りん‐さい【輪栽】(名・サ変他)
→りんさく(輪作)
りんざい【臨済】
(?-867)中国唐代の禅僧。臨済宗の開祖。名は義玄。曹州(そうしゅう)南華の人。黄檗(おうばく)希運の法をつぎ、その法系は中国の禅宗中もっとも盛行した。言行録を集録した『臨済録』がある。
臨済の喝、徳山の棒(りんざいのかつ、とくざんのぼう)
指導のため、臨済禅師はよく大喝を与え、徳山和尚はよく痛棒を加えたということ。禅の修行の厳しいことをいう。
りんざい‐しゅう【臨済宗】
禅宗の五家七宗の一つ。臨済義玄を祖とする。座禅に公案を用いる看話(かんな)を特色とする。日本では鎌倉(かまくら)時代栄西(えいさい)が入宋(にっそう)して伝えたのに始まり、京都と鎌倉に五山が制定された。江戸時代の白隠(はくいん)を中興の祖とし、現在多くの派に分かれる。
りんざい‐ぜん【臨済禅】
臨済宗に伝わる禅風。おもに公案によって弟子を摂化(せっけ)する看話禅(かんなぜん)の禅法をいう。
りんざいろく【臨済録】
中国唐代の禅書。臨済宗の祖臨済義玄の法語や言行を、弟子慧然(えねん)が編集。2巻。
りん‐さく【輪作】(名・サ変他)
性質の異なった作物を計画的に組み合わせ、同じ耕地に交替に栽培すること。輪栽。crop rotation〈対義〉連作。
りん‐さん【林産】
山林から産出すること。また、そのもの。forest products
りん‐さん【燐酸】
化学式H3PO4 五酸化燐と水を反応させるか、黄燐を硝酸と反応させてできる酸。純粋なものは白色の固体。市販品は85〜88%水溶液。オルト燐酸。正燐酸。phosphoric acid
りんさん‐えん【燐酸塩】
燐酸イオンと金属との化合物。第一塩(MIH2PO4)、第二塩(MI2HPO4)、第三塩(MI2PO4)がある。第一塩のみすべて水に溶け、第二・第三塩はアルカリ塩にのみ溶ける。phosphate
りんさん‐カルシウム【燐酸カルシウム】
カルシウムの燐酸塩。動物の骨や歯の主成分。燐灰(りんかい)石として産出する。土壌中にも存在し、植物の栄養源となる。肥料・エナメル・不透明ガラスなどの原料。calcium phosphate
りんさん‐ナトリウム【燐酸ナトリウム】
①燐酸三ナトリウムNa3PO4白色の結晶。ふつうは一二水和物で、硬水軟化剤・皮なめし剤などに利用。sodium phosphate
②工業・医薬部門で、燐酸水素二ナトリウムNa2HPO4のこと。白色の粉末で、陶磁器材料・洗剤などに利用。sodium phosphate
りんさん‐ひりょう【燐酸肥料】
燐酸を多量に含む肥料。過燐酸石灰や溶成燐肥など。遅効性で元肥に適する。phosphoric manure
りんさん‐ぶつ【林産物】
森林から産出する木材・薪炭(しんたん)・苗木・山菜などの産物の総称。forest products
りん‐し【輪死】(名・サ変自)
車にひかれて死ぬこと。れきし。
りん‐じ【綸旨】
=りんし。
①昔、天皇の命を下達した文書の形式の一つ。勅命を受けて蔵人所(くろうどどころ)から出す文書。
②天子の命令。
りん‐じ【臨時】
①その時、その場に応じて特別に行うこと。不定時。special〈対義〉定例・通常・経常・恒例。〈用例〉〜列車。〜に休む。
②一時的なこと。temporary〈用例〉〜職。
リンジ【Vachel Lindsay】
→リンゼー
りんじ‐きごう【臨時記号】
音楽用語。楽曲の途中で臨時に、その調に固有の音でない音を使うことを示す記号。嬰(えい)記号(シャープ)・変記号(フラット)・本位記号(ナチュラル)など。accidental
