ゆき‐き【行き来・往き来】(名・サ変自)
=いきき。
①行ったり来たりすること。往来。traffic〈用例〉人の〜。
②親しくつきあうこと。association〈用例〉かれとは〜がない。
ゆき‐ぐつ【雪沓】
雪国で雪の中を歩くときの藁(わら)で作った深いくつ。保温力がよく、各地方で雪質に応じたものがある。snow boots
ゆき‐ぐに【雪国】
[一]雪の多く降る国・地方。snowy province
[二]川端康成(かわばたやすなり)の小説。昭和10〜22年(1935〜47)発表。雪国の自然を背景に、愛することの喜びと切なさを描く。
ゆき‐ぐも【雪雲】
雪を降らせる暗灰色の雲。
ゆき‐くら・す【行き暮(ら)す・行暮(ら)す】(五自)
日の暮れるまで歩く。旅の途中で日が暮れる。
ゆき‐く・る【行き暮る】(下二自)
〈古語〉
→ゆきくれる(行き暮れる)
ゆき‐く・れる【行(き)暮れる】(下一自)
行く途中で日が暮れる。be overtaken by darkness〈用例〉山中で〜。
ゆき‐げ【雪消】
雪が消えること・時・所。雪解け。thaw
ゆき‐げしき【雪景色】
雪の降る景色。雪の降り積もった景色。snow-scape
ゆき‐げしょう【雪化粧】(名・サ変自)
山などに雪が積もって美しく見えること。〈用例〉〜した富士山。
ゆき‐けむり【雪煙】
雪が舞い上がって煙のように見えること。ゆきけぶり。smoke of snow〈用例〉〜を立ててすべって行く。
ゆき‐ごおり【雪氷】
結氷した氷の上で水を含んだ雪が凍結してできる氷。気泡のため白く見え、水から凍った氷と区別される。
ゆき‐さき【行き先】
=いきさき。
①行こうとしている先。目的地。destination
②行った先。ゆくえ。whereabouts〈用例〉〜も告げず。
③将来。前途。future〈用例〉子の〜を心配する。
ゆき‐ざさ【雪笹】
ユリ科の多年草。山地の樹陰にはえる。高さ20〜60cm。葉は2列に並んでつき、長楕円(だえん)形。初夏に、白色の小花が咲き、果実は球形で赤熟。
ゆき‐しぐれ【雪時雨】
寒い日に降る、雪混じりの雨。〈比較〉みぞれ。
ゆき‐しげこ【由起しげ子】
(1902-69)小説家。本名は伊原志げ。大阪生まれ。神戸女学院中退。昭和24年(1949)『本の話』で第21回芥川(あくたがわ)賞受賞。作品『警視総監の笑ひ』『沢夫人の貞節』など。
ゆき‐しつ【雪質】
雪の性質。降雪時および積雪後の気象条件、時間の経過により、雪質は変化してゆく。新雪・しまり雪・ざらめ雪・しもざらめ雪などがある。
ゆき‐しな【行きしな】
《「しな」は接尾語》行くついで。行きがけ。いきしな。on one's way to〈対義〉来しな。〈用例〉〜に郵便局に寄る。
ゆき‐じゃく【雪尺】
積雪の深さを測るものさし。地平面から鉛直に立てた角柱にセンチ単位の目盛りを付けたもの。snow scale
ゆき‐じょろう【雪女郎】
→雪女
ゆきじるしにゅうぎょう【雪印乳業(株)】
食料品。乳業会社。昭和25年(1950)設立。東京本社は東京都新宿区本塩(ほんしお)町。
ゆき‐すき【雪鋤】
屋根に積もった雪を周囲におとすこと。また、そのための木製の鋤。
ゆき‐すぎ【行(き)過ぎ】
=いきすぎ。
①止まる所を過ぎて先へ行くこと。going too far
②度を越すこと。やり過ぎ。overdoing〈用例〉取り締まりの〜が問題になる。
ゆき‐す・ぎる【行(き)過ぎる】(上一自)
=いきすぎる。
①通り過ぎる。go past
②目的地よりも先へ行く。go too far
③度を越して行う。でしゃばる。go too far
ゆき‐ずり【行き摺り・行き摩り】
=いきずり。
①道ですれ違うこと。passing〈用例〉〜の人。
②たまたま通りかかること。通りすがり。on the way
③かりそめにすること。temporary〈用例〉〜の恋。
