- わか‐ば【若葉】
- はえたばかりの葉。新緑。young leaves; fresh green
- わが‐はい【我(が)輩・▼吾(が)輩】(代)
- ①われわれ。われら。we
- ②自分。おれ。古風で尊大な言い方。
- わがはいはねこである【▼吾輩は猫である】
- 夏目漱石(なつめそうせき)の処女作。明治38〜39年(1905〜06)『ホトトギス』に連載。猫の目を通して文明社会に生きる人間像を風刺・批判した小説。猫の語りのユーモアが評判を高めた。
- わか‐はげ【若▼禿(げ)】
- 若くして頭がはげること・人。premature baldness
- わかば‐マーク【若葉マーク】
- 普通自動車運転免許取得者が、取得後1年間、運転する自動車の車体前後につけることを義務づけられているステッカー。初心者マーク。ふたばマーク。
- わか‐まつ【若松】
- ①はえて、年月を経ていない松。小松。
- ②正月の飾りにする小松。
- ③松の新芽。
- ④襲(かさね)の色目の名。表は萌葱(もえぎ)、裏は紫。わかみどり。
- わかまつ【若松】
- 福岡県北九州市北部の地区。旧若松市。現若松区。洞海(どうかい)湾の北側、若松半島の大部分を占める。かつては石炭の積み出し港。若戸(わかと)大橋により対岸と直結。響灘(ひびきなだ)側の埋め立てにより工業化が進展。
- わかまつ【若松】
- 〈町〉長崎県五島(ごとう)列島中部、若松・日ノ・有福(ありふく)・漁生浦(りょうぜがうら)・中通(なかどおり)島の一部を町域とする町。ハマチ養殖がさかんで、若松港は若松瀬戸の観光基地。人口5039(1994)。
- わかまつ‐しずこ【若松▼賤子】
- (1864-96)翻訳家。福島県生まれ。本名、巌本甲子(かし)。バーネットの『小公子』『小公女』の翻訳で有名。
- わかまつ‐はんとう【若松半島】
- 福岡県北部、洞海(どうかい)湾をいだく半島。北九州市若松区の市街地にあたる。
- わが‐まま【我(が)▼儘】(名・形動)
- 自分がしたいままにふるまうこと・さま。気まま。身がって。selfish; self-centered〈用例〉〜を言う。〜な子ども。
- わかみ【若▽美】
- 〈町〉秋田県北西部、男鹿(おが)半島の基部にあり、日本海に臨む町。申川(さるかわ)油田がある。ブドウ・メロンなどを栽培。人口8221(1994)。
- わが‐み【我(が)身】
- [一](名)
- ①自分のからだ。one's own body
- ②自分の身の上・立場・境遇。oneself〈用例〉明日は〜。
- 〈古語〉
- [二](代)
- ①われ。わたくし。I〈用例〉〜は女(をうな)なりとも(平家・11・先帝身投)。
- ②目下の者に対していう語。なんじ。おまえ。〈用例〉〜はこの国の者か(源平盛衰記・3)。
- 我が身を抓って人の痛さを知る(わがみをつねってひとのいたさをしる)
- 自分にひきあてて、人の苦労を察する。He that has a head of glasses must not throw stones at another.