りんじ‐きょういくしんぎかい【臨時教育審議会】
教育改革を審議する内閣総理大臣の諮問(しもん)機関。昭和59年(1984)発足。設置期間は3年。各界代表から25人の委員。臨教審。
りんじ‐ぎょうせいちょうさかい【臨時行政調査会】
国の行政全分野の実態調査と改革案の答申を主任務とした調査機関。第1次は昭和37年(1962)設置、同39年(1964)答申。第2次は同56年(1981)設置、同58年(1983)最終答申を提出。臨調。
りんじ‐こう【臨時工】
通常、1年未満の期間を定めて雇用契約を結んだ工場労働者。temporary worker
りんし‐こじょう【臨し古城】
中国山東省臨し県にある周代の斉(せい)の都城址(とじょうし)。4km四方の城域から、文様のある半瓦当(はんがとう)やせん、文字を押した土器などが出土。
りんじ‐こっかい【臨時国会】
通常国会以外に、必要に応じて臨時に召集される国会。extraordinary Diet session〈対義〉通常国会。
りんじ‐さい【臨時祭】
臨時に行う祭り。臨時の祭り。extra festival〈対義〉例祭。
りん‐ししつ【燐脂質】
燐酸を含む脂質の総称。phosphatide
りんじ‐せいふ【臨時政府】
クーデターなどによって正統な政府が崩壊したとき、新政府ができるまで事態の収拾にあたる政府。provisionary government
りん‐しつ【隣室】
となりのへや。next room
りんじ‐ひ【臨時費】
ある会計年度に臨時に計上される経費。戦費・災害復旧費など。extraordinary expenditure〈対義〉経常費。
りんし‐もく【翅目】
→りんしるい(鱗翅類)
りん‐しゃ【臨写】(名・サ変他)
→りんも(臨模)
りんじ‐やとい【臨時雇い】
一時的に雇うこと。雇われた人。temporary employment〈対義〉常雇い。
リンシャン‐カイホー【嶺上開花(中)】
(lĩng shàng kāi huā)麻雀(マージャン)の手役の一つ。槓(カン)を宣言し、王牌(ワンパイ)から引いてきた補充牌(嶺上牌)で和了(ホーラ)すること。
りん‐じゅう【臨終】
死に臨むこと。死にぎわ。いまわのきわ。one's last moment
りん‐しょ【臨書】(名・サ変自他)
書道で、手本を見て字を書くこと。また、書かれたもの。〈対義〉自運。
りん‐じょ【林じょ】
(1852-1924)中国、清(しん)末の翻訳家。字(あざな)は琴南(きんなん)。福建省出身。西欧・日本の小説を翻訳。近代文学の発展に影響を与えた。
りん‐しょう【輪唱】(名・サ変他)
2声部以上が同じ旋律を一定の間隔で追いかけながら歌うこと。round
りん‐しょう【臨床】
病床にのぞんで実際の治療・診察に当たること。clinic〈用例〉〜医。〜医学。
りん‐じょう【輪状】
輪のような形。ring-shaped
りん‐じょう【臨場】(名・サ変自)
その場に出ること。その場にのぞむこと。臨席。attend
りんしょう‐いがく【臨床医学】
患者と直接に接して得られる知識の全体を扱う医学の一分野。具体的には診断・治療を通して得られる知識や技術。基礎医学に対し、患者を実際に治療することを目的とする。clinical medicine
りんじょう‐かん【臨場感】
実際にその場にのぞんでいるような感じ。presence〈用例〉〜あふれる実況放送。
りんしょう‐けんさ【臨床検査】
医師の診察に加え、患者から生物学的・物理学的・化学的情報を得て、診断をより精密にするための検査。血液・尿・心電図検査など。病院の検査室などで臨床検査技師により行われる。clinical laboratory examination
