わせ【稲・生】
①《「早稲」で》はやく成熟するイネ。early rice crop〈対義〉中手・晩稲(おくて・ばんとう)
②作物・果実の成熟の早いもの。early plants〈対義〉晩生(おくて)
③ませた子ども。precocious child〈対義〉奥手。
わ‐せい【和声】
音楽で、和音が連続するさいの、その連続のありかた。旋律・リズムとともに音楽の3要素の一つとされる。ハーモニー。かせい。harmony
わ‐せい【和製】
日本で作られたこと・品物。日本製。〈比較〉国産。
わせい‐えいご【和製英語】
英語の単語を組み合わせたり、造語法を応用したりして日本でつくった、本来の英語ではない単語。ナイター・ガソリンスタンド・イメージアップなど。
わせい‐ご【和製語】
日本でつくった、外国語まがいの語。「オールド‐ミス(英語と英語)・ナイター」などの和製英語や「ロール‐パン(英語とポルトガル語)」など。広い意味では、日本でつくった漢語も含む。和製洋語。
わせい‐ほう【和声法】
和音をもとにして旋律をつくる方法。
わせい‐ポップス【和製ポップス】
《「ポップス」はポピュラー音楽のこと》ジャズやラテンリズムなどをとりいれ、日本でつくられたポピュラーソング。
わせ‐だ【稲田】
早稲を作る田。わさだ。
わせだ【稲田】
東京都新宿区北部の地区。明治15年(1882)大隈重信(おおくましげのぶ)が創設した早稲田大学(旧東京専門学校)を中心に発展した商業・住宅地区。
わせだ‐だいがく【稲田大学】
私立大学。明治15年(1882)大隈重信(おおくましげのぶ)が創立した東京専門学校を前身とし、昭和24年(1949)より現制。本部は東京都新宿区西早稲田。
わせだぶんがく【稲田文学】
文芸雑誌。早稲田大学関係の文学者を多数世に出した。明治24年(1891)坪内逍遥(つぼうちしょうよう)を主宰に創刊。断続しつつ現在に至る(第8次)。第2次(明治39〜昭和2年)は自然主義文学の牙城(がじょう)となった。
ワセリン【Vaseline(ドイツ)
石油から得られる半固体のろうを高度に精製し脱色したもの。白色か淡黄色の軟膏(なんこう)状の物質。軟膏基材などの医薬品・化粧品原料・さび止め剤などに利用。
わ‐せん【和船】
江戸時代に完成された、日本の伝統的な木造船の総称。構造上、竜骨がないのが特徴。弁財船(べざいせん)・伝馬船(てんません)など。
わ‐せん【和戦】
①平和と戦争。
②戦争をやめて、仲直りすること。
和戦両様の構え(わせんりょうようのかまえ)
平和にも戦争にも、どちらであってもよい用意があること。その態勢にあること。
わ‐そう【和装】
〈対義〉洋装。
①和風の服装。着物に袴(はかま)など。
②和風の装訂の本。和とじ。
わ‐そう【我僧・和僧】(代)
僧を親しんで、または軽んじて呼ぶ語。
わそう‐ぼん【和装本】
日本古来の方法で製本された書籍。折り本・巻子(かんす)本・冊子(さっし)本などがある。和とじ本。
わた【海】
〈古語〉
うみ。〈用例〉〜の底しづく白玉(万葉・7・1317)。
わた【腸】
動物の内臓の総称。牛・豚のわたが焼き鳥の材料にされるほか、アユ・ウナギなど魚類でも珍重されるものが多い。はらわた。viscus; guts〈用例〉魚の〜を抜く。
わた【綿・棉・綿】
①アオイ科の一年草。熱帯では落葉低木。高さ約1m。葉は掌状。花は5弁で白・黄・紫色など。綿毛は種子の表皮細胞の一部が伸長発育したもの。数十種類ある。綿毛は衣料品・火薬。種子は油脂原料。インド・エジプト原産。cotton
②《「綿」で》真綿・もめん綿の総称。〈数え方〉1枚・1包み。
③②に似たもの。〈用例〉〜毛。
綿の様に疲れる(わたのようにつかれる)
くたくたに疲労する。dog-tired
わだ【和田】
〈町〉千葉県南部、太平洋に臨む町。無霜地帯で冬の草花栽培や避寒で知られ、南房総国定公園に属する。沿岸漁業も行われ、酪農もさかん。人口6349(1994)。
わだ【和田】