- わか‐みず【若水】
- 昔、宮中で立春の日の朝、天皇に奉った水。後世では、元旦(がんたん)にくむ水。恵方(えほう)の井戸や泉からくんでくることもある。その年1年の邪気を除くといい、その水で雑煮(ぞうに)を煮たり、福茶をわかし、年神へ供えたりする。
- わか‐みどり【若緑】
- ①若葉の色。とくに、松の若葉の鮮やかな緑。新緑。fresh green
- ②→わかまつ(若松)④
- わか‐みや【若宮】
- ①おさない皇子。〈対義〉大宮。
- ②親王・将軍の子。
- ③境内に、本宮(ほんぐう)の祭神の子神を祭った神社。
- ④本宮の分霊を他の地に祭った新宮(しんぐう)。
- わかみや【若宮】
- 〈町〉福岡県北部、三群(さんぐん)山地の東にある町。農業の町で、筑豊(ちくほう)の米どころ。脇田(わきた)温泉・竹原装飾古墳は有名。人口1万0796(1994)。
- わか‐むき【若向き】
- 若い人にふさわしいこと。suitable for the young〈用例〉〜のデザイン。
- わか‐むしゃ【若武者】
- ①年の若い武士。
- ②青年。
- わか‐め【若▽布・▽和▽布】
- 褐藻類コンブ科の一年生海藻。長さ0.5〜2m。黄褐色ないし緑褐色。下部の茎は、岩に付着、体の上部まで連続した中肋(ちゅうろく)の両側に、切れこみの多い膜質葉片が広がる。成熟すると葉片下部の茎の両側に胞子葉を生じる。汁の実、酢の物など食用とする。メノハ。ニギメ。メキ。
- わか‐め【若芽】
- はえ出たばかりの若々しい草や木の芽。新芽。sprouts; new shoots
- わかもとせいやく【わかもと製薬(株)】
- 化学工業。医薬品会社。昭和8年(1933)設立。本社は東京都中央区日本橋室町。
- わか‐もの【若者】
- 年の若い人。青年。若人(わこうど)。young people; youth〈用例〉血気にはやる〜。
- わがもの‐がお【我(が)物顔】
- 自分の所有・領分のようにふるまうこと。ずうずうしく、ひとりでいばっていること。act as if one owned the place〈用例〉〜に歩き回る。
- わかもの‐ぐみ【若者組】
- 村の青年男子の組織的な年齢集団。組織化は中世以降で、15歳前後に該当者は全員が加入し、若者頭や宿親の指導のもとに集団生活をした。若衆組(わかしゅぐみ)。若連中(わかれんじゅう)。
- わかもの‐やど【若者宿】
- 若者の集会所、また「寝宿(ねやど)」とよばれる宿泊所。若者組の習俗が残っていた時代のもの。〈比較〉娘宿。
- わが‐や【我(が)家】
- 自分のうち。わが家庭。one's house; one's home
- わか‐やか【若やか】(形動)
- いかにも若い感じがするさま。youthful〈用例〉〜な声。
- わかやぎ‐りゅう【若▽柳流】
- 日本舞踊の一流派。明治26年(1893)若柳吉松(寿童(じゅどう))が花柳(はなやぎ)流から独立して創始。のち2派に分立。
- わか‐や・ぐ【若やぐ】(五自)
- 若々しくふるまう。become rejuvenated〈用例〉〜・いだ声。
- わかやなぎ【若柳】
- 〈町〉宮城県仙台平野北部、迫(はさま)川中流域の町。稲作中心で、縫製・電子などの工業も発達。ハクチョウ・マガンなどが渡来する伊豆(いず)沼がある。人口1万5605(1994)。
- わかやま【和歌山】
- 〈県〉近畿(きんき)地方南部の県。県庁所在地は和歌山市。紀伊(きい)山地が大半を占め、北部の紀ノ川流域に和歌山平野が開ける。気候が温暖で、林業や柑橘(かんきつ)類などの果樹栽培がさかん。和歌山市と周辺に製鉄・精油などの工業地域が発達。面積4725km2、人口109万4933(1994)。
- わかやま【和歌山】
- 〈市〉和歌山県北西部、紀ノ川河口の市。県庁所在地。浅野・紀州徳川家の城下町から発展した商工業都市。金属・石油化学・木材工業などがさかん。紀三井寺(きみいでら)・和歌浦の名所がある。人口39万9832(1994)。
- わかやまけんりつ‐いかだいがく【和歌山県立医科大学】
- 公立大学。昭和23年(1948)創立、同27年(1952)より現制。本部は和歌山市九番丁。