りんしょうけんさ‐ぎし【臨床検査技師】
医師の指導監督のもとに、細菌・血清・血液・病理組織・寄生虫などに関する検査業務を行う者。厚生大臣の免許が必要。medical technologist
りんしょうけんさ‐センター【臨床検査センター】
臨床検査を集中して行う施設。おもに開業医から検査物を集めて結果を報告する。
りんしょう‐こうぎ【臨床講義】
実際に患者の治療に当たりながらする医学の講義。clinical lecture
りん‐しょうじょ【藺相如】
(?-?)中国、戦国時代の趙(ちょう)の臣。恵文王の所持していた「和氏(かし)の璧(たま)」と15城交換のため秦(しん)に使いし、秦王の策略を見抜き、璧を完(まっと)うして帰国した。恵文王に認められ上卿(しょうけい)となる。廉頗(れんぱ)との「刎頸(ふんけい)の交わり」で有名。
りんしょう‐じんもん【臨床尋問】
病床にある証人に対し、裁判所がそこへ出向いて口頭で問いただすこと。clinical examination
りんしょう‐しんりがく【臨床心理学】
応用心理学の一分野で、個人の心理的適応に関する測定・分析・解決の理論と技術の研究を中心とする。心理学的検査、診断、心理療法の領域の学問。clinical psychology
りん‐しょく【嗇】(名・形動)
ひどくけちなこと・人・さま。けち。しみったれ。stingy〈用例〉〜家。
りんし‐るい【翅類】
チョウ目の節足動物。2対の翅(はね)が鱗粉でおおわれている昆虫。チョウ・ガの類。口器は蜜(みつ)などを吸う長い管状の吸収口で、ぜんまい状に巻くことが多い。幼虫はいわゆる芋虫・毛虫で、完全変態。世界に20万種以上が分布。その大部分がガで、チョウはその10%の約2万種。lepidopteran
りん‐じん【隣人】
となり近所の人。neighbor
りんじん‐あい【隣人愛】
キリスト教で、人種・国籍を問わずに同じように愛し合う心。neighborly love
リンス【rinse】(名・サ変他)
《ゆすぐ、すすぐの意》洗髪のさい、シャンプーのアルカリを中和するためや、髪に潤いをもたせるために、薬剤やレモン汁・椿(つばき)油などを入れてすすぐこと。また、その液。
りん‐ず【綸子・綾子】
《「りんず」は「綾子」の唐音》絹の紋織物の一種。表の縦繻子(じゅす)の地に文様を裏繻子で表す。和服地・帯地などに使う。figured satin
りん‐せい【林政】
営林・造林に関する行政。
りん‐せい【稟請】(名・サ変他)
《「ひんせい」の慣用読み》
①上役に請求すること。申請。petition
②旧刑事訴訟法で、国務大臣を起訴するため、最高検察庁が総理大臣に承認を求めること。
りん‐せい【輪生】(名・サ変自)
葉のつき方(葉序)の一つ。茎の1つの節に3枚以上の葉が輪状につくこと。verticillation〈対義〉互生・対生。
りん‐せいどう【燐青銅】
銅に錫(すず)3〜9%、燐0.03〜0.5%加えた合金。強度・耐食性・耐摩耗性にすぐれ機械用部品に、また電気抵抗が少なく通信機に使用。phosphor bronze
リンゼー【Alexander Dunlop Lindsay】
(1879-1952)イギリスの政治学者。ノース‐スタッフォードシャー大初代学長。現代民主主義の理想とその原動力を考察。著書『民主主義の本質』など。
リンゼー【Vachel Lindsay】
(1879-1931)アメリカの詩人。色彩的イメージ、力強いリズムと音楽性が特徴。詩集『ブース将軍天国に入る』など。
