多年草。高さ約1.5m。茎は太く緑色で直立。夏に、総状花序が枝先につき、多数の小白花が咲く。果実は熟すと紫黒色。根は薬用。漬物として販売されているものはモリアザミの根。
やま‐ごもり【山籠り】
山の中に籠り住むこと。また、俗世間を離れ、山中で修行や訓練に集中すること。
やま‐ごや【山小屋】
山中に作られた簡便な宿泊施設。林業関係者や登山者などが宿泊したり休息したりするためのものが多い。mountain hut
やま‐ゴリラ【山ゴリラ】
→マウンテンゴリラの和名。
やま‐さか【山坂】
①山と坂。hills and slopes
②山にある坂。やまざか。mountain slope〈用例〉〜を登る。
やまさき【山崎】
〈町〉兵庫県西部、揖保(いぼ)川中流の町。林業がさかんで盆栽でも有名。人口2万7298(1994)。
やまざき【山崎】
大阪府島本町と京都府大山崎町にまたがる地域。京都盆地と大阪平野の境界で、古くから交通の要衝となっている。天正(てんしょう)10年(1582)、豊臣秀吉(とよとみひでよし)と明智光秀(あけちみつひで)の合戦のあった古戦場として有名。
やまざき‐あんさい【山崎闇斎】
(1618-82)江戸前期の儒者・神道家。京都の人。谷時中(たにじちゅう)に朱子学を学び開塾、数千人の弟子を育成。晩年、吉川惟足(よしかわこれたり)より神道を伝授され、垂加(すいか)神道を創唱。著書『垂加文集』など。
やまざき‐しこう【山崎紫紅】
(1875-1939)劇作家。横浜生まれ。新史劇の育成に貢献。戯曲『三七信孝』『破戒曾我(はかいそが)』『歌舞伎(かぶき)物語』など。
やまざきせいパン【山崎製パン(株)】
食料品。製パン会社。ほかに菓子など。昭和23年(1948)設立。本社は東京都千代田区岩本町。
やまざき‐そうかん【山崎宗鑑】
→そうかん(宗鑑)
やまざき‐ちょううん【山崎朝雲】
(1867-1954)彫刻家。福岡県生まれ。木彫に洋風彫刻の写実性を生かす。作品『大葉子(おおばこ)』など。
やまざき‐とよこ【山崎豊子】
(1924-)小説家。本姓は杉本。大阪生まれ。京都女専卒。広く社会的視野に立つ社会派作家。昭和33年(1958)『花のれん』で第39回直木賞受賞。作品『白い巨塔』『不毛地帯』など。
やまさき‐なおまさ【山崎直方】
(1870-1929)地理学者。東大教授。高知県生まれ。氷河地形・断層地形などを研究し、日本の地理学・地形学の基礎を築く。
やまざき‐の‐たたかい【山崎の戦い】
豊臣秀吉(とよとみひでよし)と明智光秀(あけちみつひで)の合戦。天正(てんしょう)10年(1582)本能寺(ほんのうじ)の変の直後、中国地方にいた秀吉はただちに兵を返し山城国(やましろのくに)大山崎村で明智光秀軍を撃破。これにより秀吉は織田信長(おだのぶなが)の後継者となる。
やまざき‐まさかず【山崎正和】
(1934-)劇作家・評論家。京都生まれ。京大卒。独自の文明批評を展開。作品『世阿弥(ぜあみ)』『実朝(さねとも)出帆』、評論『劇的なる精神』『鴎外(おうがい)闘う家長』など。
やま‐ざくら【山桜】
①バラ科の落葉高木。高さ10〜20m。4月初旬に新葉とともに淡紅色の花が咲く。宮城県以南の山地に分布。庭園・街路などに植える。
②山にさくサクラ。
やま‐さち【山幸】
山野の狩りによって得た鳥獣。山の幸(さち)。〈比較〉海幸。
やまさちひこ【山幸彦】
海幸山幸神話の山幸。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木花之開耶姫(このはなのさくやびめ)との間に生まれた子。狩猟の神とされる。兄は海幸彦(火照命(ほでりのみこと))。火遠理命(ほおりのみこと)。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
やま‐ざと【山里】
山の中の村里。山に近い村里。mountain village