〈村〉長野県中部、松本市の南東に接する村。中山(なかせん)道の旧宿場町で、国道142号が通る。農業が主体。美ケ原(うつくしがはら)高原がある。人口2708(1994)。
わた‐あぶら【綿油】
綿の種からとった油。綿実油(めんじつゆ)。コットン油。cottonseed oil
わた‐あめ【綿飴】
菓子の一種。ざらめを溶かして回転しながら噴出させ、糸状になったものを割りばしなどにからめて作る綿のような菓子。綿菓子。電気あめ。cotton candy
わ‐だい【話題】
その席で主として話の題材とされる事柄。話の種。topic〈用例〉〜が豊富。〜にのぼる。〜をまく。〜をさらう。
わた‐いれ【綿入れ】
①ふとんなどに綿を入れること。
②表布と裏布のあいだに綿を入れて防寒用に仕立てた冬用の和服。
わた‐うち【綿打ち】(名・サ変自)
①繰り綿を打ってやわらかくし、綿をつくること・職人。
②《「綿打ち弓」の略》繰り綿を打って、やわらかくする道具。綿弓。
わだ‐えいさく【和田英作】
(1874-1959)洋画家。鹿児島県生まれ。東京美術学校教授。外光派的写実の作風。昭和18年(1943)文化勲章受章。作品『渡頭の夕暮』など。
わた‐か【腸香】
コイ科の淡水魚。ウグイに似るが銀白色。全長約30cm。水草の茂った浅い所にすみ、雑食性。日本特産種で、本来の分布は琵琶(びわ)湖・淀(よど)川水系に限られていたが、近年は日本各地に広まった。食用。
わた‐がし【綿菓子】
→わたあめ(綿飴)
わた‐かび【綿黴】
ミズカビ目の菌類。水中に落ちた植物の果実や動物の死体に着生する。また、アオミドロやケイソウ・チリモなどに寄生したり、魚類に寄生して病気を起こす。胞子は遊走子嚢(のう)内に生じ、成熟後、鞭毛(べんもう)で泳いで適当な基質の上で菌糸をのばす。
わだかまり【蟠り】
心にひっかかるもののあること。feeling of discontent〈用例〉〜が残る。
わだかま・る【蟠る】(五自)
①不平・不満が残って気持ちがさっぱりしない。こだわる。have bad feelings〈用例〉悪感情が〜。
②輪の形に曲がる。とぐろをまく。coil
わた‐がみ【綿上・綿噛(み)・肩上】
①よろいの胴をつるす、両肩に当たる細い部分。
②頭の、後ろの部分。後ろ髪。
*わたくし【私】
[一](名)
①個人的な事柄。private affairs〈対義〉公(おおやけ)。〈用例〉公と〜をはっきりわける。
②内証。秘密。secret〈対義〉公。〈用例〉〜に願います。
③自分勝手。selfishness〈用例〉〜が過ぎる。
④自分の利益。〈用例〉〜をはかる。
[二](代)《改まった言い方。「わたし」より丁寧》自分をさしていう語。男女ともに使う。I〈対義〉あなた。〈用例〉〜が山田です。
わたくし‐ごと【私事】
①一個人に関した事柄。しじ。private affairs〈対義〉公事(おおやけごと)
②秘密の事柄。隠し事。secret
わたくし‐しょうせつ【私小説】
→ししょうせつ(私小説)
わたくし・する【私する】(サ変他)
自分のために公のものを利用する。公のものを自分のものにする。appropriate〈用例〉公金を〜。
わたくし‐たち【私達】(代)
「わたしたち」の丁寧な言い方。
わたくし‐づれ【私連れ】(代)
《自分をけんそんして言う語》わたくしのような、つまらない者。
わたくし‐ども【私共】(代)
「わたしども」の丁寧な言い方。
わたくし‐りつ【私立】
《「市立」と紛れるのを避けた言い方》しりつ。
わた‐ぐも【綿雲】
綿のような感じの雲。高さは0.5〜1.5km。積雲。fleecy clouds
わた‐くり【綿繰り】
①綿花を繰って、種を取り去ること。gin
②「→綿繰り車」の略。
わたくり‐ぐるま【綿繰(り)車】
綿花から種子を取り除き、綿繊維だけを取り出す道具。綿繰り。gin block
わた‐げ【綿毛】
綿のように、白くやわらかい毛。にこ毛。うぶ毛。down
わた‐こ【綿子】