行き摺りの宿世(ゆきずりのすくせ)
道ですれ違うのも、前世からの因縁であるということ。〈類似〉袖(そで)振り合うも他生の縁。
ゆき‐ぞら【雪空】
雪の降りそうな空模様。snowy sky
ゆき‐だおれ【行(き)倒れ】
飢え・寒さ・病気などで、道端や野原で倒れること。また、倒れた人。野垂れ死に。行路病者。いきだおれ。die on the street
ゆき‐たけ【裄丈】
=いきたけ。
①衣服のゆきと丈。
②ゆきの長さ。和服の背縫いから、袖口(そでぐち)までの長さ。
③つじつま。前後の関係。〈用例〉話の〜が合わない。
ゆき‐だま【雪玉】
雪を丸くかためたもの。また、雪の小さな塊が雪の積もった斜面をころがって、球状になったもの。snowball
ゆき‐だるま【雪達磨】
雪をかためてだるま形につくったもの。snowman
ゆきだるま‐しき【雪達磨式】
《雪だるまをつくるとき、雪のかたまりを雪の上にころがすとどんどん大きくなることから》数量が急速にふえることのたとえ。snowballing〈用例〉借金が〜にふくれあがる。
ゆき‐だわら【雪俵】
雪の小塊が強い風で雪面上をころがって俵状になったもの。庄内(しょうない)地方では、ときに直径60cmにもなることがある。
ゆき‐ちが・う【行(き)違う】(五自)
=いきちがう。
①向かい合って進んできた人どうしが、互いに相手のそばを通ってそのまま行ってしまう。
②会うつもりで出掛けて、道や時間がずれるなどして、相手に会えないでしまう。
③互いに連絡が不十分で誤解などが生じる。
ゆき‐つ・く【行(き)着く】(五自)
=いきつく。
①目的地に着く。到着する。arrive at〈用例〉夕暮れに、ようやく〜。
②精力・資力などが終わりになる。end up〈用例〉〜ところまでやる。
ゆき‐つけ【行(き)付け】
いつもよく行ってなじみになっていること・所。いきつけ。favorite shop; favorite store〈用例〉〜のレストラン。
ゆき‐つばき【雪椿】
ツバキ科の常緑低木。日本海側の積雪地帯の山中にはえる。高さ約2m。幹の下部は地面をはう。花色は赤・白。
ゆき‐つぶ【雪粒】
雪の粒。新雪の雪粒は結晶のくっつきあった塊であるが、積雪後は融解と凍結を繰り返して氷の粒に変化する。
ゆき‐つぶて【雪礫】
雪を握り固めたもの。雪合戦などに使う。snowball
ゆき‐づまり【行き詰(ま)り】
=いきづまり。
①先がふさがっていて前進できないこと・場所。deadlock
②物事がうまくいかず、先へ進まなくなること。stalemate
ゆき‐づま・る【行き詰(ま)る・行詰(ま)る】(五自)
=いきづまる。
①先へ行けなくなる。reach a dead end〈用例〉袋小路で〜。
②ほどこす手がなくなる。進めない。come to a deadlock〈用例〉研究が〜。
ゆきつ‐もどりつ【行きつ戻りつ】(連語)
行ったり来たりすること・さま。いきつもどりつ。go up and down〈用例〉〜考えこむ。
ゆき‐つり【雪釣(り)】
糸の先に炭などを結びつけ、積雪の上に投げて雪を付着させる遊び。
ゆき‐づり【雪吊り】
雪の重みで庭木などの枝が折れることを防ぐため、枝を細なわなどで吊りあげておくこと。ゆきつり。
ゆき‐つ・れる【行(き)連れる】(下一自)
一緒に行く。go with
ゆき‐どけ【雪解け・雪融け】
①暖かくなって雪が解けること・時期。雪消(げ)。thaw〈比較〉霜解け。
②《ソ連の作家イリア=エレンブルグの小説の題名から》対立する両者の間の緊張が和らぐこと。とくに、東西関係の緊張が緩和すること。デタント。thaw〈用例〉〜ムード。
ゆきどけ‐みず【雪解け水】
積雪がとけた水。重要な水資源であるが、春になって急に大量の水が出ると洪水を起こす。
ゆき‐とど・く【行(き)届く】(五自)
注意・心遣いが行き渡る。よく気がつく。いきとどく。be considerate