やま‐ざる【山猿】
①山にすむ猿。
②田舎者をあざけっていう語。
やまし【母】
→ハナスゲの別名。
やま‐し【山師】
①山で働く人。きこりや鉱物を掘り出す人など。a person who works in mountains
②山林の売買、鉱山の経営などを業とする人。lumber dealer
③投機で金もうけをしようとする人。speculator
④人をだまして、利をうばう人。さぎ師。swindler
山師の玄関(やましのげんかん)
《山師が相手を信用させようとして玄関の構えをとくに立派にするところから》実質がなく、外観ばかり立派に飾りたてること。
やま・し【疾し】(形シク)
〈古語〉
→やましい(疾しい)
やまじ
夏から秋にかけて、山から吹き下ろす風。台風が日本海へ抜けたときに、愛媛県瀬戸内(せとうち)沿岸で吹く南風が典型的。
やま‐じ【山路】
山の小道。山道。mountain path
やまじ‐あいざん【山路愛山】
(1864-1917)明治時代の評論家。東京生まれ。民友社に入り、「国民新聞」記者として多くの政治評論・史論・文学論を発表。国家社会主義を標榜(ひょうぼう)。著書『現代金権史』など。
やまし・い【疾しい・疚しい】(形)
気がひける。良心に恥じる点がある。後ろ暗い。feel guilty〈対義〉潔い。〈用例〉心に〜ところがある。〈派生〉やましげ(形動)やましさ(名)
やま‐しぎ【山鷸】
(くちばし)が長く、体のずんぐりしたシギ科の鳥。全長約30cm。羽は褐色や黒の斑紋(はんもん)や縞(しま)模様。他のシギのように水辺ではなく林内にすみ、ミミズや昆虫を捕食。肉味がよいので狩猟鳥。ユーラシアに分布し、冬は南下。日本では北海道・本州などで繁殖し、他の地方では冬鳥。ボトシギ。woodcock
やま‐しごと【山仕事】
①山の中でする仕事。
②大もうけをあてこんだ仕事。speculation
やま‐じそ【山紫蘇】
シソ科の一年草。日当たりのよい山地にはえる。高さ約30cm。葉は短柄長卵形。秋に、枝先に4cmほどの花穂をつけ、淡紅紫色の唇形花を密に開く。
やました‐きよし【山下清】
(1922-71)放浪画家。東京生まれ。12歳で精神遅滞児養護施設に収容され、手工芸作業で貼(は)り絵の才能を発揮。のち絵の制作と放浪を繰り返す。映画『裸の大将』のモデルとして知られる。
やました‐しんたろう【山下新太郎】
(1881-1966)洋画家。東京生まれ。東京美術学校卒。印象派的作風。油絵修復技術研究の先駆者。作品『読書』『靴の女』など。
やました‐たろう【山下太郎】
(1889-1967)実業家。秋田県生まれ。札幌(さっぽろ)農学校卒。第2次大戦後石油事業に進出し、昭和33年(1958)アラビア石油を創立。日本で初めて海外原油を自主開発する。
やましたちょう【山下町】
横浜市中区にある地区。横浜開港時の外人居留指定地で、外国商社・領事館が多く、山下公園・中華街がある。
やました‐ともゆき【山下文】
(1885-1946)陸軍大将。高知県生まれ。太平洋戦争開戦時、マレー作戦を指揮してシンガポールを攻略・占領。戦後、戦犯としてマニラで処刑。
やました‐やすひろ【山下裕】
(1957-)元柔道選手。熊本県生まれ。昭和52年(1977)から全日本選手権9連覇。同59年(1984)のロサンゼルス‐オリンピックで無差別級優勝。同年国民栄誉賞受賞。
やましな【山科】
京都市東部、東山(ひがしやま)と醍醐(だいご)山地に囲まれた住宅地区。奈良・近江(おうみ)を結ぶ街道の要地で、京都の東の玄関口として繁栄。天智(てんじ)天皇山科御陵などがある。
やましな‐ときつぐ【山言継】
(1507-79)戦国時代の公卿(くぎょう)。権大納言(ごんだいなごん)。皇室経済の維持に努力。故実・装束・音楽などに通じた。日記『言継卿記』で知られる。
やましな‐よしまろ【山麿】