①胴着用または子ども用の、袖(そで)なしの綿入れ。ちゃんちゃんこ。
②真綿(まわた)を布で包まず、そのまま縫った衣服。
→真綿
わだ‐さんぞう【和田三造】
(1883-1967)洋画家・色彩研究家。兵庫県生まれ。東京美術学校卒。日本標準色協会を創立した。作品『南風』など。
わたし【渡し】
①人に物を渡すこと。delivery〈用例〉店頭〜価格。
②川などで、対岸に人や物を渡すこと。また、その場所。徒渉(かちわたり)・渡し船・綱渡し・籠(かご)渡しなど。ferry
③船から陸地や他船へ渡るための板。あゆみいた。gangboard
④「→渡し金(がね)」①の略。
わたし【私】(代)
《「わたくし」の、くだけた言い方》自分をさす、もっともふつうの言い方。男女ともに用いる。I〈対義〉あなた。〈用例〉〜はいやだわ。
私とした事が(わたしとしたことが)
《失敗など、自分の行為の思わぬ結果に対していうことば》自分ともあろうものが。
わたし‐がね【渡し金】
①銅またはしんちゅうの、細長い板。耳盥(みみだらい)の上に渡して、お歯黒の道具をのせたもの。渡し。
②魚や肉などをあぶるのに用いた、鉄製の網。鉄灸(てっきゅう)
③枡(ます)の上部に斜めにかけ渡した鉄線。
わたし‐たち【達】(代)
一人称複数を表す語。自分たち。we〈参考〉自分ひとりをさすときでも、自分を普遍化してこの語を使うことがある。
わたし‐ちん【渡し賃】
渡し舟の代金。ferriage
わたし‐ども【私共】(代)
①一人称複数をいう語。わたしたち。we
②一人称複数をへり下っていう語。〈参考〉自分ひとりをさす場合に使うことがある。
わたし‐ば【渡し場】
川などで、人や車などを船に乗せて対岸に渡す所。渡船場。渡り場。渡し。ferry
わたし‐ぶね【渡し舟】
人などを対岸に渡す舟。ferry
わたし‐もり【渡し守】
渡し舟の船頭。ferryman
*わた・す【渡す】(五他)
①こちらから向こうへ移す。送る。carry across〈用例〉対岸へ〜。
②一方からもう一方にかける。lay across〈用例〉橋を〜。
③人や物などを別の人に引き渡す。hand over〈用例〉家を人手に〜。
④さずける。譲る。give〈用例〉金を〜。
⑤《動詞の連用形に付いて》その動作が全体に行き渡るようにする。ずうっと…する。〈用例〉見〜。
わた‐すげ【綿菅】
カヤツリグサ科の多年草。高山の湿原に群生する。高さ30〜50cm。葉は針金状の三角形。小穂のはじめは卵状楕円(だえん)形で、のち、綿毛に包まれた球状となる。本州中部以北に分布。
わたせ‐しょうざぶろう【渡瀬三郎】
(1862-1929)動物学者。東大卒。業績は動物学の各方面にわたるが、動物の地理的分布を調査し、屋久島(やくしま)・種子島(たねがしま)と奄美(あまみ)諸島との間に動物分布境界線(渡瀬線)を設定したのは有名。
わたせ‐せん【渡瀬線】
屋久島(やくしま)および種子島(たねがしま)と奄美大島(あまみおおしま)のあいだを通る動物や植物の地理分布上の重要な境界線。東アジアにおける東洋区と旧北区の境界線を代表するもの。Watase's line
わだ‐そう【和田草】
ナデシコ科の多年草。高さ約20cm。長野県和田峠に多い。卵状皮針形の葉が上部に輪生。春、白色五弁花が上向きに咲く。
わ‐だち【轍】
道に残った車の輪の跡。
わだち‐きよお【和達清夫】
(1902-95)気象学者・地球物理学者。愛知県生まれ。東大卒。中央気象台長・初代気象庁長官・日本学術会議会長・埼玉大学学長などを歴任。地震・津波・霧などの研究で知られる。昭和60年(1985)文化勲章受章。
わだち‐ベニオフ‐めん【和達-ベニオフ面】
深発地震の震源が分布する仮想的な面。海溝底からはじまり、大陸側に30度から40度で傾斜する面。震源面。Wadati-Benioff zone〈比較〉サブダクション。
わだ‐つなしろう【和田維四郎】
(1856-1920)鉱物学者。若狭(わかさ)の人。東大卒。東大教授。地質調査所初代所長。全国の鉱物・鉱石を採集・体系化し、日本の鉱物学の基礎を築く。著書『本邦金石略誌』など。