ゆき‐どまり【行き止(ま)り・行止(ま)り】
=いきどまり。
①行く先がふさがること・所。blind alley〈対義〉行き抜け。
②物事の終わり。dead end; the end
ゆきとも‐りふう【行友李風】
(1877-1959)小説家・劇作家。本名、直次郎。広島県生まれ。新国劇の専属作者として活躍。戯曲『月形半平太』『国定忠治』、小説『修羅八荒(しゅらはっこう)』など。
ゆき‐な【雪菜】
①雪の多い地方で、雪の中で栽培する菜類。
②コマツナの一品種。米沢(よねざわ)地方の特産。耐寒性が強く、雪の下で太い花茎を出す。
ゆき‐なげ【雪投げ】
→雪合戦。snowball fight
ゆき‐なだれ【雪雪崩】
斜面の雪が、広い面積にわたってすべり落ちる現象。雪崩。snowslide; avalanche
ゆき‐なや・む【行(き)悩む】(五自)
=いきなやむ。
①進むのに困難を感じる。hard to go forward〈用例〉雪道を〜。
②思うように、はかどらない。come to a deadlock〈用例〉仕事に〜。
ゆき‐ぬけ【行(き)抜け】
通り抜けること・所。いきぬけ。go through〈対義〉行き止まり。〈用例〉〜路地。
ゆき‐の‐した【雪の下】
ユキノシタ科の常緑多年草。山野の湿ったところにはえる。高さ約30cm。初夏に白色5弁の小花が咲く。観賞用に栽培もする。葉は根から直接はえ、薬用。
ゆき‐の‐はな【雪の花・雪の華】
→スノードロップ
ゆき‐ば【行き場】
行くべき場所。落ち着く所。いきば。place to go〈用例〉〜がない。
ゆき‐ばかま【雪袴】
雪国ではく、裾(すそ)をくくった袴。
ゆき‐はだ【雪肌・雪膚】
①降り積もった雪の表面。surface of the snow
②雪のように白い肌。美人の肌のたとえ。雪の肌。snow-white skin
ゆき‐ばら【雪腹】
雪が降るとき、腹が冷えて痛むこと。
ゆき‐ばれ【雪晴(れ)】
雪のあと、よい天気になること。また、その天気。clear weather after a snowfall
ゆき‐びさし【雪庇】
屋根の端や、山の尾根の風下がわに、ひさしのように突き出して積もった雪。後者は、雪崩の原因となる。せっぴ。drifted snow projecting like eaves
ゆき‐ひも【雪紐】
木の枝や電線・塀の上などに積もった雪が、紐状にたれ下がったもの。snow garland
ゆき‐ひょう【雪豹】
ネコ科の動物。高山の積雪地帯にすむヒョウの仲間。体長約1.1m。斑紋(はんもん)はヒョウに似るが、毛足が長く尾も長い。シベリア南部から中央アジア山地に分布。snow leopard
ゆき‐ひら【行平・雪平】
→行平なべ」の略。
ゆきひら‐なべ【行平鍋・雪平鍋】
《在原行平(ありわらのゆきひら)が、海女(あま)に潮をくませて塩を焼いた故事にちなむという》取っ手・ふた・注ぎ口のある陶製の平なべ。ゆきひら。
ゆき‐ふみ【雪踏み】
雪の多い地方で、降雪のあと、道を通すために路上の雪を踏み固めること。
ゆき‐ふり【雪降り】
雪が降ること・日・天候。snowfall
ゆき‐ほおじろ【雪頬白】
体の主色が白色のホオジロ科の鳥。翼長約10cm。北半球北部で繁殖し、冬は南下。日本へは北海道に冬鳥として少数が渡来。Oriental snow bunting
ゆき‐ま【雪間】
①雪がしばらく降りやんでいるあいだ。雪の晴れ間。
②積もった雪が、ところどころ消えた所。
③積もった雪の中。
ゆき‐まじり【雪混じり】
雨や風に雪がまじって降ること。sleet〈用例〉〜の雨。
ゆき‐まつり【雪祭(り)】
①長野県下伊那(しもいな)郡阿南(あなん)町の伊豆(いず)神社で、1月14日に行われる豊作予祝神事。
②市民などが種々の雪像を作り展観する、北国で行われる観光行事。とくに札幌(さっぽろ)市のものが有名。