(1900-89)鳥類研究家。東京生まれ。東大卒。明治天皇の孫。昭和17年(1942)山階鳥類研究所を設立。鳥類の保護に尽力。同56年(1981)ヤンバルクイナを発見。
やま‐しばかえで【山楓】
→チドリノキの別名。
やま‐しゃくやく【山芍薬】
キンポウゲ科の多年草。関東以西の山地にはえる。高さ約40cm。葉は2回3出複葉で、小葉は楕円(だえん)形。春、白色の花が1つ、上向きに咲く。シャクヤクに似る。
やま‐しょうびん【山翠】
カワセミ科の鳥。翼長約13cm。水辺で魚などを捕食。アジア東部に分布。本州には迷鳥として渡来する程度。black-capped kingfisher
やましろ【山城】
→やましろのくに(山城国)
やましろ【山城】
〈町〉京都府南東部、木津(きづ)川東岸の町。農業が主で、茶・竹の子などを産出。蟹満(かにまん)寺・神童寺・涌出(わきで)神社がある。人口9267(1994)。
やましろ【山城】
〈町〉徳島県西端、愛媛・高知両県に接する町。吉野(よしの)川中流域で林業が主産業。奥小歩危(おくこぼけ)温泉がある。人口6252(1994)。
やま‐じろ【山城】
山頂・山腹などに山の地形を利用して築かれた城。中世の城に多く、近世は多くが平城(ひらじろ)に移行。さんじょう。〈比較〉平城・平山城。
やましろ‐おんせん【山代温泉】
石川県南西部、加賀(かが)市にある温泉。加賀温泉郷の一つで、古くからの名湯。付近に名所・旧跡も多い。
やま‐しろぎく【山白菊】
キク科の多年草。山地にはえる。高さ約80cm。ヨメナに似る。秋、茎頂に白い舌状花と黄色い中心花とからなる頭花をつける。若葉は食用。シロヨメナ。
やましろ‐ぐも【山城蛛】
上あごの先端の口から粘液を出し獲物を捕らえるクモ。体長5〜8mm。紫黒色。屋内や石垣などに生息。本州以南に分布。
やましろ‐の‐おおえのおう【山背大兄王】
(?-643)聖徳(しょうとく)太子の子。推古(すいこ)天皇の死後、蘇我(そが)氏の擁立した田村皇子(舒明(じょめい)天皇)と皇位を争うが敗れ、その後、蘇我入鹿(そがのいるか)に襲われ妻子とともに自殺。
やましろ‐の‐くに【山城国】
《大和から見て山の背後にあるところから、古くは「山背国」と書かれたが、延暦(えんりゃく)13年(794)平安遷都により「山城国」と変更》旧国名。現在の京都府中南部。五畿(ごき)内の一国。「延喜式」では上国、8郡。国府は京都市、国分寺は相楽(そうらく)郡加茂(かも)町例幣(れいへい)。明治4年(1871)廃藩置県により京都府。雍州(ようしゅう)。城州(じょうしゅう)。山城。
やましろ‐の‐くにいっき【山城国一揆】
文明(ぶんめい)17年(1485)山城国南部の国人(こくじん)たちを中心に起こった一揆。応仁(おうにん)の乱以来同地域を戦場とした畠山政長(はたけやままさなが)・義就(よしなり)両軍の撤退、寺社本所領返還などを要求し、これを実現。自治的権力を結成して8年間存続。
やましろ‐りゅういち【山城隆一】
(1920-)グラフィックデザイナー。岡山県生まれ。広告デザインの新たな可能性を開いた。
やま‐すげ【山菅】
①山にはえているスゲ。
→ヤブランの古名。
やますげ‐の【山菅の】
[枕ことば]《「やますげ」は、山にはえるスゲ。同音の繰り返し、また、その実(み)ということから》「止(や)まず・乱る・実」などにかかる。〈用例〉〜実成らぬことを我(わ)に寄そり言はれし君は誰(たれ)とか宿(ぬ)らむ(万葉・4・564)。
やま‐すそ【山裾】
山の下のなだらかに広がった部分。山のふもと。foot of a mountain
やま‐せ【山背】
①《「山背風」の略》山を越えて吹き降ろす風。
②《「やみかぜ(闇風)」からの転化とみられる》夏の東北地方で、太平洋岸に吹く冷たい北東風。冷害の原因となる。
やませ‐しょういん【山勢松韻】
山田流箏曲(そうきょく)の家元名。5世(1916-)は東京生まれ。今井慶松(いまいけいしょう)に学ぶ。