りん‐せき【隣席】
となりの席。next seat
りん‐せき【臨席】(名・サ変自)
その場に出ること。出席。attend〈用例〉御〜の皆様。
りん‐せつ【隣接】(名・サ変自)
となり合うこと。next to〈用例〉〜地。
りん‐せつ【屑】
表皮の角化が異常のため、かけらとなってはげ落ちる部分。この現象を落屑(らくせつ)という。ふけもその一種。squama
りんせつ‐けん【隣接権】
→著作隣接権」の略。
りん‐せん【林泉】
木立ち・池・小川などのある庭園。〈用例〉〜の美。
りん‐せん【臨戦】(名・サ変自)
戦場に出ること。戦闘にのぞむこと。prepare for action〈用例〉〜態勢。
りん‐ぜん【凜然】(形動トタル)
①寒さが身にしみるさま。bitterly cold〈用例〉〜とした寒気。
②きりりとしたさま。凜乎(りんこ)。dignified〈用例〉〜たる態度。
りん‐そう【林相】
森や林の形態や様相。forest physiognomy
りん‐ぞう【輪蔵】
寺院で一切経を収納するための八角の経蔵。中央の柱に回転するようになった八面の経架(書架)を設置。転輪蔵。
りんそう‐るい【輪藻類】
→しゃじくもるい(車軸藻類)
りん‐そくじょ【林則徐】
(1785-1850)中国、清(しん)朝の政治家。阿片(あへん)厳禁策を容認され、1838年臨時派遣の欽差(きんさ)大臣として広州で取り締まりを強行。阿片戦争を惹起(じゃっき)し、新疆(しんきょう)のイリへ流罪。50年太平天国討伐を命じられ、赴任途中で病死。
りん‐タク【輪タク】
《「タク」は、「タクシー」の略》自転車の後ろ、また横に客席を設けた三輪の乗り物。
りん‐たんぱくしつ【蛋白質】
燐酸を含有する複合たんぱく質の総称。代表的なものとして、カゼイン・ビテリン・フォスビチンなど。phosphoprotein
リンダン‐ハン【Lingdan Khan・林丹汗】
(1592-1634)モンゴル、北元最後の皇帝(在位(1603-34))。チンギス=ハンの子孫。内モンゴルを統一、各地に軍事遠征を行うが、青海で病死。
りん‐ち【林地】
林業を目的とする土地。forest land
りん‐ち【臨池】
《昔、中国の張芝(ちょうし)が、池のほとりであまり熱心に書を学んだので、池の水が墨で黒くなったという故事から》習字。手習い。書道。
リンチ【lynch】
→しけい(私刑)
りん‐ちょう【臨調】
→臨時行政調査会」の略。
リンツ【Linz】
オーストリア北部、ドナウ川に沿う河港都市。オーバーエステルライヒ州の州都。鉄鋼・造船・化学などの工業が中心。人口20.3万(1991)。
リンツこうきょうきょく【リンツ交響曲】
(Linz Symphonie(ドイツ))モーツァルト作曲の交響曲第36番、ハ長調、K425の通称。4楽章。1783年作、同年リンツで初演。後期の代表作の一つ。
リンテック【リンテック(株)】
その他製造業。粘着テープ製造会社。昭和9年(1934)設立。本社は東京都板橋区本町。
りん‐てん【輪転】(名・サ変自)
①輪のように回転すること。rotate
→輪廻(りんね)
りんてん‐き【輪転機】
円筒状の版面を高速度で回転させて印刷する機械。大量の印刷に適する。rotary press
リンデンバウム【Lindenbaum(ドイツ)
シナノキ科の落葉高木。高さ約30m、径約2m。葉は有柄の円形で紅葉する。初夏に淡黄色の花を開く。樹皮の繊維・材を利用。本種は、シューベルトの歌曲『菩提樹(ぼだいじゅ)』のテーマで有名。和名セイヨウボダイジュ。
