- ゐ【ゐ・ヰ】
- 五十音図わ行第2の仮名。平仮名「ゐ」は「為」の草体。片仮名「ヰ」は「井」の変。
- ゑ【ゑ・ヱ】
- 五十音図わ行第4の仮名。平仮名「ゑ」は「恵」の草体。片仮名「ヱ」は「慧」の略。
- を【を・ヲ】
- 五十音図わ行第5の仮名。平仮名「を」は「遠」の草体。片仮名「ヲ」は「乎」の略。
- *を
- [一](格助)《体言、それに準ずる語に付く》
- ①動作・作用の対象を示す。〈用例〉音楽〜聞く。ボール〜投げる。
- ②動作・行為の目的・結果を示す。〈用例〉お湯〜沸かす。穴〜掘る。
- ③通過点・経過する場所を示す。〈用例〉大海原〜行く。橋〜渡る。
- ④経過する時間を示す。〈用例〉1週間〜無駄に過ごす。
- ⑤起点を示す。〈用例〉空港〜出発する。電車〜降りる。学校〜卒業する。
- ⑥方向を示す。〈用例〉ゴール〜めざす。
- ⑦好悪・願望などの心情の向けられる対象を示す。現代語では、「が」が使われることも多い。〈用例〉水〜飲みたい。彼女〜好きな男は多い。
- 〈古語〉
- [二](接助)《連体形に付く》
- ①既定の逆接条件を示す。…が。…けれども。…のに。〈用例〉この比(ごろ)都にはなき〜、東(あづま)のかたには、なほする事にてありしこそ(徒然・19)。
- ②既定の順接条件を示す。…ので。…から。〈用例〉君により言(こと)の繁き〜古郷(ふるさと)の明日香(あすか)の川にみそぎしに行く(万葉・4・626)。
- 〈古語〉
- [三](間助)
- ①《文末に用いて》詠嘆の意を表す。〈用例〉八雲立つ出雲八重垣妻籠(ご)みに八重垣作るその八重垣〜(古事記・上)。
- ②《文中に用いて》詠嘆をこめて語調を整えたり、強調したりする。〈用例〉昔も今もしらずと〜いはむ(古今・恋3)。
- ③《「…を…み」の形で》原因や理由を表す。…が…ので。〈用例〉人言(ひとごと)〜繁(しげ)み言痛(こちた)み己(おの)が世にいまだ渡らぬ朝川渡る(万葉・2・116)。
- をこと‐てん【▼乎古止点・▼乎己止点】
- 漢文訓読のさいに読み添える動詞活用語尾や助動詞・助詞を符号で示したもの。漢字の四隅や上下の所定の位置に点や線をつけたもので、平安初期から室町時代ごろまで使われた。博士家(はかせけ)点図の右上の「ヲ」と右中の「コト」による呼称。
- を‐して(連語)
- 〈文語的〉
- 《格助詞「を」に「して」の付いたもの。格助詞的に用いる》使役の対象となる人をさす。…に。〈用例〉彼〜行かしめる。
- を‐ば(連語)
- 〈文語的〉
- 《格助詞「を」に係助詞「は」の付いたもの》「を」の付いた語をとくに強調するのに用いる。〈用例〉書〜読む。失礼〜いたします。
- を‐もって【を▽以って】(連語)
- 《「をもちて」の転。格助詞的に用いる》<項目参照 refid="014301600" kariid"14301600">もって(以って)③項目参照>
- を‐や(連語)
- 〈古語〉
- [一]《格助詞「を」に係助詞「や」の付いたもの》詠嘆をともなう疑問を表す。〈用例〉年を経て花の鏡となる水は散りかかる〜くもるといふらむ(古今・春上)。
- [二]《間投助詞「を」に間投助詞「や」の付いたもの》
- ①強い感動・詠嘆を表す。〈用例〉情けなき人なりてゆかば、さて心やすくてしも、えおきたらじ〜(源氏・若紫)。
- ②《「いわんや…をや」の形で、漢文訓読文に用いられる表現から》まして…についてはなおさらである。
- ん【ん・ン】
- 仮名の一つ。本来五十音図には含まれていないが、図表の最後に付記される。平仮名「ん」は「无」の草体。片仮名「ン」は「爾」の略。
- ん
- [一](助動)
- ①《推量・意志の助動詞「む」の転》…だろう。…しよう。shall〈用例〉あら〜限りの力。いざ、行か〜。
- ②《打ち消しの助動詞「ず」の連体形・終止形「ぬ」の転》…ない。not〈用例〉しませ〜。
- [二](格助)格助詞「の」の話しことばでのくだけた言い方。〈用例〉わたし〜所。ぼく〜ち。
- [三](感)相手の意向を承諾したことを表す語。うん。〈用例〉〜、よくわかった。
- ンジャメナ【N' Djamena】
- アフリカ中部、チャドの首都。かつての隊商の中継地。畜産物・ナツメヤシ・岩塩の集散地。人口125.2万(1993)。旧称フォールラミ。
- んす(助動サ変型)
- 〈古語〉
- ①《助動詞「しゃんす」の転。四段・ナ変の未然形に付く》尊敬の意を表す。…なさる。お…になる。〈用例〉わしにはなぜに言はんせぬ(浄瑠璃・曾根崎心中)。
- ②《助動詞「ます」の転。動詞・助動詞の連用形に付く》丁寧の意を表す。近世、遊女が使った語。〈用例〉金のことは存じやせぬ、遣手(やりて)にお問ひなさりんせ(浄瑠璃・女殺油地獄)。
- ん‐だ
- [一](連語)《格助詞「の」の転の「ん」に断定の助動詞「だ」の付いたもの》断定あるいは命令の意を表す。のだ。〈用例〉さっさとかたづける〜。〈参考〉「のだ」のくだけた言い方で、もっぱら話しことばに使われる。
- [二](感)《方言》そうだ。〈用例〉〜、〜、そのとおり。
- ん‐と‐す(連語)
- 《推量の助動詞「む」に格助詞「と」とサ変動詞「す」の付いた「むとす」の転》ちょうど…しようとしている。〈用例〉新しき時代の幕、明か〜。