やま‐せみ【山翠・山狗】
カワセミ科の鳥。日本産カワセミの最大種で、全長約40cm。腹面は白く、その他は白黒斑(はん)をなす。頭上に冠羽がある。日本全土の山間渓流付近に一年中すみ、川魚を捕食。カノコショウビン。
やま‐ぜり【山芹】
セリ科の多年草。本州の太平洋側、四国・九州の谷川のほとりなどにはえる。高さ約70cm。短い地下茎があり、茎は分枝。根出葉は長柄で、2〜3回3出複葉。秋に、枝先に白い小花が咲く。
やまぜん【(株)山善】
商業。機械・工具専門商社。昭和22年(1947)設立。大阪本社は大阪市西区立売堀(いたちぼり)
やま‐ぞい【山沿い】
山のふもとに沿っていること。また、その場所。along the foot of mountains〈用例〉〜の道。
やまぞえ【山添】
〈村〉奈良県北東部の村。農林業が主で、茶の栽培がさかん。名阪国道の開通で交通が便利になった。人口5599(1994)。
やま‐そわ【山岨】
山の険しい所。山のがけ。
やま‐だ【山田】
山にある田。山間の田。
やまだ【山田】
〈市〉福岡県中部、遠賀(おんが)川上流の市。農山村から炭鉱都市へと発展したが閉山により衰退。その後、内陸工業地に変容。人口1万3180(1994)。
やまだ【山田】
〈町〉岩手県東部、三陸海岸の山田湾に臨む町。イカ漁を中心とする港町。国営サケ・マス養殖試験場がある。陸中海岸国立公園に含まれる景勝地。人口2万3001(1994)。
やまだ【山田】
〈町〉千葉県北東部、下総(しもうさ)台地東部の町。農業が中心で、サツマイモ・落花生の産地。府馬(ふま)の大楠(おおくす)は天然記念物。人口1万2019(1994)。
やまだ【山田】
〈町〉宮崎県南西部、都城(みやこのじょう)市の北に接する町。稲作・畑作・畜産などが主で、工業も行われる。人口8999(1994)。
やまだ【山田】
〈村〉富山県中部、富山市南東西方の村。山田温泉・村営スキー場がある。人口2124(1994)。
やまだ‐あきよし【山田義】
(1844-92)明治の軍人・政治家。長州(ちょうしゅう)藩出身。松下村塾(しょうかそんじゅく)に学び、戊辰(ぼしん)戦争・西南(せいなん)の役(えき)に従軍。のち陸軍中将から法相・枢密院(すうみついん)顧問官などを歴任。
やま‐だい【山台】
歌舞伎(かぶき)の大道具の一つ。歌舞伎舞踊その他で、常磐津(ときわず)などの演奏者が舞台上で乗る台。
やまたい‐こく【邪馬台国・耶馬台国】
『三国志』魏志東夷(ぎしとうい)伝(魏志倭人(わじん)伝)に記された2〜3世紀に日本にあったという国の名称。魏と通交のあった強大な国で、女王卑弥呼(ひみこ)が支配。その位置については北九州説と大和説がある。やばたいこく。
やまだ‐いすず【山田十鈴】
(1917-)映画・舞台女優。大阪生まれ。主演作『浪華悲歌(なにわエレジー)』『祇園(ぎおん)の姉妹』『女優』など。
やまだ‐えいみ【山田詠美】
(1959-)小説家。本名は双葉。東京生まれ。明大中退。昭和62年(1987)『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で第97回直木賞受賞。作品『ベッドタイムアイズ』『風葬の教室』など。
やまだ‐おんせん【山田温泉】
長野県北東部、高山村の松川渓谷にある温泉。紅葉が美しく、スキー場としても知られる。
やまだ‐かつろう【山田克郎】
(1910-83)小説家。本名は克朗。石川県生まれ。早大卒。昭和25年(1950)『海の廃園』で第22回直木賞受賞。作品『いかさま雀鬼(ジャンき)』『勝海舟(かつかいしゅう)』など。
やまたか‐ぼうし【山高帽子】
男性用の、堅いフェルトの丸形クラウン(山)の帽子。つばの左右が反り上がったものもある。ボーラー。ダービーハット。derby; bowler(英)
やまたけ【山武(株)】