ゆき‐まど・う【行(き)惑う】(五自)
どう進んでよいか迷う。be puzzled where to go
ゆき‐み【雪見】
雪景色を観賞すること。また、その宴。古くから貴族の遊興として存在。近世に入り、雪を見ながら座敷や船の中で宴をはる風俗が生まれた。
ゆきみ‐ぐさ【雪見草】
→ウツギの異名。
ゆきみ‐ざけ【雪見酒】
雪景色を眺めながら酒を飲むこと。また、その酒。
ゆきみ‐しょうじ【雪見障子】
障子を上下2つに分けて外側の下半分にガラスを入れ、下の部分をあけるとガラスを通して外が見えるようにしたもの。
ゆき‐みち【雪道】
雪の降り積もっている道。snowy road
ゆきみ‐づき【雪見月】
陰暦11月の異称。
ゆきみ‐どうろう【雪見灯籠】
かさが大きく、3本足の広がった低い石灯籠。庭に置く。
ゆき‐むかえ【雪迎え】
東北地方で、晩秋の小春日和に見られる、独立生活に入るクモの子の集団空中飛行。上昇気流に乗って飛ぶクモの長く延ばした糸が、多数銀色に光って見える。
ゆき‐むし【雪虫】
→ワタムシの異名。
②雪国で、積雪上に現れるトビムシ・ユキガガンボ・カワゲラなどの俗称。
ゆき‐むすめ【雪娘】
→雪女
ゆき‐め【雪目・雪眼】
→せつもう(雪盲)
ゆき‐もち【雪持(ち)】
①木や竹が雪をかぶっていること。
②屋根の雪の落ちるのを防ぐしかけ。
ゆきもち‐そう【雪持草】
サトイモ科の多年草。山地の樹下にはえる。高さ約30cm。葉は2枚で、小葉は3〜5枚。葉の間に1個の肉穂花序を出す。仏炎苞(ぶつえんほう)は紫褐色。付属体が白く餠(もち)のように球形。
ゆき‐もどり【行き戻り・往き戻り】
=いきもどり。
①行ったり戻ったりすること。行きと戻り。going and returning
→出戻り。divorced woman
ゆき‐もよい【雪催い】
空がどんより曇って、雪が降りそうなようす。
ゆき‐もよう【雪模様】
雪が降りそうな空模様。weather threatening to snow
ゆき‐やけ【雪焼け】(名・サ変自)
①日本海沿岸地方で、霜焼け。また、その崩れたもの。
②雪による日光の反射で、皮膚が黒くなること。snow-tanned
ゆき‐やなぎ【雪柳・花】
バラ科の落葉低木。高さ約1.5m。葉は小さく狭楕円(だえん)形。春に白色5弁の小花を細長い枝いっぱいにつける。関東以西に分布。庭木用に植栽もする。コゴメバナ。コゴメヤナギ。イワヤナギ。spirea
ゆき‐やま【雪山】
①雪の積もった山。snow-covered mountain〈用例〉〜登山。
②雪を山のように積み上げたもの。
ゆ‐ぎょう【遊行】
《仏教語。「ゆうこう」は別語》
①一所不住を理想とする出家修行者が、あちこち歩きまわること。
②僧が諸国をめぐって説法・教化すること。行脚(あんぎゃ)。〈用例〉〜聖(ひじり)
③「→遊行上人(しょうにん)」の略。
ゆぎょう‐じ【遊行寺】
→清浄光(しょうじょうこう)の俗称。
ゆぎょう‐しょうにん【遊行上人】
①時宗総本山、遊行寺の住職のこと。
②時宗遊行派の開祖、→一遍(イッペン)をさしていう。
ゆき‐よけ【雪除け】
①積もった雪を取り除くこと。除雪。clear away the snow
②雪を防ぐための設備。雪囲い。snow shelter
ゆき‐わ【雪輪】
紋所の名。雪片の六角形を丸くかたどり、紋章化したもの。
ゆき‐わかれ【行(き)別れ】
別れて、違ったほうに行くこと。いきわかれ。parting from
ゆき‐わた・る【行(き)渡る】(五自)
残るところなく及ぶ。普及する。いきわたる。diffuse; spread〈用例〉全員に〜。指示が〜。
ゆきわり‐そう【雪割草】
①サクラソウ科の多年草。山地の湿地にはえる。高さ5〜15cm。根出葉はへら形。初夏に、サクラソウに似た紅紫色の小花が咲く。
→ミスミソウの別名。
→スハマソウの異名。