- わかやま‐だいがく【和歌山大学】
- 国立大学。大正11年(1922)創立の和歌山高等商業学校を前身とし、昭和24年(1949)より現制。所在地は和歌山市栄谷(さかえだに)。
- わかやま‐ふみ【若山踏み】
- 正月の仕事始めに山へ木を伐(き)りに行くこと。若山。初山入り。
- わかやま‐へいや【和歌山平野】
- 和歌山県北部、紀ノ川河口の沖積平野。河口部には3列の砂丘が並び平野の形成過程を物語る。周辺部には先史遺跡が多い。県の穀倉地帯。紀ノ川平野。
- わかやま‐ぼくすい【若山牧水】
- (1885-1928)歌人。本名、繁(しげる)。宮崎県生まれ。早大卒。尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事。実感を流露させた平明な調べに特色があり、酒と旅の歌人としても広く知られた。歌集『別離』『路上』『山桜の歌』など。
- わからず‐や【分(か)らず屋】
- 《「没分暁漢」とも》ものの道理のわからない人。道理を聞きわけない人。obstinate person
- わかり【分(か)り・▽解り・▽判り】
- のみこみ。さとり。会得。了解。understanding〈用例〉〜が早い。
- わかり‐き・る【分(か)り切る】(五自)
- 《多く「わかりきった」の形で》すっかりわかっている。be evident; be obvious〈用例〉〜・ったことを言うな。
- わかり‐にく・い【分(か)り▽難い】(形)
- むずかしくてすぐには理解できない。hard to understand〈対義〉わかりやすい。〈用例〉〜文章。〈派生〉わかりにくげ(形動)わかりにくさ(名)
- わかり‐やす・い【分(か)り▽易い】(形)
- 簡単ですぐに理解できる。easy to understand〈対義〉わかりにくい。〈用例〉〜道順。〈派生〉わかりやすさ(名)
- わかり‐よ・い【分(か)り良い】(形)
- 理解しやすい。plain; easy〈用例〉〜案内書。〈派生〉わかりよさ(名)
- *わか・る【分(か)る・▽解る・▽判る】(五自)
- ①不明だったことがはっきりする。明白になる。prove; turn out〈用例〉結果が〜。犯人が〜。居場所が〜。
- ②物の意味・内容・事情が理解できるようになる。さとる。了解する。see; understand〈用例〉音楽が〜。英語が〜。気持ちは〜。
- ③世情に通じている。事情をわきまえて、さばけている。融通性がある。be sensible〈用例〉物の〜・った人。
- わかれ【分(か)れ】
- ①1つのものから分かれ出ること。分かれたもの。branch〈用例〉枝〜。本家(ほんけ)の〜。
- ②《「岐れ」とも》道が分かれること・地点。fork
- わかれ【別れ】
- ①いっしょにいた人と離れること。別離。parting〈用例〉生き〜。
- ②死別。bereavement〈用例〉永遠の〜。
- ③別れのあいさつ。いとまごい。farewell〈用例〉〜を告げる。
- わかれ‐ぎわ【別れ際】
- 別れようとする、その時。別れる瞬間。at parting〈用例〉〜の告白。
- わかれ‐じ【別れ路】
- ①本道からの分かれ道。branch; crossroads
- ②人と別れていく道。また、人との別れ。離別。
- わかれ‐じも【別れ霜】
- 八十八夜ごろの、春の最後の霜。晩霜(ばんそう)。忘れ霜。
- わかれ‐ばなし【別れ話】
- 夫婦や恋人が、別れようという話。離婚話。divorce〈用例〉〜がこじれる。
- わかれ‐みち【分(か)れ道・別れ道】
- ①2つ以上に分かれている道。forked road
- ②行動・手段を決する所。decisive point〈用例〉人生の〜。
- わかれ‐め【分(か)れ目】
- 分かれるところ。turning point〈用例〉勝敗の〜。
- *わか・れる【分(か)れる】(下一自)
- ①《「岐れる」とも》1つだったもの、いっしょだったものが別々になる。本筋・本線から分岐する。fork〈対義〉合う。〈用例〉町外れで道が〜。本線から〜。
- ②区別がつく。be divided〈用例〉勝敗が〜。