電気機器。工場・ビルなどの管理制御システムメーカー。昭和24年(1949)設立。本社は東京都渋谷(しぶや)区渋谷。
やまだ‐けんぎょう【山田検校】
(1757-1817)箏(そう)曲作曲家・演奏家。江戸の人。山田流箏曲の祖。歌曲に江戸浄瑠璃(じょうるり)の特色を取り入れ、箏を主奏楽器とし、三味線を付随的に扱う箏曲を創始。
やまだ‐こうさく【山田耕筰】
(1886-1965)作曲家。東京生まれ。東京音楽学校卒。伝統的要素を生かしたロマン主義的作品が多い。日本の交響楽・オペラの確立に貢献。昭和31年(1956)文化勲章受章。オペラ『黒船』、歌曲『からたちの花』など。
やま‐だし【山出し】
①山から木・炭などを運び出すこと。carry out of mountains
②地方から都会へ出てきたばかりの人。country cousin
やまだ‐しょうたろう【山田抄太郎】
(1899-1970)長唄(ながうた)三味線演奏家・作曲家。東京生まれ。重要無形文化財保持者。作品『橡(とち)の木』など。
やまたず‐の【山たずの】
[枕ことば]《「やまたず(ニワトコの古名)」の枝や葉が向かい合っていることから》「迎へ」にかかる。〈用例〉君が行き日(け)長くなりぬ〜迎へを往かむ待つには待たじ(万葉・2・90)。
やま‐だち【山立ち】
①山中に潜んで人を襲い、追いはぎをする盗賊。山賊。bandit
→猟師→狩人(カリュウド)。hunter
③東北地方の山間に集団で住む猟師。→またぎ
やま‐たちばな【山橘】
①野生の→タチバナの古名。
→ヤブコウジの古名。
→ボタンの異名。
やま‐たて【山立て】
①仕事始めの一つ。正月2日、ないし3日ごろ山へ木を伐(き)りに行く習俗。この日伐った木は小正月の作り物や飾り物に使う所が多い。初山入り。伐り初め。若山踏み。
②和歌山県南部で、墓穴を掘ること。
やまだでら‐あと【山田寺址】
7世紀中期〜後期、蘇我倉山田石川麻呂(そがのくらやまだいしかわまろ)が建立(こんりゅう)した寺のあと。奈良県桜井市山田にあり、昭和57年(1982)回廊の一部が倒壊したままの形で発掘された。
やまだ‐ながまさ【山田長政】
(?-1630)17世紀初期、シャム(タイ)の日本人町で活躍した伝説的な人物。駿河(するが)の人。シャムに渡り、内乱を鎮圧し外征に活躍したが、のち反対派に毒殺されたという。
やまたに‐かぜ【山谷風】
山風と谷風。山岳地帯では、日中斜面が温められて谷から山頂に向かう谷風が吹き、夜は逆の山風が吹く。mountain and valley breeze
ヤマタネ【(株)ヤマタネ】
倉庫・運輸関連業。物流会社。昭和12年(1937)設立。本社事務所は東京都江東区越中島。
やまたねしょうけん【山種証券(株)】
金融業。証券会社。昭和8年(1933)設立。平成12年(2000)合併して、さくらフレンド証券。
やまた‐の‐おろち【八蛇】
『古事記』の神話で、出雲国(いずものくに)の、頭も尾も8つあったという大きなヘビ。素戔嗚尊(すさのおのみこと)がこれを退治して奇稲田姫(くしなだひめ)を救い、その尾から天(あま)の叢雲(むらくも)の剣を得たという。
やまだ‐びみょう【山田美妙】
(1868-1910)詩人・小説家。本名、武太郎(たけたろう)。東京生まれ。尾崎紅葉(おざきこうよう)らと硯友社(けんゆうしゃ)を結成。小説や新体詩に他に先がけて言文一致を試みた。小説『武蔵野(むさしの)』『蝴蝶(こちょう)』など。
やまだ‐ふうたろう【山田風太郎】
(1922-)小説家。本名、誠也。兵庫県生まれ。東京医大卒。推理小説から時代小説へ移り、忍法ブームを生む。作品『眼中の悪魔』『甲賀忍法帖(こうがにんぽうちょう)』『戦中派不戦日記』など。
やまだ‐もりたろう【山田盛太郎】
(1897-1980)マルクス経済学者。愛知県生まれ。東大卒。東大教授。日本資本主義の構造的分析によって講座派の理論的支柱となった。著書『日本資本主義分析』など。