リント【lint】
→亜麻(あま)
②綿繰り車で種を除いただけの綿。くりわた。
③綿・麻(ま)繊維などを原料とした粗布(そふ)。包帯・湿布などに用いる。リント布。
りん‐と【凜と】
《形容動詞「凜」の連用形》→リン(凜)
リンド【Robert Wilson Lynd】
(1879-1949)イギリスの随筆家・批評家。アイルランド生まれ。珠玉のエッセーが多い。批評『古今の巨匠たち』など。
りん‐どう【林道】
林産物の運搬を目的として森林内に開設された道路の総称。広義には、鉄道・木馬(きんま)道・牛馬道・索道なども含めるが、自動車道が一般的。forestry road
りん‐どう【胆】
①リンドウ科の多年草。山野にはえ、切り花用にも栽培される。高さ20〜90cm。葉は細長く、葉脈が目立つ。秋に紫色の長さ約5cm、花冠の5裂する花が咲く。根茎と根は苦味健胃剤。クタニ。
②紋所の名。①の花や葉の形を紋章化したもの。
③襲(かさね)の色目の名。表は蘇芳(すおう)(一説に黄)、裏は青。秋に用いる。
りん‐どく【輪読】(名・サ変他)
1つの本を数人がかわるがわる読み、問題点などを論じ合うこと。read by turns〈比較〉輪講。〈用例〉『万葉集』を〜する。
リンドグレン【Astrid Lindgren】
(1907-)スウェーデンの女流児童文学者。作品『長靴下のピッピ』『少年探偵カッレ』など。
リンドバーグ【Charles Augustus Lindbergh】
(1902-74)アメリカの飛行家。1927年、単葉機でニューヨーク〜パリ間の大西洋横断無着陸飛行に成功。著書『翼よ、あれがパリの灯だ』。
リンナ【Väinö Linna】
(1920-)フィンランドの小説家。戦争文学にすぐれる。作品『無名戦士』『ここ北極星の下に』など。
リンナイ【リンナイ(株)】
金属製品。厨房(ちゅうぼう)設備などガス機器を製造。昭和25年(1950)設立。本社は愛知県名古屋市中川区福住町。
リンナンコスキ【Johannes Linnankoski】
(1869-1913)フィンランドの小説家。新ロマン主義の代表作『真紅の花の歌』『逃亡者』など。
りん‐ね【輪廻】(名・サ変自)
《「りんえ」の転》
①《仏教語》衆生(しゅじょう)が煩悩と業(ごう)によって三界六道に生死をくり返すこと。流転(るてん)。輪転。
②連歌・俳諧(はいかい)の付け合いで、3句目に同意・同想の語や意味を繰り返すこと。付け合い上の禁制事項。
リンネ【Carl von Linné】
(1707-78)スウェーデンの生物学者。現代の生物分類学の基礎をつくった。生物を、種名と属名で表記する二名法を確立。著書に、『自然の体系』『植物の種』など。
リンネ‐そう【リンネ草】
スイカズラ科の常緑小低木。高山にはえる。高さ約7cm。枝は針金状ではう。葉は倒卵形。7月、小枝の先に淡紅色の鐘形の花が2個ずつ咲く。生物学者リンネにちなんだ名。
リンネル【linière(フランス)
アマの繊維で織った薄地の織物。リネン。linen
りん‐のう【輪王】
《「りんおう」の変》→てんりんおう(転輪王)
りんのう‐じ【輪王寺】
栃木県日光市にある天台宗の寺。山号は日光山。勝道(しょうどう)が四本竜寺として開基。満願寺をへて慶長(けいちょう)18年(1613)天海が再興。東照宮の別当寺となり、明暦(めいれき)元年(1655)輪王寺と称した。明治4年(1871)神仏分離で二荒山(ふたらさん)神社と東照宮・満願寺に分離、のち改称した。
りんのうじ‐ごうはんしき【輪王寺強飯式】