- ③まとまっていたものが別々の状態になる。be split〈用例〉意見が〜。
- *わか・れる【別れる】(下一自)
- ①いっしょにいた人が、別々になる。part from; separate〈対義〉会う。〈用例〉友人と〜。
- ②死なれる。be bereaved〈用例〉親に〜。
- ③離婚する。divorce〈用例〉夫婦が〜。
- わかれ‐わかれ【別れ別れ】
- 離れ離れ。別々。separate〈用例〉一家が〜になる。
- わかわか‐し・い【若若しい】(形)
- いかにも若い。生気にみちている。young〈用例〉〜身のこなし。〈派生〉わかわかしげ(形動)わかわかしさ(名)
- わ‐かん【和▼姦】
- 男女が合意のうえで行う姦通。sexual intercourse〈対義〉強姦(ごうかん)。
- わ‐かん【和漢】
- ①日本と中国。Japan and China
- ②和学と漢学。
- ③和文と漢文。
- わかん‐こんこうぶん【和漢混交文・和漢混▼淆文】
- 文語文の一種。平安時代の漢文訓読文と仮名文のことばを素地として、中世の俗語をもとり入れた、漢字仮名交じり文。『保元物語』『平家物語』など。
- わかんさんさいずえ【和漢三才図会】
- 江戸中期の図説百科事典。105巻。寺島良安(てらじまりょうあん)著。正徳(しょうとく)3年(1713)刊。明(みん)の王圻(おうき)の『三才図会』に倣(なら)い、和漢古今の事物を分類、絵図入りで解説。
- わ‐かんじき【輪かんじき】
- 雪の上を歩くとき、深く足を踏み込まないように、靴などの底部につけるもの。木・竹・蔓(つる)などを輪状に曲げて作る。かんじき。わかん。
- わ‐かんむり【ワ冠】
- 漢字を組み立てている部分の名。「写」「冠」などの上にある「冖」。
- わ‐かん‐よう【和漢洋】
- 日本と中国と西洋。また、その学。
- わかんろうえいしゅう【和漢朗詠集】
- 平安中期の歌謡集。2巻。藤原公任(ふじわらのきんとう)撰(せん)。長和(ちょうわ)2年(1013)ごろ成立。朗詠に適した漢詩文の句588首、和歌216首を収める。上巻は四季により分類、下巻は雑の部。漢詩文の句では白楽天(はくらくてん)・菅原文時(すがわらのふみとき)・菅原道真(みちざね)、和歌では紀貫之(きのつらゆき)・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)らの作が多い。流麗優雅な詩歌は、中世の文学に大きな影響を与えた。
- わき【ワキ・▼脇】
- 能楽・狂言で、シテ(主役)の相手役。ワキ師。〈対義〉シテ。
- わき【沸き】
- 沸くこと。boil〈用例〉湯の〜が早い。
- わき【▼脇】
- ①横方向のそば。かたわら。side〈用例〉〜をかためる。〜に寄せる。
- ②当の部分からはずれた所。よそ。side〈用例〉話が〜にそれる。矢が〜にはずれる。
- ③「→脇句」の略。
- ④《「腋」とも》身体や衣服の胸・腹の両がわ。side〈比較〉わきの下。〈用例〉〜にはさむ。
- 脇が甘い(わきがあまい)
- 相撲で、ひじを体に密着させないので、相手の有利な組み手にされやすい。転じて、守りの態勢ができていないさま。
- 脇を掻く(わきをかく)
- 得意になったり、気負ったりしたときのようすをいう。
- 脇を詰める(わきをつめる)
- ①着物のわきの下を縫ってふさぐ。
- ②成人する。元服する。
- わき【和木】
- 〈町〉山口県東部、岩国市北隣の町。岩国・大竹市の石油コンビナートの一環として発達した町。人口7128(1994)。
- わき【▼脇】
- 〈町〉徳島県北部、吉野(よしの)川中流の町。藩政時代、阿波(あわ)西部の中心として栄えた農業の町。現在は工業化も進展。人口1万8748(1994)。
- わ‐ぎ【和議】
- ①なかなおりの相談。reconciliation
- ②法律で、債務者が破産宣告を受けそうなとき、債務者の負担を軽減して更生させ、債権者も破産の場合より有利な弁済を受けることを目的になされる債務者と債権者団体との合意。また、その手続き。reconciliation