やまだ‐ようじ【山田洋次】
(1931-)映画監督。大阪生まれ。東大卒。作品『男はつらいよ』シリーズ、『家族』『故郷』など。
やまだ‐よしお【山田孝雄】
(1873-1958)国文学者・国語学者。富山市生まれ。東北大教授。神宮皇学館大学学長。独自の文法体系を構成、国文学にも貢献。昭和32年(1957)文化勲章受章。著書『日本文法論』など。
やまだ‐りゅう【山田流】
箏曲(そうきょく)の流派名。生田(いくた)流と並ぶ2大流派の一つ。18世紀末から19世紀初めに山田検校(けんぎょう)が江戸でおこし、関東で普及。歌を主とし、語り物的性格が強い。
やまっ‐け【山っ気】
→やまけ(山気)
やま‐づたい【山伝い】
山から山を伝って行くこと。from mountain to mountain〈用例〉〜に歩く。
やま‐つつじ【山躅】
山地にはえるツツジ科の半落葉低木。高さ1〜3m。よく分枝する。葉に毛がある。春に、赤色系の花をつける。園芸品種が多い。
やま‐つなみ【山津波】
山くずれによって発生する土石流。くずれた土砂や岩石が雨水や地下水によって泥水状になって、山間部から流れ出してくる。広い範囲に災害をもたらす。mud flow
やま‐つ‐み【山祇・山津見】
《「山の霊(み)」の意。「つ」は「の」の意の格助詞》山の神。山を治める神。
やま‐づみ【山積み】(名・サ変自他)
①山のように高く積み上げること。big pile
②たくさんたまっていること。山積(さんせき)。lie in piles
やまつり【矢祭】
〈町〉福島県南東部、久慈(くじ)川に沿う町。コンニャクの産地で、スギの美林で知られる。矢祭山公園はツツジの名所。人口7584(1994)。
やま‐て【山手】
①山に近いほう。hilly section
②領主が山中などに関所を設けて通行する人から徴収した税。
③江戸時代、山の収益に応じて村方に課せられた税。
→やまのて(山の手)
やまて【山手】
〈村〉岡山県南部、岡山平野にある村。総社(そうじゃ)・岡山・倉敷(くらしき)市に接する。吉備路(きびじ)の中心の一つで史跡が多い。人口3868(1994)。
やまて‐きいちろう【山手樹一郎】
(1899-1978)小説家。本名、井口長次。栃木県生まれ。巧みな構成と明快な文体をもつ時代小説作家。作品『桃太郎侍(ももたろうざむらい)』『崋山(かざん)と長英(ちょうえい)』など。
やま‐でら【山寺】
山の中にある寺。
やまでら【山寺】
①山形市北東部の地区。凝灰(ぎょうかい)岩の風化による天狗(てんぐ)山などの奇岩怪石が起伏する景勝地。立石(りっしゃく)寺がある。
→立石寺の通称。
やまと【大和・倭】
[一](名)
→日本国の別称。やまとの国。Japan
②《「大和」で》→大和国(やまとのくに)
③《「大和」で》旧日本海軍の、世界最大の戦艦。武蔵(むさし)と同型。昭和16年(1941)完成。46cm砲9門を装備。排水量6万9100トン。同20年(1945)沖縄への特攻作戦途上、アメリカ機動部隊の攻撃により沈没。
[二](接頭)日本固有の物事、の意を表す。〈用例〉〜ことば。
やまと【大和】
〈市〉神奈川県中北部、東京都町田市と隣接する市。東京・横浜へ直結する鉄道の開通で宅地化が急速に進むとともに、大企業の進出により工業都市へと変容。アメリカ軍の厚木(あつぎ)基地がある。人口19万8435(1994)。
やまと【大和】
〈町〉新潟県南部、魚野(うおの)川中流の町。農業と観光の町で、普光(ふこう)寺の裸押合祭(はだかおしあいまつり)が有名。スキー場もある。人口1万5290(1994)。
やまと【大和】
〈町〉岐阜県西部の町。長良(ながら)川上流域に位置する町。林業と農業が中心。天然記念物のオオサンショウウオが生息。人口7308(1994)。
やまと【大和】