栃木県日光市の輪王寺で4月2日に行われる強飯の行事。山伏(やまぶし)姿の僧が大杯・高盛り飯・タバコを参加者に強いるもの。日光三社権現(ごんげん)から御供(ごく)をいただいたことに由来。日光責め。
りん‐ぱ【琳派】
江戸時代の画流。本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)と俵屋宗達(たわらやそうたつ)に始まり、尾形光琳・乾山(けんざん)兄弟や酒井抱一(ほういつ)などに受けつがれて、江戸絵画史の重要な流れを形成。大和絵(やまとえ)を基本とする装飾画が主だが、この派の装飾意匠は工芸の分野でも広く活用された。宗達光琳(そうたつこうりん)派。
リンパ【lymph・淋巴】
身体のリンパ管系を流れる無色透明の液体。組織液がリンパ毛細管に入り、リンパ管・リンパ節を通って静脈に流れ込む。おもな役目は細菌の感染防止、および吸収した脂肪の血液への運搬など。リンパ液。
リンパ‐えき【リンパ液】
→リンパ
リンパ‐かん【リンパ管】
組織中のリンパを集めて運搬する管。血管とともに全身に循環系を構成する。リンパ管のルートの途中には多数のリンパ節がみられる。lymphoduct
リンパ‐きゅう【リンパ球】
白血球の一種。免疫機能に重要な働きをする。B細胞・T細胞などに分けられる。lymphocyte
リンパきゅう‐ティーさいぼう【リンパ球T細胞】
→ティーさいぼう(T細胞)
リンパきゅう‐ビーさいぼう【リンパ球B細胞】
→ビーさいぼう(B細胞)
リンパせい‐はっけつびょう【リンパ性白血病】
白血病の一つ。リンパ球やその芽球が異常に増殖しつづけ、リンパ節が著しくはれる。急性は小児に多く、慢性は日本ではまれ。lymphocytic leukemia
リンパ‐せつ【リンパ節】
リンパ管の途中に存在する卵形または豆形の器官。リンパ球や免疫抗体を産生し、細菌感染を予防する。リンパ腺(せん)。lymph node
リンパせつ‐えん【リンパ節炎】
細菌や毒素の侵入によるリンパ節の炎症。急性のものは患部のリンパ節がはれて痛み、重くなると膿瘍(のうよう)を形成する。慢性では結核性のものに多くみられ、とくに頸部(けいぶ)に頻発する。リンパ腺炎(せんえん)。lymphadenitis〈参照〉瘰癧(るいれき)
リンパせつ‐しゅよう【リンパ節瘍】
本来、リンパ節に発する腫瘍だが、他の癌(がん)病巣から転移したものを含める場合もある。悪性のものが多い。細網肉腫・リンパ肉腫・ホジキン病など。lymphoma
リンパ‐せん【リンパ腺】
→りんぱせつ(リンパ節)
りん‐ばつ【輪伐】(名・サ変他)
森林を毎年一部ずつ順次伐採していって、最後の伐採のときには、最初の部分がまた利用できるようにすること。また、その伐採法。
リンパ‐にくしゅ【リンパ肉腫】
本質的にはリンパ性白血病と同じ。とくにリンパ節に限局してリンパ球が肉腫様に増殖する悪性リンパ腫の一つ。全身のリンパ節がはれる。最初に頸部(けいぶ)リンパ節がはれ、しだいに全身に広がり、同時に脾臓(ひぞう)・肝臓・腎臓(じんぞう)なども冒されていく。lymphosarcoma
リンパ‐ふしゅ【リンパ浮腫】
リンパ管が閉塞(へいそく)し、皮下組織にリンパ液が蓄積する状態。皮下組織が厚く硬くなり、むくみを呈する。lymphedema
りん‐ばん【輪番】
①順ぐり。順番。by turns〈用例〉〜制。
②《仏教語》ある期間、寺の事務を扱う僧の役名。
りん‐ぴ【燐肥】
→燐酸肥料」の略。
りん‐びょう【淋病】