わた‐つ‐み【神・綿津見】
《「つ」は「の」の意の格助詞》=わだつみ。
①海洋を司(つかさど)る神。わたがみ。
②海神のいる所。海。
わた‐つみ【綿摘み】
①熟した綿花を摘み取ること・人。綿取り。picking cotton; cotton-picker
②江戸時代、綿をのばして小袖の中入れ綿や綿入れ帽子を作ること。また、その仕事をする女。
わだ‐とうげ【和田峠】
長野県中部、霧ケ峰(きりがみね)の北西にある峠。中山(なかせん)道(国道142号)最高所の峠で、標高1531m。ビーナスラインが通る。
わた‐どの【渡殿】
→渡り廊下→細殿
わたなべ‐かざん【渡崋山】
(1793-1841)江戸後期の洋学者・南画家。三河国(みかわのくに)田原藩家老。高野長英(たかのちょうえい)らと尚歯会(しょうしかい)を結成。幕府の海防政策を批判した『慎機論(しんきろん)』を著し、蛮社(ばんしゃ)の獄に連座(れんざ)。国もとに蟄居(ちっきょ)中自殺。
わたなべ‐かずお【渡夫】
(1901-75)仏文学者。東京生まれ。東大教授。フランス16世紀文学の翻訳・研究に業績をあげる。著書『フランス‐ユマニスムの成立』、翻訳『ガルガンチュワとパンタグリュエル』など。
わたなべ‐かてい【渡霞亭】
(1864-1926)小説家。本名、勝(まさる)。名古屋生まれ。新聞小説を多数書いた。江戸文学の収集家として著名。作品『渦巻(うずまき)』など。
わたなべ‐きえこ【渡辺喜恵子】
(1914-)小説家。本姓は木下。秋田県生まれ。県立能代(のしろ)高女卒。昭和34年(1959)『馬淵(まべち)川』で第41回直木賞受賞。作品『原生花園』『海の幸』など。
わたなべ‐じゅんいち【渡淳一】
(1933-)小説家。北海道生まれ。札幌(さっぽろ)医大卒。医学者の眼から人間の生と死、愛と悲しみを描く。昭和45年(1970)『光と影』で第63回直木賞受賞。作品『ひとひらの雪』『化身』など。
わたなべ‐じょうたろう【渡辺錠太郎】
(1874-1936)陸軍軍人。大将。愛知県生まれ。陸大卒。陸大校長・台湾軍司令官などを経て、教育総監に就任。天皇機関説支持者として二・二六事件で射殺される。
わたなべ‐すいは【渡辺水巴】
(1882-1946)俳人。本名、義(よし)。東京生まれ。内藤鳴雪(ないとうめいせつ)・高浜虚子(たかはまきょし)に師事。『曲水』創刊・主宰。作品『水巴句帖』など。
わたなべ‐の‐つな【渡辺綱】
(953-1025)平安中期の武将。摂津国(せっつのくに)渡辺の人。源頼光(みなもとのよりみつ)の四天王の一人。大江山(おおえやま)の酒天童子(しゅてんどうじ)、羅生門(らしょうもん)の鬼退治などの伝説で有名。
わたなべ‐まさのすけ【渡輔】
(1899-1928)社会運動家。千葉県生まれ。日本共産党中央委員。モスクワで「27年テーゼ」の起草に参画し、帰国後党委員長。三・一五事件後国外に脱出、台湾で警官に囲まれ自殺。
わたなべ‐よしお【渡義雄】
(1907-)報道写真家。新潟県生まれ。建築写真の第一人者。作品集『伊勢(いせ)』『迎賓館(げいひんかん)』など。
わた‐ぬき【腸抜き】
魚や鳥の内臓を抜き去ること。また、内臓を抜き去った魚や鳥。gutting a fish or a bird; a gutted fish or bird
わた‐ぬき【綿抜き】
綿入れの綿を抜いたあわせ。
わた‐の‐き【綿の木】
→インドワタノキの別名。
わた‐の‐そこ【海の底】
[枕ことば]《海のきわまるところの意から》「沖」にかかる。〈用例〉〜沖つ深江(ふかえ)の海上(うなかみ)の子負(こふ)の原にみ手づから置かしたまひて(万葉・5・813)。
わた‐の‐はら【海の原】
〈古語〉
うなばら。わだのはら。〈用例〉〜やそしまかけてこぎいでぬと(古今・羇旅)。
わたふき‐かいがらむし【綿吹貝殻虫】