〈町〉山口県南東部、柳井(やない)・光(ひかり)両市に接する町。良質米の産地で、周南工業地区のベッドタウンでもある。人口8865(1994)。
やまと【大和】
〈町〉福岡県南西部、有明(ありあけ)海に臨む町。北部はクリーク地帯、南部は干拓地。稲作・イグサ栽培と海苔(のり)養殖などがさかん。人口1万8750(1994)。
やまと【大和】
〈町〉佐賀県中部、脊振(せふり)山麓(さんろく)の町。肥前(ひぜん)国府の地で、遺跡・古墳が多い。ミカン・干し柿(がき)などを産出。人口2万1240(1994)。
やまと【大和】
〈村〉茨城県西部、筑波山地北西の村。園芸農業・野菜栽培のほか、石材採掘とその加工もさかん。人口7976(1994)。
やまと【大和】
〈村〉山梨県北東部、大月・塩山(えんざん)両市に接する山間の村。村域のほとんどが山林で、農林業が主。鞍馬(くらま)石の産地で知られる。人口1799(1994)。
やまと【大和】
〈村〉鹿児島県、奄美(あまみ)大島の名瀬市南西の村。果樹栽培のほか、香料用のトケイソウや、パルプ材も産出。人口2098(1994)。
やまと【山都】
〈町〉福島県北西端、山形・新潟両県に接する町。阿賀野(あがの)川上流飯豊(いいで)山地の中にあり、林業と農業が主体。人口5019(1994)。
やまとあおがき‐こくていこうえん【大和青垣国定公園】
奈良県北部の山辺(やまのべ)の道・柳生(やぎゅう)街道・初瀬(はせ)一帯を占める国定公園。東海自然歩道が通り、周囲には社寺や遺跡が多い。昭和45年(1970)指定。
やまと‐いも【大和芋】
ヤマノイモ科のナガイモの栽培品種。不規則な塊状のいもをつけ、とろろ汁とされるだけでなく、製菓・蒲鉾(かまぼこ)加工に用いる。
やまと‐うた【大和歌・倭歌】
→和歌。〈対義〉唐歌(からうた)
ヤマトうんゆ【ヤマト運輸(株)】
陸運業。運輸会社。とくに昭和51年(1976)導入した小口貨物の宅配便輸送。昭和4年(1929)設立。本社は東京都中央区銀座。
やまと‐え【大和絵・倭絵】
純日本的な題材と様式をもつ世俗画の総称。中国絵画ないし日本の中国画風の世俗画の総称である唐絵(からえ)に対する語。平安時代に発生し、室町時代では土佐派で代表される。〈対義〉唐絵。
やまと‐がく【大和楽】
日本音楽の種目名。昭和8年(1933)大倉喜七郎が創始。清元節を基礎に古曲など三味線音楽の特色を加え、洋楽も参考にした。
やまと‐がわ【大和川】
奈良県の笠置(かさぎ)山地に発し、奈良盆地・大阪平野を流れて、大阪湾に注ぐ。長さ68km。飛鳥(あすか)時代からの重要な河川。
やまと‐ぐさ【大和草】
ヤマトグサ科の多年草。山地の木陰にはえる。高さ約30cm。葉は有柄の卵形で、やや厚い。花は淡緑色の単性花。雄花は節ごとにつき、雄蕊(ゆうずい)が多数下垂する。日本特産。
やまと‐ぐら【大和鞍・鞍】
和様の鞍。大陸伝来の唐様(からよう)の鞍に対しての呼称。
やまとこうぎょう【大和工業(株)】
鉄鋼。鉄鋼会社。昭和19年(1944)設立。本社は兵庫県姫路市大津区吉美(きび)
やまとこおりやま【大和郡山】
〈市〉奈良県北西部の市。羽柴秀長(はしばひでなが)以来の旧城下町で、武士の副業から発展した金魚の養殖で有名。紡績工業もさかん。人口9万5441(1994)。
やまと‐ごきぶり【大和ごきぶり】
関東以北に多い日本原産のゴキブリ。褐色で、雄の体長約3cm。雌は小形で翅(はね)も非常に短い。夜行性で、衛生害虫。
やまと‐ごころ【大和心】
①日本人としての心情。
②漢学の力を借りず、日本人のもっている生活・習慣などをもとにした思想や行動。〈対義〉漢心(からごころ)
→やまとだましい(大和魂)
やまと‐ごと【大和琴】
日本の撥弦(はつげん)楽器。神楽(かぐら)・東遊(あずまあそび)・久米舞・大和舞などの伴奏に用いられる。和琴(わごん)
やまと‐ことば【大和言葉・大和詞】
①日本固有のことば。和語。〈対義〉漢語・外来語。
→和歌
→雅語