淋菌によっておこる性病。おもに性交によって感染する。主症状は尿道の不快感、排尿時の痛み、尿道口の発赤とうみなど。治療を怠ると慢性になる。淋疾。gonorrhea
りん‐ぴょう【林彪】
(1908-71)中国の軍人・政治家。湖北省生まれ。1950年朝鮮戦争で中国人民義勇軍司令官。党副主席・国防部長として軍の実権を握り、文化大革命では毛沢東(もうたくとう)に協力して党規約でもその後継者とうたわれたが、71年クーデターに失敗。ソ連に飛行機で逃亡する途上、モンゴルで墜落死した。
りん‐ぶ【輪舞】(名・サ変自)
大勢の人が輪になって回りながら踊ること。round dance
リンフォカイン【lymphokine】
リンパ球、とくにT細胞がつくる免疫反応に関係する物質のなかで、抗体を除いたものの総称。生体の細胞にさまざまな伝達を行う。抗癌(こうがん)作用で注目されるインターフェロンもその一つ。リンホカイン。
りんぶ‐きょく【輪舞曲】
輪舞に使う音楽。ロンド。rondo
リンブルフ【Limburg】
ヨーロッパ中部、マース川中流域の地域名。かつてロレーヌ公国から分離した小封建国家で、1839年オランダ領とベルギー領に分裂。両国それぞれの同名州となっている。
りん‐ぶん【林分】
樹種・樹齢・生育状況などがほぼ同じで、一つのまとまりをもち、周囲から区分できる林の範囲。forest stand
りん‐ぷん【鱗粉】
昆虫類、とくにチョウやガなどチョウ目の昆虫の翅(はね)の表面をおおう扁平(へんぺい)で微細な薄片。鱗片(りんぺん)。scale
りん‐ぺん【鱗片】
①うろこの細片。また、その形の細片。scale
②植物などの表面をおおううろこ状のもの。scale
りん‐ぼ【臨模】(名・サ変他)
→りんも(臨模)
りん‐ぽ【隣保】
となり近所の家。また、その人々。
りん‐ぽ【林逋】
(967-1028)中国、北宋(ほくそう)の詩人。字(あざな)は君復。杭州(こうしゅう)銭塘(せんとう)の人。梅花と西湖の美しさを詠じた繊細な作品で知られる。仁宗に和靖(わせい)という諡(おくりな)を賜った。詩集『林和靖(りんわせい)先生詩集』。
りん‐ぼう【輪宝】
《仏教語》=りんぽう。
①古代インドの理想の国王とされた転輪聖王の七宝の一つ。車輪形で金・銀・銅・鉄の4種類があり、王の遊行時には回転して敵を破り砕き、四方を征するという。
②①を文様化したもの。仏教の象徴。
りん‐ぽう【隣邦】
となりの国。隣国。neighboring country
りんぼう‐がい【輪宝貝】
低い円錐(えんすい)形をしたリュウテンサザエ科のマキガイ。殻高約3cm、殻径約5cm。殻の周縁に8、9本の細長い突起をめぐらす。赤褐色。水深50〜300mの砂泥底にすむ。房総以南に分布。
リンボー‐ダンス
《limboから》西インド諸島発祥の曲芸ダンス。踊りながら反り身になって、横に渡した棒の下をくぐり抜け、その棒の位置をどんどん低くしていく。
リンホカイン【lymphokine】
→リンフォカイン
りんぽ‐かん【隣保館】
その近隣地域の住民を対象として、生活の向上・改善をはかるための福祉施設。
りん‐ぼく【林木】
森林の樹木。forest tree
りん‐ぼく【りん木】
バラ科の常緑高木。暖地の山にはえる。高さ約5m。長楕円(だえん)形で、長さ約5cmの葉が互生。秋に、葉腋(ようえき)に房状の白色の小花が咲く。材は堅く道具に用いる。ヒイラギガシ。カタザクラ。
りん‐ぼく【鱗木】
古生代中期から後期(約5億7000年前から2億4000年前)の水際の湿地に繁茂した大形の木本性シダ植物。現生のヒカゲノカズラ類の化石シダ。樹高30m以上、径約2mにおよぶ。ウロコギ。ヒイラギカシ。Lepidodendron