- わき‐あいあい【和気▼藹▼藹・和気▼靄▼靄】(形動トタル)
- 人々が、なかよく楽しんでいるさま。harmonious〈用例〉〜と話し合う。
- わき‐あが・る【沸(き)上がる】(五自)
- ①煮え立つ。沸騰する。boil up
- ②熱狂して大騒ぎになる。沸き返る。get excited〈用例〉歓声が〜。
- わき‐あが・る【▼湧(き)上がる・▼涌(き)上がる】(五自)
- 下の方からむくむくとさかんに上に上がる。surge up; arise〈用例〉雲が〜。
- わき‐あけ【▼脇明け】
- ①袖(そで)から下の両脇を縫わないで襴(らん)(よこぬの)をつけない袍(ほう)。脇明けの衣(ころも)。闕腋(けってき)の袍。
- ②婦人・子供の和服で、袖付けの下の部分を、縫わないであけておくこと。その部分。また、その衣服。わきあき。身八つ口。
- わき‐おうかん【▼脇往還】
- 江戸時代、幕府直轄の五街道に対し、その副道や支線にあたる諸街道の呼称。水戸(みと)街道・美濃(みの)路・西国路など。脇街道。
- わき‐おこ・る【▼湧き起(こ)る・▼湧起(こ)る・沸き起(こ)る・沸起(こ)る】(五自)
- ①内部からふきあがるように出てくる。well up〈用例〉悲しみが〜。
- ②大勢の間に急激に起こる。arise〈用例〉拍手が〜。
- わき‐が【▼腋▽臭・▼狐▽臭】
- わきの下の汗が悪臭(あくしゅう)を放つもの。思春期に多く発現し、壮年を過ぎて軽減する。優性遺伝する。腋臭症(えきしゅうしょう)。わきくさ。わきくそ。hircismus
- わき‐かえ・る【沸(き)返る】(五自)
- ①ぐらぐら沸く。煮えくり返る。boil hard〈用例〉湯が〜。
- ②勢いよくわきでる。
- ③感情が高ぶる。〈用例〉怒りで胸が〜。
- ④熱狂して大騒ぎになる。get excited〈用例〉〜観客席。
- わき‐きょうげん【▼脇狂言】
- ①能楽の正式の番組で脇能の次に、つまり狂言では最初に演じられる初番目狂言のこと。めでたい内容をもち神物がある点では脇能と同じ。
- ②初期の歌舞伎(かぶき)狂言で、三番叟(さんばそう)の次に演じた狂言。
- わき‐く【▼脇句】
- 連歌・俳諧(はいかい)で、発句に続ける七・七の句。わき。
- わき‐げ【▼脇毛・▼腋毛】
- 思春期ごろからわきの下にはえる毛。underarm hair
- わき‐ざ【ワキ座・▼脇座】
- 能舞台で、向かって右の、ワキのすわる場所。ワキ柱のやや正面寄り。
- わき‐ざし【▼脇差(し)・▼脇指(し)】
- ①常に腰に差す小さな刀。腰刀(こしがたな)。守り刀。
- ②腰に差す大刀・小刀のうちの、小刀。
- ③江戸時代、庶民が旅などのときに差すことを許された刀。道中差し。〈数え方〉1腰・1口(ふり)。
- わき‐じ【▼脇士・▼脇侍】
- 中尊をはさんで左右に立つ仏像。脇侍(きょうじ)。脇立ち。
- ワキシー‐コーン【waxy corn】
- トウモロコシの一品種。甘味種と軟粒種の中間的な性質。でんぷんはもち性。
- わき‐した【▼脇下】
- 衣服、とりわけ和服の脇の下から裾(すそ)までの部分。また、その長さ。
- わき‐じょうめん【ワキ正面・▼脇正面】
- 能舞台で、シテ柱と目付け柱の中間の所。ワキ座から見ての正面。舞台の向かって左側の所。
- わき‐せん【▼脇線】
- 洋裁で、そでぐりの下、すそまでの線。
- わきた‐かず【▼脇田▽和】
- (1908-)洋画家。東京生まれ。ベルリン国立美術大学に学ぶ。作品『鳥と話す』『あらそい』など。
- わき‐たけ【▼脇丈】
- 洋裁で、採寸箇所の一つ。ワンピースの場合は袖(そで)ぐり下から着丈までの部分、スカートは胴からの着丈、ズボンは胴から外側のくるぶしまで、をそれぞれいう。side length
- わき‐た・つ【沸(き)立つ】(五自)
- ①湯などがぐらぐらわく。煮えくり返る。boil
- ②興奮して大騒ぎになる。熱狂する。get excited〈用例〉会場が〜。
- ③発酵する。ferment
- わき‐た・つ【▼湧(き)立つ・▼涌(き)立つ】(五自)
- 雲などがむくむくとさかんに出てくる。surge up〈用例〉入道雲が〜。