ワタフキカイガラムシ科の昆虫。ミカン類の大害虫。体長約5mm。綿状のろう物質を分泌。天敵はベダリアテントウ。本州・四国・九州に分布。cottony-cushion scale〈参照〉リンゴワタムシ。
わた‐ぼうし【綿帽子】
①真綿を広げて作ったかぶりもの。防寒用。のちに花嫁が婚礼に用いるかぶりもの。
②木などの上に積もった雪。〈用例〉〜をかぶる。
わた‐ぼこり【綿埃】
綿の繊維が飛び散ったほこり。また、綿状のほこり。ball of dust
わた‐むし【綿虫】
アブラムシ科の微小昆虫のうち、体から白色の綿状分泌物を出すものの総称。体長2mm内外。東北・北海道で、晩秋に綿か雪が舞うように飛ぶ。リンゴの害虫リンゴワタムシなど。ユキムシ。
わだやま【和田山】
〈町〉兵庫県北東部、円山(まるやま)川上流域の町。但馬(たじま)南部の中心地で、県の出先官庁が多い。中世の竹田城跡が知られる。人口1万7127(1994)。
わだ‐ゆうじ【和田雄治】
(1859-1918)気象学者。陸奥(むつ)の人。東大卒。中央気象台予報課長などを歴任し、天気予報・各種警報、河川・海流の調査など、日本気象学の開拓者として尽力。
わた‐ゆき【綿雪】
綿をちぎったような大きな雪片となって降る雪。冬の初めや春先の風の弱い日に多い。ぼたん雪。
わた‐ゆみ【綿弓】
→わたうち(綿打ち②)
わだ‐よしえ【和田芳恵】
(1906-77)小説家。北海道生まれ。中大卒。地味ながら短編小説の創作活動が評価される。昭和39年(1964)『塵(ちり)の中』で第50回直木賞受賞。作品『一葉(いちよう)の日記』『接木(つぎき)の台』など。
わだ‐よしもり【和田義盛】
(1147-1213)鎌倉(かまくら)初期の武将。相模(さがみ)の豪族で、源頼朝(みなもとのよりとも)挙兵以来の功臣。鎌倉幕府の初代侍所(さむらいどころ)別当。北条(ほうじょう)氏の挑発で挙兵し、一族とともに敗死。
わたらい【渡らい】
〈古語〉
生活のための仕事や職業。なりわい。生計。〈用例〉年ごろ〜などもいとわろくなりて(大和・148)。
わたらい【会】
〈町〉三重県南東部、伊勢(いせ)市の南西に接する町。農林業の町で、茶・野菜などを産出。人口9208(1994)。
わたらい‐しんとう【会神道】
→伊勢(いせ)神道の別称。
わたらい‐そのめ【渡会園女】
→しばそのめ(斯波園女)
わたらせ‐がわ【渡良瀬川】
栃木・群馬県境の皇海(すかい)山に発し、赤城(あかぎ)山東麓(とうろく)を東へ流れ、埼玉県栗橋(くりはし)町で利根(とね)川に合流する川。長さ94km。かつて足尾銅山の排水汚染で知られたが、現在は農業・発電・上水道などに利用される。
わたらせ‐ゆうすいち【渡良瀬遊水池】
栃木県南端、渡良瀬川下流の水害防止用遊水池の通称。面積33km2。釣り場やカモの猟場として知られ、自生するヨシは葭簀(よしず)の原料となる。赤麻(あかま)沼。
わたり【辺り】
あたり。ほとり。付近。
わたり【渡り】
①渡ること。transit
②渡し舟の発着所。渡し場。ferry
③渡来。舶来。imported〈用例〉南蛮〜。
④「→渡り者」の略。
⑤交渉。話し合い。negotiation
⑥動物の季節による移動の一種。とくに鳥類やチョウ類などが、繁殖地と生息地の間を定期的に往復移動すること。migration
渡りに船(わたりにふね)
困っているときに、都合のよい条件が現れること。timely help
渡りをつける(わたりをつける)
交渉相手とつながりを持つようにする。
わたり【亘理】
〈町〉宮城県南部、阿武隈(あぶくま)川下流域の町。旧城下町で、稲作や野菜・果樹栽培などが主。仙台市への通勤者も多い。人口3万2647(1994)。
わたり‐あ・う【渡り合う】(五自)
①相手になって戦う。刀で切り合う。fight against
②論争する。argue; dispute〈用例〉互角に〜。
わたり‐ある・く【渡り歩く】(五自)
1つの所に落ち着かず移っていく。転々と職業・職場を変える。change jobs〈用例〉包丁一本で〜。