りんぽ‐じぎょう【隣保事業】
→セツルメント
りんぽ‐せい【隣保制】
中国で、家を単位に近隣の数家を結合して治安維持に連帯責任を負わせた制度。秦(しん)代の什伍(じゅうご)の制、北魏(ほくぎ)の三長制、唐代の五保、宋(そう)の保甲法、税徴収のための明(みん)の里甲制など。朝鮮・日本にもみられる。
リンポポ‐がわ【リンポポ川】
(Limpopo River)アフリカ南東部の川。南ア共和国北東部から、ボツワナとジンバブエの国境をなして流れ、モザンビーク南部でインド洋に注ぐ。長さ1800km。クロコダイル川。
りん‐ぽん【臨本】
書画で、見て写すための手本。
りん‐まい【廩米】
①倉に蓄えてある米。蔵米(くらまい)
②給与に与える米。扶持(ふち)米。禄(ろく)米。
りん‐も【臨模】(名・サ変他)
手本・実物を見ながら書き、また、透き写しにすること。臨写。りんぼ。
りん‐もう【厘毛】
①厘と毛。
②ごくわずか。〈用例〉〜も違わない。〜の差。
りん‐もう【鱗毛】
植物体の表面にある毛の一種。鱗(うろこ)状や盾状で短い柄(え)があり、茎・葉をおおい、保護する。scaly hair
りん‐や【林野】
森林と野原。forests and fields
りんや‐ちょう【林野庁】
農林水産省の外局の一つで、林野行政の中央機関。国有林・公有林などの管理・経営、民有林に対する指導・監督など林業の発達・改善をはかる。営林局・営林署は林野庁の地方部局。Forestry Agency
りんゆう【林邑】
2世紀末から8世紀中ごろまでの→チャンパに対する中国側の呼称。
りんゆう‐がく【林邑楽】
今のベトナムにあった林邑国の音楽。日本へは天平勝宝(てんぴょうしょうほう)元年(749)ごろに伝来したと思われる。日本化され、雅楽の唐楽に編入。
りん‐よう【鱗葉】
冬芽の外側をつつむ数枚の鱗(うろこ)状の葉。鱗片葉。scaly leaf
りん‐らく【淪落】(名・サ変自)
《「淪」は、しずむの意》おちぶれて、堕落すること。身をもちくずすこと。ruin〈用例〉〜の淵に沈む。
りん‐り【倫理】
①人として踏み行うべき道。人倫。人間の内面にある道徳意識に基づいて人間を秩序づけるきまり。moral〈用例〉〜に背く。
②「→倫理学」の略。
りん‐り【漓】(形動トタル)
①水・汗・血などが、ぽたぽたとしたたるさま。dripping〈用例〉汗が〜と流れる。
②勢いがあふれ出るさま。
りんり‐がく【倫理学】
《ethicsの井上哲次郎による訳語》道徳の起源や本質、道徳現象などについて研究する学問。
りん‐りつ【林立】(名・サ変自)
林の木のように多くのものが並び立つこと。stand close together〈用例〉高層ビルが〜する。
りん‐りつ【慄】(名・サ変自)
おそれおののくこと。
りんり‐てき【倫理的】(形動)
①倫理に関係のあるさま。ethical
②倫理の法則に合うさま。ethical〈用例〉〜判断の欠如。
りん‐りょう【林良】
(?-?)中国、明(みん)代中期の画家。水墨花鳥画を得意とし、着色花鳥画の画家の呂紀(りょき)と並び称された。
りん‐りん【凜】(形動トタル)
①寒さがきびしく身にしむさま。piercingly cold〈用例〉〜たる大気。
②勇ましくりりしいさま。凜然。high-spirited〈用例〉勇気〜。
りん‐りん(副)
①鈴やベルなどの鳴る音。
②スズムシの鳴く音(ね)
③声が遠くまでよく通るさま。
りん‐れつ【冽・凜烈】(形動トタル)
寒さのきびしいさま。bitterly cold〈用例〉寒風〜。