- わき‐ちゅう【▼脇注・▼脇▼註】
- ページの右または左わきにおいた注釈。side note〈対義〉頭注・脚注。
- わき‐づくえ【▼脇机】
- 机の脇に置いて補助として使う机。side cabinet
- わき‐づけ【▼脇付】
- 手紙などのあて名の左下に書き添えて、敬意などを表す語。御中(おんちゅう)・侍史(じし)・机下(きか)など。また、手紙の内容について、親展・急用などと書くものもいう。
- わき‐つれ【ワキツレ・▼脇連】
- 能楽・狂言で、ワキにつき従って相手をする人。ワキにつくツレ。わきづれ。
- わき‐て【▽別きて】(副)
- 〈古語〉
- とくに。とりわけ。〈用例〉わび人の〜立ち寄る木(こ)の下(もと)は(古今・秋下)。
- わき・でる【▼湧(き)出る・▼涌(き)出る】(下一自)
- ①水が、地中から自然に出てくる。gush out〈用例〉温泉が〜。
- ②涙があふれ出る。brim over with tears
- ③考えや感情などが、急にあふれ出る。spring
- ④虫などが多く発生する。breed
- わき‐ど【▼脇戸・▼腋戸】
- 主たる戸の両脇または片脇に設けた小さな戸。片開き戸や引き戸などの形式のものが多い。side door
- わき‐のう【▼脇能】
- 正式の能番組(五番立て)で最初に演じられる能。神の祝福の能。『高砂(たかさご)』『老松(おいまつ)』など。『翁(おきな)』があるときはその次に演じられる。神能(かみのう)。
- わきのさわ【▼脇野沢】
- 〈村〉青森県、下北(しもきた)半島南西部の村。野生猿の北限生息地。同半島の西海岸にあたる地域は下北半島国定公園の一部。人口3077(1994)。
- わき‐の‐した【▼脇の下・▼腋の下】
- 腕の付け根の下がわの、くぼんだ所。わき。armpit
- わき‐ばさ・む【▼脇挟む】(五他)
- わきの下に挟みかかえる。hold under one's arm〈用例〉カバンを〜。
- わき‐ばしら【ワキ柱・▼脇柱】
- 《その前方にワキが着座するので》能舞台正面の、向かって右前面の柱。大臣柱。〈比較〉シテ柱。
- わき‐ばら【▼脇腹】
- ①横腹。わきっぱら。one's side
- ②本妻以外の女から生まれること。また、その子。庶出。
- わき‐ほんじん【▼脇本陣】
- 江戸時代、宿駅の本陣の副次的な宿舎。本陣だけでは人員を収容できない場合に備えたもの。
- わきまえ【▽弁え・▼辨え】
- ①弁別。分別。sense; discretion
- ②弁償。
- ③心得。作法などの知識。knowledge〈用例〉お茶の〜がある。
- わきま・える【▽弁える・▼辨える】(下一他)
- ①正しく判断して見分ける。判別する。discern; distinguish〈用例〉善悪を〜。
- ②心得る。理解して行動する。ふるまう。know〈用例〉進退を〜。
- わき‐み【▼脇見】(名・サ変自)
- かたわらのほうを見ること。よそ見。わき目。look away〈用例〉〜運転。
- わき‐みず【▼湧き水・▼涌き水】
- 地中からわいて出る水。泉。ゆうすい。spring water
- わき‐みち【▼脇道】
- ①横道。byroad〈用例〉〜にそれる。
- ②抜け道。間道。byroad
- ③不正。deviation; injustice
- わき‐め【▼脇目】
- ①わきを見ること。よそ見。よそ目。わき見。look away
- ②はた目。おか目。another's eyes〈用例〉〜にはよく見える。
- 脇目も振らず(わきめもふらず)
- 目的の物事以外にはよそ見もせずに。一生懸命に。面(おもて)も振らず。be absorbed in
- わぎも【▼吾▽妹】
- 〈古語〉
- 《「わがいも」の転》女性を親しみをこめて呼ぶ語。〈用例〉くろざやのまさづ子〜(古事記・下)。
- わぎもこ‐に【▼吾▽妹子に】
- [枕ことば]《「わぎも子に会う」意で、「会う」と同音を含むことから》「近江(あふみ)・淡路(あはぢ)・楝(あふち)」などにかかる。〈用例〉浦廻(うらみ)より漕(こ)ぎて渡れば〜淡路の島は夕されば雲居隠りぬ(万葉・15・3627)。