わたり‐いた【渡り板】
渡るためにかけわたす板。歩み板。gangplank
わたり‐がに【渡蟹】
(かい)状になった後脚で泳ぎ、遠くまで移動するワタリガニ科のカニの総称。また、暖海に種類が多く、食用にされるものもある。代表種ガザミのみをさす場合も多い。ガザミは甲の長さ約7cm、幅約15cm。暗緑色、菱形(ひしがた)で、左右の両端が突出する。美味。青森以南に分布。
わたり‐がらす【渡烏】
カラス科のなかで最大のカラス。全長約60cm。全身黒色。おもに海岸に群生し、雑食性。カポン、カポンと鳴く。南アメリカ・オーストラリアを除く世界に広く分布。日本へは北海道に冬鳥として渡来。raven
わたり‐がわ【渡川】
→四万十(しまんと)の旧称。
わたり‐ぜりふ【渡り詞】
歌舞伎(かぶき)で、一続きのせりふを数人で分担し順番に言うこと。また、そのせりふ。
わたり‐ぞめ【渡り初め】
①橋・道などが完成したときに、初めて渡って祝うこと。また、その式典。
②生後3日目または7日目に、赤子を抱いて初めて橋を渡り、成長を願う儀礼。
わたり‐どり【渡り鳥】
①繁殖地と遠く離れた非繁殖地との間を、毎年定期的に往復する鳥。たとえば日本で、春から夏に繁殖するツバメ・カッコウなどを夏鳥、越冬するガン・カモ類を冬鳥、ただ通過するシギ類を旅鳥という。migratory bird〈対義〉留鳥(りゅうちょう)
②外国から舶来した鳥。クジャク・オウム・インコなど。
③あちこちを渡り歩いて生活する人。wandering laborer
わたりどり‐じょうやく【渡り鳥条約】
渡り鳥の保護のために、該当する国同士で締結する二国間条約・協定。
わたり‐ぼうこう【渡り奉公】
主人を変えて、あちこちに奉公すること。
わたり‐もの【渡り者】
①職業を持たず、あちこちを旅して歩く人。vagabond
②生活の場や職業・職場を転々と変えて暮らす人。migrant worker
③よその土地から来た人。よそ者。他国者。stranger
わたり‐ろうか【渡り廊下】
建物と建物との間をつなぐ廊下。わたどの。
わた・る【亘る・亙る】(五自)
①ひきつづく。ある期間中つづく。last〈用例〉5日間に〜大会。
②ある範囲におよぶ。extend〈用例〉詳細に〜。余談に〜。
③かかわる。〈用例〉私事に〜。
*わた・る【渡る・渉る】
[一](五自)
①川・海などの障害物をこえて向こうへ行く。遠いところへ移動する。cross; go over〈用例〉川を〜。橋を〜。中国へ〜。
②生きていく。get along〈用例〉世を〜。
③金品・権利・地位などが人手に移る。他人のものになる。pass into〈用例〉所有権が人手に〜。
④すみずみにまで達する。ゆきわたる。spread〈用例〉資料が全員に〜。
⑤《動詞の連用形に付いて》すっかり…する。一面に…する。〈用例〉晴れ〜。知れ〜。
〈古語〉
[二]
①(四自)《尊敬を表す語をともなって》「あり・居(を)り」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。〈用例〉あなあさまし。あれは女院にて〜・らせ給ふぞ(平家・11・能登殿最期)。
②(補動四)《動詞の連用形に付いて》時間的・空間的に広い範囲に及ぶことを表す。ずっと…する。一面に…する。〈用例〉御前(おまへ)の前栽(せんざい)の何となく青み〜・れる中に(源氏・紅葉賀)。
渡る世間に鬼は無い(わたるせけんにおにはない)
世間は無情の人ばかりでなく、人情の深い人がどこにもいる。There is kindness to be found everywhere.
わだん
キク科の多年草。暖地の海岸にはえる。高さ約30cm。根出葉は倒卵状楕円(だえん)形で厚い。秋、枝先に黄色い頭花がかたまって多数咲く。茎葉を傷つけると、苦い乳液がでる。
わ‐だん【和談】
仲直りの相談。和議。
わ‐だんす【和笥】
和風の箪笥。キリを主材とし、おもに和服を収納する。